帝王切開による出産の解説
帝王切開の歴史
死亡した母親から胎児を取り出す習慣は古代からあった。記録としては帝王切開が確認されているのは1500年ごろ。しかし、切開した後の子宮は当時縫合されていなかったので、殆どの妊婦は失血により死亡していた。しかし、20世紀になると減菌法が発見されたことにより妊婦の死亡率が2%から3%まで減少した。医療技術の進歩と増加する高齢出産により、帝王切開による出産が増えた。また、喫煙が原因で帝王切開で出産シなければいけないケースもある。さらに、スタイルを維持したいといった理由や出産の痛みを経験したくないといった妊婦からの希望で帝王切開出産する場合もある。
帝王切開で使われる麻酔
帝王切開では、麻酔は基本的に腰椎麻酔が使われる。しかし、緊急時の場合は全身麻酔が使われることもある。しかし、全ての麻酔は胎児に影響を与えるので全身麻酔の場合はできるだけ早く終わらせる必要がある。
帝王切開の方法
帝王切開には縦に切る「縦切開」と横に切る「横切開」の方法がある。旧来は縦切開が主流だったが、美容的な観点により横切開が増加している。横切開の場合はおへそより下のできるだけ脚の付け根に近い場所が切開されるので、帝王切開後でもビキニなどの着用が可能。
帝王切開の出産後は膣分娩ができるのか気になりますよね。
帝王切開の予後
帝王切開は、手術方法が確立されてから分娩での死亡率は大幅に低下した。しかし、経膣分娩の妊婦の死亡率より4倍から10倍程高い。また、手術後に長時間の安静が続くと肺塞栓症などの危険がある。なので、できるだけ早期離床や早期歩行が推奨されている。また、帝王切開で心に傷を持つ患者もいるので術後のケアが必要な場合がある。帝王切開での出産は、膣分娩に比べ傷跡が残り、出産後に長期間の後遺症で腹痛に悩まされるケースがあるのでできるだけ避けた方がいい。帝王切開になる原因は様々だが、高齢出産も帝王切開出産に至る一つの原因である。高齢出産はできるだけ避ける必要がある。
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帝王切開による癒着が原因で腹痛に悩む方もいらっしゃいます。
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