注目の話題
男女は結婚したら不倫や浮気をするの?
馬鹿な子に「馬鹿」と言われたくない
マッチングアプリで知り合って、、

小説🎐✨ゆっちゃん✨🎐

レス2 HIT数 694 あ+ あ-

旅人
07/02/06 20:42(更新日時)

🎐✨序章✨🎐

大好きな良太君へ…

私は故郷に帰り今静かにゆっくりと時を刻んでいます…

毎年暑くなり蝉の哭く声を聞く度に今でもあの田崎ケ浦のひと夏の出来事が思い出されます…

私の大切な思い出…

私の大切な記憶…

私の大切な宝物…


私達もう少し前に出逢っていたなら…きっと未来は違っていたのかもね…

No.340126 07/02/05 22:20(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 07/02/05 22:45
旅人0 

🎐1🎐

「おい良太‼…さっさとこの箱の野菜運んじまおうぜ💦…でないと開店時間に間に合わないよ~💢」

「ぁ~ってるよ‼うっせぇなぁ💢…今日は暑いんだって💧」

「ば、バカ野郎💦…俺だって暑いの我慢してこの真夏の炎天下の中せっせと仕事してんじゃねぇか💢‼」

いつもならこの時間にも爽やかに吹き付ける南からの潮風は今日に限って吹き付けてくる様子もない…汗ばむ体で小笠原次郎と鈴木良太は夕方から開店する定食屋の店の準備に追われていた…

「良太💧…お前は何だかんだ言って隙有らばいつも仕事をサボるんだから💨ホンット💧いつも見張ってないと何しでかすか分かんねぇよな‼」

次郎は次から次へと額の分け目から溢れ出る汗と格闘しながらいつもの様に良太に向かって小言を言う…海風が止まっているせいか田崎ケ浦西岸の湾内は不気味な位〔凪潮〕で波らしき波は目を細めて見ても見当たらない…いつも騒がしく哭き飛ぶ鴎の姿も今日ばかりは何処にも見えない…
「なぁ良太…話変わんだけどさ…💧」

次郎は仕事の手を止め堤防の方をじっと見つめて良太に言葉を発した…

「んだよっ💨💢」

「さっきからずっとあそこの堤防に立って海を見てる女の人…」

良太はうつ向く顔を面倒臭そうに上げ、次郎の見つめる先を眩しそうに追った…

(…………‼)

良太の心臓の音がすぐそばの漁船の汽笛の音をはるかに上回った瞬間…良太の思考は自分のそれとは全く違う方向に飛び散って最早それらを修復する術さえ備わっていなかった…

No.2 07/02/06 20:42
旅人0 

>> 1 🎐2🎐

田崎ケ浦漁港の漁協のすぐ隣に次郎と良太が働く定食屋【てつじ】があった…

「しかしホント有難い話だよな💨…こんな田舎町じゃ大した就職口も見つからないのによっ💦こうして哲っちゃんの親父さんの経営する店で働かせて貰えんだもんな…💦感謝しなきゃな‼良太…」

次郎は夕方の定食に出す鯖の鱗を丁寧に包丁でそぎながら良太に話しかけた…

「…………」

「おい良太…💧考え込んでないで早くキャベツ切れよ…開店に間に合わなくなるぞ💢」


良太のキャベツを切る手がさっきからおろそかになっている事に気づいていた次郎は苛立ちながら心此処にあらずの良太に言葉を投げつけた…


「良太…💢‼」

「あ💧…あぁ…ご、ゴメン…💦」


次郎には分かっていた…何故良太の心が此処にないのかが…原因はさっきの堤防にいた女性の存在である…

「…良太…‼…きっと人違いだよ💨気にしねぇでほら💦手を動かす‼手を💦」


次郎はニキビだらけの日に焼けた汗ばんだ顔をタオルで一度拭き取るとまた鯖の鱗と格闘しだした…


(確かに…彼女だった…間違いない…💧)


良太の手からコトリ💨と包丁が落ち、まな板の上で一度跳ねた後まな板の上に綺麗に収まった…


「俺…行ってくる…‼」


「…って💦…行くってコラッ💢…良太‼店は💢…コラッ良太‼‼」


次郎が制止する間もなく良太は定食屋の玄関を開け外に駆け出していた…

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

お知らせ

5/28 サーバメンテナンス(終了)

テーマ別雑談掲示板のスレ一覧

テーマ別雑談掲示板。ひとつのテーマをみんなでたっぷり語りましょう❗

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧