妊娠中は口臭がキツくなる？妊娠中の口臭に関するメカニズムと対策

更新日 2015/12/01 12:17

妊娠中の口内

妊娠中はつわりなどで食欲が不規則になりがちです。飴やガムを噛み口内の粘つきやつわりの不快感を解消しようとしたり嘔吐が要因で水分補給をすることも多くなると思います。そうなると口内に食べカスがつきやすくなります。

普段アルカリ性の唾液が妊娠中は酸性に変化します。唾液も妊娠中は減少しやすいので歯の表目が汚れがちです。食べカスも口臭の原因になります。つわりの時期には歯磨きが辛くなる方もいますが、口内ケアを怠ると口臭の原因になります。唾液が少ない妊娠中は自浄作用も期待できません。

虫歯は酸によって歯が溶かされることでできます。口臭が発生するのは虫歯菌がタンパク質を分解するときです。虫歯が酷く神経まで到達すると歯根から腐った臭いが発生します。

歯と歯茎の歯周ポケットに汚れが蓄積するこでメチルメルカプタン、硫化水素などが発生して玉ねぎやキャベツの腐ったような臭いが発生します。

舌苔も口臭の原因です。取り過ぎは逆に口臭を強める要因になりますが、汚れがついたままですとメチルメルカプタンが発生します。妊娠中は唾液が減るので舌苔用のブラシなどで清掃をしたほうがいいでしょう。

虫歯治療後の金属の被せ部分も歯磨きを怠ると細菌が発生して口臭の原因になります。

口臭は遺伝することは分かっていません。しかし、歯の口内ケアは将来、自分の歯を残す意味でも大切なことです。新生児の口内ケアは特に重要になってくるでしょう。妊娠中から口内ケアをしっかりと行い生活習慣とすることは大切だと思います。

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