同性への片思い。決断の体験談

「片思いをやめよう」そう思った時

好きな人が同性だった。

異性を好きになった時ですら、両思いの確立は100%ではありません。

同性となるとその確立はもっと落ちてしまいます。

世間の常識とかけはなれた道狭く、そこに足を踏み入れるには沢山のものを諦めなければいけません。

例えば外で手をつなぐ事であったりだとか、友達に紹介する事であったりだとか。

彼氏彼女という呼び方はあっても、彼女と彼女という呼び方はないように、世間のカップルという定義からも大きく逸れてしまうのが同性愛。

だけれど、二人の間にあるのは紛うことない「愛」ですよね。

今回は同性に対して恋心を持った方が「もう片思いなんてやめよう」そう思った時の体験談をご紹介します。

体験談1:彼女に好きと伝えようと思った瞬間

高校時代から仲がよかった彼女は、とてもよく笑う子でした。

どちらかといったらせっかちな私と正反対でのんびり屋の彼女。

ふわふわとした雰囲気で小柄な彼女は男子からも人気がありましたので、私は恋心をずっとしまいこんでおこうと決意して毎日を過ごしていました。

彼女が幸せになってくれればいいと願っていたのです。

しかし、私達が高校2年生になった春。

クラスが別れてしまった彼女を昇降口で待っていると、知らない男子生徒に声をかけられているのを見てしまいました。

彼女達からは死角になっているので、私の姿は見えなかったと思いますが、男子生徒が必死な顔をして好意を伝えているのが分かって、私の心臓は破裂しそうに脈打ちました。

「どうしよう。彼女がOKの返事を返してしまったら…」私の頭はそればかりで、自分は「彼女が幸せになってくれたらいい」だなんて欠片も願っていなかった事を思い知りました。

その瞬間、「もう片思いはやめよう」と決意し、私は彼女に思いを伝える決心をしたのです。

今ではその時の事が、二人の懐かしい昔話となっています。

体験談2:片思いをやめようと思った瞬間

U子と私は高校1年生で同じクラスになったことがきっかけでつるむようになりました。

活発で積極的なU子は部活のキャプテンを務めており、かなり行動的。

二人で遊ぶうちに私はU子に恋心を抱いてしまったのです。

はじめは戸惑いましたが、やがて受け入れ、どうにかU子にふりむいてもらえないかと考えるようになりました。

しかし、意識してしまうと上手くいかず、だんだんU子に対して素直に反応を返す事ができなくなってしまいました。

「ねえ、私何かした?」ある日、うつむいたU子が私にそういいました。

あんなに強気なU子が涙をうかべているのを見たのははじめてでした。

最近私の態度がおかしい事を、自分の事を嫌いになり離れて行くととらえたようで、そう話しているU子の瞳からは涙がこぼれました。

「ずっと友達でいたい。仲良くしててほしい」泣きながら言うU子をみて、私はもう充分だと思いました。

きっと自分の気持ちに素直になれない私は、このままだとU子を傷つけてしまうと思ったのです。

恋心を捨てて、友人としてU子の側にいようと決めた瞬間でした。

おわりに

同性だからこそ、迷い戸惑う事は多いようです。「告白」は相手も同性愛に引き込む事になるととらえて、踏み出せない方も多いようですね。しかし、好きにルールは必要ありません。相手を思う気持ちがあるのなら、それは恋に変わりないのではないでしょうか。

大切な気持ちの行方が素敵な方向へ進みますように。

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