こころ

遡っても、
遡っても、
私が生まれた意味なんか
見いだせない。

なんでだよ。
なんで生まれてきたんだよぉ。

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愛されたい、
ただただ
愛されたかった

一番愛して欲しかった人から
愛されなかった思い、
報われなかった思いが
今の私をつくっている。

親になったからといって、
生まれ出た命が愛おしいと思える
存在ばかりではないらしい。


生まれ出たときから、
永遠に報われない思いを抱く運命。

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幼子のように
いつも
愛されることを望み、
認められることを望む。

貴女はもう大人だよ。

自らにそう言い聞かせてみても┉。

もはや
その思念が
私を形成してしまっているかのようだ。

歪みは歪みしか産まない。

だけど
歪んで歪んで┉
歪みが奇跡を生んで
まぁるい形を作らないだろうか。

歪んだ自分をみて、
今はそう願うのみだ。

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「生まれたときから
　かわいいと思った事がない」

そんな残酷な言葉を
平気で口にする女。


授かったときから、
だったんじゃない？

そうでもなければ┉
みじめすぎる。


授かったときから
嬉しいと思った妹たちとの差は、
埋まるはずがない。


生まれ出たときから、
否定されていたんだからな。

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生まれてこなければ
よかった

きっとそれは私以上に、
母親という女が思ったこと。

生まれ出てしまった女は、
愛されたい思いを抱いて┉。

死にたいと思う思いは
いつしか消え去り、
愛されたい、
愛されたかった思いだけを抱いて、
その思念だけで
生きる妖怪となった。


死にたい思いがないというだけ。

生きているだけ。

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あのね。

心って簡単に壊れるんだよ。


…わかっていて
そうしたの？


そして、
人ひとりの心を壊したことなんか、
すぐに忘れて
もうすっかり覚えてもいないんでしょ？


壊された心は
それでも
壊されたことだけは忘れない、
忘れられない。

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もともと
あからさまに
顔に出るタイプだったけれど

ここまで顔に出されるとつらい


何故一緒に生活しているんだろ

一緒にいることがつらい

涙が出て止まらない

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