男の年収について(山田ゴメス)
アラサー・アラフォーで「結婚したいけど結婚できない」と悩む貴女は、もしかすると対象男性のハードルをおのずと上げすぎてはいませんか?
そりゃあ、10代20代と比べたら失敗も許されない年頃ですから、「結婚」に対してもリアリティが生じ、“衝動”より“条件”が先立つのも無理はありません。
けれど、
“条件”は数が増せば増すほど、当然の事ながらゴールインへの道のりも、より険しくなっていくわけです。
なかでも一番やっかいな“条件”は、ズバリ「収入」。
『自分より年収が高い男性』を“条件”に挙げる女性は私のまわりにも、けっこう実在します。
でも、仕事のキャリアをそれなりに積んできたはずの貴女は、年収だってそれなりの額があるはず…
なのに、それ以上を望んでいたら、門は狭くなるばかりです。
(「イケメン」だとか「身長」だとか「酒・煙草をやらない」だとか「殴らない」だとか、他の“条件”をすべて捨てて良いなら別ですが…)
いいじゃないですか。
自分より年収が低くても、そこそこ稼いでさえくれたら。
貴女との収入差を、家事や育児で補う気概があれば、それだけでパートナーとしては充分ではないか、と私は思うんです。
たとえば、
家族二人や三人くらいはギリギリなんとか食っていけるくらいの定期収入がある男性が、仕事やお付き合いで帰りがしょっちゅう午前様となってしまう多忙な貴女を、キレイに掃除した部屋で夜食をつくって優しく迎えてくれる、まるで私みたいな(笑)男性はどうですか?
ここでネックとなるのは、『男が抱く年収差に対するコンプレックス』であり、これをこじらせて男性側が浮気やギャンブルやDVに走ってしまい、ダメになったカップルや夫婦を、現に私は何組も見てきました。
ポイントは、男とは収入の額面そのものではなく「自分より生き生きと働いているパートナーの姿」に嫉妬する生き物だということ。
そこさえ、チョッピリ気を配ってあげれば大丈夫。
そして、草食化が騒がれ、男尊女卑の傾向も薄くなりつつある今の適齢期の男性は、一昔前の“日本男児”より、むしろ無駄な嫉妬に縛られない資質があきらかに高いような気もします。
つまり、妙なコンプレックスに縛られず、「相対的にヒマな方が家を守る」という考えがフラットにできる男性を見つけることは年々容易くなってきているのです。
山田ゴメス