妄想性障害の症状と治療法
妄想性障害の症状
まず、統合失調症は、比較的年齢が若い人がなる精神疾患で、症状によっては興奮状態から幻覚を見るようになったりします。そして悩まされる妄想も、たとえば自分は世界の王様である、自分は世界政府という組織から命を狙われている、宇宙からの電波により操作をされている、といったことを考えることが普通というケースも。
一方、妄想性障害は比較的年齢の高い人がかかりやすい精神疾患です。妄想の内容は、たとえば、根拠がないのに配偶者の浮気を疑う嫉妬性妄想や周囲の人間が自分を貶めようと策謀をめぐらせているという被害妄想、さらに自分は重病ではないか、すぐに死ぬ病気であるという妄想に駆られるなど、比較的、普通の考えの延長線上の悩みが膨らんで妄想状態になるようです。
妄想性障害の治療法
妄想性障害の治療法は、まずは薬による薬物療法をおこないます。薬物療法では不安を軽くするような精神安定効果のある薬の投与をおこないます。
これにより、不安を解消し精神を安定させていきますが、妄想が酷い場合は抗精神病薬、落ち込みを改善させる効果のある薬も併せて投薬をします。
妄想性障害に関しては薬を投与しても解決はしません。どうしてそのような妄想をいだいているのか、そして、それは妄想であるという精神療法、つまりカウンセリングをおこない、妄想にのみ向かっていた集中力や関心を、現実の建設的な事柄へ向けていくように配慮するのです。
この治療はもちろん、短期間では終了しません。人間の意識を変革するのですから長い期間と医師との信頼関係を築いていく必要があります。
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