出産・分娩の知識、「会陰切開」とは

会陰切開が行われるケース

会陰切開が行われるには、様々なケースがあります。まず、会陰が伸びにくく、胎児が出る時に裂傷が起こると予想される場合に行われます。この場合、切開による傷は自然裂傷よりも綺麗に縫合できるという理由から会陰切開が採用されます。また、胎児が危険な状態や、分娩が長引いている場合にも会陰切開が行われます。他には、鉗子分娩や吸引分娩などといった膣内に器具を入れて分娩を行うケースでも会陰切開は行われます。

会陰切開が行われる頻度

会陰切開を行うか行わないかは担当の医師によってかなり違ってきます。初産の妊婦にほとんど行う医師もいれば、1%の妊婦にしか行わない医師もいます。その中間の医師もたくさんいるので全体的には7割から8割の妊婦に会陰切開が行われていると考えられています。2人目以降を出産する妊婦の場合、会陰切開が行われるケースは全体の半数ほどです。

自然裂傷

会陰切開をしなくても、3割から7割の人には自然裂傷が起こります。しかし、傷は切開の傷に比べて浅いケースが殆どなので、上皮に留まり縫合が必要のない傷、また無傷で分娩が終わるケースも少なくありません。

しかし、自然裂傷だとやはり縫合が複雑になってしまった方もいるようです。できるだけ複雑な縫合は避けたいものですね。

会陰切開の後

会陰切開の分娩後、会陰切開による傷で胎児が出てきたあたり一帯に痛みが出ます。多くの会陰切開経験者産後、普通に椅子に座ることができず、数日間は洋式トイレの便座のような形をした円座という敷物が手放せなくなります。会陰切開の傷が無いだけでどこにでも座ることができ、スタスタと歩くことができるので赤ちゃんの世話が楽になると言われています。

3日経っても歩くのも恐る恐るで座ることが激痛というお母さんもいらっしゃいます。こういう話を読むと怖くなってきましよね…。

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赤ちゃん次第のようですが、一人目で会陰切開自然裂傷がなかった場合、二人目も切開や裂傷が無い場合が多いようです。

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