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【3】自傷行為

レス3 HIT数 368 あ+ あ-

こたリスラ家( 10代 ♀ GOzbob )
21/10/18 20:17(更新日時)

これは、【2】自傷行為の続きです。
2もしくは1を見ていない方はそちらからご覧ください。
誤字脱字あるかもです。
男の子の名前は適当です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

不幸なものには必ず幸せが来るもの。そう実感したのは、私が小学六年生のとき。

「彩音…?」

そう声をかけてきたのは、同じクラスの男の子。

「瑛多じゃん…」

「何してんの?体、傷だらけだし、痩せた?」

私の体は、リスカのしすぎでボロボロ。
何も食べれなかったため、痩せていた。

「何しに来たん?」

「彩音さ、学校に最近来ないから来てみたんだよ。
そしたらこんなことになってるから…」

「じゃあ、なんで入って来れたの?」

家に勝手に入ってきたのもおかしい…

「鍵が開いてたから…勝手に入ってくんのはおかしいけどねw」

パパが家を出るときに鍵を閉めていなかったのだろうか。

「そう…」

「とにかく、手当てしなきゃ。歩ける…?」

彼はいつもよりも優しい声で話しかけてくる。

私は歩こうと立ち上がる。すると…

「あっ…」
「危ないっ!」

倒れるところだった。何も食べていないからだろうか…

「俺がかつぐわ。ほら、おいで?」

そう言って手を差し伸べてきた。

私は手を取り、彼の家まで人通りの少ない道を通りながら向かった。

久しぶりに人の温もりに触れたなぁ…


家に着いた。

彼は私を洗ってくれた。
恥ずかしかったけど、してくれてるんだからってことで抵抗はしなかった。

そして傷口に消毒をし、包帯を巻いてくれた。

「なんでこんな傷だらけなん?」

「えっと…リスカって知ってる?」

恐る恐る聞いてみる。

「あぁ、自分を傷つける行為のことだよね…?」

「そう。実はそれのしすぎでさ、」

「なんで?」

「だって、親とか、友達とか、誰も私を愛さない。だから辛くて…」

「うん」

「生きてる実感が欲しくてやった」

「うん」

「ごめんなさい…!」

「なんで?」

「えっ…?」

「なんで謝んの?」

「だって、瑛多に迷惑かけてるし…こんな人、変でしょ?」

「変じゃないよ。生きてる実感が欲しかったんでしょ?」

「うん…」

「なら、いいじゃん。他に方法がなかったんだから。やめろとかも言わないし、」

そう言って私に笑いかけた。

「俺が心配した理由わかる?」

「なに?」

「それはね、」

「うん」

「彩音が好きだから」

耳元で囁かれた。私は初めて『告白』というものをされてびっくりした。

「えっ…?好き…?」

「うん」

「彩音、彩音は俺のこと好き?」

私は恋などしたことがなかった。好きなんて言われても…

先程の笑顔…耳元での囁き…色々なことを考えると頬が赤くなる…

「好き…かな?」

そう答えた。

「そっかぁ!でも今は「かな?」でしょ?」

「そう…だね…」

「じゃあこれからもっと好きにさせるよ!」

「えっ…?」

「わぁ!」

抱かれた。強いのに優しい…

それが人生で一番幸せだと思った。

No.3395396 21/10/14 23:18(スレ作成日時)

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No.1 21/10/15 19:46
匿名さん1 ( 10代 ♀ )

彩音ちゃん幸せになれてよかった~

No.2 21/10/15 20:09
こたリスラ家 ( 10代 ♀ GOzbob )

>> 1 ありがとうございます!

No.3 21/10/18 20:17
匿名さん3 

ほっこりする〜
良いですね 上げ下げがお上手!

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