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死刑存廃5

No.350　14/09/12 15:27
アクセルロディ ( 50代 ♂ ImET ) あ+あ-

>最初の「死刑」の裁決がどのように決まるのかを限定するものでもないですし、

死刑裁決は単に、死刑が法定されていると言う理由から、量刑相場で死刑相当に当てはまり、法的減軽の事由が無い場合で、遺族感情及び社会感情を考慮して、酌量減軽も行わない場合が死刑です。
それは、特別予防の範囲（隔離）を超えた、応報刑論のみに依拠する例外処遇です。
此処が、正当目的に対する手段の最小限を要請する憲法に抵触すると述べています。

>刑の上限が責任未満であるという証明はどこから導かれるのかもここから導いてもいない？

刑罰の正当目的は犯罪者の排除ではなく、犯罪抑止と犯罪者の再社会化です。
つまり、市民の生活利益（法益）の保護に在るのです。
その目的を達成する為に選択し得る手段は憲法の要請により、最小限でなければなりません。
正当目的を達成する手段として、他に、より緩やかな規制手段の選択の余地が無い場合に限りその法令を合憲と判断するのが違憲審査基準です。
市民の生活利益の保護は、無期懲役で達成が可能です。
従って、死刑に実質的な合憲性は見いだせません。

>人格が悪ければ責任・上限ですとしか見えません。

犯行後の情状が悪くても、その犯罪者が改悛の情を抱くか否かは、その者の寿命が尽きる瞬間まで、誰にも判断出来るものではありません。全ての犯罪者に更生の可能性が在ります。
死刑はその可能性を絶つ残虐な刑罰です。