気分障害の症状と治療法
気分変調性障害も、気分障害のひとつである
自分の周囲で起きたこととは、無関係に、気分の落ち込みが継続したり、いきなり、気分が高揚したり、と、こういう状態が、一定期間、継続し、日常生活に支障が出てしまう疾患を気分障害と呼びます。
うつ状態と高揚な状態が交互に露見する双極性障害、気分の落ち込みが数週間以上、継続するうつ病は、このカテゴリーに含まれますが、ここでは、そのカテゴリーに含まれる気分変調性障害について、説明します。
気分変調性障害とは、一日中、気分が冴えない、軽度の抑うつ状態が2年以上に続く心の病であり、睡眠困難、食欲不振、または、過食、倦怠感などが、症状として、現れます。
顕著である症状は、悲観的な絶望感であり、些細な失敗であっても、必要以上に落ち込んでしまい、絶望感に打ちひしがれてしまいます。
認知の歪みも存在し、小さな出来事を誇大させ、自分を卑下する、自分がこうしたから、嫌われている、という被害妄想的かつ不合理な思い込みが、支障を生んでしまいます。
気分変調性障害は、女性に多く見られ、放置しておくと、摂食障害、パニック障害を併発する可能性もある気分障害なのです。
治療では、心理療法の積み重ねが求められる
気分変調性障害の治療においては、抗うつ剤の投与も効果がありますが、心理面でのアプローチが必須であり、心理療法を積み上げていくことが求められます。
現在の生活に向き合い、カウンセリングでは、過去に向きあっていくことが大切であり、限定された時間の中で、信頼関係を築き、抱えている諸問題を整理し、健康な部分を増加させ、自らを肯定できるように促します。
過去の葛藤を解消させることで、前向きに生きていけるようにしていく意味もあります。
気分障害は、苦しみの長い心の病ですから、焦らずに治療していくことが、大切です。
気分障害は、日常生活に支障をもたらす感情の揺れ幅が大きい心の病です。
気分障害に関する考えや悩みは様々の様です。
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