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No.364 19/09/24 19:18
チキン ( 30代 ♂ BMsZnb )
あ+あ-

祝日 夜8時を過ぎた頃。


帰宅早々犬が散歩をせがんできたので行くことにした。

昨日は台風が到来したこともあり
午前中はそのなごりの雨も残っており
犬もさぞストレスを溜め込んでいることだろうということで
お縄をくれてやる。


まだ地面には影を伸ばすように湿った箇所があり犬の鼻でも形跡の匂いは微弱であろうことが予想される。
案の定立ち止まってなにかに鼻を近づける回数は少ない。

陸橋を登ってむこう側へ向かう。
これもいつものお決まりのコース。


はるか頭上の高速道路が延びている真下を歩いていると真っ直ぐ沿った向かい目線の通りからバイクがこちら側にやって来ていることがわかる。


等間隔でならぶ立ち木に等間隔で並ぶオレンジの街灯。
それに沿ってマフラーの音が近づいてくる。


なんとなしにバイクの方に目をやると運転してるのは頭だけを隠すヘルメットを被ったお爺ちゃん
その後ろに股がるのは夜目でわかりづらかったが同じタイプのヘルメットを被ったお婆ちゃんがやや顔を背け腰につかまっていた。


90ccのスクーターに股がり荷台には生活感を醸しだす収納ボックス。
しっかりとメガネごしに前方を見定めている。


わずか一瞬の光景だったが
自分にはお爺ちゃんの若かりし頃の姿が脳裏に浮かんだ。

好奇心満載の表情を浮かべた坊主頭の青年に満たない少年。
ランニングシャツの丈をハーフパンツの中にねじ込みそれが風にあおられパタパタとシャツをたなびかせ進んでいく。
その少年の腰を掴むのは品よく足をそろえ横のりした少女。
トコトコと進んでゆくあの頃の自動二輪。


お爺ちゃんの目は少年のような目をしていた。



そんな風に見えたんだ。──


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