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ご隠居( ♂ )
17/11/29 22:22(更新日時)

むかし、むかーし、アルどころにー

15/11/30 14:09 追記
レスをくださる方々、ありがとうございます!
感謝、感謝です。。・°°・(>_<)・°°・。

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No.2248811 15/08/24 06:07(スレ作成日時)

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No.351 17/11/02 21:43
匿名96 

>> 350 それから父はマトリーショカ職人・マトリにさせるべく、シャラポーワゆうこにマトリーショカ作りの基礎を徹底的に教え込んだ。

マトリ見習いシャラポーワゆうこがマトリーショカの作成中にサイズを間違えて人形の中に人形が入らなかった時も父は容赦なく娘であるシャラポーワゆうこを叩いた。

No.352 17/11/02 21:47
匿名96 

>> 351
『これは愛のムチだ!叩いた父さんの手だってお前の叩かれた頬より痛いんだぞっ!』

「はい。ごめんなさいお父さん…」

そう言いながらシャラポーワゆうこは父に頬をぶたれた拍子に欠けて飛んだ前歯を口から血を流しながら拾った。

No.353 17/11/02 22:07
匿名96 

>> 352 それから時が経ちシャラポーワゆうこが18歳になった時に父は言った。

『私の可愛い娘、シャラポーワゆうこよ。お前もマトリーショカ職人・マトリとして何処にでも出せるようにまで成長した。父はロシアに帰らなくてはならなくなった。私の日本でのマトリーショカ職人最後の作品であるこれをお前にやろう』

父から手渡されたのはやっぱりマトリーショカだったがそのマトリーショカに施された人形の絵は何処となくシャラポーワゆうこに似ていた。

No.354 17/11/02 22:14
匿名96 

>> 353 『私の可愛い娘、シャラポーワゆうこよ。お前にもし何かあった時は そのマトリーショカを開けなさい。きっとお前の味方になるだろう…』

そう言って父はロシアに帰国した。

それからシャラポーワゆうこはこの29歳になるまでずっとこの福島の山奥でマトリーショカ職人・通称マトリを続けている。

No.355 17/11/02 22:30
匿名96 

>> 354 「あー!よく寝たわ。今日もマトリーショカ作り頑張ろうっと。」

マトリーショカ職人の朝は早い。

早朝4時に起きるのが日課だ。別に4時に起きなければマトリーショカ作りがどうこうなるという影響は一切ないがシャラポーワゆうこが単に朝早く起きる体質だった。

No.356 17/11/02 22:35
匿名96 

>> 355 いつものように川の水をくもうと家の外に出た時にシャラポーワゆうこの足に鋭い激痛が走った。

「痛いっ!」

シャラポーワゆうこが足元を見るとそこにはキングコブラがいた。

「どうしよう!キングコブラに足を噛まれてしまったわ…」

No.357 17/11/02 22:37
匿名96 

>> 356 しかしキングコブラの毒消しの血清が切れてなかった。街まで取りに行くには2時間はかかる。それまでに息絶えてしまう。その時シャラポーワゆうこは父の言葉を思い出した。必要な時に開けなさいと言われたあのマトリーショカだ。

シャラポーワゆうこはどんどん体力を奪われたが力を振り絞って家に入り急いで父から貰ったマトリーショカの人形を上下に引っ張って開けた。

No.358 17/11/02 22:41
匿名96 

>> 357 案の定であったが その中には人形と一回り小さい同じ人形があった。

またその人形を開けるとさらに一回り小さい同じ人形があった。

またその人形を開けるとさらに一回り小さい同じ人形があった。

またその人形を開けるとさらに一回り小さい同じ人形が…

「お、お父さん…私…こんなことしてたら死んじゃうよ… 己の可愛い娘言うてたシャラポーワゆうこが死んじゃうんだよ!お父さんっ‼︎」

No.359 17/11/02 22:50
匿名96 

>> 358 シャラポーワゆうこは死に物狂いでマトリーショカの人形を開けるスピードを上げた。

そしてやっとの事で50個目のマトリーショカの最後の人形を開ける事が出来た。

するとそこにあったのは小さな、小さな、とても小さな
『赤べこ』だった。

そして一緒に入っていた小さな紙切れを見ると父の字で

【おめでとう!赤べこ解禁】

と書かれていた。

それを見た瞬間シャラポーワゆうこは力尽きた。

No.360 17/11/02 23:03
匿名96 

>> 359 と、思いきや 運良くたまたまキノコ狩りに来て道に迷った老夫婦が家に尋ねて来てシャラポーワゆうこが倒れているところを発見し、事なきを得た。

しかし、そんな事があったからといってシャラポーワゆうこは決して負けてなどいない。この素晴らしい福島の地から世に広めようと今でも一生懸命に頑張って作り続けている。


赤べこを。


No.361 17/11/02 23:21
匿名96 

>> 360 プチ参照
ウィキペディア
「マトリーショカ」

No.362 17/11/03 00:35
匿名96 

>> 361 【うろ覚え劇場】


前書き

「うろ覚え劇場」とは映画自体は全く観たことはなく、その映画のタイトル名となんとなく周りから聞いたり、なんとなく見たネットの情報だけで (この映画って たぶんこんな 物語なんじゃないかな…?)という自分の『想像』で書いたものである。

もし本当の映画の物語と、この自分の想像した物語が当たっていれば幸いである。

注.今回の映画の挿入歌だけは知っています。

No.363 17/11/03 00:42
匿名96 

>> 362 映画
君の名は。



「君の名は?」

『……』

「だから君の名は?」

『あ…あう…』

街の交番で1人の弱々しい老人が警察官に詰問されていた。

「ダメだ。この爺さん自分の名前が分からないようだ」

警察官は諦めて調書を取っていたペンを机に放り投げた。

  • << 365 『う〜ん。この弁当はものの見事に冷凍食品ばっかりじゃ。あんたの奥さんは手抜きの天才じゃな。でも、このエビ寄せフライと、とってもジューシー若鶏唐揚げはワシも好きじゃ』 「そんなどうでもええ冷凍食品の名前覚えてて何でワレの名前が分からんのじゃ!」 するとその警察官の怒鳴り声で外を歩いていた街の人々が交番に集まって来た。

No.364 17/11/03 00:48
匿名96 

>> 363 この老人は近所のスーパーで158円のヘルシア緑茶を勝手に開けて飲んでいたところを店員に捕まえられこの交番に保護された。

「お爺さん?お家とか分かる?ここの近く?」

『ワシ腹減った』

警察官は一瞬イラッとしたが仕方なく自分の昼の弁当をその老人に差し出した。すると老人は手渡された弁当を開けて食べ始めた。

No.365 17/11/03 00:57
匿名96 

>> 363 映画 君の名は。 「君の名は?」 『……』 「だから君の名は?」 『あ…あう…』 街の交番で1人の弱… 『う〜ん。この弁当はものの見事に冷凍食品ばっかりじゃ。あんたの奥さんは手抜きの天才じゃな。でも、このエビ寄せフライと、とってもジューシー若鶏唐揚げはワシも好きじゃ』

「そんなどうでもええ冷凍食品の名前覚えてて何でワレの名前が分からんのじゃ!」

するとその警察官の怒鳴り声で外を歩いていた街の人々が交番に集まって来た。

No.366 17/11/03 01:09
匿名96 

>> 365 「まあー!お年寄り相手に怒鳴るとか国家権力怖いわー」

それを聞いた警察官は慌てて集まって来た街の人々に言った。

「いえ、奥さんね、違うんですよ〜。保護した このお爺ちゃんがね、お腹空いたって言うから僕の弁当を食べて下さいって渡しただけなんですよ〜。ほら!」

と、笑顔で言いながら警察官が老人の方を指差すとさっきまで自分のあげた弁当を平然と食ってた老人が床にうずくまってガタガタと震えていた。

No.367 17/11/03 01:15
匿名96 

>> 366
「お爺ちゃん震えてるやないのっ!あんたお爺ちゃんに何したんや!」

「い、いや。これは…」

警察官が困っていると床でうずくまって震えてた老人が交番からヨタヨタと出て来て言った。

『奥さん。ご心配有難う。ワシはちょっと持病の発作が出ただけじゃ』

「本当?お爺ちゃん。気をつけてね」

そう言うと街の人々は納得したように帰って行った。

No.368 17/11/03 01:18
匿名96 

>> 367
『若造。分かったか?この老人の威力を。』

「くっ…」

警察官は自分が既にこの老人の手の平で踊らされている事を直感した。

No.369 17/11/03 01:21
匿名96 

>> 368
『と、いうことでワシは自分の名前が分からんなってもうた。ワシは自分の名前を必ず思い出したい。お前さんもワシを手伝え。』

「え?…すみません。私は他に色々な職務がありますんで…」

すると老人はまた交番の床にうずくまってガタガタと震え始めた。

「分かった。分かりましたからっ!」

もうこのジジィにはかなわない。警察官はこの老人の名前探しに付き合うこととなった。

No.370 17/11/03 01:29
匿名96 

>> 369 取り敢えず警察官は老人が自分の名前を思い出せるようにと老人と一緒に少し近所を歩いてみることにした。すると2人の前にパチ屋が見えて来た。

『ワシ…なんだかここに入ると自分の名前を思い出せる気がする。ちょっと1000円貸してくれんか。』

「ジジィ。早よ歩け」

警察官は腰に付けてた拳銃を老人の頭のこめかみに突きつけて言った。

No.371 17/11/05 15:05
匿名96 

>> 370 そしてまた近所を歩いていると今度は2人の前にあかひげ薬局が見えて来た。すると老人が立ち止まりその店の店頭に並べられていた絶倫粉エンペラードリンクの横に置いてある物を見た瞬間 急に頭を抱えて苦しみ出した。

『うっ…。あ、頭が、頭が痛い…』

「お爺さん!大丈夫ですか!」

『大丈夫じゃ!ワシ何か…もう少しで何かが思い出せそうな気が…す…る…』

そう言うと老人は力尽きたように警察官に抱えられた腕の中で気絶した。

No.372 17/11/05 15:25
匿名96 

>> 371 「お爺さん!お爺さん!」
警察官が老人に大きな声で呼びかけると気絶していた老人はゆっくりと目を開けた。

その開いた老人の瞳は輝きを取り戻したダイヤのようにキラキラとしていた。そして心配そうに老人を覗き込む警察官に老人は言った。

『警察官の君。本当に有難う。やっとワシは自分の名前を思い出したよ』

No.373 17/11/05 15:31
匿名96 

>> 372
しかし 自分の名前をせっかく思い出したというのに老人は喜ぶどころかバツが悪そうに目をそらし、警察官の目と目を合わせようとはしなかった。



(ここで映画の挿入歌が流れ出す)
チャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャ…

No.374 17/11/05 15:35
匿名96 

>> 373 チャチャチャチャ…

やっと〜 眼をぉ〜覚ましたか〜あい 
そ〜れなのになぜ目も合わせやしないんだぁい?

遅いよとぅ〜 怒うる君ぃ〜
これでもやれるだけ飛ばしてきたんだようぅ〜
心が身体を追い越してきたんだようぅ〜
君の髪や瞳だけで胸が痛ああいよう〜
同じ時を吸いこんで離したくなああいよう〜

遥か昔かああ〜ら
知るその声にぃ〜
生まれてはじぃ〜めて
なああ〜にぃを〜
言え〜ばいい〜?

(挿入歌ここで一旦ストップ)

No.375 17/11/05 15:42
匿名96 

>> 374 気絶から目覚めた老人がなぜ自分の目をそらしたのかが 警察官はどうしても気になり老人が苦しみ出した原因であろう あかひげ薬局の店頭に置いてあった絶倫エンペラードリンクの横に置いてあるものを確認した。するとそこにあったのはマムシドリンクだった。


『ワシの…ワシの名は…毒蝮三太夫じゃ!』

No.376 17/11/05 15:45
匿名96 

>> 375
(ここで挿入歌のサビ再びドン!)

君の前前前世から僕はあ〜 
君を探しはじめたよう〜
そのぶきいっちょな笑い方をめがけてやってきたんだよう〜

君が全然全部なくなあって〜 
チリヂリになったってえ〜

もう迷わない、また1から探しはじめるさああ〜
むしろ0からまた宇宙をはじめてみようかあああ〜

チャチャチャ…

(以上、挿入歌終わり)

No.377 17/11/05 15:52
匿名96 

>> 376 警察官は毒蝮三太夫に優しく言った。

「そうでしたか…。貴方は老人弄りの先駆者であり、あの有吉弘行も貴方の芸風に憧れていると言われてる あの毒蝮三太夫さんでしたか…」

『そうじゃ。ワシのラジオ番組の「まだまだ生きてやっからなー!毒蝮三太夫の老老介護お悩みコーナー」の電話相談者にくたばれババア!って言うたらマイクに頭を打って自分の名前を忘れたんじゃ』

No.378 17/11/05 15:58
匿名96 

>> 377 「………。で、でも どうして気絶から目覚めた時 私と目を合わせようとしなかったのですか?」

『それはな、ワシも今まで色々なジジィやババアを罵って商売して来た。しかし気がつけば自分も立派なジジィ。今さら このくたばりぞこないのババアが!って客に言うても全部自分より年下なんじゃ。自分より年上のジジィにババアって言われたらそらブチギレるやろ。笑いにはならん。もうワシは引退じゃ…』

No.379 17/11/05 16:02
匿名96 

>> 378 「そんなことないよ!我ら老人の星!毒蝮三太夫!」

その声に警察官と毒蝮三太夫が後ろを振り返るとそこにはたくさんの老人達がいた。

「うちらは毒蝮三太夫のくたばれババア!で今まで頑張って来れたんだ!その毒蝮三太夫が本当の死にぞこないになってどうするんや!」
【そうだ、そうだ!】

『皆んなワシの為に…有難う…』

こうして毒蝮三太夫はまた老人達のお笑いスターとして元気にラジオ番組のスタジオへと戻って行った。

No.380 17/11/05 16:11
匿名96 

>> 379
そして1人その場に残された警察官は思った。
(君の名は毒蝮三太夫だったか。とにかく今度からジジィを保護するのはやめよう)

警察官は雲ひとつない青空の下
そう心に誓った。





参照
ウィキペディアその他
「毒蝮三太夫」
「あかひげ薬局」

No.381 17/11/06 18:43
匿名96 

>> 380 【うろ覚え劇場5】


前書き

「うろ覚え劇場」とは映画自体は全く観たことはなく、その映画のタイトル名となんとなく周りから聞いたり、なんとなく見たネットの情報だけで (この映画って たぶんこんな 物語なんじゃないかな…?)という自分の『想像』で書いたものである。

もし本当の映画の物語と、この自分の想像した物語が当たっていれば幸いである。

No.382 17/11/06 18:56
匿名96 

>> 381 映画
ラストサムライ

時は2017年。場所は千葉の下総中山。ここに1人のアメリカ人留学生がいた。名前はトムクルーザー。彼の日本に来た目的は小さい頃から憧れていた侍を自分の目で見てみたいということだった。

そう。ジャパニーズ、ロンソード、スピリットメンを…

No.383 17/11/06 19:00
匿名96 

>> 382 ドンドンドンドン!ドンドンドンドン!
「トムくーん!トムくーん!今月の家賃がまだですけどもー!」

傾きかけた古いアパートのトムの部屋のドアを激しく叩く音と大家の声がする。
しかしトムはドアを決して開けなかった。払う金などないからだ。

「トムくん!居るのわかってんだよ!これからアパートの強制退去の手続きさせて貰うから!」

トムはその大家の言葉で速攻でドアを開けた。

No.384 17/11/06 19:12
匿名96 

>> 383 『大家サーン。ワタシ今お金ないでござるヨ。もう少し待つでそうろう…』

「そうろう?朝っぱらから下ネタなんか言うんじゃないよ!ほんと今時の外人は変な日本語だけは覚えるの早いわ。それで今月の家賃3万5千円いつ払えるんだい?」

『ワタシ明日カラ コンビニで働く予定でござるヨ。マネー入るマデ待って下さいでそうろう…』

「わかったよ。それまでに払えなかったらアパートから追い出すからね」

『ハイ…カタジケナイでござるヨ…』

No.385 17/11/06 19:17
匿名96 

>> 384 『ところで大家サーン。ワタシ 質問アリマース』

「何だい!」

『ワタシ日本来た。だけど 日本にサムライいない。ドウシテ?チョンマゲ、カタナ、誰もいないヨ』

「侍?そんなの私だって見たことないよ!侍の心配より家賃の心配しな!」

そう吐き捨てると大家は下の階の自分のアパートの部屋に帰って行った。

No.386 17/11/06 19:24
匿名96 

>> 385 『oh…。日本 ヤマトナデシコなんかいない。鬼ババしかいないネ…』

トムはそう寂しく言うと侍の次に大好きなジャスティンビーバーの曲をかけた。

そのジャスティンビーバーの曲は日本に来たばかりの心細いトムを勇気づけた。トムは母国のアメリカが恋しくなりスピーカーから流れるジャスティンビーバーの「sorry」の曲と共に口ずさんだ。

No.387 17/11/06 19:29
匿名96 

>> 386 『ソ〜リィ〜! イェッ。
ソ〜リィ〜! イェ。
ソ〜リ〜!イェッ 。
アノオウッ、ゼラレッチュミダウ…』

ドンドンドン!ドンドン!

「うるっさいんだよっ!ここはクソ広いアメリカの一軒家じゃないんだよっ!」

大家がまたトムのアパートのドアを激しく叩きながらわめき出した。

No.388 17/11/06 19:42
匿名96 

>> 387 『ソ〜リィ〜!イェッ。』

トムはドア越しからそう大家に謝ると慌てて音量を小さくした。

(ダディ…マミ…。ワタシ負けないヨ…。この目でサムライ見るまではネ…)

トムは心細さとホームシックに押し潰されそうになりがらもそれを堪えた。気弱になってなどいられない。明日からはコンビニのバイトが始まる。そして何よりトムが憧れの侍に会えることを応援してくれてるダディ、マミーの為にも。

No.389 17/11/06 19:50
匿名96 

>> 388 「紹介しよう。こちらはアメリカからやって来たトムくんだ。今日からうちのシングルマートで働いて貰う。皆んなトムくんを助けてやってくれ。トムくん?色々あるだろうが負けずに仕事を覚えて頑張るんだぞ!」

バイト先のコンビニ「シングルマート」の店長である。

『店長サーン。アリガトゴザマース!』

バイト初日のトムの胸は緊張で張り裂けそうだった。

No.390 17/11/06 19:55
匿名96 

>> 389 「トムくん?私は綾瀬はるかって言います。わからないことあったら何でも聞いてね!」

これからトムと一緒に働くバイト仲間の綾瀬はるかが気を利かせてトムに笑顔で挨拶して来た。
トムはとても可愛い彼女を見てやっぱりヤマトナデシコは日本にいるんだと感動した。

「ハックチュンっ!あ、トムくんごめんね。ちょっと今 風邪気味で…」

思わずトムの目の前でくしゃみをしてしまった綾瀬はるかは恥ずかしそうにトムに言った。

No.391 17/11/06 20:01
匿名96 

>> 390 するとトムはバイトに来る途中に駅で配っていた男から貰ったティッシュを渡しながら心配そうに綾瀬はるかに言った。

『アナタの風邪はドコから?アナタ モシカシテ アゴから?』

次の瞬間トムは顔面が吹っ飛ぶくらいの綾瀬はるかのビンタを受けた。それはトムの脳ミソが少し左斜め上にズレたのではないかなと思うほどの強力なビンタだった。

(やっぱり日本にヤマトナデシコなんていないネ…。ダディ…マミ…)

トムはまた流れそうになる涙を堪えた。そう。こんな事でへこたれてはいられない。この日本でサムライを見るまでは…

No.392 17/11/06 20:35
匿名96 

>> 391 「おっ、このコンビニは外人雇ったんか!なかなかこの下総中山もグローバルになって来たのう〜!」

いつも来る常連のおっさん客が店に入って来た。

「肉まん5個くれ」

『ワカリマシタでござるよ。今、袋に入れるからチョット待つデそうろうネ』

「おい、アメリカボウズ!客に向かってそうろうとはいきなりなんや!俺はそうろうじゃねえわ。どちらかと言うと遅漏じゃ!」

おっさんが怒り出した。すると横にいた綾瀬はるかが気を利かせて激おこしてるおっさんに言った。

No.393 17/11/06 20:40
匿名96 

>> 392 「ごめんなさい。まだトムくんは日本に来たばかりで…。トムくんは凄く侍に憧れてて人と話す時に、〜候という言葉使いをするんです。日本に来た外人がヘタクソな関西弁喋り出すみたいなそんな感じです。だからその早漏の意味じゃないんです…」

綾瀬はるかは顔を赤らめて言った。

「まあ…何かわからんけどええわ。二度と俺の前でそうろうなんて言うんじゃねえぞ!肉まん早よ5個くれや」

『アっ…肉まん5個。ワカリマシたでそうろうヨ!』

「……」

トムはこう見えて天然なのかわからないがメンタルが鉄で出来ていた。おっさんは諦めた様子で肉まん5個買って大人しく店から出て行った。

No.394 17/11/06 20:58
匿名96 

>> 393 「ははは…。そうか!トムくんは侍に憧れて日本に来たのかー」

後ろで話を聞いてた店長がトムに言った。

『ソウデース!デモ…日本サムライなんかいないネ。皆んなフツウの格好の人ばかりヨ…』

「トムくん?日本に侍がいたのは かなり前の時代だ。今は1人しかいない」

『えっ…、ひ、1人⁈ 1人は 居るのデスか⁈』

「ああ…そうだ。しかし滅多に現れない。ここで根気よく待つんだ。トムくん」

『ワカリマシタデース。店長サーン。ワタシ 根気よく待つでござるヨ…』

トムはいつ会えるのかわからない侍をこのまま待つのは不安だったが取敢えず今は仕事に集中することにした。

No.395 17/11/06 21:07
匿名96 

>> 394 そしてトムもコンビニの仕事に慣れて来たそんなある日のこと店の前に一台の黒塗りのベンツが止まった。その中から男が颯爽と車から降りてこのシングルマートに入って来た。
するとトムのそばにいた店長がトムに言った。

「ほら!トムくんあの男だ!ようやく来たぞ。君の待ってた憧れの侍が!」

店長からそう言われてその男の姿を見たトムは店長に言った。

「ハハハ。店長サーン。あれはサムライじゃないデース。サムライはもっとソウルしてるヨ。それにかなりグランパってるネ。あれサムライというより落武者ダネ…」

「トムくん?落武者だって元はサムライだ。あれはサムライだったのが落武者になっただけだよ?だから最後の侍、ラストサムライなのだよ!」

『oh…!あの男がサムライ…。ワタシ探してた日本で最後の憧れのサムライ…』

トムは思わず店に入って来たその男に近づき声をかけた。

No.396 17/11/06 21:18
匿名96 

>> 395 『ア…アナタが…サムライ。ワタシがトテモ探してたサムライ。日本のラストのサムライはアナタだったネ。ワタシのずっと会いたかったサムライ!』

「何だこの外人は…」

そう呟いた男は持っていた杖でトムに寄って来るなとばかりに振り回した。

しかしトムはその男が振り回す杖を見て感動してまた男に言った。

『これにカタナが、このステッキの中にあのファンキーなカタナ入ってるでござるか?ござるか?oh〜!』

トムがその男の持っている杖を刀の鞘入れと勘違いしてベタベタと男の杖を触り出した。

「何だよ、こいつ…。これは刀じゃねえ。俺の弱った足腰を支える為の魂の杖だ。それにさっきから刀だの、侍だの、落武者だの…俺はロックしか信じてねえんだよ」

その男はロックのロックによるロックの為に生まれて来た内田裕也だった。

No.397 17/11/06 21:29
匿名96 

>> 396 「姉ちゃん。レッドブルくれや。やっぱロックはレッドブルだろ」

「あっ、はい!」

横で呆然と見ていた綾瀬はるかが慌ててレッドブルを取りに行った。

「おい、異国の兄ちゃんよ。現代の日本はロックだ。日本人は皆んなロック。ガキからジジイやババアまでロック。侍もいいけどよ、ロックも侍と同じ熱い魂があんだ。ロックって言ったらお前んとこの本場。もちろんお前も本場のアメリカでロックバリバリやってんだろ?」

『ソウデースネ。でも音楽だったらワタシ…ジャスティンビーバーの方が…』

「うるせえ!ジャチュティ…?そんなチャラチャラしたのよりロックだつってんだろうが!ウッ…」

内田裕也は少し血圧が上がりその場に倒れこんだ。

No.398 17/11/06 21:40
匿名96 

>> 397
『ラストサムライどの!大丈夫でござるカッ!』

トムは急いで駆け寄り 倒れこんだ内田裕也の体を起こした。

「に、兄ちゃん…。侍もいいけどよ、他所の国のことよりまず自分の国の文化を知ってからだぜ?それがロック魂ってもんだろ」

そう言って内田裕也はマネージャーに抱えられて店から帰って行った。

No.399 17/11/06 22:02
匿名96 

>> 398 やっとラストサムライをこの目で見れた。トムは人生で初めて何かをやり遂げたそんな充実感もあり、なんとなく寂しくもあった。

ふとトムが自分の足元をみると内田裕也が倒れ込んだ拍子に壊れて外れた杖の取っ手部分のドクロが転がっていた。

店長はそのドクロをそっと拾い上げトムの肩にポンと手を置いて言った。

「トムくん良かったね。やっと念願のラストサムライに会えて。この杖のドクロの取っ手は記念として自分の国に大切に持って帰りなさい。内田裕也も喜ぶだろう。たぶん…」

そう言うと店長はそのドクロをトムに渡した。

No.400 17/11/06 22:06
匿名96 

>> 399 『店長サーン!アリガト…アリガトゴザマース!ワタシ日本のことよくわかったヨ。日本はロック。そのロックはサムライ魂から来てるネ。ワタシも国に帰ってロックを極めたらまた裕也に会いに戻ってくるネ…』

「トムくん。ロックで成功したらまた日本に来てくれよ!」

『ハイ。ワカリマシタデござるヨ。店長サーン』

こうしてトムは母国のアメリカに帰って行った。

  • << 401 それからトムはアメリカでロックの道に進んだ。侍とロックは同じだと言う内田裕也の言葉を信じて。 そしてあのmaroon5のメンバーに加入する事に成功しサムライ魂でアダムさんにお願いしてボーカルの座を譲ってもらい現在トムはmaroon6のボーカルとして活動している。 それからは毎日のようにアメリカ各地のクラブやライブハウスやコンサート会場からはトムの歌声が流れている。そしてマイクを掴むトムの右中指にはあの内田裕也の杖のドクロの取っ手を改造して作った指輪が光っていた。
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