記憶か記録か…ドラマ日記 6

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2023/08/12 18:14(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3658899 (スレ作成日時)

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No.201

>> 188 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」4話まで終了。 脚本が上手いなあ。 家族同士の会話って決して文… 【2023冬ドラマ】

「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」5話まで終了。

星太郎の母親は他に好きな男が出来て出て行ったのか。
離婚の時に父親と残るか母親と行くか、星太郎が選んでいいと言われ父親を選んだ。そういう事にしていた。
でも本当は母親と行こうと思っていたのに、口さがない連中に「まだおっぱい飲んでんのか?」とからかわれて、それが嫌で父親と暮らすと言ってしまった。
「俺があの人を捨てた。そういう自分を見たくない」
拗らせの原因はそういう事だったのか。

それらに全部蓋をして、ああだこうだ言い合いながら父子で暮らして来たのに、突然父親が「すまん」と一言残して逝ってしまった。星太郎は恐らく未だにその死を受け止め切れていないんだよね、きっと。

クラス会の打ち上げ花火を受けるかどうかで言い合いをして、星太郎が出て行ってしまった後、「お父さん、いるんですよね?」と静寂に尋ねるひかり。その後の表情を見るに、ひかりは気付いたのかもしれない。幽霊父は居ない、あれは星太郎の頭の中の妄想なのではないかと。

ラスト、星太郎と一緒に走っていたのが、母親が出て行った頃の星太郎なんだとすると、あの位の年齢なら母親を選ぶよなあと思った。悪気は無くても茶化した奴は大罪だな。

脚本=橋部敦子 演出=竹園元

  • << 214 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」6話まで終了。 今回、最初は今迄の様に居間に普通に存在していた幽霊の航が、途中からはめ込み式になって、星太郎が4年前に別れた由紀子が航の仏壇に線香を上げに来た時には、過去一小さい航になり、やがて消えてしまった。これは由紀子も結婚して妊娠中である事が分かり、もう引き摺らなくても済むという星太郎の気持ちの変化の表れなのだろうか。 ラスト、父の部屋で残された日記を読み、何かを知った星太郎は急に心を乱し、親父!と叫び、ひかりにも声を荒げる。 どうしちゃったんだろう。ここからシビアな話に転換して行くのだろうか。 と心配しながら予告を観たら、航の幽霊が二人居てどっちが本物?とかやってる(笑) ひかりは本当は何者で、何故弟子入りという形を望んだのか、何となく輪郭は見えて来た気がするけど、何せ“イマジナリー”な話なので、それで合っているのかも全く自信がないから、書かないでおくわ。 脚本=橋部敦子 演出=藤田明二

No.202

>> 189 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」5話まで終了。 5話でエピソード0といえば「アバランチ」がそうで、5話の出来自体も… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「Get Ready!」6話まで終了。

娘への八つ当たりのDVがあそこ迄エスカレートしていて、娘の絶望感が極限迄達している訳だから、普通のやり方で双方を説得しても今の関係は変わらないだろうし、娘が本音でエースに助けなくていいと言っているのを、無断で病床の父親に聞かせてしまうという荒療治は、方法として中々良かったと思う。

たださあ、夜の公園で娘一人の時に、あんな如何にも怪しい仮面を付けた訳の分からん人が近付いて来てるのに、何で水面ちゃんは叫んだり逃げたりしないのさ(笑)

あと千代田医科大病院も、余命宣告した金持ち患者の個室には、監視カメラを仕込む位の事、いい加減にやっときなさいよ。狙われてるのは分かっているのだから。

それにしても今回はいつにも増して手術シーンが短くて雑で、酷かったね。
あと、エースはやっぱりかつて千代田医科大病院に居た医師で、天野真一って言うのか。

脚本=金沢知樹、山田能龍 演出=山本剛義←おふざけシーンが無くなってスッキリ!

  • << 215 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「Get Ready!」7話まで終了。 理事長と担任の林はクズだけど、理事長の娘の里佳は“いい子設定”なんだから、担任のイジメ(モラハラ)や父親との不倫を察知した時点で、スマホで隠し撮りするとか、遙にもモラハラの録音をする様に言うとか、救える方法は有ったのにね。まっ、それじゃドラマにならないか(笑) あんな真っ黒集団が、誰にも見られずに病室からストレッチャーで患者を運び出せる大学病院ってさあ…。 エースは脳や体は治せても、メンタルは治せない。 当初、自分で死を選んだのだからこの話は断ると言っていたエースがそれを覆したのは、支えると誓ったスペードや里佳達が居たから。 でもエースも含めて皆に、傷付いたメンタルの回復に対する読みの甘さを突き付けたラストの復讐は、設定として秀逸だったと思う。 脚本=川邊優子 演出=福田亮介

No.203

>> 190 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」5話まで終了。 相変わらずいつメン女3人の会話は面白くて、麻美は自分の部屋なので… 【2023冬ドラマ】

「ブラッシュアップライフ」6話まで終了。

まさかの29才(今迄は33才だった)、それもやっとの事で掴んだ初プロデュースドラマの初回放送迄あと少しという時間帯、更に言えば歩道で信号待ちをしていたにも拘わらず、突っ込んで来た貨物車の犠牲になってしまった麻美。これは観ているこっちも不意を突かれたわ。

麻美が天の番人にキレ気味だったのは笑えたけど、気持ちは分かるよ。
今回は北海道のムラサキウニで、ニジョウサバよりはお高いけど麻美は人間を選択。

保育園児なのに“器物損壊罪”とか“未成年だから”とか、お友達に言っているのがシュール(笑)
不倫阻止は回りくどい事はやめて直球勝負。洋子先生に不倫は家庭を壊す悪い事、先生にはそんな事はして欲しくないと直接訴えて“先生はそんな事はしないよ”と言質を取ってしまう。チビ麻美役の子が、長台詞に所々舌足らずになるのが超可愛くて。

小学校では将来を見据えて放課後も勉強に励むが、ドラマクラブには参加出来ず、なっち、みーぽんとも距離が。
図書館帰りに二人を見付け、勇気を出してシール交換に混ぜて貰ったら気を使われてしまい、二人にとっての自分の立ち位置を知ってしまう麻美が切ない。(夕焼け小焼けのチャイムが悲し過ぎるわ)

水川あさみは宇野真里ちゃんでタイムリーパーっぽいね。

脚本=バカリズム 演出=狩山俊輔

  • << 216 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「ブラッシュアップライフ」7話まで終了。 大人になったなっち、みーぽんと話をしている麻美だけど、勉強ばかりだったから芸能界の話はチンプンカンプンで、二人の話に付いていけないのが切ない。バックに夕焼け小焼けのチャイムが流れ、あっ夢なのかって気付いたら余計に切なくなってしまった。 結局4周目の世界線は、なっちとみーぽんと親しく交わる事は無いのかな、あの3人のテンポの良いナチュラルお喋りも聞けないのかなと思うと、ドラマとしても寂しいな。 代わりに宇野真里(まりりん)ちゃんとは親しくなれたけど、学年1位(麻美)と2位(真里)の秀才コンビだから、会話も静かで脱線とかしないしね。 取り敢えず今回は35才迄は生きてるから、妹の結婚式に出るという初めての経験も出来た。 そして最後の最後にやっとまりりんのあの発言。「そう言えばあーちん何周目?」「えっ?」「何周目?人生」 お楽しみは来週だあ! 脚本=バカリズム 演出=松田健斗 ※ドラマ「6秒間の軌跡」を観ていたら、ホームセンターコメリのCMにチビ麻美(保育園児)がメインで出ていてもうびっくり!

No.204

>> 191 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」4話まで終了。 虻川、犬飼父子と、その罪を暴いて失脚させて来た鷲津は、自分を敵対視する犬飼の後… 【2023冬ドラマ】

「罠の戦争」5話まで終了。

このドラマが面白いと思うのは、泰生の事件の隠蔽を指示したのは誰なのか、怪しそうな人物が竜崎総理、鶴巻幹事長、鴨井大臣、鷹野副幹事長と4人も居て絞り切れない所。
今回の話で、総理は裏で繋がっている無所属の対立候補を立てて鷲津の邪魔をしたけど、それは目の上のタンコブの鶴巻の力を削いでおきたいからで、泰生の件とは本当に無関係っぽいから総理は外すとして、他の3人は単独なのかグルなのか、どちらかというとグルなのかな。
真犯人は鴨井大臣の息子で、この党の危機に、鷲津の事を良く知っていて父親の関係で警察情報にも強い鷹野が鶴巻に入れ知恵をして恩を売り、上手く立ち回っているのではないかと想像しているのだが。

あと上手いなあと思うのは、スパイは誰なのかという話になった時に、今迄寝かせていた“蛯沢は本当に何も知らないのか”という疑問が生きて来た事、そしてもし知っているとして逆に“鷲津はそれも分かっていて手元に置いているのかどうか”という疑問も有る。この“疑心暗鬼の輪”に、例の陳情票をシュレッダーにかけなかった蛍原も、いずれ入るのではと思わせた所も上手かったな。

※意識不明の息子が居る母親の役らしく、ずっとハンドラで乾かしただけみたいな髪で出続けている井川遥は流石だわ。

脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭

  • << 218 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」6話まで終了。 蛯沢の兄が陳情をした日は、犬飼が体調不良で急に休んだ為に鷲津は超多忙だった為、記憶する能力も使えず、蛯沢兄の事も全く覚えていなかった事が判明。蛍原があの陳情記録を鷲津に渡してあの日の状況を説明し、蛯沢に本当の事を言うかどうかはお任せしますという展開に持って行くとは思っていなかったので少し驚いたけど、これは蛍原の鷲津に対する信頼の表れでも有るので、もし鷲津が信頼を裏切る様な暴走をした時は、蛍原が蛯沢に真実を伝える展開も有るのかも。(それよりもあの陳情記録、鷲津は机の上に置いたまま部屋を出て行ったので、蛍原が仕舞っていればいいのだが…) 今回、上手いなあと思ったのは、鴨井大臣の政治信念(女性や弱い立場の人へのサポートと地位向上に寄与する為に絶対的な権力が必要)と、男社会で揉まれて来たのは伊達じゃない度胸と迫力をきっちりと描いた上で、そういう正義の人でも鶴巻に泣き付いて(或いは説き伏せられて)隠蔽工作に加担してしまうという、権力の魔力を描いている点(鴨井の息子が真犯人という前提でね)。そしてこれは蛯沢に本当の事を言おうとして言えない、鷲津の心の葛藤とも重なるのよね。 総理もかなり腹黒いけど、一番腹黒いのはやっぱり鷹野なんじゃないかなあ。 脚本=後藤法子 演出=三宅喜重

No.205

>> 192 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」4話まで終了。 佐々木の診察で妊娠6週目と告げられた妊婦の佐藤うた(若月佑美)は終始浮かない… 【2023冬ドラマ】

「星降る夜に」5話まで終了。

引き籠もっていた春が立ち直ろうとする切っ掛けを与えてくれたのは、お隣の遺品整理に来たポラリスの一星達の姿だった。亡くなった方に敬意を払い働く一星の後ろ姿は美しく、こんな仕事をしてみたいと思った。そして一星から手話を習い、手話でなら一星相手に言いたい事が言えたと。確かに手話なら聞こえる心配が無いから、周りを気にせずに済む。一星は意図せずに春の心のリハビリ相手をしていた訳ね。

今回「おー!」って思ったのは以下の台詞。
春「うたは俺と結婚して幸せ?」うた「幸せに決まってんじゃん…えっ、どういうこと?ケンカ売ってんの?」意表を突く“ケンカ売ってんの?”恐らく並の脚本家ではここでこの台詞は書かないだろう。
でもこの一言でうたの性格、二人のこれ迄の関係性、春への信頼感といった事が一発で伝わって来た。やっぱり凄いな大石さん。

次回に持ち越された鈴を執拗に狙う犯人の件は置いておいて、一星が駆け付けたら先に佐々木が来ていて、鈴が自分ではなく佐々木に助けを求めたと誤解した一星が、“俺にはガラスが割れる音も鈴の悲鳴も聞こえない、だから鈴を守れないのか?”と怒りをぶつけるシーンにはハッとさせられたし、切なかった。

でも鈴から会いたいとLINEが来ると、直ぐに喜んじゃう素直な所が可愛いんだな、これが。

脚本=大石静 演出=深川栄洋

  • << 219 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」6話まで終了。 このドラマの一星は本当に可愛い。自分の感情に素直で取り繕ったりしない。でも自分が間違っていたと思ったら、ためらう事なく直ぐに謝る。その素直さが有るから周りからも可愛がられ、好かれているのだと思う。 そんな一星に愛され、共に過ごす時間が増えるに連れて鈴の気持ちも解きほぐされ、笑顔の回数が増え、明らかに表情が柔らかくなっているのが分かる。 大人の女性の鈴が、一星とのイチャコラシーンになると年の差を感じさせない程に可愛くなるのが凄くて、吉高さんは色々と本当に上手い。 今回は北斗母娘の話がメインで描かれたけど、桜(吉柳咲良)が物心が付く前から育てているのに、いざ娘が生みの親に会いに行くとなったら、急に不安になって素面で帰りを待つ事なんて出来なくなってしまう北斗の心情が切なかった。酔い潰れた母を見て状況を察し、「お母さんの方がずっと美人だよ」「(生みの親に)また会いたいとは思わなかった」「お母さんの事、超愛してるから」と言葉でちゃんと伝えた桜は、紛れもなく北斗の真っ直ぐな性格を受け継いだ子供だなと思った。 で、あの男(伴=ムロツヨシ)が直接マロニエ産婦人科に乗り込んで来た。無表情が物凄く怖いムロさんと、恐怖に震える吉高さんの芝居が上手過ぎて、観ているこっちも恐怖のどん底だわ。 脚本=大石静 演出=深川栄洋

No.206

>> 193 【2023冬ドラマ】 「大奥」5話まで終了。 《三代将軍家光・万里小路有功編》④ 《五代将軍綱吉・右衛門佐編》① 仲里依紗、山本… 【2023冬ドラマ】

「大奥」6話まで終了。

《五代将軍綱吉・右衛門佐編》②
原作の内容とかは全く知らないので、上様が曲者と知りつつ右衛門佐に惚れるのかと思っていたら、何と側室には35才という年齢制限が有り、右衛門佐は35才なので閨には入れないという肩透かし。大奥に来てからその決まりを知ったという右衛門佐の言い分は嘘だと後から知った上様だが、処分はせずに右衛門佐は大奥総取締に留まり上様に仕えた。

跡取りの松姫が急死し悲嘆に暮れる綱吉に、桂昌院は直ぐにも子を作れと尻を叩く。そこには我が子である綱吉は、死してなおお慕いする有功様の子同然で、その血を絶やしてはいけない、お夏の方の孫を世継ぎになどさせないという桂昌院のエゴが有り、“当代一の色狂いと言われた綱吉”は、実は自分を溺愛する父には逆らえず、己の事を「この国で一番卑しい女だ」と貶め、右衛門佐にその怒りと嘆きをぶつけるしかない哀しい女だった。

NHKのドラマとしては初めてインティマシー・コーディネーターを採用し、NHKとしても、時代劇としてもかなり攻めた閨のシーンの演出だったが、そこ迄の仲里依紗の渾身の演技もあって、姫を失っても悲しむ暇も与えて貰えない残酷さが、あのシーンによってより鮮明に伝わって来た。

家計の為に種馬として稼いでいた右衛門佐には、あの哀しみは痛い程分かるのだろう。

脚本=森下佳子 演出=大原拓

  • << 220 【2023冬ドラマ】 「大奥」7話まで終了。(全10話) 《五代将軍綱吉・右衛門佐編》③ 綱吉が「もう月のものが無いのじゃ」と言っているのに、子作りを強要し続ける無知な桂昌院。何故綱吉はそこまで父親に従順なのかが不思議だったのだが、母の家光は忙しく、自分を慈しんでくれたのは父上だけだったと漏らすのを聞いて、本当に寂しい人だったんだなと理解したのだが、右衛門佐は、桂昌院こそ最も欲得ずくの人で、それを慈しみとすげ替えている上様は哀れと容赦がない。 「変わらんのう、お前は」「体を差し出さずに力を得たかったそなたは、とどのつまり父上と同じではないか」 閨で男に殺されそうになり、酷い言葉で罵倒されながらも、その言い分は正しいと認め「後の世に繋ぐ事は何一つ出来なかった」と語り、自害を決めた様な上様に、佐は初めて会った時からずっと好きだったと本心を伝え、二人は結ばれる。それは二人にとっては初めての、子をなす為ではない愛の行為だった。 自信を付け桂昌院に初めて逆らい世継ぎを決めた綱吉。縋る桂昌院を打掛けごと捨て置き、佐の元へ駆け出す綱吉の笑顔は少女の様だった。 だがその時既に佐は病気で亡くなっていた。 最期は嫉妬した吉保に窒息死をさせられてしまうのだが、世継ぎも決めていた事だし、佐の居ない大奥で生き長らえるよりは、もしかしたら幸せだったのかもしれない。 脚本=森下佳子 演出=田島彰洋

No.207

>> 194 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」5話まで終了。 「チャイコン」はこけら落としではなく、定期演奏会の為の演目だった… 【2023冬ドラマ】

「リバーサルオーケストラ」6話まで終了。

今回は本宮議員の妨害が笑えないレベル(遅刻で玉響はコンサートホールのステージは使えず、急遽海の見えるロビーで、殆どの団員は立ったまま演奏するというシチュエーションに持って行く為の仕掛けなのだが、そこ迄あの演奏設定に拘る必要性は有ったのかな。評論家が演奏自体は3.8だけど遅刻してロビーで演奏したからマイナス1で2.8を付け、本来なら高階オケの3.5を上回ってた!ヨシッ!って団員は盛り上がり、直接対決に向けても番組を盛り上げる意図は有ったのだとしてもよ?)に迄落ちて来ていて、純粋にあのステージを楽しめなかったのは残念だった。

団員にスポットライトを当てる部分では、かつては天才少女チェリストだったのに、今は凡人チェリストである事を初音との比較で思い知らされ、オケを離脱してしまった玲緒との話し合いを、朝陽がそうとは告げずにその行為に批判的だった藤谷に任せて、結果的に二人は似た者同士と分かり、藤谷の「一番好きな事(音楽)にシャカリキに努力出来るのも才能だろ?」に玲緒も同意してオケに復帰するという流れは、ごく自然で有り説得力も有ってとても良かった。

あとは奏奈→蒼→初音→朝陽の片想いの連鎖を表に出して来て、若いコア層へのアピールなのかな?自分はそこはいいかなって思う派なんだけどさ。

脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一

  • << 221 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」7話まで終了。 いやあ長かったね、初音のメンタル完全復活迄の道程。 10年前、妹が心臓病で倒れたと聞き、舞台上で急にヴァイオリンが弾けなくなり、そのまま奏者を辞めてしまった初音。確かに天才少女ソリストとして招かれていたオケとの演奏会に穴を開けてしまったのだから、叩かれただろうし傷も深かったのだろうとは思うのだが、時は流れ妹もすっかり元気になって、縁が有ってコンマスとして音楽界に復帰したのに、緊張する場面になると未だに急に固まってしまうのは何故なのか、ずっと不思議だったのだが、今回でその謎が解けた。三島彰一郎があの時、傷心の初音に追い打ちを掛ける様な、かなり辛辣な言葉を投げ付けていたのね。自身がジュリアードで井の中の蛙だった事を知り、その焦燥も含めた怒りをストレートに初音にぶつけていたから、それがトラウマになっていたのね。 今回も朝陽がいい仕事をして、「プロになる資格なんて無い」と自虐に走る初音に、「資格が有るかどうかを決めるのは君じゃない、ましてや三島彰一郎でもない!君の音楽に触れた聴衆だけです。くだらない事に捕われて、いつまでも立ち止まっている位なら、オケも音楽も今直ぐ辞めたらいい」これで発奮、三島の目の前で完璧なチャイコンを弾けた! なのに今度は団員の中にスパイ?もういいよそういうの。 脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬

No.208

>> 195 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」6話まで終了。 互いが敵対する組織の忍びである事を確信してからの腹の探り合いは、物凄… 【2023冬ドラマ】

「忍者に結婚は難しい」7話まで終了。

蛍と悟郎の腹の探り合いが無くなり、それもちょっと物足りないなと思ったら、今度は小夜が蛍を疑い出して二人の腹の探り合いが始まり、小夜の場合はそこに悟郎を巡る嫉妬が加わるから複雑で面白い。
他人の妻に「離婚しないんですか?」なんて、宣戦布告に等しい。
蛍は「最近“一人ずつの二人”で生きて行くのも悪くないなと思えて」と余裕の返し。
「もし、並んで生きて行けなくなったら、私が悟郎さんと生きて行ってもいいですか?」←怖いんだけど…小夜。
小夜はまず音無に蛍が甲賀の忍びだと話したけど、音無はどうするのかね。

で、赤巻議員を殺した真犯人って、蛍の父親が話していた、仕返しの為に蛍の母親と姉に毒針を刺した、元伊賀忍者の男なんじゃないかな。本人かもしくはその子供。
行方不明になってるって蛍の父親は言ってたから、任務を失敗して伊賀から逃亡、伊賀を憎んでいるケースなら有り得るのかなと。
宇良くんがその息子で手を下したとかは嫌なので、時代遅れの伊賀との対比として、SNSを完璧に使いこなす宇良くんを置いているだけなのだと思いたい。
ただ第三の忍びの勢力の可能性もまだあるし、得体の知れない子と思わせるだけでも、宇良くんの設定は上手いなと思う。

脚本=松田裕子 演出=木下高男

  • << 222 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」8話まで終了。 2階の寝室に隠れた蛍が、小夜の追求を何とかはぐらかす悟郎にツッコミを入れながら盗み聞きをしてるシーンは、コソッと笑えて面白かったんだけど、ビズリーチ先輩(←色々混同してる笑)が頑なで、容赦なく蛍を探しにズンズン寝室に迄入って行くのには、かなり引いてしまったわ。 まあ伊賀も結構緩いけど蛍も迂闊な所が有って、雀を華麗に助けたり、その後の親しげな所も全部小夜に見られて盗撮されていたし、小夜は自信満々だから、もう悟郎も知らぬ存ぜぬでは済まないだろうね。 蛍が甲賀なら悟郎の親族迄類が及び、追放だけでは済まないらしい(by音無)。←えっ、この時代に他にどんな罰が有るの?(予告で小夜が悟郎に、蛍と別れて自分と結婚してくれるなら、蛍を助けてやるみたいな事を言ってて支離滅裂じゃん) とにかく赤巻議員を殺した真犯人を見付けようと蛍が動き出し、あっという間に「もしかして音無が一番可能性が高いのでは」と結論付け、電話で悟郎に伝えてる途中、首に注射を打たれて倒れる悟郎。←悟郎、周りに注意して!って、心の中でツッコミを入れていたら案の定。 でも本当に音無なのかな。もう一捻り有りそうな気もするけど。 次回は宇良くんが蛍とタッグを組むみたいで、どういう経緯が有っての事なのか、そこも楽しみ! 脚本=松田裕子 演出=小林義則

No.209

>> 196 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」5話まで終了。 直木が購入したマンションに住み、残りのローンは自分が払い、こ… 【2023冬ドラマ】

「100万回 言えばよかった」6話まで終了。

まだ色々な事が謎として残されているけど、取り敢えず涼香が散財した300万円の出所は千代で、強請り取った(ネタは多分、千代が少女売春の元締めだから)。そして千代の手下の希也に殺された。

直木は誰に殺されたのか。やっぱり犯人は希也で、良々は死体遺棄を命じられた可能性も有り?10年前に少女達の運転手をしていたのは良々で、それをネタに千代に命令されたのかも(脅し返す程の度胸も無さそうだし)。

魚住の姉によれば、直木が幽霊になったのはこの世に“思い残し”が有るからだと。それは勿論悠依の事で、自分の事は忘れて幸せになって欲しい、でも悠依が他の誰かと愛し合うのは嫌だという、中々複雑な思いを魚住にぶつけた後、俺はただ悠依には笑っていて欲しいと話す直木。
互いを思いやる悠依と直木の姿に感動して、子供みたいに泣きじゃくる魚住って、何て心根が優しいんだろう。
悠依の事を好きな事は直木に認めた魚住。

直木が完全に消えた将来的には、悠依と結ばれて欲しいなと思ったのだが、幽霊に乗り移られると体が蝕まれるらしく、魚住が急に苦しみ始めた。えー、どうなるんだろう。

菊地凛子幽霊の正体、宋医師の存在理由、悠依の家族については明かされないままだった。

脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔

  • << 223 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」7話まで終了。 サブタイトル【あなたとわたしの境界線】 今回は“人間と幽霊”の境界線、“あっちの世界とこっちの世界”の境界線がテーマだった。 最愛の悠依が暴漢に襲われ命の危機に瀕しているのに、その身を挺しても守る事は出来ない事を実感してしまった直木。 暴漢に体当たりをして悠依を守ってくれた魚住を見詰める、直木の複雑な表情の切なかった事。 そして前回迄に悠依が認識していた、自分は莉桜に守られ“あっち”には行かずに済んだが、“そっち”へ行ってもおかしくは無かった。「莉桜ちゃん達との違いは何?いつも私は“こっち”にいる」 本当にそうだったのかな。どうしても里親家に来る前迄の悠依の事が気になってしまう。“こっち”にも色々な意味が有るけど、“普通の家の子”だったなら悠依は里親家に来る理由が無い訳で、例えば激しく虐待をされて、身を守る為の記憶障害に陥っていたとかは無いのだろうか。 凛子幽霊(原田)は宋の夫の交通事故の相手だった。脳出血で事故を起こしたとしても、宋にしてみれば謝罪されても受け入れられない。「思い残しが有るのは幽霊だけじゃない。私の方がもっと言いたい事が有った」と。 タイトルの100万回言えばよかったとは、その比喩なのだろう。 でもまだ宋の存在理由が見えて来ない。 脚本=安達奈緒子 演出=渡部篤史

No.210

>> 197 【2023冬ドラマ】【短評】 「ヒヤマケンタロウの妊娠」6話まで終了。 父親と名乗る男が来たと聞いて、飛んで来た母親が右ストレート一… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「リエゾン-こどものこころ診療所-」5話まで終了。

小6のヤングケアラー茜(古川凛=好演)に、自分もヤングケアラーだった向山が思いを重ねて寄り添い、茜に何が問題なのかを分からせる為に優しく話をして、“貴女は貴女のやりたい事、夢を描いていいのよ”と伝えてあげる話。

あの位の年齢だと、子供は目の前の事を終わらせる事にしか気が行かず、小さな世界の中で完結してしまう。誰かに訴える事も出来ない。
だから周囲の大人が見て見ぬ振りをしてはいけないのだという向山の話が沁みた。

福祉は申請主義というのも、知識の無い者にとっては不利に働く。様々な制度が利用出来る事を知らない当事者の方が多いというのでは本末転倒なので、国は何らかの対策をするべきだし、福祉の資格を持っている人達にはもっと声を上げて欲しい。

※茜の母親役が奥菜恵ってクレジットが出る迄気付かなかった。(黒縁眼鏡の威力よ)

脚本=吉田紀子 Yuki Saito

  • << 224 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」6話まで終了。 TELASAのサブタイトル【ステップファミリーの苦悩】 今回は堀凛が従姉の春香(山田真歩)から、2ヶ月前に子連れ同士で再婚した相手の息子、7才の優太(石塚陸翔)との関係を上手く築けずに悩んでいる、優太は2年前にADHDグレーゾーンと診断されているとの話を聞き、佐山に診て貰うという話。 五十音表は一気に全部読めるのに、一字ずつ指されると読めない、“む”を書かせると上手く書けない。 これは頭がいいから音で五十音を覚えているが、字の認識度は低いという事らしい。 検査の結果、佐山はSLD(限局性学習症)と診断。教科書を丸ごと取り込むと、音節毎に区切られて表示される等、便利なアプリが有るみたいで、佐山は学校でのタブレットの使用を勧め、春香は担任にお願いをするのだが、異質はイジメの対象になるからと認めない担任。タブレットを持つと他の子にズルいと思われる事を心配するのではなく、何故優太にはタブレットが必要なのかを、他の子に説明するのが担任の仕事だろうに。(二度目の話し合いで学校に掛け合うと約束していたからいいけどさ) タブレットはズルいのかと優太に聞かれて「眼鏡を掛けているのはズルい?」と返す春香。担任も生徒にこういう説明をすればいいんだわ。 シリーズ構成=吉田紀子 脚本=ニシオカ・ト・ニール 演出=竹園元

No.211

>> 119 【2023冬ドラマ】 「今夜すきやきだよ」(TX.ザ・ワークス.製作委員会)脚本=山西竜矢 音楽=澤田かおり 出演=蓮佛美沙子、トリン… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「今夜すきやきだよ」7話まで終了。

賃貸マンションに暮らしている以上、あいこ(蓮佛美沙子)が結婚するという話になれば、必然的にともこ(トリンドル玲奈)はこの部屋を出て行く事になる(今の収入では一人で家賃を払い切れないし、もしあいこの相手がこの部屋に住むのなら尚の事そうなる)訳だが、意外に早くそれは訪れ、頭では何となく分かっていた筈なのに、プロポーズされたとあいこに言われたともこはかなり動揺して、「おめでとう!」の一言を言えず、その事で更に落ち込んでしまう。

結婚の前にお試し同居をしたいというゆき(鈴木仁)の提案に賛成し、「たまにしか戻って来ないけど」と、ともこに言ってあいこはゆきの家に行った。

今回は居心地の良い生活を失うかもしれないと不安になる、ともこの心境の変化を丁寧に描いていて見応えが有った。

でも予告を見るとあいこは家事分担に負けて戻って来そうな感じもする(笑)

脚本=山西竜矢 演出=太田良

  • << 267 【2023冬ドラマ】 「今夜すきやきだよ」全12話終了。 二人で話し合い別居婚を選択し、あいこ(蓮佛美沙子)と同じマンションに部屋を借りたゆき(鈴木仁)。あいこはともこ(トリンドル玲奈)と暮らす部屋と、ゆきの部屋を行ったり来たりで、ある意味いいとこ取りの理想の生活。 但しいつかは来る子供を持つかどうか問題、そして持つ場合は生活をどうするのか。 ゆきとのパートナーとしての関係が安定した時に、二人は子供を持ちたいと結論を出し、妊娠してから出産迄はドラマ的にはあっという間で、生まれてから夜泣きが落ち着く頃迄の大変さを具体的に描き、その間、ともこは仕事の合間を見て食事や子守のサポートをし、やっと落ち着いた時に二人はそれぞれに考えていた事を伝え合う。 あいこがゆきの部屋で子供と3人で暮らすのは自然の成り行きで予想出来たけど、ともこがあいこの部屋を借り直す事にしたのはちょっと意外だった。一人で住むには広過ぎるから。 でもあいこのお陰で貯金も出来て、絵本作家大賞も取れて仕事も順調となれば、今の自分に導いてくれたこの環境を手放す事は考えられなかったのかもしれない。 あいことの交流は続くし、娘のみゆの成長に関わる事は、きっと絵本作家としての糧になるだろう。 肩肘張らずに“常識に囚われないこと”を描いている所が良かったな。 脚本=山西竜矢 演出=太田良

No.212

>> 199 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「東京の雪男」2話まで終了。 スーパーの同僚の火傷を、超低体温のハンドパワーで直ぐに治したり、… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「東京の雪男」3話まで終了。

キョンの末路は雪男の末路でもある。人間に近付き過ぎると殺されるんだと泣くユキオ。

ある日スーパーに、ユキオの仲間だったユキムネとその娘ユキエが偶然やって来る。お金を少ししか持っていないユキムネを心配するユキオだが、心を開かずに帰って行くユキムネ。
翠からユキムネが区役所に生活支援の相談に来ていたと聞いたユキオは、立て替えたお金を返しに来たユキムネから話を聞き、社長の家でご飯を食べさせ、自分の寝床(冷凍庫)に父娘を泊まらせる。
山の中なら頼れる父ちゃんで居られるのにと考えるユキムネは、「ユキオ、帰らないか?あの山に」「僕も同じ事を考えていた」
翌朝、3人共消えた?

そして翠の母が倒れてしまう。

「雪人は日本政府が責任を持って保護する」と言っておきながら、住居や仕事は応募した企業任せで、生活保護は認めないって何だそれ。捕まえないだけキョンよりはマシってだけで、適応出来ないなら山に帰れってか?住めなくなったから下りて来たのに。

脚本=矢島弘一 演出=松原弘志

  • << 226 【2023冬ドラマ】 「東京の雪男」4話まで終了。 冒頭、“これは私が生まれる迄の本当に有った話”という翠のモノローグが約8秒。そこから手島実優と入江陽の「とまどい」という挿入曲が流れ、若い男女のカップル二組が山に登りキャンプをする映像をバックにクレジットが出て、1分8秒で一度無音になり、女が不思議な男に出会い、一度は帰るも今度は一人で山に行き、再び男と出会い、彼の後を付いて行き、彼の仲間との暮らしに混ぜて貰い楽しい日々を過ごすも、ある日彼は猟銃の誤射から彼女を庇って帰らぬ人となり、彼女は泣きながら山を降り、母の元へ帰りスーパーで働くが妊娠に気付き出産をする。ここまで冒頭のモノローグを除くと、約18分30秒、全く台詞が無くて挿入歌と劇伴と自然の音と泣き声だけで構成されていて、それでも全ての流れが理解出来るという、思い切った演出に釘付けだった。 そしてこれは倒れて意識を失っていた、翠の母の茜の頭の中に流れていた過去の出来事だった事が分かるという仕掛けだった。 つまり翠は、クレジットによると男はシュキ(宮尾俊太郎)という名前だったので、恐らく雪人と人間のハーフだったという事になる。 だから茜は雪人や事情を抱えた従業員達に優しかったのね。 ユキオは戻って来て翠との結婚を決めたが、雪人は入籍出来ないのだとか。またまた政府の何だそれ案件だよ。 脚本=矢島弘一 演出=長澤佳也

No.213

>> 198 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」5話まで終了。 今回は紫鬼に連れ去られ、冷凍庫(途中で武蔵が冷凍車だと気付く)に監禁されてい… 【2023冬ドラマ】

「大病院占拠」6話まで終了。

なるほど、平山浩行を不在にさせていたのは引っ掛けだったのか。
紫鬼は後出しのオシマホテル副支配人の対馬(内村遥)だった。でも一年前、このホテルでの院長の隠蔽工作に金で加担した事で鬼から脅されて、命令された事をやっただけなので鬼の仲間ではない。
でも鬼達のエピソード0回想シーン(カレーを食べる所)の、一番手前右の見切れる場所に、11人目のメンバー(右利きなのは分かった)は確かに居た。あれは警察の内通者なのか?

院長と殺された甲斐正美(常陸の内縁の妻)は感染症専門医、院長(とそのバック)が死亡原因を隠蔽したらしい茶と橙の弟も感染症の研究員という事から、横浜に寄港した豪華客船で起きた新型ウイルスの集団感染事件の対処で、人命に関わるミスが有り、それを院長、県知事、県警本部長の三者で隠蔽した、その証拠が“例の場所=シェルター?”に有るって事なのかな?

病気の看護師は、裕子の目の前でわざと薬入れを落とした様にも見えたので、もしかしたら彼女も内通者なのかも。あれで苦しめば、裕子の性格ならシェルターの扉を開けてでも拾いに行くから。

まあ青鬼は相当頭のいい設定なんだろうね。でも直接人は殺せない、ギリギリの倫理観は保っている、そんな感じかな。

脚本=福田哲平 演出=茂山佳則

  • << 225 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」7話まで終了。 SISの先遣隊2名が病院内に入り込み、内通者からの情報でそれを知った鬼が大捜索、鉢合わせてSISが発砲し、桃鬼を庇った茶鬼が胸を撃たれて、裕子の手術の甲斐なく死亡した訳だけど、そもそもの話として残った当初からの人質全員がシェルターに避難していた訳だから、ギャーギャーうるさかった丹波が今こそSAT突入を押し切れば済んだ話なのでは? あと、播磨射殺犯にされそうな武蔵は逃亡するみたいなんだけど、真犯人は倒れている武蔵の銃を抜き取って、立った位置から播磨に発砲していたから、武蔵の手や服から硝煙反応は出ない筈なのに何で逃げる? 播磨に秘密を喋られて困るのは鬼ではなくて播磨と秘密を共有する仲間で、警察内に堂々と入れて銃の扱いに慣れているとなれば警察関係者(本部長が怪しい)、となれば証拠を捏造される可能性も有ると、そこ迄計算して逃げたのか? 3年前の豪華客船集団感染後に知事が抗ウイルス薬の開発を極秘裏に播磨に指示、1年前にあの3人を感染させて?投与したら死亡、知事が本部長に隠蔽を指示(知事が本部長の弱味を握っていないと成立しないけど。それがソニンの夫の死亡絡み?)という構図? やっぱり内通者(鬼の仲間)は本部長憎しのソニンで、ソニンが異動させた相模がソニンの協力者なのかなと思えて来た。 脚本=蓼内健太 演出=西村了

No.214

>> 201 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」5話まで終了。 星太郎の母親は他に好きな男が出来て出て行ったのか… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」6話まで終了。

今回、最初は今迄の様に居間に普通に存在していた幽霊の航が、途中からはめ込み式になって、星太郎が4年前に別れた由紀子が航の仏壇に線香を上げに来た時には、過去一小さい航になり、やがて消えてしまった。これは由紀子も結婚して妊娠中である事が分かり、もう引き摺らなくても済むという星太郎の気持ちの変化の表れなのだろうか。

ラスト、父の部屋で残された日記を読み、何かを知った星太郎は急に心を乱し、親父!と叫び、ひかりにも声を荒げる。
どうしちゃったんだろう。ここからシビアな話に転換して行くのだろうか。

と心配しながら予告を観たら、航の幽霊が二人居てどっちが本物?とかやってる(笑)

ひかりは本当は何者で、何故弟子入りという形を望んだのか、何となく輪郭は見えて来た気がするけど、何せ“イマジナリー”な話なので、それで合っているのかも全く自信がないから、書かないでおくわ。

脚本=橋部敦子 演出=藤田明二

  • << 227 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」7話まで終了。 また出て来た少年がひかりにも見えていたのにはびっくり。 「星太郎さんのお父さんですよね?」と聞かれて頷くとまた消えた。 見える人なのに何故親父が見えなかったのかと聞かれて、「私は幽霊が見える人なんです」つまり星太郎に見えているのは幽霊ではない、妄想なのだとここではっきりと視聴者には分かる仕組み。 少年が家に入って来て直ぐに親父になり、妄想の親父とこっちが本物の幽霊だと言い合うシーンは笑えたけど、ばあちゃんの名前を聞かれて答えられない妄想親父に、「星太郎の作り出した親父だから、星太郎の知らない事は答えられないんだよ」と、してやったりの幽霊親父。呆然としている星太郎。 その後妄想親父は畳の中に消え、次に戻って来た親父が見えるかどうか、ひかりに確認しているのも笑えた。 親父の日記に何が書かれていたのかは、信じられない様な事で口に出来ないと星太郎は言っていたのだが(この隔靴掻痒感よ笑)、幽霊親父が言うには、理代子は離婚後に再婚し、暫くしてから俺は理代子の愛人になったと。 カッとして思わず親父に飛び付いたつもりが、壁に体当たりしたらしい星太郎。面白過ぎる!笑 ひかりの秘密はまだ有りそうな気がするんだけど、どうなんだろう? 脚本=橋部敦子 演出=松原崇

No.215

>> 202 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「Get Ready!」6話まで終了。 娘への八つ当たりのDVがあそこ迄エスカレートしていて、… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「Get Ready!」7話まで終了。

理事長と担任の林はクズだけど、理事長の娘の里佳は“いい子設定”なんだから、担任のイジメ(モラハラ)や父親との不倫を察知した時点で、スマホで隠し撮りするとか、遙にもモラハラの録音をする様に言うとか、救える方法は有ったのにね。まっ、それじゃドラマにならないか(笑)

あんな真っ黒集団が、誰にも見られずに病室からストレッチャーで患者を運び出せる大学病院ってさあ…。

エースは脳や体は治せても、メンタルは治せない。
当初、自分で死を選んだのだからこの話は断ると言っていたエースがそれを覆したのは、支えると誓ったスペードや里佳達が居たから。
でもエースも含めて皆に、傷付いたメンタルの回復に対する読みの甘さを突き付けたラストの復讐は、設定として秀逸だったと思う。

脚本=川邊優子 演出=福田亮介

  • << 228 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」8話まで終了。 8話になってやっとエース(天野真一)の過去話。連ドラとしては遅きに失したって感じ。 手術の腕が立つと噂の天野の転籍を喜んで受け入れた剣持院長が、自分を超えるその才能を目の当たりにした途端に嫉妬し、やがては天野と、天野の恩師であり胸部外科学会の理事長を狙う自分にとって邪魔な存在である真田(榎木孝明)を、まとめて陥れて野望を達成してしまうという部分は、上手く描けていたし分かりやすかった。 ただ残念だったのは、真田が天野のどの部分が医師として不足していると考え危惧していたのかが、分かり難かった事。 真田は「オペは完治の入り口でしかない」が口癖で、天野に対し君はまだまだ治療の本質を学ぶ必要がある、みたいな事は言っていたのだが、例えば天野が“成功の確率があまり高くない手術を患者に勧めた”とかの具体例を出してくれれば、真田の言葉にも説得力が生まれるのだが、そういうのはなくて、転籍後の青葉ちゃんという小児患者への対応を見てると、真田の言う“治療の本質”をきちんと理解し実践していた様に感じるので、余計に真田の真意が分かり難かったなと。 次回から警視庁副総監(沢村一樹)が、エース達を一気に潰しに掛かる真剣モードに突入?連ドラとして前半のオチャラケとの整合性は取れるの? 脚本=金沢知樹、山田能龍、長花枝薪 演出=山本剛義

No.216

>> 203 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」6話まで終了。 まさかの29才(今迄は33才だった)、それもやっとの事で掴んだ初… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「ブラッシュアップライフ」7話まで終了。

大人になったなっち、みーぽんと話をしている麻美だけど、勉強ばかりだったから芸能界の話はチンプンカンプンで、二人の話に付いていけないのが切ない。バックに夕焼け小焼けのチャイムが流れ、あっ夢なのかって気付いたら余計に切なくなってしまった。

結局4周目の世界線は、なっちとみーぽんと親しく交わる事は無いのかな、あの3人のテンポの良いナチュラルお喋りも聞けないのかなと思うと、ドラマとしても寂しいな。

代わりに宇野真里(まりりん)ちゃんとは親しくなれたけど、学年1位(麻美)と2位(真里)の秀才コンビだから、会話も静かで脱線とかしないしね。

取り敢えず今回は35才迄は生きてるから、妹の結婚式に出るという初めての経験も出来た。

そして最後の最後にやっとまりりんのあの発言。「そう言えばあーちん何周目?」「えっ?」「何周目?人生」
お楽しみは来週だあ!

脚本=バカリズム 演出=松田健斗

※ドラマ「6秒間の軌跡」を観ていたら、ホームセンターコメリのCMにチビ麻美(保育園児)がメインで出ていてもうびっくり!

  • << 229 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」8話まで終了。 まりりんの1周目の人生では、あーちん、なっち、みーぽん、まりりんの4人組でずっと仲良くしていて、まりりんはそんなに勉強は出来ず、保育の専門校に行って保育士になった。大人になっても仲良くしていたけど、ある日、なっちとみーぽんは飛行機事故で死んでしまった。 で、2周目は飛行機事故を回避して二人を助ける為に、パイロットになるべく勉強に専念した為に、あーちん達とは仲良くなれなかった。なるほど、それが麻美の1周目と重なる訳ね。 だけど麻美が交通事故死したのがショックでフライトげ出来ず、なっち達を助けられなかった。3周目も4周目も助けられなくて今5周目。今度はスケジューラーとも仲良くしているから、同じ飛行機に乗れると思うと言っていたのに、乗れたのに事故は起きてしまい、麻美は3人の友人を一気に失ってしまった。 まりりんは1周目の親友達を救う為だけにやり直しの人生を選んでいた、とっても心の優しい人だった。 そして麻美は初めて人間に生まれ変われるチャンスだったのに、5周目のやり直しを選んだ。これが最後と言われたので、今度はただひたすら周りの人が幸せになる様に行動するのみ。 なので保育園で玲奈ちゃんに、これだけは忘れないでと、おまじないとして「みやおかさんはきこんしゃ」を教えてあげるのだった(笑) 脚本=バカリズム 演出=水野格

No.217

>> 157 【2023冬ドラマ】【短評】 「Get Ready!」3話まで終了。 単発ドラマトして作られたのなら悪くはないストーリーだったが、連… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」7話まで終了。

7話でやっとこういうのが観たかったのにという青春群像劇っぽくはなったけど、遅いよ遅過ぎる。

連ドラはとにかく脚本、それが若干弱くても何かフックになること(テーマに興味が有る、好きな役者が出てる、ドラマ内のキャラで応援したくなる人物がいる等)が有れば、楽しみながら視聴出来るのだけど、このドラマはテーマには興味が有ったのだが、脚本が弱くてテーマを生かし切れていないし、特に好きな役者は出ていないし、“ドン引きキャラ”が足を引っ張るので応援どころじゃ無かったし…。

まあキャラ設定をミスったよね。これは多分脚本家というよりは野田悠介Pの責任だと思う。
21時から始まる看板枠ドラマの視聴率が、22時半から始まる「ブラッシュアップライフ」とどっこいどっこいなんて、野田Pはノーを突き付けた視聴者の判断を真摯に受け止めて欲しい。

脚本=神田優 脚本協力=伊吹一、蓼内健太 演出=谷村政樹

No.218

>> 204 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」5話まで終了。 このドラマが面白いと思うのは、泰生の事件の隠蔽を指示したのは誰なのか、怪しそう… 【2023冬ドラマ】

「罠の戦争」6話まで終了。

蛯沢の兄が陳情をした日は、犬飼が体調不良で急に休んだ為に鷲津は超多忙だった為、記憶する能力も使えず、蛯沢兄の事も全く覚えていなかった事が判明。蛍原があの陳情記録を鷲津に渡してあの日の状況を説明し、蛯沢に本当の事を言うかどうかはお任せしますという展開に持って行くとは思っていなかったので少し驚いたけど、これは蛍原の鷲津に対する信頼の表れでも有るので、もし鷲津が信頼を裏切る様な暴走をした時は、蛍原が蛯沢に真実を伝える展開も有るのかも。(それよりもあの陳情記録、鷲津は机の上に置いたまま部屋を出て行ったので、蛍原が仕舞っていればいいのだが…)

今回、上手いなあと思ったのは、鴨井大臣の政治信念(女性や弱い立場の人へのサポートと地位向上に寄与する為に絶対的な権力が必要)と、男社会で揉まれて来たのは伊達じゃない度胸と迫力をきっちりと描いた上で、そういう正義の人でも鶴巻に泣き付いて(或いは説き伏せられて)隠蔽工作に加担してしまうという、権力の魔力を描いている点(鴨井の息子が真犯人という前提でね)。そしてこれは蛯沢に本当の事を言おうとして言えない、鷲津の心の葛藤とも重なるのよね。

総理もかなり腹黒いけど、一番腹黒いのはやっぱり鷹野なんじゃないかなあ。

脚本=後藤法子 演出=三宅喜重

  • << 230 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」7話まで終了。 やはり鴨井の息子(文哉=味方良介)が犯人で、鴨井も隠蔽に加担していたのか…と思っていたのだけど、鷲津が文哉を待ち伏せして事件の事を問い詰める中で、「殺してやろうと思った?」と言ったら間髪入れずに鷲津の目を見て「違う」、「犯人は君だね?事件の隠蔽を母親に頼んだ、7年前と同じ様に」ここでも鷲津の目を見て「違う、俺は…」と何かを言おうとしていた事と、鴨井の回想だとあの日、鶴巻に呼ばれて息子が事件を起こした、防犯カメラに顔がはっきり映っている、既に手は回してあると一方的に言われただけで、映像の確認もしていないので、息子の“違う”と合わせると、少なくとも態と突き落とした訳ではないのではないかと思えて来た。 息子を切り捨てる非情さを持てない鴨井に腹を決めさせる為に、文哉が態と突き落とした事にして、それを隠蔽すれば当然鷲津は真相を暴く筈だから、そこでやっと鴨井は総理になる為に、毅然と息子を切り捨てようとするという読みが鶴巻には有ったのではないか。 そこに鷹野が絡んでいたのかいないのかは読めないのだが、鶴巻としては用済みの鷲津を潰す為に、家族ぐるみの付き合いが有る“親友”の鷹野を利用する算段で、そっちの役割だったの?という気もするし、この人だけはよく分からん。そこも上手いよなあ。 脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭

No.219

>> 205 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」5話まで終了。 引き籠もっていた春が立ち直ろうとする切っ掛けを与えてくれたのは、お隣の遺品整… 【2023冬ドラマ】

「星降る夜に」6話まで終了。

このドラマの一星は本当に可愛い。自分の感情に素直で取り繕ったりしない。でも自分が間違っていたと思ったら、ためらう事なく直ぐに謝る。その素直さが有るから周りからも可愛がられ、好かれているのだと思う。
そんな一星に愛され、共に過ごす時間が増えるに連れて鈴の気持ちも解きほぐされ、笑顔の回数が増え、明らかに表情が柔らかくなっているのが分かる。
大人の女性の鈴が、一星とのイチャコラシーンになると年の差を感じさせない程に可愛くなるのが凄くて、吉高さんは色々と本当に上手い。

今回は北斗母娘の話がメインで描かれたけど、桜(吉柳咲良)が物心が付く前から育てているのに、いざ娘が生みの親に会いに行くとなったら、急に不安になって素面で帰りを待つ事なんて出来なくなってしまう北斗の心情が切なかった。酔い潰れた母を見て状況を察し、「お母さんの方がずっと美人だよ」「(生みの親に)また会いたいとは思わなかった」「お母さんの事、超愛してるから」と言葉でちゃんと伝えた桜は、紛れもなく北斗の真っ直ぐな性格を受け継いだ子供だなと思った。

で、あの男(伴=ムロツヨシ)が直接マロニエ産婦人科に乗り込んで来た。無表情が物凄く怖いムロさんと、恐怖に震える吉高さんの芝居が上手過ぎて、観ているこっちも恐怖のどん底だわ。

脚本=大石静 演出=深川栄洋

  • << 231 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」7話まで終了。 今回は伴がマロニエ産婦人科に直接二度も乗り込んで来て、抑え切れなくなった恨みの感情を、鈴や止めに入ったスタッフにぶつけるという理不尽で重いシーンが有る為か、コミカル要素として看護師の伊達の妊娠と生活力の全くない彼氏の話を入れ込んでいたけど、これを含めて何か全体の構成の雑さは感じた。 伴が伊達の腕を掴んだ時に、鈴が彼女は妊娠してるの!と叫んだら伴が手を引っ込める事で、伴は妊婦への特別な感情はまだ持っているという事を表したかったのかなとは思ったが、それなら待合室にいたうたを始めとした他の妊婦に精神的な苦痛を与えた事はどう説明するのか。それも含めて伴は精神のバランスを欠いているという表現のつもりだったの? 鈴には恐らく同じ経験をしたのに乗り越えられた佐々木の事が頭に有って、佐々木の時は鈴も新人で「ボロボロ泣いてくれた先生」だったのが、伴の時は中堅で医師として技術的には間違っていなかったが、家族への説明の部分で欠けていた物が有ったのではないか、その事が恐らく頭から離れないから、警察を介入させたくないのだろうとは思うのだが、そこは逆に鈴の傲慢さすら感じてしまった。だってあの場で鈴が守らなければいけないのは、まずは何人も居た妊婦の筈だから。 もし次回、北斗に伴を説教させたいからなのなら、本末転倒。 脚本=大石静 演出=山本大輔

No.220

>> 206 【2023冬ドラマ】 「大奥」6話まで終了。 《五代将軍綱吉・右衛門佐編》② 原作の内容とかは全く知らないので、上様が曲者と知… 【2023冬ドラマ】

「大奥」7話まで終了。(全10話)

《五代将軍綱吉・右衛門佐編》③
綱吉が「もう月のものが無いのじゃ」と言っているのに、子作りを強要し続ける無知な桂昌院。何故綱吉はそこまで父親に従順なのかが不思議だったのだが、母の家光は忙しく、自分を慈しんでくれたのは父上だけだったと漏らすのを聞いて、本当に寂しい人だったんだなと理解したのだが、右衛門佐は、桂昌院こそ最も欲得ずくの人で、それを慈しみとすげ替えている上様は哀れと容赦がない。
「変わらんのう、お前は」「体を差し出さずに力を得たかったそなたは、とどのつまり父上と同じではないか」

閨で男に殺されそうになり、酷い言葉で罵倒されながらも、その言い分は正しいと認め「後の世に繋ぐ事は何一つ出来なかった」と語り、自害を決めた様な上様に、佐は初めて会った時からずっと好きだったと本心を伝え、二人は結ばれる。それは二人にとっては初めての、子をなす為ではない愛の行為だった。
自信を付け桂昌院に初めて逆らい世継ぎを決めた綱吉。縋る桂昌院を打掛けごと捨て置き、佐の元へ駆け出す綱吉の笑顔は少女の様だった。
だがその時既に佐は病気で亡くなっていた。

最期は嫉妬した吉保に窒息死をさせられてしまうのだが、世継ぎも決めていた事だし、佐の居ない大奥で生き長らえるよりは、もしかしたら幸せだったのかもしれない。

脚本=森下佳子 演出=田島彰洋

  • << 232 【2023冬ドラマ】 「大奥」8話まで終了。(全10話) 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》② 前回、綱吉に謁見した光貞の三女お信(子供時代の吉宗)の質実剛健振りが、そのまま成長した様な将軍吉宗の在り様に、観ていて感慨深いものが有った。 美しい男には興味が無いと言っていた通りに、世継ぎの子作りの為なら美醜は問わず、その辺の男でも手当たり次第で情緒も何も有ったものではないし、子を産んでも父親は誰でもよいと言う始末。それ故に、大奥総取締の職を辞す藤波に「奥の男は確かに上様の種馬だが、それをあからさまにしてはあまりにもむなしすぎる。御鈴廊下で『上様から選ばれた』それはここの男たちの人としての誇りなのでございます!」と、最後に説教をれて弱気になり、「私には人の心が分からぬのかも」と、杉下にこぼす辺りも率直な人間性がよく表れていたなと。 男や色恋に興味が無い分、お信の時代から持っていた物事を俯瞰で見る事の出来る資質が最大限に生かされる政には非常に熱心で、人の意見にも耳を傾け、貧しい者や病気の者を救う為の投資は積極的に行うという、“男前な将軍”に描かれていて、三代、五代の時とはまた違う面白さが有った。 薬問屋の婿となった進吉(祐之進)に命じ、赤面疱瘡の特効薬探しが始まったのだが、さてどうなるのか楽しみだ。 脚本=森下佳子 演出=川野秀昭

No.221

>> 207 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」6話まで終了。 今回は本宮議員の妨害が笑えないレベル(遅刻で玉響はコンサートホー… 【2023冬ドラマ】

「リバーサルオーケストラ」7話まで終了。

いやあ長かったね、初音のメンタル完全復活迄の道程。
10年前、妹が心臓病で倒れたと聞き、舞台上で急にヴァイオリンが弾けなくなり、そのまま奏者を辞めてしまった初音。確かに天才少女ソリストとして招かれていたオケとの演奏会に穴を開けてしまったのだから、叩かれただろうし傷も深かったのだろうとは思うのだが、時は流れ妹もすっかり元気になって、縁が有ってコンマスとして音楽界に復帰したのに、緊張する場面になると未だに急に固まってしまうのは何故なのか、ずっと不思議だったのだが、今回でその謎が解けた。三島彰一郎があの時、傷心の初音に追い打ちを掛ける様な、かなり辛辣な言葉を投げ付けていたのね。自身がジュリアードで井の中の蛙だった事を知り、その焦燥も含めた怒りをストレートに初音にぶつけていたから、それがトラウマになっていたのね。

今回も朝陽がいい仕事をして、「プロになる資格なんて無い」と自虐に走る初音に、「資格が有るかどうかを決めるのは君じゃない、ましてや三島彰一郎でもない!君の音楽に触れた聴衆だけです。くだらない事に捕われて、いつまでも立ち止まっている位なら、オケも音楽も今直ぐ辞めたらいい」これで発奮、三島の目の前で完璧なチャイコンを弾けた!

なのに今度は団員の中にスパイ?もういいよそういうの。

脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬

  • << 233 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」8話まで終了。 穂刈は何故交通事故に遭ったのか、それは通りの反対側に、認知症で徘徊する妻を見付けたから。合宿で集中して練習が出来たカルメンは問題無かったのだから、穂刈の腕が落ちたのではなくて、奥さんの世話が忙しくなって、自宅での練習量が減ったからなのではないかと推測する団員達。 娘は介護付きの施設に入れる様に父親に言うが、子育てから姑の介護迄ずっと妻にワンオペを強いて来てしまった穂刈には贖罪の気持ちも強く、退団して自分が面倒を見ると譲らなかったらしいが…。 複数の家族とヘルパーの組み合わせで面倒を見られるのならそれも良いが、認知症が進んでしまった場合は、専門家が見てくれる施設に預ける事は、寧ろ双方にとって良い事だと思うのだが。 穂刈パートについてはきちんと組み立てられていたなとは思うのだが、前回、長かった初音のトラウマがやっと解けて、ここから皆で力を合わせて、“もうポンコツとは言わせない”と猛練習をして、定期演奏会、こけら落とし対決に向けて盛り上がって行く玉響を観たいので、何故ここで穂刈パートなの?と、そこは残念だったな。 ※穂刈の自宅のロケ地は、「忍者に結婚は難しい」の悟郎と蛍の自宅と同じ。そして「ただ離婚してないだけ」の柿野の自宅としても使われていた。駐車場と階段の手摺りが印象的。 脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一

No.222

>> 208 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」7話まで終了。 蛍と悟郎の腹の探り合いが無くなり、それもちょっと物足りないなと思った… 【2023冬ドラマ】

「忍者に結婚は難しい」8話まで終了。

2階の寝室に隠れた蛍が、小夜の追求を何とかはぐらかす悟郎にツッコミを入れながら盗み聞きをしてるシーンは、コソッと笑えて面白かったんだけど、ビズリーチ先輩(←色々混同してる笑)が頑なで、容赦なく蛍を探しにズンズン寝室に迄入って行くのには、かなり引いてしまったわ。

まあ伊賀も結構緩いけど蛍も迂闊な所が有って、雀を華麗に助けたり、その後の親しげな所も全部小夜に見られて盗撮されていたし、小夜は自信満々だから、もう悟郎も知らぬ存ぜぬでは済まないだろうね。
蛍が甲賀なら悟郎の親族迄類が及び、追放だけでは済まないらしい(by音無)。←えっ、この時代に他にどんな罰が有るの?(予告で小夜が悟郎に、蛍と別れて自分と結婚してくれるなら、蛍を助けてやるみたいな事を言ってて支離滅裂じゃん)

とにかく赤巻議員を殺した真犯人を見付けようと蛍が動き出し、あっという間に「もしかして音無が一番可能性が高いのでは」と結論付け、電話で悟郎に伝えてる途中、首に注射を打たれて倒れる悟郎。←悟郎、周りに注意して!って、心の中でツッコミを入れていたら案の定。

でも本当に音無なのかな。もう一捻り有りそうな気もするけど。
次回は宇良くんが蛍とタッグを組むみたいで、どういう経緯が有っての事なのか、そこも楽しみ!

脚本=松田裕子 演出=小林義則

  • << 234 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」9話まで終了。 伊賀の追手に囲まれた蛍のピンチを救ったのは宇良くんで、あっさり「伊賀っす」って、えー!?忍者スクールを卒業したけど、まだ正式に忍者になるって決めてないんでって、そんなの有りなのか(笑) 親から先輩達の仕事振りを見て来いと言われて郵便局にインターンとして入ったけど、身バレしてないから監視もして、赤巻議員殺しに関係していそうな者がいれば報告しろとも言われていると。これが本当なら、宇良くんの親は風富→松下ラインを疑っていて、伊賀も一枚岩ではないという事か。伊賀の国会議員も世話になったと言ってたので、宇良くんの親は相当上の地位の人なのかな。 蛍は脇が甘いからあっさり信じちゃってるけど(犯人捜しで協力するのはいいけど、宇良くんを父親のアパートに入れて、“山田”の存在を見せちゃったのはどうなのよ)。 でも宇良くんのお陰で赤巻議員が、甲賀が支援しているあの豊松議員と密会していた事が分かったので、それが殺された動機なのか? 小夜は悟郎には蛍を助けてあげるから、蛍には悟郎を助けてあげるからと、それぞれに条件を提示していて、これは“色惚け”では無くて仕掛けなのかもと思えて来た。 果たして蛍は“生延の術”を、悟郎と小夜の父、どちらに使うのかな。 5話以降どんどん面白くなってる。観続けていて良かった! 脚本=松田裕子 演出=北坊信一

No.223

>> 209 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」6話まで終了。 まだ色々な事が謎として残されているけど、取り敢えず涼香が散財… 【2023冬ドラマ】

「100万回 言えばよかった」7話まで終了。
サブタイトル【あなたとわたしの境界線】

今回は“人間と幽霊”の境界線、“あっちの世界とこっちの世界”の境界線がテーマだった。
最愛の悠依が暴漢に襲われ命の危機に瀕しているのに、その身を挺しても守る事は出来ない事を実感してしまった直木。
暴漢に体当たりをして悠依を守ってくれた魚住を見詰める、直木の複雑な表情の切なかった事。

そして前回迄に悠依が認識していた、自分は莉桜に守られ“あっち”には行かずに済んだが、“そっち”へ行ってもおかしくは無かった。「莉桜ちゃん達との違いは何?いつも私は“こっち”にいる」

本当にそうだったのかな。どうしても里親家に来る前迄の悠依の事が気になってしまう。“こっち”にも色々な意味が有るけど、“普通の家の子”だったなら悠依は里親家に来る理由が無い訳で、例えば激しく虐待をされて、身を守る為の記憶障害に陥っていたとかは無いのだろうか。

凛子幽霊(原田)は宋の夫の交通事故の相手だった。脳出血で事故を起こしたとしても、宋にしてみれば謝罪されても受け入れられない。「思い残しが有るのは幽霊だけじゃない。私の方がもっと言いたい事が有った」と。
タイトルの100万回言えばよかったとは、その比喩なのだろう。

でもまだ宋の存在理由が見えて来ない。

脚本=安達奈緒子 演出=渡部篤史

  • << 235 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」8話まで終了。 サブタイトル【消えてもいいよ…別れの予感】 前回は少し停滞気味だったのだが、今回はラストに向けて色々と一気に回収し始めた感じだ。 このドラマは考察がメインでは無いので、今回示された“涼香を殺したのは希也(千代の息子だったのはびっくり)”、“直木を殺したのは多分良々(池澤)”でいいのだろうし、恐らく千代の命令で“希也と莉桜を練炭自殺に見せ掛けて殺した(莉桜は意識不明)”のも、良々なのだろう。 後は良々の動機と千代の罪の全容解明だけかな。(莉桜が千代の顧客名簿を撮っていた莉果の古い携帯って、何処に有るんだけ?) 悠依が良々に襲われる寸前になって、グミの咀嚼音からやっとあの時の運転手は良々と思い出し、あの状況であの機転は普通は無いなとは思ったけど、あそこで“直木の口笛”を使って良々の勢いを止めに掛かる設定は、中々の物だったなと。 凛子幽霊と宋って、魚住を使って宋に心残りを言わせて、それを聞いて安心した凛子幽霊が成仏する所を直木と悠依(魚住の実況で)に見せる、その為の設定だったのね。(←それがサブタイトル) でもその為だけだとちょっと回りくどいから、宋にはまだ何か有るのか? 直木の口笛を頼りに悠依がキスをするシーンは、美し過ぎてドキドキした。凄いアイディア! 脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔

No.224

>> 210 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「リエゾン-こどものこころ診療所-」5話まで終了。 小6のヤングケアラー茜(古川凛=好演)に、… 【2023冬ドラマ】

「リエゾン-こどものこころ診療所-」6話まで終了。
TELASAのサブタイトル【ステップファミリーの苦悩】

今回は堀凛が従姉の春香(山田真歩)から、2ヶ月前に子連れ同士で再婚した相手の息子、7才の優太(石塚陸翔)との関係を上手く築けずに悩んでいる、優太は2年前にADHDグレーゾーンと診断されているとの話を聞き、佐山に診て貰うという話。

五十音表は一気に全部読めるのに、一字ずつ指されると読めない、“む”を書かせると上手く書けない。
これは頭がいいから音で五十音を覚えているが、字の認識度は低いという事らしい。

検査の結果、佐山はSLD(限局性学習症)と診断。教科書を丸ごと取り込むと、音節毎に区切られて表示される等、便利なアプリが有るみたいで、佐山は学校でのタブレットの使用を勧め、春香は担任にお願いをするのだが、異質はイジメの対象になるからと認めない担任。タブレットを持つと他の子にズルいと思われる事を心配するのではなく、何故優太にはタブレットが必要なのかを、他の子に説明するのが担任の仕事だろうに。(二度目の話し合いで学校に掛け合うと約束していたからいいけどさ)

タブレットはズルいのかと優太に聞かれて「眼鏡を掛けているのはズルい?」と返す春香。担任も生徒にこういう説明をすればいいんだわ。

シリーズ構成=吉田紀子 脚本=ニシオカ・ト・ニール 演出=竹園元

  • << 236 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」7話まで終了。 【最終章】このドラマは次回8話で終了する。そして今回のASDの少女優美(加藤柚凪)と父親(丸山=三浦貴大)の話は継続するので、その感想は短めで。 佐山の実家の大病院の精神科に掛かり、話を聞いて貰えず、その時に待合室で親切にしてくれた志保の事を次の発作の時に思い出し、佐山のゆっくり患者の話を聞く診療(だけどこれをやるとほぼ赤字なのだとか)を受けられたパニ障の女性(紺野=南沢奈央)の件は、医師が殆どPCしか見ずに薬を飲む様に言うだけという、所謂あるある話だったけど、精神科でもこれをやっちゃうの?という、効率化の残酷さを見せられて悲しかった。 そして優美ちゃんの件は、自閉スペクトラム症の幼い子供の母親が、ある日突然交通事故で亡くなってしまったら、その子を含めた残された家族はどうなってしまうのかがシビアに描かれていて、観ていてとても辛く切なくなってしまった。 そんな簡単に解決出来る話では無いけど、次回この父娘に何か一筋の光が見える様な部分は有って欲しいと願わずにはいられない。 志保の言動に落ち着きが出るに連れて、このドラマはどんどん良くなって来ているので、ここで終わってしまうのは勿体無いなあ。 脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito

No.225

>> 213 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」6話まで終了。 なるほど、平山浩行を不在にさせていたのは引っ掛けだったのか。 紫鬼は後出し… 【2023冬ドラマ】

「大病院占拠」7話まで終了。

SISの先遣隊2名が病院内に入り込み、内通者からの情報でそれを知った鬼が大捜索、鉢合わせてSISが発砲し、桃鬼を庇った茶鬼が胸を撃たれて、裕子の手術の甲斐なく死亡した訳だけど、そもそもの話として残った当初からの人質全員がシェルターに避難していた訳だから、ギャーギャーうるさかった丹波が今こそSAT突入を押し切れば済んだ話なのでは?
あと、播磨射殺犯にされそうな武蔵は逃亡するみたいなんだけど、真犯人は倒れている武蔵の銃を抜き取って、立った位置から播磨に発砲していたから、武蔵の手や服から硝煙反応は出ない筈なのに何で逃げる?
播磨に秘密を喋られて困るのは鬼ではなくて播磨と秘密を共有する仲間で、警察内に堂々と入れて銃の扱いに慣れているとなれば警察関係者(本部長が怪しい)、となれば証拠を捏造される可能性も有ると、そこ迄計算して逃げたのか?

3年前の豪華客船集団感染後に知事が抗ウイルス薬の開発を極秘裏に播磨に指示、1年前にあの3人を感染させて?投与したら死亡、知事が本部長に隠蔽を指示(知事が本部長の弱味を握っていないと成立しないけど。それがソニンの夫の死亡絡み?)という構図?
やっぱり内通者(鬼の仲間)は本部長憎しのソニンで、ソニンが異動させた相模がソニンの協力者なのかなと思えて来た。

脚本=蓼内健太 演出=西村了

  • << 238 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」8話まで終了。 豪華客船(頭文字がPP=P2作戦?)の集団感染が3年前で、知事主導で極秘裏に地下4階にウイルス研究室を設置したと思われる、神奈川県立医科大学付属界星堂病院が完成開院したのが半年前。 和泉(ソニン)に何かが有った(恐らく夫の死)のが3年前、その夫にお世話になったという警察官の淡路が、看護師から警察に転職したのも3年前で、今回紫鬼と判明した相模(白洲迅)が和泉の部署に転属したのが半年前。 こうして見ると、やはり青鬼と共闘、もしくは本当の鬼のボスはソニンとしか思えないんだよなあ。 あと知りたいのは今回、播磨射殺犯として失脚した備前(渡部篤郎)が、どういう形でP2作戦に関わっていたのか。 5年前に播磨の不祥事を揉み消して恩を売ったのは、手駒にしておいて損は無い立場の人間だったからなのだと思うのだが、その後、3年前の集団感染以降に、どういう経緯が有って手駒の播磨を長門県知事(筒井真理子)に差し出したのか。 1年前、神奈川県立大感染症研究員だった茶、橙の弟がステルスウイルスに感染し、それを黃、白の息子と恐らく看護師安芸の里子に出された妹に感染させてしまい、播磨が未承認の薬を投与したら死なせてしまった、という事なのかな? 穴も有るけどそれも含めて楽しめてるドラマ。 脚本=福田哲平 演出=大谷太郎

No.226

>> 212 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「東京の雪男」3話まで終了。 キョンの末路は雪男の末路でもある。人間に近付き過ぎると殺されるん… 【2023冬ドラマ】

「東京の雪男」4話まで終了。

冒頭、“これは私が生まれる迄の本当に有った話”という翠のモノローグが約8秒。そこから手島実優と入江陽の「とまどい」という挿入曲が流れ、若い男女のカップル二組が山に登りキャンプをする映像をバックにクレジットが出て、1分8秒で一度無音になり、女が不思議な男に出会い、一度は帰るも今度は一人で山に行き、再び男と出会い、彼の後を付いて行き、彼の仲間との暮らしに混ぜて貰い楽しい日々を過ごすも、ある日彼は猟銃の誤射から彼女を庇って帰らぬ人となり、彼女は泣きながら山を降り、母の元へ帰りスーパーで働くが妊娠に気付き出産をする。ここまで冒頭のモノローグを除くと、約18分30秒、全く台詞が無くて挿入歌と劇伴と自然の音と泣き声だけで構成されていて、それでも全ての流れが理解出来るという、思い切った演出に釘付けだった。

そしてこれは倒れて意識を失っていた、翠の母の茜の頭の中に流れていた過去の出来事だった事が分かるという仕掛けだった。
つまり翠は、クレジットによると男はシュキ(宮尾俊太郎)という名前だったので、恐らく雪人と人間のハーフだったという事になる。
だから茜は雪人や事情を抱えた従業員達に優しかったのね。

ユキオは戻って来て翠との結婚を決めたが、雪人は入籍出来ないのだとか。またまた政府の何だそれ案件だよ。

脚本=矢島弘一 演出=長澤佳也

  • << 237 【2023冬ドラマ】 「東京の雪男」全5話終了。 雪人との入籍を認めていない日本の法律を知り、ユキオと翠はパートナーとして生きて行こうと話をするが、翠は上司の南條(安藤玉恵)から“日本で法律上の夫婦にならないと受けるであろう様々な不利益の話”を聞き、加鹿(ゆうたろう)のアドバイスに従って、“ユキオch.”で結婚が認められない事や、雪男の特徴等を明るく生配信して応援者を増やすという、地道な活動を始める。 ドラマ的には、あからさまに反対したり妨害したりする人は出さず、ネットも含めて二人の周囲は優しい人で溢れていて、法律改正のムードが盛り上がる前に釘を刺す法相の会見での“雪人は人間ではない、飼っている犬猫とは結婚出来ないのと同じ”との発言が、鬼畜並みの異端に見える設定にしていたのは極端過ぎて残念だったけど。 ユキオから翠の父親は雪人だったのかと聞かれた茜が、山を下りてから恋をして産んだ人間の子で、でも山で恋をした彼を忘れられないから結婚はせず、一人で育てる事も彼に納得して貰ったと説明していたが、前回のあのVを観る限り、これはいざという時に翠を守る為の母親の愛ある嘘にしか私には聞こえなかった。 これからもSNSで地道な活動を続けると決めた二人。環境省の本田(水間ロン)が、こっそり応援してる所で終わったのは洒落ていたな。 脚本=矢島弘一 演出=松原弘志

No.227

>> 214 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」6話まで終了。 今回、最初は今迄の様に居間に普通に存… 【2023冬ドラマ】

「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」7話まで終了。

また出て来た少年がひかりにも見えていたのにはびっくり。
「星太郎さんのお父さんですよね?」と聞かれて頷くとまた消えた。
見える人なのに何故親父が見えなかったのかと聞かれて、「私は幽霊が見える人なんです」つまり星太郎に見えているのは幽霊ではない、妄想なのだとここではっきりと視聴者には分かる仕組み。

少年が家に入って来て直ぐに親父になり、妄想の親父とこっちが本物の幽霊だと言い合うシーンは笑えたけど、ばあちゃんの名前を聞かれて答えられない妄想親父に、「星太郎の作り出した親父だから、星太郎の知らない事は答えられないんだよ」と、してやったりの幽霊親父。呆然としている星太郎。

その後妄想親父は畳の中に消え、次に戻って来た親父が見えるかどうか、ひかりに確認しているのも笑えた。

親父の日記に何が書かれていたのかは、信じられない様な事で口に出来ないと星太郎は言っていたのだが(この隔靴掻痒感よ笑)、幽霊親父が言うには、理代子は離婚後に再婚し、暫くしてから俺は理代子の愛人になったと。
カッとして思わず親父に飛び付いたつもりが、壁に体当たりしたらしい星太郎。面白過ぎる!笑

ひかりの秘密はまだ有りそうな気がするんだけど、どうなんだろう?

脚本=橋部敦子 演出=松原崇

  • << 239 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」8話まで終了。 あの若さで離婚について禅問答の様な返しを当時の夫・航にしている理代子(当時は遠景の声のみだった原田美枝子)が、本当はどんな人なのかを早く知りたいので、次回が楽しみ。 それにしても航が仕事先で偶然入った喫茶店を経営していたのが、陶芸家と再婚していた理代子で、「俺と理代子は出会い直してしまった」とはね。 星太郎が「そこには俺は存在してないし」、自分は両親の離婚で散々辛い思いをして来たのに「何で二人だけでくっついてんだよ!」「もうどっか行っちまえ!」と、声を荒げる気持ちも痛い程分かるわ。 航が個人向け打ち上げ花火を初めて行ったのは、両親に航との結婚を反対されていた理代子に見せる為だった。 なるほど。何かやっぱりひかりは理代子の娘なのではないかって気がして来たわ。 脚本=橋部敦子 演出=松原崇

No.228

>> 215 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「Get Ready!」7話まで終了。 理事長と担任の林はクズだけど、理事長の娘の里佳は“いい… 【2023冬ドラマ】

「Get Ready!」8話まで終了。

8話になってやっとエース(天野真一)の過去話。連ドラとしては遅きに失したって感じ。

手術の腕が立つと噂の天野の転籍を喜んで受け入れた剣持院長が、自分を超えるその才能を目の当たりにした途端に嫉妬し、やがては天野と、天野の恩師であり胸部外科学会の理事長を狙う自分にとって邪魔な存在である真田(榎木孝明)を、まとめて陥れて野望を達成してしまうという部分は、上手く描けていたし分かりやすかった。

ただ残念だったのは、真田が天野のどの部分が医師として不足していると考え危惧していたのかが、分かり難かった事。
真田は「オペは完治の入り口でしかない」が口癖で、天野に対し君はまだまだ治療の本質を学ぶ必要がある、みたいな事は言っていたのだが、例えば天野が“成功の確率があまり高くない手術を患者に勧めた”とかの具体例を出してくれれば、真田の言葉にも説得力が生まれるのだが、そういうのはなくて、転籍後の青葉ちゃんという小児患者への対応を見てると、真田の言う“治療の本質”をきちんと理解し実践していた様に感じるので、余計に真田の真意が分かり難かったなと。

次回から警視庁副総監(沢村一樹)が、エース達を一気に潰しに掛かる真剣モードに突入?連ドラとして前半のオチャラケとの整合性は取れるの?

脚本=金沢知樹、山田能龍、長花枝薪 演出=山本剛義

  • << 240 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」9話まで終了。 「手術をするかどうかは俺が決める!」それはいいんだけど、あんた基準がブレブレじゃん! 生きる価値は有るのか?→患者の意志を尊重→生きようとする意欲の有る者→父親の謝罪 最後は恩師の名誉回復の為(自分の分も少し含む)の、公の場での謝罪が条件(それも患者本人ではなくて、その父親の剣持院長に対して)で、基準じゃなくて取引きになってしまっているというね。 単体として見れば前回も今回も悪くはないの。でも連ドラして見た場合、話の順番はそれで合っているのかとか、基準がブレ過ぎとか、堤オチャラケ演出は何だったのかとか、整合性に疑問符が付き過ぎなのよ。 何だかんだ言っても(ドラマ内で)エースが手術をしなかったのは、“歩けなくなる”副総理だけで、“死んでしまう”患者は全部手術をしているのよね。 それだったら前にも書いたけど、金持ちにはお金だけを条件にして絞り取り、貧乏人は生きる意欲だけを条件にするみたいな、分かりやすい構図にした方が見やすかったし、もっと素直にエース達を応援出来たと思う。あっ、オチャラケ演出は無しでね。 まっ、折角沢村一樹を出して来たので、最後位は格好良くまとめて欲しいけどね。 脚本=川邊優子 演出=福田亮介

No.229

>> 216 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「ブラッシュアップライフ」7話まで終了。 大人になったなっち、みーぽんと話をしている麻美だけど… 【2023冬ドラマ】

「ブラッシュアップライフ」8話まで終了。

まりりんの1周目の人生では、あーちん、なっち、みーぽん、まりりんの4人組でずっと仲良くしていて、まりりんはそんなに勉強は出来ず、保育の専門校に行って保育士になった。大人になっても仲良くしていたけど、ある日、なっちとみーぽんは飛行機事故で死んでしまった。
で、2周目は飛行機事故を回避して二人を助ける為に、パイロットになるべく勉強に専念した為に、あーちん達とは仲良くなれなかった。なるほど、それが麻美の1周目と重なる訳ね。
だけど麻美が交通事故死したのがショックでフライトげ出来ず、なっち達を助けられなかった。3周目も4周目も助けられなくて今5周目。今度はスケジューラーとも仲良くしているから、同じ飛行機に乗れると思うと言っていたのに、乗れたのに事故は起きてしまい、麻美は3人の友人を一気に失ってしまった。
まりりんは1周目の親友達を救う為だけにやり直しの人生を選んでいた、とっても心の優しい人だった。

そして麻美は初めて人間に生まれ変われるチャンスだったのに、5周目のやり直しを選んだ。これが最後と言われたので、今度はただひたすら周りの人が幸せになる様に行動するのみ。
なので保育園で玲奈ちゃんに、これだけは忘れないでと、おまじないとして「みやおかさんはきこんしゃ」を教えてあげるのだった(笑)

脚本=バカリズム 演出=水野格

  • << 241 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」9話まで終了。 冒頭、いきなり始まったカラオケ部屋での、あーちん、なっち、みーぽん、まりりん4人での会話が、面白いんだけど切なかったな。あーちんとまりりんが何周目とか言い出したので、これは麻美の夢なんだなとは分かったけど、目覚めた麻美は今日が小学校の入学式という年齢。 只々友達を助けたい、そこに向かっての覚悟の人生5周目が始まったんだなって。 麻美にはパイロット経験者の真里という強い味方が居るので、小学校から勉強に体力作りに、まりりん手作りの操縦模型操作訓練(舞ちゃんのよりずっと精工で豪華 笑)迄、効率良く徹底的に鍛え上げられ、航空学校の面接官、果ては航空会社の面接官の特徴と対策迄教え込まれているので、難なく二人共希望の航空会社に就職出来た。 そして異例の速さで機長の資格を取り、スケジューラーとも懇意になり、目的の飛行機に機長と副操縦士として搭乗したいと希望を出したのだが…。 先に希望を出していた中村機長が、資格が掛かっているのでどうしても譲れないと。 生死に関わる運命は変えられないのだろうか。(おじいちゃんの寿命は変えられたけど) そこで気になるのが、空港で麻美と真里を見詰めていた謎の男・浅野忠信。彼は運命を変えてくれる人なのか、それとも? どうか4人のワチャワチャが続きます様に。 脚本=バカリズム 演出=水野格

No.230

>> 218 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」6話まで終了。 蛯沢の兄が陳情をした日は、犬飼が体調不良で急に休んだ為に鷲津は超多忙だった為、… 【2023冬ドラマ】

「罠の戦争」7話まで終了。

やはり鴨井の息子(文哉=味方良介)が犯人で、鴨井も隠蔽に加担していたのか…と思っていたのだけど、鷲津が文哉を待ち伏せして事件の事を問い詰める中で、「殺してやろうと思った?」と言ったら間髪入れずに鷲津の目を見て「違う」、「犯人は君だね?事件の隠蔽を母親に頼んだ、7年前と同じ様に」ここでも鷲津の目を見て「違う、俺は…」と何かを言おうとしていた事と、鴨井の回想だとあの日、鶴巻に呼ばれて息子が事件を起こした、防犯カメラに顔がはっきり映っている、既に手は回してあると一方的に言われただけで、映像の確認もしていないので、息子の“違う”と合わせると、少なくとも態と突き落とした訳ではないのではないかと思えて来た。

息子を切り捨てる非情さを持てない鴨井に腹を決めさせる為に、文哉が態と突き落とした事にして、それを隠蔽すれば当然鷲津は真相を暴く筈だから、そこでやっと鴨井は総理になる為に、毅然と息子を切り捨てようとするという読みが鶴巻には有ったのではないか。

そこに鷹野が絡んでいたのかいないのかは読めないのだが、鶴巻としては用済みの鷲津を潰す為に、家族ぐるみの付き合いが有る“親友”の鷹野を利用する算段で、そっちの役割だったの?という気もするし、この人だけはよく分からん。そこも上手いよなあ。

脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭

  • << 242 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」8話まで終了。 いやもうミスリードも上手だわ。 前回の文哉の「違う、俺は…」は、“自分が母親に隠蔽を頼んだのではない”に掛かっていた訳ね。最初の「違う」も、“殺してやろうと思って押した訳では無い”と言いたかったのかな。でもあの押し方はどう見たって故意だし、やった事に弁解の余地は無い。ただ7年前と今回と、主体的にでは無かったとしても、結果的に2度も事件の隠蔽に同意し、息子の真の更生の機会を奪ってしまった母親・鴨井大臣の罪は重い。 ずっと鷹野は信用出来ないと思って来たのだが、それは親分の鶴巻幹事長も同じだった様で、今回はIT企業から息子経由で自分に賄賂が渡っているとのガセネタを鷲津に掴ませ、鷹野の真意を炙り出す罠を仕掛けていて、ここぞとばかりにそれに食い付き鶴巻の罠に嵌ってしまった鷹野。 派閥政治を無くしたい、その為には元凶の鶴巻を潰したい、それが鷹野の当面の野望で、鷲津はそれを知った上で共闘していた訳ね。 「所詮只のぼんぼんだ」と鶴巻から揶揄されて、鷹野も鷲津も万事休すかと思ったら、可南子が間に入って、文哉の自分に対する本心(嫌ってなんかいない、頑張っている母親を応援していた)を確認した鴨井大臣が、記者会見をして息子の出頭、自分の辞任と辞職を発表し、鶴巻を万事休すにした逆転劇にはスカッとした。 脚本=後藤法子 演出=三宅喜重

No.231

>> 219 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」6話まで終了。 このドラマの一星は本当に可愛い。自分の感情に素直で取り繕ったりしない。でも自… 【2023冬ドラマ】

「星降る夜に」7話まで終了。

今回は伴がマロニエ産婦人科に直接二度も乗り込んで来て、抑え切れなくなった恨みの感情を、鈴や止めに入ったスタッフにぶつけるという理不尽で重いシーンが有る為か、コミカル要素として看護師の伊達の妊娠と生活力の全くない彼氏の話を入れ込んでいたけど、これを含めて何か全体の構成の雑さは感じた。
伴が伊達の腕を掴んだ時に、鈴が彼女は妊娠してるの!と叫んだら伴が手を引っ込める事で、伴は妊婦への特別な感情はまだ持っているという事を表したかったのかなとは思ったが、それなら待合室にいたうたを始めとした他の妊婦に精神的な苦痛を与えた事はどう説明するのか。それも含めて伴は精神のバランスを欠いているという表現のつもりだったの?

鈴には恐らく同じ経験をしたのに乗り越えられた佐々木の事が頭に有って、佐々木の時は鈴も新人で「ボロボロ泣いてくれた先生」だったのが、伴の時は中堅で医師として技術的には間違っていなかったが、家族への説明の部分で欠けていた物が有ったのではないか、その事が恐らく頭から離れないから、警察を介入させたくないのだろうとは思うのだが、そこは逆に鈴の傲慢さすら感じてしまった。だってあの場で鈴が守らなければいけないのは、まずは何人も居た妊婦の筈だから。

もし次回、北斗に伴を説教させたいからなのなら、本末転倒。

脚本=大石静 演出=山本大輔

  • << 243 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」8話まで終了。(全9話) 鈴への付きまといと暴言を止めず、一緒に居た北斗に一喝されると目が泳ぎ、勢いが止まってしまう伴。その後、佐々木に会うと再び二股を掛けられてますよと声を掛けるが、自分と同様の経験をしていた事を知り、口では言い返していたが、これがかなりの衝撃だったのかな、伴は打ちひしがれて死を選ぼうとする。 うーん、鈴の裁判の話が出て、佐々木と似た様なケースだと分かった時に、佐々木に焦点を当てる時はこの話を重ねて来るだろうなというのは思っていたけど、まさか伴の方を中心に描き、佐々木を添え物にするとは思わなかったし、今でも納得出来ていない。 余計な事が耳に入らない分、純粋に真っ直ぐ物事の本質を捉える事に長けている一星の言動が鈴に影響を与え、ネグレクトしていたにも関わらず慕ってくれる娘の「お父さん!」の叫びで我に返り、ただ抱き締めてくれた一星の腕の中で伴を泣かせてあげる事で、この伴と鈴、双方にとっての悪縁も断ち切れるだろう的な話の流れも、どうにも都合が良過ぎて冷めた目でしか観る事が出来なかった。 伴を暴れさせるのではなく、同じ様なケースでも何故佐々木は裁判等起こさず、ましてや何故産婦人科医になったのか、そこを丁寧に掘り下げて、闇を抱えている佐々木を救う話にこそ時間を割いて欲しかった。(最終回でやるのかな) 脚本=大石静 演出=山本大輔

No.232

>> 220 【2023冬ドラマ】 「大奥」7話まで終了。(全10話) 《五代将軍綱吉・右衛門佐編》③ 綱吉が「もう月のものが無いのじゃ」と… 【2023冬ドラマ】

「大奥」8話まで終了。(全10話)

《八代将軍吉宗・水野祐之進編》②
前回、綱吉に謁見した光貞の三女お信(子供時代の吉宗)の質実剛健振りが、そのまま成長した様な将軍吉宗の在り様に、観ていて感慨深いものが有った。

美しい男には興味が無いと言っていた通りに、世継ぎの子作りの為なら美醜は問わず、その辺の男でも手当たり次第で情緒も何も有ったものではないし、子を産んでも父親は誰でもよいと言う始末。それ故に、大奥総取締の職を辞す藤波に「奥の男は確かに上様の種馬だが、それをあからさまにしてはあまりにもむなしすぎる。御鈴廊下で『上様から選ばれた』それはここの男たちの人としての誇りなのでございます!」と、最後に説教をれて弱気になり、「私には人の心が分からぬのかも」と、杉下にこぼす辺りも率直な人間性がよく表れていたなと。

男や色恋に興味が無い分、お信の時代から持っていた物事を俯瞰で見る事の出来る資質が最大限に生かされる政には非常に熱心で、人の意見にも耳を傾け、貧しい者や病気の者を救う為の投資は積極的に行うという、“男前な将軍”に描かれていて、三代、五代の時とはまた違う面白さが有った。

薬問屋の婿となった進吉(祐之進)に命じ、赤面疱瘡の特効薬探しが始まったのだが、さてどうなるのか楽しみだ。

脚本=森下佳子 演出=川野秀昭

  • << 244 【2023冬ドラマ】 「大奥」8話まで終了。(全10話) 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》③ 前半は赤面疱瘡との戦いの続きで、赤面が発生していない山奥の村で飲まれている猿の肝が効くのではないかとの事だったが、結局想像していた通り、山奥で人の流入が無かったから感染しなかっただけで、肝を求めて江戸から人が入った事で、村の男にも初の感染者が出てしまった。ただ、養生所等に患者を集めた為に流行は抑える事が出来、隔離政策の有効性は確認出来た。でも吉宗の言う通り「負けは負けじゃ」 何故今この時に「大奥」をぶつけて来たのかの、答えの一つがこれだった。 ただでは転ばぬ吉宗はこれを機に、薬草等を調べる為の洋書の輸入を解禁し、男が蘭学を学ぶ事も認めた。史実と上手く絡ませているのが素晴らしい。 後半は世継ぎの話。あの時代は(今もその名残は有るけど)先ずは長子優先(というか必須)だった訳だが、長女の家重(三浦透子=必見の怪演)は脳性麻痺により言葉がはっきりとせず、周囲からバカで役立たずと思われている事が悔しく死にたいと自暴自棄になっている。 家重の頭の良さと戦略家の一面を見抜いた吉宗は、役に立たないから死にたいというのは、生きるなら皆の役に立ちたいとの思いが有るからだと家重を鼓舞し、世継ぎに指名する。 今回は裏回しをする久道の、説得力の有る言葉の数々にもグッと来た。 脚本=森下佳子 演出=大原拓

No.233

>> 221 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」7話まで終了。 いやあ長かったね、初音のメンタル完全復活迄の道程。 10年前、… 【2023冬ドラマ】

「リバーサルオーケストラ」8話まで終了。

穂刈は何故交通事故に遭ったのか、それは通りの反対側に、認知症で徘徊する妻を見付けたから。合宿で集中して練習が出来たカルメンは問題無かったのだから、穂刈の腕が落ちたのではなくて、奥さんの世話が忙しくなって、自宅での練習量が減ったからなのではないかと推測する団員達。

娘は介護付きの施設に入れる様に父親に言うが、子育てから姑の介護迄ずっと妻にワンオペを強いて来てしまった穂刈には贖罪の気持ちも強く、退団して自分が面倒を見ると譲らなかったらしいが…。

複数の家族とヘルパーの組み合わせで面倒を見られるのならそれも良いが、認知症が進んでしまった場合は、専門家が見てくれる施設に預ける事は、寧ろ双方にとって良い事だと思うのだが。

穂刈パートについてはきちんと組み立てられていたなとは思うのだが、前回、長かった初音のトラウマがやっと解けて、ここから皆で力を合わせて、“もうポンコツとは言わせない”と猛練習をして、定期演奏会、こけら落とし対決に向けて盛り上がって行く玉響を観たいので、何故ここで穂刈パートなの?と、そこは残念だったな。

※穂刈の自宅のロケ地は、「忍者に結婚は難しい」の悟郎と蛍の自宅と同じ。そして「ただ離婚してないだけ」の柿野の自宅としても使われていた。駐車場と階段の手摺りが印象的。

脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一

  • << 245 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」9話まで終了。 ドラマ内のオケの演奏シーンとしては「威風堂々」「Mela!」「カルメン組曲」「チャイコン(一部)」「運命」と聴いて観て来た訳だけど、一番高まったのは「威風堂々」次が「Mela!」って、話数の順に段々と興奮度が下がって来たのは、勿論“慣れ”の部分も有るのかとは思うが、一番大きいのはドラマ部分の“トゲ”である本宮議員の画策が、回を追って段々と笑えない物になり、「カルメン組曲」の時と今回はもう犯罪レベルで、それを本来なら止めるべき立場の市長も、オケを政争の具にしている本宮議員の挑発に乗り、売り言葉に買い言葉で○○だったら玉響は解散!を受け入れて、オケをおもちゃにしてしまっていて、その事が本当に不愉快で、「威風堂々」の時みたいに演奏を純粋に楽しめないのだ。 勿論ドラマだから紆余曲折は必要だ。でもそれが何故解散を賭ける事になってしまうのか。何故犯罪を有耶無耶にしてしまうのか。(そう言えば前枠でも犯罪を許容してたな) これが補助金を巡る丁々発止(○○だったらいくら削るとか)ならばまだ許容出来たし、オケの予算に直結するのでポンコツ返上に頑張ったり、話を膨らませる事も出来たと思う。 次回、せめて最後位は「威風堂々」の時みたいに心から感動する演奏を聴きたい! 脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬

No.234

>> 222 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」8話まで終了。 2階の寝室に隠れた蛍が、小夜の追求を何とかはぐらかす悟郎にツッコミを… 【2023冬ドラマ】

「忍者に結婚は難しい」9話まで終了。

伊賀の追手に囲まれた蛍のピンチを救ったのは宇良くんで、あっさり「伊賀っす」って、えー!?忍者スクールを卒業したけど、まだ正式に忍者になるって決めてないんでって、そんなの有りなのか(笑)
親から先輩達の仕事振りを見て来いと言われて郵便局にインターンとして入ったけど、身バレしてないから監視もして、赤巻議員殺しに関係していそうな者がいれば報告しろとも言われていると。これが本当なら、宇良くんの親は風富→松下ラインを疑っていて、伊賀も一枚岩ではないという事か。伊賀の国会議員も世話になったと言ってたので、宇良くんの親は相当上の地位の人なのかな。
蛍は脇が甘いからあっさり信じちゃってるけど(犯人捜しで協力するのはいいけど、宇良くんを父親のアパートに入れて、“山田”の存在を見せちゃったのはどうなのよ)。
でも宇良くんのお陰で赤巻議員が、甲賀が支援しているあの豊松議員と密会していた事が分かったので、それが殺された動機なのか?

小夜は悟郎には蛍を助けてあげるから、蛍には悟郎を助けてあげるからと、それぞれに条件を提示していて、これは“色惚け”では無くて仕掛けなのかもと思えて来た。
果たして蛍は“生延の術”を、悟郎と小夜の父、どちらに使うのかな。

5話以降どんどん面白くなってる。観続けていて良かった!

脚本=松田裕子 演出=北坊信一

  • << 246 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」10話まで終了。(全11話) 第7話で蛍の父が、自分が伊賀の斉藤の任務を阻止した仕返しに、蛍の母と姉に毒針を刺して斉藤は逃亡し、その後捜したが行方不明になっていると話していたのだが、その斉藤が身分を隠す為の偽名で、正体は伊賀の総帥の風富城水だった事、今、瀕死の状態の息子の衆議院議員・城一郎は、上草村のレジャーランド誘致の裏で、その地下に放射性廃棄物の処理場を作ろうとしていた事、その情報を知った赤巻議員は野党の豊松議員に三千万円で情報を売り付け、それを知った小夜があの日、赤巻議員を殺し、蛍には豊松議員の暗殺を命じたのではないかと思われる事、宇良くんの親は総帥一族の暴走を危惧している穏健派と見られ、息子に探らせ、真実を暴く為に蛍に協力させている、話の流れとしてはこんな所かな。 後は蛍が“生延の術”を誰に使うのかなんだけど、予告では悟郎がピンピンしていて(笑)蛍と一緒に風富一派と対峙していたので、あれが“術後”だったのかどうか、だな。 悟郎は“自力”で回復していて、蛍は風富の自白と自首、小夜の自首を条件に城一郎に“生延の術”を使い、伊賀の穏健派が実権を握り、悟郎と蛍は別れずに済むというハッピーエンドにするのか、とにかくハッピーで終わらせて欲しいな。 脚本=松田裕子 演出=木下高男

No.235

>> 223 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」7話まで終了。 サブタイトル【あなたとわたしの境界線】 今回は“人間と幽霊… 【2023冬ドラマ】

「100万回 言えばよかった」8話まで終了。

サブタイトル【消えてもいいよ…別れの予感】

前回は少し停滞気味だったのだが、今回はラストに向けて色々と一気に回収し始めた感じだ。
このドラマは考察がメインでは無いので、今回示された“涼香を殺したのは希也(千代の息子だったのはびっくり)”、“直木を殺したのは多分良々(池澤)”でいいのだろうし、恐らく千代の命令で“希也と莉桜を練炭自殺に見せ掛けて殺した(莉桜は意識不明)”のも、良々なのだろう。
後は良々の動機と千代の罪の全容解明だけかな。(莉桜が千代の顧客名簿を撮っていた莉果の古い携帯って、何処に有るんだけ?)

悠依が良々に襲われる寸前になって、グミの咀嚼音からやっとあの時の運転手は良々と思い出し、あの状況であの機転は普通は無いなとは思ったけど、あそこで“直木の口笛”を使って良々の勢いを止めに掛かる設定は、中々の物だったなと。

凛子幽霊と宋って、魚住を使って宋に心残りを言わせて、それを聞いて安心した凛子幽霊が成仏する所を直木と悠依(魚住の実況で)に見せる、その為の設定だったのね。(←それがサブタイトル)
でもその為だけだとちょっと回りくどいから、宋にはまだ何か有るのか?

直木の口笛を頼りに悠依がキスをするシーンは、美し過ぎてドキドキした。凄いアイディア!

脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔

  • << 247 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」9話まで終了。 謎だった部分が全て回収された今回。 英介(良々)は千代の下で“金の受け渡し、送迎、脅し”とかやっていたけど、千代が大物と揉めて“仕事”を辞めてからは、本物の優しさを持った勝さんの影響を強く受けて、それ迄していた事への贖罪の意味も込めて、家庭的に恵まれない子供達の為に居場所を作り支援をしていた、その行いに嘘は無かった様だ。でもどんなに今を正しく生きても、一度悪い事をした過去はずっと付いて回ると。 莉桜を通じて英介の過去の悪行を知った直木は、知らなかった事にしてくれと頼む英介に、千代が復活させていた仕事で今、体を奪われている子に君の事は諦めたと言えるのかと英介に問い、警察に行こうとしたら英介に刺された。 結局英介は一皮剥けば、今手にしている名声を手放したくないだけのエゴイストだった訳だ。 魚住は消えそうな直木を自分の体に入れさせるが、直木は悠依の頬に触れはするものの、肝心な事は言わずに消えて行った。 悠依は魚住に、本物の直木からだから貰える物って有るのかなと、自分も違和感が有った様な言い方をする。 だからなのかな、ラストに悠依が目覚めたら、キッチンで本物の直木がハンバーグを焼いていた!これが噂のラスイチなの? ※直木が静電気で英介に落雷を誘導したけど、普通は死ぬよねw 脚本=安達奈緒子 演出=古林淳太郎

No.236

>> 224 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」6話まで終了。 TELASAのサブタイトル【ステップファミリーの苦悩】 … 【2023冬ドラマ】

「リエゾン-こどものこころ診療所-」7話まで終了。

【最終章】このドラマは次回8話で終了する。そして今回のASDの少女優美(加藤柚凪)と父親(丸山=三浦貴大)の話は継続するので、その感想は短めで。

佐山の実家の大病院の精神科に掛かり、話を聞いて貰えず、その時に待合室で親切にしてくれた志保の事を次の発作の時に思い出し、佐山のゆっくり患者の話を聞く診療(だけどこれをやるとほぼ赤字なのだとか)を受けられたパニ障の女性(紺野=南沢奈央)の件は、医師が殆どPCしか見ずに薬を飲む様に言うだけという、所謂あるある話だったけど、精神科でもこれをやっちゃうの?という、効率化の残酷さを見せられて悲しかった。

そして優美ちゃんの件は、自閉スペクトラム症の幼い子供の母親が、ある日突然交通事故で亡くなってしまったら、その子を含めた残された家族はどうなってしまうのかがシビアに描かれていて、観ていてとても辛く切なくなってしまった。
そんな簡単に解決出来る話では無いけど、次回この父娘に何か一筋の光が見える様な部分は有って欲しいと願わずにはいられない。

志保の言動に落ち着きが出るに連れて、このドラマはどんどん良くなって来ているので、ここで終わってしまうのは勿体無いなあ。

脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito

  • << 248 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」全8話終了。 ごく普通の子でも7才位だったら、親が亡くなるという事を深くは理解出来ないと思う。ただ、それ迄一緒に暮らしていた大好きなママが、ある日から突然居なくなれば何でどうして「ママ、ママ!」となり、父親なり祖父母なりが、こうこうこうでと死について分かりやすく説明すれば、子供なりに理解し会えなくなったママを求めて泣いたり、時にはストレスから癇癪を起こしたりもするだろう。 ではASDの子の場合はどうなのか。このドラマはその一端を伝えてくれた訳だが、実際にはあの様に短時間で理解して哀しみの涙を流したり、母親の写真に手を合わせたり、泣く弟を慰める姿勢を見せたりは直ぐには出来ないだろうとは思う。 ただドラマとしては、自身もASDで幼い時に最大の理解者である母親を亡くし、父親がきちんと説明してくれなかった事で混乱し、心に傷を負ってしまった佐山が、医師の叔母が様々な方法でその傷を癒やしてくれた様に、自分も医師として、傷付いている子供達の役に立ちたいと頑張る姿を見せる話なので、こういう脚色は許容範囲だと思う。 優実なりに理解し大泣きするシーンの、小さな大女優・加藤柚凪の泣き演技に震えた。 尻上がりに良くなって来た所で終わってしまうのは残念過ぎる。 脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito

No.237

>> 226 【2023冬ドラマ】 「東京の雪男」4話まで終了。 冒頭、“これは私が生まれる迄の本当に有った話”という翠のモノローグが約8秒。… 【2023冬ドラマ】

「東京の雪男」全5話終了。

雪人との入籍を認めていない日本の法律を知り、ユキオと翠はパートナーとして生きて行こうと話をするが、翠は上司の南條(安藤玉恵)から“日本で法律上の夫婦にならないと受けるであろう様々な不利益の話”を聞き、加鹿(ゆうたろう)のアドバイスに従って、“ユキオch.”で結婚が認められない事や、雪男の特徴等を明るく生配信して応援者を増やすという、地道な活動を始める。
ドラマ的には、あからさまに反対したり妨害したりする人は出さず、ネットも含めて二人の周囲は優しい人で溢れていて、法律改正のムードが盛り上がる前に釘を刺す法相の会見での“雪人は人間ではない、飼っている犬猫とは結婚出来ないのと同じ”との発言が、鬼畜並みの異端に見える設定にしていたのは極端過ぎて残念だったけど。

ユキオから翠の父親は雪人だったのかと聞かれた茜が、山を下りてから恋をして産んだ人間の子で、でも山で恋をした彼を忘れられないから結婚はせず、一人で育てる事も彼に納得して貰ったと説明していたが、前回のあのVを観る限り、これはいざという時に翠を守る為の母親の愛ある嘘にしか私には聞こえなかった。

これからもSNSで地道な活動を続けると決めた二人。環境省の本田(水間ロン)が、こっそり応援してる所で終わったのは洒落ていたな。

脚本=矢島弘一 演出=松原弘志

No.238

>> 225 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」7話まで終了。 SISの先遣隊2名が病院内に入り込み、内通者からの情報でそれを知った鬼が大捜… 【2023冬ドラマ】

「大病院占拠」8話まで終了。

豪華客船(頭文字がPP=P2作戦?)の集団感染が3年前で、知事主導で極秘裏に地下4階にウイルス研究室を設置したと思われる、神奈川県立医科大学付属界星堂病院が完成開院したのが半年前。
和泉(ソニン)に何かが有った(恐らく夫の死)のが3年前、その夫にお世話になったという警察官の淡路が、看護師から警察に転職したのも3年前で、今回紫鬼と判明した相模(白洲迅)が和泉の部署に転属したのが半年前。
こうして見ると、やはり青鬼と共闘、もしくは本当の鬼のボスはソニンとしか思えないんだよなあ。

あと知りたいのは今回、播磨射殺犯として失脚した備前(渡部篤郎)が、どういう形でP2作戦に関わっていたのか。
5年前に播磨の不祥事を揉み消して恩を売ったのは、手駒にしておいて損は無い立場の人間だったからなのだと思うのだが、その後、3年前の集団感染以降に、どういう経緯が有って手駒の播磨を長門県知事(筒井真理子)に差し出したのか。

1年前、神奈川県立大感染症研究員だった茶、橙の弟がステルスウイルスに感染し、それを黃、白の息子と恐らく看護師安芸の里子に出された妹に感染させてしまい、播磨が未承認の薬を投与したら死なせてしまった、という事なのかな?

穴も有るけどそれも含めて楽しめてるドラマ。

脚本=福田哲平 演出=大谷太郎

  • << 249 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」9話まで終了。 P2作戦については大方の予想通りだったけど、知事があの豪華客船に乗船していた為にあの計画が始まったというのは、話としてはまあまあの説得力だったかなと。ただ、播磨や甲斐ら感染症専門医がワクチン開発研究に加わりたいという気持ちは理解出来るけど、備前が計画に加わったのは知事の大学の同期だったからは、いかにも動機が弱過ぎるな。 あと鬼側の理由としては、相模は琴音の婚約者で琴音は相模の子供を宿していた、何故琴音だけ遺体が見付からないのかというのは十分な動機だと思うが、看護師安芸の「本気で自分の病気を心配してくれたのは甲斐先生だけで、その先生が謎の死を遂げ、殺されたと知ったから」というのはちょっと弱いかな。 HPのあらすじを読んだ感じでは、青、赤、黒、琴音は同じ児童養護施設育ちなのかなと思える。そして青は裕子に「貴女の夫が私を鬼にしたのです」と言っていたから、やはりあのガソリンスタンド事件が関係しているのかなと。 青は何故裕子をずっと側に置いているのか。今回青が自分の首にハイドロウイルスを打ち込んだ事で、1時間後に発症すれば裕子に感染させる事が出来る。それを知った上で武蔵は、青が持っている抗ウイルス薬を誰の為に使うのか究極の選択をさせる、それが青の復讐なのかな。 そして最後迄引っ張るソニンの立ち位置。 脚本=福田哲平 演出=西村了

No.239

>> 227 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」7話まで終了。 また出て来た少年がひかりにも見えていたのにはびっ… 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛

「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」8話まで終了。

あの若さで離婚について禅問答の様な返しを当時の夫・航にしている理代子(当時は遠景の声のみだった原田美枝子)が、本当はどんな人なのかを早く知りたいので、次回が楽しみ。

それにしても航が仕事先で偶然入った喫茶店を経営していたのが、陶芸家と再婚していた理代子で、「俺と理代子は出会い直してしまった」とはね。
星太郎が「そこには俺は存在してないし」、自分は両親の離婚で散々辛い思いをして来たのに「何で二人だけでくっついてんだよ!」「もうどっか行っちまえ!」と、声を荒げる気持ちも痛い程分かるわ。

航が個人向け打ち上げ花火を初めて行ったのは、両親に航との結婚を反対されていた理代子に見せる為だった。
なるほど。何かやっぱりひかりは理代子の娘なのではないかって気がして来たわ。

脚本=橋部敦子 演出=松原崇

  • << 250 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」9話まで終了。 ひかりは理代子の娘ではないかという私の見立ては違っていたのかな。 それはともかくとして、ひかりにも星太郎にも見える幽霊の航が現れてからは、ひかりの星太郎への遠慮はほぼ無くなり、言葉がどんどん辛辣になり当たりも強くなっているのが笑える。 星太郎は母への復讐と称して、再婚相手の陶芸家の夫に「奥さん不倫してますよ」と告げ口をするつもりが、すれ違っただけで(星太郎は凝視していたけどね)理代子が「星太郎?」と気付いて抱き付かれた事で逃げ帰って来たけど、「30年も会っていないのに何で分かったんだろう」と嬉しそうで。もうあの時点で心はゆるゆるになっていたのだろう。(後で、再会した航が星太郎の写真を理代子に送り続けていたという種明かしが有ったけど) 改めて会いに行った星太郎に、理代子は過去について説明も謝罪もせず、星太郎は何でそんな何も無かったみたいな態度なのかと不満をぶつけるのだが、説明しても言葉は分かり合えた気にさせるだけだからと返し、「今からの話をしましょ。せっかく出会い直したんだから」あらあ、航もこれでやられたのか?いいキャラしてるわ理代子! 別の日、理代子が選んでくれた赤いマフラーをして帰宅、ひかりの前でも外しもしない星太郎。失われた日々の埋め直し…かな。 脚本=橋部敦子 演出=藤田明二

No.240

>> 228 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」8話まで終了。 8話になってやっとエース(天野真一)の過去話。連ドラとしては遅きに… 【2023冬ドラマ】

「Get Ready!」9話まで終了。

「手術をするかどうかは俺が決める!」それはいいんだけど、あんた基準がブレブレじゃん!
生きる価値は有るのか?→患者の意志を尊重→生きようとする意欲の有る者→父親の謝罪
最後は恩師の名誉回復の為(自分の分も少し含む)の、公の場での謝罪が条件(それも患者本人ではなくて、その父親の剣持院長に対して)で、基準じゃなくて取引きになってしまっているというね。

単体として見れば前回も今回も悪くはないの。でも連ドラして見た場合、話の順番はそれで合っているのかとか、基準がブレ過ぎとか、堤オチャラケ演出は何だったのかとか、整合性に疑問符が付き過ぎなのよ。

何だかんだ言っても(ドラマ内で)エースが手術をしなかったのは、“歩けなくなる”副総理だけで、“死んでしまう”患者は全部手術をしているのよね。
それだったら前にも書いたけど、金持ちにはお金だけを条件にして絞り取り、貧乏人は生きる意欲だけを条件にするみたいな、分かりやすい構図にした方が見やすかったし、もっと素直にエース達を応援出来たと思う。あっ、オチャラケ演出は無しでね。

まっ、折角沢村一樹を出して来たので、最後位は格好良くまとめて欲しいけどね。

脚本=川邊優子 演出=福田亮介

  • << 251 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」全10話終了。 今でも結果的に青葉ちゃんを助けられなかった事に苦しみ続けているエースは、10才の少女・結衣(小田愛結=ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリ=妻夫木、藤原のバーターで出演、演技は殆ど棒なんだけど、この子は将来とんでもない美人になりそう。パーツの配置が完璧)の手術を引き受けるものの、いざ少女を前にすると青葉を思い出してしまい、手の震えが止まらなくなってしまう(殆ど武蔵状態w)。 どうするのかと思ったら、街でばったり出会った青葉の母親から、誤解して責めた事の謝罪と励まし、青葉の妹が誕生し前に進めているとの言葉を受けて立ち直るというね。ばったりは都合良過ぎだな。これもジョーカーが裏で頼んでいた事にすれば良かったのに。 高城の設定(切れ者、結衣と同じ病気の妹が居て、もしあの時エースが居れば助けられたのにという思い)は良かったし、高城とジョーカーの切れ者同士の交渉と取引きで、ジョーカーは逮捕されるけど、仮面ドクターズは守り、1年後には復活させるという部分の展開は面白かった。 薄々は感じていたけど、6話以降堤幸彦の演出回が無く、オチャラケも残したのは出番を減らしたPOCだけという事は、恐らくなんだけどPが途中で軌道修正をして、堤さんとメインの脚本家の飯野陽子が降りた可能性は有るのかなと。 脚本=渡辺啓 演出=武藤淳

No.241

>> 229 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」8話まで終了。 まりりんの1周目の人生では、あーちん、なっち、みーぽん、まりりん… 【2023冬ドラマ】

「ブラッシュアップライフ」9話まで終了。

冒頭、いきなり始まったカラオケ部屋での、あーちん、なっち、みーぽん、まりりん4人での会話が、面白いんだけど切なかったな。あーちんとまりりんが何周目とか言い出したので、これは麻美の夢なんだなとは分かったけど、目覚めた麻美は今日が小学校の入学式という年齢。
只々友達を助けたい、そこに向かっての覚悟の人生5周目が始まったんだなって。

麻美にはパイロット経験者の真里という強い味方が居るので、小学校から勉強に体力作りに、まりりん手作りの操縦模型操作訓練(舞ちゃんのよりずっと精工で豪華 笑)迄、効率良く徹底的に鍛え上げられ、航空学校の面接官、果ては航空会社の面接官の特徴と対策迄教え込まれているので、難なく二人共希望の航空会社に就職出来た。
そして異例の速さで機長の資格を取り、スケジューラーとも懇意になり、目的の飛行機に機長と副操縦士として搭乗したいと希望を出したのだが…。
先に希望を出していた中村機長が、資格が掛かっているのでどうしても譲れないと。
生死に関わる運命は変えられないのだろうか。(おじいちゃんの寿命は変えられたけど)

そこで気になるのが、空港で麻美と真里を見詰めていた謎の男・浅野忠信。彼は運命を変えてくれる人なのか、それとも?

どうか4人のワチャワチャが続きます様に。

脚本=バカリズム 演出=水野格

  • << 252 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」全10話終了。 【帰る場所】 背に腹は代えられず本当に中村機長に毒を盛る(下痢が止まらない様にする)のかと思ったら、横からまさかの河村(三浦透子)救世主!前世の区役所時代に、中村からは窓口で散々文句を言われた(そう言えば麻美が中村とは地元が同じと言ってた)らしく、その仕返しの意味も有ったとかで、とにかく河村GJのおかげで二人は手を汚さずに937便に乗務し航路を変更、遠くに落ちて行くスペースデブリを見詰める二人に感無量だった。 考えてみれば自分の人生5周目に、人生4周目だった麻美に思い切って声を賭ける迄の間、真里は只々親友を助けたい一心で、一人でその事だけに人生を賭けていた訳で、それでも助けられなかった真里の寂寥感を思うと心が痛くなるし、やっとこれで楽になれたんだねと労ってあげたくなった。 二人はあっさりパイロットを辞めて大好きな地元に戻り、月2位の頻度で4人で会っている。麻美の誕生日のモンターニャでのワチャワチャ、からの福ちゃんのカラオケ店での朝までプチ同窓会。この一連の楽しい流れ、これこれ、これが観たかった! 58年後、4人は誰一人欠ける事無くメディカルホームで仲良くワチャワチャ、天寿を全うし揃って鳩に生まれ変わり、大好きな北熊谷の街を4羽で見下すのだった。 もう最高の終わり方で大満足! 脚本=バカリズム 演出=水野格

No.242

>> 230 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」7話まで終了。 やはり鴨井の息子(文哉=味方良介)が犯人で、鴨井も隠蔽に加担していたのか…と思… 【2023冬ドラマ】

「罠の戦争」8話まで終了。

いやもうミスリードも上手だわ。
前回の文哉の「違う、俺は…」は、“自分が母親に隠蔽を頼んだのではない”に掛かっていた訳ね。最初の「違う」も、“殺してやろうと思って押した訳では無い”と言いたかったのかな。でもあの押し方はどう見たって故意だし、やった事に弁解の余地は無い。ただ7年前と今回と、主体的にでは無かったとしても、結果的に2度も事件の隠蔽に同意し、息子の真の更生の機会を奪ってしまった母親・鴨井大臣の罪は重い。

ずっと鷹野は信用出来ないと思って来たのだが、それは親分の鶴巻幹事長も同じだった様で、今回はIT企業から息子経由で自分に賄賂が渡っているとのガセネタを鷲津に掴ませ、鷹野の真意を炙り出す罠を仕掛けていて、ここぞとばかりにそれに食い付き鶴巻の罠に嵌ってしまった鷹野。
派閥政治を無くしたい、その為には元凶の鶴巻を潰したい、それが鷹野の当面の野望で、鷲津はそれを知った上で共闘していた訳ね。
「所詮只のぼんぼんだ」と鶴巻から揶揄されて、鷹野も鷲津も万事休すかと思ったら、可南子が間に入って、文哉の自分に対する本心(嫌ってなんかいない、頑張っている母親を応援していた)を確認した鴨井大臣が、記者会見をして息子の出頭、自分の辞任と辞職を発表し、鶴巻を万事休すにした逆転劇にはスカッとした。

脚本=後藤法子 演出=三宅喜重

  • << 253 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」9話まで終了。 次回の番組表に[終]マークが無いので、全11話の様だ。 なので今回、泰生の事件の隠蔽は秘書のやった事、で逃げ切ろうとした鶴巻を総理が肩叩き、これで矛を収める様にと総理に言われて了承したにも関わらず、鷲津はうっかりを装って鶴巻の幹事長辞任をリーク、押し寄せたマスコミの前で鶴巻はヨロっと倒れてしまい、夜、そのニュースを見る鷲津の悪顔は、妻の可南子も不安を覚える程で、ここからは復讐の域を超えて、政治家として権力の虜になり、自分がのし上がる為なら何でもやってしまう人間に変貌してしまうのではないかという危惧が描かれ、と同時に出る杭は打たれるで、虻川を秘書にして逆襲を狙う鶴巻、今は鷲津人気を利用しているが使い捨てる気満々の総理、そしてこっちもやはり只の親友ポジでは終わらなそうな鷹野と、政界は一寸先は闇を予想させる怪しい動き、その上鷲津の闇を知っているとばかりの怪文書、これだけ下地が揃えば次回、鷲津が窮地に陥るのは必至で、そこからの鷲津をどう描くのか、残り2話が楽しみだ。 今回、議員会館事務員の小鹿(水川かたまり)が急に怪しい動きをしていたけど、あれはミスリード?それとも本物の敵? あと蛯沢は鷲津の引出しの中の何を見て険しい顔をしたのかな。例の陳情書類? 蛯沢に何かをさせる気なのかね、後藤法子氏は。 脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭

No.243

>> 231 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」7話まで終了。 今回は伴がマロニエ産婦人科に直接二度も乗り込んで来て、抑え切れなくなった恨み… 【2023冬ドラマ】

「星降る夜に」8話まで終了。(全9話)

鈴への付きまといと暴言を止めず、一緒に居た北斗に一喝されると目が泳ぎ、勢いが止まってしまう伴。その後、佐々木に会うと再び二股を掛けられてますよと声を掛けるが、自分と同様の経験をしていた事を知り、口では言い返していたが、これがかなりの衝撃だったのかな、伴は打ちひしがれて死を選ぼうとする。

うーん、鈴の裁判の話が出て、佐々木と似た様なケースだと分かった時に、佐々木に焦点を当てる時はこの話を重ねて来るだろうなというのは思っていたけど、まさか伴の方を中心に描き、佐々木を添え物にするとは思わなかったし、今でも納得出来ていない。
余計な事が耳に入らない分、純粋に真っ直ぐ物事の本質を捉える事に長けている一星の言動が鈴に影響を与え、ネグレクトしていたにも関わらず慕ってくれる娘の「お父さん!」の叫びで我に返り、ただ抱き締めてくれた一星の腕の中で伴を泣かせてあげる事で、この伴と鈴、双方にとっての悪縁も断ち切れるだろう的な話の流れも、どうにも都合が良過ぎて冷めた目でしか観る事が出来なかった。

伴を暴れさせるのではなく、同じ様なケースでも何故佐々木は裁判等起こさず、ましてや何故産婦人科医になったのか、そこを丁寧に掘り下げて、闇を抱えている佐々木を救う話にこそ時間を割いて欲しかった。(最終回でやるのかな)

脚本=大石静 演出=山本大輔

  • << 254 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」全9話終了。(最終回は6分拡大) 10年の時を経て、やっと東京の自宅の遺品整理をして区切りを付けようと決心した佐々木。その気持ちを受けて、北斗は特別にポラリス全員で作業をし、短時間で終わらせる事にする。佐々木は完全に吹っ切れている訳ではなく、“物に区切りを付ければ、気持ちも後から付いて来るだろう”という風に見て取れたし、北斗もそこを慮って短時間作業に拘ったのかなとも思えた。 「一つ残らず全部捨てて欲しい」が佐々木の希望だったが、一星は「これだけは」と、彩子(安達祐実)が生前、結婚記念日(出産予定日の翌日)のお祝いにと用意していた、家族お揃いの三足のスニーカーとカードを渡すと、佐々木はそれを抱き締めて声を上げて大泣きする。 誰もが大泣きすれば、伴みたいに憑き物が取れた様になるとは限らないが、確かに一つの区切りにはなるし、佐々木は一歩を踏み出す為に、誰も知らない土地(青森)の病院で働く事にする。 尊敬する鈴の様な医者になる為に、鈴の側から離れなければいけない、という彼なりの理由で。 単話として観れば良く出来ていたし、スニーカーのくだりは泣けたけど、前回迄の伴の扱い方で物凄くテンションが下がってしまったので、連ドラとしては残念だったなという印象の方が強く残ってしまった。 脚本=大石静 演出=深川栄洋

No.244

>> 232 【2023冬ドラマ】 「大奥」8話まで終了。(全10話) 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》② 前回、綱吉に謁見した光貞の三女お… 【2023冬ドラマ】

「大奥」8話まで終了。(全10話)

《八代将軍吉宗・水野祐之進編》③
前半は赤面疱瘡との戦いの続きで、赤面が発生していない山奥の村で飲まれている猿の肝が効くのではないかとの事だったが、結局想像していた通り、山奥で人の流入が無かったから感染しなかっただけで、肝を求めて江戸から人が入った事で、村の男にも初の感染者が出てしまった。ただ、養生所等に患者を集めた為に流行は抑える事が出来、隔離政策の有効性は確認出来た。でも吉宗の言う通り「負けは負けじゃ」
何故今この時に「大奥」をぶつけて来たのかの、答えの一つがこれだった。
ただでは転ばぬ吉宗はこれを機に、薬草等を調べる為の洋書の輸入を解禁し、男が蘭学を学ぶ事も認めた。史実と上手く絡ませているのが素晴らしい。

後半は世継ぎの話。あの時代は(今もその名残は有るけど)先ずは長子優先(というか必須)だった訳だが、長女の家重(三浦透子=必見の怪演)は脳性麻痺により言葉がはっきりとせず、周囲からバカで役立たずと思われている事が悔しく死にたいと自暴自棄になっている。
家重の頭の良さと戦略家の一面を見抜いた吉宗は、役に立たないから死にたいというのは、生きるなら皆の役に立ちたいとの思いが有るからだと家重を鼓舞し、世継ぎに指名する。
今回は裏回しをする久道の、説得力の有る言葉の数々にもグッと来た。

脚本=森下佳子 演出=大原拓

  • << 255 【2023冬ドラマ】 「大奥」全10話終了。(前回8話は誤記) 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》(←8話はこのサブタイトルでも良かったけど、9〜10話もこれだと少し違和感が) 村瀬が没日録を墓場迄持って行ったのでは無く、殺されて墓場に持って行かされた(一緒に埋められた)、何故ならそこには絶対に知られてはいけない、久通が吉宗の為にして来た事の秘密が書かれていたから。しかし墓荒らしが村瀬の墓から持ち出した没日録は奉行の大岡忠相の手に渡り、大御所様となっていた吉宗の元に届けられ、真実(自分が将軍になれたのは、政敵である尾張の吉通と二人の姉を久通が密かに殺していたから。その事実に気付いていたらしい村瀬も、御庭番に命じて殺害)を知った吉宗が、久通最後の出仕の日に本人に確認し、上様がこの国を治め導いて行く姿を見ていたかったからと話し、お手討ち覚悟の久通に、「辛かったであろう、ずっと一人で背負って」と労る吉宗と、「信様、ありがとうございました」と、幼名で応えた久通との、この二人にしか分からない関係性にグッと来た。 家重は言葉の問題で老中からは軽んじられ、本人もやる気を無くしていたが、頭が切れて上様の本質もきちんと理解していて、吉宗も家重の事を託した意次が支えて行けば、大丈夫なのかなと思わせてくれた所で終わったのが良かったなと。 シーズン2が待ち遠しい! 脚本=森下佳子 演出=大原拓

No.245

>> 233 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」8話まで終了。 穂刈は何故交通事故に遭ったのか、それは通りの反対側に、認知症で徘… 【2023冬ドラマ】

「リバーサルオーケストラ」9話まで終了。

ドラマ内のオケの演奏シーンとしては「威風堂々」「Mela!」「カルメン組曲」「チャイコン(一部)」「運命」と聴いて観て来た訳だけど、一番高まったのは「威風堂々」次が「Mela!」って、話数の順に段々と興奮度が下がって来たのは、勿論“慣れ”の部分も有るのかとは思うが、一番大きいのはドラマ部分の“トゲ”である本宮議員の画策が、回を追って段々と笑えない物になり、「カルメン組曲」の時と今回はもう犯罪レベルで、それを本来なら止めるべき立場の市長も、オケを政争の具にしている本宮議員の挑発に乗り、売り言葉に買い言葉で○○だったら玉響は解散!を受け入れて、オケをおもちゃにしてしまっていて、その事が本当に不愉快で、「威風堂々」の時みたいに演奏を純粋に楽しめないのだ。

勿論ドラマだから紆余曲折は必要だ。でもそれが何故解散を賭ける事になってしまうのか。何故犯罪を有耶無耶にしてしまうのか。(そう言えば前枠でも犯罪を許容してたな)

これが補助金を巡る丁々発止(○○だったらいくら削るとか)ならばまだ許容出来たし、オケの予算に直結するのでポンコツ返上に頑張ったり、話を膨らませる事も出来たと思う。

次回、せめて最後位は「威風堂々」の時みたいに心から感動する演奏を聴きたい!

脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬

  • << 256 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」全10話終了。 前回、オケを政争の道具にしている本宮と市長が腹立たしいと書いたが、今回、勝手な事をしたと朝陽を責める父に、「散々勝手な事をして来たのはどっちだよ!」と朝陽が怒鳴り返してくれたので、少しスッキリした(笑) 今回、三島は玉響の為に本宮に物申したり、高階会長に「玉響の演奏は聴いた事が有るのですか?」と質問して事の本質を突いたり、すっかりフェアな人間に生まれ変わっていたけど、以前の彼から考えると都合が良過ぎるのでは? まあ、本宮をギャフンと言わせたり、会長をオーディエンスとして本気にさせたりは、あの中では三島にしか出来なかっただろうなとは思うけど。 あと、初音は朝陽を連れて来るのに何で走って行くの?帰りもだけど、あの二人にはタクシーに乗るという発想は無いのか(笑) 「チャイ5」の演奏シーンに関しては、最初の「威風堂々」の時の様に感動したし、特に途中から朝陽が指揮棒を手の後方に持ち替えて、オケ全体の感情を引き出す様に両手振りにしたシーンではグッと来て、涙が出そうになった。 麦ちゃんを筆頭に役者の皆さんが、楽器を弾ける(吹ける)人が観ても、ボーイングや指の位置が合っていると分かるレベルになる迄練習した、その努力は確実に伝わって来たという事は言っておきたい。 脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一

No.246

>> 234 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」9話まで終了。 伊賀の追手に囲まれた蛍のピンチを救ったのは宇良くんで、あっさり「伊賀… 【2023冬ドラマ】

「忍者に結婚は難しい」10話まで終了。(全11話)

第7話で蛍の父が、自分が伊賀の斉藤の任務を阻止した仕返しに、蛍の母と姉に毒針を刺して斉藤は逃亡し、その後捜したが行方不明になっていると話していたのだが、その斉藤が身分を隠す為の偽名で、正体は伊賀の総帥の風富城水だった事、今、瀕死の状態の息子の衆議院議員・城一郎は、上草村のレジャーランド誘致の裏で、その地下に放射性廃棄物の処理場を作ろうとしていた事、その情報を知った赤巻議員は野党の豊松議員に三千万円で情報を売り付け、それを知った小夜があの日、赤巻議員を殺し、蛍には豊松議員の暗殺を命じたのではないかと思われる事、宇良くんの親は総帥一族の暴走を危惧している穏健派と見られ、息子に探らせ、真実を暴く為に蛍に協力させている、話の流れとしてはこんな所かな。

後は蛍が“生延の術”を誰に使うのかなんだけど、予告では悟郎がピンピンしていて(笑)蛍と一緒に風富一派と対峙していたので、あれが“術後”だったのかどうか、だな。
悟郎は“自力”で回復していて、蛍は風富の自白と自首、小夜の自首を条件に城一郎に“生延の術”を使い、伊賀の穏健派が実権を握り、悟郎と蛍は別れずに済むというハッピーエンドにするのか、とにかくハッピーで終わらせて欲しいな。

脚本=松田裕子 演出=木下高男

  • << 257 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」全11話終了。 棒手裏剣が命中した後、3日間寝ていただけでピンピンしている悟郎。どうやって治した?あれを使ったのか?は伏せたまま話は進み、甲賀調査班?から赤巻議員が殺された日の、小夜が映っている別の角度の監視カメラ映像が届き、総帥の城水の居場所も示され、その別荘に乗り込む蛍と悟郎。 城水はとにかく息子に生延の術を使って助けろの一点張り。ここで蛍は、もう悟郎を助ける為に術を使ってしまったから出来ないと初めて明かす。小夜は蛍を殺すつもりだったから、棒手裏剣に毒を塗り付けていたのね。匂いで分かった蛍は直ぐに術を使って悟郎を助けた。風富にとっては自業自得って事。 蛍は悟郎に「愛してる」と告げて姿を消し、いつか二人を取り巻く環境が変わったらまた会えるからという手紙と離婚届を悟郎に送って来る。 2年後に宇良くんの母親(シルビア・グラブ)が伊賀の総帥となり、階級制度の廃止等の改革が始まり、蛍が以前に二人が初めて出会った湖畔のキャンプ地で、悟郎との出会い直しから始める所で終わった。 まあ希望の有る終わり方で良かったけど、ちょっと最終回はナレ処理とか説明台詞処理が多かったな。最初の方の「悟郎に結婚は難しい」をもっと圧縮して、5話以降の「忍者に結婚は難しい」展開を、もっと早くから丁寧に描いて欲しかったな。 脚本=松田裕子 演出=土方政人

No.247

>> 235 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」8話まで終了。 サブタイトル【消えてもいいよ…別れの予感】 前回は少し… 【2023冬ドラマ】

「100万回 言えばよかった」9話まで終了。

謎だった部分が全て回収された今回。
英介(良々)は千代の下で“金の受け渡し、送迎、脅し”とかやっていたけど、千代が大物と揉めて“仕事”を辞めてからは、本物の優しさを持った勝さんの影響を強く受けて、それ迄していた事への贖罪の意味も込めて、家庭的に恵まれない子供達の為に居場所を作り支援をしていた、その行いに嘘は無かった様だ。でもどんなに今を正しく生きても、一度悪い事をした過去はずっと付いて回ると。
莉桜を通じて英介の過去の悪行を知った直木は、知らなかった事にしてくれと頼む英介に、千代が復活させていた仕事で今、体を奪われている子に君の事は諦めたと言えるのかと英介に問い、警察に行こうとしたら英介に刺された。
結局英介は一皮剥けば、今手にしている名声を手放したくないだけのエゴイストだった訳だ。

魚住は消えそうな直木を自分の体に入れさせるが、直木は悠依の頬に触れはするものの、肝心な事は言わずに消えて行った。
悠依は魚住に、本物の直木からだから貰える物って有るのかなと、自分も違和感が有った様な言い方をする。

だからなのかな、ラストに悠依が目覚めたら、キッチンで本物の直木がハンバーグを焼いていた!これが噂のラスイチなの?

※直木が静電気で英介に落雷を誘導したけど、普通は死ぬよねw

脚本=安達奈緒子 演出=古林淳太郎

  • << 258 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」全10話終了。 前回、事件絡みの事は全て回収されたので、最終回は“伝えたい思いはきちんと口に出して伝えよう”“人はいつ死ぬの分からない。だから後悔の無い様に生きよう”という、作者が伝えたかったのであろう事を一話分を使って表現したという感じで、“蘇り”が何故原田は一瞬で直木は約一日だったのか、その辺のメカニズムは曖昧なままだったが、まあそもそもの設定自体が曖昧でファンタジー要素に包まれたドラマだったから、その辺の“何故?”は私はスルーでも問題無いかなと。 でもその他の気になっていた、悠依が里親の元へ来た理由とか、弟の拓海が直木の葬儀に来なかった理由とかは、きちんと回収してくれたし、直木の心残りだった両親や弟の自分に対する後悔や感謝の気持ちも、悠依の協力も有って聞く事が出来たし、直木は改めて魚住や姉の叶恵に感謝を伝え、最後に悠依の希望で二人の里子時代の思い出の海に行き、出会えて幸せだった事、愛してる事を伝え合い、最後に「愛してる」を繰り返し伝えて直木は消え、悠依は覚悟の上の別れなので泣き崩れたりはせずに立ち上がり、スタスタと歩いて行く姿をドローンの映像で見せて終わるという、このファンタジーの結末としてはカチッと締まる満足の行くものだった。 特に松ケンと井上真央の上手さが光ったドラマだった。 脚本=安達奈緒子 演出=金子文紀

No.248

>> 236 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」7話まで終了。 【最終章】このドラマは次回8話で終了する。そして今回の… 【2023冬ドラマ】

「リエゾン-こどものこころ診療所-」全8話終了。

ごく普通の子でも7才位だったら、親が亡くなるという事を深くは理解出来ないと思う。ただ、それ迄一緒に暮らしていた大好きなママが、ある日から突然居なくなれば何でどうして「ママ、ママ!」となり、父親なり祖父母なりが、こうこうこうでと死について分かりやすく説明すれば、子供なりに理解し会えなくなったママを求めて泣いたり、時にはストレスから癇癪を起こしたりもするだろう。
ではASDの子の場合はどうなのか。このドラマはその一端を伝えてくれた訳だが、実際にはあの様に短時間で理解して哀しみの涙を流したり、母親の写真に手を合わせたり、泣く弟を慰める姿勢を見せたりは直ぐには出来ないだろうとは思う。

ただドラマとしては、自身もASDで幼い時に最大の理解者である母親を亡くし、父親がきちんと説明してくれなかった事で混乱し、心に傷を負ってしまった佐山が、医師の叔母が様々な方法でその傷を癒やしてくれた様に、自分も医師として、傷付いている子供達の役に立ちたいと頑張る姿を見せる話なので、こういう脚色は許容範囲だと思う。

優実なりに理解し大泣きするシーンの、小さな大女優・加藤柚凪の泣き演技に震えた。

尻上がりに良くなって来た所で終わってしまうのは残念過ぎる。

脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito

No.249

>> 238 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」8話まで終了。 豪華客船(頭文字がPP=P2作戦?)の集団感染が3年前で、知事主導で極秘裏に… 【2023冬ドラマ】

「大病院占拠」9話まで終了。

P2作戦については大方の予想通りだったけど、知事があの豪華客船に乗船していた為にあの計画が始まったというのは、話としてはまあまあの説得力だったかなと。ただ、播磨や甲斐ら感染症専門医がワクチン開発研究に加わりたいという気持ちは理解出来るけど、備前が計画に加わったのは知事の大学の同期だったからは、いかにも動機が弱過ぎるな。
あと鬼側の理由としては、相模は琴音の婚約者で琴音は相模の子供を宿していた、何故琴音だけ遺体が見付からないのかというのは十分な動機だと思うが、看護師安芸の「本気で自分の病気を心配してくれたのは甲斐先生だけで、その先生が謎の死を遂げ、殺されたと知ったから」というのはちょっと弱いかな。
HPのあらすじを読んだ感じでは、青、赤、黒、琴音は同じ児童養護施設育ちなのかなと思える。そして青は裕子に「貴女の夫が私を鬼にしたのです」と言っていたから、やはりあのガソリンスタンド事件が関係しているのかなと。

青は何故裕子をずっと側に置いているのか。今回青が自分の首にハイドロウイルスを打ち込んだ事で、1時間後に発症すれば裕子に感染させる事が出来る。それを知った上で武蔵は、青が持っている抗ウイルス薬を誰の為に使うのか究極の選択をさせる、それが青の復讐なのかな。

そして最後迄引っ張るソニンの立ち位置。

脚本=福田哲平 演出=西村了

  • << 259 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」全10話終了。 ハイドロウイルスはハッタリで只の生理食塩水だった(笑) 人間関係としては青赤黒琴音は同じ里親の尾張の元で育った兄妹の様な関係で、尾張は琴音の死の真相を聞き出す為に、ホテルオシマの元支配人の薩摩を人質にあのガソスタに籠城していた訳だが、武蔵が危険と判断して発砲したら、たまたまタバコの火に引火して尾張だけ亡くなり、それを撮影して流したのが因幡で、その映像を“武蔵は正義”との世論作りに利用したのが、尾張と薩摩の関係から“P2作戦”が露見する事を恐れた備前の指示を受けた和泉で、和泉こそ3年前、知事の護衛であの客船に乗り、一番最初に感染して死亡しネットで叩かれた夫の汚名を晴らすべく、知事にウイルスの研究とワクチン開発の拠点作りを強く要請した張本人だった。 鬼側だと思っていたらP2推進側だったのね。一応全部の関係が出揃って回収した最終回だった。 青は裕子の首にカッターの刃を突き付けてあの日の里親の状況を再現し、“さあ撃てよ!”をやりたかった訳ね。もう武蔵の手の震えがお笑いレベルで、さすがトンチキドラマだと笑ってしまったが、私はずっと楽しんで観てた。 えみりの描いた家族の絵の“パパはわたしのヒーロー”に、武蔵の笑顔の「ウソだろ」で綺麗に落としたのに、最後の“駿河も鬼”の回収の蛇足感よ。 脚本=福田哲平 演出=大谷太郎

No.250

>> 239 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」8話まで終了。 あの若さで離婚について禅問答の様な返… 【2023冬ドラマ】

「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」9話まで終了。

ひかりは理代子の娘ではないかという私の見立ては違っていたのかな。
それはともかくとして、ひかりにも星太郎にも見える幽霊の航が現れてからは、ひかりの星太郎への遠慮はほぼ無くなり、言葉がどんどん辛辣になり当たりも強くなっているのが笑える。

星太郎は母への復讐と称して、再婚相手の陶芸家の夫に「奥さん不倫してますよ」と告げ口をするつもりが、すれ違っただけで(星太郎は凝視していたけどね)理代子が「星太郎?」と気付いて抱き付かれた事で逃げ帰って来たけど、「30年も会っていないのに何で分かったんだろう」と嬉しそうで。もうあの時点で心はゆるゆるになっていたのだろう。(後で、再会した航が星太郎の写真を理代子に送り続けていたという種明かしが有ったけど)

改めて会いに行った星太郎に、理代子は過去について説明も謝罪もせず、星太郎は何でそんな何も無かったみたいな態度なのかと不満をぶつけるのだが、説明しても言葉は分かり合えた気にさせるだけだからと返し、「今からの話をしましょ。せっかく出会い直したんだから」あらあ、航もこれでやられたのか?いいキャラしてるわ理代子!

別の日、理代子が選んでくれた赤いマフラーをして帰宅、ひかりの前でも外しもしない星太郎。失われた日々の埋め直し…かな。

脚本=橋部敦子 演出=藤田明二

  • << 260 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」全10話終了。 ひかりの元カレが全治2ヶ月の入院中で、ひかりに会いたいと言ってるとの友達からのメール。「どう思います?」と聞いたら星太郎の答えは「行ったら?」で、ひかりは最低の彼氏だったと知っていてよくそんな事が言えると責め、星太郎のじゃあ何て言えば?に「行かなくていいって言って欲しかったから」「言われなきゃ分かんねえよ!」ニヤリ。 そして星太郎は幽霊父に、女の人にバーっと言われると昔から何も言えなくなってしまっていたのに、さっき言い返せたと嬉しそう。ニヤリの理由はそれだったのね。 幽霊父と出会い直し、ひかりという押し掛け弟子と暮らし、再会した母親にこれ迄の30何年をぶった切られて、確実に内面の変化が見て取れる星太郎。 注文は無いけど「花火、上げるぞ!」 打ち上げ後「見えた!」と星太郎は上機嫌。 星太郎は酔いながらも「お客さんには分からない、ほんのちょっとの色の差とかを極める、極め続けたい、死ぬ迄」どうやらそれが花火師としての矜持らしい。 それを聞いた幽霊父は、酔い潰れた息子の寝顔を見詰め、ひかりに「ありがとうな」と声を掛けて消えた。あの瞬間、きっと息子に対する心残りも消えたのだろう。 もう橋爪×高橋の掛け合いが聞けないのは寂しい。 本田翼も私が観て来た中では一番だった。 脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
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