ＡＮＯＴＨＥＲ

①
どうも。はじめまして、あたしは市原生絹（いちはら すずし)。今中3の夏。なんか、あっという間に2年間が過ぎて、もっと青春しとけば良かったかなぁと思う今日この頃。

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>> 1 「はい‼ヤメてください。問題用紙を集めます。」
教室中がざわざわする。…そう‼今日は期末テストの最終日。机にぼ➰っと座ってると、羽衣（うい)が来た。
「生絹、テストできた⁉まぁ生絹はこんなの余裕でしょ⁉」羽衣はあたしの幼なじみで幼稚園の頃からずっと一緒だ。
「まぁね✨✨✨✨｣ あたしは帰るしたくを始めた。あたしの学校はテストがある日は午前中授業だ。「生絹、もぅ帰るの⁉ちょっと話そうよ‼‼‼」
「ごめん、今日は帰りたい気分💦」
「そう⁉まぁやっぱ自由がいいよね✨✨✨んじゃばいばい‼」
別れを告げた後、昇降口へ向かった。

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>> 2 昇降口を出ると、空から白い紙みたいなものが落ちてきた。上を見て見ると、屋上に誰かがいた。
「ぇえっ‼‼‼自殺⁉」
あたしは急いでまた校舎の中に入った。

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>> 3 ものすごい速さで屋上へ行った。
『バタン』
思いっきり扉を開けた。屋上にいた人が振り向いた、その人は…あたしだった。「へっ⁉⁉⁉」
とっさに言ってしまった。
「あ…たし⁉何で⁉⁉｣
あたし2が言った。
「ごっごめんなさい💦💦💦」
あたしは扉を閉めた。

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>> 4 あたしは頭の中で考えまくった。
（あたしはここにいて、さっき屋上の扉を開けるとあたしがいた⁉⁉⁉）
「…意味分かんないんですけど⁉⁉⁉」叫んだ。すると、いきなり扉が開いてあたしはひっくり返りそうになった。
扉を開けたのはやっぱりあたしだった。

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>> 5 「……。」
沈黙。
「ねぇ、あたし⁉⁉⁉」
あたしは聞いた。
「あたし、生絹。」当然の答え。
「ちょっ、ちょっと‼何で２人いんの⁉⁉⁉」
「ホントに何で⁉おかしいでしょ❓こんなの。」
あぁ、自分でも分かんなくなってきた。「とりあえず、今あたしたちは中3でしょ⁉んで今日は期末テストで…。」
「中3⁉確かに今日は期末テストだけど、あたし中2なんだけど❓」
「へっ⁉」

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>> 6 ②
梅雨も終わって、もうすぐ入道雲の夏。そして今、あたしがめっちゃ晴れた空の下にいて、目の前にもう一人のあたしがいる。
「あたし中2だよ⁉」
2の言ったことにあたしは驚いた。そして、2をよく見た。中2の夏、あたしは暑いのに耐えきれず背中の真ん中まであった髪を短いショートカットにした。
確かに、目の前あたしは髪が短い。中3のあたしは今髪を伸ばしていて、肩より少し長い。
「もしかして、あたしタイムスリップした⁉」
あたしは言った。
「ぇえ⁉⁉⁉ヤバいじゃん‼」

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>> 7 「ヤバいヤバいヤバい‼‼‼何でこんなことになったんだろう⁉これからどうすればいいの❓」
2はものすごく慌てている。

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>> 8 「慌てている場合じゃないよ‼‼‼今日はひとまず家に帰って話し合おう⭐⭐」

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>> 9 んで帰ってみた…。「はぁ💨」
あたしは自分の部屋のベットにバタンと倒れた。
「明日からどうすればいいの⁉⁉⁉」
「普通にあんたは学校行けばいいんじゃない⁉あたしは家にいるから｣
「ずっとここにいるの⁉」

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