…だけどサヨナラ…恋の終わりに

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社会人
2015/03/29 03:16(更新日時)

恋人、友達、師匠、親友、時々ワンナイトラバーだったアナタへ。

出会ったのは、忘れもしないバレンタインデー。見ず知らずの私から、チョコを受け取ったアナタ。

純愛だった半年間、友達だった頃、指導者として鍛えてくれたあの頃、二人で朝を迎えた日。

たくさんの女性の存在、既婚者疑惑、たくさん泣きました。たくさん笑いました。

私をしっかりしていると言って、金銭面で頼って来たアナタ。出来る範囲で、ギリギリまで貢献したのに、バカにした態度をとったアナタ。

雨の日。寒い寒い冬の雨。傘を持たないアナタに半分以上、傘をさしかけ、私は濡れ鼠。

凍えて、震えて。

だけどアナタは、お礼もなく、ずっと自分の話ばかり。そういつだって私は、ひとりきり。

アナタはデート中、鏡ばかり見る。私は、写真撮影のスタッフのように撮影させられる。

二人でいても一人。

アナタの興味は、いつもアナタ自身。

デートは、いつも1時間以上遅刻。謝ることはない。
どんどんエスカレートする金銭要求。

アナタが好きなのはキャバ孃とわかった時、すべての意味がわかった。

どうか、お幸せに。

アナタが「働きたくない」と言った時、スッパリ切るべきでした。

いろんな違和感。放置した私。自業自得。

出会った頃、紳士的で優しくて、イケメンで礼儀正しく、目のキレイだった痩せたアナタ。

あの人は、もういない。

濁った目、太った体、嘘ばかりつく

私は、アナタにサヨナラするのではなく、あの頃
のアナタがしんでしまったと思うことにした。

水をやりすぎた観葉植物を枯らしたようなもの。
たいしたことじゃない。私は、涙も流さない。
バンドエイドさえ、いらない。

たくさんの思い出を、たくさん紙に書いて、古新聞と一緒に捨てるだけ。

私は、精一杯やった。後悔はない。

ただキラキラしていた、あの頃を懐かしむだけ。

たくさん傷ついたけど、これでカルマが消えたような気がする。

なんとなく前に進める気がする。彼にしがみついていたのは愛ではなく、ただの執着だと気がついた。

彼との月日は、恋愛ではなく、恋愛ゴッコ。

かなりの年下、イケメン、バンドマン。ずいぶんお金はかかったけど、私は、彼に夢中で年を取るのを忘れてたらしい。

化粧品カウンターで、細胞レベルがかなり若かかった。彼も若い。彼の友人も若い。その中で暮らしたから。

だから私に損はない。お金を払って、アンチエイジングをした。私は、反省しない。これからも好きなように生きる。

一秒前は、過去。

さて。部屋を片付けよう。デートで着た服、もったいないけど、全部捨てよう。彼の写真も。全部捨てよう。