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旅立ちの時

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自由人（ 20代 ♀ ）
13/05/10 23:27(最終更新日時)

母、59歳。
数年前に乳癌を患い一年間の抗癌剤治療の末、乳房から癌が消滅。
二ヶ月後、脳転移が発覚。
一ヶ月と数日の入院、放射線治療の後に退院。年末年始だったので、年明けと同時に抗癌剤治療を始める。

一年後の今年。
先月中旬に自宅での転倒が致命傷になり、寝たきり状態。
食事も喉を通らなくなる。
食事も水分も胃に入れるとすぐに胃痛を訴えて、吐いてしまうように。

２８日に救急病院で点滴を受け、３０日の定期検診の際に入院を希望。そのまま入院。

５月１日、見舞いに行くといびきをかいたまま目を覚まさない。
５月２日、看護師から『明日、主治医から病状についての話がある』と連絡が入る。
５月３日、主治医から『いつ心臓が止まってもおかしくない』と宣告。
帰り際、見舞いに行くと相変わらずいびきをかいて眠っていた。肩や腕を軽く叩いても目を覚ます様子はない。
入院するまで痛い痛いと全身の痛みを訴えていたけれど、痛み止めで痛みは消えたようだ。胃に負担の掛からない痛み止め…と言えば聞こえは良いけれど、多分モルヒネだろう。
この２、３日が山場だと思う。

緩和ケア病棟に移すか訊かれたけれど拒否。
母は静かな場所より、騒がしい場所から旅立つ方がいいだろう。父と相談した結果、そう決めた。

主治医から長くないと言われても涙ひとつ出なかったのに、今…この文を書いている今になって涙が出てきました。まだ、まだ泣かない。

色々と不安です。
これから、どう生きていけば良いんだろう。

でも…もう、いいよね。
もう充分頑張ったよね、もう楽になっていい頃だよね、おかあさん。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。