ラミナリア解説

ラミナリアの危険度クラス

医療機器の国際分類のGHTFのルールは危険度のクラスをⅠからⅣで分けていますが、ラミナリアはこの中でももっとも危険度の低いクラスⅠに分類されています。日本国内の薬事法では機械器具52 医療用拡張器、一般名称を子宮頸管拡張器と分類されています。市場に流通しているラミナリアは基本的に放射性滅菌、またはエチレンオキサイドガスによって滅菌されています。

ラミナリアの形状

ラミナリアはコンブの茎根を裁断して作られたものです。長さは6センチから8センチ、直径は2ミリから8ミリほどの円筒形をしており、子宮頸管に挿入しやすい形となっています。挿入部とは反対側に、輪状に糸がつけられています。輪状の糸は、子宮頸管に挿入される複数のラミナリアを結索するために使われます。

ラミナリアの原理

乾燥したコンブは水分を吸収し、膨潤します。その特性を活かした医療機器がラミナリアです。妊婦の子宮頸部に挿入されたラミナリアは、ゆっくりと膨張をはじめます。ラミナリアは一般的に複数本挿入され、膨張したラミナリアはバルーンを入れた場合と同じように子宮頸管を内側から外側へ圧迫します。この圧迫により、子宮頸管は拡張していきます。

ラミナリアを使用する際、傷みに耐えられるか耐えられないかは人それぞれです。傷みに弱い方は事前に医師に相談した方が良さそうです。

ラミナリアの目的

ラミナリアは分娩を誘発するために使用されます。特に、微弱陣痛などの陣痛が弱く子宮口が十分に開いていない場合に使われます。その他には、繋留流産や人工妊娠中絶手術前などに使用されることもあります。陣痛誘発を目的とした使用の場合、子宮頸管が十分に拡張していない際には陣痛促進剤が使われる場合もあります。

中絶手術の前処理のラミナリア挿入では挿入時も挿入後も傷みが無かったという方も。気になる場合はすぐに医師へ相談しましょう。

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上記にはラミナリアを挿入しても痛くなかったという方もいましたが、やはりラミナリアが辛いという方もいらっしゃいます。不安な方は医師へそのことを伝えましょう。

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