奴らは今日も生きてる。

レス194 HIT数 8428 あ+ あ-


2012/10/19 08:31(更新日時)

初めて日記を書こうと思った。

どうにもならない憤りを吐き出す場所が欲しい。

汚い言葉でも醜い考えでも愚かな思考でも…

飾らずこの胸にある思いを吐き出したい………

タグ

No.1858477 (スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1

27年前、私はこの家に嫁いだ。

黙々と仕事をする真面目で誠実で真っ直ぐな彼との結婚で、彼が跡取り長男なこと。
それだけが私の母の心配要素だった。

義親と同居……正直不安はあった。
でも若い私は、彼が守ってくれると信じた。
何より長男なのは彼のせいじゃない。長男というだけで彼と別れることのほうが、当時の私には愚かに思えた。

若い故に綺麗なものになびき、それが正しいと疑わなかった。

それでも頑張る。思いは通じる。



そんなふうに意気込んでこの家に足を踏み入れた…。

No.2

当時この家には大舅、大姑。
舅、姑、義妹がいた。

家には2間ある離れがあって、そこが私達の部屋だった。

生活費の内訳は、私達が食費。
他の全てを義親が出してくれた。

7人分の食費は驚くほどかかったけど、大姑が畑で野菜を作ってくれる。お米は自分の家でとれる。だから若い夫のお給料でも充分やっていけた。

早く赤ちゃんを。跡継ぎの男の子を。
周りから度々そう言われたけどそれも私には嬉しかった。

私達の赤ちゃんを、みんなが待ち望んでくれてる。

それが嬉しかった。

No.3

夫は会社員。舅と姑は農家を営み、大姑は今で言うシルバー人材のような所から頼まれて草苅りの臨時パート。
義妹は大学生活を楽しみ、大舅は高齢で身体が弱り家で過ごしていた。

私は家事全般を任され、早朝から掃除洗濯と動き回った。

情けないことに花嫁修行もしてなくて料理も不慣れだったけどなにせ7人分+夫と義妹のお弁当。
一念発起で本を片手に張り切ったりして…
そんな緊張と奮闘のなか、毎日は忙しく過ぎていった。

No.4

向こうの家に行ったら1番偉いのは大舅さん。続いて大姑さんで舅さん…
あんたは1番下なんやからね。

嫁ぐ前に何度となく母に言われた。

うるさいのがおらんくなって丁度いい。結婚式には気楽になったと高笑いしてやるわ。

そう言っていた母は、式の当日私の花嫁姿を直視できなかった。

女手1つで育ててくれてありがとう…
お母ちゃん…ありがとう。
離れてやっと気づくなんて…情けない娘だね。

ほんとにありがとう。

結婚式の写真の母を見て、式のビデオで唇を震わせて涙をこらえる母を観て…

わたし頑張るよ。お母ちゃん…頑張るよ。

そのたびに思った。

No.5

なんか……おかしい。


漠然とだったけど、この家に違和感を感じていて、でもそれが何なのかはわからずにいた。

はっきりわかったのは、その日の夕飯時だった。
その場にいたのは大舅夫婦と舅夫婦、それに私。

大舅が「明日は日曜やなぁ…」と呟いた。

ほんとは祝日やったけど、休みやから日曜と言ったんかな…?
それくらいに私は思ってた。

そしたら突然姑が
「バカか!明日は祝日や💢もうろくしてボケたか!どこが日曜だ💢」

と怒鳴った。


私は驚いてみんなの顔を見た。

けど舅は何もなかったように食事を続けてる。


姑の勢いは止まらんくて続けざまに「日曜だって。バカじゃない?曜日もわからんようになったら死ぬしかないわ!」と笑い出した。


ええ!?何なのこの人!?

大舅は何か言いかけたけど、それを大姑が”言ったらダメ!”という素振りで首を振り止めた。

そのまま夕食は終わった。

何なの!?…あれ…何なの!?

仕事から帰った夫に恐る恐る聞いてみた。

「あのな…おじいちゃんとお義母さんて…仲悪い?」

そしたら夫が「なんで?何かあった?」

私は今日のいきさつを話した。そしたら

「お袋はいつもそうだ。嵐が過ぎ去れば終わる。」

何でもないことのように夫は言った。


違うよ…絶対違うよ。そんなん…と思わず言ったら


夫は言った。

「お袋とおじいさんのことに口出すな」



なんやこの家……変な家💧

そう思ったのが、この夜だった。

No.6

漠然とした違和感はコレやったんか…。

考えてみたらお給仕する私に
「そんなん自分自分でやればいい!」
姑はよくそう言った。

私を気遣って言ってると思ってたけど、思い起こせば大舅夫婦も舅も、初日は当たり前のように自分でご飯つけようとしてた。
湯のみも自分で取ってお茶も入れようとしてた。

そうか…セルフだったんやこの家…。
そう気づいたけど、ヨロヨロ歩く大舅がつけんでも、私がやれば早いやん。
そう思って私はその後も続けてた。


そしたら後日、それが仇となり大舅が姑にまた怒鳴られてしまった。

「1日中なあんも動かずに…よう上げ膳据え膳で飯が食えるなぁ💢」

大舅のおじいちゃんは辛そうにうつむいていた。

たまらんくなって私が
「だって私の仕事だもん💧いいよね?おじいちゃん。私の仕事だもん💧」

姑は大舅を睨みつけて黙った。


お母ちゃん……1番偉いのは、おじいちゃんやんなぁ?
お年寄りにこんな言い方したらダメやんなぁ?

何があったん?この人ら…何でそんな言い方するん?

不可解でたまらなかった。
けど百歩譲ってもお義母さんの言い方はない!

それだけは思った。

No.7

結婚前、同居が不安だった時、私の気持ちをほぐしてくれたのはこの家の大姑だった。

夫のおばあちゃんは、今でも私が出会った誰より大らかで、笑顔を絶やさない心の優しい人だった。

付き合ってる頃、あまり自宅に連れて来たがらなかった夫が、初めてここに私を連れてきてくれた。

そのときお義父さんお義母さんは留守で、いたのはおばあちゃんだった。

私が夫の部屋に入って暫くしたら、おばあちゃんがイチゴを持って来てくれた。

「こんなん…食べるかね?お姉ちゃんは嫌いかな?おばあさんが切ったからアカンかな?」と遠慮がちに持って来てくれて。

私が喜んで受け取ると「今日は寒いよ。あったまりよ。湯たんぽつくって来たるな」と心配してくれて…すごく心が温かくなって、こんなお婆ちゃんのいる家に来たいな~…そう思った。


この人は本当に、代々息子にも孫にも伝え継いでいきたい素晴らしい人だった。

大舅であるお爺ちゃんは、身体が弱いせいかいつも穏やかに座っていた。
私からすれば、穏やかなお爺ちゃんと仏様のようなお婆ちゃん。それ以外の何ものでもなかった。

だから余計に姑への怒り、何も言わない舅への怒り。孫である義妹と夫への不信感が募っていった。

No.8

例え気にいらない相手でも、例えどんな理由があっても、人には言っちゃいけない言葉がある。

私はそう思うし、親からそう教わってきた。

だから弱者に対してキツい口調や反撃ではなく、一方的に暴言を吐く姑が不可解でたまらなかった。

この人は、どんな親に育てられたんだろう。
どんな家庭環境だったんだろう。

姑という人格が謎でいっぱいだった。


でも大舅に向けられたその矛先は、すぐに私にも向けられるようになった。

No.9

ずっと後になって気づいたのだが、姑夫婦の部屋は当時本家の中にある小さな1室だった。

姑目線で考えれば、自分は昔々に代々続く農家に嫁いで、ずっと仕事。小さな部屋を与えてもらったのもそれほど前の話ではない。

ところが時代は変わって、そこへ農家も知らない素人嫁が嫁いできた。

周りは若い嫁を大切にし、苦労知らずの嫁は楽しそうに輪の中にいる。
周りも嫁につられて楽しそうに笑う日常。

私はきっと義母からは、お気楽甘え嫁に見えたんじゃないだろうか…


ところがそんな経緯も姑の事情も知らない私は、言われた仕事を黙々とこなし、大家族万歳のように笑ってるわけだから…ムカついたんだろうな💧

少しずつ少しずつ、大舅と共に私は姑の標的にされていった。

No.10

事の始まりはお風呂だった。

その頃うちには深夜電力でお湯を供給するタンクがあって、そこからお風呂のお湯もキッチンのお湯も使っていた。

1番風呂は大舅夫婦。次が舅夫婦で義妹。
仕事から帰った夫。私は最後に入った。

いつものその順序が当たり前だったのに、姑が夫の後に入るようになった。

姑の後は私だけ。

ところが、私が片付けを済ませて入ろうとするとお湯がない。
足首の下くらいの水位になってる…。

気づけば良かったんだけど鈍感だから、初めの2、3回は家族が使い尽くしてなくなっちゃったのかな?と、湯を足して入った。
入れるようになるためには、せめて膝までくらいは足すわけで💧

ところがそうして私が湯を足して入ると、タンク内のお湯が終わってしまい、毎朝シャンプーする義妹のぶんと朝の片付け用の湯までしか出なくなる。
つまり昼以降は台所で湯が使えない。


すると「なんで?💢なんで?💢」と姑が騒ぐ。


私……………のせい??
私がお湯を足すから???

でも、じゃあどうしろと💧

思い余って旦那に話したら「え?俺の風呂上がりには溢れるほど湯がある」という。

でも私の時にはない。


あぁ…抜かれてたんだ…。

それでやっと気づいた。

でも入らないわけにはいかなくて、もちろん抜くなとも言えなくて…

仕方がないから旦那に合わせて片付けをそのままにして一緒に入った。


それもまた姑を逆撫でしてしまったんだけど…。

No.11

横レスすみません💦

これからも拝見させて頂きますね😊

  • << 13 ありがとうございます🙇 見てて下さる方がおられたんですね😊 何だか恥ずかしいですが、正直にありのままを書いていきます🙇 乱文や誤字があったらごめんなさい🙇

No.12

お風呂の件を回避してから、姑は以前どおり舅と入るようになった。
でも夫が町内の用事で先にお風呂に入って行く日は必ず抜かれた。


それで足して入った翌日、「アンタどんな使い方してんの!アンタのせいで娘が朝シャンできんかったんよ!」と怒鳴られたこともある。

でも毎夜ではなくなったから、マシやと思うようにした。

ただ、その一件から私は姑に嫌悪感を抱くようになった。

やり方が汚い陰険さが、どうにも好かん。だから何となく前のように天真爛漫に話しかけたりはできなくなってしまった。

夫の留守中は、お爺ちゃんやお婆ちゃんだけが私の癒やし相手だった。
2人とする昔の話やテレビの話、夫の子供の頃の話…それで癒された。
話せば笑顔も出る。


でもそれがまた姑の癇にさわったらしい。

日に日に姑の陰湿さは増した。

  • << 14 姑の手口は、私に面と向かってイヤミを言うより、第3者の前で私を馬鹿にして笑うことだった。 田舎では農作業の忙しい時期に近所の家とペアを組んで、互いの作業を手伝い合うことがある。 そのほうが多人数で仕事ができるから。 そんな時が姑の大チャンス。 不慣れで手順のわからん私が、「お義母さん。これどこに運ぶの?」ときく。 するとペアのオバちゃんがいる前で「あそこに決まってるわぁ!そんなんもわからんの~?まぁ~ホントに猫の手よりも役に立たんなぁ~」とゲラゲラ笑う。 くわ持ってチョットよろけたら「何しとるん(笑)まぁ~箸より重いもん持ったことないんか!」と大笑い。 1度は私も笑って気にしないフリをする。 でも姑は、同じセリフを1回につき何度も何度も繰り返す。 笑いながら。吹き出しながら。永遠と繰り返す。 聞いてるオバちゃんも私に気を使って苦笑いする。 だけどあんまりクドいから、そのうち見かねて「そんなんそのうち慣れるよなぁ~。一生懸命若いのに手伝ってんのやし…」とフォローしてくれる。 でもそしたら姑が「だってぇ~そんなんどこ置くかわかるだろうに~」とまた同じセリフを初めから。 だから他人は「あぁ…無駄や。この人💧」と何も言わなくなる。 私は、余所様の前で嫁姑がケンカしたらみっともないからこらえる。 このシチュエーションが姑は大のお気に入りだった。 まともな人なら相手が引いてるのも、それは結局まわりまわって自分が笑われる羽目になるのにも気づく。 でも姑は、黙ってる相手は自分に同意してて、嫁には人前でダメージ与えてやったわと受け取れるらしい。 このシチュエーションは色んな人相手に幾度となく繰り返された。

No.13

>> 11 横レスすみません💦 これからも拝見させて頂きますね😊 ありがとうございます🙇
見てて下さる方がおられたんですね😊
何だか恥ずかしいですが、正直にありのままを書いていきます🙇

乱文や誤字があったらごめんなさい🙇

No.14

>> 12 お風呂の件を回避してから、姑は以前どおり舅と入るようになった。 でも夫が町内の用事で先にお風呂に入って行く日は必ず抜かれた。 それで足し… 姑の手口は、私に面と向かってイヤミを言うより、第3者の前で私を馬鹿にして笑うことだった。

田舎では農作業の忙しい時期に近所の家とペアを組んで、互いの作業を手伝い合うことがある。
そのほうが多人数で仕事ができるから。

そんな時が姑の大チャンス。
不慣れで手順のわからん私が、「お義母さん。これどこに運ぶの?」ときく。
するとペアのオバちゃんがいる前で「あそこに決まってるわぁ!そんなんもわからんの~?まぁ~ホントに猫の手よりも役に立たんなぁ~」とゲラゲラ笑う。

くわ持ってチョットよろけたら「何しとるん(笑)まぁ~箸より重いもん持ったことないんか!」と大笑い。

1度は私も笑って気にしないフリをする。

でも姑は、同じセリフを1回につき何度も何度も繰り返す。
笑いながら。吹き出しながら。永遠と繰り返す。

聞いてるオバちゃんも私に気を使って苦笑いする。
だけどあんまりクドいから、そのうち見かねて「そんなんそのうち慣れるよなぁ~。一生懸命若いのに手伝ってんのやし…」とフォローしてくれる。

でもそしたら姑が「だってぇ~そんなんどこ置くかわかるだろうに~」とまた同じセリフを初めから。

だから他人は「あぁ…無駄や。この人💧」と何も言わなくなる。

私は、余所様の前で嫁姑がケンカしたらみっともないからこらえる。


このシチュエーションが姑は大のお気に入りだった。


まともな人なら相手が引いてるのも、それは結局まわりまわって自分が笑われる羽目になるのにも気づく。

でも姑は、黙ってる相手は自分に同意してて、嫁には人前でダメージ与えてやったわと受け取れるらしい。

このシチュエーションは色んな人相手に幾度となく繰り返された。

No.15

その頃田舎でやるお葬式やお年忌は全て自宅でやった。

煮しめもお寿司も汁も全部手作りでフライと刺身の折り詰めだけを仕出し屋に頼んだ。
巻き寿司を100本近く作るから、そういう時は夜中の1時から大釜でご飯を炊き、酢飯を作って巻いた。

もちろん姑は大変だったと思う。
よくやってきたなぁとも思う。

でも忙しいと当たり散らす人だったから、私はいつも間違えんようにピリピリして手伝ってた。

1番初めに「味噌汁を作っといて」て言われたから、大鍋に作って姑に味見してもらっておいた。

朝になって、お手伝いの町内の奥さん達が来てくれて、作った料理の確認をしてたとき、姑が「すまし汁作らんと」と作り出した。

なんか鍋あるよ。これ味噌汁やないの。これでいいやん。とその奥さん達が言うと「こんなん古いからダメ!すまし汁やないと。ほんとに!何も知らんから…」
そう言いながらザザーッと流しに捨てられた。


初めから、これがしたかったんやな…。

そう思ったらやりきれんくて離れに行って泣いてしまった。


そしてその日の夕方。お年忌の片付けを済ませてから、私は家族に何も言わず実家に向かった。

No.16

実家に着いたら、お母ちゃんが何も言わんと迎えてくれた。


ちょっとな…もめてん😔
その日のいきさつだけは話したけど、お母ちゃんにはお湯を抜かれることも人前で笑われることも言えんかった。

言ったら私よりお母ちゃんが悲しい…。
そう思って言えんかった。


その時の私は感情的に実家に帰ってしまい、もう家を出る!とか離婚する!なんて覚悟なわけじゃなかった。

ただ、なんやいたたまれんくて実家に行ってしまっただけだった。


その日は怒りで感情的になってたけど、次第にこれで帰ったら、姑に何言われんのやろ……。
そんな不安が出てきた。

頼みの旦那からは、その日も次の日も何の連絡もなかった。


お母ちゃんは、だから言ったんよ💧同居は…て。
そう言って話を聞いてた。

No.17

実家に帰ってるその間に、私には行きたいところがあった。

生理が遅れてた。でもあっちにおったら、どこに行くにも〇〇行って来ます。何時頃帰りますと言わんとならん。
農作業がある日には露骨にイヤな顔もされる。

そんな事情で行きそびれてた婦人科に行った。


おめでたですよ。3ヶ月。
先生にそう言われた。

正直私には嬉しさより今の置かれた状況で子供を産むのが不安だった。


でも逃げてはおれん。お母さんになるんやから。

夕方、会社にいる夫に電話した。

「話がある」

そう言うと「わかった」

そう言って夫はその夜実家に来た。


夫には、これまでのいきさつを話した。

「俺が言うから。帰って言うから。一緒に帰ろう」


連絡もせんと何言うてんのや…。


帰ったら姑に言われるであろう嫌み。
あの人との同居生活。

不安だらけだったけど、別居は浮かばなかった。というより無理に決まってるから考えもしなかった。

旦那との離婚ももちろん考えなかった。

父親がいなかった私は、父親という存在に執着があった。
母子家庭の貧困生活も身に沁みてわかってた。
だから旦那の存在は絶対だった。


おじいちゃん、おばあちゃんもいるし…心配してるやろな…。


結局私は旦那に説得されて一緒に帰ることにした。


お母ちゃんは、「お母さんになるやろ‼負けるな‼」と玄関にいる私の背中を押してくれた。


心配させ損やな。ごめんな。お母ちゃん……。


これが嫁ぐって現実なんやな…。


帰る車中の中で、「どうであれ突然出てくのは家族に心配かけてる。」

それはお前が謝らんとな。


夫に言われた。


帰ったら起きる修羅場を想像して、私は不安でいっぱいだった。
でも。強くなれ!と一生懸命自分を奮い立たせながら窓の景色を見ていた。

No.18

「ただいま…」そう言って家に入ると、居間に舅夫婦が揃って座ってた。

なにを言えるんか言ってみい。

姑の目は、そう言いたそうだった。

舅は「帰ってきたか、良かった良かった」と喜んでいた。


「いきなり出て行って…ご心配かけました。申し訳ありません。」

2人に手をついて謝った。


すかさず姑から「帰ってこんと思ってたわ!息子に言うたらほかっとけ!て言うからな。好きで出たもんはしゃあない。
けど戻る時は、どんな面下げて戻るんかと思ってたわ。」

あざけ笑いながら言っていた。


「あのさ…お腹に子供が出来た。だからお袋も、もうちょっとコイツを気遣ってやってくれ…」

夫が言った。

いや…頼んだ。のほうが合ってる。


「そんなんはな…」
言いかけた姑を遮って、舅が「はいはい、もういいな。オメデタか!そうか良かったなぁ。帰ったんだからもういいじゃないか。ハイハイこの話は終わり終わり」


(なんも言ってくれてないし。頼んだだけやん…。)

夫の次の言葉を期待してたが、夫はそれきり何も言わなかった。


あぁ。こういう人なんや…。
まるで長男教に洗脳された信者や…。

事なかれ主義の舅に促され、姑はしぶしぶ風呂へと消えた。


「なんで?何も言ってくれてないやん!」
旦那に訴えたら、「言ったよ。言ったじゃないか!お袋の性格は変わらん。聞き流せ」


やっぱりこの人も変や…。
この家には姑に意見できる人はいないんだ…。

だからあそこまで上り詰めたんや…。


牢獄の中に入れられた囚人のように、私は少しずつ諦めることを覚えていった。

No.19

私が帰ってきた時にはもう寝てしまっていたおじいちゃんおばあちゃんが、翌日私を見て泣き出した。

おらぁ…おらぁ…お姉ちゃんが出て行っちまって…もう帰ってくれんと思って…

おばあちゃんはポロポロ泣きながら私に言った。

「ごめんね。だいじょうぶだから。もう行かないから…ごめんね」


こんな家でも私の存在をこんなに思ってくれる人がいる…。

それが、もう一度頑張ってみよう。
そう思える力になった。

それからは鬼の首でも取ったかのように君臨する姑と、それに怯える私と大舅達という構図が出来上がっていった。


姑達が1日中いない日があるとおじいちゃん達は私に「お母さんのところに行ってやれ」と野菜を持たせてくれた。


私らが洗濯物入れとくから、母ちゃん達がおらんうちに行ってやれ。と言ってくれた。


あの1件以来、私は母に愚痴は言わなくなった。

言ったところで実家に帰れるわけじゃない。

また出たら立場はさらに悪くなる。

そう。
二度と戻らない覚悟でない限り、家を飛び出すことはできない。


そうわかっていた。

No.20

そのうち私とおじいちゃんとおばあちゃんには、被害者どうしの結束が出来ていた。


舅には、たくさんの兄弟がいて本家である家には年末年始とお盆に兄弟達が集まった。


夫の叔父や叔母達は私をとても可愛がってくれた。
同時に、この人達も姑が苦手なのだと知った。


叔父や叔母に対しても平気で毒づく姑だったけど、誰も言い返す人はいなかった。

叔父達からすれば、おじいちゃんおばあちゃんが人質にとられているようなもの。

姑の発言に感情的になり修羅場になれば、後に残されたおじいちゃん達の状況が悲惨になる。

叔母達はそれぞれの姑達と同居している嫁の立場だったから尚更だろう。

でも表面を見ただけでも自分の親達が良い扱いをされていないのはわかってたらしく、姑以上に私に声をかけてくれた。

叔父さん達が来てくれて嬉しそうなおじいちゃん達を見られるのも嬉しくて、忙しくても私は盆正月が大好きだった。


No.21

日常の私は、姑にわずかな嫌みも言われたくなくて早朝から起きて全ての部屋をピカピカにした。

料理も手慣れてきておじいちゃん達用の柔らかいもの。
舅達用の煮物。そして旦那の好きな揚げ物と、様々な物を作った。


それでも姑は、わざわざ奥の隙間のホコリを見つけては怒り、煮物は辛いと捨てたりした。


私にはもう、そんな行為は慣れっこで(またやってる)としか思えなかった。

何を言われても(また言ってる…)
何をされても(またやってる…)

でも、私のサンドバックのような冷めた態度は姑には面白くなかったんだろう。


No.22

姑にとっては、妊娠中であれ農作業を手伝うのは当たり前だし、私の時は畑作業中に産気づいた。が口癖だった。

妊娠初期に比べ回数の増える妊婦検診も、姑に言わせれば贅沢。

毎日の早朝からの完璧な掃除と家事と畑作業。
そして定期的な風呂のお湯抜き…。

私の身体は疲れ切っていて、ある日いつもと違う腹部の張りを感じた。


それでも休んで言われる嫌みが怖くて作業をしていた。

張りは徐々に腹痛に変わっていき、休憩になってトイレに行ったら出血していた。

微量だったから気づかなかったが妊娠中というのもあり、勇気を出して病院に行きたいと告げた。
「何してんだ!自分の身体は自分で管理せんか!」

また怒鳴られた。


行って来ます…。

そのまま流して病院へ向かった。


「無理な行動や身体に強い負担をかけられていませんか?まだ安定期ではないし、流産の危険性もあるんですよ。妊娠中に激しい動きは負担になるに決まってるでしょう?ご家族の協力のもと安静になさるように。」

医者からもまた怒られた。

協力してくれるご家族のいない人はどうするの?
横になれば怒鳴られるご家族のいる人はどうすればいいですか?

医者にそう聞きたかった。


自宅に戻り医者で言われたことを話した。

舅は「そりゃあいかん。もう無理はせんでいいから休んでおきなさい」と言ってくれた。


黙って聞いていた姑は、舅が立ち去り私と2人きりになるのを待ってから「やぐい身体…」
そう吐き捨ててどこかへ行った。


わかってはいたけど辛かった。


あんたの孫になる子なんよ…。
あんたの息子の子なんよ…。

そう言いたかった…。


こんなことしてたら赤ちゃんダメになってしまう…。

そう思った私は、それからは姑に何を言われようと畑には行かなかった。

No.23

朝おきて夫と義妹のお弁当を作ってからみんなの朝ご飯を用意する。

みんなが食べ終わったら片付けをして洗濯機を回す。

その間に各部屋を、ゆっくりていねいに掃除する。

そのあと食品の買い出しに行く。大人数だったけど私は専業主婦としてのみこなしていた。

姑達が昼に畑からあがってきて席に着いたら、目の前にある箸を持って温かいおかずを食べ始めれる。
夕飯もそう。

10時と3時にはおやつとお茶を届けた。

それが専業主婦の仕事だと全神経を使っていた。


良くしてくれる。ありがとう。
舅が私を労うと姑は気に入らなかった。

「家におるだけのもんや💢なあんもしとらん!1日中汗水垂らして動く私らからしたら遊んどるようなもん!」

直ぐに口を挟んで否定し、誰より自分が1番だった。
人に厳しく自分に甘い。
それが姑だった。


時には口元に運んだおかずをわざとポロポロ落とし、「あぁ落ちたわ。落ちてしまったわ~。でもいいか!どうせ何もすることない人がいるから。
片しといてもらお。」
そう言いながらテーブルの下で踏んづけて、さらに広げたりされた。


そんな姑に言い返す気力はもはやなく、ただ最低限しか関わりたくない。時よ早く過ぎてくれ…。
それだけを思ってた。

No.24

この間、夫は何をしていたかというと仕事と町内の役員だった。

仕事から帰るのは7時頃だったけど、3日と空けず地元の仲間と飲みに出かけていた。

男のすることに何も言わず送り出すのが嫁。文句や嫌な顔をするのは不出来な嫁…。

誰かに吹き込まれた男の勝手な都合の美学に酔いしれ、自分の家の様子になんて、気にもかけていなかった。

時々聞かされる妻の愚痴には、「気にするな流しとけ」

「そうとるからそう思い込んでるだけやろ」

「じゃあどうしろて言うんか!」

「なら言って来てやる!」

このうちのどれかだった。

言って欲しい。直させて欲しい。

けど夫は勝てん…。
姑も直るようなレベルじゃない…。

結果起きるのは、私へのよりひどいイジメだけ…。


だから言わんでいい…。
どうもせんでいい…。

私も、もう言わんとく…。


そんな流れで私の心は塞いでいった。

No.25

無表情な私の日常が繰り返されてたある日、とんでもない事件が起こった。

その日はおじいちゃんの通院日。

姑が送迎などするわけもなく、私が来るまでおじいちゃんは通院の度に近所の同じ病院に通うお年寄り仲間の家のお嫁さんに一緒に乗せて行ってもらってた。

私が来てからは、そのお嫁さんと私が交代で2人のおじいちゃんを送迎していた。

姑はいつも私の車に乗るおじいちゃんに「社長様やなぁ。贅沢に!なあんもせんと運転手付きか!」と罵った。


その日は私の当番ではなかったのだけど、あちらのお嫁さんが都合悪くなり、急きょ私が行くことになった。

いつも通りおじいちゃん達を乗せて送迎し、おじいちゃんと自宅に帰り何事もなく夕方になった。

その日は仕事から早く帰った旦那も一緒に、みんなでの夕飯だった。


その時、都合が悪くなったお嫁さんからさっきお礼の電話があったと舅が話しだした。

お嫁さんと言ってもおじいちゃん家のお嫁さんだから、姑と同年代になる。

その人が、若いのにせっせと送迎してくれる私を誉めていたと舅は言った。


また、姑の勘にさわった。

No.26

「いや…それくらいなら無理せず出来るから…」
私がそう言うか言わないかのうちに姑が
「社長送迎してもらって!アンタいいねぇ!なんもせんと…」
といつものが始まった。

旦那もいたことで変に強気になってしまった私が、「違うよ。おじいちゃんは頼んでないよ。私から言ったんよ…」と言ってしまった。


言い返した嫁が気に入らない。
大舅を庇ったのも気に入らない。
「アンタなんか、どうせ嫁に私の悪口散々吹き込んどるんやろ!」とまた言う…


そんなんただの1度もない。
むしろ散々大舅の悪口を私に聞かせたのは姑のほうだ。

このままじゃ、おじいちゃんが悪者になる…。
そう思って「言ってないよ。1度もない。」
そう言った。



「なんやの!アンタ!!嫁のくせに生意気や!!」

やっぱり私に回ってきた。…



それを見たおじいちゃんが口火を切った。

「お前は何もせんと言うが、ワシが掃除機をかけてたら、アンタはバカだから掃除機もかけれんだろ!教えてやるからかけてみろ!と言うて…あげくにヘタクソ!だと怒って二度と触るな!と言ったやないか…」



初めておじいちゃんが反撃したのを見た。

弱々しく震えた声で涙をためてそう言った…

それでも舅は何も言わなくて
旦那も何も言わない。
それに本当に腹が立ち、私の中で糸が切れた… 。


お義母さん。嫁のくせにって私に言ったよね?
お義母さんだって、おじいちゃんには嫁だよね?

ならなんでいつもそんな言いかたするの!
いくら何だっておかしい!
ねぇ、おかしいと思わんの?
旦那にも聞いた。



旦那はやっぱり何も言わんかった…。

そしたら突然、舅がおじいちゃんに、「おお!気に入らんか!そんなに気に入らんか!なら俺達は出て行く!!」と言った。
おじいちゃんは黙ってた。

私は内心(出て行ったらいい…)
そう思っていた。


すると舅を味方につけた姑は大声をあげて泣き出した。

うわぁああああーん…うわああああああーん…

駄々っ子のように目をこすり足をバタバタさせて泣き出した。


そんなふうに泣く大人を、私は見たことがない。

あ然とした。

この人……性格どうのこうのでなく、病気なのかも知れない…
そう思えるくらいの泣きかただった。

No.27

「おまえ!こんなに泣かせて何とも思わんか!」
舅がおじいちゃんに詰め寄った。
でもおじいちゃんは

「ワシは止めん…」静かにそう言った。


それを聞き、更に割れん大声ばかりの大声で泣き出した姑に、見かねたおばあちゃんが

「母ちゃん…泣かんといて…泣かんといて。
おじいさん…そんなん言ったらいかん…」
そう言いながら姑の背中をさすっていた。


「おばあさぁぁぁ~ん」と抱きついて、ますます泣きわめく姑。

私は冷めた目で見ながら思っていた。


よくやるよ…

散々おばあちゃんにも意地悪したくせに…。



駄々っ子の派手な泣きわめきでそれ以上は話にならなかった。


それから部屋に戻って考えていた。

あの人ら出てくんやろか…
そうなったら、おじいちゃんとおばあちゃんを私らが支えていくんやろか…

若い私には、それがどういうことなのか全然わかってなかったが、それでも姑にビクビクして暮らすより、はるかに幸せだと思っていた。



そのとき私達の部屋の戸を誰かがノックした。


はぁーい…


開けたら姑が立っていた。

No.28

「あのな…お母さん。やっぱり出て行こうと思う…。
あそこまで言われておりたくない。」

見たこともないようなしおらしさで姑は言った。


(やった!)その瞬間そう思った。
出来るなら、この人には居なくなって欲しい…
そう思った。

でもコイツはそんなしおらしい女じゃない…


絶対ちがう……


そう思った私はカマをかけた。


「そうやね…おじいちゃんは止めんと言ってたし…お義母さんからしたら出て行きたくなるよね…。そんなにおじいちゃんが嫌いなら、お義母さんは自由になってもいいかも知れんね…」

そう背中を押してみた。

姑はずっと黙ってる。


(ほらな…やっぱり…)


そこで夫が言った。


「出るより、おじいさんにわかってもらうように努力すればいいやん」


(いやいや…そんなん困る…)

すかさず私が

「けど、お義母さんだって自由になりたいよ。ずっとこの家に縛られてきたっていつも言ってたもん。ねぇ?」

とさらに背中を押す。


そしたらすぐに姑が

「そやな…息子の言う通りやな…わかってもらうように努力せんとな。」




そっちかいな…そんなことだろうと思った。
はなから出てく気なんか無いくせに…。同情かおうとすなや……


同情されるつもりが、危うく出てくハメになりかけて、焦ったとこに息子のナイス助言。


そそくさと姑は部屋を出ていった。



失敗か…。


けど自分からわかってもらう。努力する。と言ったからには、これまでのようにはできんかも…


ほんの少しでも、この怯える日常が変わってくれたらいいな…。

そう願っていた。


後になって考えれば、これが最初で最後のチャンスだったのに……



No.29

それからの姑はおとなしかった。


おじいちゃんと会話することはなかったし努力の歩み寄りもなかったけど、誰かを傷つけずにいてくれる。

それだけで私やおじいちゃん達は充分だった。


舅と姑は、なんやよく2人でヒソヒソ話してたけど、穏やかな日常は続き 気持ちも落ち着いていった。

No.30

でもそこは腹黒姑、そのまま終わるわけがない。

1週間たち2週間たち日をおうごとに、おじいちゃんへの愚痴を私に聞かせだした。




「あんなに悲しかったことはない…
出てくの止めんて、あんなんまで言われて…」
1日に何回も、事ある毎に言ってきた。


あんなんが最上級の悲しさならアンタ毎日おじいちゃんにそれ以上言うてたやん…



自分の言った毒吐きは、きれいサッパリ忘れて、人から言われたことだけ執拗に覚えてる…この都合のいい脳は、どうやって出来たんやろ……


そう思わずにはいられなかった。

No.31

何十年経っても姑に対して許せない出来事がある……
その1つがこの日起こった。

その頃には私も妊娠7ヶ月に入り、3月なのに汗をかきながら家事をこなしていた。


3日ほど前から、おばあちゃんが咳をしてた。

風邪かなぁ…風邪薬飲む?

そう言っても「ありがとう。でも、いらんよぉ~。こんなんすぐ良くなるよぉ」

そう言ってたおばあちゃんだったが、咳が治らない。

薬を飲ませて休ませても咳だけがおさまらない。

「おばあちゃん、病院行こうか?」声をかけてみたが、寝てれば治る。の昔の人。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ。寝てたらな少し楽になったよ。」


「そう?でもえらかったら言わなイカンよ。付いて行くから大丈夫だからね」

「気にせんといてな。それよりお姉ちゃんに移る。赤ちゃんおるのに移る。こっち来たらイカンよ」

と私を寄せ付けない。

念のために(あてにならんけど)舅と姑に

「おばあちゃん寝込んでるよ…。病院行かんでいいんかなぁ…?」と聞いてみた。


「そんなんいい。昔の人は医者なんぞ行かん!ほっとき!」やっぱりそう返ってきた。

その後、気にかけながら様子を見に行ったが、良くなる気配がない…

「なぁ、おばあちゃん。医者行こうよ。」

「ええよ。ええよ。心配いらんよ。移るから来たらイカン。移るから」

その会話を聞かれ

「いらんゆうてるやろ!ほかっとけ言うたやないか!!」と姑に怒られる…。

そんなことをしていたある日、廊下を通ったらズザッ ズザザッという物音…


音のする方を見て驚いた。
おばあちゃんが這ってこっちに向かって来てる!

No.32

「何してんの!どしたん?おばあちゃん!どしたん?」

「ごめん…オシッコ…行きたいねん…」

持ち上げようとしたけど重くて上げられん。何よりおばあちゃん自身が立っておれん。
おまけに身体がすごく熱い…

「ちょっと待ってな、おばあちゃん!」

急いで寝てたおじいちゃんを呼びに行った。
けど、おじいちゃんの力が弱すぎて助けにならん。

前の畑にいたのは姑。舅は見当たらない。

作業していた姑に慌てて話し「来て!お義母さん!早く来て!」と言った。

そしたら


「なに慌ててんの?死んだわけじゃあるまいし…風邪やろ。自分で行かせーや!年寄りは時間あるんやから」

そう言って姑は笑った。

「ねぇ!そんな場合ちがう!お義母さん!お義母さん!」



「……………。」


もう……いい!!!


すぐに引き返して、おばあちゃんの所に行った。

這ってなんとかトイレにたどり着き、おばあちゃんは用を足していた。


「なぁ!病院。救急車呼ぼう!おばあちゃん… 」

「いかん…迷惑かかる…いかん…」苦しそうに言うおばあちゃん。


そこへ姑が来た。


「なんや用足せるやないの!大騒ぎして!」


救急車を呼ぶと話したら

「バカか!!ご近所に恥ずかしい!!恥さらしな真似すな!!」


「…………そんなら…そんなら私が連れてくからいい!!」


おばあちゃんに待ってるように告げ、おじいちゃんに保険証の場所を聞き、自分の部屋に行ってバックを持ち、車に乗せた。

そして家に戻っておばあちゃんの前にかがんだ。
姑はもういなかった。


「おぶる!乗って!おばあちゃん!」

「そんなん…そんなん…」

「いい!!乗って!!おじいちゃん、壁づたいにして支えながら、おばあちゃん乗せて!!」


何とか背中に乗れたおばあちゃんを背負って、ついて来るようおじいちゃんに言い、車に向かった。

No.33

荷物をおじいちゃんに持ってもらい病院の玄関に入ったら、中にいた人が一斉にこっちを見た。

たまたまその中に近所のおばさんがいて、


「どしたん!!〇〇ちゃん何してんのん!!アンタ…お腹に赤ちゃんおるのに!?」と駆け寄ってきた。


受付から看護婦さんが慌てて飛んできて、ストレッチャーを持って来てくれた。

すぐに診察してもらったら、おばあちゃんは肺炎をおこしてた。


「こんな高齢のおばあちゃんを…こんなになるまで医者に連れて来ないって…何考えてるんですか!処置が遅れてたら命取りになるんですよ!」
あたりまえだけど先生に怒られた。

そのまま緊急入院になったおばあちゃんは、おじいちゃんに付き添ってもらい、私は自宅に入院用の荷物を取りに帰った。

診察が終わった時に、待合室で会ったおばさんが
「お義母さん達どうしたの?おらんの?どこ行ってんの?知らせたらな…」と言っていた。



「知ってる…知ってるけど…私が連れてきた…」
そう言ったら

「知っててなんで……」と言ったまま、おばさんも黙ってた。


姑は、ところ構わずおじいちゃんを悪く言ってたので、近所の人はおおよその事情は察する。


私は家に帰って姑に、おばあちゃんが緊急入院になったと告げた。
それから、その時ご近所さんに会ったとも話した。

そうすれば姑が動くしかなくなる…。
それを知ってた。


予想どおり知り合いに会った話のくだりで姑の顔が変わり、姑は荷物を持って病院に飛んで行った。




No.34

応援してます!
がんばって下さい!

No.35

>> 34 ありがとうございます🙇
辛かった話なので、書きこんでいると疲れる時もあります。
けれど誰かに知って欲しい思いがあります。

休み休みですが書き続けていきます。

ありがとう🙇

No.36

おばあちゃんの入院には、おじいちゃんと姑が交代で付き添った。

今でこそ完全看護だけど、当時の個人病院では身内が付き添う事が多かった。

姑の付き添いは知らせを聞いた舅の兄弟や、ご近所や知り合いの方が来る時が主だった。
あとは、おじいちゃん。

私は家の事もあり、さすがに夫がいい顔をしないので、補助的な比率の付き添いだった。


もちろんその日のことは夫に話した。


「そりゃあ…病状が、そんなに酷いとは思わんかっただけやろ」

這ってでないと動けんのに?

高い熱もあったのに?



「自分じゃないんだから!お袋達の気持ちはわからんよ!!」



わからんくても状況を聞いて、アンタ何も思わんの?



「思うよ!思うけどお袋とおじいさん達の問題やろ?そんなら俺にどうしろって言うん!!」


この人と話すと、こうしていつも論点がズレた。
けど、こんな逃げ腰な夫をせき立てて、姑達に直せ!と言わせたところで聞くわけがない。

それなら私ら夫婦が、おじいちゃん達を連れて家を出る…?


何十年もこの家にいて、ここでの暮らしが我が世界になってるおじいちゃん達を連れて出て、夫のわずかな給料で食わせていける…?


そんなら、おじいちゃん達にお金を援助してもらって協力しながら暮らそうともちかける…?
あかんわ…家計のお金はみんな姑が握ってる…。

裁判起こして悪魔を追い出す…?


私1人があれこれ策を練ったところで、肝心かなめの夫が呑気な以上、何も進めん…。
おまけに私は妊婦やぞ…。


どう考えても行き詰まる策のなかで、救いのたねは舅の兄弟かも知れん…

そう思った。




No.37

おばあちゃんの入院は人づてに叔母の耳にも入り、叔母もお見舞いに来てくれた。

叔母は予告なしに来たため、その日はおじいちゃんが付き添い。夕方からは姑が行く日だった。


おじいちゃんの送迎担当の私もその日は身体が空いたので、今日は姑が来るまでおばあちゃんの側にいようと早めに病院へ行った。

それが幸いして叔母に会えた。



「母ちゃん…具合どう?
いつもありがとうね〇〇ちゃん。おばあさん達は〇〇ちゃんがあの家に来てくれて本当に救われてる。ありがとうね…」


(言ったほうがいいんやろか……。けど、この人に家で起こってる真実を教えたい。おじいちゃんとおばあちゃんを助けて!と言いたい…。)


頭の中でそんな思いがかけ回ってた。
でも相部屋の病室で言うわけにもいかん…

まってまって…それにおじいちゃん達に何も言わずに叔母さんに話してもいいんか…?


そうこうしてる間に、

「そんなら、また来るね」と叔母が言った。



「わざわざすみませんでした。ありがとうございました。」

頭を下げる私にニッコリ笑って部屋を出た叔母。


1つ…2つ…3つ……。


「あのな……私おばさんに言う。お義母さんのこと言う!ごめん…」

そう言って立ち上がろうとした私の手を、おばあちゃんが掴んだ。


「いかん!…お姉ちゃん!いかん!……いいよ。いい…。わしらはいい。…いかん。頼むから…頼むから…後生やから…」
おばあちゃんが手を合わせて私に頼む。



「なんでよ……なんでよ…」

涙がポロポロ出た。

おばあちゃんも涙をいっぱいためていた。

「ごめんな…こらえて…頼む…こらえて…」


口に手をあてて声を殺して泣いた。


おじいちゃんは座ったまま拳を握ってうつむいていた…。

No.38

それからも病院には通ったが、姑と交代におじいちゃんを連れて私が行くと、必ずと言っていいほど姑の毒舌会が病室で開かれていた。


「このおばあさんは本当によく働く人やった。」


そこはいい。



「けど、おじいさんは男のくせに身体が弱くて、いっつも病んでた。今も特等席に座ってテレビのお守りや!
な~んの役にも立たん!生きとるだけで金のかかる金食い虫や!」

そんな話を相部屋のお隣さんに四六時中聴かせていた。



聴かされながらベッドに寝てるおばあちゃんは、どんな気持ちでいるやろう…。

いま、私の隣に立ってるおじいちゃんは、どんだけ辛いやろう…。


毎度毎度のシチュエーションだったけど、その度に胸をえぐられるような思いがした。


本人がいる前で言ってる話なので、お隣さんも応えに困る。


「まぁまぁ…お年寄りやし……なぁ?」

このお隣さんも代わって入ったお隣さんさんも、姑の一方的な話しか知らんのに、廊下で会うと

「大変やなぁ……」と私達にしみじみ同情していた。



「そんなもん関係ない!!90だって100だって畑仕事してる人はいる!私の親はよ~く働いて……」

ここからは実家の親自慢。




アンタの親がどれだけ動けて、どれだけ立派だったかは知らん。

けどなぁ…アンタの親は人に対して言っていい事とイカン事を何ひとつ教えんかった親なんやろな…。

親自慢の姑に、いつも心の中で言ってたセリフや…。

No.39

1ヶ月ほどでおばあちゃんは退院できた。



「もう我慢したらいかんよ。少しでも具合が違ったら私に言ってよ。約束だよ」

おばあちゃんと約束しといた。



姑は、こんな大事にする前にちゃんとせい!とブツクサ言っていたが、頭のおかしいヤツとは話にもならん…と私ももう何も言わんかった。


もともとおじいちゃんの送迎を見られてたり、病院での一件もあり、この頃から近所では、私への ”若いのによくやる嫁”という評判がたっていた。


田舎の評判は、すぐに広まる。
知り合いと会うたびに、道を歩いている人に。
姑は言われたのだと思う。

勘にさわらないわけがない…。

姑の私への風当たりは、これまでよりずっと強くなった。

No.40

妊娠8ヶ月になり、動きも不自由になってきた。

回復したおばあちゃんは仕事に行きだし、おじいちゃんと私の日常は、これまで通り姑の一喜一憂に振り回されるサンドバック状態だった。


この頃になると婦人科へ行く回数も更に増える。
そのたびに自分の時代と比べられ、家におるのに贅沢だと言われた。

初めてのお産への不安。この状況への不安で、日に日にナーバスになる私は、姑の言葉が苦痛でたまらず3回に1回は検診もサボった。


その日、たまたまお母ちゃんから電話があり、そっちに行くついでがあるから、ご挨拶がてら寄りたいという。


そういえば…ずっとお母ちゃんとこにも行ってない…

出かければ言われる…
そんな恐怖から出かけるのも億劫になってた。

詳しいことをお母ちゃんに話してない…それも憂鬱の種だった。

けど来るなと言えば余計怪しむ…


「いいよ……お義母さんに伝える。」


そう言って電話を切った。



何も起こさんでくれ……
厄介事をお母ちゃんに見せんでくれ…

私は、そう願っていた。

No.41

しばらくして、お母ちゃんが来た。

もともと免許は持ってないのでおばあちゃんの弟、つまりお母ちゃんからしたら叔父さんにあたる人に乗せてもらってきた。

この叔父さんは、昔から穏やかな人で私らが小さい頃には家に来る時に、いっつもマーブルチョコをお土産に持ってきてくれた。
優しくて大好きなマーブルの叔父さんだった。


辺りを見回したけど、そのとき姑は見当たらなかった。
舅は用事があり出かけたけど、姑には伝えておいた。


「これ。皆さんに。」

手みやげの和菓子を受け取り


「とりあえず寄ってって下さい。いまお義母さん呼んできます。」

そう言って玄関から入ってすぐの居間に通して外を見に行こうとしてた。
その時、おじいちゃんが部屋から出てきて、
「わしが呼んできたるから…」

そう言って姑を呼びに行ってくれた。


私はその間に、お茶を用意して母と叔父さんに出した。


「元気でやってるか?」
「うん。やってる。元気よ。」


「アンタ…えらい痩せたな…。身体大丈夫なん?」

「大丈夫やって。」


「………………。」




「あらまぁ!お義母さん!ご無沙汰で~。」
姑がけたたましく入って来た…。

No.42

「まぁまぁ、ご無沙汰して、ご無礼してます。」
母も笑顔で応えていた。

「この度は、ちょうどこちらに用事がありまして………」




「お義母さん…和菓子…頂きました」


「まぁまぁ。そんな気ぃ使わんでも…」

そんな社交事例を交わし、お腹の赤ちゃんの具合を聞き、場はスムーズに流れていった。



そこへおじいちゃんが畑で取れたスイカを持って来てくれた。


「まぁ!おじいちゃん。ご無沙汰しとります。お元気ですか?…」

私の親だけあって、もともと年寄り好きな母は、大舅であるおじいちゃん自らが、スイカを切って運んできてくれたことに感激してる…



「お口に合いますかどうか…」

おじいちゃんも嬉しそうにその場に座った。


「どうぞ食べたって下さい」

おじいちゃんに促され、母と叔父はスイカを口ににし


「とっても美味しいですねー。おじいちゃん家の畑で作られたんですか?…」

おじいちゃんを輪に入れて、そんな話で和んでいた。




ただ…おじいちゃんが嬉しそうにすればするほど、姑の顔つきは変わっていった…。

No.43

そのスイカはボイラーを入れたハウスで試しに数本作ったものだということ。

ボイラーを入れると苗の育ちを早くなるが燃料がかかるということ。

おじいちゃんは久しぶりに農業を楽しそうに語っていた…。



「えっらそうに…アンタがやっとるんか!」

突然姑が大声を出した。

おじいちゃんと私の身体がビクッと動いて、お母ちゃんと叔父さんが同時に私を見た。


私は一瞬だけその顔を見て、
(早くごまかさんと!…何とか、ごまかさんと!)と焦っていた。


お母ちゃんは私の顔を見て、なにかを感じたのか

「そ、それでもいいわね~、おじいちゃん。もうお義母さん達が主でやってくれるから。頼もしいね~」

と場を和ませようとした。

でも姑はもう…止まるはずがない。

No.44

「こんなん1日なあんもせんとテレビのお守りや!」



(やめてお義母さん…)


「さっきもな…お義母さん達来たとき、来た~来た~しか言わへん!
何が来たん!!言ったらな、親が…出してやれ…出してやれ…てな。
何いってんのかわからんわ(笑)」



(やめて…聴かさんといて)



「出せ出せ言うからな、酒でも呑むんか?思ってな…こりゃ頭でもボケて酒でも呑んで死にたいんかと思ったわ(笑)」



(いかん!言わんで!それ以上言わんで!)



「死にたいなら、さっさと死んだらいいんや!!」
そう言って大笑いしている…。


おじいちゃんはうつむいたまま…。

私もうつむいたまま…。


(お母ちゃん…ごめん。)


お母ちゃんと叔父さんは言葉を失っていたけど、たぶんその間に色んな考えが頭を駆け巡ったと思う。


なんやこの人💢頭おかしいんか!?…

けど…けど……娘がこの家で暮らしてる。

この子は…いったいどんな環境にいてんの…??
そしてこの子は、どう思ってんの…??


あまりの予想外の出来事に、さぞ驚いたことだろう。


私がこの家に嫁いで、最初にコレを見た時のように…。


「それじゃあ…そろそろ行きますね。」

母が言った。


(もうこんなとこにおらんでいい…。一刻も早く帰って…)


そして

「おじいちゃん。大変美味しいスイカをごちそう様でした。お身体を大切に。どうぞ長生きして下さいね。またおじいちゃんに会いに来させて頂きますね。」

とおじいちゃんの目を見て微笑んだ。



「お義母さん。ありがとうございました。失礼いたします。」

そう言ってお母ちゃん達は玄関に出た。


姑と離れて見送りに行ったら、また勘ぐられる…
私は玄関で姑と一緒に立っていた。


すると母が


「そうそうちょっと車に持ちに来て。渡したいもんがもう1つあったわ」

と私に言った。

No.45

姑はついて来なかった。

たぶんお母ちゃんの嘘だと気づいてた…

外に出て車の方へ向かいながらお母ちゃんが言った。


「大丈夫か?」


「うん…大丈夫。」



「いつでも来なさい」


「うん。ありがとう…」

お互いに小声で、前を向いたまま歩きながら話した。


「これを持って行ってな」
わざと大きな声でそう言って、スーパーの袋に入った大福をくれた。


自分用やろ…

自分のなくなるよ…


ありがとう…。


ごめん。お母ちゃん…。


泣いたら帰って姑に怒られる。

車の窓からずっと私を見て頷いてるお母ちゃんに精一杯頑張って笑顔を作った。

No.46

家に入ると姑が台所で出したお茶を片してくれていた。


「ありがとう。お義母さん…洗ってもらって…。」

姑は背中を向けたまま返事をしない。


(怒ってる…母が来たことを怒ってる…)そう思った。

すると姑が

「アンタのお母さん!スイカ食べた事ないの?
あ~んなマズいスイカを美味いだなんて、よっぽどマズいスイカしか食ったことないんやろ?
それともスイカも食べれんほど貧乏人やったんか?なぁ?」

また笑ってる…。



もうイヤだ…。

こんなヤツと一緒にはおれん!!



「よその家で物を出してもらったら、有り難くいただく。せっかくの好意にケチはつけん!
そんなん当たり前や!!
アンタみたいな人とは違う!!!」


自分でも驚くほど大きな声だった…。



そのあと何か言いかけた姑を無視して部屋に入った。

No.47

1番奥の部屋には鍵が付けてあった。
その部屋には、予備玄関としての出入り口もあった。

予備玄関のほうには、もともと鍵がついてたけど、部屋にもつけたのには理由があった。


舅が勝手に出入りしたから。

1人でじゃない。農家仲間とみんなでだ。


私達の部屋にあるビデオデッキで仲間とAVビデオを観るために…。


スーパーから帰って自分達の部屋の窓の下に、泥まみれの地下足袋や長靴が山ほどあった。


わけがわからず、食品を置いて部屋に向かうと、部屋から大音量で変な声がする…。


なに?……なんなの?

そう思って襖を開けたら、近所のおっさん連中が10人ほど居た。


私らの部屋で………。
私らのクッションを枕にして…

テレビ画面を観て固まった。


「おう、嫁さんも観ろ観ろ!勉強になるぞ。ワッハハッハ」

舅も一緒に笑ってた…。


こ…こ…こういう人種には、どう言うの???

頭が真っ白になった。



襖を閉めて、台所に行って…ウロウロ歩き回ったけど、やっぱり思考が麻痺してわからん…。



とりあえず旦那に言おう…

ショックだろうな…

でも言おう…


何とか落ち着きを取り戻し、無言で夕飯を作り、無言で食べ、無言で部屋に行った。




旦那と色違いのクッションとか

結婚祝いに友達がくれた飾り物とか


飾ってあるお姉ちゃんが貯金で買ってくれたブーケとか…


見てたら涙が出て止まらんかった…。

No.48

旦那を傷つけたくなくてAVの件を迷って迷って…やっぱり話したけど、旦那は

「なに考えとんのや?」と呆れて失笑。

そして終わり…。


この頃から、私はきっと麻痺してたんだろうな…

その後もAV鑑賞会は続いた。


だから自分で鍵を買いに行き、取り付けた。


初めは家族どうしで鍵なんか…と言っていた舅だが、聞く耳を持たない私に諦めてくれた。


でもこの人は、私宛ての郵便物は勝手に開けるし、私に電話があると親機でコッソリ聴いてるし…。

携帯の無いこの時代、この家には常に、私に対するこの人の監視があった。


姑のような暴言は吐かない。

人当たりもいい。


けど…気味が悪い…。

何を知りたいの?

何をしたいの…?


私には不可解な舅だった。

No.49

さて今夜。


吐いてしまった言葉は戻らん…。

でも後悔なんかしてなかった。


その時の私は、何だかとても落ち着いていて、引き出しから下着、パジャマ。服を出して風呂敷に包んだ。


いま思うと、なんで風呂敷だったんやろ……。



要るもの置いて行くもの。
冷静に仕分けしたら、大きめの風呂敷でも5つくらいになった。



そして寝転がって、ゆっくり目を閉じて、旦那の帰りを待っていた…。

No.50

姑達は何も言って来ない。


夕飯は誰が作った?

炊飯器にお米あったかな?

今ごろ姑達は、なんて言ってるやろ…?


おじいちゃん達は心配してるかな…?



不思議と何も浮かばなかった。



旦那の車の音がした…。

砂利を踏んで進んで来て……止まった。



そういえば姑の砂利を踏む足音の癖が、私の耳にはもうついていて…その音がするたびに、どれだけ鼓動が早まったろう…。

どれだけ生きた心地がしなかったろう…。



それも、もう……今日で終わりや。

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

日記掲示板のスレ一覧

携帯日記を書いてみんなに公開しよう📓 ブログよりも簡単に今すぐ匿名の日記がかけます。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧