クマトモ
熊谷 友之(くまがい ともゆき)、
通称"クマトモ"はバカである。
それもただのバカでは無い。
底無しのバカなのだ。
ヤツとは長いつき合いになる。
保育園の年小組(四歳)の時からの幼なじみだ。
今、俺とアイツは小学校五年生。
この物語は、俺がアイツを常日頃から観察した出来事を綴った……何気ない物語。
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―はじめに―
こんにちは。
バトーです。
『誰ですか?』と思った人、
よく読んでみて下さいな。
スレ主の名前ですよ。
さて、
…実は自分、小説書いております。
いえ、この作品では無くてですね、
ミクル掲示板内で
『リゼリア』
と言う変な小説を書いております。
ちょいと前に第一話が完結しました
ので、
本作の執筆に至りました。
実は第二話の構想が出来てない
ので、
その間の穴埋めなんですがね
まぁ、
読んでみて下さい。
読みにくくてすみません。コレも仕様ですので。
…第一話…
" 十月二十六日の話"
「えっ?」
「『えっ?』じゃねぇよ!さっさとしろよ!」
俺とクマトモは、今小学校の帰りだ。
ここはその帰り道の一角にある家。
今、俺とクマトモは田んぼの土手にいる。
何してるかって?
それは…
『俺が柿採ってくるから、お前はここで見張ってろよな!(ボソボソ)』
……柿泥棒。
『…良いのか(ボソボソ)』
『良いんだよ!!ヤマケンやキムタクだって毎年ここの柿採ってんだ!!
バレやしねぇよ🎵(ボソボソ)』
…ホントかよ。
などと考えているウチに、ヤツはゆっくり土手を降り始めた。
少し高い土手だが、何の事は無い。
生まれも育ちも田舎生まれのクマトモに、この手の難関など屁でもない。
ヤツは土手の中央にある柿の木まで降り、そこから3つほど柿をむしりとった。
『ニシシ大量大量🎵』
ヤツは上機嫌だ。
ゆっくり土手を登ってくる。すると…
「コラァァァァァア!!!」
出たぞカミナリ親父。
クマトモは血相を変え、慌てて土手を登り上がって来た。
「お前ら柿採ったやろぉぉぉぉぉ!!」
カミナリ親父も負けてはいない。
俺達は走って逃げた。
『十月二十六日の話』
…PART2
俺とクマトモはしばらく走った。オッサンが追っかけて来なくなっても、尚走り続けた。
しばらく走り続けた後、ようやくクマトモが止まった。
「ハァ…ハァ…ざまあ見ろだ!っ」
良いのかね…
「ハァ…ハァ…お前のせいで、俺まで犯罪者だ…」
「ひ、ひと聞き悪いこと言うなよ…!」
だって事実だ。
そんなこんなでしばらく責任の押しつけ合いをした後、あることに気付いた。
「あのオッサンって、確か…丸山のじいさんだよな?」
クマトモが突然そんな事を言い出した。
…丸山 公子(まるやま きみこ)、ウチのクラスの委員長だ。
因みにクマトモの天敵だ。
「あのじいさんにあの孫あり…だな!ハハハ!」
…本人の前では絶対言えないだろ…。
などと考えていると、ある事に気付いた。
「…給食袋忘れた。」
「はぁっ…!?マジかよ!」
「ああ、マジだよ。
…悪い。クマトモ…先、帰ってて。」
そう言ってアイツと別れた。
しばらく走り、学校に着いた。
すると、
「あれ?どうしたの?」と声がした。
振り向くと、丸山公子がいた。
『十月二十六日の話』
…PART3
『丸山…か。』
俺は先程、丸山の家の柿をクマトモが盗むのを、何食わぬ顔で見届けていたワケだが…今になってその事を後悔している。
なにせ、今目の前にいるのは丸山本人なのだから…。
俺は少し複雑な心境だったが、とりあえず今は忘れる事にした。
丸山には悪いが、俺はまた何食わぬ顔で給食袋を取りに来た折を説明した。
丸山もいたって普通の反応だ。『大変ね』と同情してくれた。…クマトモ含む、バカな男子どもの前だとかなり口うるさく凶暴と言うイメージだが、実際は根の優しい普通の少女なのだ。
その後しばらく会話をしていると、彼女は突然ある話題に触れた。
「最近ウチの柿がさぁ、」
『ギクッ!』
ここにきて柿かよ!っと思った。何だか気まずいな…ひょっとしてさっきの事がばれたんじゃ…いやもちろん、バレる訳無いんだが…丸山はその場に居なかった訳だし…でもまさか…
「野良犬がね、オシッコかけてるのよ…」
えっ?
「オシッ…コ?」
「うん。」
『十月二十六日の話』
…PART3
丸山に聞いた所、近頃近所の野良犬が小便を引っ掛けていくらしい。…しかも柿の実に。
「それでね、今年はその事話してあるから、山本君や木村君も『今年は採らない』って言ってくれたんだけど…」
それでもまだ、採る奴がいるから丸山のじいさんが…
「一応、よく洗って食べれば害は無いみたいなんだけど……ほら、普通男子とかって採った柿…そのまま食べちゃうじゃない?
だから…」
確かに。
採った柿はそのまま、帰り道歩きながら食うだろう。
って、事は…
「だからさ、まだ知らない男子とかいたら…教えてあげてね!」
「あっ……あぁ…。」
…有り難う丸山。
ただね、教えるの遅いよ。
翌日、クマトモは学校を休んだ。
原因は…食中毒らしい…
第一話…完
>> 6
お恥ずかしい限りであります。(//▽//;)
先輩も、今書かれていらっしゃる短編集、実に面白いですね。
またどんどん読みますので、💪頑張って更新して下さいね。😁
因みにこの作品、超・短期連載となります。
ネタの関係です。
ほとんど実話を元に(オチの食中毒はフィクションですが)作っております。
自身が体験した事や、知人が体験した事などを元に作っております。
したがって、ネタが切れたらホントに書けないんですよね…。
オールフィクションって手もあるんですが、なにせこの手の作品ってのはどうにも扱いが難しくて…一度滑ったら、大転倒ですからね。
まぁ無理せず頑張っていこうと思っております。
応援宜しくお願いします。
すみません💧
ホント…
第二話
『九月十日の話』
「……なぁ、まだかよ?」
「ちょっ…待てよぅ!今から掛けるんだって!!」
俺達は今、町役場の駐車場にいる。
何故かって?
ココにはね、
交渉電話が一台あるのさ。
そう、今俺とクマトモは電話を掛けようとしている。
どこにって?
それは…
「……っな、なぁっ…!あ、あいつんちの番号って確か…●◎の┫ШΩ◆で良かったよなぁ!?」
「ああ…。」
今クマトモが電話を掛けようとしている相手、それは…
和田 香子(わだ きょうこ)…
ウチのクラスの、所謂アイドルだ。
クマトモはコレから、その和田の家に電話を掛けようと言うのだ…
何故かって?
…フフ。
言わなくても分かるだろ?
今ウチのクラスでは、コレが流行りなのさ。
さて…
そのクマトモなのだが…
一向に掛ける気配を見せない。何だか…見ていてイライラする。
「まだかよ…」
「心の準備が出来て無ぇんだよ!うるせぇなぁ!!」
逆ギレしたいのはこっちの方だ。
だがしかし、俺は静かに見守ることにした。
とっとと済ませて早く家に帰りたかったからだ。
『九月十日の話』
…PART2
時刻は現在午後5時。子供はお家に帰る時間だ。
しかしコイツは一向に電話を掛ける気配は無い。
なけなしの十円玉を強く握りしめ、何やら呪文を唱えている。
……大丈夫か?
…それにしてもソロソロいい加減にしてほしい。
もうかれこれ一時間二十分はこの調子だ。
帰ってドラマの再放送を見る予定だったのが、これでパァだ。
それもこれも全てクマトモのせいだ。
そう考えると、だんだんムカムカしてきた。
それでもクマトモは十円玉を握りしめたまま瞑想している。
さすがにもう、我慢の限界である。
俺はクマトモの腕を力いっぱい掴んだ。
「!……っえ?え?何?」
当然ヤツは驚いた様子だがそんなの知ったこっちゃ無い。
俺は力いっぱい握り締めるヤツの手から、十円玉を取り上げる。
「…っあ!…コラァァァァァア!!何すんだよ!!」
クマトモは案の定、
キレた。
俺もキレた。
キレてはいるが、ここは電話ボックスの中だ。
派手な取っ組み合いは出来ない。
とりあえず、俺とクマトモは互いの腕を掴み合った状態でとっ組み合いを始めた。
『九月十日の話』
…PART3
取っ組み合いと言っても、この狭い空間じゃせいぜい力いっぱい押し合うくらいが限界である。
…にも関わらず、クマトモは大振りの蹴りを繰り出してきた。
「!!!」
『ガッ!!』
「痛てぇ!!」
…案の定、足を壁にぶつけた。しかも思いっ切り。
やっぱりバカだコイツ。
俺は『コレがチャンス!!』と言わんばかりに、真っ直ぐな蹴りを力いっぱい入れた。
鳩尾の辺りを狙うつもりだったのだが、運悪くヤツの股間の辺りに命中した。
「ギャァァァァァァア!!」
案の定、ヤツは絶叫した。
座り込み、股間を押さえ震えている。
……泣いてるのか?
さすがに、少し可哀相な事をしたのでは無いかと思い、『大丈夫か?』と声を掛ける。
すると、
「隙ありやぁぁぁ!!」
とたん、物凄い声を張り上げ、頭突きをかましてきた。
無論、俺はすぐにそれをランドセルで止めた。
「ぶっ!!!」
最後の力を振り絞ったのか、奴はその場に倒れ込んだ。
ただでさえ狭いのに倒れ込んだ。
「…俺の勝ちだな。」
「チキショウ…」
まぁ…勝ったからどうとかいう問題じゃあ無いんだけどな…。
『九月十日の話』
…PART4
クマトモは不機嫌そうに俺の方を見上げている。不気味だ。
だが俺はそんなクマトモを無視し、(クマトモの)なけなしの十円玉を電話に入れた。
「!」
そして電話番号を入力する
「●◎の…┫ШΩ◆…っと…」
「こ、コラァァァァァア!!」
『それは困る』といった声の張りで、クマトモが叫び立ち上がる。
俺はやつに受話器を渡す。
「ほれ、…出ないんなら…切るけど?」
『ガシッ』
ヤツは受話器に耳を当てた。
…俺も、受話器に可能な限り耳を近づける。
『……プルルルルルル
…プルルルルルル
…プルルルっがちゃっがちゃっ…
はぁい?和田ですけれども。』
「あわわわわわわ、わ、和田しゃんでしか!?」
『…?はぁ…』
俺はクマトモがどう出るのか気になり、チラリとヤツの方を見た。
すると、やつはガチガチで、言葉が出ない様子だ。
『あっ…ダメかも…』
直感でそう思った。だがしかし、ここで諦めたらおしまいだ。俺は諦めたくは無い…仕方がない…ヤツの肩をポンポンと叩く。
案の定、ヤツは俺に気付いた様子だ。
ヤツの目線が俺の方を向く。
『九月十日の話』
…PART5
俺は、ヤツがこちらを向いたのを確認し、👍っと手をかざした。
単純だと思うかも知れないが、ヤツの思考回路はコレで満足なのだ。
ヤツはガチガチながらもニッと笑い、思い切ってこう告げた。
「熊谷です!!!付き合って下さい!!!!!」
すると向こうは、
『………はい?……あの……どなたですか?』
「えっ?💧あの……熊谷 友之です、付き合って下さい!!!!」
『ガチャっ』
『ピピーピピーピピー…』
あっ……電話が切れた。…どうやら、料金分の通話時間に達したようだ。
「…」
「…」
俺達はしばらく黙り込んだ。
翌日、学校にて…
「今日は和田さん休みみたいだな…な、クマトモ?」
「…」
ヤツは昨日からだんまりである。
クラスでは、クマトモの告白の件で持ちきりである。
クラスの男子が、冷やかし混じりで昨日の事を聞きに来る。
沈黙を保ち続けていたクマトモだったが、
あんまり連中が騒がしいので、ホントの事を話す事にした。
「なぁ~クマトモぉ、何時頃に電話したんだ?」
「っせぇなぁ………五時頃だよ!!」
「えっ……」
『九月十日の話』
…PART6
…突然、一人が不思議そうに尋ねてくる。
「……昨日の五時頃って…アイツ塾だったんだぜ?」
えっ?
「…」
クマトモ、沈黙。
みんなが『…マジ?』と尋ねると、ソイツは和田 香子と同じ塾に通っており、クマトモが電話した時間には一緒に講義を受けていたと、そう話した。
一同沈黙。
クマトモ、
撃沈。
結局、その日を境にクマトモと和田 香子は目を合わすことすら無くなった。(と言うか、クマトモが目を合わせて貰えなくなった)
後には、クマトモが和田 香子のお母さんに全力でプロポーズしたと言う事実と思い出だけが残った。
初めましてバトーさん
〆
m⊆(_ _)⊇m
これを読んでて思わずニヤリ何か自分の小学生の頃を思い出しました。昔は〇〇五人組の悪さの一人で人んちの垣根によじ登り柿を取って爺ちゃんに竹ぼうきで追いかけられたり、神社で野球やって近くのガラス割って婆ちゃんに鎌で追いかけられたり、熊ゼミの腹に爆竹付けて人の家にはなしてパンパン鳴らし追いかけられ…今、思えばいつも追いかけられてた様な…😂
毎日五人一時間目から給食まで毎日職員室の前の廊下で正座して教科書見てたな~ッ
おっと、自分の事ばかりで…
バトーさんの文章の間の取り方上手い😚
頑張って執筆して下さい。楽しみに待ってます。
アル🍺
- << 19 ウワ~イ! 有り難うございます! アル様、初めまして。 スレ主のバトーと申します。 この作品は、半分実話で半分フィクションと言う構成ですが、懐かしいと言っていただけると、嬉しくて仕方ありません😂 まだいくつか話のストックもありますので、気長に付き合ってやって下さい。 ではでは バトーでした!
✨じゃ~ん💕師匠登場❓あ…いえいえ、わたくしキラ猫と申します😺🌟てへ💕短編いいですね❗なんか懐かしい感じがする…実はキラ…かなりのイタズラ娘でした🙆🌟証拠に、今でも我が家の壁にはピカソもビックリなミラクルアートが…💔引き続き見てますよ😼🌟頑張れバトーちゃん💓✨
- << 20 わぁ~😂 師匠っ……キラ猫様ぁ~…!! よくぞいらっしゃいましたぁ~!!😁 嬉しいですね。 師匠始め、たくさんの方々に読んでいただけるなんて……光栄です! …どうやら皆さん、昔は悪い事されたみたいですねぇ(ニヤニヤ😁) 僕もかな~り……セコい悪戯をしておりました。 まぁ、話すには余りにもセコすぎるのですが… とにかくバカでした。 さて、コレからも、暇を見つけてちょくちょく更新して行きますので、どうか! 応援よろしくお願いいたします! バトーでした!
>> 18
✨じゃ~ん💕師匠登場❓あ…いえいえ、わたくしキラ猫と申します😺🌟てへ💕短編いいですね❗なんか懐かしい感じがする…実はキラ…かなりのイタズラ娘…
わぁ~😂
師匠っ……キラ猫様ぁ~…!!
よくぞいらっしゃいましたぁ~!!😁
嬉しいですね。
師匠始め、たくさんの方々に読んでいただけるなんて……光栄です!
…どうやら皆さん、昔は悪い事されたみたいですねぇ(ニヤニヤ😁)
僕もかな~り……セコい悪戯をしておりました。
まぁ、話すには余りにもセコすぎるのですが…
とにかくバカでした。
さて、コレからも、暇を見つけてちょくちょく更新して行きますので、どうか!
応援よろしくお願いいたします!
バトーでした!
…第三話…
『五月十日の話』
「…なぁ。何やってんだ?お前…」
「ニシシ。見りゃわかるだろ!」
エロ本の写真を切り取っている…
まぁ、これもいつもの事なのだが。
「また気に入った女優でも……いたのか?」
「おぅ!"蒼○ そ○"…か。
いいじゃねぇか~…ぐしし😁」
"ぐしし"ではない。いつの間にお気に入りのAV女優まで見つけてきたのか…。
…何で下校途中にエロ本なんか拾ってるかって?
…そこにエロ本があるからさ。
…何で持って帰らずに切り取ってるかって?
…当ててみなよ。
A.持ち帰りが便利だから。
B.好みの女優にしか興味が無いから。
C.何となく。
さて…
正解は…
「よしっ!!
あとで貼り付けりゃ、完成だ!」
そう叫ぶとヤツは、嬉しそうにエロ本の切り取った写真をズボンのポッケに入れ、残ったエロ本を"ぽいっ"と捨てた。
「必要なページごと貰えばいいのに。」
当たり前のように切り出したところ
「俺は見たい写真にしか興味ないの!」
と返してきた。
正解はBだ。
「だったら家でやれば良いだろ…。」
ハッキリ言って、ヤツが写真を切り取っている傍らに居るだけでも、かなり恥ずかしいのに。
『五月十日の話』
…PART2
少しは、こちらの身にもなって貰いたい。まぁ、無理だろうが…。
「バッカ野郎!!家で切り取ってみろ!!弟にバレるだろうが!!」
そう、コイツには弟が居る。保育園児の。
「もしアイツに、切り取って捨てた部分が見つかったらどうなると思ってんだ!」
…間違いなくパシリにされるだろう。
ハッキリ言うが、コイツは弟よりバカである。
…この間コイツと弟に足し算の問題をやらせたところ、…弟が16点、クマトモが12点という結果になった。
(因みに20点満点)
…4点差で負けたのだ。しかも、その後
「かけ算なら負けねぇよ!!!」
と、まだかけ算も理解できない5歳児の弟に啖呵を切ったクマトモが…余りにも惨めに見えたのは今でもよく覚えている。
あの時は、負けた見返りに何でも言うことを一つだけ聞くと言う条件を出され、
『ポケ○ンパン買ってこい』
との弟からの命令に、クマトモは"ポケ○ンパン"を買いに行かされたのだった。
ただ、その時金がなかったクマトモは…何と"ポケ○ンパン"を万引きし…
翌日バレたそうだ。
なんでも、罪悪感に苛まれたクマトモが警察に自首したらしい。
『五月十日の話』
…PART3
以来ヤツは、
"ポケ○ンオタク"
のレッテルを貼られるようになった。
やっぱり買えないからって万引きするのは良くない。
そう言う時は誰にでもいいから借りればいいのに…。
ヤツは俺が『貸してやろうか?』と尋ねたところ、プライドがどうたらと抜かし、断った。
馬鹿だなぁ…と、後になってからも思う。
さて、話を戻そう。
「…本当に大丈夫か?」
俺はヤツに尋ねる。今回もまた弟に見つかり、何かやらかすと思ったからだ。
…今までだってそうだった。
だから言い切れる。
「オイオイオイ…俺を信用してねぇな?」
そりゃね。
今までが今までだし。
もちろんコイツだって、
バカでは………あるな。
……まぁ、そう毎回毎回ドジる事は無いだろう…。
その日、ヤツは上機嫌だった。
単純なヤツである。
―翌日、学校にて…
「よう!どうだぁ~いいだろ?」
ヤツは自慢げにソレを見せてきた。
もちろん、俺には興味のないものである。
「…帰ってから作ったのか?」
「おうよ!昨日帰ってから早速な!」
ヤツは手に持っているソレを、俺の目の前に突きつけてきた。『見せて欲しいだろ~?』と言わんばかりである。
『五月十日の話』
…PART4
ヤツの持っているもの。
ソレは…
「へへ、どうだい?俺の"ぶらっく・ふぁいる"は?」
"ブラック・ファイル"
(命名:俺)
ドコにでもある、普通のファイルである。
ヤツはその中に、大量のエロ写真を収納している。
マガジンのグラビア写真から、大人向けの成人雑誌から切り取ったモノまで。
ヤツはこまめに、切り取った好みの写真を、大量に収納しているのである。
もちろん興味はない。
俺は写真より、動画の方が好きだからだ。
だから無理して見せて貰おうとは、微塵も思ってはいない。
だが、やはり友達付き合いと言うものは大事である。
ここで『見せて』と言わなければ、『ノリの悪い奴』と言う印象を残しかねない。
…そう来るとやはり、ここは見せて貰うのが賢明だろう。
…まぁ、別に見たいってワケでは無いんだがね。
…コレも社交性という奴だよ。
やはり、人付き合いは大事にせねば。
俺達は今、着実に大人の階段を登っている訳だからな。
うん。
「…見て良いか?」
ストレートに尋ねる。
すると
「あれぇ~?ひょっとしてぇ~…見たいのぉ?」
クマトモは尋ねてくる。
…少しイラっときた。
『五月十日の話』
…PART5
少しイラっときたが、ここは我慢だ。
「…女子にバラすぞ。」
「えっ!…じょ、冗談だって…!…ワハハハハハハ!」
俺も負けてはいない。
ヤツを巧みに脅す。
…無論、ヤツは快く貸してくれた。
少々焦り顔だ。
昼下がりの教室。
教室の窓からは、グラウンドでサッカーをする少年たちが見える。
しかし今、俺の視界の先にはグラビア写真が写っている。
…小学生がそんなの見ちゃいけないって?
…良いんだよ。
グラビアなんて、最近の少年誌じゃ当たり前だぜ?
表紙とか巻頭とか…普通に載ってるぜ?
ページをめくる。
…今度は…まぁ、ちょっと過激だ。
…やっぱり小学生がそんなの見ちゃいけないって?
…良いんだよ。
人間はみんな、裸で生まれてくるんだ。
…今更裸を気にして、どうするんだ?
俺はしばらく、ファイルに目を通した…。
『パタン』
「ふぅ―=3」
俺は軽く息を付いた。
…読んだぞ。
最後まで読んだ。
読んだファイルを、クマトモに返す。
アイツは、すかさずそれをカバンの中に入れた。
「どうだ?良かったろ?」
「まぁまぁ…」
俺はしばらく、空を眺めた。
『五月十日の話』
…PART6
―帰り
今日は、クマトモは寄り道をしないらしい。
またしばらくは、ゴミ捨て場にどっさりエロ本が捨てられるのを待つそうだ。
…こういう時だけは計画的なのだ…。
「そんじゃな!」
しばらく歩いた後、帰りの分岐点に達したのでクマトモとはここで分かれた。
『またな!』と手を振り、ヤツは走って帰っていった。
『…元気なヤツ。―3』
なんて考えながら、俺は家路を歩く。
途中、保育園の前にさしかかる。
…どうやら、帰宅時刻らしい。
園児達がゾロゾロと出て来る。
そして、その中にはクマトモの弟も…。
「あっ、兄ちゃんのお友達君や!」
俺に気付いたらしく、指を差しながら走ってくる。
「おぉ…」
おれも返事をする。
「兄ちゃんまだ学校?」
と尋ねてくる。
「いや…さっきまで一緒だった…。」
俺のその返事に、弟は『ホンマ?』と聞き、家まで走り出した。
後からクマトモのお母さんがそれを追いかけ走っていく。
すれ違い様に軽い会釈を交わす。
この人は良い人である。親切で優しいのだ。
何故このようなお母さんからあんなバカが生まれてきたのか…正直不思議である。
『五月十日の話』
…PART7
アイツの弟にしたってそうである。
まだ5歳だと言うのに、足し算と引き算が出来るのだ。
それだけではない。
性格も優しくいたって普通の、どこか可愛げのある弟なのだ。
少なくとも、やって良い事と悪い事の区別はちゃんと出来る方だ。
…兄貴とは大違いだな。
…そういや、アイツももう家に帰ってる時間か…。
…"ブラック・ファイル"読んでるとこ、弟に見つからなきゃ良いけど。
まっ、アイツもそこまでバカではないだろう。
俺は、また家路を歩いた。
その夜、ウチに一本の電話が掛かってきた。
…クマトモのウチからだ。
『友之(クマトモ)はウチに来てないか?』という電話だった。
もちろん来てるはずがない。
今は夜の11時だ。
小学生が外をうろつく時間ではない。
…だが、クマトモは犬の散歩に行ったっきり、まだ家に帰ってないのだという。
帰ってきたのは、首輪にヒモを繋いだ犬だけだったそうだ。
さすがにヤバいと踏んだクマトモの両親は、警察にも連絡を入れたそうだ。
ウチの親父も近所の人と総勢で、クマトモ探しを始めた。
俺は家でただジッと、クマトモが見つかるのを待つことにした。
『五月十日の話』
…PART8
普通こういう場合、友達の安否を心配するのが普通である。
しかしその友達というのが、クマトモとなると話は別だ。
アイツはほっといたらそのうち出てくるだろうから、まず心配無い。
それに、心配するのも面倒くさい。
俺は部屋に戻り、畳の上に敷いてある布団の上に横になる。
そのまましばらくボゥっとしていると、本棚にある『推理と考察』と言う本が目に飛び込んだ。
『…推理と…考察か…。』
しばらくそれを眺め込んだ後、今回の事件のいきさつについて考察及び推理する。
………
……
…あっ
…分かった。
この事件…簡単に分かった。
まぁ、ほとんど直感だが…
多分、当たっているだろう。
いつものことだし…
とりあえず…
経緯はこうだ、
夕方、クマトモは俺と分かれた後…家に帰って例の"ブラック・ファイル"を読んでいたのだ。
最初は周囲を警戒していたクマトモだったが、ものの15秒で警戒心が切れ、代わりにファイルを読むことに集中しだしたのだ。
もちろん彼は気付かなかっただろう。
その時間、運悪く弟が帰ってきたことに…。
『五月十日の話』
…PART9
アイツは"ブラック・ファイル"に釘付けとなっていた。
だから、弟が家に帰ってきたことに気が付かなかったのだろう。
…弟は二階に上がり、クマトモの部屋の戸をソッと開けた。
そして…
『あっ!兄ちゃん何読んどるのん!?』
『え…あっ!お、お前…いつの間に!?』
そして…
『お母ちゃんに言うたろ~』
『アホっ!!…ちょっ、待って、待って下さい!分かった、何でも言うこと聞くから言わんといて!!』
『じゃあ、犬の散歩、代わりに行ってくれ。』
……で、
現在に至るわけだ。
何故そう思うかって?
簡単さ。
…アイツは犬の散歩なんて絶対行かないからさ。
犬の散歩はいつも、あの弟が祖父と二人で行っている。
アイツは犬を飼ってはいるが、ハッキリ言えば全く世話をしない。
アイツ…犬が嫌いだからな。
何で嫌いなのに飼ってるかって?
………まぁ、ようはアイツがバカだからさ。
で、慣れない犬の散歩に駆り出されたクマトモは散歩の途中で突然走り出した犬を追いかけ、何度も何度も止まるように合図する。
…しかし、クマトモを飼い主と思っていない犬は完全に無視。
で、犬を追いかけ迷子になったってとこだろう。
『五月十日の話』
…PART10
どうやら、俺の予想は見事に的中していたようだ。
次の日の朝、クマトモは発見された。
…何でも、隣町の公園の便所の手荒い場で、泣きながら水を飲んでいたところを巡回中のお巡りさんに発見されたらしい。
幸い、何らかの事件に巻き込まれた様子は無く、全くと言って良いほど無事だった様子だ。
…そして、
『どうしてこんな所に居たの?』との警官の質問に対し、クマトモはエロ本の件から全てを白状したらしい。
もちろん親にも、エロ本の件を含めこっぴどく叱られたそうだ。
後日、
ヤツはまた、新しい"ブラック・ファイル"を持ってきていた。
どうやら、前に使っていたヤツは親に没収されたそうだ。
…懲りない奴め。
「じゃじゃ~ん!良いだろ!名付けて、
"ぶらっく・ふぁいる2"
良い名前だろ!」
そのまんまである。全くコイツは……
…俺は、その時あることに気付いた。
………クマトモ
……字、間違えてるぞ。
"ブロック・ファイル"になっている。
第三話…完
この辺で、
人物紹介
俺…
主人公。
常日頃からクマトモを観察している。
かなりシビアな少年。
実は目が悪く、常にメガネをかけている。
本編では出てこなかったが、
実は
『草薙 健太』(くさなぎ・けんた)
と言う本名がある。
本人はクマトモの事をバカだと言っているが、実は本人も結構な変わり者である。
クマトモ…
本名『熊谷 友之』(くまがい ともゆき)
常にバカをやっていないと気が済まない野生少年。
健太とは保育園の時からの幼なじみ。
…一年中坊主頭にしていないと気が済まない性格。
クラスの女子から最も嫌われている男子である。
因みに、第三話の事件を期に、
『ポケ○ンオタク』から
『エロ博士』に、呼び名が変更された。
近頃花粉症に掛かったらしい。
丸山 公子…
委員長。
典型的なクラス委員長。
悪ガキと真っ向からケンカする、典型的な委員長。
根は優しい。
実はツンデレ。
和田 香子…
典型的なお嬢様。
…実は警戒心が強い。
弟…
本名『熊谷 友吉』(くまがい ともきち)
頭が良い。
丸山のじいさん…
カミナリ親父。
典型的なカミナリ親父。
実は足が速い。
…第四話…
『6月7日の話』
ウチのクラスには下品なバカが二人居る。
一人はクマトモ。
(本名:熊谷 友之)
ヤツはとにかくバカである。
今までだった…ほら、分かるだろ?
何やかんやで懲りずに毎度のごとく、ヘタこいて痛い目を見ている、底なしのバカである。
だがヤツは、バカではあるが、汚れてはいない。
…少なくとも
…アイツよりは。
前述した通り、ウチには下品なバカがもう一人居る。
…ヤツは、おそらくこのクラスでもっとも下品なヤツだ。
バカならクマトモの方が一回りも二回りも上回っているが、下品なら確実にやつの方が上だろう。
ソイツの名は、
吉本 大紀(よしもと だいき)
過去に、様々な記録を残す、底なしの下品野郎である。
ヤツの前科は、余りにも下品過ぎるため、この掲示板で語るわけにはいかない。
『六月七日の話』
…PART2
吉本の下品さは常軌を逸している。故にこの掲示板での記載は…………
と……まぁ、とにかく公の場で言えないような下品な野郎だ。
俺は小学校に入ってからアイツと一緒になった。
アイツは入学してそうそうから、下品極まり無かった。
クマトモの方がなんぼかマシに見えた。
……何でそんなヤツの紹介するかって?
……ネタの関係だよ。
さて、そんな下品な吉本とクマトモ…実はそんなに仲が良いと言うわけではない。
と言うか、ほとんど話さないのである。
ヤツらが話すのはそう……給食の時くらいか。
たまたま席が近いと言うこともあり、ヤツらは給食の時のみコンタクトする。
クマトモは、バカでスケベだが汚れてはいない。
ちゃんと、(ある程度は)常識の範囲内で行動する。
…何でそんな事突然言うかって?
それは………
―この間の給食時―
吉本は今日もうるさい。
クマトモも同じくらいうるさい。
コイツらは食事中のマナーと言うものを弁えるべきだ。
などと考えながら、俺は静かに給食の時を過ごしていた。
…その時だった、
吉本が
「ゲェァァァァァ!」
ゲップをしたのである。
『六月七日の話』
…PART3
…前述したと思うが、クマトモはバカではあるが汚れてはいない。
ある程度、常識は弁えている。
そんなクマトモは、食事中ゲップするのをかなり嫌う。
そしてモチロン、この吉本の並外れたデカいゲップにも過剰に反応した。
「おいっ!!」
クマトモが声を上げる。
以前、コイツの家に昼飯を食いに行ったとき、クマトモの弟が食事中ゲップをした事があった。
…無論ヤツはキレた。
クマトモは、食事中にゲップをする事をこの上なく嫌うのだ。
そして今回もそうである。
無論…吉本からすればこの位いつものことなのだが、クマトモはそれを許さなかった。
やつは、立ち上がり…
「食事中にゲップすんなや!!!」
『ブゥ=3』
…勢い良く叫んだ反動で、馬鹿でかい屁をこいてしまったのである。
「………」
…教室は、一気にシ~ンとした。
だが次の瞬間、男子生徒たちから大爆笑を貰った。
「ワハハハハハ!」
と言う笑い声が教室中を包んだのである。
『六月七日の話』…PART4
…その一瞬で、教室は笑いの渦となった。
クマトモは苦笑い。
吉本は満足そうである。
(俺を除く)男子生徒たちは教室中に響くほどの大爆笑をしていたワケだが、
その反面気付かなかったようだ。
女子が、めちゃくちゃ引いていたことに。
第四話
…『六月七日の話』…
完
次回……最終回(ネタ切れ)だ!😂
第五話
…『七月七日の話』…
ウチの学校には、変なヤツがたくさんいる。
もちろんクマトモもその一人だ。
…そして今日も
…今朝は珍しく早起きをした。
暑くて眠れなかったからだ。
…もうすぐ夏休み。俺はどんな過ごし方をしようか…などと考えつつ、いつもの道を歩いていつも通りに登校した。
…そしていつも通りにげた箱に向かう途中、いつも通り…アイツに声をかけられた。
「お―い!」
「…!…ああ…。」
ヤツは暑そうにシャツを
「…もうすぐ夏休みだな。」
ボソッと呟いた俺の声がヤツの耳に入ったらしく、ヤツは突然ニヤニヤしだした。
「う~ん…?実は密かに誰よりも楽しみにしてるとか~…?」
ピクっと無意識に反応してしまう。
ヤツはそれに気付いたのか、更に絡んでくる。
「あれ?図星?図星なのかい?」
「…うるせぇ…。」
「ひゃっはぁ―!(笑)ぜってー図星だ!
おいおい顔が赤くなってるぞ?」
「…しばくぞ。」
「あい?っ…!!…ぉ……」
俺の肘鉄がヤツの鳩尾の辺り炸裂した。
案の定、ヤツは痛がっている。
「…いっ…きなり何すんだよぉ!?」
「…うるせぇ。」
俺たちはいつも通り、教室に入っていく。
『七月七日の話』
…PART2
…今朝は少し早く来たせいか、教室にはまだあまり人が居なかった。
窓際に委員長の丸山 公子が座っているくらいである。
もちろん、クマトモは丸山を見て『げっ』と呟いた。
丸山もこちらに気付いたのか、クマトモの方をチラッと見た後素っ気なく顔を反らす。
『ムカっ💢』と来たのか、クマトモも軽く舌打ちをした。
俺は面倒くさいので極力二人から距離を置くことにした、と言うより今はそれが懸命だとさえ思えた。
俺はまるで何事も無かったかのように自分の席へと向かった。席に着くと丸山が今度は笑顔で『おはよう』と言ってくれた。
…まるでクマトモに見せつけるかのように。
無論ヤツはそれを見てまたまた『イラっ💢』と来たのか、べーっと舌を出している。
…難儀な奴だ。
そんなこんなで、この日もいつもと変わらず何食わぬ様子で、一日が始まった。
―朝の号令後
「だーからさぁ~…」
「おーい!くまたに!!」
朝の号令が終わり、一時間目が始まるまでの間…何気なくヨタ話に花を咲かせていた時のことだ。
突然、三年の担任の森山先生がウチのクラスに現れて『くまたに』と叫んだのである。
『七月七日の話』
…PART3
…無論、ウチのクラスに『くまたに』なる人物はいない。
いたとすれば…
「おいっ!どこやねん!『くまたに ともゆき』よ!」
森山先生は半ばキレ気味でその名を呼んだ。元々短気な先生だが、今日はまた随分不機嫌そうである。
そして『くまたに』なる人物が森山先生のもとに歩み寄る。
「…『くまがい』っすけど。」
「…『くまがい』かい…ちょっと来いな話があんねん。」
クマトモは森山先生に呼び出され、ついて教室を出て行った。
また何かやらかしたな…。まっ、いつもの事か。
さすがに慣れていた為何で呼び出されたのかまでは気にならなかった。
ヤツは一時間目が始まる手前、ギリギリ教室に戻ってきた。
これもいつもの事…。
今日は7月の初旬と言うこともあり、少し暑い。
朝方珍しく早起きするくらい暑い。
故に体育は本当に気が削げる。
まだ7月の初旬、なのでプールだってモチロン入れない。
…代わりに鉄棒をやらされる。
あぁ…鬱だ。
授業が始まる数分前…鉄棒前でクマトモ含む数人と、他愛もないヨタ話に花を咲かせていた時のことだった。ある叫ぶ声が聞こえた。その声は、確かに聞き覚えのあるものだった。
『七月七日の話』
…PART4
「おい!"くまたに"はどこや?」
またかよ。
しつこいぜ森山先生…今度は何のようだ。って言うか、"くまたに"じゃねぇよ"くまがい"だよ!
何遍間違えたら気が済むんだ?
コレにはさすがのクマトモも…
「…」
無視。
完っ全に無視である。森山先生なんぞ知らんと言った顔つきで黙り込んでいる。
すると森山先生、クマトモに気付いたのか…
「おいっ!くまたに!お前や!ちょっと来い!」
と、またもやバカでかい声でクマトモを呼ぶ。ところがクマトモ、やはり無視。
コレにはさすがの森山先生も少しキレ気味。今度は更に厚みの掛かった声で呼ぶ。
「おいっ!くまたに!!お前じゃ!はよ来んかい!!」
コレにはさすがのクマトモもぶちキレる。
「"くまがい"やがい!!!ボケっ!!!!💢」
すると森山先生、コレに突然キレてクマトモに向かって走って来た。
クマトモは無論走って逃げた。
それでもキレた森山先生クマトモを追いかける。
そして、結局クマトモは追いつかれて捕まり、ど突かれそうになった。
結局クマトモはその後こっぴどく怒られたそうだ。
『七月七日の話』
…PART5
今日も長い一日だった。
結局、今日もいつも通り終わろうとしていた時だった。
「…あれ…帰りそっち…?」
「おう!ちょいと買い物にな!」
今日はクマトモ、逆方向から帰るというのだ。珍しい。
学校前で『じゃあな』と手を振り、その日は別れた。
どうやらクマトモは木村達と買い物に行くらしい。
この後、ある事件が起きるとも知らずに…。
ここからは、翌日にクマトモ本人から聞いた話だ。
俺は見ていない。
その日、俺と別れた後クマトモは木村達といっしょに駅に向かったそうだ。
ちょいと買い物があるとか何とかで、電車に乗り継がなければならなかったのである。
ヤツらは徒歩で十分と三十秒、歩いた末に近くの駅に着いた。
ここで乗り継ぐのだ。
ヤツらは切符を買い、電車を待つことにした。
予定の電車が来るまで五分…ヤツらはダラダラと電車の到着を待っていたのだった。
すると、ブラブラと駅のホームを歩いていたクマトモ、乗り継ぐ予定の電車が来る車道と正反対の方向に停車していた、一代の電車の中に目が行く。
そこにはこれまた親しいクラスメート、山本が乗っていたのである。
『七月七日の話』
…PART6
「やまもとぉ~!」
突然クマトモは山本の名を呼び、その電車内に駆け込んでいく。(皆さんは危険ですので電車内には絶対駆け込まないで下さい。)
すると山本、ニカニカ笑いながら詰め寄ってこようとするクマトモに気付く。
次の瞬間ヤツは座席から腰を上げ、何故か隣の車両に移動する。
(多分、電車内で騒がれて山本自身にも迷惑がかかると危惧したのであろう。)
「あっ、おい待てよ…山も…」
その時だった。
『ピリリリリリ』
電車の発車する音だ。ヤバい!クマトモの乗る電車はこれでは無い。これでは方角が正反対である。
『ヤバい!』
と思ったクマトモは、急いで乗車しようと戸口の方へ向かう。
『ガタン…ガタン…ガタン、ガタン、ガタン』
…何と!
クマトモ間に合わず、電車は出発してしまったのである!
コレには電車の外にいた木村達も大慌てである。
電車の外で、何か叫びながら『戻ってこい』と手でサインを送るがモチロン無理な話である。
電車は、何も知らないように一気にホームを出発。
完全に戻れなくなってしまった…
…が!
これではまだ終わらなかった。
その時既に、ある事件が起きていたのである!
『七月七日の話』
…PART7
「痛い痛い痛い痛い!!!!!ちょっ…ちょっ!山本!助けて…何で笑ってんねや!!!
ちょっ助けて…イデデデデデ!!!!」
何と!
クマトモ、急いで手を伸ばした瞬間、電車のドアが閉まり…指を挟んでしまったのである!
コレはヤバいと山本に助けを乞う…が!
何と…山本は助けるどころか、大爆笑。
コレにはクマトモも絶句…
それでもヤバいヤバいと叫んでいると、奥で座っていた阪神の服を来たおっちゃんが突然、それに気付き、
「に、兄ちゃん!ちょっとまっちょれよ!」
と、パニクるクマトモに言い聞かせ車内の駅員さんを呼んでくる。
駅員さんも驚いた様子だったが、すぐに冷静に対応する。
クマトモを力一杯引っ張ったのである。
「いだだだだだだだ!!!無理っす!!無理っす!!」
クマトモ絶叫。
山本、大爆笑。
…結局駅員さんは諦めたらしく、奥に行き…数十秒後電車は停車した。
そして、何とか無事にクマトモは挟まった指を抜くことが出来た。
結局クマトモはその後も『これ…金払わなアカンのんちゃうん!?やべー!やべー!』と絶叫。
山本、大爆笑。
結局、そんなこんなでその日も一日の幕を閉じた。
―あとがき―
てなわけで
終わりです。
突然でホントごめんなさい
そろそろ『リゼリア』の第二話が出来たので
この辺で終わっときます。
応援して下さったみなさん。
ありがとうございました。
また今度、
新しい作品か、
続編でお会いしましょう。
まっ、
そう時間はかからないと思いますが
ちなみにこのスレッド、
雑談用にリサイクルして頂けると
有り難いです。
まぁ、
気にならなければ放置して下さい
では、この辺で
バイナラ~👋
ご感想なども募集しております。😊
- << 46 ✨おはよう😺🌟キラ猫だよ😼💕何か…こんな子いますよね(笑)思い出してほっこりしたよ⭐でも面白い子かスポーツできる子がモテますよね🌟小学校って😸第2話頑張ってくださいね😽漫画も毎日描けば徐々に上手くなるよ✏キラ猫の方にも遊びに来てくださいね🎵GHOSTもZEROも更新頑張っちゃいますので🙆💕✨
いや~ッ バトーさん面白かった😂
ほのぼのした笑いをありがとう😁
ほんとジワッと響いて後で思わずニヤリとしてしまうそんな短編でした。
これからの活躍を期待しています。
執筆頑張って下さい
💪😤むは~ッ💨
では、👋😁
アル🍺
- << 47 アル様ぁ―! 読んでくださったんですね✨ 短い連載でしたが最後まで付き合ってくださり、本っ当ありがとうございました! アル様のレスはいつ見ても面白かったです。 いつもニヤニヤしながら読んでおりました。 アル様も悪い事をされたのだなぁ~と思いつつ、読みながら笑けておりました。 今回はこの辺で一区切りさせていただきますが、また何らかの形で連載するやも知れません。 (新連載か再連載か…) そん時はどうか、応援よろしくお願い致しますね。 またちょくちょく、掲示板内に出没すると思いますが、そん時はまた気軽に絡んでやって下さい。 ではでは、バトーでした!
>> 44 ―あとがき― てなわけで 終わりです。 突然でホントごめ… ✨おはよう😺🌟キラ猫だよ😼💕何か…こんな子いますよね(笑)思い出してほっこりしたよ⭐でも面白い子かスポーツできる子がモテますよね🌟小学校って😸第2話頑張ってくださいね😽漫画も毎日描けば徐々に上手くなるよ✏キラ猫の方にも遊びに来てくださいね🎵GHOSTもZEROも更新頑張っちゃいますので🙆💕✨
- << 48 師匠―! ありがとうございます! 嬉しいですね~ 思い出してほっこりされましたか😊 そう言っていただけると書いたかいがありましたよ😂 …そうなんですよね。 大抵スポーツ出来るヤツや、面白いヤツがモテるんですよね…。 かく言う自分は、元来根暗なキャラでして…生憎どちらにも該当せず、生まれてこの方恋愛とは無縁なのですが…でもまぁ! その分作品のキャラ達には出来る限り頑張って欲しいですね!(多分無理だが…) 漫画も、また暇を作って描いていきたいなと思っております。早く上達したいなぁ… まぁ、気長にいこう✨ さて、お陰様で本作の連載も無事、滞りなく終えることが出来ました。 応援、ありがとうございました! また、今夜か明日か…第二話を執筆していく予定ですので、後日時間がある時にでもさらりとお読み下さいね✨ 東京…にご旅行ですか? 楽しんできて下さいね✨
>> 45
いや~ッ バトーさん面白かった😂
ほのぼのした笑いをありがとう😁
ほんとジワッと響いて後で思わずニヤリとしてしまうそんな短編でした。…
アル様ぁ―!
読んでくださったんですね✨
短い連載でしたが最後まで付き合ってくださり、本っ当ありがとうございました!
アル様のレスはいつ見ても面白かったです。
いつもニヤニヤしながら読んでおりました。
アル様も悪い事をされたのだなぁ~と思いつつ、読みながら笑けておりました。
今回はこの辺で一区切りさせていただきますが、また何らかの形で連載するやも知れません。
(新連載か再連載か…)
そん時はどうか、応援よろしくお願い致しますね。
またちょくちょく、掲示板内に出没すると思いますが、そん時はまた気軽に絡んでやって下さい。
ではでは、バトーでした!
>> 46
✨おはよう😺🌟キラ猫だよ😼💕何か…こんな子いますよね(笑)思い出してほっこりしたよ⭐でも面白い子かスポーツできる子がモテますよね🌟小学校って…
師匠―!
ありがとうございます!
嬉しいですね~
思い出してほっこりされましたか😊
そう言っていただけると書いたかいがありましたよ😂
…そうなんですよね。
大抵スポーツ出来るヤツや、面白いヤツがモテるんですよね…。
かく言う自分は、元来根暗なキャラでして…生憎どちらにも該当せず、生まれてこの方恋愛とは無縁なのですが…でもまぁ!
その分作品のキャラ達には出来る限り頑張って欲しいですね!(多分無理だが…)
漫画も、また暇を作って描いていきたいなと思っております。早く上達したいなぁ…
まぁ、気長にいこう✨
さて、お陰様で本作の連載も無事、滞りなく終えることが出来ました。
応援、ありがとうございました!
また、今夜か明日か…第二話を執筆していく予定ですので、後日時間がある時にでもさらりとお読み下さいね✨
東京…にご旅行ですか?
楽しんできて下さいね✨
>> 49
ビリケン様ぁ~!
ありがとうございました😂
ビリケン様程、たくさんの作品を書く気力と技量は持ち合わせておりませんでしたが、それでも何とか最後まで書き切ることが出来ました。😁
コレも仁絵にビリケン様ならびに、多くの方々の応援あってのものであったのではと思っております。
しかしビリケン様はすごいですねぇ…短編小説集、何だかここ数日と数週間のウチに随分と件数が増えていらっしゃるではありませんか…!
ビリケン様は書くスピードがとても早いのですね。
更新されている度に見ておりますが、一度の更新時の話数の量がずば抜けていらっしゃる。
『一体この人は…何で一回の更新で、こんなにたくさん話が書けるんやろ…凄い忍耐力やな…』
などと、いつも更新の度に考えております。
でもホントすげぇな…
さて、長くなってしまいましたが…また、このスレにも度々顔を出す事でしょう。そん時はまた、気軽に相手してやって下さいね?
こぼれ話のネタや、知り合いから聞いた『何じゃそりゃ』と言う話をちょくちょく書き込んでいこうと思っておりますので。
どうか期待せず待ってて下さいね!
先輩の小説も楽しみにしておりますので!
ではでは、バトーでした!
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