順調に分娩ができない「回旋異常」の解説

回旋異常について

低在横定位(テイザイオウテイイ)や反屈位(ハンクツイ)、前方前頭位(ゼンポウゼントウイ)などによって回旋に異常が見られ、順調な分娩が妨げられることを回旋異常と総称します。

回旋異常の原因

回旋異常の原因は児頭骨盤不均衡や骨盤の形態異常が主な原因です。児頭骨盤不均衡とは、胎児の頭が母体の骨盤の大きさに比べて大きすぎることにより産道を正常に通過できない状態のことを指します。陣痛が続いているにもかかわらず、分娩が進行していかない場合に回旋異常が疑われます。微弱陣痛という時間とともに陣痛が弱くなっていく症状が現れる場合、過強陣痛という時間とともに陣痛が強くなっていく症状が現れる場合もあります。

回旋異常の治療方法

回旋異常は内診や超音波検査、場合によっては骨盤のX線検査によって診断されます。

回旋異常であっても骨盤に十分赤ちゃんが通過できる広さがあり、陣痛もある場合には分娩の進行が可能なケースも多いです。しかし、分娩の進行が認められないケースでは経膣分娩を諦めて帝王切開が行われることもあります。

回旋異常の予防方法

赤ちゃんの自然な回転を妨げる原因の一つに、母体の肥満が挙げられます。母体の脂肪が多いと産道内が狭くなり、赤ちゃんの自然な回旋を妨げてしまうので、妊娠中はバランスの良い食事と食事量にも気をつけ、肥満にならない体調管理を心がけましょう。また、四つん這いの姿勢も回旋異常の予防になります。

一度回旋異常で帝王切開になると次回の妊娠時に不安になってしまいますよね。

保険の適用

回旋異常の場合、保険が使えることもあります。

回旋異常だけでなく、緊急帝王切開になった場合や会陰切開、吸引分娩でも保険が適用になるケースがあります。保険が適用になる条件は保険会社や保険の種類によって違ってくるので、事前に保険内容の確認が必要です。

実際に吸引分娩で保険が返ってきましたという方がいらっしゃいます。こういったときの保険制度はありがたいですよね。

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回旋異常だけでなく微弱陣痛も併発する方もいらっしゃいます。一つでさえ大変なのに、色々な症状が重なると大変そうです。

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