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卒業式と告白の日

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藤堂あかね（ 10代 ♀ j0Xbob ）
22/08/13 16:03(更新日時)

これは、一人の少女の恋物語。その少女の名は「美咲瑠璃」中学校で偶然にも同じクラスになったある少年に恋をした。その少年とはこれと言った関わりはなかった。それなのにいつの間にかあの少年のことが好きになっていた。
今日は中学校生活最後の日。卒業式だ。それに今日はある人に告白する日でもある。その人の名は「綾瀬燐音」彼に告白するのだ。彼とは3年の時に出会い、彼を好きだと気づいてしまったあの日から片思いをしていた。今日は最後の日。だから告白を決めた。瑠璃は昨晩、日和花恋・椎名香澄・小桜翼の3人の友だちに告白のことを話した。すると3人は「告白頑張れ！」「瑠璃ファイト！」と応援してくれた。それに3人は瑠璃と燐音くんが通う高校が同じことも祝してくれた。
式が終わり皆は写真撮影など楽しそうにしていた。その中で瑠璃は体育館の出入り口のところにいる燐音くんに声をかけた。
（瑠璃）「燐音さん卒業おめでとうございます」
（燐音）「うん、瑠璃さんも卒業おめでとう」
（瑠璃）「ありがとう。でも、まさか通う高校が同じだとは思わなかったです」
（燐音）「それは俺も思った」
（瑠璃）「あの、お話したいことがあるので体育館裏にきてもらっていいですか」
（燐音）「いいけど…」
瑠璃と燐音は体育館裏に行った。
（燐音）「で、話って」
（瑠璃）「えっと、私は…」
（燐音）「私は、何？」
（瑠璃）「私は、燐音さんのことが好き、です」
（燐音）「…。ごめん。俺、他に好きな人いるから」
（瑠璃）「そう、なんですね。じゃあ、その人と付き合えるといいですね」
そう言って彼女は微笑んだ。そんな彼女を前に燐音は言葉を失った。なぜなら彼女はこぼれ落ちそうな何かを必死に抑えながら燐音に対して言葉で表せないほど優しい微笑みを見せたのだから。そして彼女は「じゃあね」と言って走り去った。友達のところへ戻った瑠璃は（瑠璃）「ふられちゃった。こうなることは予想ついてたんだけどね」
といった。その言葉を聞いて3人共口々に
（花恋）「予想がついてたとしても、ちゃんと告白した瑠璃ちゃんはすごいよ」
（香澄）「そうだよ。私じゃあんな事できないもん」
（翼）「同じ高校に行くんだから、またチャンスはあるよ」
と励ました。でも瑠璃は首を横に振り、
（瑠璃）「チャンスなんてもうないよ」
と言った。
（翼）「なんで、もしかしたら気が変わるかもしれないのに」
そう言ってくれた翼に瑠璃は、
（瑠璃）「もしそうだとしても、私は告白しないよ。それに多分、彼の気持ちが変わることはないと思うし」
と言った。
（翼）「でも…」
（瑠璃）「もうこの話は終わり」
瑠璃は自らこの話に幕を引いた。その後、瑠璃と燐音は同じ高校に進学したが、あのときの告白を最後に言葉をかわすことはなかった。

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No.3603759　22/08/11 21:37(スレ作成日時)

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No.1 22/08/12 14:11
ケータイ小説大好きさん1 ( 10代 ♀ )

藤堂あかねさん！こんにちは！
恋人争い（SnowMan妄想話）を書いています、ひなりです！
さっそく読ませていただきました。
瑠璃ちゃんの勇気がすごいと思いました！
でも、なんで、自ら幕を閉じたんでしょうか。
これって続きありますかね？
クラスが同じじゃなかったから、高校に進学しても告白の件について触れなかったのか。
ぜひ、コメントでもいいので教えていただけると助かります！

No.2 22/08/12 14:24
藤堂あかね ( 10代 ♀ j0Xbob )

>> 1 読んでいただきありがとうございます！
実はこの話はここで終わりなんです。でも今回は、ミニ続き書いちゃいます。

No.3 22/08/12 14:27
ケータイ小説大好きさん1 ( 10代 ♀ )

>> 2 続きかいてくれるんですね！
ありがとうございます！
恋人争い3話書いたので読んでもらえると嬉しいです！

No.4 22/08/12 15:02
ケータイ小説大好きさん1 ( 10代 ♀ )

藤堂あかねさんへ
雑談のエンタメコーナーでジャニーズ好き集合！みたいなのがあるので、ぜひみて、コメントしていただけると嬉しいです！

<< 6 了解です！

No.5 22/08/12 15:09
藤堂あかね ( 10代 ♀ j0Xbob )

高校に進学した瑠璃と燐音はまたしても同じクラスになってしまった。卒業式の日から瑠璃は燐音と顔を合わせないようにしていた。そんなある日。
（花恋）「瑠璃ちゃん。よかったら今度、一緒にスイーツ食べに行かない？オススメのジェラート屋さんがあるの」
と3人の中で一人同じ高校に入った花恋が話しかけてきた。
（瑠璃）「もちろんいいよ。楽しみにしてる」
と瑠璃は嬉しそうに答えた。週末、瑠璃と花恋は中高生に人気のミルキーベリー通りにやってきた。その通りの真ん中あたりにあるジェントールというジェラート屋。そこは、いつでも中高生でいっぱいだった。花恋はチョコミント味、瑠璃はミックスベリー味を選んで食べた。その後も二人でミルキーベリー通りを散策しては食べ歩きをした。ミルキーベリー通りの終わりあたりで二人に恐怖が襲いかかった。サングラスやピアスをして見るからにいかつい男たちが近づいてきたのだ。男たちは瑠璃と花恋に近づいて、
（男1）「嬢ちゃんたちよ。俺らと遊ぼうぜ」
と言ってきた。怖くなって
（瑠璃）「お断りします」
と瑠璃が断ると。
（男2）「嬢ちゃんたちよ〜。俺らが誰かわかってんのか。ここらで一番強いヤンキーだぞ。俺ら逆らったらどうなるか教えてやろうか」
と二人を脅してきた。「もうダメかも」そう思ったのもつかの間、周りの男たちが一人また一人と倒れていく。何事⁉と周りを見渡すと、綾瀬燐音を中心とした学年の男子たちが、瑠璃と花恋を取り囲んでいた男たちを次々と倒していたのだった。すると、燐音が、
（燐音）「彼女たちに手を出すなよ。次に手を出したら、病院送りにしてやるからな」
そう言って男たちを睨みつけた。燐音に怯んだ男たちはその場から悲鳴を上げて逃げていった。
（瑠璃）「あの、燐音さん。皆さん。助けていただいてありがとうございました」
瑠璃がお礼をすると、
（燐音）「たいしたことじゃない。気にするな。だが、次からはあーゆー奴らに絡まれないようにしろよ。瑠璃、お前が関係しているとほおっておけないっていう感じになっちまうから」
そう言って燐音は片手をあげて去ったいった。それに続いて他の男子たちも、「それじゃあね」などと言って去っていった。
少しだけ、瑠璃と燐音の二人の距離が縮まった週末でした。