意符「サブタレイニアンローズ」

第1話
嫌われないサトリ

__地霊殿

こいし「久しぶりね」
魔理沙「げっ急に出てくんなよ」
こいし「お姉ちゃんに見つかったら始末されちゃうかもしれないわよー」
魔理沙「大丈夫だ 私が死んだら取り返しに来ればいいそれまで一生借りるだけだ」
こいし「知ってるわよーそうやって別のところでもやってたんでしょー」
さとり「あら、魔理沙さん いつも妹がお世話になってるわ。お茶でもどうかしら?」
こいし「行ってくるねー」
さとり「…面倒なやつに見つかっちまったな」
さとり「…相変わらず気味が悪い 早めに帰るか…ごめんなさいね心が読めてしまって」
魔理沙「帰るか」
さとり「また何時でもいらっしゃいな」
魔理沙「へいへい」

__博麗神社

霊夢「ふぃーこんなもんかなどいつもこいつも雑魚ばっか」
霊夢「あれ?お煎餅がない 紫！あんたでしょう！?」
こいし「はーい私が食べましたー」
霊夢「だんまりね ちょっと結界をいじってやる」
紫「呼んだ?あまり結界をいじられると厄介なんだけど」
霊夢「呼んだ?じゃないわよ！私のお煎餅食べなかった?」
紫「食べてないわ」
こいし「こんにちはー」
霊夢「じゃあ誰が…」
紫「ボケたんじゃない?」
こいし「あ、お寺」

__命蓮寺

白蓮「わっ とこいしさんかいらっしゃい」
こいし「お邪魔しまーす」
こいし「ねぇねぇ、何か面白いお話ないの?」
白蓮「面白いお話…ね じゃあ分福茶釜でも」
白蓮「昔々いたずらばかりしていた狸が居ました。
みんなを怖がらせて狸は次はどこでいたずらをしようと考え、『そうだ次はお寺にしよう』狸は茶釜に化け、お寺の和尚が帰ってくるのを待ちました。そしてとうとう痺れを切らした狸が…」
こころ「そこのお前！わたしと勝負しろっ！」
こいし「いいよ！ 見せてあげる無意識の弾幕を！」
白蓮「えっとお話は…まぁ、 他の広いところでやってくださいね」
こころ「いってきます！」

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第2話
似て似つかぬ表情

__寺外れ

こころ「ここまで来ればいいか」
こいし「ねー早く始めましょう?」
こころ「うるさい！わたしは苛々しているんだ！」
こいし「表情がないわ 怒気があるなら怒ればいいのにー」
こころ「お前こそ何も考えていないなら無表情になればいいのにな！」

こころ「怒面『怒れる忌狼の面』」
こいし「わぁ いきなり突進するなんて牛みたーい」
こいし「私もたのしくなってきたわー！」
こいし「本能『イドの解放』」
こころ「なんと！まさか弾幕を放ちていることすら気づいていないのか！厄介なっ」
こいし「抑制『スーパーエゴ』」
こころ「相手が何を考えているのかまったく分からん。でも…」
こころ「もう悲しくもなってきた何で?なんだか妬ましい?」
こころ「憂面『杞人地を憂う』」
こいし「！？」
こいし「あれ?いつの間にってあっぶなーい」
こいし「本能『フロウディアン』」
こいし「ねーぇ、あなたさ、何してるの?」
こころ「？！」
こころ「酷い！」
こいし「何が?」
こころ「わたし達と弾幕ごっこしていたことを忘れるなんて！」
こいし「しょうがないね だって忘れちゃうもの」
こころ「…妬ましい」
こいし「あー どこかで聞いたことあるー」
こころ「『モンキーポゼッション』」
こいし「いたいいたい！いっくよ～」
こいし「『ブランブリーローズガーデン』」
こころ「狡い～」

こいし「あれ～意外とスペルカード持ってきてないんだね」
こころ「お前がいつもヘラヘラしているところが妬ましい！」
こいし「橋姫かもねー お寺に帰ったら?」

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第3話
希薄な少女の帰宅

こいし「だーれーだっ♪」
さとり「…」
こいし「お姉ちゃーん 小説書いてるのー？」
さとり「……」
さとり「………」
こいし「お姉ちゃーん！おーーいーー！！たーだーいーまー！」
さとり「ひゃ！？ってあら、おかえり」
こいし「うふふ あのね！今日はね！面霊気の娘とね弾幕ごっこしたの♪」
こいし「それでね！えーっとぉねたましいとか言ってたようなー」
さとり「へぇ、きっとパルスィに嫉妬心を煽られたのね」
こいし「どうやって会ったんだろうね」
さとり「誰だって用事はできるものよ 多分あの子が地上に出てきたんじゃない？」
こいし「ふーん」
こいし「あれお煎餅が袖の中に」
さとり「こいし？泥棒はいけない事でしょうって教えなかったっけ？」
こいし「…ごめんなさい」
お燐「にゃーん」
こいし「お燐居たんだ」
さとり「おはよう」
お燐「さとり様おはようございます こいし様おかえりなさいませ」
こいし「ねー何か面白い怨霊いない？」
お燐「連れてきますよ」
こいし「お願いねー」
こいし「お姉ちゃん 」
さとり「なに？」
こいし「…」
こいし「……」
こいし「忘れちゃった」
さとり「でもあんたよく笑うようになったわね」
こいし「もっと怒ったり悲しんだりしたいけどね えへへ」
さとり「そうねぇ」
お燐「失礼します。こいし様～捕まえてきましたよ～」
怨霊「うっわ さとり様居んのかよ 最悪」
さとり「さ、ここは私の部屋よ 話しなら他の所でやって頂戴な」
お燐「失礼しました。」
こいし「行こ行こー」

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