親として、子として

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自由なパンダさん
2024/07/16 18:19(更新日時)

誰もが理想の家庭でありたいと願っていると思います。親子兄弟、皆んな末長く仲良く暮らしていきたいと思っています。

その為には私達は理想的な父親、母親、息子、娘、兄、姉、弟、妹でなければならないと思い込んでいるのも事実ではないでしょうか。

人間は完璧な存在ではないのに、私達は基本的に与えられた役割には忠実であり続け、全うしようとする。ほんの少しでもそれが出来ない時にストレスをかかえる。

家族とは役目役割についての最小単位の勉強だと思っています。まずそこをクリアすることがこの社会で生きていく為に必要だったりする。

事情があって家族がいない、会えない、絶縁した...。そうした方々はいきなり社会と向き合うことになるでしょうが、大抵の家庭はまず親子兄弟関係から始まります。

そしてこの最初のステップで躓いていると社会でも躓きやすくなります。

家族とは言え、魂は別々です。別の考えを持って生きています。家族だから同じルールの中で生きなければならない、ということはありません。なぜならいつかは家族全員がそれぞれ最期に旅立つからです。

その時に自分という存在と向き合うことになります。その過程において個としての自分を見つめる必要が出てきます。

その時になって、家族のルールに縛られている場合ではないはずなんですよね。親だから子だから。そうした枠を超えて一人の人間として家族と向き合うことになる。

おせっかいな親も甘えん坊な子供も、いずれはそれを止める必要が生じてきます。家族とは愛を深めて、愛を修正しながら、いずれ離れていく学びとも言えるでしょう。

人と人として、大人として、別個の意見を持った存在として、それでも深い関係でいられるのが本来の家族のあるべき形ではないでしょうか。

親ガチャが外れた、子供が言うことを聞かない。それでいいのです。あるべき形に向かう過程の一つに過ぎないのです。