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No.25　18/07/03 16:30
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水面すれすれを走る阪神なんば線の橋、１０月にも架け替え工事着工へ　近畿地方整備局
7/3(火) 16:03
産経新聞

　国土交通省近畿地方整備局は２日、大阪の淀川に架かる橋のうち、水面から橋桁までの高さが４・２８メートルと最も低い阪神なんば線福（ふく）－伝法（でんぽう）駅間の鉄橋「淀川橋梁」の架け替え工事を、１０月にも着工すると明らかにした。電車は堤防より低い位置を走行しており、大雨や台風に伴う高潮、南海トラフ巨大地震に伴う津波などが発生した場合の危険性が指摘されていた。

　同整備局と大阪府・市、阪神電鉄で構成される協議会で着工方針が確認された。平成４４（２０３２）年度の完成を目指す。なんば線は、工事中も運行を継続する。

　計画では、淀川を挟む福（大阪市西淀川区）、伝法（同市此花区）の両駅を高架駅に作り替え、淀川橋梁の約１４メートル下流に橋の桁下が堤防より約５メートル高い新橋を建設する。これにより水面から橋桁までの高さは約１１メートルに改良される。総事業費は５６３億円で、事業区間は両駅間の約２・４キロ。

　同整備局によると、淀川橋梁は大正１３年に設置。線路の位置が堤防より約１・８メートル低いことから、高潮が予想される際に堤防の鉄扉を閉鎖し、電車の運行を見合わせることがあった。

　また、３９本ある橋脚の間隔が狭いため、大雨などの際に漂流物がひっかかり、せき止められた水があふれ出る恐れも。架け替え工事では、橋脚の数も１０本に減らす計画だ。新橋の完成後は淀川橋梁は撤去し、構造上弱かった淀川橋梁と堤防の交差部分を補強する。堤防が決壊した場合は両岸の約３３００ヘクタールが浸水、被害総額は約７兆９３００億円に上ると想定されている。