100万回の嘘
出会いは5年前…
友達の紹介で知り合った私たち……
お互い
ただ遊びたいだけだった……
新しいレスの受付は終了しました
あっとゆう間に式は終わった。
次の日からは新婚旅行。
私たちは、新婚旅行はまったく考えていなかった。
しかし、私の父がプレゼントしてくれたんだ。
『結婚式が終ったら、またいつも通りの生活になる。結婚した祝いだ!費用は俺が出してあげるから、新婚旅行にいっておいで!』
父のおかげで私たちはハワイに行くことができた。
ハワイでは、もちろんケータイは繋がらない。
ヒロに誘いの電話がかかってくる事もないし、知らない土地だから一人で遊びに行くこともない。
ハワイにいた5日間。
ヒロを独り占めできて本当にうれしかった。
ハワイでヒロはシルバーアクセばかり見ていた。
私はもちろん服とブランド品。
私はブランドのサングラス、化粧ポーチ、デニムなど、たくさんの買い物をした。
最終日、ホテルに戻るとヒロは私を呼んだ。
『みぃ!ここに座って!』
『なにぃー?』
私はヒロの言うとおり、ヒロの隣に座った。
『これ!オソロなんだぁ!大事にしろよ!』
そこにはシルバーのピンキーリングがあった。
私は一瞬驚いた。
ヒロ……
私にプレゼントする指輪をズット探してくれてたんだ……
ありがとう……
ヒロと結婚できてよかったよ……
そして私たちはスグにオソロのピンキーリングを付けた。
その日からずっと外すことはなかった。
ハワイでの5日間もあっとゆうまだった。
帰りの飛行機の中は二人とも爆睡。
そして空港に到着した。
『寒ッっ!!』
外に出た私たちは声を揃えていった。
それもそのはず……
ハワイはとっても暑かった。
が……
日本は9月。
しかも夜とあって、風が冷たい。
空港にいる人はみんな、上着を羽織っているが私たちはタンクトップだ。
かなりの場違い。
すれ違う人みんなに見られながら私たちは空港を離れた。
無事アパートに到着。
そして何事もなかったかのように、いつも通りの生活が始まった。
ヒロの独身気取りは再スタートし、私はほとんど1人ぼっちだった。
仕事を終え、ご飯を作り、ヒロの帰りを待つ。
ヒロが出かけるのを見送り、テレビを見ながらヒロの帰りを待つ。
そんな生活が続いた。
秋が終わりに近づいた11月。
妊娠発覚。
子供が欲しかった私はすごくうれしかった。
ヒロも大喜びだった。
この子は絶対に産んでみせる!!……
前の流産の事があり、安定期に入るまでは凄く不安だった。
その反面、診察に行くたびに大きくなっていく赤ちゃん。
順調に成長しているのを確認すると、安心できた。
私は仕事を辞めた。
流産が怖かったから……
2月。
安定期に入り、私はバイトを始めた。
ある日、バイトが終って家に帰った私は先にお風呂に入る事にした。
いつもの様に頭を洗っていると、
カランカラーン……
フと見るとピンキーリングが落ちていた。
『あっぶなぁぁぁい!!セーフ!!』
ヒロからもらったピンキーリングは少し大きくて、洗剤をつけるとスポっと抜けてしまう。
私は転がった指輪を拾い、石けん台に置いた。
すべて洗い終えた私はお風呂を出てご飯を作り、いつものようにヒロの帰りを待った。
ヒロは帰ってくるなりお風呂にむかった。
お風呂から出てきたヒロは
『ご飯いらない!パチンコ行ってくるから!』
またか………
ヒロは子供ができて大喜びだった割に、自分の生活は変えようとしなかった。
そんなヒロを見送り、いつものようにテレビを見る。
ふと自分の手を見て気が付いた。
『あっ!いけない!指輪外したまま忘れてた!!』
私はすぐにお風呂に向かった。
あれッ……
ない……
ココに置いたはずなのに…
どこ……??
私は流れたかもしれないと思い、排水溝をのぞいた。
が……
受け皿が付いているから流れるわけがない。
私の後にヒロお風呂に入ったよね……
ヒロに聞いたらわかるかも……
どこか別の場所に置いてくれたのかな……
でも……
なくした事言ったら怒られるかもしれないし……
私はその後も探したが、指輪はどこにもなかった。
ガチャー……
『ただいま!』
ヒロが帰ってきた。
『あっ!おかえり!』
『何してるの?』
『あのさぁ……私今日お風呂に入った時、指輪が外れちゃって、危なかったからお風呂入ってる間、外してたんだぁ……さっき気付いてお風呂に見に行ったんだけど……なくて……』
『はっ?!俺、大事にしろって言ったよな?探せよ!見つかるまで探せよ!!』
『本当にごめん!!絶対見つけだすから!ヒロがお風呂入った時、石けん台に指輪なかった?』
『知らねぇし!!』
『そっか……本当ゴメンね!!探すから!!』
しかし、お風呂はどこを見てもない。
お風呂に入った後、私が行動した範囲をすべて回ったがどこにもなかった。
午前3時。
私は次の日も仕事があったため、その日は諦めた。
次の日も、またその次の日も仕事が終ると指輪を探した。
探し始めて3日がたった頃にはアパートすべてを見回った。
キッチンの排水溝、洗面台、ごみ箱のなか、生ごみの中、タンスの裏、押し入れ、トイレ。
しかしどこにもない。
そんな必死で探す私に、ヒロからは、
『ガタガタうるせーよ!静かに探せ!寝れないだろ!!つーか、早く指輪見つけろよ!俺が買ってやったヤツなのに!!いい加減な扱いしやがって!!』
『ごめんね……本当にゴメンね……』
私は謝る事しかできなかった。
そして探し始めて1週間ほどたった。
今日は日曜日。
私はヒロより先に起きて指輪を探していた。
『おはよ!』
ヒロが起きてきた。
『おはよ!ごめんね!うるさかった?』
『出かけるよ!用意して!』
『でも私、指輪探さないといけないし…』
『指輪は、もぉいいよ!帰ってきてからでいいぢゃん!』
『そぉ………ぢゃぁ用意するね!』
そして私たちはドライブに行った。
その日の晩ご飯は外食した。
ご飯を食べ、家に帰ると、私は、お風呂の用意をして指輪を探し始めた。
『みぃ!たまには一緒にお風呂に入ろうよ!』
『うーん……。指輪探したいから。後で入っていく!先に入ってて!』
そして押し入れの布団をだし、指輪を探した。
ない……
やっぱりない……
何でこんなに探してもないんだろ……
独り言のようにつぶやき、手を休めてリビングを見渡した。
……………………
なぜだかわからない……
女の感!!ってやつ?!…ピンときたんだ………
私の視線の先にはヒロの財布があった。
ヒロはお風呂に入っている………
今しかない………
私は恐る恐る財布を開けた。
ーッ……………………… なんで……?!
なんでヒロが持ってるの……
嘘でしょ?!……
私が探してるの、ヒロ見てたぢゃん……
一体何のために……?!
指輪を発見してしまった。
ヒロの財布の中から。
指輪が見つかった喜びなんて、全くなかった。
しばらくするとヒロがお風呂から出てきた。
『お先ッ!!ミィ遅かったから出てきちゃったよ!』
『うん……』
『指輪あった?』
『あったよ!』
『えッ?!どこに?』
『ヒロの財布の中だよ!!』
ヒロはクチを開けたまま立ち尽くしていた。
『ねぇ!私が探してたの見てたよね?!何でヒロが隠してるの?何で?一体何のためにこんな事したの?』
しばらく沈黙が続いた。
『ごめん!!置いたまま忘れられてて悔しかったんだ!困らせるためにやった!本当はスグに渡す予定だったけど……ミィがあんまり必死に探してるからタイミングがわからなくて………』
ヒロは土下座して謝ってきた。
『演技だったんだね!今まで演技してたんだね!!ひどすぎるよヒロ!最低だよ!!』
私は、ヒロにだまされた…
怖い……
あれだけ演技していたヒロが怖い……
演技は自然で完璧だった……
そんな事が平気でできるヒロ……
あんた怖すぎるよ……
それでも結婚生活は続いた。
ヒロの生活態度も悪くなるばかり。
いつものように仕事を終え、家でご飯の支度をする私。
ブーブー……
(メール受信ヒロ)
『社長にどこかに連れていかれるから、ご飯いらない!』
『どこかってどこ?』
送信ー
受信
『わからない!また連絡する!』
いつしかヒロは無断外泊をするようになっていた。
ある日、ヒロはまた朝帰りをした。
私は何か証拠があるだろうと思い、ヒロの財布を手にとった。
えッ……
何これ……
嘘でしょ………
そこには『差し引き金額』と書かれた明細があった。
ヒロはまた金融会社に借金していた。
しかも45万も。
私はヒロの父に電話をした。
『もしもし…ヒロの財布から明細が出てきたのですが、また借金しているみたいなんです!』
『またかっ!!あいつは何考えてるんだ!俺から話しておくよ!』
『お願いします。』
それでも私の怒りは治まらなかった。
私はヒロが寝ているのを無理矢理起こした。
『ヒロ!起きて!』
『なんだよ!眠いんだけど!』
『コレなに?!』
『あぁ……てか俺の財布勝手に見るなよ!』
『いいからコレは何なの?』
『金借りたの!見ればわかるだろ!』
『何でそんなにお金が必要なの?』
『ハワイで遊ぶ金がなかっから!小遣いとして借りたんだけど、パチンコも行きたくなって45万になったの!わかった?寝ていい?』
完全にヒロは開き直っていた。
私は堪えていたものが爆発した。
『もぉ、あんたなんてどうでもいいよ!離婚しよ!子供も堕ろす!あんたなんか、父親になる資格ない!』
私は我を忘れ、泣き叫んだ。
そして私は興奮のあまり、自分のお腹を殴ったりぶつけたりしていた。
大事な赤ちゃんがいるお腹を…
一生懸命に生きている赤ちゃんを、私はいじめていた。
そんな荒れ狂う私をヒロは必死に止めた。
『ごめん!ミィ!ちゃんと借りた金は返すから!やめろよ!』
数時間がたち、私はやっと落ち着いた。
私、何してたんだろ……
赤ちゃんのいるお腹殴っちゃった……
赤ちゃんが………
もしもの事があったら……
私のせいだ……
『ミィ!おまえ、病院に行け!赤ちゃん大丈夫か見てもらえ!』
ヒロは心配そうに言った。
ヒロ……
心配なら『行け!』ぢゃないでしょ?!……
一緒に行ってはくれないんだね……
私は一人で病院に向かった。
『すいません……階段を踏み外して転んでしまって……赤ちゃん大丈夫か見てもらえませんか?』
そして内診が始まった。
ドキドキしながらモニターを見る。
よかった……
生きててくれた……
ありがとう……
ごめんね………
私はモニターを見ながら泣いていた。
『無事でよかったですね!気を付けてくださいよ!一人の体ぢゃないんだから!』
先生はほほ笑みながら私に言った。
あの~・・・良いたい事があるので言います。実話でしたらもう縁を切った方が良いと思いますよ。結婚したっていうのに彼が自由に生きているのはおかしいと思います。私は他人ですが未来を考えて欲しい。生活が変わらない限りこのままじゃ産まれる子が悪い方向に育ちます。まだ色々ありますがここまでにします。迷惑なコメントかも知れないですが、この呼びかけを心に刻んでおいてもらいたいと思っています。以上です。
- << 176 主さんの書き方をよく読んで下さい。過去形ですよ。過去から現在までをここに書き連ねて心の整理をしてるように感じます。どうせなら最後までじっくり読んだ上で、感想を寄せられては如何でしょう? 私は、こういう横スレは読者にとっては邪魔であり、迷惑だと感じるので いつも黙って最後まで読むタイプですが、ちょっと…ピントのズレた余計なお世話レスだと不快に感じたので…思わず私も余計なレスをしちゃいました。すみません。 主さん、最後までじっくり読ませていただきますので、マイペースに書いて下さいね。かげながら応援してます。
>> 174
あの~・・・良いたい事があるので言います。実話でしたらもう縁を切った方が良いと思いますよ。結婚したっていうのに彼が自由に生きているのはおかし…
主さんの書き方をよく読んで下さい。過去形ですよ。過去から現在までをここに書き連ねて心の整理をしてるように感じます。どうせなら最後までじっくり読んだ上で、感想を寄せられては如何でしょう? 私は、こういう横スレは読者にとっては邪魔であり、迷惑だと感じるので いつも黙って最後まで読むタイプですが、ちょっと…ピントのズレた余計なお世話レスだと不快に感じたので…思わず私も余計なレスをしちゃいました。すみません。
主さん、最後までじっくり読ませていただきますので、マイペースに書いて下さいね。かげながら応援してます。
会計を終え、家に着いた。
『ただいま!』
『………』
返事がない。
リビングに行ってみるがヒロの姿はなかった。
ふと寝室に目をやると……
ヒロは爆睡していた。
ねぇ……
本当に心配ぢゃないの……?
ヒロは赤ちゃんの事、気にならないの…?
そんなヒロの姿をみながら、こぶしをにぎり唇を噛み締め、私は声を押し殺して泣いた。
数時間たつと、ヒロが起きてきた。
『あぁぁぁぁ!めっちゃ寝た!ちょっと店のぞいてくるわぁ!』
ヒロはそう言うと、いつものパチンコ店に向かった。
結局ヒロは、赤ちゃんの事は何も聞いてこなかった。
次の日……
私は仕事を終え、家に帰ると先にヒロが帰ってきていた。
『あれ?早いぢゃん!今日、仕事早く終ったの??』
『まぁねっ!今暇だから!』
あれっ……?!
そーいえば………
ヒロの車……
駐車場になかったような………
??
私はベランダから外を見た。
やっぱりない……
『ヒロ!車は?どうやって帰ってきたの?』
『あぁ!車ねぇー!売ったよ!80万で車屋に売った!』
『はっ?!何で?』
『何でって……金ないからぢゃん!ほらっ!見てみー!』
ヒロはうれしそうに封筒に入った80万を見せて言った。
『これがあれば今ある借金も全部なくなるよ!いい考えだろ?!』
あのさぁ……
ヒロ!!…………
あんたが乗ってた車は、ヒロのお父さんが買った車でしょ………?!
自分で買ったのならともかく………
人に買ってもらったものまで簡単に売る事ができるあんたって………
一体なにものなの?………
もぅ何がなんだかわからなかった。
どうにもできなかった。
『ぢゃぁ、ちゃんと借金返してきてよ!!』
『わかってる!!明日返しに行ってくるから!!』
そしてヒロは家を出ていった。
もちろん行き先はパチンコ。
そんな日々が数日続いた。
しかし……
私は事実を知ってしまった。
ある日、部屋の掃除をしていると。
見つけてしまった。
ご利用明細。
差し引き金額45万。
日付は最近。
もちろん車を売った後。
あいつ………!!!
私は怒り狂い、アチコチ殴り暴れた。
そこに帰ってきたヒロは玄関を開け、立ち尽くしていた。
私は手を洗い、血を拭き取ると、そのまま車に乗り込み実家に向かった。
実家に向かう途中、ヒロの父に電話をした。
『もしもし!お父さんですか?私、もう限界です!実家に帰ります!』
『どうしたの?落ち着いて!あいつまた何かしたのッ?』
『また借金作っているんです。車売って、そのお金で返すって言っていたのに、返すどころか増えているんです!』
『車を売ったのはヒロから聞いてるよ!だが、車を売ったお金はミィちゃんに全部渡したって言っていたぞ!ミィちゃんが返しに行ってくれたんぢゃないのか?』
『私はヒロには何も頼まれていません。返し方なんて知らないですし…私はお金受け取ってません!』
『どーなっているんだ!?ヒロに連絡してみるから待ってなさい!』
数分後、ヒロの父親から電話がかかってきた。
ブーブー……
(着信ヒロ父)
『もしもし…』
『今ヒロに電話して聞いてみたよ!アイツ、車売った金でパチンコ行ってたみたいだ!パチンコで全額使ってしまったんだと……』
『………………』
私は呆れて何も言い返すことができなかった。
『わかりました。とにかく私、実家に帰ります!』
私は実家の隣町に住む母の家に向かった。
母の住んでいるアパートに着きインターホンを押した。
(ピンポーン………)
『はぁーい!……ミィ!どうしたの?』
連絡もしないで急に母の家に行った私。もちろんたくさん泣いた目は赤くて腫れている。手には無数の傷。
母は、そんな私を見て驚きを隠せないでいた。
『急に来ちゃってゴメンね……もぉ疲れちゃった……』
『何があったの?とにかく上がって!!』
私はゆっくりと家のなかに入った。
私は母に今までの出来事を1つずつ話していった。
もちろん、母は何も知らない。
今まで私は1人で耐えてきたから。
それは………
『離婚しなさい!』
そう言われるのが嫌だったから…
ヒロの事は大好きだった……
自分でも不思議なくらい……
ヒロが大好きで一緒にいたかったから………
すべてを話し終えると母はゆっくり話しはじめた。
『ミィはどうしたいの?お母さんは、こんなヒドイ目にあっている娘を見捨てる事はできないわ!』
『私は………別れたくない。ヒロが自分の生活態度見直して、良くなればいいと思ってる…』
『そうだね……ちょっと考えさせて!時間ちょうだい!ミィ!落ち着くまでココ住んでもいいからね!一人の体ぢゃないし、ストレスためたらダメだよ!』
私は落ち着きを取り戻した。
そして、その日から出産を迎えるまで母の家で暮らした。
出産まであと2ヵ月……
私は、不安でいっぱいだった……
ヒロからの連絡は毎日あった。
が………
すごく冷たい内容ばかりだった。
『どこにいるの?』
『お母サンの家!』
『帰ってこねぇの?』
『今は帰れない!』
『あっそ!元気で暮らせよ!俺はアパートでのんびり生活するから!』
毎日がそんなやりとりだった。
ヒロからの連絡が来ると、うれしくなる私………
しかし、内容を見てスグに現実を知り、怒りや悲しみに落ちる私………
完全に情緒不安定になっていた。
次の日、私は実家のお父サンに話をしに向かった。
もちろん、父にも私たちの生活の事は話した事がない。
『お父さん!チョット話があるんだけど……』
『どうしたッ?』
ただそれだけの会話でも、私の目からは大量の涙が流れていた。
涙が邪魔して、ゆっくりしか話せなかったけど父は最後までしっかり聞いてくれた。
『そっか……ミィ!何でお前は今まで黙ってたんだ?何でスグに言ってこなかった?ミィは昔から人一倍我慢強い子だからな!今回も相当我慢しただろ?悩んでいるんだったらすぐに言え!1人ぢゃ解決できない事も2人なら解決できるかもしれないだろ?
今回の事はヒロクンと話してみるよ!』
お父さん………
ありがとう……
お母さん………
ありがとう……
やっぱり一番の味方は家族だね………
そして私は母親の家に戻り、しばらく住ませてもらうことにした。
私が家を出てからはヒロからの連絡はない。
心配もしていないのだろう。
誰にも邪魔されずに好き勝手できるから居心地がいいのか。
ヒロの気持ちはわからないが、ヒロと連絡をとる事はなかった。
次の日曜日、私は母に起こされて出かける準備をした。
向かった先は、ヒロのいるアパート。
私は今から何が起こるのかもわからず、ただ車に揺られていた。
母と私が乗った車内は、静まり返っていた。
30分ほどでアパートに着いた。
……が、
ヒロの姿はない。
アパートにいないとなれば、行き先は1つ。
例のパチンコ店。
私と母はすぐにパチンコ店に向かった。
母と私は車から降りてヒロの元に向かった。
『おまたせしました!何でしたか?』
ヒロは上から目線で話してきた。
『あのね、ヒロくん。もぉミィとうまくやっていく気ないの?』
『ありますよ!結婚した時と気持ちは変わっていません。』
『ヒロくんが毎日パチンコ行ってる事は聞いてる。ミィのお腹にはあなたの子供がいるんだよ?ミィもお腹大きいし、初めての出産ですごく不安だと思う。だから、ちゃんと側にいて支えてあげてくれない?』
『わかりました。でもパチンコはやめれません。』
『やめろとは言わない。ただ、家族の時間も大切にして!』
『はい。』
『本当に、よろしくお願いします!』
母はヒロに向かって深々と頭を下げた。
ヒロは、地面に唾をはき、エラそうな態度をとっていた。
私はヒロの態度が許せなかった。
その後も私はヒロの元には帰らず、出産まで母の家で過ごした。
出産予定日1ヵ月前のある日。
私は母の家で出産準備をしていた。
あっ………
デジカメがない……
ヒロのいるアパートに置いたままだ…………
私はすぐにヒロに連絡した。
『アパートにデジカメあるよね?』
送信ー
受信ー
『あるよ!』
次の日、私はデジカメを取りに行くことにした。
アパートに着くと、ヒロは家にいた。
私はインターホンを押してヒロが出てくるのを待った。
が…………
何回押しても出てこない。
出てくる気配もない。
きっと、知っていて出てこないのだろう……
インターホンは家の中でうるさいくらい大音量で鳴る………
寝続けていられるわけがない……
私は仕方なく、近くのコンビニに行き、時間をつぶした。
ヒロが外出するのを願って。
しばらくしてアパートに戻るとヒロはいなかった。
今だ………!
私は持っていた鍵で中に入り、デジカメを探した。
しかし、どこを探してもない。
私はヒロに電話した。
『もしもし!今アパートにいるんだけど、デジカメどこ?』
『探せばいいだろ!』
『置いておいた所にないの!ヒロあるって言ったよね?どこにあるか教えてよ!』
『自分で探せよ!あるんだから!』
そう言って電話は切られてしまった。
私はその後も必死に探したが見つからなかった。
デジカメ………
それは、20歳のお祝いに母が買ってくれたもの。
私にとっては思い出の品だった。
新しいレスの受付は終了しました
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
ゲゲゲの謎 二次創作12レス 92HIT 小説好きさん
-
私の煌めきに魅せられて15レス 139HIT 瑠璃姫
-
✴️子供革命記!✴️13レス 88HIT 読者さん
-
猫さんタヌキさんさくら祭り1レス 51HIT なかお (60代 ♂)
-
少女漫画あるあるの小説www0レス 72HIT 読者さん
-
猫さんタヌキさんさくら祭り
そこで、タヌキさんの太鼓よくたたけるよう、太鼓和尚さんのお住まいのお寺…(なかお)
1レス 51HIT なかお (60代 ♂) -
ゲゲゲの謎 二次創作
「幸せに暮らしてましたか」 彩羽の言葉に、わしは何も言い返せなか…(小説好きさん0)
12レス 92HIT 小説好きさん -
私の煌めきに魅せられて
もうちょっと、真剣に私の煌めきに魅せられて私を優しく包んでくれる人が居…(瑠璃姫)
15レス 139HIT 瑠璃姫 -
神社仏閣珍道中・改
(続き) 義母の葬儀・告別式のあと、引き続き執り行われた初七日法…(旅人さん0)
221レス 7505HIT 旅人さん -
わたしとアノコ
なんかフツーに投稿したときよりも見られてるんですけど,,,? (…(小説好きさん0)
168レス 1913HIT 小説好きさん (10代 ♀)
-
-
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②4レス 109HIT 小説好きさん
-
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?11レス 124HIT 永遠の3歳
-
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令1レス 125HIT 小説家さん
-
閲覧専用
今を生きる意味78レス 509HIT 旅人さん
-
閲覧専用
黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 946HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 109HIT 小説好きさん -
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 124HIT 永遠の3歳 -
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 125HIT 小説家さん -
閲覧専用
おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1391HIT 檄❗王道劇場です -
閲覧専用
今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 509HIT 旅人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
既婚者の人が同僚をホテルに誘う心理
はじめまして 先日、会社の飲み会の帰りに既婚者の先輩社員から遠回しにホテルに誘われました。 …
17レス 450HIT . -
🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣
アザーズ🫡 ここは楽しくな〜んでも話せる「憩いの場所🍀」となっており〜ま〜す🤗 日頃の事…
400レス 3647HIT 理沙 (50代 女性 ) 名必 年性必 -
店員が水分補給してたら怒りますか?
サービス業で店員です。 水分補給というのは、もちろんお客様の前で堂々と飲むとかではなく、手の空いた…
20レス 506HIT 匿名さん -
これって脈ナシですかね…?
これって脈ナシですか? 私、23歳 公務員 男 お相手26歳 公務員 女 アプリで驚く…
12レス 350HIT 片思い中さん (20代 男性 ) -
友達ってなんだろう
友達に恋愛相談をしていました。 僕は人間関係が苦手な面があるので脈ナシで相手にされずなところがあり…
30レス 584HIT 匿名さん -
20代のお姉さん
さっき買い物帰りにフードコートでかき揚げそばを頼み、タイマーが鳴ったので取りに行くと 頼んで無い海…
6レス 219HIT 匿名さん - もっと見る