緊急帝王切開の行われる要因
緊急の帝王切開について
胎児機能不全
胎児機能不全とは、分娩中に起きる合併症のことを指します。多くの場合、胎盤機能の低下やへその緒が圧迫されることなどによって赤ちゃんが酸素を十分に得ることができないことが原因で発症します。なので、赤ちゃんが酸素を取り入れることができるようにすぐに赤ちゃんを取り出さなければなりません。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群とは、妊娠中毒症とも呼ばれています。妊娠20週目から分娩終了後の12週までの内に高血圧または高血圧に尿たんぱくが伴う場合の状態を指します。
常位胎盤早期剥離
赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれ、子宮の内部に大量の出血が起こり赤ちゃんが危険な状態になります。すぐに赤ちゃんを取り出さなければなりません。
遷延分娩
遷延分娩は、子宮口が硬いために十分開かず、お産が長引いてしまう状態のことを指します。お産の途中で帝王切開に切り替えられます。
微弱陣痛
微弱陣痛は、子宮の収縮力が弱く陣痛の持続時間が短いため、陣痛の間隔が長引くこと指します。陣痛の間隔が長くなると、母親は疲れてしまうので陣痛促進剤を使い陣痛を強くします。しかし、陣痛促進剤の効果が無い場合、緊急帝王切開となります。
回旋異常
通常、出産時に赤ちゃんは産道を通る際に頭を回し下りていきます。回旋異常とは、この旋回がうまくいかないことを指します。
その他のケース
以上が緊急帝王切開が行われる主なケースですが、この6つのケース以外にも様々な原因で緊急帝王切開が行われます。主に、胎児または母体に命の危険がある場合に緊急帝王切開が必要とされます。妊娠中、検査では帝王切開の必要が無いローリスクと判断された場合でも、分娩中に緊急帝王切開に切り替わる場合もあります。
緊急帝王切開は普通のお産に比べ、とても負担がかかるようです。退院後でも身体がだるく動けないという方もいらっしゃいます。
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分娩が緊急帝王切開になる場合は様々な要因があります。できれば医師に納得するまで説明してもらいたいですね。
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