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KOIするJKと白いバラ Part1

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小説好きさん
21/07/10 04:20(更新日時)

また、平凡な一日が始まるー。
勉強も、友達も、そして恋も。
私はフーっとため息をつくと、重くてつまらなそうな足取りで学校に向かった。

「茉凛(まりん)おはよー!」
「千花(ちか)おはよー。」
いつものアレだ。
千花はクラスの中でも数少ない、気の合う友達だ。
私が学校につくと廊下の隅っこでグチるのが、気づけばルーティンのようになっていた。
「聞いてよ、また爽冨(そうと)がさー、私の絵パクってきて!」
「そ、爽冨が?」
「でね、先生に告げ口しようと思ったわけ!そしたらさ、アイツったら…」
「うん、うん…」
もう嫌だ。
毎日これの繰り返しじゃん。
たまには、ちょっとした冒険があったらいいのに…。
例えば、恋とか。
最近話しかけられてないしなー。
嫌われてるのかな…。
そんなことをボーッと考えていた。
千花のグチも適当に相づちを打って聞いていると、
「ねぇ、茉凛は好きな人いるの?」
「えっ、そんなこと聞いてどうするの…?」
「いいじゃん教えてよ!私も教えるからさぁ〜!」
千花はクネクネしながらたずねた。
これはしつこく聞かれる予感がする。
「ムリ!いるけど教えたくない!」
「どうしてよぉ〜!お願い!どうしても!私達友達でしょ!?」
「ダメ!」
「どうして!?」
「……ダ…メ…!」
「ねぇ!聞いてる!?」
「…言ったら千花が悲しむかもしれないの!!」
もうこれ以上は言葉が出なかった。
私は千花の体を押しのけ、顔を真っ赤にして教室に戻った。
誰かに見られてないかな。
千花にこんなことを言ったのは初めてだ。
あんなにしつこい千花も初めてだ。
私の心は複雑な気持ちになった。

〜続く〜





No.3328191 21/07/10 04:20(スレ作成日時)

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