おはなしのはてに･･･

昔々、有るところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日の事、
おじいさんは、川に洗濯に行きたくなりました。

「おばあさんや・・・今日はわしに洗濯をさせてくれんかのぅ」

「・・・はぃ？」

「わし、洗濯をしてみたいんじゃ」

「はぃ？？」

「駄目かのぅ？ 」

「・・・駄目ですよ
おじいさんに、まだ、洗濯は無理だと思うんですよ」

「そぅか・・・．．．まだ、無理かのぅ」

「はい。
そう、焦らないで、今までとおり、芝刈で筋トレを続けてくださいな」

「そぅじゃな．．．
ばあさんの言う通りじゃ。地道な筋トレが、遠回りなようで、洗濯ができるようになるには一番の近道なのじゃな・・．」

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おじいさんは、洗濯を諦めて、いつも通りの芝刈りの支度をしました。


おじいさんの鎌はまだ２０㎏です


おばあさんの洗濯板は、１００㎏・・・




どうして、おじいさんんに持てましょうか。




「・・・そんな、ときも、あるんじゃよ

なんだかいけそうな気がする～～～･･･
- - -みたいな、のぅ 」

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>> 2 ばあさんは、すごいおなごじゃ

洗濯板だけじゃあない、洗い桶も１００㎏あるんじゃ・・・

ばあさんが言うにはー、鎌１００㎏が楽々扱えるようにならんと、洗濯は無理じゃという



わしゃ まだ、２０㎏じゃ・・・

先は長いのぅ



じゃが、わしの芝おいなわは、１００㎏じゃから～
わしもなかなか力は、ついてきておる


鎌がのー‐‐‐


なんで、鎌トレは、なかなか、進まないんかの～

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おばあさんは、じつはおじいさんを騙していました。


おじいさんに、

洗濯をする実力は、とうに、できていました。



でも、・・・

おばあさんは・・・・・

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血で血を洗うような過酷な洗濯を、おじいさんにしてほしくは無かったのでした。


「・・・ついこの間も、洗濯場でなわばり争いがあったばかりだし、ねぇ 」


「おじいさんは洗濯を、ただの力仕事だと思っているみたいだけど、・・・
」

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「おじいさんは、本当に お坊ちゃん育ちだからねぇ・・・
世間知らずで 困るけど、まあ、その純粋なところがおじいさんの素敵な所でも あるし 」


若い頃のおじいさんは、庄屋の息子で、
おばあさんは、そこで、使用人として働いていました。


使用人とはいえ、その美しさは村中の評判でした。
そんなおばあさんに想いを寄せたおじいさんは、アッサリと身代を捨て、おばあさんの手をとり駆け落ちしてしまったのでした。

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