「ブルームーンストーン」ファン倶楽部

No.215 22/06/04 17:29
自由人3
あ+あ-

「あおいさんはいつから赤ずきんちゃんの嘘に気づいていたんですか?」

赤ずきんちゃんの足音が聞こえなくなってから
私はヒソヒソとあおいさんに尋ねた。

「あの子をギュッと抱きしめた時にね、あの子の身体からおかしな力を感じたのよ。
少し引っ張られる様な妙な感覚の力をね。」

そこであおいさんは確認のためにこっそり私の力が「入っていない」絵の具を使い扉を描き上げた。

「だからあの扉は本当は何の力もないの、
でもこちらに戻れたってことは、赤ずきんちゃんが【惹き付ける力】を解除したからってことよね。それで確信したんだけどまさか貴女に取り付いて一緒に来るとはねぇ。」

「そうなんですか…」

ここまで話していた私はふっとあることに気づいた。

【惹き付ける力】を持続させるには少なからず
【引きつけようここにいてもらおう】という意識という【力】が要るのではないだろうか?
実際赤ずきんちゃんはそれで苦労していたようだし。
なのに特に何の意識もしていなかった私の【力】で赤ずきんちゃんがここに来れて
しかもとどまれているのは何故だろう?

私がその疑問を口に出すと
あおいさんは、

「きっと貴女の意識の中であの子をこちらに連れてきてあげたい居て欲しいという思いが強いんでしょうね。」

と笑った。

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