これは仕方がない離婚理由「不倫」
不倫と離婚
不倫という言葉は法律用語ではなく、法律用語としては「不貞行為」となる。
配偶者がある者が、自由意思にもとづいて配偶者以外の異性と性的関係を持つことが、不貞行為となる。この不貞行為をおこなうと、婚姻関係を破たんさせたどうかが争われる、離婚裁判では焦点となる。
もっとも婚姻生活がすでに破たんしている状態で不倫をした場合、不貞には必ずしもならない。例えば、別居後に不倫をするとなると、すでに婚姻生活は破たんしているので、別居後の不倫を理由に離婚を進める事は難しい。
性的関係を伴わない場合
性的関係を伴わない場合とは、俗にいう浮気である。浮気であると不貞行為にはみなされず、直接的な離婚の理由とするのは難しい。しかし、その浮気により婚姻を継続し難い重大な事由とすれば離婚裁判を争うことのできる理由となる。
生活苦のために不倫
生活苦やローン返済のために、売春行為やアダルトビデオへ出演をするというケースもあり、これも不倫に当てはまる。
アダルトビデオへの出演は短期間で高額の報酬を手に入れることができるので、生きていくためには仕方のないが、不貞行為である。当然、売春は違法である。
最高裁の判決では、例え生活が苦しいからといって不貞をしてもいいとはいえないとして、離婚を認めたケースがある。この離婚裁判は地方裁判所では、離婚を認めていなかったが、最高裁の判例が一番正しいのであり、生活苦から不倫のような不貞行為をするのは十分の離婚する理由となる。
一度許した不倫を理由に離婚をすることができるか
不貞行為をおこなわれたが、その際、十分な反省の色があり許した。だが、後日その話題を蒸し返し離婚の理由にすることは可能である。
いったんは許したが、夫婦間の溝を埋めることができず離婚を請求する、これは正当な理由として認められる。
不倫をしたという事実は消えない。
余談
強姦の場合は、既婚者の男性が女性を強姦した場合、不倫という不貞行為にあたるうえ強姦罪という犯罪となる。だが、女性が強姦をされた場合は自由意思からのおこなうものではないので、不倫にも不貞行為にも該当しない。
トピック
以下の記事も読まれています
いかなる記事内容もその正確性が保証されているものではありません。自己判断でお願い申し上げます。
この記事に誤りがある場合は、こちらまで詳細をご連絡ください。
※対応結果等はご案内差し上げておりませんので、ご了承ください。
