また 巡り合えた事…

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陽( ♀ gQU41 )
09/01/26 14:21(更新日時)

あなたとの出逢い…

あれは 17年前…

今 思えば お互い 若かったね😌

そんな二人が
今になって こんな形で 又 巡り合うなんて
思っても なかったね…

今でも 大好きだよ

こうちゃん





初めてですので
至らない文面で 不愉快な思いをされるかもしれませんが その際は スルーして下さると 有り難く 思います。 宜しくお願いします

No.1158878 08/12/11 02:04(スレ作成日時)

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No.1 08/12/11 02:40
陽 ( ♀ gQU41 )

あなたは 私の父が経営する店に 家族で来てくれてたね

あなたは まだ17歳

父が病で 倒れた事もあり 私(きよみ)が店を任されていた 20歳だった…



「きよみさんッ! 生 頂戴ッ!」と いつも 笑顔と元気を
くれてたね

家族で来ていたあなたが
兄弟や 友達だけで来る
様になり 店が終わった後皆で よく 遊んだよね

気が付くと あなたは
いつも 私の隣に居たね

楽しかった 1日が あっという間に すぎたよ

ある夏の夜 皆で 花火を
しに海に出かけたね

皆で 打ち合いになって
かくれんぼ
今考えると 幼稚だね😌

あなたは私の手を引き
一緒に隠れた

その時 初めて あなたの
気持ちを聞かされた

ねぇ…こうちゃん
覚えてる?

No.2 08/12/11 03:29
陽 ( ♀ gQU41 )

「好き…」と たった一言

可愛かった
おぼこかった😌

でも私には彼が居た


「はい はい😌もっと 若くて 可愛い子 いっぱい
居るやん?私にも居るん知ってるやろ?めっちゃ男前の😁」
と 年上だったせいか妙に大人振り 軽く交わした


こんな付き合いが ずっと続くなか 私への気持ちは変わらなかった

それから 一年が経ち
彼にも 彼女が できた

しっかりと挨拶のできる
可愛い子だった
その辺から その子も交えてあそんだね


その後 私は付き合っていた彼と別れ 父のお店も 畳む事になった

お店 最後の日 いつもの
様に 閉めてから 遊びに 行った

私は 彼と別れた事や
父の病の事もあり
浴びる程 飲んでいたので 酔いを覚ます為 一人外にでた

心配した 彼がやって来て 「大丈夫?」と顔を近付けてきた時 私からキスをした
彼には彼女が居るのに…


それからは 罪悪感か
私から連絡を絶った

No.3 08/12/11 05:35
陽 ( ♀ gQU41 )

2年が経ち 毎年恒例の
花見で久しぶりに
あなたに会った


「久しぶり!元気やった?」と 私から声をかけた

あなたは「………」

周りに居た 彼の友達が
「お前 まだ きよみさんの事?」と 茶化す

又 あなたは「………」

そんな話をしながら
お酒も進み 楽しんだ

いつの間にか 私の隣にはあなたが居る

誰にも聞こえない様に
「ずっと 好きやった…俺だけの きよみさんで居て欲しい」…と
あなたは言った

満開の夜桜が 祝福して
くれているかの様に
良い香りを 漂わせながら散って行く…

心地よい風と共に…

その夜 二人は初めて
結ばれた…

No.4 08/12/11 05:55
陽 ( ♀ gQU41 )

とても 心地よくて
幸せだった

「なぁ 知ってた?俺ずっときよみさんの事好きやったん(笑)」

「知ってたよ(笑)バレバレやったもんッ」

「めーっちゃッ 好き」

あなたは何度も言って
くれたね

こんな 小さな幸せが
ずっと 続くと思っていた

No.5 08/12/11 12:26
陽 ( ♀ gQU41 )

居心地良かった


「実はねぇ…初めて会った時から私も こうちゃんの事 意識してたんょ」

「嘘ッ⁉ほんまに⁉何で言ってくれへんかったん?」

「だって私には 男前の彼氏が居ったし😁」


「それでも 俺はきよみさんが すきやった 今こうして居るのが夢みたいや」


こんな他愛ない会話が
幸せだった……


あなたに彼女が居ると
聞かされるまでは


「実は今 彼女居るねん…でもちゃんと別れるから」

私は耳を疑った

そんな言葉は信じられない信じようともしなかった


今思えば この時 あなたの言葉を信じていれば

今こんな事には なっていなかったかも知れない…


と 後悔が頭を過る

No.6 08/12/11 13:01
陽 ( ♀ gQU41 )

それから 顔を会わす事も

なく あなたが結婚した事

だけが 私の元に届いた



あなたが27歳

私が 30歳の年の

小雨が降る 月日だった


もう 二度と会うことは

ないと 私は確信していた

きっと あなたも そう

思っていたはず


なのに こんな日が
来るとは……

No.7 08/12/11 13:53
陽 ( ♀ gQU41 )

2006年 某日 私は後輩(栄子)と ご飯を食べていた


すると 栄子はモジモジ
しながら「あの~彼氏ができたんです」と報告された
「マジでッ⁉良かったなぁ 🎵」と 手放しで喜んだ

それもその筈 栄子は容姿端麗な割に 身持ちが固く彼氏ができた事がなかったのです

「へぇ~どこで知り合ったん?」等 馴れ初めを聞いていると

「実はねぇ…きよみさんの知っている人なんですよ」と来た

色んな人物が脳裏を巡るも誰も 思いあたらない…

痺れを切らし 栄子が
「拓くんです💓」と
聞き覚えのある名前を
満面の笑みで 口にした


私は 動揺を隠し そのまま会話を続けた

驚いた…

ほんとに驚いた…

だって こうちゃんの
お兄ちゃんだったんです

栄子と拓は 順調に愛を
育み 2008年 春に晴れて
結婚する運びとなった


もう 何年も前の事だし
その間 私も人並みに恋愛もしてきたが 未だ独身を楽しんでいる?

こうちゃんには もう
愛だの恋だのと言う感情は勿論ない

でも あれから
13年も経っている

正直どんな 大人の男性になっているのか興味がある

と 言うのが 本心だった

No.9 08/12/11 16:38
陽 ( ♀ gQU41 )

2008年の ぽかぽか陽気の 天候に恵まれた日

私は 黒のパーティードレスを
身にまとい 式に参列した

ギリギリに着いたので
最後列の出入口辺りで
綺麗な花嫁 栄子を友人達と祝福した

式が終わり 披露宴へと
場所が移された

披露宴の出席者の多さに
たまげた

数々の名曲が流れ クライマックスに差し掛かり 新郎新婦の兄妹から Presentが贈呈 されると 司会者が…

生憎 私は視力があまり
良くないのと 栄子の美しさに 見惚れて居たので
式では あなたと顔を
合わし 話す事は無かった



が…問題は 二次会だ…

No.10 08/12/11 18:52
陽 ( ♀ gQU41 )

二次会の場所は 式場から離れた 有名な繁華街。

私は後輩の車に便乗し
行く筈だったが ひょんな事(時間)で 後輩ともめ
他の友人と電車で行く事になった…

その店に向かう途中
車で一緒に行く筈だった
後輩の車が 私達をひこうとしてきた!!!

「ちッ!」と思い 睨むと
運転しているのは
あなただった…

後で聞いたんですが
式が終わり 兄弟の二次会やし帰ろうとした所
偶然 後輩に会い 乗り込んだのだと…


私が乗っていれば
定員オーバーで 乗れず
ここには来てないって…


二次会も盛り上がり 私の
モチベーションも上昇💧

三次会は???と あなたに
聞かれた

選択肢は3つ!

①すんなり帰る
②レゲエバー
③カラオケ

考える余地もなかった

「一緒に行こう」と言われ気付いたら 2人で先に
店を出て ③のカラオケに向かっていた

あなたが私の手を
しっかりと握りながら…

No.11 08/12/11 19:51
陽 ( ♀ gQU41 )

カラオケBOXに到着すると
誰よりも早く出た筈なのに他の皆は もう席に着いていた。


顔見知りも居たが 知らない人も たくさん居た

その中の数人が 酔った
勢いと 軽い乗りで私を口説いてきた。


「お前ら きよみさん口説くん?!怖いもの知らずやなぁ(笑)」と
あなたは笑って言った…


私は思った「あんたも口説いてきたくせに!!!」って心の中で…

時間が経ち 酔いも冷めてきたのもあり 寒くて震える私に 黙って スーツの
上着を肩に掛けてくれたね


ダボダホの上着 めっちゃ暖かかった…


今考えると あの失礼な発言も あなたなりの嫉妬やったんやね…

カラオケBOXの道も わざと
間違えたんやね…

今の私なら 全部 解って
あげれるのに…

No.12 08/12/11 20:34
陽 ( ♀ gQU41 )

三次会も終わり 帰り際に私は トイレへ寄った

出ると あなたが待っててくれた…

強く抱き締められ あなたが 結婚した事など頭から消えてしまっていた…


その日は 何もしないで
抱き合って眠りに就いた…

朝になり あなたは帰って行った…


何なん???この寂しさ…

何なん???この虚しさは…

「あかんッ!こうちゃんは 既婚者やん!子供も居るやん!絶対 あかん」と自分に言い聞かせた…

でも 思いは募るばかりで今までに無い 胸の痛み💥
誰かに 内蔵を掻き回されているみたい…

逢いたい…でも ぐっと
頑張って堪えた

のに…何で???
あなたからの電話

「もしもし…俺 逢いたい明後日 逢えるかな?」

「うん」

ここからが 私の………

No.13 08/12/19 01:32
陽 ( ♀ gQU41 )

電話を切ったあと
昔の事を思い出しながら
考えていた


なぜ こうなったのか…

酔った勢いなのか…

寂しかっただけなのか…


いや…



私はずっと昔から
こうちゃんが好きだったんだ…

子供だったあの頃 変に大人振ってた
あの時 素直になれていたら…

罪悪感と後悔に苛まれ
一人 泣き崩れた

今までの 人生に恥じた…
泣きながら 声にして
友人に謝罪した…


自分が一番 嫌っていた
「奪略」「不倫」

「今なら まだ間に合う 明後日 ちゃんと断ろう」と心に決め 眠りに就いた

No.14 08/12/19 02:09
陽 ( ♀ gQU41 )

朝になり いつもの様に
洗面所へ行き 鏡を見る


昨日泣いたせいか いつもと顔が違う!!!
自分の不細工さに 笑け
一人笑っていた

あれ?いつもの私やん?
大丈夫!と頬を二回パンパンと叩いて気合いを入れた


職場に着き いつも通り
仕事をこなした


今日は帰りに 後輩たちと焼肉を食べに行く約束を
以前からしていた

なぜか ホッとした

一人で居たくなかったし

考えたくなかったからだ…

お腹も膨れ 盛り上がって来たところ 電話が鳴った
メールだ…
胸を撫で下ろした

何故なら 彼は私のアドレスは知らないからだ

皆と話ながら携帯見ると

何と 彼からだった

胸が ズキンッと鳴った
皆に聞こえるくらいに…

彼は ショートメールで送って
来ていた

「明日 逢えるね。仕事 終わったら連絡します」


私は返信しなかった


恐かった…


自分が恐かったから…

No.15 08/12/19 02:46
陽 ( ♀ gQU41 )

その後すぐに皆と店を出て私は帰路に着いた。


勿論 罪悪感もあったが

この年になって既婚者と
恋愛をする 根性と時間は無い!!!…と

電車の扉のガラスに映る
自分に言い聞かせた

家に着き テレビをつけると 同時に電話が鳴った

その時は 本当に何も考えずに電話を取っていた


彼だった…

「メール届いた?あんまりメールせぇへんから…」

「届いたよ」

「明日 楽しみやな!又明日連絡するわ!おやすみ」

「おやすみ…」


言えなかった…
逢われへんって言えなかった…


逢いたかったから

こうちゃんに逢いたいから


私が一番 嫌いな女が
ここに居る…

最低 最悪な女や…


この日は一睡も できなかったが 涙も出なかった…

No.16 08/12/19 16:29
陽 ( ♀ gQU41 )

又 昨日とは違った
不細工な顔…

今日は笑えなかった

でも 気持ちを切り替えて
嫌々 仕事へ行く支度をした

行くまでは 億劫だが
行ってしまえば仕事に
打ち込める

あっという間に終業時間が来た

帰りの足取りは 軽かった
やっぱり逢いたい…


午後6時を回った頃
電話が鳴った

「6時半に迎えに行くわ」
「解った 待ってる」


何年振りかに 心が…
胸が弾んだ…

No.17 08/12/22 14:46
陽 ( ♀ gQU41 )

私は 家へ着いた

時間まで 後15分。
急いで 鏡の前で化粧を
直し 身なりを整えた


約束の時間より 少し早く電話が鳴った

「もう 着いてるよ」

「すぐに 降りるゎ」

マンションの下に降り
彼の顔を見ると 自然に
笑顔がこぼれた

きっと 今まで誰にも
見せた事のない とびきりの笑顔だったと思う

彼は 「お帰り」と言って
優しく キスをした

「お腹すいたやろ?何食べる?どこ行く???」

あの時と同じ様に私の
手を取り 微笑み
歩き出した


お店に着くまで
繋いだ手と優しいキスが
気になって
何も覚えてない…


あなたの笑顔以外は…

No.18 08/12/22 15:24
陽 ( ♀ gQU41 )

食事を済ませ店を出た

お酒を飲んでいたせいか
春の夜風が妙に心地いい

又 あなたは私の手を取り歩き出す

「結婚してるくせに…誰かに見られたら どうするん⁉」と 私は手を離した

ほんとは繋いでたいのに…昔から 私は素直になれず可愛くない…
この性格は きっと一生
直らない…と諦めていた

そんな私の手を又取り

「俺は繋いでたいねん」 と
又 あの笑顔だ…

また 私の胸が鳴った

もう あかん無理や…

既婚者って解ってる
それでも一緒に居りたい…
もう 自分の気持ちを
押さえられなかった

No.19 08/12/22 19:58
陽 ( ♀ gQU41 )

帰りに コンビニへ寄り
缶ビールと チーズと
あたりめを買った

私の好きなものばかり…

覚えてくれていたのか
好きなものが一緒なのか…
私は 聞かなかった

マンションに着き
缶ビールで乾杯をした

一緒に居れて 楽しいのに
素直になれず 大人振っていた


「楽しくない?俺は めちゃめちゃ楽しいけど…」


「ゴメン…楽しいけど複雑…又いつ逢えるかも解らん
恋愛やし…」


ほんとッ可愛くない…と
思い情けなくてうつむいた

そんな私を見て あなたは

「俺は解ってるから。きよみさんの良い所も 悪い所もずっと見てきたし…全部
ひっくるめて好きやねん」

出た!又あの笑顔だ…


どんどん やられてる…



今夜も優しく抱きしめ
キスをしてくれ 朝まで
深い眠りに就いた

No.20 08/12/23 03:40
陽 ( ♀ gQU41 )

夜中に目が覚めた

あなたは眠りが浅いので
私はそっと 体を動かした
気付かれずに あなたを
見ていた

「子供みたい(笑)」

その寝顔を見てるだけで
傍にあなたが居るだけで 幸せを感じれる

暫く 眺めてから 再び
あなたの左胸を借りて
眠りに就いた

目覚ましが鳴り ゆっくり彼を起こした


あなたは 「おはよう」と
言ったのに 伸びをして
「後5分だけ…」と言い私を引き寄せ 「ギュッ」とした


何をされても心地良かった

あなたを送り出し
私は洗濯機のボタンを押し掃除を始めた


鼻歌を歌いながらの掃除機洗濯物を干しながら
自然にこぼれる笑み

あなたと居るだけで
こんなに何もかも違う…

私は幸せを噛み締めた

No.21 08/12/23 04:04
陽 ( ♀ gQU41 )

「無事に仕事場に着いたよ 昨日は幸せやった ありがとう」 と彼からメールが
来た

「私も こうちゃんと居れて幸せでしたょ」 と返した


少しずつでも 好きな人の前では素直になろう…と思った

今日は仕事が休みなので
祖母の顔を見に行った

私の顔を見るなり

「きよみちゃん どこ行ってたんや?心配してたんやで」
と…認知症は進んでいるが私の顔は分かる様で
安心した

私が持参した コーヒーと林檎を美味しそうに
食べながら 昔の話を
たくさん聞かせてくれた


スタッフの方々に お礼と謝罪をし 家に帰った

No.22 08/12/25 16:45
陽 ( ♀ gQU41 )

私は毎日書いている
日記に書き込んだ

①泣かない
②望まない
③壊さない
④己を知る
⑤何事も頑張る

守れるだろうか?
とりあえず 頑張ろう!と
決めた

付き合いが始まって
私からは一切 連絡を
していない

これが「不倫」のルールだと思っていた

でも 毎日 彼からメールと電話があり 週に二度は
必ず逢いに来てくれる


そんな日々が続いた


幸せだった…

それだけで幸せだった…

No.23 08/12/25 17:08
陽 ( ♀ gQU41 )

最近 彼は酔って
必ず電話をしてくる


その時に彼が口にするのが

「きよ…愛してる 別れるから 一緒になってくれ」

私は嬉しかったが 鵜呑みにはしていなかった…

いや…してはいけないと 自分に言い聞かせていた


週に二回 逢うのは私の
マンション


そのたび彼の為に
ご飯を作り
お風呂を沸かし
時間が許す限り愛し合った

一緒に居る時は 信じられないくらい幸せだった


問題は 彼が帰る時だ

私は頑張り 笑顔で
送り出す

ドアが閉まった後 何度
玄関で 泣き崩れた事か…

こうちゃん…
寂しいょ…苦しいょ…
辛いょ…哀しいょ…
虚しいょ…


こんな事があったなんて
あなたは未だに知らないでしょうね?

自分で作っておいて何だが
やはり あの⑤ヶ条は
守れそうにない


情けない…

No.24 08/12/28 04:06
陽 ( ♀ gQU41 )

彼は 月に一度は必ず
外に連れて出てくれる

初めての 昼間のデートは 映画館だった

始めは USJ に行く予定
だったが 人の多さと暑さに負け チケット売り場で断念し 映画を観る事に…


車を駐車場に停めると
あなたは何の躊躇いも無く私の手を取り話ながら
歩いた

「きよ 何が見たい?」


「何でも良いよ こうちゃんは何が見たい?」


「今日は きよの為に来たんやから 好きなん観ぃ」

と…まるで何の障害も無い普通の恋人同士の様で
私は嬉しい反面 照れくさかった

結局 私が以前から観たかった「SEX ANDTHE CITY」を観る事になる


始めは笑って観ていたが
後半 辺りから 居眠って
いた…やはり 男性には
合わない映画だったのか?
いや…疲れているんだ…

私の為に 時間を作って
くれている


こうちゃん ごめんねッ…

ありがとう こうちゃん…

No.25 09/01/12 22:01
陽 ( ♀ gQU41 )

私にとって

小さな幸せが続いた


彼なりの私に対する
優しさなのか 家族への
罪悪感からなのか
私と逢わない時は 必ず
飲みに行く様になった…


今日も会社の人達と飲んだ帰りに電話をくれた

「きよ 愛しる…。時間はかかるけど絶対に きよは俺が幸せにするから」

何度も何度も言う…

私は泣きながら
「信じていいの?」と聞いた

「俺を信じろ!今から帰って話してくるから」
と…電話を切った

No.26 09/01/12 22:33
陽 ( ♀ gQU41 )

一睡もできないまま
朝が来た


きっと奥様に話せなかったんだろう…

それを私に言いづらいの
だろう…

いつもなら 家を出たら
必ずメールをくれるのに
今日は無かった


望まない…って決めたのに昨日の言葉がずっと頭から離れない

どこかで期待している
自分が居た


午前中の仕事を終え
食欲は無いが 休憩室に
入った


携帯を見ると メールが
入ってた

こうちゃんからだ

「ちゃんとは言えてないけど 俺の気持ちは伝えた…こんな俺でゴメンな…」


「別に良いよ 最初から期待なんかしてないし」

ほんと 可愛くない…と
自分が送ったメールを見て心底 思った

こんな可愛くない私でも
こうちゃんはメールを
返してくれた

「今日 逢いたい」と

「うん 待ってる…」


私は買い物を済ませ
お好み焼きの準備を
しながら待っていた

19時過ぎ 部屋のチャイムが
鳴った

インターホンに出ると
「ただいま…」と
こうちゃんだった

No.27 09/01/12 23:01
陽 ( ♀ gQU41 )

一階のオートロックの鍵を開けて私は ドアの前で 出迎えた
「お帰り お疲れ様」と
言い終わる前に あなたは私を力一杯ッ抱き締めた

「きよ ごめん…昨日は
子供の顔みたら ちゃんと言われへんかった。子供は俺の血の繋がった子供やねん。子供と離れるのは辛いでも絶対 ちゃんとケジメ着けて きよを迎えに来るから待っててくれるか?」


私の両目から 自然に涙が零れた…

嬉しいからでも
哀しいからでもない…


こうちゃんが泣いてる
知り合ってから16年
こうちゃんの涙は 一度も見た事がなかった


子供と離れる事が余程
辛いんだ…

こうちゃん ごめんね…
こうちゃんにばっかり
辛い目に合わせて…


私達は泣きながら
お好み焼きを食べた

No.28 09/01/12 23:29
陽 ( ♀ gQU41 )

いつの間にか 逢うのが
週に二回が三回になり

メールも電話も 前より
頻繁になっていた


今日も会社の人と飲みに行くとメールがあった

私は風呂に入り 部屋で
くつろいでいた時
電話が鳴った

こうちゃんだ!

又 酔って電話してきたんだろうと 思った

「もしもし?」と電話にでると

「事故してもうた」と…


「怪我はないの?相手は?
警察は?」

「俺は大丈夫やねんけど 相手が病院行ってる又後で電話するわ」

もっともっと聞きたい事がいっぱいあったのに電話は切れた…


「後で連絡する」って
いってたから それまで
待とう…

なかなか連絡は来ない


心配で仕方ない…
何かあったのか…


どうしょう…
私から連絡はできない
病院にも行けない


私は愛人なんだと
この夜 思い知らされた


又 一睡もできないまま
朝を迎えてしまった

No.29 09/01/13 00:06
陽 ( ♀ gQU41 )

朝 7時過ぎ いつもの
メールではなく電話がかかってきた

「おはよう 昨日は連絡
できんでごめん…今日夜勤やろ?今から行って良い?」

「うん…待ってる」


こうちゃんはすぐに来た
玄関を開けて 顔を見た

怪我はないと 言っていたのに 顔中 身体中
怪我だらけだった

「大丈夫なんは解ったけど…昨日 連絡するって言ったのに 何でしてけえへんかったん!!!どんだけ 心配したと思ってんのよ!!!」
と又 泣きながら強い口調で言った

「それやん!それが欲しかってん!きよは いつも我慢ばっかりして!俺に何にも言えへん!ちゃんと正面から ぶつかってこいや!!!」

と 抱き締めてくれた


こんなに長く生きてきて
こんなに泣き虫で
寂しがり屋で
ずっとずっと
愛されたかったんだって
初めて気付いた…


こうちゃんと一緒に居る様になってから 色々な私が見えてくる…


戸惑いもあるが
こんな私を こうちゃんは全て受け止めてくれてる


変わらなきゃね…
こうちゃん ありがとう…

No.30 09/01/13 00:27
陽 ( ♀ gQU41 )

怪我は私が 消毒をして
カットバンを貼り様子を
見た

心配なので 取り敢えず
脳波だけでも…と言い
無理矢理 病院へ行かせた

結果は異常なかった…
胸を撫で下ろした…


こうちゃんは 生やしてる髭を自分で切らない

いつも 私がカットする

何故なら付き合い始めた頃 私が「髭生やして」と お願いして生やして
貰ってるのもあるが
それよりも 何よりも彼は不器用なんで…

切ってと言われて 断ると
「じゃ剃るわ」と脅す始末

その日も こうちゃんの
髭をカットして ご機嫌で帰って行きました


何て 単純な 33歳の中年
男性なんだろう(笑)…と
笑けた

No.31 09/01/15 03:52
陽 ( ♀ gQU41 )

次の日も いつもの様に
朝から メールが届く

「おはよう 今から仕事に行って来るわな!きよも
気を付けて行きや めちゃくちゃ愛してるょ」



お昼休みも
仕事が終わってからも
飲んでる最中も
帰宅前にも
時には 帰宅後も…

何百通 何千通のメールのやり取りをしただろう


こうちゃん…
あなたの言葉一つ一つが
活力となり 私らしく
居させてくれる


自然と人にも優しくでき
嫌な事があっても笑顔で いる事ができる


こうちゃん…
あなたが居れば…
あなたさえ居れば
私は何もいらなかった

No.32 09/01/15 05:40
陽 ( ♀ gQU41 )

「今から 帰るわ」と
あなたからのメール

私はいつも通り
大好きな曲を流しながら
夕飯の下拵えをする

インターホンが鳴り
「ただいま」「お帰り」

あなたが お風呂に入っている間にご飯を完成させ

あなたがお風呂から
上がったらビールで乾杯


こんな 夫婦ごっこが
私には幸せだった


食事を終えて 私の好きなお笑い番組のDVDを見て
笑う所は違っても2人共
終始 笑顔だった

が…まだDVDの途中で
「今日は ちゃんと話してくるから今日は早く帰る」と言った


私は ただ 頷いた…


あなたは いつもそう
何を考え何を思い
行動してるのか…


辛い事があっても
嫌な事があっても
私には何も話してくれず
いつも自分で判断し
行動をする



仕方がない…
今に始まった事ではない

こうちゃん…
あなたは強いね…



私は弱いから
又 眠れない夜が来るよ

No.33 09/01/26 04:02
陽 ( ♀ gQU41 )

解ったいた事だったが
やはり眠れなかった


良いのか 悪いのか
今日から私はリフレッシュ休暇で1週間休みだ


家の用事をしたくなく
何も考えたくなかった


いつもなら お昼休みに
連絡があるのに
夕方になってもまだ
連絡がなかった…


「あぁ…終わった…」と
私は思った


私は身仕度をし家を出て
すぐ遠方に嫁いだ姉に
電話を入れた

「今から行ってもいい?」

「えッ?!良いけど どないしたん!?何かあったんか?」

「ごめん…」と言った後
泣いて話せなかった


そんな私に「何時の特急にのるん?解ったらメールして駅まで迎えに行くから」と姉は優しく言って電話を切った

No.34 09/01/26 06:01
陽 ( ♀ gQU41 )

私は必死に涙を拭い
帽子を目深にかぶり
眼鏡をかけ 誰にも逢わない事を祈りながら
最寄りの駅へと急いだ


新大阪の駅に着き出発と
到着時刻を確認し
姉にメールを打った


平日の最終の特急電車
殆ど貸し切りの車両



彼が子供を見捨てれる訳が無い…
もう戻って来ない…
もうあの笑顔が見れない…

もう…

もう…

もう…


勝手に涙が溢れでる

『もう いいや』と
人目を気にせず泣いた

泣いて 泣いて 泣いた

No.35 09/01/26 14:21
陽 ( ♀ gQU41 )

23時21分 姉の住む街へ
無事 到着した


涙は止まっていた
でも ガラスに映った顔は見れたもんじゃなかった


私は重い足取りで
改札を抜け階段を降りると姉は既に車で迎えに来て
くれていた


ゆっくりと車へ近寄ると
姉は窓を開けて
「お疲れッ」と言った


車に乗り込んでから
「ごめん…」と言い切る
前に


「いつ迄居れるん??毎日
暇やから遊びに来てくれてめっちゃ嬉しいわ!」

と 姉はニコニコしながら真っ直ぐ前だけを見て
運転をしていた


救われた…


私は今まで生きてきて
どれだけの人達に多大な
迷惑をかけ

どれだけの人達に
救われたのだろう


せっかく泣き止んだのに
感謝の念で又泣けてきた

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