成人女性の約5％に見られる「子宮奇形」主な症状と治療・手術方法

更新日 15/12/31 08:55

子宮奇形とは

正常な子宮の外観は洋梨を逆にしたような形状をしており内腔が三角状になっています。子宮奇形とは、子宮が2つに分断されていたり本来の形状と違う場合に子宮奇形と呼んでいます。

子宮奇形の症状は多くの場合が無症状です。膣に子宮が通じていない機能性子宮があると思春期に初潮が訪れたときに月経血が蓄積され下腹部痛が起こります。妊娠中には胎児発育遅延、分娩時には子宮収縮異常、子宮形態異常での胎児の回旋異常、分娩停止の原因になることがあります。

子宮奇形の治療は手術のみとなりますが、正常に妊娠、出産ができることもあります。手術を行うのは以下の場合です。

子宮奇形には幾つか種類があります。

通常は手術は行いません。不妊治療としては、体外受精などを行います。

子宮が2つに分離している子宮奇形の形態で一番、多い奇形です。不妊や流産の原因になるので手術することが多いですが、自然妊娠する場合もあります。

不育症に多い奇形です。子宮の中が二つに分断されています。妊娠しても流産や早産の起こる確率が高いとされています。手術としては、子宮鏡を使用しての手術になります。

子宮上部が弓のように窪んでいる奇形で、検査でも発見されにくいタイプです。不妊や流産の原因にはならないので手術をすることはありません。

子宮が片側だけない状態で手術をしても治すのが難しい形状です。

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