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妙香の部屋

No.39　16/12/30 09:21
幸せ者28 ( 20代 ♀ ) あ+あ-

おはようございます。
例のコントのような会話の件です。

☆☆☆

私は親知らずを抜いた。
今日で三日目。
抜いた箇所が痛すぎてうどんとゼリーくらいしか食べられず、お腹がすいていた。
もう、極限まできていた。
その日の昼下がり、仮にAさんとしよう。
Aさんは職場近くのコンビニで大量におやつを買っていた。そして、袋から取り出したのは純白に輝くそれはまさに白くて丸くて美しいそれは

にくまん！

私は肉まん餡まんが大好きでそれがないと冬を越せない人である。

「肉まん？」
「ん」
「私が肉まん好きなの分かっててそんなことするんですか？」
「いや、そんなん知らんし」
「そして、三日前に親知らずを抜いて、ちゃんとしたもの食べてないんですよ？」
「ほー。それはかわいそーに。……じゃあ肉まんたべよ」
肉まんを頬張るAさん。あたりに広がる肉まんのかおり。
私のお腹がグーっと鳴る。
「ああー。うめー」
美味しそうに食べるAさん。
笑顔はないがすごく幸せそうに見える。
「憎い！肉まんの香りが憎い！」
「肉まんだけに(笑)はー。うめーなー。」
「あああああ！お腹すいた！歯が痛い！」
「ああ。うめーなー……」
肉まんの最後の一口を食べた。
袋をあさり、今度はおやつ類を食べ始める。
「この後に及んでまだ食うか！」
「このおやつうめー。」
「男の人ってそんなに食べる？肉まんだけでいいじゃないですか？」
「君とはからだの性能が違うのだよ」
「お昼ご飯食べたんですか？」
「うん。食べた」
「それで大量にお菓子買い込んで全部食べるとかどんだけでかい胃袋してるんですか？Aさんはフードファイターでも目指してるんですか？」
まだ漂っている肉まんの残り香が鼻をかすめる。
ブチッっとなにかが切れる音がした。
「うわあああ！」
私はファブリー○をAさんに向けた。
「わー。何？何？怖い怖い怖い！」
カーペットに向けてファブリー○をスプレーする。
「肉まんの恨み思いしれー！」

三十分後

私がトイレに行って戻ってきたとき、Aさんが私にファブリー○を向ける。
「わー！何何？」

「これがファブリー○かいい代物だな」
ファブリー○をかまえてカッコつけるAさん。
「映画の見すぎだ！」

終

こんな感じです。