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ネクストバッターズサークル

レス344 HIT数 6480 あ+ あ-

チキン( 30代 ♂ jqzpye )
23/02/22 17:43(更新日時)

小学校の頃に入っていた野球クラブ。



自分の打席が近づいてくると
ヘルメットを被ってバットを持って



次の番になるとベンチの前の小さな円が描かれたネクストバッターズサークルに入っていく。



片膝をつき地面にバットを突き立て
じっと目の前のなりゆきに目を向ける。



相手ピッチャーが投げるスピードにバットを振るタイミングを何度もイメージする。



ベンチで見てるよりも相手ピッチャーが大きく見えて、
ベンチで見てるよりも放たれたボールがキャッチャーミットに収まる音が激しくて、
ベンチで見てるよりも
緊張がかけあがってくる、

もうすぐ自分の番…



やる前から勝負は決まっていたのかもしれない、
そこには信念なんてなくて、
気持ちの準備なんてしてなくて、
言われたことをやってきただけで
そこには自分の気持ちの強さなんてなくて、
自分の順番がまわってくるから
ただ来た球に当てればいいって。

そんな感じだったあの頃





ネクストバッターズサークル。


小さな円の中で
今何思う───────




















22/05/19 18:20 追記
偶然って何だろうな~

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No.2898853 19/08/14 01:37(スレ作成日時)

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No.3 19/08/14 13:54
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

>> 2 大役ご苦労様です。


肩の力を抜いて来た球をよく見てフルスイングするだけです!




よく肩の力を抜けって言われてたなぁ~

当時はその抜く感覚がいまいちよくわからなくて…

様は息を吐いて力を抜けってこんなんだろうけど

No.4 19/08/17 01:15
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

バットを短く持てとコーチは言う。

でも僕はバットのグリップは一番下で握っていた。


遠くへ飛ばしたい
内野の頭は飛び越えていきたい
あわよくばホームラン
そんなパワー型ではないのに思い描くのは外野の頭を越えてかけ廻って4つのベースを踏む姿。
ランニングホームラン。
迎える笑顔。
ヒーローになった気分──



というわけにはいかずバットの上をかすめ内野フライ。

バッティングでは特に目立った成績は出なかった。
ただホームランに憧れるだけのうぬぼれたやつだった。


誰かの姿を観てイメージしたホームラン。それはとてもカッコヨクて
ベンチが沸き上がる瞬間で
ああ自分もこんな風になりたいなぁって。



でも今はホームラン好きじゃないな。
ホームラン狙わない。
ホームランを狙われさせられたくない。


バットのグリップは短く持って、………。









No.5 19/08/17 02:17
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

守備で構えてる時って声を出すように教えられている。



ォオーーイ!



威勢を上げるような盛り上げるような相手を威圧するような。


性格上声を出すのは苦手だった。
振りきってまで声を出すのがなんか抵抗感があった。



ウオォーイ!~ウオォーイ~オォーイ!~

ピッチャーいいよ~
ピッチャー楽に~

時には誉めて時にはなだめて。


周りに合わせるように声を出し腰を落として構えていても
自分の方へ打った球が飛んできてほしくはない。
キャッチャーミットに球が収まると
腰を上げてほんの一瞬の一息。


、ウオォーイ


!!、金属音と共にボールが地面を蹴ってこっちに
、?!、 ンッ、 ック、

(早いゴロがグローブでうまく掴みとれず弾いて拾うのにもたついて送球が間に合わなかった…)

一回のミスで凹んで気持ちが乱れてくる、グローブの受け口をバシンバシンと拳で叩いて気持ちを落ち着かせようと
またッ!、 !!、、っ、、

(続けざまにミス、またこっちに飛んでくるなんて…)

こうなるとほんとに自信が抜けてゆく、顔は険しさで誤魔化していても。
声を出すことにも気持ちがまわらなくなってくる。
なによりも自分のミスで相手に点数が入るのはやるせない…


でもどこかでチームメイトがファインプレイを見せてくれて気持ちが救われることがあった…


ファインプレイって
なんか一気に流れを変えてくれる。
奇跡に近いような感覚になる。
奇跡ってファインプレイのことなんか?










No.6 19/08/19 06:55
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

r r r r r r r───────








静かな落ち着いた時間に
静かに意識が目覚めて





r r r r r r r───────





耳に入ってきたのは鈴やかな音色




r r r r r r r───────





新聞屋のバイク





r r r r r r r──────




そのぐらいの時間






r r r r r r r───────





澄んだその音に文字をあてるのは難しい


この心地よい時間に時計の針をあてるのは台無し





カーテンの空がまだ暗いならこのままで






r r r r r r r───────




枕に静めて音色に静めて




r r r r r r r───────



微睡んでいるとぼんやりと空が



r r r r r r r───────




雀もまじり




r r r r r r r───────




蝉もまじり




r r r r r r r───────






カーテンから透ける空









朝・・・




r r r r r r r───────。















No.7 19/08/26 17:01
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

1ヶ月ほど辞めてたけれどつい手を伸ばしてしまったタバコ


煙をカラダに吸い込むだけで
頭の血が冷えるぐらい退いていく
全身がビビるように震えを覚える


たかがタバコだと合法だと
それでもカラダには有害だと
体が反応する


ローソンの角に置かれてる灰皿の屋根には換気扇が添え付けられていた
ゴゴゴと煙を吸いこんでいた


どんだけ煙がクさいかって
口の中いっぱいに張り付いた苦味が
嫌でも感じさせてくれる
ポケットに入れてあったマスクにさえ匂いが染み付いてるもの
指を口元にもっていった時に爪の間に匂いが染み付いている
たかがだなんてものじゃない


たかがたかが


代償は寿命だけじゃないかもな


灰皿の上には換気扇
義務じゃなくてもその心思いがなんだかうれしいよ
何から目線だか言えた義理ではないかもしれないが───





No.8 19/09/04 10:59
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

がしゃん。がしゃん。がしゃん。がしゃん。


カンタム──






クラスに特別な子がいた。
いわゆる障がいしゃってやつ。
いつ習ったんだろう?障がいしゃって言葉。
道徳の時間だったんじゃないかな
小学校高学年…

笑いがおこってた
変な顔だから笑っていた
正月にやる福笑い?目隠ししてハイ手ハイ鼻って置いていくやつ
そんな感覚で笑っていたような気がする。
水俣病患者だとかアフリカの難民の子供とか真っ暗な教室でプロジェクターからスクリーンに写しだされた写真。


かわいそうだとか気持ち悪いとか変~とか
自分の感情に罪悪感を感じる瞬間もあり周りにつられて笑ってしまったり
笑いがおこるたびに先生の一喝がはいった


差別… 障害… 被害…



学校の裏山にルンペンおったぞ~、
クラスメイトが話してる

なにかばっちいことをやってるヤツに向かってお前ルンペンやんって
からかうヤツがいた
自分も言ってた
おかしなことをするやつには
お前ヨウゴかとか


子供らの間では(ほぼ男子であろう)差別用語は日常茶飯事だった。





中学校のクラスメイトに障がいを持った女子がいた。
ひとめ見てこの子は足が悪い子なんだとわかった
ギプスというか具足というか
そういうものを両足にはめていたからだ。
あと視力も弱いのかメガネのレンズ越しの目が大きく見えた。
おとなしそうといった印象。
小柄だけどずんぐり。


その子が自分には特別に見えていたのは確かで
近寄りがたいなと思っていたのは確かで
でも自分の中ではその子への反応は善の心を試されているようでいて
扱いに困るというかなんというか

まあ女子だしそう関わることもないだろうオレ女子と喋んないし。









No.9 19/09/04 10:59
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

その子が歩いてると音がきこえる。
金具の接続部がきしんでガチャンガチャンと音がなる。
まるでロボットのようで
男子たちの間ではアニメの中のカンタムロボからとってカンタムと陰で呼んでいた。


ある日の休み時間に教室内である女子がその子に対してきつめの悪ふざけをしているところを見たことがあった。


彼女はひとりぼっちというわけでもなかった
隣に誰かいた
彼女と関わりたい誰かがいた
彼女は壁をつくっていなかったんだと思う


端から見ていて
彼女はマイペースに見えた
怒ったり泣いたり感情的になってる姿は見たことがなかった
いつもほがらかというかなんというか
小さな声で喋るので声の印象は浮かびにくい


面と向かって話すことは全然なかったが一度だけ
修学旅行の時に体調が優れない自分に向けて
◯◯、大丈夫?と声をかけてくれたことがあった。
今思えばとても澄んだ優しい声だったなぁと思う。

きっと優しい子だったんだ。


あの当時自分は誰にも知られたくないものを抱えてた
隠し通したいことがあった
ただそれに耐えてやり過ごして
壁をつくっていた


年齢を重ねていくほど
苦しい経験が傷になっていくほど
自分が弱くなっていくほど
どうしようもならない現実に苦しくなるほど
…ふとあの子のことを思いだした



楽しく過ごしてるのかなぁ

そうであってほしい。


No.10 19/09/06 13:28
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

喫煙所に向かう…


──カチ、カチ、カチ、カチ、

(ライター点かないんだな…)


「点かん、」


「貸しましょうか?」


「、どうもありがとうございます、」

シュ








(何も言わずライターをサッと出したほうがカッコよかったなぁ…)

No.11 19/09/06 15:18
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

おこがましいぐらいじゃないとチャンスは掴めない
図々しいぐらいじゃないとチャンスは掴めない
厚かましいぐらいじゃないとチャンスは掴めない
はしたないぐらいじゃないとチャンスは掴めない
恥かけないとチャンスは掴めない
相手を根負けさせるぐらいじゃないとチャンスは掴めない


チャンス掴む気あんの?

No.12 19/09/06 15:20
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

9まで嫌われて10大好きにさせればいい

まだ1嫌われただけだ

9回裏ツーアウト逆転サヨナラホームラン

No.13 19/09/06 15:22
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

人助けできるとめっちゃパワーが湧いてくるッ

No.14 19/09/08 18:55
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

特に予定もないので図書館に行く
何か自分の糧になるものはないかな──


規則正しく並んだ棚
興味があることが頭に浮かんできてそのカテゴリーの棚へ向かう
立ち並ぶ題名を横流しになぞって探してるキーワードにあてはまるものを…ん、これどんなんだろ

目次の題目を見て吟味する
どういうこと書いてんのか…
う~んありきたりだと元の隙間に押し込む


目にとまる題名がある度に開いて
よしこれにしよう。


空いてる席───着座。


どうでもいいことを書いてるとこは読みとばし
なるほどに焦点を合わせる。浸る。
潜れるか潜れないか。


と、集中力が乱れる、
文章が頭に入ってこない、

周囲からの障がい音…



3、4冊の本を机の上に勢いよくバタンと置くおばさん

乱暴のページをめくるおじさん

館内を走りまわるちびっこ

激しく泣き出した赤ちゃん

ア~アとあくびで吠えるオッチャン

ため息を連発するオバチャン

むこうの棚の陰から響く連屁

集中力に欠けた雑談を始める少年少女たち

館内飲食禁止だが当たり前のようにペットボトルキャップをまわす音がきこえる
顔は窓の方を向き手元は包み袋をチカチカと口に放り込んでバリバリ顔は不自然な済まし顔


着信音…


着信音… もしもし~



自分の中の図書館像は絶賛革命中である
図書館=静かなところ
きみは昭和の人間かね?今はレイワの時代だよ


ここは老若男女集まる社会の縮図
ここで集団生活というものを学びたまえ


グレーゾーンがはびこっている
どこまでが許されどこからが悪なのかは個々さまざま
もうその人のクセみたいなものだよ
イライラした方が損をする


張り叫ぶようなくしゃみを連発するオッサン

地響きするような咳をして喉のつかえをとるオッサン

いかにもカツラだろ?と言いたくなる鮮やかな茶色のキューティクルな質感の髪のオッサン
ラジカセのボタン?カチンカチン音


ある本でお婆さんが人は皆障害者と言っていたっけ
その意味が理解できる
自分もまた音に敏感な障害者なのだろう


人は皆障害者。

そう思い込むと少し受け入れられる気持ちになってくる──。









No.15 19/09/10 19:48
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

よそよそと黒ネコ

視線は横断歩道を挟んだ向こう側へ───


すっかり日は沈み目の前をライトを点けた車が横切ってゆく

──ひかれるとこなんて見たくねーからなと黒ネコの挙動を注視しながら歩道に向かう


信号のない横断歩道
車が停止線でゆっくり止まってくれた──



運転手さん黒ネコの存在気付いてるかなァ?、
ホラ、一緒に渡るかと少し大きめに振り返りながら
なるべく歩速をおさえて歩道の縞々を進んで──



ついてきた、


小走りで渡ってきた、



車は止まってくれてる、





───────



ン。










No.16 19/09/12 15:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

問題を起こさない人間はいない


問題を持っていない人間はいない


きっと人間って問題で形成されている


問題はいたるところに転がっている
そのへんに転がってる石ころのように



道端に落ちている石ころをこっちからあっちまでの数を数えようとしてもきりがないしめんどくせえし数えようとも思わんし


ひとつ解決しても次から次だぜ


石ころなんて風景だぜ


でもなんかこの形の石ころいいなぁって拾ってみたりして
なんか心にグッとくるなぁって
もって帰ろうか…



問題を起こす人間はいない


問題をもっている人間はいない


きっと人間って答えだけで形成されている


とは全くもって思わない。


きっと未熟でうぬぼれで問題だらけだ
ウニみたいなものだ

早くカラを破ってしまえ



No.17 19/09/14 17:46
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ろう者の祈りという本を読んだ。
ろう者=難聴者

難聴者の方は助詞「て、に、を、は」
の使い分けが難しいという。


~今日はよく晴れていました

~今日によく晴れていました


このへんの使い分けがよく掴めないという。

普通の人は幼いころから耳からの音の違いを感じとり言葉を習得するが
難聴の方はそれができず
単語と単語を足してそれを言葉とする。細かな使い分けが苦手なのだ。


手話は8千から1万語というのに対し
口から出る日本語は1万語といわれている。


難聴の方は健常者の人の表情と口の動きと動作で相手の伝えたいことを察する。相手の姿が見えない限りは伝えたいことはつかめない。
ただ耳が聴こえない以外はいたって普通の人とは変わらない。
しかし仕事となってくると普通の人との意思の疎通は大変なようだ。
意見のやりとりや作業指示、
普通の人から難聴の人へ伝えるのは筆記で伝えるか身ぶり手振りなど
多少のめんどくささもともなってくることだろう。

また日本語独自のあいまいな言い回しなど勘違いして受け取ってしまうこともあるという。

企業としては仕事のはかどりや手話通訳者まで雇ってまで採用するのは
そこまでお金をかけたくないところだろう。
自動車メーカーは難聴者を積極的に採用してるといわれるが当事者たちの対応についてはいろいろと改善するところがあることだろう。


難聴者にとっては日本語は第二言語といわれている。
普通の人は日本語は第一言語でたとえば英語が第二言語
英語覚えるって難しい…
それと同じように難聴者は日本語の難しさを痛感してるという。
見た目がいかにも外国人がへたな日本語を喋ってもしくは紙に書いていても
おお、日本語ウマイね、と思うだろうけど
見た目がまったく普通の人と変わらなくて書く言葉がちょっとおかしな感じだったら、こいつバカなの?知能が低いんだろうなと思われてしまうことがあるという。
知能、認識能力はいたって正常である。
ただ一般人と難聴者の意思の疎通のギャップということだけだ。




──という内容のものであった。


読んでいる最中
かつて観たオレンジデイズというドラマの柴崎コウの手話をしてる姿が
頭の中で躍動していた。

No.18 19/09/14 18:36
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

以前から手話には興味はあった。
覚えたいなーって。

なんか難しそう…って思ってその時はめどくさくなりなあなあと意識から薄れてきて…

そして図書館に行ったときに目につきその本を手にとった
どんな世界なのだろう──



手話勉強しよ!って気持ちが高ぶってきた。
あれだよ英語覚えたいっていうような気持ちだよ
まあ英語よりは覚えやすかろう
という軽い足どりでもあって。


早速家でYouTuberで[手話]で検索かけて
見易いそうなやつをクリック。

あいさつ手話から見始めた。


─手の表現だけに手の動きにキレがある

そしてなによりも表情がいいんだよね

手話って表情も表現のなかに含まれているから。

表情がハッキリとしてないと相手にもちゃんと伝わらない。



思うね、ヘタな表情筋エクササイズやるよりも手話やったほうが表情豊かになるって。
これは実感!
これを一石二鳥といわずになんというか
いや手を動かすことによって頭の働きもよくなり一石三鳥!
ボケ防止に折り紙折るよりも手話やった方が断然イイ!

まだまだ伝えられる方法はいくつもある
まだ世界は広がる



3度ほど動画を見返してあいさつ編をマスターした。
次は50音

覚えやすいものもあれば覚えにくいものも


「お」は五指で輪っか


「き」はきつねの形を正面に向ける


「し」は親人薬指の甲側を相手に向ける。カタカナのシに見える。
「ス」はその形を下向きにしてカタカナのスに見える。




など



女性は男性の手を見るっていうじゃん?
手を見て清潔感とかたくましさとか見定めているんかね?


手ステキ男子になるか~
自分手には自信あるんスよ~つって



50音も覚え現在手話辞典でタ行を勉強中。
覚えやすいけど頭に定着させるのにまだまだかかる

でもなんか楽しく感じる。
1時間ぐらいで疲れるが
合間の細切れにやるのに向いている

童心に帰って勉強できるというか





第二言語取得中((🤲))───


No.19 19/09/22 03:24
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

土曜日。雨。


今日は土曜日だし時計のアラームが鳴ってもまた寝入ることにした。
そして2時間後もうこれ以上寝れないなと思い体を起こす。
雨。。

布団干せねぇ掃除する気分じゃねぇ
窓辺の机に座り今勉強中の手話を覚えることに。

外から入ってくる雨模様の風が寒さを感じさせ体が総毛立つ。
まあでもちょっと肌寒いくらいの方が知熱を冷ましてくれるからちょうどいいかなと。


やっと最後のページまで目を通すことができた。
しかし覚えてナンボ
また初めのページから記憶の定着を確認してゆく
体で覚えるっちゃあ時間がかかるねぇ~、


冷蔵庫の残りもの乾燥してパサついたごはんで簡単に昼食を済ませ犬が散歩に行きたそうな瞳をこちらに向けてきたので雨の音も聞こえないから行くなら今だなと思い外へ連れ出した。

いつも夜はむこう方面なんだけど昼間はこっち方面かと久しぶりの反対コース。
公道に面していない立ち並ぶ民家の通りを散策してゆく。
と、雨がパラパラと降ってきた。
出たら降ってきた。
俺って雨男かな?と疑問するけどまぁすぐ止むよ、
急に降ってきたんだから急に止むだろと強く思い込むことにする。
俺が雨を降らせたのかもしれないけど俺は雨を止ませることもできると一方的に思い込んだ。
近頃強い気持ちってのはそういうことなんじゃないのかなって思ってたりする。


ほら、雨止んできた。




No.20 19/09/22 03:26
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

この辺の通りは山の近くなので急勾配になっていたりする。
下って上ってそして下りの急な長い階段。
犬の降りるペースが早いと胴輪が首に食い込んで喉が圧迫されてしまって咳こむのでヒモを張った状態でペースを合わさせる。
ヒモが少しでも弛まればペースを上げてくる。


下っている途中で犬のペースが一軒の家の前で止まる。
この家に犬がいるのは今までの経験からわかっていてうちの犬がこの家の前で止まるのもわかっている。
段差を上がり正面口の下の隙間をクンクン嗅ぐうちの犬。
その正面口の並びの勝手口の並びの柵のむこうに犬小屋がありむこう側からうちの犬の様子を見ている犬。
しばらくはこの家の犬の姿は見ていなくて犬小屋だけの存在だったが今日はいた。



目が会う二匹──


まっすぐ見つめる家犬──
慌ただしく動きまわるうち犬──


勝手口の下の隙間に鼻を押し込み臭いを嗅ぎ回るうち犬──


壁に挟まれたむこうへたぐるように出口を探す家犬──


鼻の奥から漏れる切ない声が──


その声を掴もうと探るその鼻が──


そしてお互いの鼻と鼻が重なり合い
お互いを感じられるのは臭いだけ──


二匹を引き剥がすものは綱と目の前の厚い壁──


あなたは青い綱そしてわたしは赤い綱
それはなにか運命を想わせるような二色の関係──


わたしは切声をあげて去ってゆく
それではさようなら──




ロミジュリかっ!
わたしはたかが犬の散歩でこんな初々しい気持ちになるとは思いもしなかった。
その光景はいつか観たロミオ&ジュリエットを連想させていた。
なんだか優しい気持ちでツッコまずにはいられなかった。


そして階段を下り終わり何事もなかったかのように辺りを散策しながら進んでゆくうち犬であった──

No.21 19/09/22 13:11
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

人に見られることを好きになる──

人に見られるのは苦手だ
人に見られていると思うと萎縮してしまう
周りの動きに気をとられてしまって目の前のことに集中できなくなる
気にすることをやめたい
でも気に入ってきて
周りの音を遮断できたらどれほど気楽なことか



『観察効果』『見物効果』
ググっているとそういう心理ワードが書かれていた
スポーツの世界では観客が多いほど選手は能力を発揮できるという
女性なら見られることによって美しくなるという
人は見られないと成長しない
プレッシャーになることもあるけれどモチベーションになることもある
コンプレックスや隠したいことがあるから見られたくない注目されたくない
そんな気持ちが自分の中にはある



自分のやり方を否定されたくないから
相手が正しいと思ってるやり方を強要されたくないから
相手のペースに合わせてしまって疲れたくないから
相手が発した音が琴線に触れる
閉ざそうとするほどその音は高鳴ってきて
それが喧騒の群れであれば不思議と気にならなくなる
パチンコ店の中にいるほうが落ち着くといった人の心理が理解できるかもしれない
静かなところがいいでも静かすぎるのも苦痛だ



周りと距離をとりたい
自分の空間がほしい
でもそこには土地の所有権なんてないわけで
無法地帯なわけで
や動かないものはテコを使っても動かないわけで
学芸会の草役というわけにはいかないわけで
いい人でその場を凌ぐというのはウンザリしてきてるわけで
いい人になると自分らしさがなくなるように思えてきて
きっと相手と向き合えてないんだろうなって



そんな自分がいつの日か壇上に立ち客席が居並ぶ中で堂々とスピーチを行う。
練りに練り上げた話だ。
反応はどうだろうイマイチでもかまわない。
これをやってる自分が痛快なんだ。
きっと過去の自分は痛快だと笑ってる。
思いもよらぬ不快なことは起こる。
でも思いもよらぬ痛快なことも起こせる。
まずは人から見られることを好きになる。



思いもよらぬ突風で傘がめくれ上がって花束のようになってしまった。

見知らぬ人の反応は… 特になし


No.22 19/09/23 20:32
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

幸せにできているか不幸せにしてしまってるか悩む。

私幸せ~か私不幸~か悩む。
幸せになりたすぎるゥゥ!!
が本音だよ。

でも他人の俺が立派だなって思うのは役目を担ってるよねってところで
役務めてるよねってところで
本人は色々不満がたまってるかもしれないけれど
良きにしろ悪きにしろ
うまくいってるにしろうまくいってないにしろ役目を果たしてることは立派なことだよ。


ごくろうさま。


あなたは立派に役目を果たしています。

No.23 19/10/03 00:33
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

観葉植物置き始めました



鮮やかな緑の色が見ていて癒されます



最近調子が良いのは
気のせいでしょうか?



土が乾いてきてから水を与えてください。
水を与えすぎると根腐れして
枯れる原因になります。──



ホーセンターで買ってきて4日目
毎日手で触って葉の湿り気
土の具合を確めてきました
やっと明日の朝水をやれそうです



風・日・水



葉っぱを指で触れるとひんやりと水分がたまってるのがわかります
植物も生きているんだと改めて思いました



No.24 19/10/05 10:14
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

晴れた日に水々しく心に緑を

No.25 19/10/08 02:21
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

風に包まれて気持ちいい時があるんだよな


特にやるせない気持ちになってる時
湾を囲んだ公園のベンチに腰かけて
ただぼーっとただっ広い海辺を見てる


夜の暗い海がちゃぷちゃぷ小波をたてて


向こうの造船所からのライト暗い海を照らして長く伸びてくる
あと少しでこっちまで届きそうだ


なんであんなに光りは伸びるのだろう
揺れても揺れても写るのだろう


白熱色の光線もあれば橙熱色の光線もありそれが交互に暗い海に伸びる揺れる


その光景が瞳に映りこむ
とてもきれいでにじむほどきれいで


ぼんやりと
このまま夜に溶け込むのいいだろうって


風が体をかすめてゆく


髪が流れ服が震え


足元から風が吹き上がり
正面からの風を受け止め
背中からの風に押され
八方から風が貫いてくる


髪の生え際からすり抜け
体をすり抜け指の間をすり抜け
服の中さえも靴の中さえも
風にすり抜けられる
なんだか
風に包まれてる


皮膚が逆立ってぶるぶる震わせて


でも心地良い
この風に身を任せたくなるほど


今はただ任せて
吸い込まれるように任せて
楽に楽に






~~~~~~~~~~~~~~~~~

No.26 19/10/08 11:04
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「ほら
命乞いしろよ」

「助けてください!ってわんわん泣きわめけよ
何もいりません命だけは!って叫べよ」

「それともあれかァ
死ぬ覚悟はできているからやるならやれ!ってやつか?」

「それでもいいぜ
但し一思いに済むすぐに楽になれると思わねえことだなァ」

「一瞬で済ませようなんてそりゃ
ルール違犯
てめえのご都合主義ってもんだろ」

「オレはお前さんの都合の悪さが見たいぜ」

「お金を払って済ます?
見栄張って見映えよく?
プライド持って格好よく?
てめえの意に反する?
最後までてめえの都合を通したいってか?」

「地に頭こすりつけて膝待ついて土下座しろ
相手の靴を舐めて許しを乞え
相手から水を浴びせかけられろ
ガキが欲しいものねだるようにわんわん泣き叫べ
とことん乞え」

「オレはそういうのを生き様とおもうがねえ
そういうのをプライドと思うがねえ」

「プロテクト、ガード、ディフェンド
使い分けはよくわからねえが
それらには当てはまらねえな」

「てめえの都合が悪くなると堕ちてしまうってか?
落ちぶれてしまうってか?
大丈夫だ心配するな
お前さんはすでに立派に落ちぶれてるよ」

「オレは少なくとも格好いいと思うぜ。
お前さんが都合が悪いところをさらけ出すのを──」

No.27 19/10/09 18:45
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

むかしむかしあるところに
おじいさんとおばあさんがいました。



おじいさんは山へしばかりに
おばあさんは川へせんたくへいきました。
これはふたりのルーティンです。



おじいさんはよっこらしょとこしをおろし小さなハンドルをにぎりしめました。
おじいさんはグリーンキーパーだったのです。



おじいさんはまわりを山でかこまれたゴルフじょうではたらいています。
てなれたてつきでしばかりカートをあやつります。



たまにあそびごころでおてせいのミステリーサークルつくりつつも
さいごはきれいにまったいらにしあげるのでした。



いっぽうそのころときをおなじくしておはわあさんは川でせんたくしていました。



ごしごしときものをあらっていると
ちかくでことりが川のみずをのんでいました。
そのとなりにもういちわ
なかよくならんでのんでいました。
にひきはつがいかなとほほえましく手をうごかしていました。



おひるのじかんになりました。



おじいさんはおばあさんがもたせてくれたしおおむすびをほおばっていました。
山にかこまれゴルフじょうではときおりとおくのほうでとりのうたごえがきこえてきます。



きれいなうたに耳をすましていると
べつのうたごえがまざってきました。
まるでがっしょうしているようです。


いっぽうのうたごえはつよさがあり
もういっぽうのうたごえはやわらかさがあったので
にひきはつがいかなとほほえましくおもいました。



おじいさんはおにぎりをたべおえがっしょうしてまたしごとにとりかかりました。



しょくじをおえたおばあさん。
おばあさんもまたのこりのせんたくにとりかかりました。



きょうはとてもいいてんき
なにかよいことがおこるかもしれないなんてのんびりしたきもちで手をうごかしています。



なんとなく川かみのほうをみあげると
ひのひかりで川がきらきらかがやいていました。
そのきれいなふうけいをみているだけでもしあわせなきもちになれました。



その川かみのほうから3日ごに
あんなものがながれてこようとは


このときはまだ
おもってもいませんでした。




おしまい

No.28 19/10/09 19:22
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

むかしむかしあるところに
浦しまたろうというわかいおとこがいました。



浦しまたろうはいつものようにうみへつりにでかけました。
つりは浦しまたろうのルーティンです。



うみへつくなり子どもたちがさわいでいるのがみえました。



なにをしているんだろうとちかくによってみると
子どもたちが1ぴきのかめをいじめているのがみえました。



これこれかめをいじめちゃいかんとしかるとこどもたちはくものこをちらすいきおいでにげていきました。



かめはありがとうございますとかんしゃをいい
このおれいはいつかかならずといってうみへかえっていきました。



浦しまたろうはかめをたすけてやれたことにまんぞくしました。



それからかめをたすけたことなどすっかりわすれたころ
いつものつりをするためにうみへやってきました



うみへつりざおをたらしてるとそこへ
一ぴきのかめがかおをのぞかせてこっちをみていました。



やくそくどおりきょうはおれいにまいりましたとかめはいいました。



あ、おまえはあのときのかめか
と浦しまたろうはあのときたすけたかめのことをおもいだしました。



おれいとはなんだいと浦しまたろうがたずねると
かめはさあせなかにのってくださいといいました。



浦しまたろうはおそるおそるそのかめのせなかにすわりました。



うみへもぐったとたん浦しまたろうはあ、とおもいましたが
ふしぎとくるしくありませんでした。



かめはぐんぐんとうみのそこへもぐっていき
やがてうみのそこになんともきらびやかなおしろがあるじゃありませんか。



ただいま浦しまたろうさまをつれてかえりましたとかめがいうと
とてもきれいなおとひめさまがやってきて浦しまたろうをおしろのなかをあんないしてくれました。



そしてしろじゅうをあげてのだいえんかいがはじまりました。
さかなたちがおどりきれいなおんなたちがまいをまい
そしてたいそうなごちそうをもてなしてもらいました。



くる日もくる日もくりひろげられるだいえんかい。
あなたさまがよろしければいつまでもここにいてくれてかまいませんよ
とおとひめさまはいいました。



浦しまたろうはそのことばにあまえて
しばらくこのおしろにいることにしました。

No.29 19/10/12 23:12
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

月見草──





満月ですね。




台風は夜になって去っていきました




雲動いているせいでしょうか
月が上がっていくように見えました。





人はどこに流れていくのでしょう


No.30 19/10/13 17:59
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

夕方の空──





何気なく空を見上げれば
雲と工場から出る煙が重なって大きな鳥のように見えました。




良い形だなぁと思い
ケイタイのシャッターを押しました。




撮れた画像を見ると夕陽が輝いていて



大きな鳥は実は鳳凰だったようです。





目視ではこのように黄金色に輝いて見えていなかったのですが



撮ってみないとわからないものです。

No.31 19/10/19 18:23
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

帰ろうと入り口横に置いてある傘立てにさしてある自分のか、傘… 傘を…


傘がねぇッ!!、


えッ!?、窃盗!?、盗難!?


施設内に入る時に傘立てに置いた傘
傘立ての真ん中へんに覚えたのを覚えている。
置いた時の傘の残像は脳裏にやきついている。
あるはずの位置には何もなく
四隅には他の人の傘


玄関入り口の向こうはけっこう雨が降っている、
とてもじゃないが傘をさしてない方が場違いなほど。
日も沈んで暗さも増してきている。

・・・・・

もう一度後ろを振り返って傘立てを見やる、
もちろんない、見間違いなんてない、


クソオォ、誰だよォォ、
こんな時に盗んだやつゥゥ!、


自分が持ってきた傘はだいぶ使い込まれていて骨も曲がって
見た目的にも上品とはいえない代物。
持ち手のカーブのところに輪ゴムをとめていた。
骨が曲がって爪が穴から出なくなっていたので畳んだ時にとめるためだ。


そんな代物だから盗んでもええと?


まあそろそろ買い替えななァ~
と思ってはいたけれど
盗まれたならしょうがないかぁ、
元は充分とれただろう、
ていう気持ちは持ち合わせている、
ただタイミングが悪い…


許せない…


とりあえず傘を持ってる人全てに目を配る、
もちろん俺の体は服はどんどんと雨に浸されていく、
灰色の、灰色の傘、
もしかしたら犯人はまだ近くにいるかもしれないという思い、怒り、


見つけたらどんな罵声を浴びせてやろうかッ、
すぐに警察に電話してやるッ、
これは罪なんて軽いものじゃなく犯罪だッ、
出来心なんて言わせないッ、
どんなに罪が軽くてもたかが知れていてもきっちり落とし前つけさせたるッ、


服もズブ濡れてきた、
近くのスーパーの傘立て、コンビニの傘立て、ない、

躍起になってた気持ちもだんだん退いてきている
小腹が空いたのでコンビニでチョコビスケットとを軒下で摘まむ。


そういえば若い頃自転車を盗んだことがあったっけ…
彼女の手前イイカッコして

盗まれた人はどんな気持ちだったんだろう…

因果応報だな

しょうがないか、俺もやったことあったんだし…


と思うとスーッと受け入れられた


そして雨に濡れることも
まあたまにはズブズブになることも
悪くないや
心のわだかまりを流し落とすぐらいの気持ちで


風邪は引かないという自信だけはある───

No.32 19/10/20 02:31
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

『勝手に持っていってしまって
すいませんでした』


紙にはマジックでそう書かれていた。
筆跡を見ると一字一字ふっくらしたクセがあるが丁寧に書いたのであろうというのは感じられる。
男子高校生だろうか?

その謝罪を書いた紙は傘の持ち手のカーブの部分にセロハンテープでとめてある。
盗まれたと思っていた自分の傘の持ち手に。


なんとなく傘立てのほうに目をやったんだ。もしかしたらって。
そしたらもしかしてた…。


その紙に書かれた文字が目に入った瞬間、これは自分に向けた言葉だと認識した瞬間、失ったと割り切っていたものが目の前に現れた。
使い込まれた見慣れた形がそこにあった。

それを手にとってみる。
見た目は同じなんだけど何かひっかかる…。

傘をぱっと開いてみると、
きれいに半球を描いていた。

こんなにきれいだったっけと思うのと気づくのは同時で、以前まで折れ曲がっていた骨組の部分がすらっと伸びてるではないか。

畳んでマジックテープをとめるときれいにまとまるではないか。
以前は曲がった骨の部分がべこっと飛び出て見栄えが悪かったのに
今は見栄えが良くなってる。
良くなって返ってきた。

黙って持っていたせめてもの詫びのつもりなのだろうか、
律儀に返してきてくれた。

盗まれた時はほんととっちめてやろうぐらいに腹が立っていたけれど、
こうして誠意を持って返してくれるとは…
許す、そしてあなたの誠意に感動した、
俺の中でこの瞬間良い思い出に変わった、逆にありがとうと言いたい、
よくぞ思い返してくれたと、
よくぞ罪をなあなあにしないでくれたと、
俺は、人のそういうところが見たかったのだろうなと思いさえするよ、




──なんてことになってたら素敵だよな。



No.33 19/10/28 20:15
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

小腹が空いたのでスーパーでコンビニとかでも売ってる3本108円のみたらし団子を久々に食べた。
久々といえばここ1年以上

なんか目について
懐かしさを感じて手にとった。

透明の黒っぽい餡が
焼き目のついただんごが
串に刺さった4コの玉が
いいね~と感性に響いたのだ。


シールを剥がして
プラ容器をパカッ

端から取るか真ん中から取るか
~真ん中だろっ

2玉食い、はむっ!


もひょーッ!

餅や餅や!
だんごやだんごや!

砂糖醤油の甘しょっぱさがウマイ

懐かしい~

モチャモチャ食感がイイ~


峠の茶屋で串団子を頬張るって夢だよね。軒下の赤い母衣をかけた床几に座って食べる。
そんなイメージを頭に浮かべながら
みたらし団子を頬張るのであった。


2玉→1玉→串を横にしてぐりんと1玉ー


3本食べれば腹持ちもよいことだろう。

これで戦でもできそうだ。

No.34 19/10/31 16:47
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

選択することが苦手だ。
決断するのが苦手だ。


怖ぇえ、
怖ぇえ感覚がお腹の中でぞわぞわして
きゅーっとなって
血の気が退いたように…

歯を食いしばって血圧上げて
臨戦態勢をとる、
戦うという感覚。
闘うという感覚。
恐怖と闘う。


これは争いではなく闘いだ
自分の未来を変える闘いだ
自分の中で平和を望むな
精戦、スピリットウォー
武装蜂起せよ

自分の中での闘いは泥くさいものでしかない。
手先、戦略なんて余裕はない。
渾身に体当たり
懸心に体当たり

器用に可憐に優雅に余裕たっぷりになんてできるかよ、

ぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃによるぐちゃぐちゃの末の正面衝突だよ!

No.35 19/11/04 01:44
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

カタカタカタカタ・・・・


正確にはそこまではなく、
カタっ、カタっ、カタっ、カタっ、だ。

パソコンでのタイピング練習。この場を借りて。


ミクルのスマホ画面とパソコンでの画面は違った。
基本スマホ用に作られているみたいでパソコン画面では見づらい。
横幅が余ってるし一行に入る文字数が3倍程はあるだろう。
まぁ慣れの問題だろう。

タイピングに際してアルファベッドの配列は大方頭に入っているがボタンを押すときにまだまだ確かめるための一瞬の間が空いてしまうからスピードが落ちてしまう。
サイトでタイピングのやり方を調べ、キーボードの[G][H]を空けたところを中心に両四指を置くとなっていた。
正直すぐに肩がガチガチになってくるし窮屈なのは否めない。


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカッ!

とやりたいよ、
でも全然道のりは遠いみたいだ、
2拍子ぐらいの速さだね、


jcdc時dvcんjfsvぁんfvんヴぁvdfv。あんv・wvcんっじょwpvんckん;lヴぃぬんjvkv;あvんjvjvrvんjjvjヴぇ


早く形だけで打つとこうなる・・・ヴぃあんヴぃあんしてるね。


まあせめてものモチベーションといえば小説家を気取れてる、気取れて酔えているてのが続けられる理由だね。

No.36 19/11/05 01:37
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

アイツはもう終わった──



陰ではそう囁かれているとかいないとか。

周りが離れていった…

いや、離れていったのは俺の方からだ。
俺が居心地が悪くなって後ろめたくて
距離を置き始めたのは俺からで…


きっと無様なところを見せたくなかったんだと思う。
きっと気にしてるところを見せたくなかったんだと思う。
きっと気づかれるのが嫌だったんだと思う。
きっとずっと隠していたかったんだと思う。


気づいた時にはもう終わってた
気にする必要もなくなるほど周りは離れていった。
もしかしたら、いや本当のところ終わりを望んでいたのだと思う。
終わる方が気持ちが楽だって…


気持ちは楽になった。
隠さなくてよくなった分楽になった。
そのぶん一人になった。
その状態がずっと続いた
ずっとずっと続いて考えることもずっと続いた。


アイツはもう終わった──


陰ではそう囁かれているとかいなとか
と、なる必要はない。
だってもう終わって大分経つのだから。
気にもとめられていないのだから…





アイツって終わってたんじゃなかったっけ?──


陰ではそう囁かれているとかいなとか。

自分の中では終わらせたくなかった。
陰で言われようとも
このまま終わったままにしたくはなかった。
そして男は毎日走ることにした。
どれだけ疲れていても天気が悪くても毎日走った。
悔しさをぶつけるように毎日走った。
悔しさがあったから毎日走ることができた。
その悔しさは今も持ち続けている。
そして今日も走った。
明日もきっと走ることだろう。
だから何?
と思わなくもない。
それが何かに結びつく確証はない。
でも続けていることに喜びを感じる。
毎日すんなりと始めれるわけじゃないのに続けられていることに喜びを感じる。
意味なんて考えた時点で続けられなくなりそうな気がする。
でも続けていることによって意味になると思える。
続けることで意味にしたい。



アイツはもう終わった──


終わったかどうかは問題じゃない。

俺は今始めている──

No.37 20/01/26 12:38
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

神に祈った──


祈りが届いた、




なんてことはない。


奇跡なんか起きない
じゃあ奇跡がかりに起きたしてどうすんのさ?
また困ったら奇跡に頼むのか?
奇跡が起きるのをじっと待つっていうのかい?


その間にあっという間にジジイだな。
若くてもジジイだな。

車のエンジンかからなくなったら
押せ、押して動かせ。
全身の力使って足踏ん張って押し出せ。
押したら動くはず押したらじわーっと動きだすはず。
人動だよ人動
人動で押し出せるはずだ。
自動だって?自動でもいつかはとまるさ。
だからいつでも人動で動かせれるように毎日走って体力をつけてんのさ。
結局は最終的には体力がものをいうからね。
根負けしない体力がものをいうからね。
俺はそう思ってる。
そう思わされた。
最後の決めては根負けしない体力だって。

きっと成功するのも紙一重で失敗するのも紙一重だって思う。
あともうすこし粘っていれば
あともうすこし気持ちが続いていれば

疲れても寝りゃあ回復する
頭もクリアに戻すことができる
不要なものには手を出さない
ただひとつのことに的を絞るだけ。
気持ちが下がるものには手を出さない。
そこまで自分は器用な人間だなんて思わないことさ。
俺はカスだって。
けれど後ろ向きなカスじゃなくて
前向きなカスだって思うようにしてるのさ。
カスはカスでもそれが分れ目だぞってさ。


俺は一生涯カスであり続けたいね。
毎日学ぶことがあって
毎日目標があって
毎日傷つくことがあって
だから次はこういう行動をとってみようって


俺は神には祈らない──


神がいるかいないかうんぬんじゃなく
人力で動かしていきたいってね。



そういえば今日さぁ犬の散歩してると
同じく犬の散歩してるおばちゃんが通りの向こうにいたわけ。

なんとなしにおばちゃんの方から通り挟んだ向こうから声をかけてきたわけ。
で話かけてきたからさっき火を点けたばからのタバコを消してちょっと近づいて会話しようと思って。
手にはさっき消した三口ばかり吸ったタバコ吸殻を包んでんだけどね
なんかマナーとして見た目だけはタバコを隠してようと思って。

まあ話す内容は犬ことについてだけなんだけどね
良い情報交換ができたよ。


まあこの犬の話はとくに本編とは全く関係ないんだけどね。



───────────



No.38 20/01/28 21:06
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

タンコブになった──


帰ってきた時に玄関のドア
開けた時に(あ、そういえば)と思ってまた外に出ようとした時に
ゴスッ☆、

っとァ!ッ、

__痛ってぇぇ…

鈍い重たい衝撃が頭蓋骨に響いた

ドアの側面が額に強打、
振り返りざまの強打、
振り返ればドアがいた、
というか自分の前方不注意だ、
カウンターパンチを食らったような、
つ、つれぇェェ、
やり場のない痛みに耐えるのがつれェェ、
痛みに耐えながら、頭蓋骨の揺れに耐えながら思い出した作業を行う、
ただシートにかかってる雨粒を振り落とす作業だけの為に、
たかがこれだけの為に、
この代償は釣り合わない…、
ある意味赤字作業だ…、

なんともいえない表情で雨露を振り払う私であった…
それと同時に痛みも振り払おうとしていたのはいうまでもない。


次の朝寝ぼけまなこで洗面所の鏡に写った顔が目に入った時
額の真ん中に拇印で押したような赤い斑点が浮かんでいた。
なんかインド人のあれみたいな感じだった。

インド人のあれ…

No.39 20/01/30 02:32
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

人ってそんなに悪いものじゃない──


本音でかたれば
着飾らずに本音で語れば
人は本音で返してくれる。

初対面の他人でも応援してくれる
本音で打ち明ければアドバイスをくれる。
最近つくづく感じることがある。

自分の姿勢はそのまま相手から返ってくるって。
誤魔化さずに取り繕わずに体裁よく話さずに素直に吐き出せば
その吐き出したところに新鮮な言葉を吐き出してくれる。

その言葉にのっかってみるか。
鵜呑みにしてみるか。
信じる信じないはさておき実行してみるか。
自分に合うのか確かめてみるか。
とりあえずやってみまーす。
やってみたんすけどどうやら自分には合わなかったっす。

話してみて色々と情報が得ることができました。
参考にします。

自分が体験してきたことを語ってくれます。
こうやらない方がいいよと教えてくれます。
俺も誰かに教えたいと思います。
ちょっとでもうまくいくようにアドバイスを送りたいなと思っています。
失敗談を伝えたいなと思います。
そうじゃないですか?人って。


──今日もセブンイレブンで募金箱に1円玉を入れてきました。

No.40 20/02/02 15:26
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

近所のあまり通らない裏通りを歩いていた。


急勾配の石段の入り口が目にとまる

この上に社があると存在感のある鳥居がそう物語っている


ちょっと覗いてみようかなぁ
という気になった
ナニかを除いてもらいたかったからかもしれない

フラフラっと歩いてた先に
悠然とその空間はあったのだ。

この空間だけ空気が静まりかえってるような
そんな落ち着きを感じさせる
朽ちた枯れ葉さえも存在感を醸し出している。

繊細だけと尖ってるわけではない
心地よい沈黙
静かにその空間に身を任せればいい


70段ほどだろうか(正確ではない)
登った先はすごく開けていて
実はこんなに広い場所だったんだと目を見開いた
実は自分が登ってきた方角は裏口に値いしたのかもしれない


水が龍の像の口からちょろちょろと流れ出る様を上目で見つつ習った作法で手と口を洗ってゆく

比較的この洗い場というのか
蛇口のところに龍の像をつけてる社は多い
マーライオンしかりや小便小僧しかり


そして本殿へと足を進めてゆく
となにやら中で厄除けをしているようだ。
とりあえずお財布の中の小銭を確認
1円玉と100円玉…
どうやら今日は少し奮発しないといけないようだ

中の様子を伺うになにやら──
後ろ姿ごしに神妙に頭を下げているのは夫婦と見受けられる

その婦人は白衣にくるまったものを胸の前で抱え
そうか
生まれてきたわが子への健康祈願ってやつか。


タイミングを見計らって拝もうと構えている…
邪魔になるのいやだし…

夫婦は前に進み出二礼二拍手一礼を二度深々と行う

奥の大きな丸鏡に自分の姿が映りそうで少し横にずれる
この場の雰囲気壊したらわるいしな…


よし今日はやめておこう
やめておく方が良いと自分の中で判断
この選択は正しいことだろう
良いものが見れただけでよし


我通さず良きもの得たり
とはこのことだ


─────。



No.41 20/02/04 01:07
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

花粉の季節到来──



お呼びでないから。

しかし四季は巡ってまたやってきた


参っちゃう。

鼻が詰まり始め早めにアレルギーを抑える薬を飲む
症状は和らぐのだが今度は胃がキリキリしだす

胃がキリキリしだすと気弱になり短気になり
寒気がする
ほんの前までこんな寒さどうってことなかったのに…
やる気も全然わかない…
どうにも事がスムーズに運べないや…
参った…

かといって“やらない”とは言えないことは多々あるわけで

あ~あ… やりたくない…
モチベーション全く上がんない…


1週間ガマンすれば、
2週間我慢すれば、この苦しみから解放さらるのだろうか…

なんかうまく息が吐けなくなって
息を吸ってばかりで過呼吸気味になんだよね、

No.42 20/02/04 01:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

──────


「178番ください」

『こちらでよろしいですか』

「はい」

『画面タッチをお願いします』

ぽちっ

───

ちゃりっ

『nimocaですか?』

「いえ。」

『(*^。^*)』

「( ´_ゝ`)」

『お会計────です』

スッ

ピっパっポっカっ

『────のお返しです
ありがとうございました』

「どーも。」



───────





No.43 20/02/04 17:47
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

スーパーに併設してあるATMへ──


お、空いとる。

と思いきや自動ドアの向こうには人がいた。

ここはATMが一台のみ
となりにもう一台置かれているが他の銀行

まあよい
そこまで待つこともなかろう…。

… …… 、


おばあちゃんよ、
まだかな?、
なんか手際がうまくいってないように見受けられるが、

後ろ姿の動きでなんとなくわかる。


もう下ろしたのなら出てきておくんな、
通帳を確認してんのかな?、
後ろで待ってるの気づいてますか~、

じれったさに思わず体が一歩前に出るとウィーン、
と自動ドアが開く。
おばあちゃんは手元に集中して
とくに後ろを振り返るなどの素振りは見せない

そうだ、
この自動ドアを何度もウィーンウィーンして待ってることを知らせるという作戦はどうだろうか

と大人げない嫌がらせじみた作戦を考えてるところ
後ろに女性が並んでいるのがわかった。

おばあちゃんの方を見ても
いまいち動きに大きな変化が感じられない…

ウィーン

おっと、ドアが開いてしまった。
故意ではないよ
今たぶんセンサーギリギリのとこにいてちょっと姿勢を変えただけで感知されてしまったのだ。
少し後ろに下がるか、

ウィーン


え?今の俺?
センサーの射程圏内からは外れたはずだが…

『ちょっとごめん、
これやってくれない?、』

「え、あ」

(やり方がわからず時間をくっていたのか、
まあ基本操作ならわかると思う
しかし、ここはお金が行き交う場所
そんなところで見ず知らずの人にやってもらうってのはどうかと思う。
ひょんなところから詐欺被害が発生するかもしれない、
もっとお金に対して危機管理危機意識をもっていただきたい、)

という思いで
「いや、それはぼくが操作することはできないので、
こちら(呼び出し電話)で係りの人を呼ばれた方がいいと思います、」

『ちょっと通帳が戻ってこなくて、』

「うん、ですからこちらの電話の方で、」

『、つながらないよ
どうやってかけんの?』

「これ…じゃないですかねぇ、
0120────」

後ろの女性があきらめて去っていった。
女性Aは見限った──


「いや違うなぁ、
こっちの受話器からじゃないですかねぇ、」
なぜ二個ある受話器!、


とすぐにおばあちゃんがスッキリした顔で出てきた。
どうやら自力でできたようだ、

No.44 20/02/06 13:40
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

いつもはインター側の通りを下っていくのだが、今日に限ってなんだか込み入ってるように見えて団地に挟まれた通りの方を選択した。

緩やかな下りを10秒ほど歩を進めてるところへ、一瞬で何事かしらがあったことが連想される象徴のパトカーが道路の真ん中に鎮座してるのが目に入る。

反射的に目は凝視し
下ってくほどにフェードインしてくる光景に注目が注がれる。
パトカーとの距離が近づくにつれその先の状況も目に入ってくる。


若干斜め向きに停車している白色の普通車の正面片方の角がへしゃげている。
虫歯を思わせるようにへしゃげた中から黒っぽいものが見えている。
その衝突した相手と思わしき対象車は…見当たらない。

途中で車道と歩道が分岐し歩道が高台となり上から見下ろすという形になったところで全貌が見えた。
背景までが目に入るところまできて

──電柱が傾いとる、


60度といったところだろうか
今の自分の驚きの熱量は、
いや違う。
電柱の傾き度合いだ。

まるで立ってる木を斧でカンカン叩いて「倒れるど~ッ」と木こりよろしくな光景で
その倒れそうなのをなんとかふんばって電線が支えてるという感じだった。

思わずスマホを取り出しシャッターをきる。
今後見返すのかと問われればそれは定かではないが。
次々と新たな情報が入れ代わっていく塗り替えられてゆく目まぐるしく変化していく毎日の中で
さっきやろうとしていたことをいつの間にか忘れている近頃の自分の中で
すぐに記憶から色褪せてゆくことだろう。


運転手の方にこれといったケガはないようだ。
車の中で警察官の事故処理の報告を今かと待ってる様子。


「えらいことなってんね~、」

ヘルメットを被った作業着姿のおいちゃんと高台下の階段ですれ違いに目が合う

「電柱傾いてますよ、」

おいちゃんは自分が来た方向とは逆方向へ早々と進んでいった。


近頃この一帯は道路工事やら建設工事やらで工員の方たちの出入りが多い。
おいちゃんが乗ってきたであろう工事車両にも現場でよく見かける注意を促す表識の電光看板が積まれていた。
しかしおそらくおいちゃんはその工事にやってきたのではなく警察に要請された方であろう。
電柱を取り囲んで出入りの妨げにならないように封鎖して──



人が起こしたものは
人が処理するもんなんだよな──。

No.45 20/02/09 02:36
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

自分の感情とリンクしたかのように雨が降り始めた──。


虚ろな感情が蒸気となり雨が降り始めた。
急に降り始めた雨に
なんだか嬉しくなったんだ。
突然降りだしたから
なんだか嬉しくなったんだ。
はっきりとした雨音となって

雨… ? 雨だ、

スチールの外壁に当たる大粒が
はねかえって音となって
優しくノックするかのように
気持ちを落ち着かせてくれる。


「シーン12突然の雨、ヨ~イ…アクション!」

合図とともに消化ホースから勢いよく放出される
真上に向かって飛び出した水砲は勢いそのまま上がるだけ上がって
中空で静止しまた勢いを取り戻して落ちてゆく
落ちる時は分散して落ちて
落ちてゆく時はスローモーション
きっと止まったままの形で落ちてゆくんだ
そんな時にふっと何かが頭によぎって
懐かしいなァ…なんて
昔の記憶の優しさにふれるんだなぁなんて

なんだか懐かしく思うんだ…

No.46 20/02/09 03:24
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

通りかかったセブンイレブンに入ってゆく通行人C──


お目当てはすでに決めてある
迷いなく店内を進む。
店構えの方向や商品の配置は店舗によって変わるけれどジャンル別の配置はだいたいわかりやすくなってるから
なんとなく察知できる。

向かっているのはパンコーナー
あそこだあそこ。
ざっと横流しに見てあれ?、と今度はゆっくりと見返して
ああ、あった。
最近コッペパンがすごい美味しいことに気づいたんだ。
コッペパンの生地がね。

ジャムかつぶあんか…
今日はジャムでいい、
ジャムにしよう。

パンひとつを持ってレジへと向かう。
そこへ立っているのは若い女の子だ。

ちらりと目に入った女の子の顔は美人といえた
最近の若い子は美人な子が多いと思う。
しかしあまり歓迎されてるような雰囲気ではない
むしろ怪訝そうな感じだ
好意的ではない…

鏡で写すかのようにこちらも同じ気持ちになってしまう
目を合わすのさえ交わすようにお金を
支払う
この場に気持ちよさの欠片もない…

美人よりも愛嬌だ
年の功はそう答えを出した
ただものを買うのではなく相手からも買っている
相手からも次を買っているのだ
どうやら次はないらしい
そしてこの店舗も次は遠退いたみたいだ。

でもジャムパンに罪はない
セブンイレブンの技術開発の努力に罪はない
むしろ誉め称えたい
モンテ…なんとか賞を贈りたいぐらいだ。


と通行人Cは思う──

No.47 20/02/14 21:37
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

今日ってバレンタインだったか…



その日はいつもとは変わらずあっさりと終わろうとしている。

いつもの平日と変わらなかった

そういえば去年のクリスマスもこんな感じだったかも

しかしクリスマスの日はクリスマスらしいムードは漂っていた
クリスマス前からその日を待ち構えるムードはつくられていた

なにもなくてもクリスマスは心に芯々と染み込んでいた


バレンタインのムードなんて欠片もなかったな
ただただ花粉症の気だるい症状に耐えて一日を送ってただけだったな
意識は気だるさかき消されてるだけだったな


そんなことを仕事帰りの人々でごった返した電車の車内の中でふけっていた。


あと二駅で自分が降りる駅に到着するといった時にふと立っているおばあちゃんの姿が目に入る。
さきほどの駅で乗り込んできたようだ。
この満員の車内の中立ったまま目的地まで向かうつもりだろうか。

自然と身体が起き上がる
おばあちゃんの方へ向かって人々の間をかきわけていく
背をかすめる俺の肩が不快に感じこちらを振り向く乗客
悪いのは承知しているそれでも
「、あのよかったらあそこの席空いてるから座りませんか?」
一瞬目を丸くしてこっちを見つめるおばあちゃん
「ぼくもうすぐ降りますのでよかったら、」
「…ありがと」
また来た道に戻る、
すいません、すいません、
周りの人々の状況の意図がわかったらしく自主的に避けてくれている
なんとかおばあちゃんを席につかせることができた
「ありがと」ともう一度礼を伝えるおばあちゃん
俺はなんとなく恥ずかしさが湧いてきて軽い会釈とともにその場をそそくさと離れようとしてるところ
お兄さん、と
「はい?」
「これどうぞ。」
そのおばあちゃんが手のひらにのせて差し出したのはセロハンの包み紙
から微かに透けて見える黒っぽいもの。
ニコリと微笑むおばあちゃん。
「、ありがとうございます」とその手のひらに置かれたふたつの包み紙を受けとる
微笑みを続けるおばあちゃん
俺は恥ずかしさを噛みきれず何事もなかったかのようにおばあちゃんに背を向けた。


電車から降り改札方向への階段を下りながらポケットの中の包み紙を取り出してみる。


開いた手のひらの中には
小さなチョコがふたつあった──



No.48 20/02/17 02:11
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

チッ、カ

チッ、カ


チッ、カ

唐突に視界が点滅しだした。
点いたり消えたり点いたり消えたりを繰り返す。
基本一本だけを使用してるのでその一本に不具合が出ると周りに支障が出てしまう。
まったりと視聴していたいのに
そのせいで集中が散漫になってしまう。
それがクリスマスのイルミネーションとなればムードに浸ることができるのだが
ムードもなにもあったものではない。


カチカチカチ──。

二本目の安定した点ったものでカバーを試みる。さっきよりはだいぶマシになった。


──明日にでも行ってみるか…



帰りに地元の電気店へ立ち寄る。

店内は広い、探す手間…。


行き当たりばったりで探すのは芸がない疲れるだけと悟ったのは30代過ぎてからだ。
年の功というやつだろうか。
ご利用は計画的に越したことはない。

とりあえず視界を広げあたかも双眼鏡から絶景を眺めるがごとくコーナーを見極めることを始める。
コーナーさえ見当がつけばあとはそこに向かってゴーだ。


む。あそこだな…

一番奥の角へ
まばゆく光を発するコーナーへ向かう。
今の心境は光に集まる蛾といったところか。
いやせめてコガネムシ(カナブン?)にしてほしい。
夏場よく家の網戸にコガネムシ(カナブン?)がくっついてるのを目にするからだ。

ブーン…。


輪っか状のものじゃなく棒状のやつは…
は…、
ナゼだ、なぜないのだ、
一まとめにするべきだろう、
分散して置いてるというのか?、
これではまるで役所に来たような気分じゃないか、


手がかりはもうないので
自力はすんなりと諦め店員さんを探してみる…

あれは…客か…
あ、いた。


探しものを訪ねる。お訪ね者になる。
相手は年輩の男性だが新人のようでどこかたどたどしい。
そして歯が一本だ。
下の犬歯が一本だ。
マンガにしたら味のあるキャラで描けることだろう。
特徴は白髪に覆われた角刈りで歯が一本。
じゃりん子ちえ調のタッチが浮かぶ。

店員さんは歯が一本の声で説明してくれる。
進み出て(片足を少しずり気味で歩く後ろ姿にしみじみとおっちゃんの歴史を感じる)通路を挟んだ説明を歯が一本の声で説明してくれる。

ありがうございます。

ブーン───


あった!

お!これいいやん!
2本入りで安い!
これにしよう。

No.49 20/02/24 22:39
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

帰り道──
視界に写り込んできたワンボックスサイズのパトカー
そこは某コンビニの駐車場に面した出入口

なんかユニック車が歩道を跨いでなにやら

なにかな?


ふむ。ふむ。


ユニック車にの籠の上で作業してる人
電線をいじくって…
視線を落とすと"ふ"という字の真ん中のとこの形のように鉄柱が曲がってる…
どうやら街灯のようだ…
ちょうど電線に交わってて…

おそらく車がぶつかったものとみえる…

その車らしきものはないが…


ぶつかった→警察くる→電力会社へ以来
という感じかな…


そのユニック車が伸びてる下を通ろうとすると警備の方進みでて手を開いて軽く誘導される。


そういえば1月頃だったか
まだ記憶にも新しい
近所で電柱にぶつかってる車がいたっけな、
電柱が傾いてたんだ。
警察がそのまわりを封鎖して
工事現場で使うような通行止めの標識を荷台に乗せたおいちゃんが要請されてたっけ。
その光景が見下ろせる階段ですれ違って「えらいことなってるね~、」と小走りでかけ上がってくるおいちゃんと目が合い
「電柱傾いてますよ~、」
って。

なんかこういう不足の事態の時って
見知らぬ人と会話したくなるよね。


ゆうなればもうひとつ。
去年暮れ。
近くで火事があって
初めて火事現場を見たっけ。
あれは正直現実的には感じれないくらい衝撃的な光景だった…


なんか…
なんだろ…

短期間で起こってんなあ。


注意が必要ですね、


──指差し確認安全第一。







No.50 20/02/26 08:45
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

花しるべ
季節の始まり

花しるべ
変化の訪れ

花しるべ
風に交ざって

花しるべ
開花繚乱

花しるべ
季節は終わらない
はじまりはじまり──

No.51 20/02/26 12:07
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

マスクがない…… 入荷未定…


お店の医療品コーナーの棚の一角だけ
何も置かれていないスペースができあがっている。
『お一人様一点限り』と書かれた張り紙がただむなしく残っているだけ。
お店によっちゃあ入り口の自動ドアにさえ貼られていたりする。

しかしそれを指し示すものはない…


閑古鳥が鳴いてるとはまさにこの有り様なわけで
その空白のスペースを目の当たりにして確かに頭の中でカア゛~
という鳴き声が聞こえた。


屈んで棚入れしてる従業員さんの背中に「マスクってどこも生産間に合ってないですよね~」
とヘラヘラと取り繕った笑みを浮かべその内面は消化しきれない嘆きの思いを混じえ一人ごとのように思わず吐き出すと、
「そうですね~」と同じテンションで返される始末。

お店を何軒かまわるがそれは無駄足になるだろうことは始めからわかっていた。
なんとか諦め踏ん切りをつけることで自分を落ち着かせる。


コロナの存在がどれだけ脅威なのかは
目の前の空いた棚を見ればうかがい知ることができる。
マスクが世の中から消えた瞬間だ。
流行り病が持っていった。


そういえば坂本龍馬が主人公の小説でコロリが大流行したという出来事があったが、
コロナも語感から似たようなものに感じてくる。
いつの時代でも新たな病は出てくるものだ。
そして東京オリンピックという開国
日本の夜明けは近い… のか?


というかそもそも自分の目的はコロナ対策ではなく花粉症対策なのであり、
いつ襲ってくるかわからない脅威よりもすでに襲われてる脅威であり、
その脅威にもがき苦しむ真っ只中であり、
willではなくnowな現在進行形なのだ。


10枚──
残り10枚ほどで手元にあるものが尽きる。
なんとか家の中から埃被った状態で発見したもので、
誰にも見向きもされないまま調度品の一部と化していたまま何年と月日が経過していた代物である。
それが陽の目を見ることとなった。


これが尽きる前に生産が追い付かなければ、
追い付かなければ、洗ってもう一度使うか、
とまで最悪の事態には備えてはいる。
口先を縛ったコンビニのSサイズの袋の中には使用した数枚のマスクが重なり一日一枚ずつ増えていくことだろう。


もはや自分にとってマスクは生活必需品
無いと不安になるもの

と化している───。




No.52 20/02/26 18:34
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「どこ行くの~?」



すれ違いざまおばあちゃんに声をかけられた。

午前の住宅街。
十字路ならぬT字路にて。
まあ十字路ちゃあ十字路かもしれない。
Tの上部分はバイパスを眼下に急勾配の下りの階段がそびえているから。
俺はなんとなく胸元で十字路を切った。


急に親しげに声をかけられ(さも知り合いのように)虚をつかれたように返答するが出遅れてるところへおばあちゃんは次の言葉を紡いでくる。

「これ。」


片方の手に握られた白い3本の花束──
おもわず魅入ってしまうような光を蓄えた白さに周りのピントはぼやけてしまいそうだ。
頭を垂れたように咲いてるいでたちから詳しくはないがユリの花だろうかと推測する。

白ユリ──


それってユリの花ですか?とおばあちゃんに確めようと試みるのだが
おばあちゃんは自分のペースで言いたいように喋るばかりだ。


シチュエーション的にはおばあちゃんのことが魔女に見えなくもない。

白みがかった毛髪は細い縮れた針金のように広がり着古した衣服を身にまとい手には色彩めいたものを携えている。

そして十字路…


俺は今一度胸元で十字を切る。


特にこれといった具体的な中身のない会話が続く。
俺の役目は受け答えするだけのものだ。


おばあちゃんは気が済んだのか
話に区切りをつけじゃあと踵をかえした。続けて俺も踵をかえす。

互いに背を向けた形で
その場から遠ざかっていく。


白雪姫は魔女から紅い鮮やかなリンゴをもらい受けるが
俺は魔女からなにももらい受けれなかった。
どうやら悲劇の主人公には選ばれなかったようだ。
概ね魔女が白雪姫の元へ訪ねる途中で森で出会った通行人Aといったところだろうか。


十字路で色鮮やかなものを手に携えたおばあちゃんに出会ったのなら、
それはもしかすると魔女なのかもしれない──。




No.53 20/02/27 18:49
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「今年も参りましたよ」───



春の風が縦横無尽に舞う高台のこの場所には
やわらかな日差しが射している。

鼻が若干むずがゆいのは植物たちが芽吹く準備をしているからだと
自分に言い聞かせこの不快感をやり過ごしている。


右手には透き通るように真っ白に色づいた贈り花3本。

とくにその数に意味はないが
なんとなく3本というのがバランスよく感じるから。

No.54 20/02/27 18:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ひとまず花は傍らに置き
手提げ袋から2リットル要領の水のペットボトルとたわしを取り出す。
石鉱物なのでとくに汚れている風には見えないが
磨くことで水分を与えることで
それが生き生きと見えてくるから
大切な所作だ。

でも
その下に埋まってるのは生き生きとは反するものと考えると
不謹慎ながらもおかしみがこみあげてくる。


手にとったペットボトルを上から傾け
屈んでたわしで岩肌を磨いてゆく。

ごつごつと堅い質感から無数の水滴が飛び散り服にかかるが特に気にもとめずたわしを動かし続けた。

乾いてきたら水をかけ磨きまた乾いてきたら磨き──


この作業をしてる最中にふと石の性質に不思議さを抱くことがある。
どれだけ水を与えても石は見る間に吸収しあっという間に乾いてしまう。
吸収の限界はないのかしらと。


一旦手を止めまじまじと見るその姿は
貫禄、威厳に充ちている。
石の上にも三年というが
石には忍耐とか我慢とか強い意志の象徴といった意味合いが含まれているのがわかる。

でもそういうあなたはもう石の下に18年ね。と
揚げ足をとってみて含んだ笑みをその方へと向けてみた。


ひとしきり磨いたところで
仕上げの水で洗い落としひと息をつくことができた。
石が輝きを取り戻したようで視界が広がるのを感じる。


献花台に花を添える。
真っ白な花が日に解けて美しく映えている。
今年もこの花を届けることができて嬉しい。
思い出の花──。


懐かしむように見つめる石の表面には
映写機から射し込まれた思い出が写し出されている。

横風が渇いた髪を揺らす。
なんだか語りかけてるように感じた。




クシュン、


「また春がやってきますよ」
わたしはくしゃみを拍子にそんな言葉を紡いでいた。
始まりの季節に
あなたに会いにきます──


風がつかの間に静んだのを見計らって
わたしは腰をあげる。
そして辺りをゆっくりと見晴らし
ここが素敵な場所だと再確認できた。



「また来年参ります」



風が後ろの方から吹いて髪を撫でてきた。


献花台の花びらが小さく瞬いている。



日差しがかった石の表情が
なんだか柔らかく見えた…

No.55 20/02/28 08:58
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

うろたんは今日もねぼすけ。




昨日夜ふかししたのかな?




ぽっくりまぶたで目があいていない




おっと、イスの角に足をぶつけたぞ




でもだいじょうぶそうだ




よかったね、小指じゃなくて




いたいんだよね。あれ。




うろたんのふらふら歩く後ろすがたはスキだらけだ




うしろからカンチョーしたら怒るかな?




うん、まちがいない。怒るに決まってる




わたしだってイヤだもん、




ねおきでカンチョーされるの。




きっとガラガラ声でまくしたてると思う




のどにわるそうだ。



うろたん




朝食のじゅんびできてるよ




はやく歯をみがいておいで。




かみボサボサのあなたと向かいあってたべてるすがたをながめながら




コーヒーをすすってる時間がなによりも好き。




今日は目玉焼きうまくやけたよ。

No.56 20/02/28 23:13
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

こんな夜は早く寝よう──


締め切った窓の向こうから
ベランダのスチールの床からポツポツ跳ね音が入ってくる

嫌な音じゃない
むしろ心が静まってくるぐらいだ


仕切り一枚隔てた向こう
音が緩和され心地よく耳に届く


風の音も聞こえる
風が動いてる音が聞こえる
うねる空間


窓が重なり合った微かな隙間から変な音が漏れてくる
ビィ~ィィィ~

そうだ、
強いていえば葉笛の音のような、
あと前田敦子の声のような、
あとインドのヘビ呼び出す時の笛の音のような、
そんな
音だ

あまり心地よい音ではない
語弊があったようだが前田敦子は嫌いではない


窓を横に引くと一気に風に乗った雨が部屋に入りこんでくる
風に押された雨が軒下をかいくぐり距離を伸ばしてくる
勢いにのった雨は脅威だ
ベランダに出るのがためらわれる
窓を開け放った時点で一気に気持ちが閉ざされてゆく


こんな夜は
無理をしない
こんな夜は
静かに過ごす
こんな夜は早く寝よう。


明日の朝からいい日にしよう
またあした───。















No.57 20/03/05 22:58
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

負け戦───


日々負け戦。

勝てない前提
勝つ気のない前提

自分は勝てない人間だと知った。
勝ってもうまくいかない人間だと痛いほどわかった。

勝ちにはこだわらないが
負けないことにはこだわってきた。

低くみられたくないと。
下に見られたくないと。

だからプライドが邪魔をする。
だから意地が邪魔をした。
だから恥をかくことが怖くなった。
だから動揺を隠すようになった。
窮屈になった。
隠すほど自分を出せなくなっていった。
そして失くすものが増えていった
自分がどんどん欠けていった
欠けて欠けてクッキーのように欠けていった
苦ッ気ーだった。
ポケットの中に入ったクッキーだった…

諦めた
いや、
諦めきれなかった、
諦めきれなさでさらに欠けた、
ほんとはサクサクでちょうどいい甘さなのにと自分を評価してた、
そしてクッキーは湿気っていった
カビが生えていった
渇いていったといえるかもしれない。

甘くてサクサク…
甘くてなめらか…
あまくて…





No.58 20/03/05 22:59
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

やめることにした。
クッキーじゃないことにした。
乾パンにしようと思った。
非常食でいいやと思った。
おいしくなくてもしょうがない
いつ食べれられるなんてわからない
それでいい
それでいい。
ただ備えられたもので


諦めた
と、未練がましい気持ちも残ってるけど
持たないようにしようと決めた
そう簡単に決まらないけど意識してきた。

負けることを挑んだ
でも
"どうせ負けるから"という卑屈に負けるのはしなかったしたくなかった。
負けることで素直になればいいって
負けることで自分を出せるようになれればいいって
取り繕って勝つよりも
きっとそれは充実感がはずだって。

初めから俺は手を挙げる
初めから俺はおとなしく手を挙げる
何も持ってない
何も持つ気はない
何も射つ気はない
ただ挑むものは持っている
負けることで挑むものはもっと強くなっていった
それは空気砲のようなものかもしれない
それはエアーピストルのようなものなのかもしれない
見えないだろ
そもそも見えない時点で見向きもしないだろ
それでいい
それで。


負け戦───

負け戦でもひとつ、
ポリシーがある。


それは

気持ち良いものにする
という想い。




No.59 20/03/06 11:55
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ちょうどタイミングよく花屋があった。

正確には生花店なのだが…


普段花屋なんて縁遠く
どこにあるのかなんて意識からは外れている。
個人店以外には…デパートとかといったイメージ
でもこの日が近づいてくるとどこにあるかと意識は向いていた。
全ての店舗ではないがセブンイレブンにも置いてあることを知った。
値段も400円ぐらいだ。
へぇー、花ってけっこう安いんだな、

自分の勝手なイメージでは
なんかマンガかアニメかの一コマで
これください、って買いにいって
○○円です。
えっ!?そんなにするんだ、
…じゃあ一輪だけ…

ってインプットされてたから
ある程度見越して行ったんだけど
ああこのぐらいで買えるんだって
構えなくても手頃に買えるんだって。

あれか、
もしかするとお彼岸だから花置いてたんかな、セブン…
なんかお彼岸の日に見るような感じのやつといえばそういう風に見えた。
だからそういうこともふまえてそれっぽくない花を選ぼうとしていた。


花屋も格式といったものがあるのだろう、
駅前の花屋はなんというか
並列してとなりがスーパーだったからか
お買い得シール
なんて貼ってあったりして、
そうか、
こういう花屋は格式が高くないところなんだなと理解した。


No.60 20/03/06 11:55
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

店内は"回"という字のような配置で種類ごとに固められていて
一通り見て二通り見て
三通り、… 決めれない…、
なんかこれだ!といえるものがなく、
ずっと見てると女性下着が連想されてくる始末で…
なんかエネルギーに満ちてないなぁ、と感覚的には感じるわけで…


う~ん、どうしようか…、

悩みすぎて息がつまってくる、
キュゥっと、
この状況に切迫感がこみ上げてくる、
決断できない、

、やめとくか、?
やめてスイーツにでもするか、?
なんて
店を後にしようと半ば揺らいでいたところで、なんとなく目についた花にピントが絞られた、
大ぶりなシンプルな形のユリの花に。

選択するなら健康的なオレンジ色の花がイイ…、これだ、この花にしよう──

「これください、」
「枝短くしますか?」
たしかに長いな…
「ハイ」──


まるで大きなクラッカーを抱えてるような
それでも祝う気持ちは同じだ。
大切なものは両手で抱えるものなんだな。



「誕生日おめでとう」

そっけない口ぶりになったかもしれない

「ほぉお、

買うの恥ずかしかったやろ?」

「べつに。」

そっけない口ぶりになってた

ありがとうと言われたどうかは覚えていない



その日はきり良く70回目だった


そして花を贈るのは1回目だった。



No.61 20/03/06 23:43
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

昨日の寒さとはうって換わった陽気だった。
陽に照らされるとポカポカ暖かく
体の芯まで暖めてくれる。
気持ちがイイ…

そんな犬の散歩に出た午前。
ゆったりとした時間。
犬の足取りもゆったりと。
気持ちもゆったりとしてるように見える。


近所の軒家の通りを通り
勾配な下り坂を下りているところ
向かいから同じく犬を伴ったおばちゃんがやってきた。
人によっちゃあ近づくのを避けてルートを変更されたりするが
おばちゃんは待ち構えてるように
こちら側が下ってくるのに備えてる模様。
犬同士のふれあいとなる予感。

おはようございますとおばちゃんが挨拶してきた。
「おはようございます」
そして互いに嗅ぎ合う二頭。
オスのようだ。
首に巻かれた水色のスカーフでなんとなく判断した。
うちの犬よりひとまわり大きい。
茶金髪といったドックフードのモデルになりそうな犬種だ。

おばちゃんはうちの犬との面識があるのを気づいたらしく
もしかして○○ちゃん?と訪ねてくる。
どうやら母が連れてる時に
面識を持ったみたいだ。
犬もこれといった警戒を見せない。

「お母さんは元気?」
そうですね、と応対する。
おばちゃんとは初対面なので
簡単に年齢やら既婚者かやらを訪ねられる。
それを皮切りにおばちゃんは自分の身の上を話しだした。

No.62 20/03/07 00:08
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

顔を見ながら話してるので
つい目が注いでしまうのが
おばちゃんが笑った時に上の歯がないことに向いてしまう。
それでもおばちゃんはやわらかい笑顔を向けてくる。

うちにも息子がいる。
動物が好きでねぇ。
でも今病気になってるの。
何も考えずにこの時期に照らし合わせて「花粉症ですか?」とすっとんきょうな答えをだしてしまう。
もしかしてコロナかな?なんて
今の情報に流されすぎだ。

鬱病なの。

ああそうなんだ、
まあそうだよね、おばあちゃんの口ぶりからはそんな感じだったよね、
そうなんだ…、

おばちゃんの口からは
そういった話が出てぽつぽつと出てくる。
自分はただ黙って聞くだけだ。

──この子を一日に6回も散歩に連れてゆき──

そうなんだ…ん?

──この子の──

「え、一日6回も散歩するんですか?」

多いな、
連れてくおばちゃんもすごいな、

「──足は丈夫だから───」

「そうですよね!、
すごいですよ、(だいたい一日2回行けばいいようには思うけど…
それだけ愛情深いということなのかな…)」

「──バケットボールを6年間やってたの──」

「へぇ~(だから強いのか…)」

「──アキレス腱切っちゃったんだけど──」

切ったのかよ!、
でもそれでも足腰が強いんだな、
ふむふむ、

「──わたしはあと1年だからねェ──」

「乳ガンなんよ──」

No.63 20/03/07 00:30
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「…」
1年…

「─医者からは5キロ以上のものを持ったらいけんといわれとるんよ──ここが──」

「負担がかかるからですね、」

「そう」

なんとも言えないどう反応していいのわからない
ただおばちゃんの表情をうかがうだけだ。
おばちゃんの表情には話の内容に反してやわらかな笑みが浮かぶだけ。
ただ黙って話を聞いた。

視点を換えてうちの犬に話かけるおばちゃん。

若干名前が違う。

それじゃあシルベスタ・スタローンの有名なボクシング映画の名前だ。

最初から間違ってたけど
それでも訂正して教えることはしなかった。

「じゃあね○○ちゃん
こっちおいで、」

違う方を見ていた犬にホラ、と手綱を引くと
意が伝わったかのようにおばちゃんに触れ合いにいった。
よくできたね。

「じゃあ失礼します」

散歩の続きを始める──────


No.64 20/03/07 20:59
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

足りないものを補って
気づかないものを背中で見せる
満ちたところは輝き欠けたところは影に染まる
それは丸
丸く存在する
きみも丸でわたしも丸
今日も欠けたところを誰かに教えてもらう___

No.65 20/03/07 21:28
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ズぅ、あちッ!


こんな寒い日に府に届く温かいみそ汁。

餅が汁の中に熔けとろみをかける


ああああ~。


いつもより熱い。それがいい。


ああああ~。


こんな寒い日にはとろみをきかせて。


この冷えた体に行き渡るメロデイ。


ああああ~。


府が熱くなっている。


ふやけそうだ。


ああああ~。


ありがたい。



こんな日にはとろみをきかせて

この冷えた体に行き届くメロデイ──

No.66 20/03/20 18:22
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ペー。

ぺー。

ぺー。

リズムよくカゴからカゴへ移ってゆく。
目の前に立たされた自分はただただその成り行きを見守る。数字がどんどん上がってゆくのを見守る。

ぺー。

ぺー。

だいたいの結果は予想できている。
千円札一枚でこと足りるだろう。
しかしこんな疲れた日こんなに買うことはないだろうと自虐的に思う。
しかし習慣的に使ってる生活用品がきれかけている為ついでに買っとこうと思った次第で、
そろそろ合計が出そうだ
やはり見積り通り千円──

「よんせんさんびゃく」
「違いますよねぇ、!
そこまでいかないですよねぇ、」
即座に反応した、
声が大きくなってしまった、
言い切る前に被さったくらいだ、

「あっすいません、
私もなんかおかしいなと思ったんですよ、
このまま通しそうだったアハ、」
「そうですよぉ、
びっくりしましたよぉ、へへ」
レジの画面表示を見ると
レーズンサンドが32個になっている。
108円のレーズンサンド3個が。

「最後の方なんかおかしかったですもん、」
「そうですよねぇ、
すいません」

訂正後の金額は予想通りの千円札一枚で事足り
マスクの下でほくそ笑みながら会計を済ませた。

疲れが少しばかり引いたようだ────。

No.67 20/03/22 00:02
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

Mr.Childrenのシーソーゲーム──。


この曲を聞くと
反射的に中学校の運動会
クラス対抗バトンリレーを思い出す。
熱戦を繰り広げる中代わる代わる当時のヒット曲が流れ気持ちを掻き立てていた。
スピッツやらなんかやらなんかやら
流れていたと思うが
ハッキリと残ってたのはシーソーゲームだった。
曲全体というより、出だしの伴奏でグッと気持ちが高ぶってきていた。


『赤組がんばってください』
『白組がんばってください』
中央部テント下の本部から両組への応援のアナウンスが流れる。
クラス一丸となって追い抜け追い越せと意気立った。
アンカーの競い合いは一番の見せ場。
必然と最も早い足の持ち主達がその勝敗の決め手となった。
また足が遅い子を何番目にするかというのも鍵となった。

そんな中のシーソーゲーム。
頭の中にはミュージックビデオの映像よりも熱がこもった運動場の風景の方が自分の中のイメージとして強く浮かんでくる。

あの頃は曲調のノリにしか感心がいってなかったが
今は歌詞の方に意識が向く。
作り手の気持ちの方に。

そのシーソーゲームの歌詞の中に
"劣等感を逆手にとって"
というフレーズがある。
前後の繋がりは省いてその短いフレーズがなんだか気に入っている。
中学の時なんかはまったく気にもとめなかった言葉だ。

今の自分は競争することに意義は持っていない。
早さよりも───

No.68 20/03/27 09:58
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

朝から雨々している。

昨日はそこまで降ってなくて降ったり止んだりで
日付け変わって目覚めてみるやけっこうな雨。
けっこうなどしゃ。
福岡は大雨でございます。

走る車の側面からざぶんと水しぶきがあがるほど。
通り道が川のように溢れている。
なるべく溜まってないところを選ぶも
靴からみるみる染みてきて靴下びっちょりだ
つま先から冷えてくる。

雨が弱くなったところを見計らって駅へと向かう。
電車の車内の窓は曇っている。
窓ガラスには"バカ"と書かれていた。
そのバカと書かれていたのを手で消して
"がんばれよ"
と書いてみた。
がんばれなんて相手の勝手な言い分であまり使いたくない言葉だけれど
なんとなく書いてみた。

外を歩く時は水溜まりと車の水しぶきに気をつけてね。

No.69 20/03/30 22:15
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

あの頃遊び場といったら
家からけっこう離れた本屋にいつも行っていた。
本屋といってもゲームコーナーもあったしCDもあったしUFOキャッチャーや100円で遊ぶゲームなどあった。

ページワン。

それが本屋の店名だった。
町で唯一栄えてる場所だった。
学校の近くにあったので帰りに寄るにはもってこいの場所だった。
並びにスーパー、ホームセンター、飲食店などがあり
小さなショッピングセンターという感じだった。

その飲食店の主力のうどん屋さんには家族でよく行っていた。
行った際にはまずなはおでんをカウンターでとってきてそれから注文をするっていうのがお決まりのパターンだった。
店独自のねりがらしをつけて食べる。
そこで大根の美味しさを知った。
分厚くてダシがしっかり染みててハフハフしながらかぶりついた。
かぶりつきがいのある大根だった。
親が牛すじを美味しそうに食べてるのを見て
次来た時は牛すじを頼んでみようと次回の計画を決めたり
山かけうどんが美味しそうに見えたからよし次回はこれだと。
カレー鍋うどん
よし。

でも結局は自分の中での一番はカツ丼だった。
あのふたを空けた瞬間の感じが
輝いて見えた感じが
かきこんで食うという感じが
好きだった。

夕食を充分堪能したあとは
ページワンに寄ってUFOキャッチャーをするっていうのがお決まりのパターンだった。

No.70 20/03/30 22:59
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

初めてUFOキャッチャーでぬいぐるみをゲットしたのはこのページワンだ。

うどん屋さんに家族で食べにきた何回目かに鉄腕アトムのぬいぐるみをゲットしたんだ。

1回で捕れたと思う確か。
だってそこまでゲームにお金をつぎ込むことに寛容な親ではなかったからだ。

100円ゲームもあったが、自分自身どうせやるなら物として残るゲームをやろうという考えの子供であった。
その100円ゲームは一度もやらなかった。やろうとも思わなかった。

ただその100円ゲームは一際際立っていた。
ゲーム機からの音声が何よりも際立っていた。
耳からその存在感が強く入ってきた。


『ケンちゃんル~レットッ!!

☆☆☆☆☆☆☆☆~

だいじょぅぶだ~ ♪♪♪

だいじょぅぶだ~ ♪♪♪

だいじょぅぶだ~ ♪♪♪

だ い じょ ぅ ぶ だ ~ ♪ ♪ ♪

だ い じょ ぅ ぶ だ ~

☆~☆~☆~☆~』


お金を入れてなくてもゲーム機から音声が出ていて
それはうっとうしささえ感じるものだった。
CDを見ていても何列かの棚挟んだ向こう側で志村けんが喋ってるんだもん。
それが鮮明に耳に残っている。
当時いろいろとあったよケンちゃんグッズ。

8時からのだいじょぅぶだ~。

思い起こせば

見ていたな~。

しょうゆ~ラー油~アイラブユー~
だっけ?

笑…


偉大な人が旅立って行ったな……★

No.71 20/03/31 00:13
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

いつも私のわがままを聞いてくれてありがとう


あなたはたくさんの人が行き交う中でも
私の名前を叫んでくれる人でした


たくさんの人が行き交う中でも
私の手を引っ張り出してくれる人でした


雨に濡れたい私と
一緒になって濡れてくれる人でした


楽しかったです
激しい雨の中二人ともレインコートを着て歩いたこと


おもいきって水溜まりの中に飛び込んだこと


互いに水溜まりを足で蹴りあって掛け合ったこと
びしょびしょになるまでふざけ合ったこと


あなたはケチャップ
わたしはマヨネーズ
掛け合いましたね
後片付けがとても大変でしたね
でもすごく楽しかったです


きっとあなた以外にこんな変わりものの私に付き合ってくれる人なんていないと思います
そんなあなたも変わりものの一人なのかもしれません


いつも私のあるがままを聞いてくれてありがとう。

No.72 20/04/03 16:00
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

歩道を歩いてるとなんとなく横切る車の運転手に焦点が定まる時がある。
見ようとして見るわけでもなくたまたま目に入ったといった風に。
しかし一瞬の出来事なので特に記憶に残るわけでもなく取り留めもない場合がほとんどだ。

さきほど一台の車が道行く自分の脇を通過していった。
たまたまその車内に目がいった。
それはまるで野球でいうところの投げられた球をよく見てバットに当てたような感じかもしれない。
動体視力による動体記録。

運転手は女性だった。
片方の手は当然のごとくハンドルを握りもう片方の手ではパピコを口に運んでいた。
そして助手席には男性がいて
手には同じくパピコが握られていた。
容器の中は茶白い色でカフェオレ味と思われた。
正確にはコーヒー味かもしれない。
それは定かではない。
だってパピコなんてしばらく口にしてないし。
パピコに執着したことないし。

しかしこの時は視点が執着した。
興味がそそる光景だった。
パピコシェアしてるよ、
いいなァって思った。
それは食いしん坊目線では全くなく
カップルでパピコシェアって
いいなァって思ったんだ。
うまく説明できないけど、
半分コする光景が素敵に見えたのかもしれない。

No.73 20/04/03 16:31
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

正確にはカップルじゃないのかもしれない。
ただの仲の良い男女友達かはたまた姉弟か。
でもパピコシェアするって絶対浅い関係ではしないでしょ!?
ねぇアイス食べたくない?
そうだね、今日はすごく天気が良いから車内の中も暑いしね。
でしょ!?だったら次コンビニあったらそこで買お?──
うん。でも今あまりお金持ってないんだ、──
そっかあっいけない、私もそういえば昨日払いものでほとんど失くなっちゃたんだっけ──
じゃあ今日のところは諦めるとしよ──待って!いくらある?
いくらって…えっと70円ぐらいしかないけど、──
私は…ちょっとハンドル握ってて。
えーっと…私も70円ぐらい──
どっちもどっちだね。ハハッ
お互い70円ってっ!
どんな似たものカップルだよっ──
フフッ、ウケる。
でもこれで諦めずに済んだわ。
──ひとつのアイスを分けあうの?
──そう。
でもひとつのアイスを分けあうんじゃなくてひとつのアイスをふたつにするの。
──ん?どういうこと?
ひとつのアイスをふたつにする?
なにかトリックがある物言いだな。──
パキッよ。パキッ。
──パキッねぇ…
ちょっと思い当たらないなぁ。
──じゃあパピって云えばわかるかしら?
──パピ…パピッかぁ!なるほど!

No.74 20/04/03 16:55
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

右の頬をぶたれたなら左の頬を差し出しなさい──

これは新約聖書内マタイによる福音書第5章に登場する、有名なイエスの言葉である。 同じく新約聖書内ルカによる福音書に登場する「汝の敵を愛せ」という言葉同様、敵を許し仕返しをするな、という教えに相違ない。


右のパピコを取ったなら左のパピコを差し出しなさい──

この行為には特に教えなど含まれていない。
この場合、ただの金欠の末の行動にすぎない。
しかし教えはなくとも意味はある。
ひとつのものを二人で共有し合うという共有関係が芽生えてくるのである。
共感を求め合う昨今のご時世
共有というのも似たようなものがあるのではなかろうか。


──シェアしとる、いいなァ…

楽しそうに会話しながらパピコシェア。
なんだかその光景がとてもうらやしく思えた。
それは廻し飲み廻し食いなんかよりも
あれ?これって間接キスじゃね、!?
なんて今のタイムリーなご時世では憚られる行為で、
別段うらやましさなんて感じなかったにちがいない。
なんというのか、爽やかな光景も相まって素敵に映ったように思われる。
そんなシェアならいいじゃない。
そんなシェアなら自粛しなくていいじゃない。
いつかなにかのタイミングで自分も…

そう心に刻みいつやって来るのかはたまた永遠にやってこないのかのいつかに
思いを馳せるのであった……

No.75 20/04/04 22:06
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

らーめんつけめんぼくいけめん

らーめんつけめんぼくいけめん


近所の子どもが口ずさみながら歩いてる。
行進曲さながらに。
語感のリズムがいいな


自分の行進曲はあるだろか
どんなリズムで行進してるだろう
歌を歌いながら歩くことはあるけれど
それは行進曲とまではいかない。
ただ気分が良い時になんとなく頭に浮かんだ歌を口にしてるだけ。

赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ
赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ

これを行進曲にしてみようか
口がもつれちゃうと足も連られてもつれちゃいそうだ。

もつれるで思いだしたけど、中学生の時祭りの神輿を担いで
全員の足並みを揃えるために
ヨイトサー、ヨイトサーとかけ声を出しながら行進してたけど
よく足がもつれてたなぁ。
ちょっとしたトラウマだ(笑、)
頻繁に足袋の留め金が外れて。


うーム、らーめんつけめんぼくいけめんのリズム以上のもの浮かばない。
子どもって感覚的なもの見つけるの上手いね。

らーめんつけめんぼくいけめん

らーめんつけめんぼくいけめん

自分も近所の子どもにあやかってこれを行進曲にしてみるかなぁ。
行進曲を口ずさんで前に進むってのも童心に帰って良いかもね




No.76 20/04/10 00:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

『応答願います───


応答願います── 』




繋がらない


今日も駄目みたいだ


2ヶ月…


左手に握った無線機を見つめる。
スピーカーが内臓されたこの小さな穴からの反応が返ってくることを願うばかり。
しかし今だ願いは叶わない──



流れ星が消える前に3回願い事を唱えることができれば願いが叶う──
流れ星に願い事して願いが叶ったんですよ!
なんて言ってる人間をみたことはない。


流れ星って一瞬で消えるので
その間に3回なんて土台無理な話だ。
早口で捲し立てても短いフレーズでも。

心の準備さえできてないところにいきなり出現するわけだし。
気持ちつくって唱えだしたところで
すでに消えてるのがオチだ。

そもそも夢を見させるだけ見させて無理難題を吹っ掛けてるにすぎないんじゃないのだろうか。
無理だからこそ夢というもので綺麗にまとめられてるように思ってしまう。
無理だから無限大なんだ、
不可能だからこそ夢になるんだ、


しかし。願いは今だ叶わねど
願い事を納めることは、できた。
しっかりと3回唱え言い終えることは、できた。
別段早口で唱えたわけでもなし
短く区切って唱えたわけでもない。

ただ。
流れ星が思った以上に流れるからだ。
想像以上に流れ落ちないからだ。
もはや流れ星という儚い存在ではないからだ。
想像を越えたの場所にいる。


ここは宇宙────

No.77 20/04/10 02:49
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

手で触れる
故郷──


シャボン玉でも掴むかのように加減し
壊れでもするかのように優しく掴んだ。

そのものに触れたいと

手のひらで包んだ。



あたたかい…


気がした。

手のひらにぬくもりが伝わってきた、


気がした。


遠く離れた物の温度なんて感じれるわけでもないのに
遠く離れた者に温度なんて届くわけもないのに

それでも感じたかった


近づきたかった



遠近法もいいところ、

これをカメラで撮ってインスタグラムにでも投稿すれば高評価が得られること請け合いだろう

自慢できそうだ。

帰ったら自慢できるぞ、


いつか自慢しよう、

いつかに…


さっそくやってみる。
陰る前にやってみる。
面倒くさいことなんてない。
やることなんてない。
だから面倒くさいことがない。
楽しむしかない。
楽しまないことが怖い…


スマホを手にとってポーズをとってみた。
今地球は自分の手の平だ。
いくらでも手の上でもてあそぶことができるゾ。
まるで西遊記の孫悟空をもてあそぶお釈迦様のようだナ。
ということは今自分は神様的立ち位置にいるわけか。

「ワタシが神だ」

とある芸人のコントの言い回しで言ってみた。

口に出したことで可笑しさがこみ上げてきた。


でも
一人でやる神様はとても淋しいものだとわかった。



神様でなくていいと願った───



No.78 20/04/11 12:21
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ONE PIECEの新巻が出ていたので近所のローソンで立ち読みをする。
冒頭から光月おでんの回想かァ、
ロジャーも出てるし白ひげも、
…………


『マスクあるゥヴ?』
『なぃです』
『マスクあるゥ゙?』
『───、』
『ないの?いつ入ってくんのォ゙?』
『わからないです』
『どごにも売ってないねェ゙』
『───』
『───────────────』


なんかやかましいジイさん入ってきたなぁ、声出けぇよ…
店内にジイさんの馬鹿デカイ声が響き渡っている。
隣の立ち読みしてる人も何事かと振り返る。
俺は振り返らない。
後ろは振り返らない。

ジイさんの声は気にしないようにして
目の前のことに集中しようと努める。
破天荒な光月おでんの魅力に今引き込まれている最中だ。
ジジイの破天荒な態度とは別格だ。

ジイさんはひとしきり自分の言いたいことだけいって店から出ていったようだ。
これで集中できるゾ


光月おでんの行動に呆れ返る民衆、
しかしその裏側には光月おでんなりの国への想いが…
視界がぼやけてきた、
まぶたの中一杯温いものが溢れてきて
瞬いて流れ落ちないようにと努める、
今光月おでんの生き様に魅せられている…

『これ~~ないィ゛?
~~~~~~~~やろァ゛!?』


ジイさんまた入ってきたァァ、

No.79 20/04/11 12:21
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

『オレマスクないよォ゛?どうすればいいん゛』

……、

『この中にコロナ持っとるヤツおるんかァ゛?
~~~~~~゛』

───、

『おネエちゃん゛
あんたどう思うね゛?』

…なんかカラミだしてる、

『死ぬと思うゥ゛?んん゛?
~~~~~~~~~゛
~~~~~~~~゛』

…迷惑になってんなぁ…、
ジイさんの声に気をとられて前のページ頭に入ってなかった、どうなってたっけ…

『わかったわかった゛
~ありがとァ゛
~~~』

ジイさん出ていったな、
でもまだ扉の外から声が聞こえてる…、


光月おでんの男っぷり、そして最期の筋を通した死に様、
それを慕う者たち、涙するもの達、
民衆の気持ちが再びひとつに、
最期のページはバンッ!、
『海のことは俺たち海賊に任せろ!』

~~~っ!


やっぱりONE PIECEって面白いね~!

No.80 20/04/11 14:15
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ずいぶん昔の話だが
スポーツ観戦に熱狂したのは 2002年日韓ワールドカップだ。
あれ以上の熱の入りようは今後自分の中ではありえないことだろう。

とにかく役者が際立っていた
タレント揃いだった
中田英寿を筆頭に中村俊介、鈴木隆之、稲本、小野、高原、
宮本、中澤、川口…

ベッカムヘアーが流行ったのはその時期。
さほどサッカーに興味のなかった私でも日本の勝利に一喜一憂し
チューハイを飲みながら観戦するのが当時の楽しみとなっていた。
なにより自国開催ということもあり
日本国内が沸きに沸いた時だろう。

各国チームのスター選手の顔と名前も自ずと覚え
攻撃スタイルだったり歴戦の結果だったり
にわか仕込みに勝敗を予想しあったりして結果待ち遠しく思ったものだ。

まるで関ケ原の合戦のオールスターな武将たちの顔ぶれに魅了され
これだけのメンツが揃っているということだけで興奮できた。
とにかくなにもかもが華々しかった。
なにもかもがドラマチックだった。

鈴木隆之のスライディングシュート。
そこから何かが始まった
そこから何かが加速していった。
泥臭いシュートだった。
しかしそれは大いなる第一歩の瞬間だった。
待ちに待った待望の瞬間が訪れたんだ。

ニッポン!!!
ニッポン!!!

轟くような声援、地鳴る打拍、
それはひとつの和音と化していた。
またあの感動を
2021年に───。

No.81 20/04/16 12:29
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

何処からともなく小さな真っ白い羽が一枚舞い落ちてきた

微かな風にのって膝元へととまる

小指大の羽根…

いや、ただの寝具に入ってる羽毛が飛んできただけだろ、
なんて現実的な答え合わせなど今はしたくない。
これは白い小鳥の羽根だ、
きっと滅多にお目見えできない小鳥が
気紛れにこの地にやってきたんだ、
その小鳥を見た者には幸福が訪れるという言い伝えがあり、
目撃することはなかったが小さな羽根を一枚残していった、
この羽根はきっと幸せのカケラだ、
この羽根は!

手にとってマジマジと見てみる。
ティッシュのカケラだった…
きっと何かの拍子に裂けたのだろう。
箱ティッシュのさぁ最初の開けて取り出す時ってスッととれないじゃん?その時に余計に枚数取れたり変に裂けたりするじゃん?そういう時に出来そうじゃん?
だからさぁあの最初のシュッて入り枚数にカウントしないでほしいよね。100枚入り+2とかにして欲しいね。
※本製品は開封後のご使用に際してご不便な点がございますのでお客様のお気持ちを考慮して余分な枚数を入れております。
なんて書いていてほしいよね。
…。

手元にある箱ティッシュを一枚引き抜き上空に投げてみる。
はらりはらりとティッシュが舞い落ちる。
足元に舞い落ちた。
幸せは舞い降りてくるものじゃない、
自分で掴んでいくものなんだ、

そう自分に強く言い聞かせることにした───。

No.82 20/04/17 16:31
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

財布を買い替えた。

一度は買うのを諦めていたのだが、
なんとなくこれいいなと思えるものがあったのでおもいきって買ってみた。

おもいきってといっても別に高いものでは決してない。
消耗品ならなんなくレジへ持っていくのだが、
それが身につけるもの装飾品ともなればすごく悩んでしまう。
見た目がよくても機能がどうとか作りがちゃちいとか難癖まがいの理由で
そのもの元に収まってる場所へ戻すのがオチだ。
サイフの紐が堅いのだ。
おっと、この意味は買ったサイフの紐が柔らかったから買ったってわけじゃないぜ。
てか今時のサイフに紐なんてついてないのは誰もが承知だ。
時代的にもう死語だろ?
いわずも最上もがだ。

一度買うのを諦めた、
それは買おうと思っていたサイフが一夜明けると無かったからだ。
立て掛けの透明なアクリルがただぽつんとあるだけだった、
そこに意中のものがすでにないことを物語っていた。

えっ!?昨日の今日だぜ、?
嘘だろオイオイ、と呆然したもんだ。
キツネに摘ままれたような気分だったぜ(死語)。
神隠しにでも合った気分だったぜ(死語)。
錯乱気味にその辺りを探したよ
もしかしたら置いてある位置が変わってるとか、?
なんて往生際が悪く他の棚を見てまわったもんだ(笑)
だってそこに有る確定で売り場に出向いたもんだから、気持ちが退くに退けない感じで現実を理解したくなかったんだもの。


No.83 20/04/17 17:04
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

おかしいな~♭、なんて
今日は調子が悪いのかな~♭、なんて
誤魔化して自分を落ち着かせることに努めた。
その日はそれで諦めた。
サイフを買い替えるのはまた気が向いた時でいいかぁ、って。
この経験から本当に欲しいものは欲しい時に買わないとダメだなって学んだよ。

それから何日か経ってそのお店の近くを通ったものだからなんとな~く店内に入ってみた
特に買う意思ももたないで。
これといって置かれてる商品のラインナップは変わってない
数日前に見た光景と何ひとつなくだ。

ところであの自分が買おうとして買えなかったところにはどんなものが置かれてるんだろうと思った。
さすがに数日経ってるんだ
売れた跡のままということはしないだろうと。

棚の上段からツツツと視線を下げてゆく。
自分が欲しかったものは腰あたりの三段目ぐらいにあったはずだ、
透明のアクリルの立て掛けは目に入らない、
左右の品からここだったということを確認する。
そこには以前と違う商品。

ふ~ん…
アンタか?
今度新しく転校してきたっていう奴は。
アタイのクラスでも噂は持ち切りだよ。ひどくイケスケナイ野郎が入ってきたってね。
自己紹介がてら放課後屋上へ来な
来ないと
また転校する羽目になっちゃうかもよ!

番長気分でその品を値踏み開始──





No.84 20/04/17 17:36
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

…見た目はけっこういいじゃん

…牛革ってところがいいねェ

…余分な装飾もしてないし

他の品と比べてみる。
牛皮じゃないぶん皮がパフパフしてる。ちゃちく感じる。
他と比べて同じ値段、
これはもう買いでしょ!今でしょ!
自分を説得させる
説得できる理由を並べたてた
説得の役満だ
ツモ!

上がり調子でレジへと向かう。
ご時世がら机のデスクマットみたいな仕切りを挟んで会計へと進む。
「袋いりません」
「タグ切ってください」
「中の型付けみたいなのもいりません」
「ありがとうございます」

会計を済ませ近くのベンチに座り早々古いサイフの中身を引っ張りだした。
おニューのサイフは牛皮のせいか生地が堅い。
しかしその新しさがまばゆく
前途明るいお金の遣い方ができそうな気分になった。
新しいものっていいなと思った。
古いサイフはちゃんと家で供養するとしよう。

そのサイフにはある人に付けてもらったシールが付いている。
もうかれこれ10年ぐらいは経つんじゃないか?
その人と出会ったのは10年ぐらい前だろうから。
役目を終えた時に気づいた
ここにシールが貼ってあったことを。
どれだけ年月が経っていたことに気づいた。


新しいものを使う度にワクワクする。
そう思える物を買えた。
見る度に嬉しい。
これからよろしく。






No.85 20/04/18 12:19
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「あんた歴史小説もたんね?」
母から訪ねられた。

現在NHK大河の麒麟がゆく(?)
に関連し知人から明智光秀の小説を借り読破した母は歴史の面白さにどハマりしているようだ。

自分も一時期火が点いたように司馬遼太郎にハマった時期があり
文庫なら持っていた。
今は全く興味は向かず鎮火している。

「あるよ。
何時代のがいい?
やっぱり戦国時代?
織田信長とかあるけど」

「うん、織田がいい!」

食い気味に答える母。

「わかった」

「本を読まないとストレスが溜まるのよね。」

「まあ今図書館開いてないもんね」

母は本を読むといえばもっぱら図書館から借りて読んでいる。
買わない。
それが今ご時世の問題でできない状態だ。

昔の人特有なのだろうか
それともある程度歳をとってゆくと読書家になってくるのだろうか
もしくは本を読むのが好きな性格なのだろうか
母の毎日の習慣の中には本を読むことが組み込まれている。
新聞だって読んでいるし。
よく読むものだ。
ちなみに携帯電話は持っていない。
インターネットもしない。
情報はほぼ打刻された活字からだ。

そんな母からの本を貸しての一言。
親子間で趣味的なものの貸し借りなんてほとんどしたことない。
思い浮かばない。
それがご時世の事情で
風向きが変わった。
風見鶏が別の方へとくるっと。
同じ方へくるっとなのかもしれない。










No.86 20/04/18 12:19
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

"国盗り物語"──
全4巻で構成された戦国時代が舞台の話だ。
1、2巻は斎藤道三編。
3、4巻はその娘婿の織田信長編。
それに明智光秀のストーリーも組み込まれている。

その4冊を母の部屋の机の上に置いた。


「机の上に置いといたから」

「誰のやつ?」

「斎藤道三」

「斎藤かよ~」

名字呼ばわり!?

笑みを浮かべながら残念そうに言う母。
もちろんお目当ての織田信長の話も後半にしっかりとある。しかし説明するのも面倒くさかったので補足しなかった。

「ありがとう
じっくり読ませてもらうよ。」

いつぶりだろうか
人にものを貸すのって。
まるで自分のセンスを試されてる気分になる。
変な緊張感。
面白かったていわれると嬉しいな。
自分が書いたわけでもないのに(笑)

こういう時だからこそ
良いことも生まれることだってあるんだなあと思う出来事だった──



No.87 20/04/19 11:59
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

風呂場でヒゲを剃る。
ヒゲを剃るタイミングは風呂に入った時のついでだ。

ムースをジュ~とアゴに吹きかけ
泡状のものをアゴと鼻の下にぐりぐりと馴染ませる。
お湯に浸してあった使い捨てのヒゲソリを取り出しアゴから剃ってゆく。
アゴの骨格に沿って反ってゆく。

アゴは適当に剃っていてもつるっと剃れる。
問題は鼻の下だ。
鼻の下は骨が浮き出てないぶん剃りっらいのだ
脇だってそうじゃないだろうか女性の方々。

まず右側から。

右利きなので利き側は剃りやすいんだ。
毛の流れの角度も調整しやすい。
しかし問題は左側…

ジョリジョリと沿ってゆくのだが
どうにもジョリジョリ感がなかなか消えないのだ。
ジョリジョリ往復してると徐々にジョリジョリ感が弱まってくるのだが、
左側に限ってはジョリジョリジョリジョリしてても一向にジョリジョリ感が弱まる気配がない。
ヒリヒリしてくる。
ただ単になぞってるだけになってるのだ。
何故だろう、といろいろやり方を試すのだがどうにもこうにも上手くいかない。
鏡を見ると右側は薄くなってるのだが左側はまだ濃さが残っている。
ヒゲのアシンメトリーだ。
清水アキラがものまねでやる片半身が女性で片半身が男性の画が浮かんでくる。

毛根が強すぎるのか?
かといって電気カミソリはなんとなく使いたくないし。
アマゾンで昔ながらのホンマもんのカミソリを買おうかと検討中…

No.88 20/04/20 17:28
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

博多に来ると毎回不便さを感じる。

人が多い、都会、
それにしてはトイレがない…
都会ほどクリーンアップ運動が進んでいる。

公園にトイレがないところが多い、
コンビニにもトイレがないところが多い、
灰皿を置いてる所が少ない、
なので朝の公園は喫煙者でいっぱいだ。

わざわざ探しに行かなくてはいけないのだ、
手当たり次第、
コンビニの数は多いからこっちは無いか…、じゃああっちに行ってみるか…、
人が多いし通りも広いから探してるだけで疲れる、
博多~ッ!!、不便だぞ~ッ!!、
って叫びたくなる。

朝公園の近くのファミマには灰皿があったんだけど、昼時になると柵の向こうに直してた。
人がそこにたむろすると歩行の邪魔になるっていうのがあるんだろうな、
隣の公園なんて運動場ぐらいの広さでそれを囲うようにコンクリートブロックに人々が座ってた
2m間隔ぐらいで。
そんな中でタバコに火を点けるのもマナーとして気が引けるので、どこか入り口前に灰皿が置かれてるお店探して…
不便だなぁって。

地元に帰ってくると、
ああ落ちつく~。って
地元の良さを感じる。

都会は苦手だ──


No.89 20/04/21 10:14
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

時計が苦手だ。

予定がある時は見ないといけないが
ゆっくりしたい時は目に入れたくない。
目覚まし時計は背中を向けている。

しかしほとんど家電製品には現在の時間をディスプレイで表示されるし
携帯電話を見る度に時刻が表示される。
設定で表示されないようにしたいのだがそれはできないようだ。
便利便利と追及されているが
自分にとっちゃあ不便だ
見たくない時に見せられるのは。

最近イチローの名言集の文庫本を読んだがそこには
捨てることの方が大切的な文章が書かれてあった。
新しいものを増やすよりも余計なものを減らすことに重きを置くみたいな。
断捨離ズム。
断捨離ズムオフィシャル髭男爵だ(?)
キミはキレイだと言われたい。


なんだろう、青年期に時計に対してトラウマを抱いたのだろうか、
ぜんまい仕掛けのアナログ時計
カチカチと秒針を刻む音
寝ないと、と焦ってる時ほど暗黙の中で耳を刺す時計の音
そして起床を告げる怒ったようにが鳴り始める時計の鐘の音。

☆★#%※▼♂¥〓!!Χ゛─────


ビクッ!!、と
一気に現実に引き戻されてしまう問答無用の打鐘。
モーターの回転速度で激しく刻むように。
そのせいで心臓が弱くなったのもあるかもしれない。
眠れなくてそれでも眠ようとしてでももうすぐ鐘が鳴るかも、あいつがやって来るかも、と思うと意識が張り巡ってきてしまう。
それからだろうか──

No.90 20/04/21 10:45
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

時計はアナログより絶対デジタル!
自分の中で確立された決まりごと。

確かに腕時計ならアナログの方が断然カッコイイとは思う。
最近ふらっと時計屋さんに立ち寄った時にかっきーって思った。
銀河をデザインしたようなものがあって
なんか時間は永遠的な
何億光年的な
そこまで遡られそうなデザインだった。

カッコイイ…だがしかしと。
だが断る!と。
感覚的に考えると除外です非対称で非対称ですと
身につけることは拒まれた。
指針恐怖症というのか、
時計の針をずっと見てると目が回ってきそうだ。
時を刻むという表現はカッコよいのだが…


でデジタルに的を絞るのだが、
なかなか自分のお目金に叶うものが見つからない。
Gショック…ゴチいなぁ、と
文字盤が液晶色で背景が黒がいいなぁ、と
こだわりと欲がで出すと決めることはできなかった
結局ダイソーの100円商品に収まることと相なった。


今まで腕時計になんて興味はなかった
身に付けることすら躊躇われた
携帯電話をみれば時刻なんてすぐに確認できる
時間を知るのに不便さはなかった
しかし腕時計は必要だなとわかった。
何かを達成する為に自分に課した決め事を達成する為に必要だと感じた。





No.91 20/04/21 11:17
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

毎日の習慣の継続する為には必要だなと。
毎日ランニングを続けようと決めたにしても調子良い時はいいとして
悪い時は早めに切り上げたり今日はやめとこうとやらなかったり
どうしても感覚的なもので判断してしまう節があった。
そしてだいぶ日にちが空き…


日記の投稿だって書けない時は書けないもので
やっぱ都合のいい時だけやろうとしてもそれはすごくエネルギーを必要とするなとわかった
体が勝手に動き出さないから
体に染み付いていないから
手動すぎるからだ。
そこで毎日やることにしようと決めた。
30分集中する時間を持つようにした。
そのスイッチとなるのが腕時計──
腕時計をはめた瞬間それはもう拘束されてるに等しい。
西遊記の孫悟空が頭にはめられている輪っかを連想してしまう。

『その体に覆い尽くされた大きな岩山をどかしてさしあげましょう。
その換わりこの輪っかを頭にはめることが条件です。
この輪はあなたが悪い行いをすると締まりだし痛みに悶え苦しむことになるであろう──』

「そんなのお安いご用でさ!

へへ~んざまあみろ~
おしりぺんぺんぷ~っだ。
う゛ッ!、
いて、! イテテテテテッッ、
イデェェェええ!」

自分にとって腕時計は目的達成の拘束具だ。


じゃあ始めてみるかな…

のらりくらりと思い立つ。
チャチな腕時計だが立派に役割は果たす。

今から30分後の時間を頭に入れ──

No.92 20/04/22 13:13
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

部屋の扉をバンッ!と音をたてて閉めるとよく怒られていた。

当時住んでいた部屋の扉は横にガラガラと開閉するタイプのもので
だいぶ年期の入って滑りも悪くある程度力を入れないと開け閉めできなかったのだ。
なので力任せに閉めると勢い余って縁木に激しくぶつかって音が響いてしまう。
力加減を調節することが要求された。

しかし親と衝突して感情的になるとその扉を感情任せにバンッ!と閉める。
悔しさを腹立たしさをぶつける。
物に当たり音を当てる。
反論する言葉のレパートリーが少ない分理屈で返すことができない分
どうしても相手の勢いにのまれて丸めこまれて消化不良の感情が爆発してしまう。
報われない感情を音で表していた
そうすることでしか消化できなかった
そんな子供時代。

今でこそそういったことはしないが。

そのやり方では報われないし反論の仕方も対応の仕方も考え方も歳を重ねるにつれ学んできたから。
もう音無だから。
調節はできるようになったんだ。
勢いは弱くなったかもしれないがね──












No.93 20/04/23 15:03
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

以前から一度行ってみたいと気になるお店があった
カツ丼大将。

大将と名のつく店で不味いはずがない。
裸の大将だってあれだけ心に残る作品だったんだ、
うまいに決まっている。

カツ丼好きの自分としてはかなりの期待値であった
ここのカツ丼を食べたならかなりの経験値を得れるに違いない、
一気2つぐらいレベルアップするに違いない、
飛び級する並の期待値であった。

幼い頃に食べた出店の焼き鳥"大将"。
とり天弁当がめっちゃ美味しかった"からあげ大将"。
そして極めつけのカツ丼大将。
三種の神器の残りのあとひとつぐらい存在だった。

たまたまその近くにいて
入り口前に灰皿を設置してあるお店を探してるところにあったのがカツ丼大将の入り口前。
昼食は準備してたので中に入るつもりはなかったが入り口がガラス張りだったので中の様子は伺えた。
どんな感じかな~なんてガラス戸の中を覗いたところで中は静まりかえっている。
まだ開店前だから?もしくは休みかな~なんて思ってると貼り紙に"◯月◯日をもって閉店しました"って、
え?、閉店したんだ…
と不意を突かれた。

そうなんだなァ…
ボクはカツ丼を食べてみたかったんだなァ、
って感じ。
しかしまあしょうがないか、とあっさりしたものでそこまでひきずる気もない。
なぜなら食べてみたいなぁ~よりも
なるべくお金使いたくないなぁーの方が勝っているからだ──



No.94 20/04/24 15:20
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

通り沿いに不二家のケーキ屋さんがある。

入り口前にはペコちゃん人形が出迎えてくれている。
水色とワイン色の花柄が印刷されたご存知のミルキーの包み紙
ペコちゃんのスカートもその包み紙の柄そのものだった。

そして口元にはマスク。
包み紙柄のマスクがかけられていた。

となるとケンタッキーでは
入り口前のカーネルサンダースにも
マスクがかけられているのではなかろうか。
お地蔵さんにもマスクがかけられ
薬局前のケロヨンにも
いや、今はオレンジの像だっけか?
とにかくマスク推奨姿勢が見受けられている。

国から支給されるというマスク
現物を見る前にヒカキンの動画でそのもの知った。
給食マスクだ、
ちょっとサイズの大きな給食マスク。
アゴのラインまでは隠れない
小顔の人は良いだろうが自分のように顔が大きな人間にはちとカッコ悪くみえる。
あ、これ付けないだろうなと思った。
もちっと考えてデザインしてほしい、
いや、もっと万人受けするように考えろよと思った正直。
洗うと絶対シワシワになるよね?
縮むよね?しぼむよね?
使わない人多いんじゃないかなコレ、
税金の無駄遣いになんじゃねえの、
そう思う。
衛生面はしっかりしてるけど使う人のことを考えてないと思ってしまうな。

ロシアでは顔まで覆うガスマスクをつけて買い物してる写真を雑誌で見た。
そこまでやらんでもと思うが
身近に手に入るんだろうな

No.95 20/04/24 16:46
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ファミリーマートに行ったらこれを買うというのがある。
たっぷりクリームデニッシュ──
菓子パンだ。

カスタードクリームの入ったデニッシュ生地のパン。
アップルパイの方じゃなくカスタード。
93円税込ちょうど100円つまりワンコインに設定してるところがなんとも憎い。

元々デニッシュ生地というのが好きで特にカスタードクリーム好きというわけではなかった。
ことの始まりはつぶあんデニッシュからだ。これもウマイ。
今日もつぶあんデニッシュを買おうと乗り込んだが棚になかった時があった。
マジ~、と思いながら妥協案で買ったのが最初だ。
そもそもクリームパンであまり好んでなかった。
なんともネチョーとして甘ったるくて。
そんなイメージだった。
期待も低めにカブリついた。
ウメェ、
うまいよコレ!、
ネッチョリしてない口溶け、
ボソボソしたクリーム、
まるでプリンだ
寒天状のタイプじゃなく容量少なめのボソボソタイプのやつ、
ボソボソはもはや褒め言葉だ、
ボソボソと何て言ってるのかわからなくないボソボソが舌のイチゴみたいな粒々した表面に一粒一粒に附着するのだ、
ワタシコレスキヨ!
ワタシコレスキ!
しかも名前通りたっぷりクリームが入っている、
嘘偽りなく、
どこかの片方半分にしか入ってないものとはわけが違う、
たっぷりとカスタードを堪能できる、
これはもはや
たっぷりカスタードプリンデニッシュだ

No.96 20/04/25 17:40
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

電車の車内──

クーラーが効いてる。
今日は気温が高いみたいだな、
たしかに昼間は暑かった気がする

快適だだけど息苦しい、
マスクがどうも窮屈だ、
移動時間が1時間なのでなにかお菓子でも食べたいものだ。
スナック菓子でもポリポリと
塩っ気のものを。


車内はかなり空いている
常時は座れず立って席が空くのを待ってる状態だろうに
今日はス──だ。
ぐったり気味なので助かる…

陽避けをあげてみる。
下げきってるとどうも気分が下がるみたいでカチャッと
ひとつふたつ目に爪をかける
まだ陽は射してるが夕陽に向けて落ちついてきている。
まぶしい、

太陽も低い位置にあるので
ひとつ目にした方がよさそうだ、
カチャッと。
うんちょうどいい

風景が吸い込まれてゆく
ように見えなくもない
風景を見ているようでいてまったく記憶に残っていない
風景には何の感情も芽生えないからだろうか。
田園風景が目に入ると少し興味を示すがあとは何事もなく流れてゆく。
全てが風景として見えればなんて楽だろうか
いちいち感情的にならずに済むだろうにな
なんて。


そうこうしてる間にあと3駅だ
その手前の駅間が異様に長いが。
それでも地元に帰ってきた感が湧いて
肩の力がホッと抜ける。

最近駅構内も工事してるとこ多いんだよな、しかしこの分岐駅はまだ改札を出て向こうの乗り場に行かないといけないのか、!?───


No.97 20/04/25 19:09
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

満身創痍の状態で我が家の方角へとまだかまだかと歩を進める道中、
駅近くのスーパーの2階のテナントに入ってる店名のまん中に☆が入ってる100円ショップにて柿ピーを二袋買い、
一袋は切れ目から半分だけ空けて
ダイレクトに口にザザーっと流し
ポリポリといやバリバリと歯と歯の溝に貼り付くのも意に返さずに歩き食べをする、
行儀が悪いことを意に返さずに歩を進めてる道中、
バリバリと咀嚼しているところ
目に止まったのは
家の入り口横に掛けられた古びた黒いランドセルがあった。

その中央部には太い白字で『〒』のマーク。
デンマークか!と突っ込みたくなった。
いや何も引っ掛かってない、
その皮がボロボロの黒のランドセルには郵便マークが書かれてあった。
つまりそれが家主の郵便ポスト。
郵便局員はビ~ンッとスーパーカブでやって来て「郵便で~す」と名乗り、
そのランドセルの中に家主宛の封筒なり手紙なりを入れるのだ。
たまに連絡帳が入ってるかもしれない
たまに食パンが一枚入っているかもしれない
その光景を見て自分は思う
何故赤のランドセルにしなかったのだと。
赤のランドセルならなおのこと郵便ポストに見えるではないか、

いや、実際はそこまで突っ込んでいない、実際は
なんかいいな~と思った。
使わなくなったものを有効活用してしかもランドセルってのがまたいい。

No.98 20/04/25 19:27
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

成長の思い出が詰まったものに
思いが入ってるものが入る
郵便局員さんも届けがいがあるというものだ。
宛名を見てあコレはランドセルのお宅だな、って。
もしかしたらそのランドセルの中に葉書を入れてる最中に自分の小学生時代のことを思い出すかもしれない。

そういえば…あんなことあったな~
って。
そうそう◯◯のやつが◯◯して先生にこっぴどく叱られたっけ~
ハハ、馬鹿だったなアイツ…。

ランドセルは誰しもが共通の思い出だ。
その姿形を見るだけで何だか懐かしくなる。

ここの家主はご老人夫妻だ。
何故知ってるかというと
道の通りから中の様子が丸見えになっているからだ
玄関口兼居間といった感じで大きなガラス窓の向こうでご夫婦が丸テーブルを囲んでいる姿がはっきりと見える。

あのランドセルは果たして孫のものだろうか
もしくは息子さんのものだろうか。
とにかくそのポストには思い出があることには変わりない
思い入れであることに
変わりはないのだ──



No.99 20/04/26 15:02
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

なかなか気持ちだけで行動を起こすのは難しいものがある。

あれをやらなきゃ、と思ってはみるものの
まだ気持ちにエンジンかかってないからもう少しYouTube観てよぉー
行動を起こすのに時間がかかってしまう。
そこには使命感もなければ義務感もない確固たる強い意思なんてない備わってないただやったらやったで満足感があるだけで。

感情でブレーキがかかってしまう
体調の良し悪しでやるかやらないか判断してしまうなかなか始めることができない
やっとこさ重い腰を上げてやっりきるもすでにこんな時間だ、
もう日が暮れかけてるよ…、
今日が、終わ、っ、た…
Kimini、mu、cyu、uu…


なかなか時間をコントロールするのは難しいものだ。
いや行動をコントロールするともいうべきか。
今ままのでの時間の使い方はよろしくない…
どうにか改善しないと……

習慣ということを考えることにした。
習慣を変えようと。
早寝早起き、
実にシンプルだが変えるならこれに尽きるだろう、
まずこれが基盤になるだろう。
碁盤みたいなものだ
将棋盤みたいなものだ
まずは基盤から…

だいぶ身に付いてきた。
休日前たとえ寝るのが遅くなっても
朝7時には自然と目が覚めるようになった。
朝の空気がとても気持ち良いものだと感じることができた。
体内リズムが安定してきたんだ
体内リズムが太古のものに近づいてきたんだ。

No.100 20/04/26 15:36
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

最近30分ルールを自分に課すことにした。
30分ルールを開始する時には必ず腕時計を付けている。
腕時計はSEIKO、
うそ。
DAISOだ。
時間にはブランドなんてないさ、


ランニング時間を30分まで続けることにする。
本を30分読むことにする。
近頃活字を目で追うのがしんどく感じて読書離れが続いていたが、
30分ならやってみるかと。

日記を書くのも30分。
書けない時もままある、
そんな時こそ書けなくても30分は粘るようにしている。
それを毎日続けていれば
体が勝手に動くようになるだろうことを理想にしている。

30分。
アニメを一話観終わるぐらいの時間だ。
子供の頃からこの30分刻み体内時計は根付いていることだろう。
27分ぐらいで次回の予告まで終わって
3分ぐらい気が緩む時間があって
そして次のアニメ。
ドラえもんのあとクレヨンしんちゃんみたいなものだ。

30分が長く感じる時もあるし考えてる間にもう30分経ったよと思う時もある。
やはり苦手なものは30分でも長く感じる。
それでも30分だけはしっかり集中する!と自分に言い含めてやっている。
たかが30分されど30分だ。


腕時計を見てあと2分だけ我慢してみよう、とか
あと3分以内に行動を起こそう!とか
あと3分後以内に機嫌を治すことを心がけよう、とか。
感情と行動を体に食い込んだ拘束具に約束してみる。

No.101 20/04/27 16:32
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

公衆トイレの個室に入るとたまに壁に落書きがされてあることがある。
それは男の欲求を丸出しのものだったり誰かの悪口が書かれていたり。
そしてある時は──

洋式の便座なら決まって正面を向くので正面の壁には目がいってしまう。
そこに

"右をみろ"

と書かれている。
ちょうど目線の高さぐらいの位置に達筆とはいえない字で書かれている。

右?と右側を向いてみる。
不思議なことにこの閉ざされた空間では素直に従ってしまうものだ。

右側の壁には"左みろ"と書かれている。
次は左かよ、振り回しやがる。
しかしなんだか楽しくなってきている。
左を向く、

"首の運動ご苦労様。(^_^)"

フっ!
なんだよ、そこまで引っ張ってその程度のボキャブラリーかよ、
しかもご丁寧に顔文字まで拵えてやがる。
つまんねえ~、
しかし顔はにやけてしまう。
一時といえど変にワクワクした感があったのかもしれない。

一段落ついて左側後ろ寄りに設置されているトイレットペーパーを取ろうと手を伸ばした時
"ティッシュティッシュ♪
ここにあるよ↓"
とロールを押さえる金蓋の上あたりの壁に小さく細いかすれたボールペンであろう文字が書かれていた。
確かに個室に入った時におお、ここのトイレ紙ついてるじゃん。いいねェ♪って思ったんだ。

わかってるよ、ありがとうよ!
と、さもその書いたヤツにお礼を言う感じになっていた。

No.102 20/04/28 09:32
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

体調がよくない──


不思議と髪を切った次の日はそうなる。
頭が軽く感じるのはいいが風通りがよくなり頭から風邪をひきそうだ。

やはり急激な変化には弱い
感度がよくなり神経質になってしまう

あー、…今日調子よくねぇ…


なので昨晩は早く寝た。
今日ランニングどうするかなぁ…、
もうすこし休んでいたら立て直るだろうか…

結局はランニングせずに風呂に入ることになる。

もう少し早く判断できたはずだ…


そしてストレッチも中途半端に9時すぎには寝床に入った。
整えるには長時間の睡眠にこしたことはない。
早く寝る自分を褒めてやりたい。



いつもは電気ストーブをつけて
まるで焚き火を囲って寝るような感じなのだが
この日は暑く感じたので
真っ暗な状態で寝ることにした…



──眠れない…

体がしんどければスコンと落ちるはずなのに
神経が逆立ってか外からの物音に反応してしまう…
布団にしがみついてクッションを抱えて寝ることに務める…


断片的に夢は見ている

しかし全く記憶に残ってない

途中途中目が覚める

目がシバシバする…

しっかり休めていない証拠だ


時おりツーと涙が流れる

それがあくびからなのか
苦しみからなのか
こんなに寝れなかったのは久しぶりだ

あの頃を思いだす…

懐かしいじゃないか
この感覚…


あの頃の自分…



6時15分起床──

ダルい…

No.103 20/04/29 10:50
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

昭和生まれだといってもほんの8年足らずを経験してきただけだ。
およそ小学3年生の時に年号が変わったというところ。
その頃から自意識が芽生えだしてきたような気はする。

なんとなく昭和と平成の雰囲気の違いはあったように思う。

ただ単に自分が周りの変化にも目がいく年頃になっただけかもしれないが、
古いものから新しいものに変わってゆくような感覚はあった。
高度化してくるような変化はあった。

身近なところでは
行きつけの駄菓子屋が消費税をとり始めたことだ。
当時は3%。
お菓子を一円玉数枚で支払うことはあっても数枚で返ってくることはなかった。
だから支払いの際簡単に手持ちを計算して払うことができた。
お金がなくなるまで使うことができた。

しかし消費税導入によって10円分ぐらいの余裕は残しておかないといけなくなる。
消費税の正確な数字までは計算していなかったから。

確かに30円以上から消費税がついてあた気がする。
ドングリガム1コ買って11円ね。と言われた日にゃあボッタクリや~!、って思っていたことだろう。
5円チョコ買って6円ね。なんて言われた日にゃあもはや6円チョコやろッ!って思っていたことだろう。

でも消費税とられる度に、
こんな子供しかこない店で子供相手に消費税とるか!?とは子供心ながらに思っていたが。
使い道のない1円玉数枚。
よく洗濯機の中から出てきてたっけ…

No.104 20/04/30 09:57
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

最寄りの自販機でジャースを買う。

KIRINのアミノサプリC。

アセロラを主成分とした赤ピンク色。
以前休憩の合間に何気なく買って飲んだ時にアセロラってうまいじゃん、と感動して以来
近くの自販機を探しまわっては
頻繁にこれを買っている。

最近ではけっこう見かけるようになり
とても嬉しく思う。
そしてこのドリンクが置かれた最寄り圏内の自販機の場所はバッチリ確認済みだ。

ガシャコーン
と落ちてきた。


お釣りのレバーを下げて
チャリチャリとお釣り口に出てきた硬貨をとり出す。
そこでふと思った。
さきに100円硬貨三枚取り出して残りの100円硬貨一枚取りだそうとした時にふと思った。

この100円玉お釣り口に置いたままにしてようかな…
募金みたいな感じで。

コンビニのレジ横に置かれている募金箱。
1円玉とか5円玉とか財布の中に入っていれば極力入れるようにしている。
カスみたいな額だけど入れるとなんか気持ちが良くなれるからだ。
それを自販機でもやってみるか…

だってジュース買った時にお釣り口に取り忘れた硬貨が入っていたりすると、ラッキー♪って思うじゃない。
逆にラッキー♪を与える側になるのもいいな──

100円玉を置く。

100円を…

100円…

財布の中身を確認…

いや、最初から飛ばしすぎるのは駄目だ、


そして100円玉を10円玉にすり変える。

No.105 20/05/01 09:13
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

闇の前では為すすべもなかった───



『名前を決めてください。』

○○○○
 ̄ ̄ ̄ ̄
と。
やはり自分の名前じゃないとね
感情移入したいし。


『○○○○。
あなたもとうとう16歳ね。──
─────────
あなたのお父さんは立派だった──
─────────



まずは片っ端から町の人々に話しかけるとするか。
あと壺やらタンスやら調べてアイテムを得ることにしよう。
普通だったらこれ犯罪だぜ

北の方の城に行けってか。
どうやらこの町は城の統治下にあるらしい。
治安の良いところでよかった

モンスターに出会うこともなくお城へ到着。
着くとすぐ近くに兵士がいる。
『ここは○○城です。』


お城の奥へ進んでゆくと玉座に座る王様。隣に大臣。
洞窟のゴブリン退治を頼まれる。
心細いだろうからと
戦士が付いて来てくれることになった。

とりあえず周辺でモンスターを倒してレベル上げだ。
ヘビやら狼やらが出現。
戦士の高い攻撃力が頼もしい。

体力を消耗したところで寝に返る。
城の宿屋は金がかかるので故郷の町へ。
『あら○○おかえり。
体を休めていく?
お仲間の方も一緒にどうぞ』

母は終始このセリフ一辺倒だ。
しかしお金もかからず体力回復できて助かる。やはり我が家で寝るのが一番だな。
とりあえず金を貯めて強力な武器を手に入れよう───


No.106 20/05/01 09:34
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ナイフ。盾。鎧。
とりあえず装備は整った。
布の服を売ろうと思ったがどうやら売れないらしい。
ではゴブリンの巣窟へ…

やはり洞窟の中はモンスターが強い。
しかし洞窟内は単純な構造で難なくボスのところへと到着。

なにかセリフを口にしたあと
ゴブリンが襲ってきた。

ボスゴブリンを筆頭に下っ端ゴブリンが三体。

ボスゴブリンは砂色の体で下っ端は赤色の体をしている。
見た目は下っ端のほうがレッドアリーマーみたいで強そうだが。
もちろんボスゴブリンは体力があるだろうからとりあえずダメージ軽減の為下っ端から片付ける。

やっつけた!

これでイベントひとつクリアだ。
城へと急ぐ。
よくやったと王様からお褒めのお言葉。
おれは大臣と話しがあるからと
戦士とはここでお別れ。
短い付き合いだった。
ひとりで進まなくちゃいけないとなると先が思いやられるぜ…

貯まった金で道具屋で回復アイテム大量買い。いざ

北へ北へ

橋を渡ると新たなモンスターが。
警戒。

蛾だったりコロポックルだったりさそりだったり
さそり守備力高け~、

ザコは一発で倒せるようになってきた。

町へ到着。
まずは宿屋だINNと書かれた看板が目印。
町人に話しかけ情報を集めさながらの窃盗
まあだいたいは一番大きな家にいけば中核になる話しは聞けることだろう。

次の町へ行けばいいのね

No.107 20/05/01 10:00
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

関所を抜けると敵が強くなるぞ。
衛兵からの忠告を受け用心して進んでゆく。

出た!魔法使いいるぢゃん、怖え~、
モンスターの顔ぶれがガラリと変わる。
逃げれる時は逃げる、
ダメだ、すぐに体力が無くなる、
関所へ逆戻りし町で回復…

地道にこのルーティンを繰り返し
逃げるように次の町へたどり着く。
険しい道のりだった。


この町の産物は鉱石らしい。
しかしその鉱石が採れる鉱山にはモンスターが住み着いているとか。
町の長が自分の娘を呼んでこの子を連れていってくださいとのこと。
魔法が使えます。と。
うん魔法が使えるとは何とも頼もしい。
しかしこんな鉱山夫がいる気性が荒そうな町に魔法が使える人間がいるとは不思議だ。

あと強力な武具も手に入る。
両手剣なので盾が使えず防御力が下がるのが難点だが。

町の周辺をうろついてモンスター出現。魔法使いのお手並みはどうだろう。やはり炎系の呪文は定番だね。
ズゴンッ!
『○○は倒れた。』

体力ねーっ、!!
レベル1だもんな、HP12だもんな、
初めて死者が出ちゃったよ
教会にいかなくちゃ。


『→死者をよみがえらせる

毒をぬく

石火を解く 』

教会の神父様に頼めば何でも元通り。
さすが神の使いだ。
信仰心ハンパね~

生き帰っても体力は1のまま。
宿屋で寝るとしよう。
相部屋だがベッドは別だ。
16歳には刺激的すぎる…

No.108 20/05/01 10:30
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

フィールドを比較的モンスターが弱いところへ移す。
とりあえず娘っこのレベルを上げないとな。

準備を整えミスリル鉱山へ。

無駄な戦いを避ける、
魔除けを使いモンスターの出現をなくす、
今のレベルではモンスターとの接触は困難をきたすから

トロル──

デカイ、大槌を肩に背負っている、
その一降りは凄まじく、娘っこは一発で地に伏せてしまう…、
退却~~!!、

命からがら鉱山から逃げ出す。
ダメだ、今の実力じゃあトロルには勝てない…、
というわけで鉱山は保留にして次へと進むことにする…。
とりあえず町へ戻って回復しよう。


『私はしがない吟遊詩人です。
○○の町へは洞窟を抜けないと辿り着けません。
しかしモンスターがうじゃうじゃいて困っています─────────


おっ!
仲間になりそうな予感、
見た目キャラ立ちしてるし。
連れていってくださいとばかりの話しぶりじゃないか、。
(しかし仲間にはならない)
この子のことはチェックしておこう。
そのうち仲間になるかも…


毒の沼に囲まれたほら穴へと入ってゆく。
ひとつイベントをすっぽかしたのは後ろ髪をひかれる思いだが、
とりあえず新たな町を発見してゆく姿勢にした。

No.109 20/05/01 10:46
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

泥人形、フローガー、
どうやらこの内部はじめじめした湿地帯らしい。
しかしその分モンスターの動きも鈍いと察し逃げの姿勢を繰返し
反対の穴から抜け出した。

辺りは一辺岩肌の尖った岩山に覆われている。
グリフォン!、
その見た目だけで一筋縄ではいかないと思われた、
逃げ出した、
しかしすぐにかこまれた、
ダメージ、ダメージ、
あきらめず逃げの姿勢、
なんとか撒けたみたいだ…、

ひたすら退却、
倒せそうだとわかれば倒す、
なんとか次の町へと辿り着いた。
ひとまず宿泊。
この娘っことは恋愛に発展することはあるのだろうか
吊り橋効果が効いているのならかなり確率は高いと思うのだが、
その信憑性は伺い知ることはできない…


一夜明け関係に何の変化がないまま
あることを発見する。
あれ、俺魔法使えるじゃん…、
行ったことのある町行けんじゃん、
ダンジョンから一気に脱出できんじゃん、
移動系の魔法に長けていた。
気づいたらいつの間に…
しかし俺だけレベルアップしても覚えた魔法の表示が出てなくなかったか…?
見落としてたかな…


武具屋で装備を整える。
今は力量よりも道具に頼るしかないのだ。
薬草も爆買いし有り金をほぼ使い果たす。
一度故郷に帰るとしよう。
行き詰まった時は慣れ親しんだ家に帰りたい。
母さ~ん!、ブンッ

No.110 20/05/01 11:09
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

『あらあら○○おかえり。
うちに泊まってく?
お仲間の方も一緒にどうぞ』

違うって、!そんな関係じゃないって、!
まったく早とちりだなぁ、母さんは…
まあ、その時はまた改めてあいさつにくるよ

背後に冷たい視線を感じつつ二階へと上がってゆく。
もしかしたら背中に氷魔法をかけられたかもしれないなどを思いつつ…。


たっぷりと回復したし
近くに来たついでに王様に挨拶しにいくとしよう…。

『南の方に───勇者──砦──
戦士は~~~に向かった─────』

戦士はそこにいるのか、
戦士がいてくれればかなり心強い。
パーティーが3人になるだけでもなんか安心感がもてるぜ。
よし戦士を探しに行こう!


城を出て南下。
この周辺のモンスターは弱小だから赤子の手をひねるような有り様だ。
いい気分転換だ
自分が強い気になれる
はっはっは。

橋を過ぎモンスターの顔ぶれが一段階あがるもまだまだ余裕。
敵の魔法使いだって一発だ。
自分の成長がうれしい

ここか。
大きな岩山に囲われた入り口
なにやら要塞と化している。
それだけ守るべきものがあるという証だ。
行こう。

ゴースト系のモンスターが多い…
しかし攻撃力は弱いので呪文攻撃に備えていれば体力もなく大したことはない、
ここでは逃げずひたすら撃って出て経験値を上げることにする。

そして石盤を発見──

No.111 20/05/01 11:42
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

この石盤を守っているであろう年老いた魔法使いの亡霊が浮かびあがり
なにやら勇者への資質があるかどうかを計られている。

『そなたには資質があるとみえる────
そなたを勇者と称えよう──』

キュピン

勇者になった。

ん?
なんか衣装も変わったような気がする。

で… これだけ…?


というか戦士いないじゃん、
違うところか、?
先に城に帰ったのか、?
たぶんこれでここのイベント終わりだよねえ?
隅々見てまわるのもめんどいし、
出て城へ戻るか…


『くれぐれも頼んだぞ。』
王様のセリフは一辺倒になっていた。
『頼みましたぞ。』
隣の大臣にいたっても。
もちろん戦士の姿はどこにもない。

セリフしっかり聞いとくんだった~ッ、!!

重要なことは一度しか言わない
まさにその言葉通りであった。そして学んだ。


さてどうしよう…、
どう進もう…
まだトロルに勝てそうにはないし、
最果ての町から先へと進もうか…
もう一人仲間がいてくれれば…。

今までの町を総ざらいし武具の強化薬草魔除けのたぐいを買い占めた。
吟遊詩人の通り一辺倒なセリフにこの存在を見限った。
どうやら魔除けは生まれ故郷にしか手に入らないらしい。
魔除けのような魔法呪文は今のところ覚えてはいないし。

とにかく先へ進むことにした。
次の新たな町へと。


No.112 20/05/01 12:30
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

モンスターでドラゴンが出だしたらのならこの物語の佳境といえよう。
エンディングに近づいている
本来の目的への達成へ向かって。

やはりドラゴンは強い、
体力が備わっている、
そして素早い、
ドラゴンを前に逃げることは叶わない、
飛翔してやってくる、
一度遁走を失敗すれば察しよく諦め
刃を立て直した。

灼熱のブレスによる一斉ダメージ、
尻尾を薙だれて一斉ダメージ、
へたすりゃパーティー全滅、
爪を降りおろしただけなら一安心だ、
しかし倒した分経験値も高くレベルアップする間隔も早くなってきた。
マジットクポイント薬草の減りは早いがその代償に報いている。
もっと強くもっと強くなりたい。

そしてメタルスライムのような高カロリーな経験値をもたらしてくれるモンスターまで現れる。
魔王のたまご。
鉄壁な守備力を備えているが数度攻撃が決まれば倒せる。
攻撃力も微々たるもの。
遁走癖アリ。

かなりレベルアップを繰り返したところで忘れ形見のトロル退治へ。
体力こそあったが難なく撃退。
ミスリルを抱え近くの町へ。

魔法使いの娘っことの別れを予感したがこのまま一緒に旅を続けてくれるらしい。
ミスリルを鍛冶屋に持っていったところそれを使って武具的なものを打つため時間が必要と言っていたが、
オリハルコンならまだしもそれを待ってるほどに展開は進んでいるし
今の実力ではミスリルは事足りないだろう。



No.113 20/05/02 11:21
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

>> 112 空に浮かぶ島に悪の化身のラスボスがいるという。
そこへ向かう為には神殿の中央に位置する女神像の前に聖なる鏡と杖を納めなくてはならない。

ダンジョン奥深くで鏡を手に入れ
杖も苦難の末手にいれた。
その道中ダンジョンの地下に幽閉されていた戦士も助けだしパーティーに加わった。
残すは空島に向かうだけだ。
いよいよクライマックス
最終決戦
あれよあれよと立て続けにイベントをクリアしていく勢いもあってか
はやくエンディングを迎えたいと
先急いでいたのは確かだ
こういう時こそ一時中断して
間をとるのが必要だったのかもしれない
ゴールが近いほど冷静さは必要だった。
今にしてそう思う──


鏡と杖を納めると女神が現れ
空島へと導かれた。
岩山に囲われた細い通りを抜けると巨大な城が目の前に現れる。
あたりを漂う邪悪な空気
ここが総本山ということは間違いないことだろう。

城の内部に足を踏み入れた瞬間流れだす鎮魂歌。
いかにもといった感じ。

どんな強力なモンスターが出てくるのだろう、ラスボスに辿り着くまで万全の体制で臨むことができるのだろうか、
出現するモンスターの顔ぶれはドラゴン系死霊系アンデッド系、
決して楽な戦闘とはいかない、
戦闘を終える度に体力を回復させるのは必須だ、

ずっとゲームをぶっ通しでやり進めていたせいか緊張の糸が切れてきた。
敵と対峙するのがめんどくさくなってきた。


No.114 20/05/02 11:54
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

そこで暴挙に出る

魔除けを使いまくるという荒技

立ちどまることなく奥へ続く階段を探してゆく

道中大地と名のつく盾や鎧を宝箱から見つけるも鎧はさておき盾は装備できなかった。
現在装備してる武器が両手を必要としているのだ
ホーリーランスという聖なる力が宿った大槍
馬に股がった騎兵隊が持ちいるような西洋型の大槍
しまった、
たぶんこの大地系の武具って大地の精霊にかかってるだろうからもしかしてラスボスとの決戦に何か必要不可欠なものなのかもしれない、
この手のものは勇者しか装備することができないのだ、
だがホーリーランスに代わる武器はあいにく持ち合わせていない、
ホーリーという神聖を意味するワードを過大評価しすぎてた~、
所詮町の武器屋で手に入る代物なのだから~、
といって大地の盾を装備し武器は素手というわけにはいかない、
じゃあ城のどこかに大地の剣もあるんじゃないのだろうか、

しかしそこまでの思考には思い至らなかった。
"めんどくさい"
"早くエンディングを迎えたい"
もうフガフガ状態だったのである。
眼光ギンギン状態だったのである。
もしもこの時の自分に何か声をかけてあげられるとするならば
「お前ラスボス舐めんなよ!」
である。

フガフガ、魔除けフガフガ

フガフガ、階段フガフガ

見つけたフガフガ、

いかにも玉座がありそうな場所見えたフガフガ、


そして…

No.115 20/05/02 12:56
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

確か王家のその息子が血迷ってなんか悪に染まっていったとかなんか言ってたなそういえば…

ラスボスの姿は悪魔にとりつかれたその息子のようだ。
しかし体力はいくらか削れられるものの3人いることで回復にも努められるし
娘っこの魔法で相手を魔法封じできるし時間はかかるもののこのペースでなんとかいけそうな手応えはあった。
途中戦士が倒れたが畳み掛け倒すことができた。

『今日はこのへんで手を退こうじゃないか─────────────』
そう言い残し目の前から姿を消すラスボス、
まだ続くのかな…と思いつつとりあえず動けるようになったのでセーブすることにした。
4つあるうちの4つともに。

そして踵を返して立ち去ろうと数歩歩いたその時、
どこからともなく言葉が紡がれる

『中途半端な強さを持つ自分の力を呪うがいい─────────』

そして、我が真の力はみせてやろう的なセリフと同時にフィールドが宇宙空間というのか闇空間というのか異次元の空間へ強制的に導かれた。
デンッ!!とばかりラスボスの真の姿があらわになる。
まるでメデューサのようなぶっ太い配線で人型を模したような
悪の化身に相応しい見た目、
その名も闇のちから──

なんかこの見た目、
幼い頃にテレビCMで見たことのある
『夜一人でゲームをしないでください』と言うキャラの顔にそっくりだ、
あのCMはトラウマレベルだった、
あれェ!、

No.116 20/05/02 14:02
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

それはまさに圧巻、圧倒的、手も足も出ない、為すすべ無し、
回復すらも間に合わず攻撃すらも間に合わない、猛攻、卑怯なまでの3連続攻撃、
ブレスでの一斉ダメージ、魔法による混乱、効力無効化、
つけいる隙がない、かき乱す魔法も効かない、一縷の望みすらもなかった。
まさに中途半端な強さを呪うだ、
到底勝ち目はなかった…


全滅し、セーブした地点から再開する。
とりあえずここから脱出してレベルを積んで強くなってから再び合間みえよう…

…魔法が発動しない

え、ダメじゃん!、
戻れないじゃん、
徒歩で戻ろうとするとラスボス降りてくんじゃん、
セーブも4つとも同じ地点からだし、
しかもパーティー二人だし、
どうしようもできないじゃん!、

悪あがきとわかりつつ持ち物の中のアイテムを調べる、
町へ移動するアイテム、無効化
ほかは…、

『戦闘不能から立ち直らせることができる』
もしかしてこれって生き返らせるということかな…
鳳凰の羽を初めて使ってみる。
戦士が息を吹き返した。

おお!、生き返った、
よしよし!
気持ちが持ち返ってきた。
状態を万全に整え再び挑む。

主人公は聖なる魔法兼回復魔法役
娘っこはみんなの防御力を上げる役
戦士は魔法が使えないので攻撃兼道具で回復を試みる役

挑んでは倒れ挑んで倒れ
どこかにチャンスはないかと試行錯誤してみる
繰り返すうちに何か発見できないかと



No.117 20/05/03 20:01
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

>> 116 ………闇のちからの前では為すすべもなかった

倒せません、無理ゲーでした、
自分の詰めの甘さが原因ですが、
ゲー出そうです
ゲーでそうそうです
後もどりできません
取り返しつきません
だってなぜかセーブ4つとも同じ場所でしてんだもん
袋小路の行き詰まりでした

…なんかアイテムが発動して、
『な、なんだこの力は…!』
と闇のちからを狼狽えさせるシーンが始まれば、
そんな気配もありません
シーンです

うまくいかないなぁ…まるで人生みてえだ、
そんな感慨深い思いも浮かんできました
だからRPGに魅せられたのかな、
これだからRPGは辞められねぇゼ、

アンインスト~ルッ!!

アンインスト~ルッ!!

とうとう滅びの魔法を唱えました
しゃらくさいです
どうしようもなくなったので一切消去することにしました
今までの苦労が水の泡に思えて
ガックリと肩を落としました
しかしこれでゲームに囚われずに済むかと思うと清々する気がしないでもないです

「RPGなんて二度としねえ、!」
そう捨て台詞を残して男は去っていきました


これが自分のエンディングでした
エンディングは画面の中で見るものではなく自分で起こすもの
自分が倒されたような気分も否めないです
しかしこのことはなにがしかの経験値となって活かされることでしょう。


~END






…To be continue ?




No.118 20/05/03 23:21
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

──夜になると日中降ってた雨もやんだ。

──腹ァ減ったな、


──今晩は和布うどんと助六ずし。


──今日は冷えっから温かいものが丁度いいやね


──ずるる、うめえうめえ。


──雲隠れした月もうどんの上に乗っかっている。


──紫にちょいとつけた助六を口に運ぶ。うめえうめえ。


──ずず~。あ~。
ぴりりと効いた七味が香る。


──うどんと助六との相性は抜群だ。
お前さん、アタイはどうなんだいと揚巻の存在も忘れちゃならない
じんわり染まった稲荷が口の中でもじんわり。
揚巻も絶品だね!さすが吉原一の花形だ


──縁起が好い。


──月が溶けた汁をすすって
はいご馳走様。


ここで一句。

月隠れ どこに隠れた 知らなんだ
うどんの上で 今夜は耀く


お後がよろしいようで──。


No.119 20/05/04 16:08
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

公衆トイレの入り用を足す。
プッシュ式の蛇口をポンっと押し手を洗ってハンカチを出しながら立ち去ろうと、
個室の方へたまたま目がいった。
無人の場合は扉が全快になっている。
あべ%#☆Χ♂!!ッ、

中も全快ではないか、
全快というか限界を逸している、
何やらやらかしてるではないか、
噴き出したような有り様ではないか、
ある意味事件現場だぞこれ、
いや、ある意味じゃなくそのままの意味で事件現場だ、
もしくは事故物件だ、

ちょっとこれは見るに耐えない耐え難い、仏の顔も三度までというが一度でもうアウトだ。

この敷地内は湾沿いに面しており、ちょっとしたグリーンパークのようになっている。ウォーキングをされている方も多い。また自粛の最中息抜きを称してここでのんびり過ごす人たちも増えていた。
そんな中での唯一あるトイレ。
それがこんな有り様…
テロ行為に等しい。

傍らにブラシでもあったなら根こそぎこ削ぎ落としてやろうものだが、ないのだここには、
見たらいけないものを見た気分だ、
なんとも嫌な気分だ。
視覚の暴力だよこれは、
110番をしたい気持ちにかられるが
とうてい相手にされないことだろう。
こんな時は何とう番すればいいのだろうか。
こんな時、ゴーストバスターみたいな民間団体があればすぐにでも一報するのだが、
為すすべなし…。

公共トイレ掃除をする方も大変だ───





No.120 20/05/05 16:52
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

リベンジを果たした。
ラスボスを倒したのだ。
また一から進めて行き極力逃げずにレベルアップを重ねていったのだ。
倒し方は実に単純なものだった。
単純すぎて拍子抜けした。
魔法使いの娘っこの最強魔法3発食らわせば倒せた。
まあその魔法を覚えるにはある程度レベル上げが必要だったが。
大地の精霊とは一体何だったのだろうか。
何一つアクションを起こさなかった。
勇者よりもほぼ娘っこの力で倒してんじゃん、
何かイマイチ感動が薄れてしまったが。
しかしクリアできたのは素直に嬉しい。
結局最後らへんのダンジョンをくまなく探してアイテムを取り逃さないようにしたのだが、
対した重要なアイテムはなかった、
全ては娘っこ一人で事足りたのだ、
取り越し苦労感は否めない。
所詮はこんなものかもしれない。
真実を知れば所詮簡単なカラクリだ。
そんなもんだ───

No.121 20/05/17 00:09
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

歳を重ねてゆくと些細なこだわりにも変化が出てくるものだ。
最近の食生活というのか食べ方というのかこういう食べ方はいいかも
というものが芽生えてきた。

なんかこう食べ物は熱くてはならないと美味しくないという固定観念が今まではあったけれど、
毎日昼食で持参した弁当を食べているうちに
熱くなくても美味しく食べれてるなあ、
別に温かいものにこだわる必要ってないんだなあ
という気持ちになってきた。

そりゃ家ではご飯は炊飯器の中からいつでも温かい状態で食べれるし
味噌汁は鍋を温めて温かいものをすすれる
おかずは作りおきだがレンチンはしなくていい。
出来立ては温かいうちは美味しいけれど冷めたものは冷めたままでよくて
レンチンするとなんとなく味が落ちてしまうという持論もあるからだ。

おかずが冷めていても温かいご飯で後を追えば口の中で丁度よい人肌温度ぐらいになる
口の中は36.5度
うまく合わさったところでバランスが取れる
このバランスが自分的には一番美味しい状態だ。
安心温度だ。

味噌汁も沸騰するまで煮詰めなくて
湯気が立ち上って水面に白いもやが浮きだすぐらいでとめる。
熱くてちびちび飲むのは胃が火傷しゃうし胃にずっとあっちぃ感じがあってこれ胃に負担かかってんなあ
と思ったからだ。

食べ物の温度調整が美味しく食べるこだわりだ。
温かいごはんと味噌汁があるだけでありがたい/\~


No.122 20/05/21 10:28
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

峠にさしかかった。

峠というかただの長めの登り坂だが
峠といった方が格好いいからここは峠という呼称にしておく
自分の中で。
なんか大袈裟なネーミングにしたらそれが少し違ったものに感じてくるあれだ

峠に一歩足を踏みだす
いやもうこの時点でいえば10歩以上は踏み出している
足が意思とは関係なく交互に自動的に動いてゆく
あたりまえ体操でいうところのこれは"登る"だ

膝に負荷がかかる
平道とは違って一歩一歩踏みだすごとに重みが乗り掛かかってくる
踏み出すごとにジワ~ジワ~と膝の中で重くなる何かが出てくる
膝が固まってゆく
しんどいかと言われればしんどい、
引き返したいかと言われれば引き返したい、
毛穴も開いて汗ばんで
洗い息で喉を焦げそうだ
この時ばかりは口から炎を吐くドラゴンの気持ちがわかるかもしれない
いやわかるはずもない

でも目標は明確だ、
目の前の障害を上がってゆくこと
上がらざるをえないこと
目標が膝に載りかかり
おまけに直射日光も照りつける
試練と化してゆく
試練試練、
風来坊の自分には
風来のシレンといった感じだ(?)
背中の汗が流れ出る
張り付いた前髪をかきあげる
時おり視線を前方へ向け
道が途切れた先の空を見つめる
日射しで目眩む空を見つめる
息を吐き出した回数だけ空に近づいてゆく
そして息が流れ落ちた。

つかの間の達成感
五体に伝わる達成感───

No.123 20/05/23 00:18
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

最近なぜかマヨラーになりつつある。

今までは全くといっていいほどマヨネーズ好きといった感じではなかったのにこの歳でこのタイミングでマヨネーズに魅せられた。

まあマヨラーといっても何でもかんでもにかけるというわけではない
だったらマヨラーじゃねえじゃん。
といわれればそれまで。
でも自分なりのマヨラーだ。

きっかけは
なんとなくあー、あんな風にして食べたいなあというのが頭に浮かんだ時のこと。
カカカカかっとかきこむメシが食いたい
がさつに
一気に頬が膨らむばかりに
ガチャガチャと食いたい
と。

白メシ。納豆。生玉子。
白メシの上によくかき混ぜた納豆をのせその真ん中に生玉子をパカッと落とし仕上げにマヨネーズをぐるぐるとうずまき状にかけてゆく
やりすぎだなと思うぐらいまで周回して
こんなにマヨネーズを使うとなんだかいけないことをしてる気持ちに苛まれるが
それも一口かきこんだ瞬間には霧散してしまうだろう。
玉子とマヨネーズを絡むように混ぜ
佳きところで下層の納豆とも融合
そのまま白メシも巻き込んでほどよくまみれたところで
それでは頂こう!

カカカカか、と口にかきこむ雪崩こむ、
ふまい!
スタミナメシだこれは!
そして下品だ!、
下品だけどうまい!
マヨネーズはいくらかけすぎても嫌味がないんだよな、
ウマイ!
下品!


そしてまたあの下品さが恋しくなってくる───



No.124 20/05/24 11:39
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ハンガーゲームを観た。
なんとなくポロリと泣けた。

貧困層出身の主人公
妹想いの大人びたしっかりものの姉
年に一度開催される下劣極まる生死をかけた大会を目前に怯える妹を子守り唄を歌うかのごとく優しくなだめる
そして抽選当日
村の青年たちは貧しさとは見合わない場違いなほどのライブ会場さながらの特設ステージの前に集められる。
ステージ中央には外からでもはっきりと見える透明な大きな球状の抽選箱
そしてその中から引き当てるのは
これまた貧しさとはほど遠い場違いなまでのド派手な中世貴族風衣装を纏った女
固唾を飲んで女の一挙手を見つめる青年たち
そしてその名を告げられたのは…

周りの同年代の青年たちは一斉に当人の方へ振り返る
整列した並びが不思議と当人を取り囲んでいるような構図へと様変わる
そんな視線も目に入らないように目を丸くし茫然自失の当人
体が石にでもなったかのよう
返事を促す貴族風の女
周囲の目が当人へと突き刺さる
信じがたい現状受け入れられない心情
自分の名前さえ忘れてしまいそう
ただ信じられていないのは当人だけではない
血が繋がった姉もまたこの現実に困惑していた
しかしその困惑は行動へと変換される
その行動は一声へと変換される
そして上げる声を上げる名乗りを挙げる
妹の代わりに自分が
妹の体を抱きとめ妹が抱えられないものは私が代わりに
そこへゆくのは私だ───

No.125 20/05/26 09:25
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

そろそろ蒸し暑さも伴ってくる時期だ
衣替えを要する
扇風機の出番だ。

古い型の扇風機。
もう30年も愛用してるのではなかろうか
多少の不具合はあるとはいえまだまだ使っていられる。
廻し始めは駆動音がけたたましい音を発するが、何度かボタンで切ったり入れたりして様子を見てると次第に落ち着いて平常を保ってくれるようになる。
やれやれと思うが素直に廻りだしてくれると嬉しいものがある
いわばクラシックカーといったところだろうか。

いつ動かなくなってもおかしくないとわかっている
それでも動く
涼風をもたらしてくれる
昔の製品は偉大だ
武骨な様相ではあるがそれがまた愛着を抱かせてくれる
武骨の丈夫さが信頼を与えてくれる
昔の製造者は永く続くものを目指した
10年20年30年先でも使えるものを目指した
軽量さには欠けるが想いは強い

成長してゆく中で武骨に廻り続ける10年
反抗してゆく中で武骨に廻り続ける20年
厳しさを知る中で武骨に廻り続ける30年
今年も廻り始める──




No.126 20/05/26 09:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

今日は濡れてもいいね、

降水確率30パーセントだったし
温い感じの空気だったから
傘いらねと持たなかった


降っても小降りだろ?
だったら持たなくていいだろ。
持ち歩くのもやっかいだし
軽く降ってくれた方が気持ちいいんじゃね?
まあ強く降ったらその時はその時じゃん
たぶん合間合間に降るかんじだろうから
そんな空気だ

濡れてもすぐに乾くはず
そんな空気だ
だから濡れてもいいね、
濡れたい気分だね、
洗い流してほしい気分だぬっ、



No.127 20/05/28 21:22
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

きみのゆく道は~ 果てしなく遠い~

だのに なぜ

だのに なぜ


きみのゆく道は~ 果てしなく遠い~

だのに


だのにだのに~



思わず口ずさんだ。
果てしなさに口ずさまずにはいられなかった。
果てしない闇の向こうにwohwohと口ずさまずにはいられなかった。
wohwohと早くムーブメントを起こしたいものだ。
がっかりさせない期待に応えて素敵に楽しいいつものおいらを見せるよ
と。
でもダメな時はダメで
ダメらしくやりすごす。
顔に❌を書いて過ごしてみたらだいぶ気が楽になりそうだ。
あ、あの人❌なんだ。ならそっとしとくか。
と理解してくれたら楽だわ~

若者たちは時代を越えても名曲だな。





No.128 20/05/28 22:16
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

1番大事にしていた時間はどこに行ったのだろう?君が枯葉を蹴り上げたら魔法が解けたんだ


彼らは僕の青い空は灰色になったと教えてくれた。僕の情熱もどこかへ行ったと言う。
けど僕はもう頑張らなくていいんだ


あなたが作り笑いを浮かべながらテイクアウトのコーヒーに並んでいる様は、ただ最悪なことを更新するための列に突っ立っているだけのようなんだ


君は教えてくれたんだ。
僕がいつも失敗したから、僕は人生から踏み外してしまったんだと。
もう僕は頑張らなくていいんだな


だってツイてない日だったんだよ。
君はまた落ち込んだね。君は気分を変えたいから歌を歌う。そして「あなたにはわからない」とか、「嘘をつかないで」と僕に言って笑顔を作ってどこか行っちゃう


でもあなたにとってツイてない日だったよ。カメラは嘘をつかないから。
現実に戻って来ても何も気にしないで。だって今日はツイなかっただけだから


うん、天気のいい休日があなたには必要だよ。でもみんなそんな君を笑ったね。もう頑張らなくていいんだよ。


たまに世の中がバグってしまって全てのことが間違いになってしまうよね


多分取り戻すことはできないけど、それより良くなるよ。強くなるよ。君は間違っていないよ



~「Bad Day」ダニエル・パウター

※一部省略



You had a bad day,

No.129 20/05/31 14:31
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ファッションというのがよくわからない、苦手が分野だ。

しかし世の中はオシャレには敏感で
オシャレな人がほとんどの世の中になっていて
逆にオシャレじゃない人は浮いて見えてくる世の中になってきている
個人的な思いこみだが。
自分がどっちかというと後者側の人間だと思うので被害妄想に近い感情なのかもしれないが。
オシャレにも努力が必要だ…
金を払って自信を買う…


なので今日は服を買いに行くことにした。ちょっとでも世の中の流れについていかないとと思って。
人は中身が大事だとはいうけれど
まずは外見から変えていかないと中身を見てくれない
と行き着いた。
中身を見てもらう為のまずはチケットが必要なんだと。
擦れた考えだろうか?
でもある程度歳を重ねてゆくと外見で判断されだす。
一くくりにされだす。
この人は近づいていい人なのかと判断されだす。
そこまでの階層にまで上がってきたのだ。
狭き階層にいるのだ。


最寄りのショッピングモールへやってきた。
持ち合わせの服で一番マシな服を選んで。
選ぶといってもたかが知れているが。


入口前のアルコールで手を洗浄したのちに内の自動ドアをくぐる。

あはっ、人多し!

人がいっぱいいる…、

まあ日曜日だし
自粛戒厳を解かれたわけだし
でもこんなに人が集まってるのは久しぶりに見たように思う。
少し躊躇うが、とりあえず上の階から見ていくか──


No.130 20/05/31 15:27
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

年相応の格好しないとな、
シワの数だけその色の濃さに合ったものを着ないと、
若木じゃねぇんだみずみずしさは失くなってきてんだから
中木だよ中木
なんて自分の選択判断を決める

昨日サイトから服選び組み合わせ方とかを読んだけど、
濃い薄いの組み合わせは参考になったけどあとは読んでて面倒くさくなった、
あ~もういいや小難しい話は理解できねぇよ、
ということで玉砕的に自分の感覚で選ぶことにした。
結局は自分は感覚頼りだ
理論めいたインプットは頭が受け付けない。


以前からチェックしていたモード系のお店へと足を運んだ。
ここなら今の歳に相応しいものがあるかもしれないと。

スーツなども取り揃えてありターゲットはミドル層といった感じのラインナップだ。
普段スーツを着ていて休日はここのカジュアルなものを
という勝手なイメージが浮かぶ。
その店独自の色。

ひととおり見て回る。
モットーは即断即決。
今までの経験からいって迷うとめっちゃ疲れてどうでもよくなってくるからだ。


これにしよう。

あと…これだ。

オーケイ。

試着室は…こっちは控え室か、

店員さんに誘導してもらう…

お礼を行って個室のカーテンを閉める

服屋さんでは謙虚なのだ。
いや、億劫なのだ、
ドギマギするのだ、

いい色合いだ。
自分のイメージが変わって見える。

服って自分のイメージが変わるよな…






No.131 20/05/31 15:53
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

アプリ会員の登録が面倒くさい…

たかが300円欲しさに足止めをくらう…

手順が面倒くさいんですけど。
面倒くさいんで登録はやめときます、って言ってみようか…

とか思いつつ、なんとか完了し300円分割り引いてもらい支払いを済ませた。
次は目についた近くの靴屋へ。
なにやら50%オフだとのことだ
それはイイ。

ニューバランスに目星をつけていたけどデザインにビビっとくるものがなく
他は…
奇抜なデザインのものに目がいく。
なんかロボットカラーぽいデザインが多い。
ガンダムとかマジンガーとか連想させそうなラインが入ったものが。
惹かれる…
しかし今までの人生どれだけ奇抜なものが押し入れの中でほとんど着ずに廃品と化したものがあった?
過去から学びなさいとばかりに
目の前のものを手放すことにした。
もっと合わせやすそうなものを選ぶべきだ今は。
時期尚早だ、
遊べるほどバリエーションがあるのかチミは?

お、これいいんじゃない
お手頃だしつま先部分がニューバランスっぽい。
これにしよう。
そして色違いのもひとつ買おう。

あと白い靴が欲しかったがビビっとくるものがなかったので色違いのもの2足を持ってレジへと進んだ。
靴箱はかさ張るのでいらない


そしてエレベーターで下り服屋へ。
息も絶え絶えながら。
一服を挟みたかったが、3密に引っ掛かる為利用できなかった。

No.132 20/05/31 16:12
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

着る脱ぐを繰り返すだけで疲れるものだ。
額には汗がにじみ出ている。
スポーツ競技に認定してもいいかもしれない。
もしかしたら女性はダイエットしにショッピングに行っているのかもしれない。

お店を3件も廻ればヘトヘトだ。
選んで決めてお金が出ていくってのは疲れの消耗が激しい
お金イコール自分のライフなのじゃないかと思ってしまう。
お金が出るたびにライフが減っていくのだ
現在のライフゲージはポッキーでいえば持ち手のところぐらいだろうか。
心が折れかかっているというのならその表現は相応しい。


同じデザインの色違いのズボンを2点購入した。
履き心地はバッチリだったので色違いを買っといたらいいんだ。

そしてショッピング終了。
他のパーツのも欲しいと思っていたが
もう疲れた
密度の濃い時間を過ごした。

また別の日に買うとしよう…

お金の使い方の観念を変えて…

自分はお金の使い方というのをわかっていないのかもしれない…


No.133 20/06/08 00:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

なんだよピッタリついてきて、

サイドカーみたいに横に並ぶんじゃないよ、

これから飯食うんだから
電子レンジ使ったり冷蔵庫開けたりして移動の邪魔になるから、

いただきます、



そんな澄んだ瞳で見つめるんじゃないよ、

体マッサージしてやるよ

なぜ背後へ?
なにを訴えたいんだ…

腹へってんのか?

腹へってたんだな。

なにがイジらしいってその体のサイズ感だよな、
そのサイズ感は血統書付きなんて遥かに凌駕するぐらいイジらしいぜ、
たく、

そんなにかまってちゃんだとなんだか切なくなってくるじゃねえか、
目の前のことに集中させてくれ

さりげなく湿った鼻をむき出しの地肌に擦りつけるな、
さわ~ってなるわ
ハミガキに集中したい、

下から見上げるのって反則だよな…

幾度か地肌に湿ったものが当たる…

なぜこんなに切ない気持ちになるのか、

眠る姿勢に手の甲でそっと頭をなぞる────




No.134 20/06/08 10:17
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

なめくじが可愛いなんて思う人間はいるのだろうか
いてもかなりの少数派だと思う
自分にとってはなんの好感も持てない生き物だ
ただただうえっと振り払ってあっちへ行けと。

夕暮れが差し迫る頃そろそろ帰るかと馴染みの芝広場のもたれかけた名も知れない木から立ち上がってレジャーシートを畳もうと貼りついている、
小さななめくじが数匹、う゛
手で振り落とすのも躊躇うのでシートを張って弾き落とす
どこからともなく表れやがって!
と嫌悪感を抱きつつその場をあとにする。
陽がしずんで空気に湿り気が混じってきた頃に奴等は活動しだすのだ。


今日も朝から暑い…
なぜこんなにも太陽は元気がいいのだと外の刺激に耐え駅への道を辿っていた。
施設内に面する馴染みの芝広場の外周を歩いていると路傍のコンクリートブロックになにやらキラキラ光るものが目に入る。

糸のように極め細かい線が規則性なく延びて幾筋の線が規則性なく交差して。
その跡は無数の散りばめられた星の集まりのように見えた
名のない星座のように。
とてもキレイだった
陽が参々と照らす下だからこそ輝いて見えた。

思い当たるのは嫌悪してる存在であるなめくじが夜中に這っていった跡だろう
何の利益ももたらさないような存在のなめくじが
なめくじめらに魅了されるだなんて、
このなめくじめ。


朝の星座
それを描いたのは嫌いなアイツ──

このなめくじめ。


No.135 20/06/08 13:35
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

催してきた。
何やらイベントが始まるらしいぞ。

もうちょっと待って一区切りついたら腰を上げよう。
大丈夫。
すぐ近くに母屋がある

ほどなく区切りをつけたところで母屋という名の公衆トイレへと向かう
昨日は筋トレをしたせいか下降してくる速度はゆっくりだ
お陰で駆け込むまでもなく余裕を持って歩を進めていった

ガラガラと開き戸ではなく引き戸
室内は障害者用トイレを思わせるほどの広さがある
住めるかもしれない

おもやッ!、

どうやら先客がいたようだ、
いや先客というか曲者まがいだ、
入って左手に位置する洗面所の下にクモがいる…
くすんだ黄土色のクモ…

それが生きてるのか死んでるのかわからない、
願わくば死骸であってほしい、

退き返すかどうか考えたが、室内の広さもあってか留まることにした。
引き戸を戻して牢錠のごとくごつい内鍵をガチャっと扇状に降ろした。
閉めた瞬間クモが動き出したらどうしようと思ったが微動にしていない様子に安堵…

便座に腰を降ろす
クモとの距離はある程度確保できている
閉鎖した空間
時が止まったように感じる、


注意深く床に伏せているクモから目を離さないようにするが
注視してるほど門が閉ざされてしまうので視界から外すことに専念する
ただしピンボケ程度には隅に映っている

少しでも下手な真似するとコイツの…!、





No.136 20/06/08 14:18
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

あとで調べたことだがあのクモの名称はアシダカグモというらしい
かつて今まで何度か家の中で見たことのあるメジャーなクモだ。
性格は臆病
しかし臆病なわりに"軍曹"という異名を持っているという。
その由来はというと、
誰もが苦手なあのゴキッとしたものを殺すからだ
なので軍曹。
どうやらかなりの階級をお持ちのようだ。


そんなことなんてその時は露知らず、今か今かと悪苦急くしていた。
一刻も早くこの密室から抜けだしたい、
この相席はなんとも居心地が悪い、
早いとこ出すもの出して、


ホッと一息…
お腹の緊張が解けてゆく。

作法に沿って手早く処理を済ませ
あとはクモの近く頭上に位置する蛇口で手を洗って立ち去るだけだ、
なるべく手を伸ばし腰は退いて…
動く気配はないみたいだ。

引き戸を全開にしてその場をあとにした
こんなに外の空気って気持ちよかったっけ。


蜘蛛は怖い
その姿形を見るだけで怖気てしまう
敵対心を持って見てしまう
威嚇を持って振り払ってしまう
攻撃的なものだと思ってしまう
でも知らない
怖いから知る気もしない
中身も姿形そのものだって
知る気もしない
知らなくても何も困ることはないから

しかし知ることで意外性には驚いた
称えたくなる
少し違う見方もできそうな気もする
スゲーんだよな
でも怖いよ。




No.137 20/06/09 15:27
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

押し入れの中の整理をした。

部屋の掃除の延長で気になった一部のところを整理しようとしたところ、
きれいなったのが気持ちよくなっちゃって
こっちもやろ~と手を出し始める。

いいね、いいね、とバランスとる為に向かいの棚にも及んで
これはこっちでこっちのものを押し入れの方へやって、これは使う頻度が多いから表に出して、
これはほとんど使ってないから押し入れの方へしまって、
大きくてかさ張ってほとんど使ってないものは他のものが取り出しやすいように向きを変えて置いたりして
見た目がスッキリ。

なんかいい女になってんじゃん!的に見違えた。
自分って整理するの得意なのかもしれないな~なんて鼻も高くなる。

やり終えた後は爽快満足感一杯。
うっとりするほど片付けられたその光景を何度も見ては心が満たされる。
見てニンマリとして戸を閉めて
また見たくなって戸を開けてニンマリとして戸を閉めて。

まるで名画のように見飽きない。

作者…俺。

一杯やりながらその光景を肴にできるだろう。

こういうのが惚れるという感覚なのかな

忘れかけていた感覚

うん、確かこれだ。


片付けの気持ちよさに気づけたのは
こんまりさんの本の影響だ

No.138 20/06/09 17:05
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

持参していた水が尽きた
さすがに今日の暑さでは渇きを満たすことができないと思ったのでさっぱりとしたお茶系のものを買おうと思った。
緑茶は渋みが強すぎて好まないので十六茶か烏龍茶か、烏龍茶を選択。

昔はよく烏龍茶を日常茶飯事飲んでいて公式飲料的なものだったがある時を境に飲むのをパタリとやめた。

そのきっかけは烏龍茶は喉の油を吸収するから発声によくないという情報からだ。
発信元は声優の野沢雅子さん。
自分は喉が弱い方なのでだったらということで飲むのをやめた。


そういう知識があったものの久しぶりに味わってみたくなり買うことにした。
烏龍茶はサントリーが一番美味しいと思うがラベルのデザインが変わって少し残念に思う。

充分と冷えたペットボトルの容器を掴むと渇きと冷たさの両方を満たしてくれるだろうと期待が膨らむ。
期待と共にゴクゴクと喉を軽快に通過していく。
冷たいものが喉を経てお腹の方へ到達したのがわかった。
吐く息が心地よい
その後を追いかけるように烏龍茶独特の苦味が広がる。
後味さっぱり。

さっぱり。

しばらくすると喉が乾いた感じがしてきた。
また水分を欲した頃に烏龍茶に手をつける。
冷たい心地よさ…
でもまだ飲み足りなく感じるのが難点のようだ、水っ腹になりそう。
苦味もずっと喉に貼り付く。


どうやら次回はまた忘れた頃になるみたいだ。

No.139 20/06/12 12:48
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

アラームが鳴る前に目が覚めた
なんとなくもうすぐ鳴るだろうと外からの明かりの具合で感づいたからだ


1分前。
思った通り。
毎日の習慣というのは体が覚えるものなんだなぁと不思議に思えてくる。
THE習慣。

アラームの不快な音を聴きたくないのですぐに止めにかかる。まずはスマホのアラーム
次にデジタル時計のアラー
「ピピ、

、寸前のところで鳴ってしまったか。惜しい。


動作が重い。
湿気が部屋の中にこもっている。
今日は雨予報なので外は鈍よりとした明るさだ。体調も鈍より。

起きないととわかっていても気分が前向きではない。体を起こす弾みがつかない…

布団からは這い出てきたものの掛け布団を枕に横になる。安易に体が冷えてくれば目が覚めるんじゃないかと背中を床に布団にたいしてT字の形になっているがかえってこっちのほうが心地よく、眠気がさらに増してきた。
天井に親近感を感じる。
このまま寝たらどうなるだろうか、
先の画が浮かぶ。
何もかも放りだしてみるか、なんて一瞬図太いことを思ってみる。思考が鈍いと大胆になってくるものだ
しかし体が条件反射的にがばっと起き上がった
自分の意思とは無関係に弾んだ。

いつもの準備体操をキレ悪くこなし、いつもは髪しか当てないシャワーも全身で浴びることにした。
できる男は冷水で浴びる!とある記事に書いていてやってみようとは思っているがまだ無理だ…

No.140 20/06/16 16:40
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

アスファルトの匂いがした。
風に乗って灼けた匂いが鼻腔に絡んできた。
もっさりと公害じみた匂いだ。
工事ローラーで踏み固めた砂利が平らに慣らされる圧縮熱が煙って。
匂いと共に地面から熱気も吹き出て灼熱と化している。
歩道からこんだけ熱さが伝わってくるのにずっとその場で勤しんでるおっちゃんらはかなりのものだろう。
灼土色の顔が貫禄を感じさせてくれる。
片側一車線勾配の急な通りで
上り降りの車を誘導してやりくりしている。
無線からの連携は見事なものだろう。
こんな暑い日にさらに熱さを伴う仕事はシンドイだろうな。
カラカラと灼けた体には今日のビールはきっとうまいんだろうな…

No.141 20/06/19 20:16
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

忘れないうちにぶちまけたいこの想い忘れるうちにぶちまけたいこの気持ち
咄嗟の衝動切磋な感情
木っ端微塵な願い
木っ端微塵な夢
木っ端微塵な希望
明日になれば遥かな藻くず
風にかき消えて跡形なく
ただの遠吠え
ただの泣き言
ただの自己満足
ただの今瞬間
そのうち忘れてるこんな気持ちになったことさえ忘れてる
この時どんな気持ちだったのかさえ忘れてる
あの時の衝動なんて思いだせない
ただすごく熱かったんだな
なんでこんなに熱くなったんだ
よくこんなに熱くなれたよな
そのエネルギーって何だよ
恥ずかしくなるようらやましくなるよ
馬鹿だなでもいいな
木っ端微塵な暴走がまぶしいよ
藻くず前提の衝動
カンカンカンカン鐘を叩いた
叩くことで自分を満足させた
消えてなくなる前に鐘を叩きまくった
老うよりも負いたかった
ジジイになったか?

No.142 20/07/24 20:08
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

新聞の表紙の見出しに書かれていた"委託殺人"というワードが目に止まった。
イメージからして殺人サイトのやりとりの関連かなと思っていたがどうやら違うらしい。

「9年間体の筋肉が動かなくなる難病を抱えていた方が耐えかねてSNSに安楽死をしたいと投稿。
それを見た医師関係者2名が共感して本人の希望通り薬剤投与によって命を絶たせた。
2人の医師は口実を装おって依頼者の元を訪れた。現金100万円を受けとっていた。委託殺人容疑で逮捕に至る。」

この医師達は普段からSNSで安楽死に対して肯定的意見を投稿していたらしい。


この記事を読み終えた後、なんともいえない気持ちになった。
正しさと悪は決めつけれなかった。
曖昧な、正しいとか悪いとかそういう問題じゃなかった。
答えのない結果だった。
正義なんてチープな結果だった。
きっとこれは答えのない出来事だったんだ。
苦しみに対しての境界線ギリギリな問題だったんだ。
一生答えの出ない問題だろう。
一生考えさせられる問題だろう。


No.143 20/07/26 13:08
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

盛り盛りのごはんの上にかき混ぜた納豆を散らし真ん中をくぼませ生のたまごをパカッと乗せる
そのたまごにしょうゆ
そして仕上げにマヨネーズをにゅるるるるるるるとかけすぎる

完成。

これが俺の下品メシ。

ごはんの真ん中でたまごと納豆とマヨネーズを融合させる
たまごの白身は箸で摘まんで切れ。
見るからに下品だ
マヨネーズに絡めるだけでこんなに下品になる
インスタにアップすればすぐにでもバッドマークでいっぱいになることだろう
映えるぞ下品映えするぞ
下品すぎてゲヒヒと笑ってしまう
ごはんはかき混ぜずに下から根こそぎ持ち上げるように絡ませる
空気を含ませる要領だ
お好み焼きでいうところの空気を含ませるだ
ごはんの白いところを残さずに
オーケー、
下品に極まった。

いただきます。


まあぃ!、下品うまい!、
マヨネーズの粘っ気の黄身いの、
ずるずるいける、
下品という名の誉め言葉だ、
口のまわりが粘っこい、
かきこみ甲斐がある、
こんなことできるの家でだけだぞ、
家だけでできる特権だ、
俺のスタミナメシ、栄養満点、
夏はこれで乗り切れる、
どんぶりごはんの量でも隅々まで味が行き届く、節約メシ、
おそるべし下品メシ──


茶碗を洗う時は手間がかかるが。
粘りつきが強すぎる。


またあの味を求めてしまう───。












No.144 20/07/27 21:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

雨は好きなほうでやんすが、
こう毎日激しく降られると
参ってくるでやんすな。


夜寝床につきもうすぐ寝落ちしそうなところでベランダを激しく打ち付ける音、
気が立って落ち損ねるでやんすよ、

落ち着いて眠れたのはいつの日だっただろうか。


もう、こう毎日降り続くのであれば
いっそのこと習うより慣れろと自分に言い聞かせるでやんすよ、



どれだけ悲しみが募ったのでやんすかねえ…

No.145 20/07/30 20:52
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

もし自分が鏡に映らない体だったら
こんなに周りの目に振り回されていないかもしれない。

もっとあるがままの感情で奔放に振る舞っているかもしれない。

自分の姿を直視した時
見た目に捕らわれてしまって
なんか変だと
変な部分が気になってしょうがなくなってなんとかしようと疲れて
人前では隠そうとして避けようとして
だんだん内気になっていく

たぶん見た目なんか気にしてなかった子供の頃は最強だった。
いきあったりばったりに感情で進んでた。鏡なんて歯を磨く時だけで充分だった

鏡に映ると自分と繋がる。
鏡に現実が映っている
疑いたくなるような自分が映ってる。
鏡の自分がおどけて笑った
なにおどけてんだこいつ、


昨日はいい顔してたんだけどな。

No.146 20/07/30 21:21
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「痛みなくして得るものなし」

良い言葉だと思った。
動画の中で投稿者が口にした言葉だ。

それは前向きな痛みか?後ろ向きな痛みか?
成長する痛みか?自信をなくす痛みか?
達成感が湧いてくる痛みか?
失望感が湧いてくる痛みか?

前向きな痛みならウンチは出てくるはず。

No.147 20/08/01 14:38
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

あずきババアー、あずきバーを食べながらつかの間の休憩。クールだうん…

草刈りって大変だ。
一時間もすればもうヘトヘト。
汗が尋常なく溢れ出てきて腰が痛いし草刈り機の調子が途中で悪くなるし
あ?、なんかモーター音がおかしい、
ワイヤーが片方だけ短い…、
と腰を降ろして中身を確認…、
この中断で疲れが増す…。
直射日光が暑い、
体もいい加減蒸気を発している、
上機を逸しそうだ…
では再開するとしよう。
顔は火照りかえっている、
右手でスイッチを上げながらレバーを握り左手で取っ手を握り一掃されてゆく草を追う。
勢い任せに領土をじわじわ拡げてゆく。
茎が太い草が刈りとれない
ぐりぐりとなぞる、
草の強い匂いがする
そういえば草ってこんな匂いだったんだよな
そうそう小学生の頃に何度も嗅いでいた匂いだ記憶の匂いだ
草が摩擦で妬けてるのだろう。
あ?、また草刈り機のパワーがなくなってうまく刈れてない…、
この中断がかなりのストレス…
草刈りは勢いで押しきらないとしんどいのだ。
腰の痛みがピークに達してきたら鉤爪ほうきでかき集める、
削られた草の塊。
一画が終わった、
もう一画、しかし草刈り機のパワーがない、モーターが焼きついちまったか…ちっ、
しょうがないここらで切り上げるか


シャワーで火照った体を落ち着かせる
芯から熱くなった体を冷水で消却
流れ落ちる熱さ流れ落ちる疲れ
あああ




No.148 20/08/03 20:54
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

豆大福が一番。
一番好きだ。

いや、このお店のだからだろう
地域密着型のお餅屋。

ここの豆大福を食べると元気が湧いてくる。餅とステーキは元気が湧いてくる。なんだかパワーがみなぎってくる感じだ。
なんだか感じるんだよな~

餅にまみれた白粉
豆がぷくっと出ている
はんっ、にゅぅ~~と延びる生地
追いかけてくるあんこの甘さ
甘い幸せ
口の周りに白粉がつくのも幸せだ
豆がいいアクセント
もっちゃりした口の中ですぐに喉を通過した
もう一口
んま~甘~
豆に塩気があってバランスとってる
ただ甘いだけじゃない
甘さに気品すら感じてくる
最後の一口が惜しい
歯形にちぎれた断面の端の生地が垂れて
アゴを上げておしまいの一口
あっという間に喉へ消えた
もう一個食べたい
飽きるほど食べたい
それがいつかの夢となる───

No.149 20/08/05 20:35
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

とんぼは秋に現れるものと勝手にイメージしていたが
8月になると現れるみたいだ

この暑さ真っ盛りのなか
ひょうひょうと宙を泳いでいる
群れで好き勝手に泳いでいる

宙でとまっていたり
風に流されてみたり
ただ浮いていたいみたいだ
無関心に浮いていたいみたいだ
目的が全く感じられない
警戒なく目の前をマイペースに飛んでやがる

そういえば羽4本だったな
だから宙でとまることができるのかもしれない
なんだか
静かな時間だ
少しだけ暑さを忘れて目で追ってみる

暑中とんぼ



No.150 20/08/13 21:24
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

『今年も来たよ~』

「あっ、じいちゃん」

『ん?ひろし
風邪でも引いたのか~?』

「いや風邪じゃないよ。
感染予防だよ」

『感染予防~?
家族の誰かが引いたのか~?』

「いやもっとでかい規模だよ。」

『でかい規模?
町内で流行ってんのかい~?』

「いやじいちゃん、そんな地域密着型じゃないから。
世界で流行ってんだよ」

『へえ~?世界で~?
そら参ったね~
今の世の中そんな大事が起こってのかい~
ひろし、本当にどうしようもなくなったら地下に逃げこむんだよ
地下ならなんとかしのげるから』

「じいちゃん、それ防空壕のこと言ってんの?
そんなシェルターみたいなもの作れる土壌じゃないよ今の日本は
コンクリートジャングルだよ」

『そうかい~
じゃあじいちゃんも念のため口隠さないとな~
万が一のために
これでどうだ~?ひろし』

「…額に巻いてる三角のやつつけたんだね、じいちゃん」


今年もお盆の季節となりました──。

No.151 20/08/15 12:21
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

朝の澄みきった空気

ベランダから見上げた夏の空は
スクリーンブルー


よどみなくどこまでも広がる

継ぎ目なくどこまでも

遠くがわからないほどどこまでも


何も映さない

ただスクリーンを見つめるだけでも
何かを感じられる


何もなくどこまでも広がる
近くもなく遠くもなく掴める気配なく
何も描かない何も描けない


蝉がじりじりと騒ぎ始める──



最近不思議と蝉からションベンをかけられることが多い

なぜだ?




No.152 20/08/23 20:09
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

電動草刈り機の調子がおかしいので分解しようと試みるも刃先の安全カバーと本体を止めてるネジが外れなかった。

ユルユルなんだがいくら回しても空回るだけで抜けない。

観察してみると、こりゃあどうも市販のネジじゃないなぁ…、
説明書を見ると丸ネジで溝が細かいやつ、
付いてるのはドリルタイプのネジだ、

なんとなく犯人に目星はついていたが、こんないたらないことをするヤツは…。


いくらかあがいてみたがラチが明かない…
最悪周りに穴を空けて取り出す方法も視野に入れその日は諦めることにした。


なにか方法はないだろうかと合間に考える…

ネジって切ることできんのかなぁ…


スマホで調べる、
『ネジ切り機』
業務用機械が写しだされた、
こんなんじゃないだよ…
検索ワードを変えページを進め
「金切りノコギリ」なるものがあると知る。
しかも100円ショップで売っているらしいふむふむ…


後日近くのダイソーへ

DIYコーナーを探し狭い通路を人をかわしつつ探す、
モール内の店舗だから人が多いのだ、もっと通路を広くして欲しい、
すれ違い様体を横向けないとかわせない。

あそこだ、

んん…、これは金属用ではない…、

これは、切れてアルミまでか…

どうやらこの店舗にはないらしい…
何度見直してもないものはない。

とりあえず紙ヤスリとダイヤモンドヤスリ?だけ買うことにした…


No.153 20/08/23 20:40
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

次の日
違う店舗に見にいこうと思っていたがそういえばホームセンター内にも100円ショップあったなぁと思い出し帰りに寄る。

あった!、でもこれで大丈夫だろうか…
正規の物も見ておこうと工具売場へ。


金切りノコギリの種類は2種類のみで
100円ショップのものと大差なし。
どうやらこの工具はあまり需要がないように思う。
よし、100円のやつでいってみよう。


帰宅後一休みして作業にとりかかる。
果たしてどうだろう。


ギコギコ…ギコギコ…

ギコギコ…ギコギコ…

おっ!
わずかな溝ができている。


ギコギコ…ギコギコ…

ギコギコ…ギコギコ…


ちょっとずつ溝が深くなってゆく


ギコギコギコギコギコギコギコギコ……


いけるもんだ、

いける、
いける、


った、切れた!
やった、

安全カバーが外れた。

しかし本体にまだ埋まってる残党はどうするか…

金づちで叩いてもダメっぽい、
マイナスドライバーでこじ開けてみる、
隙間にプラスドライバーを噛ませ
さらに広げ

ッカ、

開いた!、

本体が真っ二つに別れ内部構造がわかる、ネジの方は、
小さなナットにドリルネジが無理矢理歪んで食い込んでいた。
ナットがはまっているプラスチックの囲いも割れていた。
そうか、こうなっていたのか。
だから抜けなかったのね。

本体にまとわりついた塊だけ洗い落とし後日モーター…

No.154 20/08/29 13:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

一週間経って草刈り機の修理の続き──


YouTubeでモーターの復活のさせかたを観て学習していた。
観たものはバイクのモーターのものだったが基本の造りは同じだろうと
手入れに必要なものは揃えてはいたが、
どうやらバラすためのボルトを外すものが無いみたいだ。


ボルトの周りに枠があってスパナじゃ回せそうにない、
じゃああの被せて外すやつを探したが無い模様…

そっか、
じゃあネジも買わないといけないことだし一緒に買っとくか。


100円ショップへ──


DIYコーナーは先週来て把握してるので 歩む速度にためらいはない。
先週来た時に被せるやつがあったのは確認済みだ。

女性がなにやらそのコーナーの前で思案していたが(あなたもDIYですか?)
タイミングを見計らってお目当てのものに手を伸ばす。
ネジセットと被せるやつサイズ違いセット。
ネジの大きさは目に焼き付けている
たぶん一番大きなサイズで入るだろう。




…入らなかった。


いくら合わせてみてもかちっとはまらない、
無理にねじ込みしても入らない。

穴のサイズを交互に見比べ、
わずかばかりボルトが大きいみたい…

マジか?


マジかと思いながらもすぐさまとんぼ返り、
じゃああそこの違う系列の100円ショップ行ってみるか───



できる限り100円で済ませたいのだ──。

No.155 20/08/29 14:16
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

どうやらこの店にはないらしい。

100円の力もここまでか…


しかしこの100円ショップはホームセンター内にあるので
正規の工具ならいくらでもある。

果たして正規価格はどれくらいだろうか──


12㎜で入らなかった。
てことは13か14ってことで
被せるやつの穴の大きさを目寸法で確認する。
確かに13か14だ、
でもどっちだろう…
スマホ持ってきてないし
あれば調べてなにかしらハッキリとしたかもしれないのに…
準備不足だ、

ひとつのサイズ500円
二つで千円+消費税、
セットはそれより少し高い。

出したくねぇ~、
もっと安く済ませてぇ~、
というか持ち金が足りない、
買えてどちらかだ。
どちらか運に任せて買うか…?

リスクとりたくねぇ…


一通り悩むものの買わず
すぐ近くのディスカウントショップの方へ行ってみることにした。


専門店ではないのでさすがに単体では置いていない。セット売り。


13、14、…


13はあるが14がない…

こっちはあるが足りないな、

これだったら…いいんじゃないか、
足りる、
じゃあ…これにするか…


とりあえず帰ったら一休みすることにしよう。

買い戻るのってかなり疲れんだよな…




No.156 20/08/29 17:59
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

あ~~゛終わった~、

まだ試運転はしてないが
なんやかんやで4時間かかってしまった。
もう夕方…


結局被せる工具は100円ショップのやつだけで事足りてた
13㎜のやつはただの蓋だった…
その下に8㎜ぐらいのボルト正体をあらわしたのだ。

しかもそのボルトをとったら分解できると思っていたらできず、
引っ張っても引っこ抜ける気配なく、
無意味だった…

要はモーターの要である銅板の短冊型の筒の部分をきれいに紙ヤスリで磨けば電流の通りがよくなるというもの。
分解しなくても磨くことはできた、


紙ヤスリも荒めのものだとキズがついてしまったので細か目のものを使用、
420番だかなんだか
経験から専門知識が増えるのはなんだかイイ。

黒いすすのようなものが表面を付着していて
これは油かな、
いや、これは左右に自転車のブレーキのように当たっている鉄っぽいやつが削れて出たカスだろうな、
摩擦で電気を生み出すみたいな
詳しくはないがそう解釈した。

留め具を外すとバイ~ンとバネに付いてそのブレーキらしきものが外れた。

さっきから銅板磨いてきれいにしてるのに回すとまた汚れがついていたから
なんだァ?と観察してたらブレーキのやつが原因だったので
ブレーキのやつをきれいにしとかないと駄目だということがわかった。


さて、
問題はこの後だ、

No.157 20/08/29 18:32
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ふと思ったがあのブレーキのやつは磁石だろう

銅筒が勢いよく回転してその摩擦で磁石が擦れて電気を起こす、

理科力のない自分なので
そんなことも知らなかったのと
リケジョに笑われそうだ。


安全カバーと本体を止めているネジをどうするかが問題だった。
ネジを固定するためのワッシャーじゃなくてあれ、あの六角の止めが中でずれてネジが六角の穴から出てこない、

本体内部のプラスチックの囲いが破壊されているからだ、
さてどうしよう…

長いネジで止めるため内部のプラスチックのさらに上の囲いに穴を空けることにした。
ドリルで穴を空けダイヤモンドヤスリでネジが通るようにさらに穴を広げ、

でも六角の止めがないと駄目だと思い
壊れた囲いの隙間にガムテープを丸めたものやアルミホイルを丸めたものや割りばしを入れたり
あーだこーだ試したがうまくいかず
ただただ無駄に時間が過ぎ
六角無しでネジ止めすることに…。

本体内部のプラスチックの型に部品やらコード、モーターを納めてゆく、
型にはめるのも一苦労だ、
型にはまらない生き方をしてきた自分としては
型にはめるのも大変なものだと痛感する。
決められた型にはまるからきれいに納まるのだ。

あとは外のネジ止めして安全カバーつけて完成…、おかしい、
草刈り姿勢をとったものの


なんか反りあげている。



つける向き反対だよな…これ。




No.158 20/08/29 18:47
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

すっかり午後の時間を草刈り機修理に費やしてしまった。
もう1日が終わった気分だ…


つけ直し安全カバーの固定具合を確かめる。くいくいと引っ張ってみる。


ずるっ


あれっ


止まってない。
ズレる。


じゃあこうしよう

ガムテープで止めることにしよう!

布ガムで!


ちょうどオレンジ色布ガムがある
危険カラーみたいでいいじゃないか
ぐるっと、

布ガムの接着の強力さにホレボレだ。
布ガムに委ねればなんとかなる。
最初からこの強行手段に出ていれば
昼寝ぐらいできていたことだろう。


ボウボウにまた伸びてきた草
ほんの数週間前に刈ったばかりだというのに。




とりあえず今日は無理。





No.159 20/08/30 20:35
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ダメじゃん、


ユーチューブで観た修理方法を実践したのだが、
途中でモーターがうなりだして
電源が入らなくなってしまった、


ウィーン…。



ウィーン…。



出だしはなんかいい感じだったんだけどなあ、
スムーズだったんだけれど、


あああ…



炎天下の下大粒の汗がびっしり顔中に浮き出ている。
暑さの只中時間が止まるようにゆっくりと
蝉の鳴き声がはっきりと耳のなかで鼓動を始める。

なにも成果が得られずに行う片付けほどやるせないものはない、
後ろから軽く押されるだけで勢いそのままつんのめってしまいそうだ。
やるぞと勢い込んだ分だけショックがそのまま跳ね返ってくる。


あれだけ修理に時間がかかった昨日はなんだったのか、
いや、昨日は昨日で良い経験地をつんだのだ、
1ぐらいレベルアップしたことだろう…


新品のやつ買うしかないかなぁ…、


1時間ほど寝よう、
なんか何もする気がしないから


寝れば落ち着く…







No.160 20/08/30 20:36
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

いくらか落ち着いた。。



まだ何か方法はないかとググって悪足掻きを続けていたところ、
部品だけを注文できるサイトを発見
製造メーカーの仲介ネット販売業者みたいだ。

モーターだけ買える、

…よし、
注文してみるかっ


会員登録を済ませ問題は支払い方法
デェイビットカードはあるがクレジットカードはもっていない
どうだろう、
アマゾンじゃあるまいしコンビニ決算なんてないだろうし、


ゆうちょ銀行振り込みがあるじゃないか、
いいじゃないかいいじゃないか

送料550円、まあしゃーない。
新品で買うより約半額で済むんだから


注文っと!
(なんか業者になった気分だ)


振込口座のメールは月曜日に届くだろう


また土曜日は修理dayになりそうだ―

No.161 20/09/04 20:16
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

土日雨だってよ。


マジか…、


今日せっかく注文のモーターが届いたってのに、
今日観葉植物の入れ替え用の品々を買ってきたってのに、

明日からあめ~~ェェ!?


まあ暑さも落ち着いてきたしそれは良いことだが、
過ごしやすくなって喜ばしいことだが、


…まあ、いいでしょう、


良しとしましょう、



欲張っちゃいけねえ
私情を挟んじゃいけねえ

きっと他の人にとっちゃあ待望の雨かもしれねんだ
今頃田植え農家さんたちが喜んでらあね。
蛙もゲコゲコ鳴いて喜んでるにちがいねえ。

いやそうでもねえな、

また台風がやってくるのに嬉しいもくそもないか

どれだけ九州かすめていくんだよ!ってな話で、
一難去ってまた一難、去ってまた一難
九州の顔の部分削れてシュッとした男前になってるんじゃないだろうか。

来週に持ち越しかなー


草刈はできずとも観葉植物の入れ替えはできそうだ。
買った当時よりだいぶん成長してしまって土の中で根が伸びすぎて
水をすえなくなってしまっているのだ。
水を与えると土の中に溜めておけずにそのまま流れ落ちてしまう。
鉢のサイズが合ってないんだ
あと土も固くなってるし栄養分もなくなっている。
買ってもう1年半ぐらいだからね

土にも寿命があるんだと知った。


手入れというのはなにものにも必要なんだな


No.162 20/09/06 13:48
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

草刈り機の分解――


この作業は3度4度と繰り返してきたので手際良くこなしてゆく。

モーター部に異常がないとすればコード部分の異常しか考えられなかった。

注意深くコードを辿ってゆく
どこか分断されていないかと…
下の方に異常は見当たらない

持ち手の部分を分解してみる
異常なし。

コードを溝から外し経由してる部品を見てみる

これは問題ない、これは、
スライドスイッチと呼ばれている部分。

これだ!
金属が腐食して油のようなものが付着している
この油が電気の通りを悪くしていたに違いない、

ティッシュで拭き取り綿棒で拭き取りつまようじでこそぐ
細かい地味な作業…
でもこういうのが大事なんだよな
機械オタクの人とか尊敬する…

掃除が完了して部品を元の場所へ戻す
コードも溝へ戻す
ここからが問題…

コードをくまなく確認するため伸縮する棒の中から抜いてしまっているため
どうやってもどそうかと、
電話のコードみたいにくるくるしたやつをどうやって戻すかと…
くるくるの中に通せるような長細い押し棒みたいなものあるかなーと家中を探してみる…

… … コイツだっ!

つっこんでみるとバッチリ。

35cmの長めの菜箸がくるくるを奥へどんどん押し込んでゆく。

何年か前にどこかで買ったこれ長すぎじゃね?でもこれしかないからしょうがない、これにするかと買った菜箸がここで繋がる




No.163 20/09/06 15:26
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

これで大丈夫だろう
もうこれでダメならどうしようもなお手上げだ
はりーあっぷだ、


――――ハリーアップッッ!!!、


ナゼだァ!?、
Why、Why、Why!!

もう打ちようがない
背水の陣で望んだら見事に背水にのまれてしまった、
排水に流されたような状態
もうできるならワッキーみたいに自分が草刈り機になりたい気分だ、、ヴュイィィィンン!!

もう買おう買いに行こうすぐ買おう、
顔から蒸気を発しながらホームセンターへと向かった――


人が多い。
日曜日のホームセンターはかなりの集客数だ。

急いた気持ちが足を早める
広すぎる店内行く手を塞ぐペア客
隙間をササッと通り抜け店内中央部へと向かう
入り口から随分歩いた気分だ、
お目当ての代物の前へ。
店員さんを探す、
展示の見本はあるが販売用のものは置かれていないからだ。
通路の間から見えるのは客の顔しかない、前を向いても後ろを向いても。
大通路まで出て見渡して見るものの圧倒的な客の数に埋もれて制服姿が確認できない、
いたと思えば他のお客さんの対応中だったり
反対が側も対応中、
こういう広い店舗にこそ店員呼び出しベルを置いておいてほしいと思う
店員を探すこの手間がはやる気持ちがストレスを増大させてゆく
よしあの客の対応をしている人にしぼろう、
対応が済み次第声をかけよう


「すいません――


No.164 20/09/06 16:29
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

在庫を確認してきますとのこと、

うーむスムーズにことが進まない。


店員のおっちゃんは横長のケースを小脇に挟んでやってきた
頭部の中央部がきれいに禿げ上がった人の良さそうなめがねのおっちゃんは
笑みを浮かべてきれいな横に長いケースを持っている。
その白いきれいなケースを見て自分も嬉しくなった
店員のおっちゃんの笑みとあったということと。

「これって保障あります?

すぐに聞いた
というのも今目の前の草刈り機が入っている白いケースは今まで使っていたやつと全く同じものだからだ
また動かなくなる可能性大だから
できるなら3年保障にしたかった

『1年なら付いてるんですけど3年にするってのはちょっとできないですね~』
おっちゃんにかわって総合窓口の方はそう応えた

そうですか。できないのならしょうがない
ありがとうございます。
おっちゃんもありがとうございます。


会計レジへ向かう
レジ口がムダに多いように思う
一つ減らしてその人件を客対応係にまわせばいいのに

『こちらへどうぞ~!』


レジの女性の応対のノリがイイ、
親しみ良く合間の問いかけがパワフルで
なんとも息の合った餅つきを連想させる
これが神対応ってやつかぁ

終わり良ければ全て良し、良い買い物ができた
気分。

No.165 20/09/06 17:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

帰ってくるとそのまま玄関でそそくさと箱をあけ始める。
心配だったのは天気が変わること、
いつ雨が降り出してもおかしくない状況だった
雨が降り出す前に…


長袖に着替えるとすぐに開始。
これで草刈り機が止まるようならば、原因は延長コードだろう。


≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

元気良く機械が音をたてる、

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

心配をよそに手に伝わる振動、
草を薙ぎ倒してゆく

しかし茎がしっかりしている葉はなかなか刈り取れない
ナイロンコードの限界を感じる
モーターもかなりの回転数
このけたたましくうなる音を聞いていると故障するのもうなずける
次買う時はエンジンタイプのものにしよう…

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫


汗だく、
どこからそんなにでてくるのだといわんばかりに

蚊が数匹飛び出してきたり
やっぱ草ぼうぼうだと蚊が住処にしてよくない
 
徐々に腰が痛くなってくるたび、
鈎爪ほうきにもちかえ刈った草を掃く
モーターも休ませないといけないように感じる

草が焼けたようなニオイ、モーターから出る焦げたような臭い
近所の人の目が気にならなくもない

それでも一心不乱に刈るだけだ、



≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
≫≫≫

No.166 20/09/06 18:22
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ここまでにしておくか…

半分といったところ。

モーターの具合と近所の目が気になりだしたところで
切り上げる
雨もちょうどパラついてきたところだし。
天気も待ってくれていたみたいだ
刈ることができてよかった。

まあいらん出費があったように思えるけれども
遠回りしたように思えるけれども
視野は広がったように思う
今後に活かせるための必要な代償だったのだ
わからないなりに調べたことで興味の幅は広がった
そう思おうではないか。


台風がやってきた。
台風前にできたのは
どうやら今日は天運があったみたいだ。


No.167 20/09/07 20:45
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

昨日はほとんど眠れなかった。

夜中にやってきた超大型台風
窓にぶち当たってくる突風
家をまるごと押し倒してくる
揺れの大きさに壊れるのじゃないかと体を強張らせていた。
過去最大だと感じる
これほどの凄まじさ
夜中に来る台風ほどキツイものはない…


その勢いのまま朝を迎える――



いつもの通り道に人の姿が見当たらない
早く家をでたせいだろうか

歩道を歩いてると
地面に長方形の物体が不規則に落ちている。その傍らの車道にももう1枚。
一目見て鉄板かな?、と思った

近くで見るとどうも違うらしく、
歩道の舗装素材と同じもの
排水格子を隠すように敷かれてあったものだ
平べったいコルク素材のようなもの
ゴム素材ぐらいの重さだ、

地面に敷かれていたこれがメンコのようにぶっ飛ばされたってわけだ、

一応元に戻したものの、手が汚れてやったことを後悔する
というかまたぶっ飛ぶ方が危ないだろうから
どっちみち余計なことをしたみたいだ


ほんとに人が歩いていない
車の往来もいつもよりずっと少ない
実は今回の台風はとんでもないものなんじゃないのか、
ニュースを観ていないから知らないのだが――

No.168 20/09/07 21:17
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

なんか朝のラジオで言っていた
電車の運行情報のこと、
特に気にもとめていなかったが
まさか

まさか改作口の前に入場を拒むシャッターが降りているだなんて。

格子状のシャッターの向こうには灯りが点っていない
頭上の電光掲示板だけがその役割を果たしている
駅員室も電気が点いておらずまさに閉鎖状態
こんな有様今までなかった
この調子だと今日一日動かないんじゃないだろうか


改札口で~


思わず頭のなかでメロディが浮かんだ
スキマスイッチの奏

なんて甘く切ないバラードではなく
野口五郎の曲の方だ
その先の歌詞は知らないし題名さえも知らない
知っているのはコロッケがよくものまねしているということだけだ。

果たしてその先の歌詞はなんと続くのだろう。

No.169 20/09/12 21:26
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

今日の天気は雨。
先週の週末も悪かったよな…。

今日は風呂の掃除をやろう。


天井に無数についているシミのような黒カビが気になっていた。
余裕があるときにでもやろう
それが天気が悪いこの日に決まった。


風呂場の壁天井一面にシャワーをぶちまける。
わしゃわしゃとぶちまける

天井からぽたぽたと水滴が垂れてきた
ドリフターズのいい湯だなの歌詞が浮かんできた
浴槽の湯は抜いておく、汚れた水が混じってくるだろうから

亀の子タワシでゴシゴシこすってゆく
壁の表面はつるつるだから磨きやすい。

一面終わってもう一面
浴槽の淵にのっかって上の方を磨いてゆく
足を滑らせないように注意
濡れているから滑りやすくなっている
床はあいにく受身をとれそうな形状ではない
起伏激しいことこのうえない。
だいち受身の取り方しらねーし。


無事に半分が終わりもう半分
台でもあればいいのだが無いので目いっぱいの背伸びを心がけて天井を磨いてゆく
背伸びしちゃってぇ~と言われそうなぐらいほぼ爪先立ちでかろうじて天井をかすめてゆく
いつ首がつってもおかしくないだろう。

あとは鏡のある天井を磨けば終わりだ
わずかな幅の洗面台の上に乗って手を伸ばしゴシゴシ
!ッとっとぉ、

あぶないあぶない、滑り落ちそうになったぜ、


あとは流し落とすだけ、ん?
水に赤いのが混じって…

指から血が、

鏡の角かな…

No.170 20/09/13 19:58
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

あのクソ暑かった夏はどこにいったの?というぐらい日が暮れると肌寒くなってきた。
乾きだした空気がそうさせているのだろうかなにやら感傷的になってしまう今日この頃。


若いうちは苦労は買ってでもしろというけれども
若さを通りこしたこの年齢では苦労は先に摘んでおくべきだと経験から気づかされる。
やる事なす事空回りしているようで
気づかないようなところで買っているのかもしれない。
どうやら苦労という商品はリーズナブルなお値段のようだ
おまけにポイントもつくらしい。
ポイント2倍の日だってある
まあでも苦労を後回しにしなくなっただけ成長はできているとは思う。


苦労とは少し違うが
最近はパソコンから投稿するようにした。
タイピングが早く打てるようになりたいと思ったからだ。

なかなか指が思うように動かずかなりじれったい、
まどろっこしいことこのうえない、
首は張ってくるし目は痛くなるし、
早打ちできる人マジリスペクトだ。
ずっと我流でやってきたがこのままでは一向に早くならんと思い、
ユーチューブに頼ることにした。

なにやらセンターポジションなるものがあると初めて知った
FのボタンとJのボタンにポッチがあると、
あ。ほんとだ、あるゥ。
なるほど、だから迷わないんだ~、
さんざん迷い倒していた身としては
それは神からの助言に等しかった―――








No.171 20/09/13 20:29
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

そんな知っている人にいわせればかなりの低レベルなお話。
基本中の基本で初歩の初歩だ、
やはり調べるというのは大事だとつくづく思い知らされる。
ボタン配置は暗記していたものの、疲労がたまってくると打ち間違えの連続、
それでもボタンを見ずになんとか早くなろうとしていた
ムリ~~~☆


センターポジションを知ってからというものかなり精度が上がってきた。
これもベネッセのマナブなんちゃらでタイピング練習しているおかげだ。
1年やれば早く打てるようになる計画を立てていたからどうやら前倒しにできそうだ。
タイピングはできて当たり前なんて言われているけれども
遅咲きでも自分の達成感があればそれでいいじゃないか。
いつかカチャカチャ打てることを夢みる。

パソコンから打つと視野の広さがいい。
前文を人目で見返せるのがいい。
スマホとは感覚が違う
書き方も変わってくるように感じる
文に集中しているとあっという間に時間が経っていく
うまくなっていく過程がなんともうれしい。

No.172 20/09/27 16:45
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

もしも、もしものはなしだ。
あなたの前に死神が現れたらあなたはどうする?
そんなのいるわけないって?はなっから否定て感じ?
そうだろう。もし現れたとしても死神みたいな人死神の格好をした人が無断で人の家に入り込んできた、不法侵入者だと思うだろう。
急いで近くの置いてある携帯電話をとり110を押すことだろう。
僕も全くあなたの意見に賛成だ。現にその通りの行動を取った。
しかしそれは全くの無意味だった。携帯がなぜか圏外を表示していたからだ。
死神は言う。『ジタバタせずに目をツブってなニンゲン痛いのは一瞬で終ワル』って。
ただの人殺しかもしれない。携帯電話の電波を妨害する何かしらの機器でも家の周りに設置されたにかもしれない。僕はジタバタせずにはいられない。大声を出して近所の人に助けを求めようとした、出ない、声が。ただ息が漏れるばかりで。声の出し方を忘れたかのように。喉が声帯が機能をやめてしまったかのように。
死神が大きな鎌を振り上げて振り下ろす体勢をとった、僕が日々生活している家賃4万円の安いアパートの狭い部屋の中でそんな大きな物騒なものを高く掲げて、ほらみろ!天井に当たっているじゃないか!、傷が入るだろ、賃貸だぞ、出て行くときに余計な費用がかさむじゃないか、ふざけるな!
死神の上半身が反動をつけたのがわかった、来るッ、死ぬッッ、

No.173 20/09/27 16:45
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

しぬ…?
「フニャ~」
タマ?飼っている猫の鳴き声がしたのでぎゅっと閉じられたまぶたを上げてみる。
視界にはタマが死神の足元に背中をこすりつけているのが見える。
その死神はというと鎌を振り上げた状態のままタマを振り払おうとつま先で追い払う動きをしている。
人懐っこいタマは死神にも懐くのか…?
『運がヨカッタなニンゲン今日のトコロはコレで手をヒクとしよう』
そう言い残し死神は黒尽くめの生地をひるがえすとともに姿を消した。
「なんだったんだ、アレ・・・」
茫然自失の俺にタマが擦り寄ってくる。
顔をペロペロと舐めまわされる俺。タマの両脇を持ち上げて「なあ?」とたずねるてみる。答えを知っているかもしれない。
小さな歯を剥き出して気持ち良さそうにアクビをするタマ。
無関心なマイペースぶりが俺の心を現実に引き戻してくれる。

No.174 20/09/28 19:36
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

草というのは成長が早い。あっという間に伸びてやがる。
草が伸びると蚊が湧くので休みの日に庭の草を刈ることにした。
ナイロンカッターの草刈り機は良くないというのを痛いほど痛感し金属のカッター初挑戦。


切れる切れるものすごく切れやがる。
根こそぎバッサーだ。
切断範囲こそ狭いものの確実に草が横倒れてゆく。
刈り目は鮮やかに。
ナイロンカッターの草刈り機に比べると音もだいぶ静かだこれでご近所の目をあまり気にしないで澄む。本体の重量も軽いので重みで土も凸凹にならずに澄む。
欠点を挙げるのならば重みが少ない分カッターの危険性が伝わってこないというところだ。
スイッチから手を離してもまだカッターの回転の余韻は残っているので気をつけなければならない。
草を刈ることに集中しすぎるとまだ歯が回っていることに気付かない場合があるので意識してやらないと危険だ。


中央部を刈り終えて家の壁の周りの淵を刈っていく。
カッターが回転するけたたましい音を聞きつけ虫たちが下から這い出てきた。
バタバタと一目散に逃げ惑う。
巣を荒らして悪いなと思うも快適に暮らすためにはしょうがないんだ勘弁してくれよとなるべく虫を避けて歯を入れていった。歯が壁の側面をかすめる。このへんの加減が難しい。
なるべく壁を傷つけないようにするもののきれいに刈り取るためにはテクニックが必要だ。

No.175 20/09/28 20:18
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「てめぇの化けの皮剥がしてやろうか!」いや違う、


「てめぇの面の皮剥がしてやろうか!」なんか人体模型みたいだなあ、


「てめぇの面の皮厚くしてやろうか!」なんかずぶとくなってんなあ、


「てめぇのかーちゃん」ちがう、


「てめぇのとーちゃんのんだくれてやろうか!」どういう意味だ、


「てめぇの 、てめぇのてめぇをにぎりつぶしてやろうか!ワイルドだろ~」、


「てめぇ、て、やめてぇ!私のことで喧嘩するのは!」



「てめぇの意気地なし!もうみそこなったんだからなぁぷんぷん。」


「てめぇのことはお気に召しませんわぁ!爺や木刀を持ってきて頂戴!」


「てめぇ、本気で言ってんのか!?取り消せよ!あの子の前で土下座して靴舐めて取り消せよ!この内申取り消し野郎が!」






・・・壊れたい夜もあります。

No.176 20/10/02 23:00
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

時代についていけてないっていうのを感じる。
というか情報についていけてないというか。


きっと世の中は自分が知らないお得な情報が出回っていると思う。それを自分がキャッチできていないだけで。ネットに疎いからなぁ、見すぎると目がチカチカなって疲れんだよなぁ、まだ本読んで他方が気が楽なんだけどそうもいっていられなくなってると感じてしまう。システム管理もネットだし。


家のパソコンはまだ2009年度版のやつだ。いろいろとできないことも出てきている。
amazonプライムが見れなかった。30日間お試し登録をしたのだが再生されませんでした。
You Tubeはまだ観れるが。時代の変化が早いと身に染みます。


昔話をすれば初めて通信機を持ったのは高2ぐらいだからねポケベル。ポケベルがもう終わりかけの頃約22年前だ。友達から安く売ってもらったやつ。たぶん1年も使ってないんじゃないかな。PHSに変えた通称ピッチ。携帯電話は高かったので格安のピッチが高校生にとってはありがたかった。電波は劣っていたが。アンテナがニューンと伸びて電波が弱くなったら髪でといたら電波が良くなるぞっていう迷信があって信じてやってたなあ。


当時はまだ画面はカラーじゃなくて初代のゲームボーイみたいな感じだった
着信音も1和音?4和音?次の新作は16和音らしいぞ!って。うわーいろんな音出てるぅ~、って






No.177 20/10/10 00:14
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

眠れない夜ってあるよね。

あれ、疲れてるはずなんだけど眠れない全然眠気が襲ってこないや・・


電気を消してスリープタイマーをセットしたCDを聴きながら
その内眠くなるだろうと繰り返す自分の呼吸音で眠りを誘っているのに
全然落ち込めない。


どうしたことだろう
たいして悩みごとも浮かばないストレスもないフラットな状態なのに。


いつもはいつの間にか眠っている
不思議と今日は眠れないかもと思いながらもいつの間にか意識が浮遊している
それが今日も続くと思っていたが。


少し前に60分後に電源が切れるようにセットしていたCDの音が止んだ。
沈黙が部屋の中に立ちこめる。
60分かけてもダメだったみたいだ。


何もしない方がいいんだけれど何かしたくなった。じっとしていることに耐えきれなくなった。良くないとわかっているのにスマホを手に取り電源をつける。


カッと暗闇を照らすディスプレイ。その明るさに目がしみる。この時間か。ずいぶんと時間が過ぎてしまっている。入眠予定時間を1時間もオーバーだ明日がきついぞ。


眠れないなら何か書こうとサイトを開く。何を書こうかとイメージを膨らませる。考えすぎると眠くならなくなるとわかっているのに。


だいぶ部屋の沈黙に慣れてきたのか外からの静かな鳴き声に意識が傾く。


リリリリリィリリリリリィ────


沈黙を彩どる小さな虫たち。




No.178 20/10/24 20:29
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「はぁ、はぁ、はぁ、、、」


俺は今走っている、全力疾走だ


「はぁ、はぁ、はぁ、、、」


すでに息は切れ下半身の筋肉は硬化、
ただ懸命に腕を振るっている、

「はぁ、はぁ、はぁ、」


プーーーッッ!!!


「、バカ野郎あぶねえじゃねえかーーッ!!」


「すんませ~んッ!、」


信号になんて構っていられない、

たとえ車にはねられたとしても
それはしょうがなかったと自分の中で完結できる、


「はぁ、はぁ、はぁ、」


ここから鬼のような上り坂に突入だ、
もう体はとっくに悲鳴を上げているというのに、


「ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ、」


ペースが落ちてきた、


そんなんでどうする、俺!!ッ
ここで立ち止まるわけにはいかんだろ、


「ぐっ、がっ、くっ、」


~~~~~~~~~~~~


くそッ、シルバーカーの爺さんにまで負けてるぜ、
くそうッ!、


「はっっ、はっっ、はっぅ、」


右手に市営団地の入り口、もうすぐだ、


「わッッ!」


「ワンッ!!ワンッ!!ワンッッ!」


散歩中の犬にぶつかりそうになった、


「はっ、はっ、はっ、、、」


もうすぐ!、


「はっ、はっ、はぁ、はあぁ、」


ガチャ、


間に合ったか!?、


ピッ、


~~♪ ~~♪

『 あんなこっといいなっ でっきたらいいなっ ふっしぎな 』



間に合ったッ!!

No.179 20/10/26 19:00
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「マサシお土産買って来たぞ。」


「ん、またお守り買ってきたの?」


「もうすぐ中学最後の大会だろ?
だから活躍できるように父さん買ってきたんだ」


父さんは出張のお土産に必ずどこかの神社のお守りを買ってくる。
今までいろんなものをもらったけれど
残念ながらその効果は発揮されていないみたいだ。


いい加減父さんのお守り土産にうんざりした母さんと妹は
もうお守りは買ってこなくていいからその土地の名産のものとかを買ってきて!
ときつく言われているので渡す相手は僕だけになってしまった。


正直僕もそこまでいらないのだが、
要らないと断られた父さんの寂しそうな顔が忘れられなくて。



「あいじゅ神社?」


「あいうけ神社って読むらしい」


手のひらのお守りには〝愛受神社〟と刺繍が施してある。


「出張先の近くになあ古びた神社を見つけてなあ
なんだか引き寄せられるようにそこに入っていったんだ」


「大丈夫なの?、そんなところのお守りなんて」


「父さんも買う気はなかったさ。
でもなんというのか鳥居をくぐった瞬間に
なんとも不思議なパワーを社内から感じてきてなあ―――――」


父さんからこういう話を聞くことは初めてだった。
不思議なパワー?なんだろ。


まあとりあえず有難く受け取っておくことにした。



そして迎えた中学最後の大会―――。


No.180 20/10/26 19:49
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「プレイボ~~ィッ!!」


ん?気のせいかな・・・




――全国中学校軟式野球大会。


全国への切符をかけて挑んだ県大会決勝戦。


良くぞここまで勝ち残れてきたものだ思う。


学校内ではわが校始まって以来の快挙だと


賑わいたっている。


最後の夏は


運が味方してくれているのかもしれない。


もしかすると父さんが買ってきたお守りのおかげなのかも・・なんて。



決勝の相手はかの有名な明高


明星中学校。


全国大会に3度も出場経験のある強豪校だ。


すでに有名な高校からスカウトを受けている生徒が


何人かいるとか風の噂では聞いている。


けして楽な試合にはならないことだろう――――







身長180センチはあるだろうと思われる超大型の


相手校のピッチャーの腕からはじかれたボールは


バシンッと破裂するような音を立てて


キャッチャーミットに収まっていた。


「~ラ~イクッ!!」


は、早い・・


今まで戦ってきたどのピッチャーよりも明らかな違いがある、


これが全国レベルの実力というものなのか・・。



腕を振り上げセットポジションからの、――――


バシンッッ!


「ラ~イクッ!!」


、かすりもしない。


味方ベンチの方を見るとみんな相手投手の球のスピードに


息を飲まれているようだった。







No.181 20/10/27 20:50
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ズバンッ!


当たらねぇ、


「ラ~イクッバッタ~ラヴッッ!!」


え、今ラブって言わなかったこの審判・・?


振り向いて主審の様子を見るが何事も無かったかのように


ひょうひょうとしている。


その声を間近で聞いたであろう相手校のキャッチャーの表情を伺ってみても


特にこれといった反応は感じられない。


この球場では変わり者で有名な名物審判なのだろうか。



ベンチに戻った際に一応チームメイトに審判のことを尋ねてみたが


特に変わった様子は感じなかったといってるし。


自分の空耳かもしれない。


まあそんなことは気にしないで試合に集中しないと


と気持ちを引き締めにかかったときだった。



「第一印象から決めてましたッ!!」


ん!?、


続く二番バッターのスギモトは気合の入った大きな声で


そのセリフを発していた。


恥じらいも微塵に感じさせない調子で


堂々とバッターボックス上の土を足で掻き慣らしている。


「スギモトの奴気合はいってんな~」


後方ベンチに座っているチームメイトが関心した風に言う。


いつもベンチでは僕の隣に座っている仲のよいタナカも


微笑んでいる。


え?、おかしくない?


いつものスギモトの気合の掛け声って「お願いしま~す!」だろ、


なんで告白してんの!?、




No.183 20/10/28 19:02
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

一体どうなってんだこれ、


しかもスギモトの告白めいた掛け声に敵チーム守備陣はクスリともしてないし


みんな何事も無かった様にいたって普通の反応、


なにかがおかしい・・・


「ポーズッ!!」


審判の威勢のいい声が耳に届く


どうやら雰囲気から察してボールのことをポーズというらしい


おかしいのは審判だけじゃないのか・・


キンッ!


相手のピッチャーの中学生離れした超速球にスギモトの振ったバットが追いついた。


バットの上っ面をかすめてボールはバックネット後方へと飛んでいく。


しかし続く三投目四投目と空振りに終わりツーアウト。


三振後に告げられる審判のバッターラブの声。


ベンチに帰ってきたスギモトは「早え~よあのピッチャー」とこぼしていて特に変わった様子は見当たらない。


いつも通りのスギモトだ。


違和感を感じているのは僕だけなのだろうか・・


みんな目の前のゲームに集中しているし


この全国大会出場をかけた大事な一戦に熱気立っている。


そうだ、


余計なことの気をとられている場合じゃない。


この試合に負けたら中学での野球は終わってしまうんだ。


しっかりと目の前のことに集中しなくちゃ。


「おいマサシ、イメージチェンジだぞ」


グランドへ向おうとするタナカから声がかかった。



ああ・・チェンジね、

No.184 20/10/28 19:56
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

さすがは強豪明星中、


初回から猛烈な攻撃を魅せてきた。


それでも何とか凌いで1点で抑えた。


ちなみにセーフのことは・・・


ダメだ、こんな恥ずかしいワード僕の口からは言えない。


ベンチに戻ると監督から円陣を組むよう指示が出た。


まだ二回の表だというのにここいらで気持ちを引き締めにかかるらしい。


「いいか、この試合が最後だと思って精一杯全力を出し切れよ、


お前たちはここまで来る事ができたんだ、絶対勝てるッ!」


と監督から熱い激が飛ぶ最中、ある異変に気付いた。


円陣がハート型になっている、


監督がハートのへこんだ部分にいて


そこからぐりーっと左右対称にフック状の列をなしている


ここまで被害が及んでいたのか・・


「おい、オノウエ(マサシ)!話聞いてるか?」


「はいッ!、」


集中しろよ!集中!と監督に一喝されてしまった。


なんかもうなんでもアリって感じだ、


気にしていたらキリが無い・・



頼みの主砲四番バッターのカドクラは三振に終わったが続く五番のコンノが1ベースヒットを放った。


一本のヒットで沸き始める味方ベンチ


勢いづくのはこれからだ。


次のバッターはソエジマ。


バッティングセンスに定評がある。


バットを振り回して


「第二ボタンくださ~いッッ!!」





ソエジマ・・・



No.185 20/10/29 20:10
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

気合の掛け声もなかなかのセンスのソエジマ


見事にセンター前ヒットを放った。


これで走者一塁二塁


続く7番ノダの送りバントでツーアウトニ塁三塁となった。


迎え撃つは8番タナカ


この絶好のチャンスに観客席のスタンドからの声も上がる。


メガホンを打ち鳴らし「かっとばせ~ タッナッカ!!」の合唱


その言葉を後押しするように吹奏楽部の曲調が切り替わり


なぜかアイアイ、


おさーるさーんだよ、


ア~イアイ(ア~イアイ) ア~イアイ(ア~イアイ)と


きれいに二手に分かれた輪唱が球状内に響いている、


選曲はともかく勢いにのっている。


「ラブリーラブリータナカ」の声援の中


タナカのフルスイングが空を切った


なかなか球のスピードに追いつけない


ここでヒットが出れば同点だ


僕も周りの声援に混じってタナカに声を送った


ラブリーなんて言えないけれど彼の名を叫んだ


キ~~ンッ!、


鋭い打球はファーストのライン外へと転がりファール


でもバットがついていってる証拠だ。


いけるぞタナカ!、


そしてツーストライクツーボールから再びバットからの快音が響いた!


打球はサードの頭上を越えうまいことライン際を転がっている、


三塁ランナーがホームインし、二塁ランナーもそのまま


どうだ!?、

No.186 20/10/30 19:40
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「セーッ○スッッ!!」


やったぁぁ!、逆転だ、


ソエジマの帰還にみんながハイタッチで出迎える。


タナカがやってくれた!


そんなタナカはというと二塁ベースの上でガッツポーズならぬ両手で作ったハートマークを


頭上で掲げている。


それに応えるかのようにベンチのみんなも頭上にハートマークを掲げる


なんだかよく分からない構図だがこれで流れが変わったのは確かだ。


スタンドの演奏もいつの間にか恋するフォーチュンクッキーに変わっていて


お祭りムード、野球部の後輩たちの「カモンカモンカモンカモンベイベー」の声が響き渡っていた。


結局次のバッターは三振で倒れこの回は2点。


1対2で1点リードだ。


守りに向う間際に監督の「ここで気を抜くなよ!!」という激が飛ぶ。


その通りだ


まだ野球は序盤戦


ひっくり返される可能性は大いにある。


相手が明星なら尚更・・・



しかし


その言葉通りとなった。


けして気を抜いていたわけではない


明星打線に火がついてしまったのだ。


投げては跳ね返され投げては跳ね返されと


あわやホームランとなりそうな場面もあった。


五回まで終わってみれば6対2と得点を突き放されている。


残り二回で4点を取らないと負けだ、



そして向え撃つ先頭バッターは、




僕・・。






No.187 20/10/31 15:40
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ビビッている・・、


この土壇場で流れを変えれる自信はない。


第一打席第二打席と三振に終わっている何の活躍もしていない僕が


打席に立っていいものだろうか。


できればここで代打でも宣告してくれればよっぽど気が楽なのに


監督からの救いの手は差し出されないようだ。


めったに使わない滑り止めスプレーをバットのグリップに


入念に吹きかけた、


お尻のポケットに忍ばせてあるお守りをぎゅっと握った、


バッターボックスに入る前に味方のいるスタンドを見上げた


声の続く限り叫んでいる人たちがいる


その声に報いることができるのだろうか


その声に応えたい、


「産んでくれてありがとぉぉ~~ッッ!!」


僕はバックスクリーンに向って叫んだ。


咄嗟に浮かんだ言葉なのでなぜこれをチョイスしたのか分からないが、


とにかく自分を奮い立たせたかった。




っ!


「ラ~~イクッッ」


っ!! 当たらない、


「ラ~~イクッツー!」


当たれェ!!!、


「ラ~イク」


くっ・・


三振に終わった、


かと肩を落としたのは一瞬だった。


味方からの「告れ!!告れ!!」の声を合図に


僕は脇目も振らず一塁を目掛ける


力の限り腕を振るってそのままの勢いで飛び込んだ、


判定は・・・・・!?、




「セーーー○スッッ!!」


No.188 20/11/01 18:06
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

『 あいしてる~ (あいしてる~) とて~も~ (とて~も~)
 あいしてる~ (あいしてる~) ほんとに~ (ほんとに~) 』


誰の曲かは分からないが、空に太陽がある限りという曲だったと思う。


観客席から聞こえてくる一体となったメロディー。


ザ・歌謡曲って感じだけど心地よく耳に残っていた―――。




試合が終わってみれば7対3で全国大会出場にはかなわなかった。


僕の中学での野球生活はこれでピリオドを打った。


試合終了後ずっと応援してくれていた人たちがいる観客席に向って


部員一同整列し


『ありがとうございました。愛してます』


と感謝を伝えた時には


恥らう抵抗は感じなかった。


負けはしたけどとても清々しい気持ちでグランドを去ることができた。


たぶんチームのみんなも


僕と同じ気持ちだとそう感じた。



いやー惜しかったなあ、なんて言いながら


みんなで球場を後にしていたところに


二人組みの制服を着た女子の姿が目に入った。


同じクラスのミナミとイノウエだ。


「おつかれさま~」とミナミが声をかけてくる。


「おう、おつかれっ!」とタナカがふたりの元へ歩んでいく。


僕もタナカの後に従った。


親しげに言葉を交わすミナミとタナカ。


イノウエと向き合う形になって


僕の鼓動は高鳴りはじめていた。


No.189 20/11/01 19:09
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「おつかれさま。オノウエくん」


「うん、イノウエはミナミの付き添い?」


ミナミとタナカは付き合っている


ミナミが球場へ応援に行くからと一緒に連れて来られたと思ったのだ。


「うんまあそうなんだけど私も野球部の試合見てみたかったし。


これだけ学校中を上げての応援なんて野球部ぐらいじゃない?


お祭りみたいで楽しそうだったから」


「そっか、でもできることなら勝ったところを見せたかったんだけどな」


「負けたのは残念だけど、


カッコよかったよ。


オノウエくんの頭から滑り込んだの」


「ああ、ヘッドスライディングね、


でもアレって三振してキャッチャーがボールを取り損なったから、


俗にいう振り逃げってやつだよ


すげーカッコわるいじゃん、」


「でも私にはあの時のオノウエくんはとてもカッコよく映ってた」


「・・ありがと、」



イノウエからカッコよかったと伝えられ舞い上がっているところ


オ~イそろそろ出発するぞ~!


マイクロバスの方からチームメイトが呼びかけてきた。


「んじゃあイノウエ、また学校で」


「うん。」


「観に来てくれてありがとう愛してる」


「え?」


え、・・?


「おいおい負けた後に愛の告白か?」


とニヤケ顔のタナカがはやし立ててくる。



僕はもう一度振り逃げをしようと思った――――

No.190 20/11/01 19:52
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

あの不思議な出来事は最後の試合が終わったのと同時に起こらなくなっていた。


一体なんだったんだろうと試合の後日


チームメイトなどに探りを入れてみたが


つまらない冗談の一種だと全く相手にされなかった。


ピンときたのは父さんが出張先で買ってきた


愛受神社というところのお守り。


なにかこれに秘密があるのだろうと確かめようとしたが


どこにもなかった。


ユニフォームの尻のポケットにもくまなく探してはみたが


どこにも見当たらなかった。


父さんに事の一抹を話すもののそのお守りを買ってきたことすら


覚えていなかった。


幻だったのだろうか


あの愛に溢れていた出来事は・・。


でもひとつだけ確かなことは


あれからイノウエとの距離がぐっと縮まったということだ


ずっと好きだった彼女との距離が・・。


部活も引退しあとは受験に向けての勉強の日々


毎日嫌になるほどの勉強漬け。



次は受験用だろうな


そのうち父さんの「買ってきたぞ」を聞く日は


そう遠くはないはず―――――。







love set...

No.191 20/11/04 12:02
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

や~れば


で~きる


やればでき~る~よ~


ヤラせろ!


デキちゃった!


やれば~できます~~


一億回努力すればいつか達成できる


叶えるってそんな感じだと思う

No.192 20/11/09 11:08
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

オギャアーと産まれたその日から


歳を重ねるほど苦難は尽きないけれど


糞が垂れれるだけありがたし


糞が出るだけありがたし


糞が出るのは生きた証し。

No.193 20/12/01 14:45
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

免許更新のハガキが届く。


後回しにするのもよくないと思い誕生日一か月前を過ぎてすぐに行くことにした。

普段ほとんど運転もしないので違反もなしゴールド免許更新中。
5年後の忘れた頃にそれは届く。

ゴールド免許に限ってはわざわざ教習所に行かず近くに更新所があるので
30分の講習を受けたら新しい免許証を発行してもらえる。

3000円。


午前9時前に更新センターを訪れた。

列に並べられたパイプ椅子に座っている人も数人といった感じだ
そこまで更新者は多くないのだろう。


受付で記入用紙を手渡され住所氏名などを書き込み健康状態などのチェックを入れ提出。
では後ろの受付2番で免許証と更新料をお支払いくださいと指示される。

次に視力検査。
小さいころから目だけはいい。

左1.5 右1.5

中学の頃は2.0と言われた頃もあった。


でも自分もアラフォーだし聞くところによると40代過ぎると老眼が始まると
いう話も小耳にはさんでいる。
パソコンスマホの見過ぎで多分視力も落ちていることだろう。
それはそれでショックかも
視力の良さだけが唯一のとりえともいえるのに。


展望台の双眼鏡のようなものをのぞき込む。
その中は明るい白のスクリーンが見える。

カシャカシャとCが向きを変えていく。
左だの上だの答えて最後の小さいのはぼやけて怪しかったが
まだとりえで通じるようだ。

No.194 20/12/01 15:31
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

5年前の免許証を見ると髪が長げえ。


ロン毛とまではいわないが襟足が反り返っているではないか。

5年前の自分、何を考えていたのか思い出せるようで思い出せない。
あどけなく感じる。


カメラマンの姿がすっぽり隠れるような写真機の前に座り
目に力を込め合図がくるのを待つ。
レンズをまっすぐ凝視し一瞬を逃さない。

結構ですよ。と声がかかり目のぱちくりを繰り返した。


その先の通路を進んでいくと
アレ、けっこう人がいるじゃないか。

講習室の前の廊下に一列に並べられたパイプ椅子にまんべんなく座って今かと待っている。


自分の誕生日がプラスマイナス1か月違いの人たちと計算していたが
その前月の誕生日後1か月以内の人もいるわけだ。

3か月幅の人たちというわけか

そういうことか。


待つ間もらった安全教本に目を通す。

ページをめくればすぐにニュースでも取り沙汰されていた
あおり運転のことが書かれている。

もはやあおり運転は一般化し条令となっている。

年を重ねるたびに厳しくなっていく交通法。


加害者になろうと被害者になろと何一つ互いにとってのメリットはない。




それでいい。

そうしたほうがいいんだ。

No.195 20/12/01 15:45
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

手渡された2つの冊子と緑色の折り返されたパンフレット。


その緑のパンフレットには運転免許証の裏側に記された
特記事項のことが書いてある。


万が一の本人死亡事故の際に臓器提供をしますか。


という記入欄。


気づかなかった
そして新しい免許をもらったらすぐに記入することにしよう。


死んでもお役に立てることがあるのならば
どうぞこんなチンピラみたいなうす汚ねえ臓物ですが
次世代に繋げてくださいやし。


グリーンリボンというやつだろうか。



30分程度の講習を終え最後に新しい免許を受け取る。
今まで使っていた免許は希望があれば貰えるとのことだったが
自分は受け取らないにした。


ピカピカに照りかえっている新たな運転免許証には
眼光鋭く険しくみえる自分が写し出されていた。


できることなら撮り直したい・・・






No.196 20/12/11 17:05
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

今日の一文字。

No.197 20/12/11 20:41
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

もうひとつ今日の一文字。

No.198 20/12/12 17:49
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

近頃やる気が出ない。


土日関係なく6時に起きる習慣をつけているが
今日は寝るだけ寝るかと思い
目覚ましを止め再び眠りについた。


時計を見ると7時39分。

おもいっきり寝てやろうと試みたが習慣というものが
しっかりと体に染みついていて
これ以上寝たいとはならなかった、
頭はぽわっとしているが。


今日一日中家にいたらダラダラと一日が終わるのは目に見えていた。


そうだ、山に登ろう。

突如として思い立った。

幸いなことに近所に山があるのだ。


気だるい体を動かしシャワーを浴びに浴室へと向かう。
シャワーを浴びれば行動へのスイッチが入る。

歯をしゃこしゃこ磨いて
手早く着替えて玄関を出た。


登っていると必ず体が熱くなるだろうとわかっていたのであまり着こんでいない。
それでも今日の気候はそこまで寒さを感じさせなかった。



登山道まで徒歩で25分ぐらいだろうか
スタート地点にたどり着くまでの時間がじれったい。
ヨシ今から登るぞ!という勢いが冷めてきそうになる。
なのでダッシュした。

登る前から疲れてどうするん、という言葉も浮かんできたが
後先考えたくなかった

後先考えない馬鹿になりきりたかった。











No.199 20/12/12 19:20
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

今日の一文字。

No.200 20/12/25 17:23
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

危機感って男性用よりも女性のほうが圧倒的につよいとおもう。

ひげを剃るとき安全カミソリを使うんんだけど何週間かたつと切れ味が悪くなってくる。
しかも安物だから根本からキレイに剃れないのが欠点だった。
100均のカミソリなんて話にならない。

女性の化粧品と同じで仕上がりをもとめたらカミソリも高いんだ。

数日ごまつぶ状態でねばっていたもののみっともないのでオーソドックスなカミソリで剃ることにした。
ボールペンぐらいのサイズのあれ。

ひげを剃るのは風呂に入ったときのひとつの行程。
姿見に顔を近づけて刃を近づける。
全集中──。

今まさに右手につかんだものがひげつの刃と化している。
僕を連れて進め──

力をいれすぎず慎重におろしてゆく。
手元が少しでもずれれば切れて傷ができるリスクは大いにある。

剃りあとを上からなでてみるとつるっと根本から剃れていることがわかる。これは使える。

剃りすすめていく途中で案の定やってしまう。
白いシェービングクリームがうっすら残っている皮膚からにじみでる赤。
その赤い色が鮮明すぎて若干ひく。

血がでるなんて見慣れないから。
血がでるのなんて当たり前に思えてないから。

でも女性は毎月のように当たり前のように股から血をながしてるんだよな
と頭にうかぶ。
男とは危機感がちげぇよ。

男もちん*の先から毎月血がでるしくみだったら強くなれ…



No.201 20/12/26 18:16
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

近ごろの子どもはしっかりしている。


夕方5時頃目的の場所に向かって歩いていた。
横断歩道をわたってひとつむこうの通りへ行きたかったが寸前でチカチカし始めたためあきらめる。

そのむこう側にいた男の子はこばしりでわたってきた。
男の子が横をとおりすぎるだろうと感じたので一歩下がって道をゆずろうとする。

男の子が僕のまえを横ぎる寸前
「こんにちわ」と顔を向けて一言あいさつしてきた。

いきなりだったししっかりしてるなあ~と関心もあってか反射的に「こんにちわ」といい声で返していた。

見た目が小学4年生ぐらいでめがね姿が秀才感をかもしだしていた。

自分なんか小学生の頃知らない人にあいさつなんかしたことあったけか?
たぶんなかったように思う。

知らな人についていってはいけません、と先生からお決まり文句のように言われていたからあいさつもしないようにしようと思いこんでいたのかもしれない。

でも子どもにあいさつされるとびっと背筋が伸びるよね。

No.202 20/12/27 19:07
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

この時期の雨はなんともいえない。


昼すぎから雨がふるそうだ
午前中の時点ではそんな気配は全くなく
むしろなんとか日和というかんじで陽がさしている。

朝食をとって外にでて気分転換して寒くなって帰ってきて
小腹がすいたのでトーストを食べて洗濯機を回してふと考える。
これから雨がふるのに洗濯ものを部屋干ししたらぜったい室内さむくなるよな、
まあその時はその時だ。と気楽にかんがえた。

部屋のカーテンレールにハンガーにとおした衣服をひとかけふたかけとしていき
室内がほのかな洗剤のにおいに包まれていく。
と同時にひんやりとした空気にかわる。

そしてベランダの外から雨の足音がきこえ始めた。
歩きはじめたものが小走りにそして駆け足に。
天気予報は裏切らなかったようだここぞとばかりに。

寒い。案の定寒い。
わかってはいたが実際体感するとやめておけばよかったという気になってしまう。
少し前に食べたトーストもマーガリンだけつけて食べればよかったとさえ思う。
その上にたんまりと砂糖をかけてさらにココアパウダーをかけて
そのバリエーションで同じようにもう一枚。

大量の砂糖で胸焼けと室内の急激な変化と。
ちょっとした部屋とワイシャツと私状態なのかもしれない(?)

やる気もどんどん下がっていくので軽く寝ることにした。

目がさめた頃には外は暗くなっていて全く軽いものではなかった。


No.203 20/12/28 20:08
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

急にしもやけが悪化するのには参る。

毎年冬になると悩まされる症状の一つだ。
足のゆびさきやら手やらふとしたときに赤い警戒色をうかばせている。

今年は大丈夫みたいだとなんの根拠もなくおもっていたところ
いやいやそういうわけにはいきませんよ今年もやってきましたよ。
と安心しきっていたころに顔をだしてきた。

ああそうですかおひさしぶりですおかわりありませんかと
表面上ではとりつくっているものの内心ではやれやれといった感じだ。
はやいとこ帰ってくんないかなあ長居されると迷惑なんだけど。

11月の終わりごろにかゆみが増してきたので過去に知り合いから聞いた
針でぶすっとさしてなかの血をだすと治るよ。というアドバイスを
試してみることにした。

結果つぎの日みごとにゆびがぱんぱんに腫れていた。
まるでグローブみたいという比喩がぴったりあてはまるくらいに。

『昔は針をさして治すという荒治療があったようですが
傷口からばいきんがはいるおそれがありますので
おすすめはできません。』

調べたサイトにはそう書かれていた。

そのグローブがちぢんでいくのに5日間かかった。
ミイラ取りがミイラになってバイオハザードの主人公がゾンビになって
そんなありさまだった。

一時はだいぶひいていたのに
今日またかゆみが顔を出していた。
昨日風呂の浴槽をみがいて水仕事をしたのが原因だと思う。





No.204 20/12/29 16:13
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

万年筆を買おうと思った。

毎年ふたりのともだちから年賀状が届く。
結婚式に参加した次の年からずっと届いている。

裏表紙にはきまって成長してゆくこどもたちの写真がいんさつされてあり
未婚の身としてはそれをみるたびになんとも複雑な気持ちになる。

年末間近になって書かないとなとやっと腰をあげる。
パソコンで印刷なんてしたことがない。
ローソンでイラストが描かれたものを買ってきた。

家にころがってるペンで住所欄を…なんか雰囲気がでない。
「明けまして、おめでとうございま~す!!」感がでない。

明日100均にいって筆ペンを
いや、そうだ万年筆を買いにいこう。
大人の貫禄をもちたい。

しかしイオンのなかにある書店にはお高めのものばかり。
千円代のものもあったが重量が軽すぎてとても安定した文字が書けるとは思えない。
万年筆はあまり需要が低いのか良しあしが極端だ。

万年筆はあきらめ宛名書き用と謳っている安いペンを買うことにした。
年末だけあってレジに向かってけっこう人が並んでいた。

宛名書き用のペン。
筆先は丸く安定感悪し。

中学生でももっときれいに書くぞという筆跡をながめて
来年に向けての目標がひとつできた。

みなさん万年筆使っていますか。

No.205 20/12/30 12:24
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

窓のむこうが吹雪いている。

ごうごうと風が音をたて外でなにかが揺れ動いている。

昨日の強い雨からいっぺんして雪にかわった。

たいして寒さを感じさせる間もなく景色がかわる。

デスクライトだけで今日は過ごせそう。

こんな天気だから静かに本の世界に浸れる。

とても外出する気になれないならない。

今日は巣ごもり。

ピンポイントの明かりだけで視野せまく過ごすのもオツだ。

No.206 20/12/31 18:27
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

雪が降りしきる大晦日(おおつごもり)。

こんな日には客なんてやってこないだろう。
ましてやこんなご時世だ
そうそうに店じまいにしたほうがいいとはわかってる。
客は来なくともそれでもこの日に店をあけることに意味があるんだ。
店主のおやじはときおり入り口からの景色に目をむけた。

立てつけの悪い入り口の引き戸に風がぶつかって
がたがたと耳ざわりな音をならしているが
ラジオからきこえる北島のさぶちゃんの威勢のいいうたいっぷりに
それは喝采のようにきこえなくもない。

石川さゆりが歌い始めるころにはおやじはうとうとと会釈をくりかえしはじめた。
そして天をあおぐ。

おやじが石川さゆりと吉永小百合からハーゲンダッツを交互にたべさせてもらって
ご満悦になっていたとき「すみませ~ん」という声にひきもどされる。

ねぼけまなこで開いた視界にふたつの人影がうつっていたので
もしかして石川さゆりと吉永小百合かと平静さをおおいに失った淡い期待をもったが
一瞬にして自分のおろかさにきづいた。
若いカップルだ。
すぐに気持ちをきりかえへいらっしゃいと威勢よく声を発した。

「じゃあ味噌ラーメンとしょうゆラーメンください」

すいません今日はラーメンやってないんですよ。と断りをいれるおやじ。
ラーメン屋なのにラーメンを作らない。じゃあなんで店を開けているんだと
いぶかしげにおやじを見つめるカップル。

No.207 20/12/31 20:11
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

12月31日のこの日だけはそばしかやってないんですよ。と言うおやじ。
さらにいぶかしさをつよめるカップル。

ラーメン屋がつくるそば?
うどん屋がつくるカレーとかならうまそうだが・・

どうする?と顔を見合わせるカップルにすかさずおやじは美味しいですよ
と声をはさむ。
じゃあ、そば2つと疑りぶかく思いつつもカップルの男は注文した。

冷えた体を温めるために立ち寄ったラーメン屋。
温めるついでにその舌はラーメンを食べる準備をはじめていた。
それがラーメンがないだと?そばだと?
納得はいかない。しかし寒い。じゃあしょうがない。
舌をこってりからあっさりに切り替えるしかなかった。
いや切り替えれるかはひとくちめによる。

せっせと手際よく準備を開始するおやじ。その動きを目で追うカップル。
そばをつくる工程ですら疑りぶかく思えてくるのだ。

ラーメンのおやじがそばをつくっている。
そのギャップにいやでもハードルをがあがる。
こっちはラーメンを食べにきたのだ
そんじょそこらのそばなんかで納得できるわけがない。

「へいおまち」

見た目はふつうのそばだ。なにかが変わっているといった様子はない。
むしろシンプルすぎるというか物足りなさすぎるというか具はナルト2枚に長ネギを刻んだもの。
ほんわとあたたかい湯気のなかからそばをすくってすすった。

No.208 20/12/31 21:39
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

おやじの1年のしめくくり方は毎年同じものだった。
1年に一度のイベント。
それは1年に一度の恩返しのつもり
いやそんなだいそれたものじゃなく
初心表明のようなもので
自分の歩んできた道を確かめるような
超えられない壁に挑むような
そんな風なものだと思っている。

「ごちそうさまでした。」
顔に赤みを帯びた若い男女がすっきりしたような表情でたちあがった。
その顔をみておやじは一年をしめくくるのだ。
よいお年を。
と声をかけると同じようによいお年をと返ってきてカップルは会釈しながら出て行った。

除夜の鐘がはじまり八つほど響いた時だろうか
がらがらと開いた戸の先に小柄な老人が入ってきた。
いらっしゃいと声をかけるおやじ。
無言でおやじの向かいの席に腰かける老人。
おやじはすぐに準備に取りかかる。

なにやら常連の客といった感じだ。

おまちどうさまとゆげがこんわと立ち昇るそばが老人の前にさしだされた。
一目だけその様子をうつしすぐにはしをすすめる老人。
威勢よくすすりあげる音がなんとも気持ちがいい。
ずずずとつゆを流し込むのも様になっている。
「まだまだだな」はしをとめずに老人はつぶやく。
おやじはふんと鼻から息を吐き出しあきれたように笑う。

この人を超えようとラーメン屋になったつもりが
この人に認められようとまたそばをつくっているだなんて。

鐘の音が心地よく耳に入ってゆく。

No.209 21/01/08 17:40
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

集中力がきれたので一服しに外の喫煙所へ。

今日は横殴りの雪がふきつけかなり寒い。
Google天気予報を見たらマイナス3℃とか2℃とか。

いつもより吸うペースは早くすぐにでも部屋の中へと戻りたい。

フィルター付近まで短くなったのを見計らって吸い殻を灰皿のなかに落としてすぐにその場から立ち去ろうと手を離すと
こつ。とはねかえるような音がした。

灰皿の中には消化のために水を入れているので手を離したあとジュッ。と火が消える音がするはずなんだが
こつ。

消化用の水が凍っている。
それは透き通ってまるでかんてんのようだ。
自然の力でできあがった天然氷。

当たり前のような光景に自然のすごさを思い知る。

No.210 21/01/19 17:31
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ふたをあけた瞬間ぽわん立ちのぼる湯気。
顔をしっとりとさせるぬくもりがなんともやさしい。

お玉で注ぐうつわは漆塗りのものだとふしぎと決まっている。
これでなくちゃみそ汁じゃないのだ。

食事のはじまりは何から手をつける?
もちろんみそ汁からだよね。
寒さで縮んだ胃にずずとながしたなら

ああ~~。

胃がよろこんでいる。
自分のなかの日本人の血がよろこんでいる。
みそ汁は日本人にはみな平等なんだ。
どんな偉いひとにでもどんな悪人にでも。

ああ~~。

白菜。短冊形にきったニンジン。豚肉。えのき。
みそ汁というよりかはとん汁寄りだね。

えのきにはビタミンDが含まれカルシウムの吸収を手助けする効果があるといわれている。

子どもの頃はなにかとカルシウムと言われていたけれど
大人になっても大事だ。
牛乳飲めないけど。
飲みたいけど飲めないけど。

カルシウムでスペシウムだ!



No.211 21/01/21 10:35
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

打ちのめされる度に成長の兆しが見える。
自分の常識が通じない、苦しい、

しかしこれを理解できたならば
それは強固な筋肉に変わるだろう
新たなシナプス(神経回路)が形成されることだろう。

学問の壁は分厚い。
自分の中の常識なんてちっぽけなものだと嫌でも思わせられる。
それをノミでこつこつと叩いていくしかないのだ。

No.212 21/01/21 17:56
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

近ごろ見かけるコケ色というか抹茶色というか小さな鳥。
その鮮やかな色に目がとまってしまう。

鳥に興味をもちはじめたのは最近。

大空を羽をひろげた凧のようにゆったりと舞っているタカもしくはワシの姿にいいな~
と思ってからだ。
鳥の飛空する姿にほれぼれしてしまう。

うぐいすだなこいつ。
うぐいすっていいな~
こいつらの姿を見かけるたびに素敵な絵を見たような気分になる。

おれうぐいす好きだな~
認定した。

『いや、ちがうってば、
おいらうぐいすじゃねえってばよ。
みんなうぐいす目線でおいらのこと見てっけど
おいら、めじろだってばよ』


そう。
グーグル先生いわくうぐいすは警戒心が強く人前にはそうそう現れず
そして色もすずめのような地味な茶色。
ホーホケキョと鳴くのは繁殖期のオスのみでホーホケキョときれいに鳴けるのは何度も鳴く練習した努力の成果。
ただ見た目の華やかさだけで勘違いされているめじろ。
可愛い子はウンコしないと思いこんでいた純情無垢な少年時代の自分を投影しているかのようです。


そうか。
じゃあおれはめじろが好きだ。




No.213 21/01/22 20:13
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

小腹がすいたのでハードビスケットを食べる。

美味しいビスケットだと食べだしたらとまらなくなるので
甘すぎない質素の味がちょうどいいと自分に言い聞かせる。

ひとつふたつと手がのびがしがしとかみ砕いてはさらにみっつよっつと運んでいくとまらない。
しかし飽きはひとくちめからある。
外は雨だけど口の中はぱさぱさだ。
ねりねりに溶けたかすが歯のすき間にはりついて不快だがそのねりねりに溶けたほうが甘く感じる。

何個食べただろう?一袋に大容量はいっているので見た目では判断しづらい。8枚ぐらいかな。

あまり食べすぎると夕食に支障をきたすのであと2枚でやめておくことにしよう。
ひとつふたつ。ふたつ。

よし終わりだ
味気ないぶん引き際に未練がのこらずに済む。
これがマリーとかだったらもう制御できなかったことだろう。
うまいものはうまいもので制御不能におちいるデメリットがあるからな。

と自分に言い聞かせた。


とある船乗りが海で遭難した。
なんとか命からがら助かったものの食糧がない。
あるのは海水に浸った小麦粉とほんの少しのバターと卵と砂糖。
これらだけでどうやって飢えをしのげばいいんだ!
そう嘆きながらヤケクソで全部一緒に練って焼いて食べてみたところ
これがうまい。
救助船がくるまでこれで飢えをしのいだそうだ。
遭難した場所がビスケー湾というところからこれをビスケットと名付けた。

No.214 21/01/23 20:33
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ぽとっ。

カニがさんぽしているところ目の前に柿がおちてきた。

まっかに熟れてとてもおいしそうなのですぐにそれをくちにはこんでみると
みためどおりにおいしい。

ひとつたいらげたところまたぽとっとおちてきた。

ひとつでまんぞくできなかったカニはやったとばかりにふたつめもほおばる。

そしてふたつめをたいらげるとまたもぽとっ。

もうおなかいっぱいなのでそれはもってかえることにした。

できればあとふたつばかりほしい。
そしたらかぞくぜんいんでこのおいしい柿をたんのうすることができる。

さあはやくおちてこいとカニはうえを見上げた。

するとその柿の木のうえにはサルがいる。

カニはおどろいて腰をぬかした。

木のうえにサルがいる。
いんねんのサルがいる。

腰がぬけたせいでにげおくれているところ

ぽとっ。

とサルが柿をほおってきた。

もしかしておちてきていた柿はサルがおとしてくれていたのだろうか。

「カニさんまだいるかい?」

カニはサルの声におどろいた。そのことばにもおどろいた。

カニはおずおずとしながらもできればあとひとついただけますかと声をかえした。

するとサルがまたぽとっとおとしてくれた。

ありがとうがざいますとカニはお礼をつたえ柿をかかえてそのばをあとにしようとすると

「ご先祖さまがわるかったな」

カニはそのサルの顔をじっとみつめた。

No.215 21/01/27 12:38
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ある人は言う。
運命は変えられる。

ある人は言う。
運命は変えられない。

大きな変化が起これば運命が変わったという人がいるし
小さな変化ぐらいでは運命なんて言い方はしないだろう。

それでもたまに見つかるサプライズ。

知らないところでサプライズを作っている人がいる。
なにかを起こそうという人がいる。
どうでもいいっちゃどうでもいいが
しみる時はしみる。

サプライズ見つけた。

No.216 21/01/29 12:04
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

充分な距離をあけた真後ろのテーブル席から聞こえてくる着信音。

テレレレレッテテテレテレ~♪

なんなんそのメロディー、
パチンコ台の音かっ

黒ぶちめがねをかけシックな装いの真面目そうなミセスからはイメージがかけ離れている。
こう見えてパチンコ好きなんですぅ~
お決まりの台は~CR○○ですぅ~

とか?

寒さでどうも音に敏感になってしまう・・
まあいい。食をすすめよう。

思えば着信音にこだわっていたのなんて若いころぐらいだったな。
今やシンプルな音でちょうどいい。


ヴゥゥゥ、

おや?
ミセスが着信音をバイブに切り替えている。よき対応。

そしてミセスはブーツのかかとを鳴らして去っていく。

開いた自動ドアから入り込む外からの冷たい風が
自分の肩をきゅっと縮めさせる。

No.217 21/03/05 18:05
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

ただ白い目で見られるより目標に向かって白い目で見られる方が絶対イイ、

ただ嫌われるより目標に向かって嫌われる方が絶対イイ、

ただやさぐれるより目標に向かってやさぐれる方が絶対イイ、

ただ狂うより目標に向かって狂う方が絶対イイ、

ただ死ぬより目標に向かって死ぬほうが絶対イイ、

ただの愚かものより目標を持った愚か者、
達成した時のうれしさを知ることができたから
何もないものが怖いことを知っている愚かものだから、

もがいてあがいてさげすんで
叫びだしそうな思いを腹にギュッと押し込み
それでも今までよりかはちょっとはマシな充実感を知っている、

倒れるなら前のめりに、
傷つくならその気持ちをモチベーションに、
マスターベーションするなら目標への息抜きに、
目標に向かって這いつくばれ、
目標に向かってうめけ、叫べ、

ただ死にはごめんだ、
目標を持ったままの変死体の方がイイ、

明日もまっすぐな愚か者でありたい。



No.218 21/03/06 19:57
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

じん── たん──
じん── たん──

どんな場面でも
どんな状況でも
どんな相手でも
いつも通りを心がけよう。

特別なことよりも
いつも通りを続けることの方が
ムズカシイ。

じん── たん──
じん── たん──

No.219 21/03/12 22:12
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

今日に限ってめずらしく母親が出かけていたのでオヤジとふたりきりの夕食だった。
気まずい・・
時間をずらして食事をとろうかとも一瞬考えたが、そういう言い訳めいた行動はもうまっぴらなので表情を険しくしつつも一緒に食事をとることにした。

普段オヤジとあまり会話交わさないのでまあ喋らないなら喋らないでもいいかという思いで席についた。

いただきますと向かい合って食べ始めるとオヤジのほうから今日の仕事はどうだったかという話をふってきた。口を開くのは決まって仕事の話。
男同士の会話というのはこのテーマが無難なのだ。
対しておもしろくないこのテーマが。

適当に一問一答に返事をして早くこの話題を終わらせようとオヤジの日課であるジョギングのことをたずねる。
最近はジョギングもしんどいからとウォーキングにシフトチェンジしたらしい。


口が回り始めたら自分からどんどん話し始めるオヤジなので
ひとつの質問を与えとけばあとは勝手にやってくれる。語りたがりなのだ。
箸をとめ料理が冷めることにかまわず言葉が進んでいる。
自分は箸を動かしオヤジの話を耳だけで聞いて適当にうなずく。

長年続けている趣味の話からその組合の集まりで定期的に足を運んでいた東京、
そしてその地に住んでいる兄の話・・

オヤジが兄のことを平然と話題にあげることに違和感を感じていた。以前も。
だって絶縁しているはずなのに。

No.220 21/03/12 23:23
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

おもいきって聞いてみることにした。あの時にはっきり聞けなかったこと。
あの時は母親から告げられて
告げられた瞬間けっこう衝撃的でなんでそんなことをしたのかと思ったが
母の表情を見てなんとなく理由を聞きそびれて
同時にそんなことをする両親に嫌悪感を覚えて
今後触れてはならない話題と化していって・・

切ったはずだよね?

若干責めるような物言いになる。責めるつもりだった。
けれど話を聞くとそうなってもおかしくない理由があった。
単純な理由。

浮気。兄の浮気。籍を入れて一年も待たず。
そんな大それたことをするようなタマじゃないと思っていたが
都会に染まりすぎたのだろうか。

オヤジいわく縁を切ることによって義理を通したという。
相手に申し訳が立たないだろと。

まあ三年ほど経ったら許すつもりだったよと缶ビールの残りを飲み干した。
納得。
納得できるけどちゃんと理由まで伝えてくれていたら両者の板挟みで思い詰めず気を使わないで済んだのに。バカみたいだ。

でも真実がわかってよかった。

そのあとも今までオヤジの口から語られることのなかったオヤジの両親のこと母親の家族のこと
実はこんな背景があったというネガティブ要素の歴史を聞いてなんとも感慨深い気持ちになる。
今自分が歩んでいる人生にあてはまるものが多いから。
歴史は繰り返して同じ過ちをおかしてじゃあ遅い。

早く知りたかった・・

No.221 21/03/26 20:28
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

今夜の夕食はうどんということで
七味唐辛子をテーブルの上に用意していた。

辛いものは苦手ではないのだけれど
胃腸が弱いのでなるべくは摂らないないようにしている。

でもうどんにはついかけたくなる
かけないと始まらないとインプットされている。
何が始まるのかはよくわからないが・・。

ちょんちょんと少量で出すつもりがう”ぇと一振りで出過ぎたしまった。
なんだ、肩に力が入りすぎてしまったか?
まあしょうがない・・

ずるると麺を吸い上げると自分のなかの基準値の倍ほどの辛さが喉を刺激してきた
う”ふん、辛いね~
舌がヒリつくのがやだねえ。
喉がぽわっとなるぐらいが理想的なんだけど。

追い汁をすするとう”ふえ”ふとむせてしまう。
明らかに入れすぎたなと涙腺が開きながらもまた麺をすすり始める。

うどんは黙々とすするもんだというのがじいちゃんの口癖だったと
この時ばかりがでっち上げておこうと思う。

明日は下痢にならなきゃいいな。

明日は晴れたらいいなみたいなニュアンスで思った―――。




No.222 21/03/27 16:51
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

花粉のシーズンが終わってくれるのを指折り数えて待っている。

冬から春にかけてそろそろかなと身構えていると
バレンタインが過ぎたあたりから症状が出始めた。

蛇口がゆるんだかのように鼻水が垂れっぱなしだし
枕元には丸まったティシュが溢れていて
それを去年使いきれずにいた錠剤でやりすごす毎日。

バッドコンディションのローモチベーション。

ひなまつり?卒業式?春分?
イベントの多い3月ではあるけれどベクトルは別のほうを向きっぱなしなわけで。

もう4月って、早っ!桜っ!


No.223 21/03/27 21:12
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

どうやら袋小路に迷い込んだらしい。

大通りを外れ進路変更を試みたもののなにやら雲行きが怪しい。
曲がってばかりだ。
近道をするつもりが北へ舵をとれない。

死角が多く道幅も狭い
思うように加速できない
住宅地に沿っているので左右から人が飛び出してくることもあるだろうし。

停車中の宅配トラックを気を付けてかわして先へ。
ハンドルから力を抜く間もない。

近くを用水路が沿っているので周りを囲われているのかもしれない。
なんだかレース場さながらのように一周して戻ってきそう。そんな気がする。
難易度は4面といった感じだ。全く。

工事中でこの先通行禁止、なくなく左に旋回。くそう。

まだ工事が完成していないのかこの駅は。
中央ステーションといった乗り換え線が四方へと伸びている規模の大きなこの駅の工事範囲は
外観を済ませると今度は外周へと手を広げている。

表は駅で周りは用水路
土地勘のない人間にとったらこの地は逃げ場のないネズミ捕りのような地形だな、

このへん数十分前に入ってきたスタート付近じゃね?

こんな雰囲気だったような、

だよな!


結局は無難が一番なのよね・・








No.224 21/04/03 20:20
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

もうおっさんなんだな、

最近自覚し始めている。

相手からそういう眼差しで見られているし
世間知らずでは許されない雰囲気を感じる。

輝きは外面に出ない
輝きは胸の内に秘めるしかない。

周りの目に振り回されることがどうでもよくなり
手の抜き方がわかってきた。

汗を見せず同情を誘わず恥じらうことを捨てやり抜く。
泥人形スキルが身についてきた。

悪くないんだこれが。諦めスタイルはそんなに悪くない。
自分を捨てれた方がやり遂げられている。

「にいちゃん
そんなことでムキになるとはまだまだ若いな。」

「う、うすっ。」

まだまだ自分を捨てる修行中です。

おっさん

はじめました。


※自分を捨てる時はマナーを守って捨てましょう。 

No.225 21/04/18 20:15
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

かたつむりの殻の渦は基本右巻きである。


「お。左巻きがきたぞ」「おばかさんのおでましだ」「お~い左巻き~」



「おい左巻き。おまえも一緒にどうだ」
「ななに?」
「さっきみんなであま~いあま~い砂糖をなめていたところなんだ。おいしいぞ」
「ぼぼくもなめていいの?」
「もちろんだ。おれたちともだちだろ?」

左巻きかたつむりはきらきら輝いているその砂糖がとてもおいしそうにみえました。
そしてそれをひとなめしてみると

「う”う”、」

たちまち気分が悪くなりたおれてしまいました。

『や~いひっかかったひっかかった~ 』


左巻きかたつむりが目を覚ましたのはすっかり陽がしずんであたりが真っ暗になった頃でした。
仲間たちがくれたのはどうやら砂糖ではなかったようです。
きっと塩だったのでしょう。

どうしてだろう・・・

かたつむりは空をみあげて思いました。
空には一面星がきらきらと光り輝いています。

どうしてわたしは

塩がだめなのだろう・・

砂糖も塩も見た目はそんなに変わらないのに・・

どうしてだろう


左巻きかたつむりの目玉にはちりぢりにきれいに輝いている星々が
きらきらした砂糖のようにみえているのかもしれません。
もしくは塩でしょうか。

左巻きかたつむりの目玉からしずくが落ちました。

それが体から流れたのか心から流れたのかはわかりませんでした。

No.226 21/04/18 20:32
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

「わたしガラスのハートなんだよね。」

会話の途中で友達の女の子は言った。

「そうなの?
でもそのハートは靴のかたちをしているんじゃないかなあ」

「靴?」

「現れるといいね。」

「??」

でも夜更かしはしないようにねと僕はつけくわえて言った。

友達の女の子は不思議そうな表情でこっちを見ている。

No.227 21/04/29 17:42
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

銀行のATMのカードにひびが入っていたけれどしばらく放置していた。

ある時機械で読み込まなくなり
新しく作り替えてもらわないとなーと思いつつも先延ばしにしていた。

そして最近ようやく行動にうつすことにした。

この際ゆうちょカードも新しくしてもらうかと郵便局におもむく。
十何年前に作ってから黒ずんでるしひびも入ってる。
「すみません──」

窓口のお姉さんに要件を伝える。
年季の入ったカードを手渡し作り替えに相応しいだろうと手渡す。
検分するお姉さん。

手続きに必要なものは持ってきているので手際よく済ませられるように手元でスタンバっている。

受付のお姉さんは勤めてまだ日が浅いのか確認の為近くにいるお姉さんBに確認をとっている。ひそひそ。
さらにお姉さんCも集まってきた。
お姉さんCというよりかベテランといった貫禄があったのでお姉さまボスとすることにしよう。

なんだかとり囲まれてはずかしめられてる気分になってきた。
どうする、逃げる?
⇾いいえ


『本日は印鑑と免許証はお持ちですか?』

ありますとも!

『あと通帳はお持ちですか?』

ん?

「通帳は必須なんですか?」

反射的にひっすと言う言葉を使ってしまう。
スマホのサイトでよく※必須という記入欄があるのでそれが頭によぎったのだろう。

『そうですね~、通帳がないと手続きはできないので~』


まぢ!?

No.228 21/04/29 18:49
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

おかしい、銀行で作り替えてもらった時には通帳いらなかったぞ!?
必要なのか?、民営化する前のしきたりが今だ続いているというのか?

では次回お越しになる際にはと申し込み用紙を出され(丁寧に記入するヵ所を蛍光ペンで下線を引いて)
お姉さまボスからそれを受け取り
郵便局をあとにした。

後日別の支店にて手続きしようと申し込み用紙を持って窓口に行ったのだが
『取り扱いは4時までですが』
とおっさんPからそっけない言い方で断られる。
郵便局に対してさらに遺恨が増してゆく。


そして三度目は出かけた先に目についた支店があったのでそこに行くことにした。

店内の雰囲気は今までの郵便局とは違い静かで落ち着いた感じだ。
薬局に来たかの様。

「すみません──」と
窓口のおっとりとした感じのお姉さんに
声をかける。
今日こそは大丈夫だろと申し込み用紙を差し出した。


うまくいった。
ソファに腰かけ名前が呼ばれるのをただ待つ。
やっとのことで目的を達成できる。
遠回りになったけど後学の為の勉強になったと思えばいい。
あとはピカピカの真新しいカードを受けとるだけだ。

『○○様~』

できたみたいだ。


『手続きが完了いたしましたので──』

うん



No.229 21/04/29 19:12
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

『2週間後頃にご自宅の方に届きますと思うので──』

「2週間ですか?」

『そうですね』

おいおい、銀行はその場でくれたぞ?、
これも民営化前の…………………か?

しょうがないかとリュックに持ち物をしまって出て行こうとしていたところ

れんきゅうに入るから3しゅう
とお姉さんの後方のデスクにいた支店長らしき人物が伝えているのが耳に入る。

それをお姉さんが○○様、と自分に向けて言い直す。聞こえてましたよ、

おいおい……。



まあ特に急いでるわけでもないから待てるけどもやねぇ……


どうやら郵便局とは相性が良くないみたいだ。ただの無知といえばそれまでなのだが…。

No.230 21/07/18 09:30
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

仕事終わり
急いで猛ダッシュ
走らないと電車の時間に間に合わない
背中のリュックが揺れる
肩紐をぎゅっと絞る
疲れていてもなりふりかまわず
ままならない息継ぎでも
なりふりかまっていられない

!!

地面の凸に足がつっかかった
バランスを失う体
大丈夫
なんとか踏ん張れそう
駄目だうまく力が入らない
浮遊する体
止まる時間

再生されたあとに走る全身の衝撃
脳が揺れる
地面でこすれた強烈な痛み
それよりも勝る気恥ずかしさ

両手の皮がささくれ少し血が滲んでいる
ズボンの右ひざのあたりに穴が空いてるのはショック
買って2か月ぐらい
すぐにそんな計算が浮かんでくる
その下の状態は見なくてもなんとなくわかる
辺りには私物は落ちてない様だ

見事に派手にすっころんだところで先ほどの続き
時間は迫っている
落ち込むのは足を動かしながら
転んだのは何年振り?
ズキズキ走る痛みが心地よくも思える
つまづいて転んでたら置いてかれる
よろめきながら進む全力少年
こんな痛みなんてたいしたことない
それは大人になってからわかった
背負いだしてからわかった
今はとにかく足を動かせ
手のひらの傷口を見ながら
苦笑いを浮かべながら

No.231 21/08/12 11:12
チキン ( 30代 ♂ jqzpye )

牛肉やと思ってたらだしパックやんけ!!
ヒダにうっすら見えたグリッドラインで気づいたわ、
あやうく口の中でじゅっなるとこやった

煮込みの中にお!牛肉入ってんじゃんと思って弁当に入れてきたけど
ようく見らんと気づかん

すき焼きでーすといわれて全部煮込まれただしパックやったらどうする?

No.232 22/03/27 13:37
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

コンコンコン!

玄関の扉を強くノックする音
母親が帰ってきたと思った。
親父家出る時鍵締める癖あるからなー
そして母親は鍵を持たない癖がある
もしくはカバンから出すのが面倒くさいからか。

扉を開けようと近づくとぼやけて見える形が母親のフォルムではない
男性のようである身長
ならノック強すぎだろ!、
インターホンしろし!、
なら居留守できるし、

出る前に自分の格好に気づく。
さっき仕事から帰ってきて風呂掃除して今日暑かったしたるんだタンクトップに短パン姿。
着替えてくるか?
めんどいギリセーフじゃね?
がちゃ、

こんにちは~

一目見てその特徴的な制服にお届けものだと理解する
中ぐらいの箱を抱き抱えている男性。

こちらにサインをお願いしま~す
と用紙とボールペンをつきだされる
扉開けるまでは何かギブされてそれを受け取りはい終わりだと思っていた
ギブされてそれをリターン
そのリターンが想定外
自分が無防備な格好をしているだけになんだか気恥ずかしさが漂う
油断しすぎた、

受け取った箱の宛名を見る
親父宛ての荷物だと思ってた
最近アマゾンで何も注文してないし
しかし記載されていた名前は自分のもの
頭のなかにクエスチョンが浮かびあがる
送り主の記載もない
箱の中身は枕?
頭のサイズに合わせてデザインした立体構造のなんやかんや的なぽいもアレだと箱に記されている。

枕?
なぜ?

No.233 22/03/27 14:16
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

アマゾンサイトの注文履歴を開く
一番先頭に出たのは整髪料グリース
これは一週間前に届いた
誤発注はないみたいだ。

ならばこれは間違って送られてきたんだろうと確信する
間違っているのなら送り返さないと。
注文した人が今か今かと待っているかもしれない
ならばすぐにでも。

送り主の名前がないのなら販売元に電話するしかない
注文が確定した履歴が残っているはず
とりあえず電話
06-

「お客様のおかけになった…」
???

送り状の番号とディスプレイに表示されてある番号を見比べるも同じ
繋がらない
今日の今日でなぜ繋がらないのだろう?
おかしい…
あやしい…

販売元の会社の名前をググる
そのあとスペースを挟んで予測変換で出てきた「詐欺」の文字
あやしさが確信へと変わり始める

どこかの掲示板には着払い料金がかえってこない!と書かれている

「見ず知らずの商品が…」
「こんなのゴミになるだけ」
「しつこく金返せってメールを送ってたらかえってきました。諦めなければなんとかなるとわかりました!」
「消費者センターへ…」

自分は幸いにも着払いでなかったことに安心する
ただ着払い金を請求された時には払っていたかもしれない
販売元の会社の所在地をググって見る。
出てこない
出るのは同じ住所でもこの番地はビルらしく他のテナントの会社名

詐欺…

しかし騙しとられたものはない
ゴミだけが

No.234 22/03/28 16:59
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

神経が尖っていた
緊張感が漂っていた
明日はそうなってしまうようなクライアントでそうなってしまうような人と一緒に働く

早めに風呂に入って10時には就寝
疲れを残さないよう入念にストレッチして

もしかして眠れないかも
気が立ってるから
花粉症の薬飲んでるからその効果で寝れるかな

普段通りに眠れた
でもなんかごちゃごちゃ頭で考えてしまう
あの人からこんなこと言われた
マジっすかそれはおかしいっすねェ
人から聞いた話があの人の形が出来上がっていく
自分に対してはどんな態度なんだろうと気構えてしまう
まあやるだけやって間違ってること言われた場合は言い返せばいいか
間違ってることには引かなければいいか

そんな緊張感を抱えた今日1日。

何事もなかった
クライアントもあの人も優しかった
拍子抜けした肩透かし喰らった
現実は自分のなかの不安の大きさの10分の1程度
不安を膨らませすぎる癖
そこまで膨らませなくてもなるようになってしまう
不安と現実の料なんて釣り合うことなんてないから


No.235 22/03/29 18:23
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

本日は配送のような仕事
現場までレンタカーで移動
運転は年下の子がしてくれている
かなりの飛ばし屋
思わず車内頭上の手すりにつかまる

2件名の現場へ移動中交差点にさしかかる
目の前の赤信号よりも
2つ前の車の運転席に向かっておっさんが何か言っている光景に気づいた
ヤカラってやつか…
勘弁してほしい

信号が青に変わる
男はそんなことに目もくれない
プププププップ~~!!

隣に目を向けると運転している年下の子が激しくクラクションボタンをガンガン
連打している
おいおい、
やめなさいよ
こちらの声にも耳を貸さない

おっさんは絡んでいた車が立ち去るやいなや踵を返してにこちらに近づいてくる
ウインドウを下げ待ち構える年下の子
「なんクラクションならしよんか!
「お前がなんしよんか早よ行かんか!
「お前が
「お前が
感情的な二人が方言まる出しで怒鳴り合う
年下の子は一歩も退かない
年上だろうがお前呼ばわり
見た目は全然やんちゃそうじゃないけど気が強いのはわかってたけど

おっさんは見切りをつけたのか自分の車に引き上げていく
その横をすれすれでぎゅーんと追い抜きおっさんの車の前に出て今か今かと信号が変わるのを待つ
もうただただ成り行きに従うしかない助手席の自分

男の車が見えなくなって落ち着きを取り戻した頃に年下の子がはにかんで言った
「自分揉めごととか好きなんすよ」
知らんしッ!


No.236 22/03/30 10:14
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

耳鼻科の待ち合い室
開院時刻から30分ほど経った頃に来院してみると座席がほぼ埋まっている
みなさん自分と同じく花粉症の症状だろうか

薬だけもらえたらいいのだが
名前を呼ばれるのを待つのにかれこれ30分
特にどこかから豪快なくしゃみの音が聞こえてくるわけでもない
院内の空気清浄機のおかげだろうか
中央の大きなテレビ画面ではスッキリが放送され南キャン山ちゃんの声がよく耳に入ってくる
まだかな

受付の天井から下がっているディスプレイに次に呼ばれる番号が表示されているのに気づく
手元にある整理券番号が13番であることに気づく
不吉な番号
特に気にしない

ディスプレイが12番
そろそろくる

No.237 22/03/31 12:23
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

会社の方に何日分かの交通費が含まれていなかったので確認してほしいとメールを送った昨日
折り返しの電話がかかってきて修正したとの報告。
しかしその後に交通費は今後支給できない
通勤費を払っているので出せない
あなただけには特別扱いできないと言っているようなことも含めて言ってきた。

一瞬ためらったが
そうですかわかりましたとそう返事をすることしかできなかった

その会社は家からかなり離れているところにあり
通勤せずに現場直行直帰でよいと合意のもと契約を交わしている。
車の持たない自分の移動手段は交通機関
に頼るしかない。
通勤費といっても電車2駅分ぐらいの片道代ぐらいだ
まかなえるわけもない。

要は自己負担しろと
繁忙期が落ち着いてきたのをきっかけに手のひらを返してきたと見える

休みの昨日は一日中気分が悪かった
頭の中で状況を整理しつつ今後のことを考えていた
交渉の余地はあるか
こちらから何か条件を付けることはできないだろうか
もうこの会社との縁はここまでかもしれない
めんどくさいスパイラルにはまりきっていた

おまけにその夕にはいつも来るはずの仕事の紹介メールが届かなかった
自分から確認の電話をする気にもならなかった

次の日起きてからも昨日のことが埋めつくされていて気分は良くなかった
でもこれからの会社への対応は固まりつつある
自己負担は納得できない。
金の切れ目は…



No.238 22/04/01 17:46
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチをチャンスに
ピンチは変化の前兆
ピンチは視点の変化
ピンチは手放すきっかけ
今までのものは捨てろ
今までの安定は忘れろ
クソだ俺はクソだ
ゼロから始めるリセットする
とにかく動け
じたばた動け
始まりはいつでも怖い

No.239 22/04/04 11:51
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

4月末にオープンする大型ショッピングモールでの店舗の棚を組み立てる仕事
近くのコンビニに集合
同じ会社の人がやって来るのをしばし待つ

車に乗り込み現場の方へ
入場口を探して周囲をまわる
入場口の警備員に声をかけられる
「駐車許可証がない方はあちらの方でお待ちください」

なかなか始まらないな…

許可証をもらい対面の駐車場に移動
クライアントさんにもうしばらく待つように言われる

まだ…

じゃあ向こうに行きましょうか
と広い敷地内を移動
入館証をかざし名前を記入して
「書き終わったら待機しててくださーい」
…。

寝るか…

うとうととし始めた頃に
食事を済ませて12時前にここに戻ってきてくださいとクライアントさんに告げられる
午前中待つだけで終わっちゃったよ
もう仕事やる気ないよ
待つのも仕事のうちですか。

No.240 22/04/14 16:19
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

単発派遣にて大型展示会場での設営の仕事
繁忙期により高時給。
展示物を搬入してそれを設置するんだろう

今朝は雨が降り続いていたが室内作業だからさほど影響はないと思う
安全靴指定ではないのでワークマンで買った長靴で行こう
靴下がびちゃびちゃになるのは嫌だ。

「この机を運んでもらいます」
フレームのついた台車に長机が積まれている
そうかこれを配置通りにセッティングしていくっていう感じか
机があるのならパイプ椅子もあるはずだ
会場づくりの方だったか

クライアントの担当者さんがなにやら机と椅子数脚を広げている
まだ作業指示は発っせられない
長机の上に何か印刷されている紙を広げる
どうやら出展する会社の名簿のようだ
ん?

椅子が丁度派遣から集まった人数分
そして机の上に数枚のリスト
…(これ受付じゃね?)

みんながそう察したそして理解した
記載の内容と違うよね。

と、とりあえず座る…ますか

みんなが肩を並べて着座した時点でその場は受付場所となった。

接客って苦手なんだよなぁ
口には出ないグチが頭に広がる
まあやるしかないか…
高時給だし。

リストには100社近く記載され
その並びには事前に申請された机や椅子の数が載っている
なんとなく50音順になっているようだが見づらい
レンタルビデオ屋みたいに一語で検索できるようにしていただきたい
区切りがよくわからん

No.241 22/04/14 17:01
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

写メとったらさあ
スマホがその文字を認識してリスト化してそれを検索できちゃう
みたいなアプリはないもんかね…

ペーパーレスに浸かった生活の中では
シンケイスイジャク能力は鍛えられていない
もしくは百人一首能力
百社一首…

30分経っても誰も現れない
そもそも開始時間早すぎるだろ
隣の人たちと他愛ないぼやき

この仕事時間経たない系じゃないです?
休憩は一斉にとれないのでどうします?
どこでもいいですよとみんな日本人気質的返答
自分は12時がいいっす。

初めのうちはぎこちない
このメンバーの中で接客の得意そうな人間はいないのは会話の中でわかる
みんなで力を合わせて。

台車に数分のせて出展者に渡す
地を這う電気コードを交わすのが多少のストレス
でもそこまでキツくはない

リストの記載以上の数を要求されると追加料が発生するので申請書に記載してもらわなくてはならない
長机3千に椅子千円
レンタル料って高い
企業価格。

「これ机の足の高さが違うよ」
出展者の方が返しに来た
どうやら足の先にアジャスターが付いてるのと付いてないのがあるみたいだ
これにより机の分別する作業が増えてしまう
これって意外と時間経つの早い系かもしれないですね?

額に汗上着の中がにじんでくる
出展者の方々が次から次に
ピークだラッシュだ
地を這う電気コードを交わすのが一番体力を消耗する…


No.242 22/04/14 17:29
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

昼前には落ち着くだろう
みんな食事に出るだろうし
忙しさにも終わりはあるはず
でも休憩行かなくてもいいやと思うぐらい独りでに連帯感を感じる
この仕事が楽しめている
企業相手に追加料金を請求するという行為がなんとも背徳な気分にさせる

出展者の方たちは見た目や物腰から社長か役職がある人のように思われる
態度が丁寧
この人たちから何か学ぼう何か盗もう
上に立つ者の資質を感じとりたい
そんなところも楽しめている

残業もなく定刻通りに仕事は終了した

No.243 22/04/16 07:50
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

派遣先で防水工事の仕事に入る
期間は1カ月半
休みは雨が降る日
高日給だったのでエントリーしてみるとその日のうちに決まった
防水工事なんて全く未経験
施工なんて棚の組み立て程度
それでも良い経験値になるだろうと気持ちは前向きだ

現場は大型店の屋上駐車場
その正面入口でクライアントさんを待つ
どんな人が来るのだろう
多少の緊張感がこみ上げてくる

待てども待てども
来ない
昨夜のクライアントさんが電話で口にしていた時間厳守
守れてませんやーん!
クライアントさんが大阪の方なので頭の中でのぼやきは自然と関西弁

No.244 22/04/20 07:59
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

防水工事ふりかえり。

当初のイメージとしては地面に下地を塗って専用のものを敷いて
それを何層かにしてと事前のグーグル知識で学んでいたわけだが
それの前段階は詳しく書かれていなかった
劣化した地面を剥がす工程
それがかなりの重労働

初日はサンダーを使って一区画を囲うように切り込みを入れた
3000平米の1/3
不慣れなので破片が目に飛び散る
信頼を得るためできないですよなんて言えない
「できますよ!」って
そういうもんでしょ?

「もっと薄く切って」と言われてもなかなか感覚がわからない
何ミリとか数字で言ってくれるとわかるのだが。

研磨機にしてもそうだ
通称ライナックスという機械で表面を剥がした跡の貼り付いたカスを回転場で削っていくのだが
「削りすぎ」とか薄くとか
見極めるのがよくわからない
初めて使うし機械の振動をコントロールするのも大変だし
前屈みで手押しするのも腰痛くなるし
慣れないうちはストレスとの戦いだ
おまけに築けていない人間関係のこともあったり

そんななかでリーダーの褒め言葉で気持ちが軽くなる
「いいですね」「最高ですね」
褒めるのがうまいんだリーダー
毎日酒臭いけど。

そろそろいかなくちゃ

No.245 22/04/20 17:58
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

明日は予報では雨なので休みになった
雨降れば休み晴れれば曜日関係なく仕事
これが防水工事のシフトだ

今日で表面剥がしと研磨作業が一区画終わった
おまけに下地塗ってその上からどろっとした液体塗り終わって一段落
ここまでに5日を要した
1300平米。

3日後から1週間ぐらい続けて雨マークになってたけど
変わるだろうか

No.246 22/04/22 18:07
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

今日は滝のように汗かいた
滝といったらオーバーだけど表現的にはそれ。

ヘルメットの中からじょばじょばと汗が目に染みる
昨日雨が降って湿度が高かったのもあるだろう

今日は木の樹液みたいなのを塗って
その上を科学繊維のロールで巻かれたものを敷き並べて
その上を茶色の液体塗って
その上を砂粒をまく工程だった

あとその上から色を塗ったら完成じゃないかな
6層構造

塗る作業はやらされることはなく雑用しかやっていない
つまらない1日だったな



No.247 22/05/06 08:57
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

今日はシート張ってその上からS2という液を塗るんだろうなと流れを考えていた。
スマホにメモしたやり方を復習して作業にのぞむ。
全く未経験の業種にはメモ必須
一緒に働く方たちに迷惑はかけれない。

・劣化した表面を剥がす
・接着剤のカスなどを取り除くため研磨機で地面をならす
・下地のプライマー塗る
・PU2というシンナーを混ぜた液を塗る
・シート敷いてその上にS2を塗る
・セメントを混ぜたS3を塗る
・見た目になるS4を塗る

これがFRP工法という一連の流れだ。

その中で今日は一番厄介な工程
S2というものが曲者で液が衣類につくとベタベタになる。
それでシートのガラス繊維の毛羽が衣服につくと毛羽だらけになってしまう
ヤッケも新しいものを買う羽目になった
地味にあれやこれやと必要経費がかかってくる

そんな気持ちでのぞむ本日
一緒に働く方たちがいつ来るかと待ち構えていた
連休3日間働いて若干疲れが残ってある
少し神経が尖ってくる
面倒な作業をやるだろうから余計に

そろそろ来られてもおかしくない
最近少しばかり来るのが遅くなっている
まだだろうか
立体駐車場のシャッターが上がるのを待つ

スマホで時間を確認しようと手にとる
着信履歴

もしかして…

今日雨が降るから休みになったんですよ


…ですか、ハハ。


午後からは30%だったけど…
一気に緊張感が抜けた… 何しよ…

No.248 22/05/08 08:22
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

なんか熱ぽくね?


額が熱い
夕食を終えた頃に違和感があった
すぐに頭をよぎったのは今日聞いた現場で感染者が出たという話


もしかして
まさか
まじか
車内でのマスクを外した会話が原因だった?
そんな時に限って
助手席に呼ばれて
タバコ吸いながら
みんなの冗談のやりとりに耳を傾け
間違いなく飛沫は飛んで
車のドアを開けていたのは気休めに過ぎなかったかも


「発熱ないっすか?」
感染者が出たという驚きの話を聞いたあとに言われたこと

「ありませんよ。」

それがその日の夜に現実になるとは…


日課のアマプラ映画も観る気分じゃない
風呂に入って早めに寝よという気分になった
風呂あがりのストレッチも入念にする気になれず早々に枕に頭を預けた


アラームより15分早く目が覚めた
まだ熱が残っている
微熱が続いている
確定…

休む?
休むよな…

休む前提だけど準備はした
休むという連絡を入れるにはまだ早すぎる
かといって何もしないで待っているのも落ちつかない
毎朝行っている習慣に気持ちが反応してしまう
休むつもりだけど休みという気分になれない
働かないけど休みという気分にはならない

家を出て歩いてそろそろいいだろうという頃に連絡
連絡後一息ついて検査を行っている病院探し
今日は日曜日だ
こんな時に限って限って


あるものだな
でも検査をすんなり行ってもらえるかどうか…

No.249 22/05/09 08:49
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

昨日は結局病院に行かず市販の薬を飲んで様子をみただけだった
しかし今朝も頭の熱は退いていない
幸いにも本日は仕事は休み
塗料などは一晩かけて乾かすため
明日の天気次第では今日が天気良くても中止になるといったところだろうか


昨日PCR検査を行っている病院に電話を何度もかけたのだが一向に繋がらず
そんななかで検査条件を調べていると

発熱=37.5度以上ないと検査対象にならない
とわかりとりあえず体温計を買いにいく

近く公園で計ってみると全然平熱
検査対象外
頭だけ異常に熱いって
これはコロナじゃないのか…?
現場で感染者が出たという思い込みで
妄想感染気分になっていただけだろうか?
普段熱とか滅多に出ないから
過大評価しすぎていただけだろうか

そのへんは専門家の判断をあおぐしかないと内科を受診してみることにする

No.250 22/05/09 15:44
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

ただの風邪ですね
検査の必要はないです
お薬出しときますね。

結末はこんな感じで終わるかな
となんとなくなイメージが浮かんでいた

開院時間まもなくして来院
家からそれほど離れていない場所にある内科クリニック
院内は開業医院といったような標準的な広さだ

受付の方に症状を伝え待ち合い席に腰かけること10分
追い出された、

追い出されたというか熱の症状がある患者は必然的に発熱外来という枠をもうけている時間帯に診るようにしているらしい
昼の3時から来てくださいとのこと。

それから約6時間後再び病院を訪れた

病院についたら電話をかけてくださいとのことだったので入り口前でスマホを手にとる

院内から現れたのは防護眼鏡に防護シールドビニール服をはおった看護婦さん
入り口前から額と首の体温を計られ
厳戒態勢が敷かれているのがうかがえる
中に入ると受付の方も待ち合い席に座っている方もいない
午前の雰囲気とは打って変わっている

何部屋かの診察室を横切り奥の広い部屋へ
広いというか診察ベッド以外の余計なものは移したのだろう
ミニマリストの極みのような診察部屋

看護婦さんとの問診
脈拍
指からの体温測定
問診を書き終えところで院長であろう人が入ってきた
同じく全身防備した格好
木のヘラで喉の内部を確認
少し距離を取って呼吸の間隔を確認される
動きまわっている院長と看護婦さん

No.251 22/05/09 16:34
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

PCR検査
どんなことをやるのだろうと知識はなかったのだが
やることはただの唾液検査だ

一定量の唾液をカップの中に吐いて
翌日の結果が出るまで待つ
ただそれだけ

検査1時間前は飲食禁止
自分は食事のみ禁止と受け取ってしまっていたので
来院10分前に飲んだ水のせいで
50分待機する羽目になった

院内駐車場の車内でも診察が行われているようだ
検査は単純
ソーシャルディスタンス優先

院長から薬の処方を説明するのに携帯で話を聞いた
「院長から電話ですので出てください」って
壁一枚隔てた先から話しているから電話口と実際の声とがハウリングして聞きとりづらかった

結果は明日の夕方連絡するとのこと
陽性が出た場合の説明用紙を受け取る
検査受けてから結果が出るまでは自己隔離するよう書かれている
判決が出るまで拘束される被告人のようだ
引きこもるのが苦痛に感じる自分は耐えられそうにない

No.252 22/05/10 17:16
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

内科でもらった薬のおかげで翌日の体調はかなり回復していた
検査結果が出るまで自宅待機しないといけないのだが仕事に行った

よくない
よくないのだが
他所様の迷惑がかかるんだぞ
と後ろめたさも感じつつも…

現場について一緒に作業する方たちと合流すると一人だけ
あれ?今日はひとりですか?

また感染者が出たらしい
マジか!?
ということは自分も検査結果は陽性が出るかもしれない…最悪や…
もう陽性色濃厚…
同居する親にも迷惑がかかる
検査にいってもらって
自分は自宅療養かホテル療養か
あれこれ今後のことを考えていると気分が暗くなっていく

ワクチンは打ってない
夜の店でうつされた
出所はあの人
話を聞いてるとふざけんなよと怒りがこみ上げてくる

そうはいっても工期は遅れている
悪天候機械トラブル作業者戦線離脱
運が悪い
その一言に尽きる
でもその一言で片付けるのはなんだか腑に落ちない
とにかく今自分にできる目の前のことをやるしかない動くしかない

暗い気持ちを掻き散らすように作業に没頭する
考える隙を与えると暗いものが入りこんでくる
昼食もとらず3時前に自分ができる作業がなくなったためあがっていいよと言われた

現場近くの公園での遅い昼食
いつも弁当を持参している
さてこれからどうするか…

弁当をかばんから取りだそうとすると

カメムシがくっついている






No.253 22/05/10 18:13
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

おいおい、
と反射的に指で弾き落とした

弾こうとしてる時にそのカメムシの背中に模様が入っているのがわかった
緑がかった背中の中心部に一点のくっきりとした形のハートマーク

地面に落ちたカメムシは仰向けになって手足をバタバタしている
もう一度指ではじいて起こしてやる
ハートマーク

なんだかこのカメムシ良い知らせをもってきてくれたんじゃないか
そんな気持ちになる

検査結果の連絡は思っていたよりも早くかかってきた
電車の中でスマホをいじっている最中
出られない
バレる
違反だし違反だし違反だ、

コールが長い…


最寄り駅について落ち着ける雑踏音が聞こえない場所に腰を落ち着かせる
タイミングよく2度目の着信
看護婦さんから院長先生に代わる
口早に前口上を述べる院長
固唾を飲んで本題への気持ちの準備を整える
頭の中では陽という主役の文字が出番を待っている

「─んせいですね」

陰んせい…

「問題ありません」

よかったです、
心の底からのよかったが吐き出る
ありがとうございます、

肩から力が抜ける
カルピスソーダでお祝いしよう
人は緊張から解き放された時お祝いしたいという気持ちになるみたいだ
しかし油断はできない
馴れ合ってはならない




No.254 22/05/13 11:13
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

今日も雨で仕事は中止3日連続
中止連絡は天気が際どい時は当日の朝
前日の天気でほぼ翌日は雨が降るとなっていても連絡は夜
代えの仕事すら入れることはできない

単価が高かろうとこうも休みが続いては平均的な単価の仕事を定期的にやっている方がまだ良いかもしれない
5月という時期は防水工事は稼げない
なんともいえないフラストレーションが溜まっていく
中止になっても給料の保証はない

感染者やら突然の休みやら状況は最厄
自分の力の及ばない状況って参るな
試練かな
どう好転させればいいかな
この経験を財産に

No.255 22/05/14 18:41
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

某大型電気店の屋上駐車場の防水工事
店内のトイレの使用できないようになっているので近くのコンビニを使わせてもらっている

トイレだけ使わせてもらうのも気が引ける
しかも頻尿なので一日に何度も行く
しかもここの店舗はとても接客が行き届いていて入る度にしっかりいらっしゃいませ
何も買わなくてもありがとうございました
と声が聞こえてくる
何か品物を買うと飴玉やら小さい紙コップのコーヒーやらくれる
コンビニにしては珍しい超優良店だ
なので入る時出る時はせめてもの会釈だけはしている
してしまう

自分が吸ってるタバコがあればここで買いたいんだけどないんだよねー。
無いとこ無いのよアメスピの紫

と思っていた
この店にお世話になって半月
離れた所にあることに気づいた
あるじゃない
恩返しできるじゃない。

「◯◯番ください」
「こちらでお間違えないですか」
「 …はい…」

何故が2個出されている。
まあいいか。いいよ
たまにあるんだ2個出されるの不思議と。
滑舌が悪いからか声が聞き取りづらいからか

まあいいよ。



No.256 22/05/14 19:12
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

自発的に動くとヘマをすることがよくある。
作業者の方々がまだ来てなかったのですぐに作業できるように気をきかせて雨対策のブルーシートを片っ端から剥ぎ取ったら
これから雨が降るかもしれないっていう雰囲気になって
剥ぎ取ったブルーシート戻されて
なんか余計なことやっちゃったなっていう雰囲気ビンビンに周囲から感じとれて
顔が熱くなって心がシュンとなった

そんな時はこの失敗は前進への第一歩だ
前向きな失敗だ
と必死に自分に言い聞かせている

自分は取り柄がないから
真面目さしか突き詰めれるものないから
とにかく動く
動くしかない
と自分のことを理解している

一日一爪跡
これモットー。

No.257 22/05/16 08:28
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

昨日は気持ちが荒れていた。

一日中しんどい作業にまわされ
いつもよりも人数が少ないので
役割分担はどうしても単純作業へとまわされてしまう
人数少ない上に地面を剥がす範囲を広げすぎで
それが元請けの指示なのか現場責任者の判断なのか不明だがその負担は全て自分一人にかかってきた。

計画性のなさに腹が立つ
あまりのしんどさに腹が立つ
地面を剥がし終えた光景はまるで戦場跡
これを全部やらなきゃいけないのかと思うと心が折れる
合間にそんなの自分でやれやと言いたくなるようなちょっとしたことで呼ばれるのには怒りを感じた。

キツい状況でもその日の機嫌によってはなんとか耐えられる日とどうしようもない日ってある
昨日は後者
不満が溢れ出てきた
相手の本性が見えてきた
付き合いはビジネスライクでやっていく方がいい
そう強く思う日。

なんだかアイスが食べたくなった
滅多に買わないがアイスでこのやりきれない気持ちを解消したい
でもいっぱい汗をかいたから塩っ気のあるものも食べたい
帰りのスーパーでモナカアイスとポテトチップスを購入
早く家につきたくて歩きながらかじりつく
マスクを外すのはよくないと思いながらも理性は抑えられなかった

夕食の最中母親がアイスを買ってきたことを伝えてきた
いつもならファミリーパックだがその日に限って単品のスーパーカップ
それも食べた
明日の腹の具合はどうだろう

No.258 22/05/16 18:55
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

今日もしんどかった
昨日と同じ
昨日よりも若干広い範囲
炎天下の中うんざり
剥がすだけ剥がしてあとの片付けは丸投げ

作業者が一人増えても自分の負担は昨日と変わらない
一日中片付け
掃除も粘着性のあるゴミだから力を使う
押したり引いたり屈んでゴミを回収
土のう袋がすぐにいっぱいになる

今日に備えて薬を飲んできた
薬を飲めばいくらか感情的にならないだろうと思って
それでも抑えられなかった
うんざりして腹がたって
不満が溢れかえってきて

作業中もうこの仕事今日で辞めようと頭の中でずっと反響していた
作業責任者の言い方がカンに触る
感情的な物言い
説明が下手くそ理解できない
自分の態度も荒れてくる
高日給なんかどうでもいい
最後までやり遂げる責任感なんかどうでもいい

とにかく明日は休もう
辞める前にとりあえず休もう
明日まで剥がし作業があるだろうが知ったこっちゃない
明日まで?
無理して貢献する必要なんてない
みんなもキツいからなんて俺が一番キツいわ!

「明日休みもらってもいいですか」
「え~明日!?明後日じゃだめ?」
想定内の反応
そりゃそうだろうな明日まで剥がし作業あるもんな
それをやるのがしんどいから休むんだよ!
丸投げする相手がいなくなったから困るよな!
作業の進行具合なんて知らん!
それよりこっちのこと労れ
貢献なんて勘違いだ
役に立つなんて自分の思い込みだ



No.259 22/05/17 20:49
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

今さっき仕事をやめさせてもらう電話をした
今日一日休みをもらって色々と気分転換してみたけど全然気持ちが前向きにならなくて
心がずっと拒否していて
ああこれは無理だなって

部屋の掃除して寝て瞑想して心を落ち着かせようとしてジョギングして
明日の準備もしっかり整えて
けどなんか些細なことでイラッと熱くなったり
いつもやってることもやるのに気が重くなったり
左脳の一部がキレた感覚もあった
ああこれやばいな
この延長は鬱になるな
って直感的に思った

炎天下の中汗どぼどぼかいて
機械のだだだと地鳴りの音を聞きながら不満に耐えている姿を想像すると
無理だわって思った

不満をこぼせる相手もいない
不満を共有できる相手もいない
この存在って大きいんだな

やってみてわかることがある
やってみて心折れることがある
情けない情けなくない
できないことがわかっただけ
怖いことがわかっただけ
とりあえず明日は何も考えず休むか
次の日も傷が癒えるまで休むか

No.260 22/05/17 21:13
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

電話をかけたあとYouTubeを開いた
トップページに出てきたのはお気に入りにしているチャンネルの更新動画たち

その中に紛れていた登録していないチャンネルで
うつ病の9つの症状
という題名に目がとまる
こっち系の動画は全く観ていないのになぜこうもいいタイミングで?
という驚きは少しばかり慣れている


「うつ状態になると、自分には罪があり
それを償わなくてはならないと感じます」
「何かを犠牲にしたら状況が良くなると思い込んでいることもあります」

こんな説明があった
そうかもな
罪悪感で自分を傷つければ許される自分の気持ちを押し通せるっていう心理あるかも

そうだよな
そうだよな

No.261 22/05/17 22:37
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

ありがとう共感を999個いただきました

マイページを開くとお知らせが届いていた
このタイミングは不意打ち
慣れてるとは言わない

そうなんだ
いつの間にそんなにもらってたんだ
いつの間にそんなに自分の気持ちをわかってもらってたんだ

共感を1000個いただきましたよりも
ありがとう共感を999個いただきましたの方が嬉しいね
あと一歩って時が一番気持ちが高ぶる
ずっとこのあと一歩に浸っていたい
すぐに手が届くそこ

でもそこから手を伸ばさずにいると
大切なものを失ってしまう
だから手を伸ばして終わらせて次の一歩を始めないと。

No.262 22/05/18 08:40
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

おはようミクル。

久々にカラオケに行こうと思い立つ
行きつけの店舗の料金形態が変わって遠ざかり
感染を警戒して行かなくなり
2年ぶりか3年ぶり

カラオケ店舗によって料金設定が違うので安い店舗に行くことにした
静かに本を呼んで勉強
なんて気分にはなれない
インプットできる状態ではない

今は吐き出す時
アウトでプッシュしてシャウトして
負け犬の遠吠えを響かせたい
気持ち良い敗け方をしたい
敗けてナンボ
敗北大いに結構
北を目指して進んでいこう!

No.263 22/05/18 10:08
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

何気ない閲覧思いきって応募
全くの未経験
誰でもできるお仕事です。
採用高日給ゲット!
半月後の始まりに向けて準備
初期投資はしょうがねえ

地元での仕事でもそこは大阪
皆が大阪の人
大阪が向こうからやってきた

初日から慣れないサンダー
もっと薄くもっと早くコンクリートまで削りすぎて粉塵舞う
教わる姿勢吸収する態度
謙虚に行くしかしょうがない

地を這う重機地を進める勇気
やるしかない不安と一緒に削る
どぼどぼしたたる汗は慣れないことへの対応

一斗缶切りやっと感知り
もっと缶切り腰痛ガン決まり
簡単なものではなかったこと
見た目よりもうまくいかないこと
楽な作業などこれっぽちもないこと

汚れるなんて朝メシ前
朝食はとらない主義ですが
洗濯して落ちない塗料と繊維
やっかいすぎて取り返しつかない
PDFはBAD
自室でこつこつ剥がしまSHOwww😓

剥がしましょう運びましょう
機械が壊れたら体使いましょう
食い込むバール非効率なハードル
息つくヒマないただ突くしかない
肩痛しかない容赦すらない
ただやるしかないジョークすらない
もうしたくないは封じるしかない

何この負担どんな分担
人頭に合わない無謀な計算
潰れるのは目に見えていた
それを一人で抱えこまされていた
腹立ち苛立ちお天道様よ
天候に揺さぶられる心の様よ
感染拡大意識のなさよ
ここらで限界ごちそうさまよ

No.264 22/05/18 17:57
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

カラオケに行く前に用を足しにと近くのドンキホーテへ
入り口前に服装からしてキャッチであろう男性が立っている
目を合わさず店内を目掛けていると
案の定

「テイッシュもらってくださ~い」

元気一杯の若者から宣伝用のポケットテイッシュを差し出された
テイッシュに不自由していないけれどまあ消耗品だしなとテイッシュを受けとるありがとう。

「1個聞いていいですか~」

テイッシュ受け取ったかわりに質問に答えてあげなくてはとギブアンドテイク心理。

「ケイタイはどこをお使いですか~」

新手の携帯会社のPRか。

「月々どのくらいかかってますか~」

格安会社の毎月の料金を伝えるとそこで若者は手を引いた
料金設定に負けたのかもしれない

店内に入ると「お兄さ~んテイッシュ
もういいわ!

若者達のたくましさに自分もうかうかしてられんな
そう思う瞬間だった。


───シュもらってくださ~い



No.265 22/05/19 17:58
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

防水工事の仕事が終わったら手提げ袋を買い換えようと思っていた
現場の道具置き場に置いてた時に機械油がついて汚れてしまったからだ。
前回のと色ちがいをダイソーで購入

金額ちょうどを支払いお釣りがないからいつもならレシートを出される前にレジを離れるのだがなんとなくもらおうという気持ちになった
会計簿なんてつけていないのでただのゴミになるだけなのだが。

特に注意深く見るヵ所もない
そのレシートから得た情報といえばダイソーが今年で50周年というぐらいだ
へ~
ダイソーイメージキャラクターらしい寺田心くんの成長した写真(老けた?)を一目見ながら店をあとにする。
次はダイソー店長か
ブックオフ店長もやってたよな

アイスが食べたい心境だったので
同階の食品売場へ
コーナーを一週したあげく結局はチョコモナカジャンボにおさまる。
(冒険できないタチ)

無人精算機へ向かうと光景に変化がある
レジゴー?
「ここはレジゴーですよ」
店員のおばちゃんに声をかけられる
だからレジゴーってなんなの?どうやんの?
おばちゃんにやり方を乞う
様はスマホで商品をスキャンしてその情報を支払い機のバーコードリーダーに送って支払いをするということみたいだ。

車の喧騒から遠ざかった公園まで歩く
モナジャンを落ち着いて堪能したかった

かじりながら何気なくパッケージを見ていると
50thという表示

No.266 22/05/24 18:52
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

昨日の仕事はしんどかった

体にうまく力が入らず気が抜けたような
炭酸飲料から炭酸が抜けたような
魂が抜けたような状態

これが俗にいう5月病ってやつ?
毎年5月ってこんな感じだったっけ?
きついな~5月
うまくいかないな~5月
明日仕事休みにしようかな
でも休んでも
だらだらした無気力な休みになるだろう
休みの無駄使いになるだろう
力のない声で明日出れます

今日の仕事はなんとかなった
体がついていき始める
気持ちがついていき始める
環境に適応し始める

一緒の現場になると毎回ジュースをおごってくれる社員さん
帰りはいつもお世話になりっぱなしだからおごらせてくださいよとおごり返す

仕事の傷は仕事でふさぐしかない
嫌な記憶は新しい記憶で塗り替えるしか
ない

明日はもう一歩適応できる
明後日はもう一歩適応できる
休みは久しぶりにプールにでも行ってみるか

No.267 22/05/25 17:42
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

解体重機シートに囲まれた建物
地面に積み重なる建造物の欠片
ごっそりと削り取られた断片

それは子供の頃見たことのあるシルバニアファミリーのぱかっと開いたものではなく
どちらかといえばショートケーキをフォークですくいとったあとの断面の方が近く感じる
あと何口かでここがパチンコ店だったことはわからなくなる

地元では何かと解体作業が続く
すでに更地になっている別の場所では某ドラッグストアが建つ予定
同系列の店はそこから歩いて10分程度
コンビニ並みの店舗間隔だ

地元が栄えだす
超大型モールがオープンして最寄り駅の下車がわずらわしくなった
それでもにぎわい始めるというのは喜ばしいことなのだろう

No.268 22/05/26 15:36
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

昨夜の風呂上がり
浴室から出てきたところ
床の一部に目が止まる
洗濯機の後ろ

あのフォルムは一目見るだけですぐに認識できる
見かけたのは今年初だ
近頃掲示板で見た100億円かなんとかかその題名が直ぐに浮かぶ
一瞬で臨戦態勢
ヤツの一挙手一投足に目を光らす

うがいして髪を乾かすいつもの流れ
時おり振り返って下を見てはヤツの足跡を追う
この部屋の外へ通づる2つの扉は閉ざされ密室状態
移動範囲はたかが知れている
ヤツの移動の仕方は休み休みの短距離移動と熟知している

洗濯機と壁との間に30センチほどの隙間
そこはプラスチック製の長方形型洗濯カゴの所定位置
カゴの座りが悪いので壁にもたせかけている
ヤツはその下にいた、
偶然できたトラップの下に

馬鹿なやつだ。


素早く洗濯カゴに上から力を加えれば
一瞬で仕留めることができるだろう
潰れた身体の間から漏れる内臓
ピクピクと生命が途絶えていく様相
周りに残る痕跡
後処理は気分が悪い
それでもやるしか

やるしかないのか?
見るだけで身の毛がよだつ意外は害もなく
それだけで生殺与奪を行うのか?

髪を乾かし終えるまでに決断しよう
それまでにヤツがその場から離れたのならそれはそれでいいだろう。

カゴの方に目を向ける
ヤツの位置が少しだけ変わっているが範囲からは逸れていない
馬鹿なやつだ。


そのうち出ていってくれることを願う

No.269 22/05/27 17:41
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

何かに依存してしまう
心が不安定な証拠だ
連日アイスを買っている
今日はブラックモンブラン
コンビニは高い
20円30円を渋っての選択。

昔はもっとサイズが大きかったような気がする
思い込みだろうか
まんべんなくガリガリがまぶしてある。
一口かじって昔の記憶と照らし合わせる
ガリガリが奥歯の溝にはまる
食感が気持ちよくない
バニラの味はこれといってインパクトに欠ける

う~ん
何故だろう。
何故このクオリティでコンビニに君臨できているのか不思議だ

あとはクジがついているというだけ
当たったとしてもこの歳で交換しには行けないよな
「すいません当たりが出たんですけど」
「おめでとうございます!
ではケースの中から1本どうぞ」

店員さんから変な目で見られるのがオチだな
満面の笑みで「当たったんですけどっ!!」
っていけばああこの人はなんて純粋な子供心を持った人なのだろう
とイチバチで思われるかもしれない

刻印のキレイな文字で「はずれ」
こうはっきりと書かれているといっそのこと清々しい。
はずれも悪くない
はずれを否定したくない

No.270 22/05/31 17:30
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

小腹が空いたので食パンを頬張る

菓子パンではなく食パン
胃もたれせずに腹を膨らませるなら食パン
袋の中からそのままちぎり取る
安くて腹にたまるから
それが最初のきっかけ
ローソンで買った
香り豊かなふっくら食パン
という特徴そのままの商品名

一口入れると確かに。

ふっくらして
鼻から抜ける香りが心地いい
これがほうじゅんというやつか
食感もちもち
噛み続けていると甘みがにじみ出てくる
いいアゴの体操になる

ひとちぎりしてまたひとちぎりして
気づけば5枚入りの厚さのものを3枚胃の中に納めてしまった
こだわりのない食パンではこうはいけない

それなりに腹が膨れる。

No.271 22/05/31 18:11
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

アマプラで映画を観るのが帰宅後の習慣になっている

ただなかなか面白い作品に出合わない。
料金がかかるのは観ないし地域では観れ作品もあるし全ての作品が揃っているわけではないし

少し観てはやめて
半分以上観ては途中で飽きてやめて
なかなか当たりがない。

字幕で文字を追うのも疲れるので吹き替え限定
きれいな画質がいいので古目の作品は選択肢から外す
ページをめくっている間に限られた時間が減っていく
テーマは似たものが多い
あらすじで脚下
何か斬新な新しいものはないだろうか…

行き当たりばったりに進めていって
もうこれにするかと90年代のものであろうものを再生する

画質はビデオ時代のクオリティ
役者の演技は大げさ
オーバーリアクション
まさに演技しているといった感じ
その当時の流行ファッションにニヤけてしまう
もう少し観てみるか

見続けているうちに段々おもしろくなってきていた
リアリティーのなさに魅せられていた
そこにはエネルギーが満ちている
心動かされるものがある
ここまでするか
ここまでしないだろう
演技とはリアリティーを追及するものじゃない
演技とは魅せるものだ
演技とはエネルギーを伝えるものだ
時代違いの観せ方
時代に僕は心動かされた
芝居がかった時代に
作りものの時代に
ぶつけてくる時代に

そんなにリアリティーって必要なのかな
僕はそれよりも魂を感じるものが好きだ。

No.272 22/06/02 18:22
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

3回目のワクチン接種時間30分前
会場から少し外れた広場でその時を待つ
その日のうちに予約が取れた
時間帯は夕方のみだけ
初モデルナ
熱が出るかと心配

注射した後も待機時間があるからローソンのパンで小腹を満たしておく
広場の噴水が上がっている
6時の時刻に合わせてその前から作動し始める
曲名のわからない耳慣れた交響曲
パン食にピッタリはまる

ランニングする人
会社帰りの人
上半身裸のスケボーする若者たち
何かの匂いがしそうな空気
なんかソワソワする
緊張感は腹をくだしている影響からか?
沈みかけの太陽
終わった頃は暮れてるだろうか
その前にもう一服しに
勤め帰りのスーツ姿の方々
駅へ向かうであろう人々
自分にはもうひとイベント待っている
鼻から入る湿った空気にそわそわする

No.273 22/06/02 18:43
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

トントン拍子で10分もたたずに終了
15分待機
案内係の方たちも手慣れたもの
顔見知りもいたし
キラキラしてたな

これで安心
3回打ったという大義名分
かすかに気持ち悪い様な気がしないでもないけどあとは帰るだけだから
あとは様子見。

No.274 22/06/03 16:12
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

3回目ワクチン接種後経過初日。
朝起きた時はなんともなかった
よかったよかったと一安心
若干身体がダルいのは疲れが溜まっているせいだろう

なんか身体の節々が痛いな
脱力感
座りっぱなしで腰にもきてる
筋肉弛緩ってやつ?
肩をあげるだけで注射した箇所が痛む

身体を少し動かしただけで内部に響く
昼食を楽しむことができない
横になって回復に努める

昼3時頃
頭が熱っぽい
ワクチンはじわじわと浸透するのだろうか
浸透というか浸蝕って感じ
悪くなる一方だし
ファイザーだったら悪くなってなかったんじゃないか?
そう思う反面。

しゃあない
今日はゆっくりいこ

No.275 22/06/04 17:45
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

帰宅後に体温を計ると37.8度あった
体を起こしているのがつらいので夕食まで横になる
何もする気にならない
とにかく休むことに徹する

夜の10時ぐらいだろうか
なんか熱が下がっているような
額を触ってもそれほど熱くはない
ただ身体を動かすのはまだきつい
少し動かす度にうふん、と息が漏れる
注射した側の腕があがらない

体調不良のおかげで余計なことを考えなくて済む
意識が低下していると潜在意識に切り替わる
忘れていた過去の記憶
忘れていた昔の想い
夢を見る

熱が出たおかげで初心に戻る
自分を振り返る
苦しみよありがとう

翌日の体温はほぼ平熱
発熱のピークはおよそ7時間ぐらい
まだ身体のだるさはあったが
部屋の掃除して庭の草刈りして
適度に汗をかいて体調も8割ほどまで回復した

No.276 22/06/05 12:52
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

前庭は先週刈ったので今回は裏庭
裏庭は陽当たりがよくないので草はそこまで伸びていないのが助かる
芝は所々壊滅状態だが。

草刈りって意外と好きだったりする。
腰が痛くなるのは嫌だが
自然を相手にするっていうのは生き物の原点だからだろう

延長コードが絡まないように結び方も変えてすぐにとりかかれるようになった、
草の根の方に刃を入れすぎて下の土が見えないように角度の微調整がわかってきた、
塀際の草を刈る時に塀も刃もキズつけずにする加減もわかってきた
進歩している
小さな喜び

草刈り中一番気を使うところは音
極力最小限の騒音に徹して作業しているが気になることはしょうがない
そんな時に限って軒下から高排気量の大型バイクをいじっている兄ちゃんがいたりして騒音合唱してしまう
軽犯罪者が重犯罪者に疑われているような気分になってしまう
(今回は囲いの草木をチェンソーで切ってる業者とバッティング)

草刈りをやってるとそこを住みかにしている小さな虫たちと出くわす
ダンゴムシは必ずいる
刃の鋭く回転する音に騒ぎ始める
そんな姿を見て虫にも感情があることを知る
住みかを荒らして悪いね
後住人はけどしょうがないんだよと取り繕う
この国は私が支配している
と言われれば自分も従うしかない
せめて傷つけないよう周りを刈り取る
こんな時虫も生きてることを改めて知る
その虫と自分も似たようなものだと。

No.277 22/06/05 13:25
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

男は雨宿りをしながらタバコをふかしていた
そんなところへ1羽のスズメが飛んでくる
スズメは男の周りを行ったり来たり
ステップを踏んではこちらの様子をうかがっている
頭の毛が雨に濡れて寝癖のようになっている
愛くるしい
また来たのか

ちゅんちゅん
鳴きはしないがその愛くるしい姿や動作を見て男の頭の中ではちゅんちゅんと喋りかけてられているように感じとれた
ちゅんちゅん

悪いなついさきほど終えたばかりなんだ
あげられるものはないよ
ちゅんちゅん

こうも積極的にアピールしてくるのはお前さんだろ
スズメの見分けはつかないが様子で察しはつく
体型もそんな感じだったと思う
しかし鳩の見分けは多少わかるがなぜスズメの見分けはわからないんだろうな

スズメはこちらが何もくれないのを察したのか飛び立っていった
また次の機会にな

雨が強さを増していく
男のタバコの箱の中身は減っていく
(日記を書いてると頭を使うから)

チヨッ!

そうだ
スズメはチヨッ!って短く甲高く鳴くんだ
だよな?

No.278 22/06/05 13:54
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

~長渕剛「ALL RIGHT」~


もう生きてゆけない 自分が大っ嫌いで
苦しみばかり 喰い散らかしてきたんだ
得体の知れない 不安が僕をおそい
打ち勝つほどの 勇気も失せてしまった

このまま空へ吸いこまれて いなくなっちまえば
僕が誰かも どこかも きっと全てが楽になる

悩み疲れて 涙も枯れて
転がる石を 僕は二つ拾った
「言いしれぬ痛み」と「言いしれぬ悔しさ」
両手のひらに なすりつけるように 握った

生易しい言葉だらけで うんざりしてるだけ
しなびた心の 向こう側に きっと本当の「僕」がいる

all right all right all right
死んだふりして 生きてんのが 馬鹿馬鹿しくなる
all right all right all right
生きてるふりして 死んでんのも もうやめちまおう

ある朝 日が昇り 川を下った
流れる水が 金色に光ってた
得体の知れない 疑いが砕け散った
思わず僕は 川に飛び込んだ

生き残ることに 図々しさまで感じてきたけど
しおれた心臓の鼓動さえ 愛おしく今、高なる

all right all right all right
死んだふりして 生きてんのが 馬鹿馬鹿しくなる
all right all right all right
生きてるふりして 死んでんのも もうやめちまおう

No.279 22/06/09 19:59
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

本日はパチンコ店での作業。
現場まで遠いので4時30分起床
電車を2回乗り換えて駅から徒歩30分
グーグルマップに従って歩いていく

グーグルは最短距離を示してくれるけどたまに通れない所をショートカットするから注意が必要

マップはまだ先だけど手前のバイパスから行った方が早そうだ
時間ギリギリだけど歩行者用の道はあるはず…
あったよかった

しかしグーグルマップで見る限り辺りにコンビニが全くない
田舎の方だからな
結局バイパスから行っても大して時間短縮はできなかった

担当者と合流して仕事開始
内容はパチンコ台をはめ込む木製台枠の取り付け
店内は冷房も効いてない
蒸し暑いだるい、
ワクチン3回目打ってからというものうまく力が入らない
ワクチンのせいか?
昼過ぎの小休憩空けは頭がフラフラしてやばかった

定刻通り作業終了
長い一日だった
また30分かけて駅まで向かう
アイス食べたい
でも無い
コンビニのありがたさが身に染みる

家に帰りつくのは8時半ぐらいかな
乗り換えの時間次第
心配をよそに乗り継ぎはスムーズに進行
2回とも乗り換えの電車がすでに待ち構えているという超効率ゴールデンタイム

最寄り駅に到着し構内のファミマへ
チョコモナカジャンボ162円…、
ん?
ファミマが出している棒アイスが108円。
これだ!

味はなかなか
明日はクッキーバニラにしよ
ファミマ万歳!



No.280 22/06/10 20:22
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

昨日の復習。
電車の乗り換え
現場への道のり
一度通っているので少し気持ちに余裕がある
バイパス出口を下ってすぐの場所
ひたすらまっすぐ歩く
横目で眼下の田園風景に浸る
田植えをしているトラクター
ゆっくりと泥水に浸かって進んでいる
田舎だなー。

あれ?
このまま行くと降りれなくない?
車道が二股に別れている
道は下っていない
こちら側の景色を見ようと余裕ぶっこてしもうた田園どころじゃねぇ、
首を降っても横断歩道ははるか先
車道を突っ切って向こう側へ渡ろうにも車の流れは途切れそうにない
時間に余裕はない
求められる即時の判断

下した決断はガードレールを股ごして急勾配のコンクリ壁を降りる。だった
向こう側へいけるであろうトンネル道も発見!
ちょうど壁の途切れのコンクリの淵に足をかければ滑らずに行けると思う
高さ5mぐらい

股ごすには高過ぎたのではしたないと思いながらガードレールによじ登る
ポールを股に挟んだのはいつぶりだろう
脱走犯みたいだ
トラクターのおっちゃんどう見てんのかな…
60度ぐらいの勾配
手をついて慎重に足を伸ばす
やべ、ズリズリ滑る、
転げ落ちる不安が脳裏をよぎる

よしよし、向こうへ渡れた、
しかし安心は束の間
土手を登った先は大きな川が横切っていた
ありがちな脱走犯展開
今度はこっちのコンクリ壁の勾配をよじ登る羽目に
朝のドタバタ劇
勘弁してほしい…


No.281 22/06/12 14:16
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

仕事が早く終わったので明日する予定だった日用品の買い物を済ませておくことにした
今週末までお米がもちそうにない
しんどいけどその分明日は他の時間につかえるから。
サイフの中身を確認するとお札が一枚しかない
しまった、お金をおろすのに手数料がかかってしまう。

今使っているコシヒカリが期待していたよりおいしくなかった
ブランドものでも生産地によって味の良し悪しが変わってくるのだろう。
なので今回はあきたこまち
信頼のブランド

予想通り土曜の夕方だから混んでいる
入口寄りの駐車スペースははなから諦め近めの空いてるところへ車を停めた
即決即断ストレス最小
入口付近空いてた、
停め直すべきか後ろ髪をひかれる

10キロ米に大きいサイズの飲料4本ですでにカゴの中はいっぱいだ
隙間にスナック菓子を詰め込む
エアリアルのコンポタージュ味を発見したのは思いもよらない収穫
しかし練乳チューブが見つからない
パンコーナーの一角なあったのに…
『欲張るな』
諦めの呪文を唱えることにした

レジ待ちで前の客のカートの中がカルビーのポテトチップ九州しょうゆ味だけで埋めつくされているのにどうでもいい想像がはたらく
でも持ち主の男の態度がなんだか鼻についた

ビックサイズのアイスクリームを求めてもう一件
このアイテムは必須だ
買い物って車で行ってもけっこう時間かかるもんなんだな…。






No.282 22/06/14 16:37
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

暴食暴食
ついついお菓子を食べてしまう
ついついアイスを食べてしまう
そんな習慣が定着しつつある今日この頃。

本日は喧騒の中スマホ見ながらトップバリューブランドの厚切りポテチを食べる
(ポテチは厚切り派)
ピザ味
他ブランドと比べると食感はふにゃとしている
価格相応だ。

スマホを持って反対の手でつまむ動作が疲れる
何かスマホ建てになるようなものはないだろうか
…サイフなんかどうだろう
半折れサイフ
でもこれじゃあ角度的に首が疲れる
いやサイフを少し開いて立てれば

ほら!
使い込んだ革だから机の上に置いても滑らない
重いスマホでも左右の傾きが同じだから支えられている
角度調整も可能
どうでもいいところで知恵が発揮された。
人差し指でポテチつまみ薬指で画面タッチを片手ひとつ
どうぞご参考にしてみてください。



No.283 22/06/28 16:10
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

エレベーターボーイになっている
荷物が乗った台車を指定階へと運ぶ役目
1台2台3台
押し込むだけで汗がにじむ
鉄板の床材およそ5kg×25枚
125kgほどあるから力を入れないとすすまない
指定階に運んで空いている台車があれば回収
とにかくすばやく出し入れすばやく回収
最速のエレベーターボーイを目指す
回転回転

指定階で荷物を出し1Fボタンをポチッ
しかしエレベーターは無情にも上昇を始める

掃除のおばちゃんが乗り込んできた。
若い職人さんたちが乗り込んできた。
配達員が
弁当屋のお姉さんが乗り込んできた。

ここのビルは利用業者が多いらしい
掃除のおばちゃんたちは頻繁に乗り込んでくるし
なかなか最短距離での作業とはいかない
おまけにエレベーター内は蒸し暑いし

リーダーであろう掃除のおばちゃんが気さくに話しかけてくる
立場あるからか感じの良い人だ
密室の空間のわずかな時間の中他愛ない話で一盛り上がり
おばちゃんの引き出し方がうまいからだろう
見ず知らずの人間同士がすぐに打ち解けられる不思議

休憩時におばちゃんにこのビル内に喫煙所があるか訪ねてみる
7階にホテルのラウンジのような喫煙所がありますよと丁寧に教えてくれた。
右に曲がってまた右に曲がって
横開きのドアをくぐれば確かに。
一変した空間
間接照明の元煙りをくゆらせる

あんなオシャレな場所あったんですね!

No.284 22/06/30 18:16
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

列車の遅れを告げるアナウンス
まじかよ、7分…

向かいの乗り場は本日の学業を終えた制服の子たちでごった返している
その光景をみているだけで蒸し暑さが増してくる
ご苦労様。

本日はGEO店舗での本の棚入れ作業だった
GEOも新刊を扱っているらしい
段ボールの中身を確認してジャンルごとの棚の前に置いていく
実用書、文芸、
ジャンルの呼び名に触れる機会はこんな時しかないので勉強になる

棚入れは文庫コーナー担当
受け持ちは講談社
こういった作業は始めてだから探り探りやっていくしかない

あ…

す…

50音で分けて棚に入れていく
けっこう頭を使う
脳トレ作業
穴埋め方式
この名前なんて読むんだ?

本屋さんて意外と大変
本屋さんも楽じゃないみたい
めちゃアナログ作業
部数の多い本は全部棚に納めるべきか一冊だけ入れるべきか悩む

50音行によって冊数に隔たりがありあ行が多い
東野圭吾の部数が異常に多い
東野圭吾ってそんなに人気あんだ?
東野圭吾だけで一列埋まりそう
東野圭吾だけでどれだけ棚を埋めればいいのか悩む
背表紙の東野オレンジが鼻につく
事件起こしすぎだろ!

辻村なんとか
5分でおもしろい展開になる
部数の多さで今の売れ筋がわかってくる
今度図書館で借りてみようか
最初は今一並べ方がうまくいかず胃がきりきりしていた
次の出版社で要領もわかってきて少し気楽にできた






No.285 22/07/01 19:55
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

「○○番ください」
『コチラでよろしいですか?』

ん?
レジ係の東南系の外国人に差し出された箱を見て違和感を感じた
箱の厚みがない

「これじゃあ、ないですね…」

店員の背後に飾られているもの一通り見回してみるも紫色のデザインのものはひとつだけ
隣に日本人のおばちゃん店員さんに訪ねると20本入りはないという
こんだけ箱が薄いんじゃあフィルターも細くなっているんじゃないだろうか
細いのは嫌だな

「すいません、キャンセルで」

相手が外国人だったからか思わずそんな言い方になってしまった

他のコンビニならあるはず
地元に帰り着いて行き慣れた店舗に寄ってみる
ココもか、

「○○番の20本入りって廃止されたんですか?」

『ええそうみたいですね、
私はタバコを吸わないの詳しくわかりませんが店長に聞いてまいりますね』

見慣れた丁寧な言葉使いで接客してくれる男の子が確かめに行ってくれた
彼の接客態度にいつも関心させられている

『やはりこちらのものしか取り扱っていないようです』
「そうですか…じゃあまたきます」

店外に出スマホで確かめる
確かに20本入り廃止
今後は14本入りのみで発売
従来のものと変わった点はないという
なら…買ってみるか

再び店内に入ると丁寧な子は接客中で待っていると「レジお願いしま~す」の呼びかけで奥から出てきたのは東南系の外国人

けっこういるんですね。

No.286 22/07/04 18:51
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

会場設営の仕事
ただし地図にはのっていない
とりあえず番地周辺をまわってみることにした
そのうち見つかるだろう
工業地帯
歩いて探すにはひとつひとつの敷地が広すぎた

近辺の工場の守衛さんに目的地をうかがう
教えられた先は番地から外れた向かい側
更地
プレハブ小屋
看板もない
こりゃわからんわ!

担当者と合流しミーティングの内容に耳を傾ける
どうやらテントを張るらしい
要は地鎮祭というやつか
台風が来ている最中というのに
しかもテントは25メートルプールサイズの一棟だけの大きなものだった

昼食は弁当が出た
幕の内
確かにこういったお祝いごとに携わるとなっては出てもおかしくないだろう
ありがたいが弁当は持参しているのでお断りすることに
しかし結局持って帰って夕食にでも食べんさいねと優しく勧められ
断わりきることはできなかった

仕事は早めに終わり駅へと向かう道のり
右手に提げた弁当が邪魔になっている
エコバッグに入れた弁当が傾かないように気づかうのが面倒くさすぎる
乱暴に扱えないから肩が張ってくる
どこかに空腹で行き倒れそうな人はいないだろうか

電車の車内でインドであろう音楽が迷惑に響き渡っている
3人組の東南系の女の子たちはたぶんインド人
次に乗り換えた車内で弁当から匂いが漏れているのに気づく
対面席だったので匂いにも気をつかう羽目になるがどうしようもなかった。



No.287 22/07/05 13:58
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

菓子パンでも食べようか
昨日もらって帰った弁当を平らげてもなお食欲に余裕があるのは気温が下がって過ごしやすい環境になったからだ
吹き付ける風が心地よい
予報外れの傘が邪魔だが。

近くのスーパーのパンコーナーを物色
目ぼしいものはなかったが妥協して2品掴んでレジへと向かう
顔を伏せていた店員さん
近づいてきた自分に対して顔をあげた
目が合った瞬間ドキッ。

昔付き合っていた彼女!?
眉毛が隠れるぐらいのぱっつんの前髪
吸い込まれるような黒目
声を感じを確かめると声音といい大きさといい当てはまるものがある
もし気づいていたら声をかけてくるのか
気づかないふりで通すのか
そんなことが頭に浮かぶ、
横目で名札の名前を確認
違う、
でも結婚してれば変わるか
体格も線が太くなってるみたいだし
別人…?

自動会計機で支払いを進めている傍らも彼女の姿は視界に入っている
なんか目ヤニとっとる…
別人確定か!?気になる素振りなし!?
ヒマなの!?

まあそうでしょうね、
だって半生期前だもの付き合っていたのってww
思い出の姿と重ねても向こうだって変わっているだろうし。
思い出を美化している自分が怖い…
本当に別人だったのかな…
何かを期待する自分も怖い。

No.288 22/07/07 08:42
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

駅へと向かう通り道
朝一から体はすでに汗ばんでいる
今日も蒸し暑い
中学校の角を曲がり右側が林に面した長い下り坂にさしかかる
低い塀の上に黒猫がいるのが見える
お食事中のようだ
距離が縮まるにつれ黒猫が気づきこっちを見て警戒
ドライタイプのキャットフード
ドックフードかもしれない
間隔を空けその場を通り過ぎる

進行方向にまた別の猫の姿が見えた
この通り一直線状は猫が多い
その猫が見上げる先にはスーツ姿の男性
猫がその男性の一挙手を熱い眼差しで見つめていらのが遠くからでもわかる
ごそごそとかばんの中を探っている男性
ああそうか
たぶんあの黒猫のエサも

サラリーマンと猫
なんだか映える。




No.289 22/07/10 11:22
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

準備も整え出発報告
会社のポータルサイトを開いてログイン
『本日確認できる仕事はありません』と警告文が表示
え?なんで

紹介決定通知は届いてたし何かの手違いか…
すぐに思い至る
gmailの受信ボックスを開いて更新するとやっぱり!
お客様の都合でキャンセル
ふざけんなよ
面食らった状況に思わず口からついて出る
メールじゃなく電話してこいよ、
久しぶりに会社の対応ってこんな感じだったなと思い知った

今から仕事に行くという覚悟
高まった熱量のやり場に困ってしまう
のは一時だけ
よ~し休も~♪

このまま寝るという選択肢はなかった
予定通り今から外に出る
部屋に干した作業着
それに手を通すはずだったものがジーパンとTシャツに早変わり
朝7時前
頃合いとしてはちょうどいい
近所の集会所へ行こう

投票所は朝7時からやっている
朝一にやってくる顔ぶれといえば予想通りお年寄りの面々
自分以外お年寄り。
中に入ると10人ほどいて狭い集会所内が窮屈に感じる
受付で生年月日を伝え隣の受付で投票用紙を受けとる
候補者の名前を一通り眺めるがどれを書くかは決まっている
決められている

次に支持する党の選択
周りがお年寄りばかりだからか自分に対しても受付の方の説明口調がゆっくりはっきりとしたものだった
記入する宛は決まっているが一応一覧を眺める

ごぼうの党?
こんなのもあっていい。






No.290 22/07/15 19:19
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

もう歩けない…

ハードな肉体労働をこなした後の家までの距離が遠く感じる
もう歩けない
弱音を吐いてもそれでも歩くしかない

もう歩けないと泣きわめいた
つらいと意思表示をした
自分の意思で歩いてるわけじゃない
手をひっぱられてついていっただけだから
疲れに我慢できなかった
耐えれなかった
投げ出して心の底から意思表示した
首に手を回す瞬間はもうすぐ

大人はそれでも歩く
それしかない
それでもそれでも



No.291 22/07/16 16:08
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

引っ越し業を専門としている人間はどんな足腰をしているんだろう
段ボールを山積みして階段を駆け上がって降りて
こっちは下半身が悲鳴を上げてヒーヒーいってるのに
太ももがふくらはぎがパンパンになって
足がうまく上がらない

会社の移転作業ということで今日はいくらか楽ができるだろうと高をくくっていた
今週は毎日キツイ作業で肉体疲労が溜まっていたので今日は是非とも楽がしたい
台車で手押しエレベーターで上下移動
お疲れさまでした。
現場に到着し下見した建物内部にはエレベーターはなかった
自社の一頭地だもの
2階手上げ
コの字型に長めの階段を往復してゆくルート
へへ今週は全く楽できねえぜと笑えてくる

作業開始一時間でもうヘトヘト
あとは気力
無理矢理にでも気持ちを上げるしかない
こんなの毎日やってらんねー
引っ越し業者すげー
引っ越し業者最強説

中二階の更衣室にロッカーを入れ込む
入り口が極端に低い
昔の建築基準
中身が入ってるし4人がかり
なんとか運び入れたけれど床におもいっきりキズが入っていた
古い建物だからって業者は全く養生をしていなかった
危険予知不足だろこちらに非を求められても困る

あとトラック何台と頭の中で唱える
苦しい時こそみんなの心が通い合う
苦しい時こそ笑顔が浮かぶ
苦しいからこそ笑うんだ
お疲れさまでした!

No.292 22/07/19 18:32
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

玄関口から中の様子をうかがうと薄暗い部屋の中に家財が転がっている
この家の主を失った時点でそれらは全くの価値のないゴミ扱い

家の解体作業と聞いていたので建屋を壊した瓦礫を拾い集める作業と思い込んで現場に向かった
しかし家の中には物が置いてある
これって…
中のものを全て出さないといけないやつじゃないの…

外観の朽ちた一軒家同様内部も朽ち果てている
天井からは雨漏り場所によっちゃあ床が腐って穴ができている
臭気は土が腐ったような感じ
外は雨が降っているのでほこりっぽさはないものの息をするのもためらってしまう
これは仕事なんだ、
割りきってやるしかないじゃない

玄関入口の真隣に車一台入りそうな開けた入口がある
右の壁際には観音開きのコカ・コーラの背の高いショーケース
左側にはアイスクリームの文字が入ったスライド式の冷凍ケース
中央部にはガチャガチャ
ここは以前駄菓子屋だったんだ。

自分の中の子ども心が反応する
心なし気持ちが弾んでくる
その反面寂しくも感じる
時代の流れの目の当たり
生活品の中に紛れ混んで出てくる非売品の景品
何十年か前なら欲しくてたまらなかったかもしれない
特賞なのであろう手のひらぐらいはあるハエのビニールゴムのおもちゃがかまちに置かれている
今みるとただただ気持ち悪い
もう子どもの神経は理解できないだろう

夜逃げしたんだって。

なんだか悲しいね




No.293 22/07/25 21:36
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

毎日面白い映画を求めて再生してみるも当たりはなかなか見つからない
「ピクセル」という映画はまあまあ面白かった
その関連で表示された作品
「レデイプレイヤー1」

VR世界
アバター
似たような作品はいくつか観てきた
なんとなく世界観っていうのは予想がつく
スピルバーグが制作に関わっているのか
ならきっと面白いでしょ。

面白い作品っていうのは開始の10分でわかる
それで引き込まれなかったら観る気が失せる
これ引き込まれるやつだ…

ありきたりなストーリーなのに観入ってしまう
何もツッコミどころを感じさせない
不自然さを感じさせない
圧倒的な迫力
CGが圧巻
知っているキャラクターが続々出てくるのが嬉しい
20年後の未来の設定だがどこか現実味を感じさせる

ガンダムじゃん!ww

自分の中のベスト1が塗り変えられた
やっぱスピルバーグすげー。

No.294 22/07/25 21:37
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

No.295 22/07/29 17:14
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

今年の夏はセミの動きが活発
外を歩いてると道の上を這っているクマゼミをよくみかける

仕事終わり
家に帰りつく前に途中の公園で一服するのがいつもの流れ
煙をふかしながら空いてる手の方でスマホをいじる
そこへ何かが足下に飛んできた
大きな固まり

No.296 22/07/29 17:28
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

うそ!?でかいムシ!?
と反射的に振り払おうと思ったがよく見るとアブラゼミ
なんで足にとまってきた?
振り払うのをやめ様子をみることにした
こんな出来事は滅多にない
どうせすぐにでも飛んでいくだろう
とたかをくくっていた

セミはズボンの上をよじ登り始めた。

俺は木じゃねえぞ?



No.297 22/07/29 17:36
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

いやいやいや、どこまで懐っこいセミだ
さすがに服の上までくると引き剥がそうかと考えた
頭のてっぺんまでのぼってきそうな勢い
ゾワゾワしてくる

ぞわぞわ…

No.298 22/07/29 17:52
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

大人になるとムシを触るのが苦手になる
のはなんでだろう
気持ち悪いから?
行動パターンが読めないから?
はっきりとした説明はうまくできない

たまに家の中に小さなクモが現れることがある
慣れないうちはクモだクモ!って気味悪がったけどピョンピョン跳ねる姿をみて愛くるしく感じてきた
たまに洗面所の斜面でもがいてるのをみて救出してあげることがある
そういうところで免疫がついてきた

どこまでのぼるんやろこいつ
地肌にセミのトゲトゲした足は痛い…

No.299 22/08/06 18:59
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

10円玉にカビが生えたような有様になっている
そろそろ決着をつけないといけない
今というタイミング…

一時期アセロラの入ったスポーツドリンクにはまっていた。
最寄り駅へ向かう道沿いにそれが売られている自販機があり頻繁に購入していた
ある時お金を入れても商品が出ないことがあり販売元に電話をした。
すると後日封筒で返金代が送られてきた
謝罪の文が記載された紙一枚と
ご丁寧にプチプチで包装された百円玉と10円玉の130円。
充分に誠意が感じられた
良い会社だと思った

なんとなくすぐに使わずそのままにしておいた
2ヵ月後ぐらいになんとなく使う気になって包装をといてみた
包装の中身もさらにご丁寧に硬貨を横一列にテープを貼って固定されてある
ここまでしなくてもいいと思うが誠意はやりすぎるぐらいがちょうどいいのかもしれない
ありがたく使わせていただきますという気になる
元々は自分のお金だけど。

びりびりびりとテープを剥がす
硬貨がそれぞれに分離される
それを掴んだ瞬間違和感
手に張り付いとるがな、
テープが溶けとる、

指でこすってみる
ティッシュで拭き取ってみる
硬貨をお酢につけてみた
効果なし
硬貨だけに?
粘着性の強めのテープ

めんどいから放置!



No.300 22/08/06 21:57
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

今日は一日中家の掃除に時間を費やしていた
やっと腰を落ち着けることができたのは夕方6時前

全てをやり終えた後のベランダでの一服
傍らには硬貨が4枚地面に置かれている。
太陽光を利用して表面のテープが剥がれないかなとダメ元で今朝から仕込んでおいたが
指先で確かめてみると変化はない
でしょうね。

疲れは充分すぎるほどたまっている
ゆっくりと本でも読もうと思っていた
でもめんどくさいことを先送りにするには勢いがありすぎた

カッターの先端でガジガジ
粘着物がわずかに毛羽立つ
効果は今一つ
先端の尖ったピックでも削ってみる
カッターよりはいい
なかなか根気のいる作業だ

テープが張られていたのはご丁寧に全て表側の絵柄の方
裏面の年号の方ならまだ削りやすかったことだろう
誠意が重すぎる
シールはがし液を使えばあればすぐに解決するんだろうな

あじさいと思っていたけど桜
法隆寺と思っていたけど平等院鳳凰堂
どこかで刷り込まれた思い込み
きっと真実に興味がなかった

寺の模様がはっきりしてきた
なんだかこの作業が信仰深いものに思えなくもない
重要文化財が掘り起こされる瞬間の気分を垣間見たような見てないような

平等院鳳凰堂には阿弥陀如来がどうたらこうたら
10円玉には仏が宿っている
そう考えてみると10円玉も馬鹿にできないかも
この面倒くさい作業にも意味があったのかな?





No.301 22/08/11 16:53
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

ペットボトルが空になった
1リットル用意していたものが底をついてしまった
夏の暑さ
この量だけでは足りない

家まで歩いて20分ほどの距離
節約の為我慢
できない
体が水分を欲している
冷たいものを欲している
近くに安く買えるスーパーなどない
自動販売機は至るところにある
自分の中のボーダーラインは100円以内が好ましい
30円追加するのが惜しい
でも水分が欲しい

以前水は体にあまり吸収されないから麦茶がいいと仕事場の人から言われたことがある。
そのことを教えてくれた人が個人的に苦手意識をもっていた人だったので
その一言は強く自分の中の知識として残った

今やコカ・コーラ製品で市民権を得たやかんの麦茶
知り合いはこれを気にいっていて箱買いしてると言っていた
初めて飲んだ時はそんな言う程?麦の味が強いといった感じ
でも今は選択の余地はない
とにかく渇きから解放されたい

冷たいものが上から下に充ちていく
一気にクールダウン
うまい。
キンキンに冷えている
そういえば自販機に描かれた白くまが冷たく設定しているよと言ってたっけ
今の体の状態にはたまらないものがあった
たまらない希少価値があった
対価交換以上のものがあった
価値あるものにはしっかりとお金を払わなければ。

No.302 22/08/26 13:08
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

スマホの調子がおかしい
ここ何週間
動作が遅いしフリーズしてしまう。

思い当たるのは不定期更新のバージョンアップ
ページを消すのにいちいちこれを常に実行するか一度だけかという表示が出るようになってからだ
この確認表示っていらないよね

原因をさぐる
アプリのインストールしすぎかと使っていないものは消した
見返すことのないたまりこんだ画像も消して容量を空ける
改善しない、

日に日に症状が悪化している
サイドメニューやアップメニューが重なって表示されたりして画面がバグる
その度にもれなく小さなストレスのおまけがついてくる
そんな状態に振り回されている毎日
そして今朝

何気なしにひらめきが降りてきた
一回再起動してみたら?
電源を入れる
ホーム画面すらまともに出なくなっている
サイドメニューが出ない
電源のオンオフさえ判断しづらい
ヤバいな末期状態だ

数分してサイドメニューが出る
再起動!
タッチしても反応しないので連打
修理に出すか買い換えるか頭をよぎる
なんとか再起動状態に入ってくれた
どうだ?

さくさく
サクサク動く
サクサク動くのに感動
なぜこんな単純なことに気づかなかったのだろう
パソコンではアップデートすれば再起動は常識なのに
とりあえず調子が悪くなったら再起動だな。


No.303 22/09/09 22:30
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

僕はみんなが思っているほど壊れていない

ずっと今まで逃げ続けてきたけど…

No.304 22/09/10 19:08
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

だいぶ寝てしまった、
起きるようにと自分の体に指令を出す。
かなり寝てしまったのは間違いない
セットしていたスマホのアラームの音さえ気づいていたのかは覚えてない

現時刻を確認する為棚の上の目覚まし時計に手を伸ばす
いつもの位置にない
掃除をしたせいだ
どこかに移動している

じゃあスマホでと45度体をひねって腹這いで椅子の上のものに手を伸ばす
ゲッ、もう6時前じゃない。
4時に起きようとしたはずが2時間もオーバー。
窓の明るさは陽が沈みかけているものか…
やっちまった感が湧いて出る

上体を起こすと胃が持たれているのがたまらなかった
昼間の暴飲暴食のせいだ
みそラーメンシュークリームポテチコーラ
夕食までの1時間外に出て消化につとめたい

風はひんやりと落ち着いていた
心地いい
空は夜に向けての準備にとりかかっている
お決まりのコースをふらふらした足取りで進んでいく
何か景色に変化はあるだろうか
土曜日らしい穏やかな交通量があるだけだ

歩いて10分
最寄りの球場へ到着
外周の駐車場で腰を下ろす
人通りが少ないのでたまり場になっている
一服しながらスマホを見つめる

今日は7時半に起きて買い物行って2週間ぶりに部屋の掃除洗濯
午後からパソコンで映画観て暴飲暴食して3時から昼寝
目覚めた頃には1日が終わりかけていた

今日は本読まなかったな。
もう暗いや。





No.305 22/09/10 22:43
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

毎日映画を1本観ている
YouTubeも最近つまらなく感じてきたから
面白い映画を求めて今日もザッピング
洋画のみ
吹き替えのみ
ホラー意外アニメ意外のジャンルで
なるべく現実味のあるストーリーで

夕食後この作品を観てみようと思った
短いあらすじを読んで興味をひいた
どん底というキーワードには興味をそそられる

最初はながら観賞だった
面白い映画はすぐに観入ってしまうもの
でもなかなか心を掴まれない
今すぐにでも観るのをやめないのは主人公のクレイジーさに惹かれるものがある からだ
その周りの人たちもクレイジー
それが先に進むにつれて味わい深いものになって感情移入されていく
真っ直ぐだからクレイジー
自分の心に素直だからクレイジー

No.306 22/09/12 19:12
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

仕事終わり
電車で帰る
帰宅時間帯なので当然のこと席は空いていない
リュックを正面にかけてつり革に掴まる

1駅つく度に人が乗り込んでくる
感染対策で席が少ない車両なので人との距離にはまだ余裕がある
乗り込んでくる人

乗り込んできた人たちはすでにいる人たちに習って同じ方向を向く
目線の先には男女入り混じった後頭部が並んでいる
目線の前には小太りのサラリーマンのおっさん
長門裕之似とわかるのはおっさんがこっちを向いているからだ
恋人同士が喋る距離感でおっさんつり革を握ってこっちを向いている

いやいやいやおかしいだろ、
考えたらわかるよね?

しょうがないので退いてドアにもたれることにした。


ぴんこ~ん!

自動改札のゲートに阻まれる
さっきチャージしたのに。

コンビニのインド人店員にたばこの銘柄を伝えても伝わらない
自分が吸うものは商品番号が決められてないから銘柄でいうしかないのに。

違う違う、上
そのななめ上
を2つ、
を指でジェスチャー
ちゃんと頭を下げてありがとうございましたと言ったところは感心した。

こういう流れの日ね。


ファミマアイスでクールダウン…







No.307 22/09/13 19:36
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

ここのところ体の調子が今ひとつだったので今日は薄いナイロンの長袖を着て仕事をした
季節の変わり目だからだろうか
暑い夏が終わって落ち着いてきた時が一番恐いのかもしれない
忙しく働いて休みになったとたんどっと疲れが出るような

程よく汗をかいてデトックスできた
代謝が良くなったように感じる。

家路に向かう頃には辺りはすっかり暗くなっている
耳に響く秋虫の合唱
季節の終わりを告げ季節の始まりを知らせる。

No.308 22/09/20 19:28
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

台風終わり
帰る頃には外はすっかり暗くなっている
肌寒さも感じる
あってよかったナイロンパーカー
立ち並ぶ街灯
心地よいコオロギの鳴き声
乾いた風に乾く瞳
煌めき放つ車のヘッドライト
秋の気配を感じるPM7:24
足取りは軽い──。

No.309 22/09/25 12:45
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

思っていたことが現実化する時
なんか導かれているなあと感じる
最近身近で起こっている
自分の中で言い訳する理由探して言い訳する理由生み出して断ってたら1コマも進めない
運命のルーレットは回り始めない
嫌なことは嫌だけどおもいきってやってみて見方が変わるといいなあ。
嫌な理由探すのも嫌だなあ。

No.310 22/10/01 19:08
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

いつの間にか10月に突入していた
土日に働くのってなんか気楽だ
なので日にち間隔を意識しない
サービスデイといった気分。

6日間連勤してやっと感覚がマヒし始める
こうなったらしめたもの
考えるよりも体が反応する
疲れがたまっているので程よく適当になれる程よく諦められるよく寝れる
どこまで連勤が続けられるのか記録を伸ばしてみたくなる。

怖いのは休み明け
なんか仕事するのが億劫体がぎこちない
イチから始めなくちゃならないような気分
時間が経過するのが遅いどっと疲れる。

あと今年残すところ3ヵ月かー
なんてなんとなく思いながらその残りの期間でいくらお金を貯めれるか目標をたててみる
がんばるかーって思う日もあればもうあまりがんばらなくてもいいかーなんて思う日もあり
とりあえず寝たら気分は変わると眠りの質を試行錯誤する毎日。


No.311 22/11/07 17:06
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

マイナンバーの更新に行ったきっかけでペイペイを利用するようになった
15000ポイントゲット!
遅咲きの電子マネーデビュー

レジでアプリのバーコードをかざして店員さんにリーダーで読み込んでもらう

ブルブル。

スマホがバイブしたら決算完了
楽チン!小銭を探す手間がいらない
お金を払ったという感覚がないのでおもわずありがとうございますと口に出てしまう。
ペイペイを使うのが楽しい
日本も徐々に電子マネー推奨化が進んでいっている。





No.312 22/11/09 17:37
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

昼食を終え図書館の学習室にて本を読む
金持ち父さんの投資術。
ストーリーを交えて分かりやすく書かれている頭に入りやすい

1時間も経たないうちに頭がぼーっとしてくる
カクンと一瞬寝落ち
イカンイカンと気を引き締める
しっかりと集中するために食後のスイーツは我慢したのだ
集中集中!
文章を上から下に流し左に折り返しひっかかったところはもう一度読み返しふにゃ…

なんか一瞬の間に夢みてる
どうしても眠い
図書館に来ると必ず眠気が襲ってくる
しかしここは学習室
係の人はいないので
おはようございます!やら大丈夫ですか?やらがんばってください。やらと無理矢理起こされる心配はない
カラダが欲するがままに机に突っ伏すとしよう
仮眠をとった方が効率があがるだろうし
目覚めた頃には額に跡が残っていることだろう

寝て回復したところで再びページを進めていく
100ページ過ぎた頃には小さな達成感が湧いてくる
なんかまた眠気が来たな
体もギシギシしてきたし
俺は机にずっと座っていられないタイプのようだ
なんか他のことが気になる
スマホ見てみようかなとか考えちゃう
そろそろ席を立つか
限界だな

体がふらふらする
こんな時はアイスで気分転換だろ
近くのスーパーへと向かう
ここはビスケットアイスかな~
スパイファミリーの最近観てるし
お。

スーパーカップ紫。
紅茶クッキー。

これでしょ!!





No.313 22/11/12 17:15
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

抽選のガラガラ
色のついた玉の出るやつ
通称ガラポン。

景品上位はオモチャ
中位はアミューズメントパークのチケット
下位は調味料やエコバッグ
安い作りのガラガラなのでゆっくり回してもらう
ぽとっ。

作業内容はステージでの補助と記載
舞台を組み立ててあとは雑用だろう
地元のイオン
土曜日。

クライアントと合流して入館証を首から下げる
場所はいつも週末のイベントが行われている館内の中央のひらけたスペース
長机3つにエレベーター下の壁にプリントされた絵をテープで簡単に張り付ける
装飾のキラキラ
完成。

ステージというか小規模のイベントコーナーといった感じ
小一時間程で準備完了
まだまだ拘束時間はたっぷり
嫌な予感がひしひしとする。

担当の女性から今日どういったことをやるかの説明
子育て応援イベント
お客さんへの案内内容
え…?

彼には呼び込みや誘導やってもらった方がいいかしら
もう一人の上司らしい女性が持ち場確認している
は…?

ちょっといいですか、?

事情を説明
運営までやるとは聞いてないです、
納得はしてくれたが補助的なお客さんへの対応はやらされることに。
そりゃ3人だけだからねえ
ぎりぎりの配員だしねえ
やるしかないのは目に見えている
こうなるなら応募なんてしていなかった、
なんてグチはすぐに切り換えるしかない。
子供相手にぎこちない笑顔を向ける。



No.314 22/11/20 18:14
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

習慣化した仕事終わりのアイスクリームタイム
今日もファミマルの百円チョコバニラを買うつもりでファミマに寄る
無え!
店舗が違うとあるところとないところがある
じゃあチョコクッキー?バニラクッキー?
量少ないしな~

もうひとつファミマルシリーズ発見
でっかいバニラモナカ120円。
これにしよ。
あとブラックサンダーひとつ

「ペイペイで」

硬い、それでイイ!なかなかイケる
かじってもかじっても減らんぞ
200mlって食べ応えあんな~
ペヤング大盛り食べてこれ食べたらコスパ最強腹パンでしょ!
絶対もたれる(*´-`)


No.315 22/11/21 18:19
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

仕事終わりの買い物
食パンがきれていたので。
駅から家までの道中に2ヵ所スーパーがある
どちらにするか
家から近い品数は少ないスーパーか
駅から近いマックスバリュか
マックスバリュするか
歩きながらアイスを食べることにしよう時間が惜しい。

安い食パンが無い、
なら一番好きなフジパン本仕込みにしよう
あとお菓子
サワークリームオニオン味は食べ飽きたからフレンチなんとか味にしよ
あとしょうゆマヨ
あと袋ラーメン買お。

全種類88円均一
ラ王担々麺いっとくか
トップバリュの袋ラーメン40円wwワロタ
家計に安い!絶対味薄いだろww(*´-`)
あとビスケットアイス
こんなもんだろ
ちゃっちゃっと会計して帰路につこ。

めちゃ並んでる!、まあ夕方6時前だからな
こういう時WAONいるな~
セルフレジで現金払いと電子マネー払いが別れているから
ペイペイ使えないからな~
前の客立ち位置表示無視して詰めてるし。

虚ろな目つきで待つことにしよ…

No.316 22/11/26 20:07
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

土曜日の仕事
予定より早く終わると思いきや残業する始末
今日はかなり肉体を酷使した
帰り際街のイベントを観てみたくなる
でも暗いので一刻も早く帰路につこう
6時すぎるともう暗い

帰りの電車
時間のタイミングが悪い
一服して待つ
時間通り来ない電車
しょうがないさと気持ちを落ち着ける
車両点検て。

12連勤オワタ
明日は休み
ディスカウントストアで習慣のアイス
2本買っちゃえ。

ここでしか買えないきなこ餅アイス
コレスキ!
きなこの香りともちっとした食感
疲れた体に甘さが染みる

続け様にロッテのアーモンドチョコクッキーアイス
歩きながらかじる
人通りが少ないから成せる技

チョコ濃厚さすがチョコ専門メーカー
しっかりした味
そして下部のクッキー
このアイスはボリュームは劣るが一度で二度の味が楽しめる
バタークッキーにバニラが絶妙に絡み合って味変
クリミークリミー
バターバニラってクリミー過ぎる
むはっ。

今日もありがとう。

No.317 22/11/28 21:39
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

過去に一度経験したこの感覚
パニック症?
高速道路走行中に異変を感じる。

トラックの助手席
リース会社の配送助手
運転手は言葉づかいこそ丁寧だが車内での会話は必要最低限ほとんどない。
営業も兼任しているため取引先との電話対応も同時並行
車の速度もけっこう飛ばす
いわゆる仕事ができるタイプってやつ。
頭の中ではつねに状況の段取りなど考えていることだろう
気軽に話しかけるのも気がひける

目的地は県外遠方
一日のほとんどが移動に費やされるのを覚悟
車内の会話のない状況に耐えれなくはない
自分もそこまで口数の多い方ではないから。

唯一窓を解放する瞬間といえば運転手がタバコを吸い始める時
吸い終わるとすぐに窓を閉めきってしまう
閉めきった空間は苦手…

ETCを抜け加速を始める車
積み荷をあまり詰んでいないのか車体のサスペンションが弱いのか
段差を通る度に座席が浮き上がって腰に衝撃が走る
乗馬のような受けのような…

広がる景色を眺めてやり過ごす
到着までやり過ごす
まだまだ先は遠い
なんとなく気分が悪い様な
なんか詰まる
息がうまくできない…
これってデジャブ?
苦しい、息が止まる
息が止まるとどうなる?
これヤバいやつ
逃げ場ない
止まれない
パニックを抑える
息を吐け長く細く息を吐け!
大丈夫大丈夫!
マスクの下で必死の気道確保

改めて自覚する閉所恐怖症…。
配送無理

No.318 22/11/30 16:33
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

この時期学校へのパソコンタブレットを搬入する仕事が頻繁にあっている
本日は県内の高校
最寄り駅で下車すると学生たちも降りてくる
通学時間帯とかぶっている様


グーグルマップをなぞって向かう
けっこう田舎
目先には学生の群れが歩道いっぱいに広がっている
辺りには大人自分一人
なんか気まずい
追い越しづらい…

気持ちを落ち着かせようと別のことに意識を向ける
女子高生の制服の下のふくらはぎが筋肉質でたくましい
周りと見比べると同じくたくましいきつね色
体育会系の肉付きだ
田舎ならではだからだろうか
スポーツに力を入れている学校だからだろうか
実に健康的な足だ
なんて変態すれすれなことを思いながら学生たちと同じ方向へと歩いていく
この子らについていけばたどり着くだろ。

現地で他の人達と合流して仕事開始
大人数いるので多少の手抜きができる
自分はどの役割をすればいいか探りながら動いてみる

今日は寒い
昨日雨が降った影響で冷え込んでいる
必然とトイレが近くなる
はあ~。

肩の力が抜けたところで目先の壁に立て掛けられていた教訓の書に目がとまる

性格は顔に出る
生活は体型に出る
本音は仕草に出る
美意識は爪に出る
清潔感は髪に出る
気配りは食べ方に出る
芯の強さは声に出る
ストレスは肌に出る
落ち着きのなさは足に出る
人間性は弱者への態度に出る

思わず撮らせて頂きました🙏



No.319 22/12/01 17:34
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

アイスを食べるかどうか…
気温10度を下回って今日は中にヒートテックを着込んで上着は防風素材
仕事でそれなりに肉体を酷使した
外を空気で手がかじかむ
アイスを食べるかどうか…

買うなら駅を出て少し遠回りになるがファミマ
食べると胃腸が冷えて夕食に差しつかええるリスクはある
甘いものが食べたい
どうするか…






たぶん買う。

No.320 22/12/12 07:32
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

昨日は久々に寝坊した
あれ、そういえばアラーム止めなかったけかな?と意識を取り戻して時計に手を伸ばすと起床時間から2時間近くが経っている
一瞬時計が壊れたんじゃないかと疑う
でも現実だ
外はすでに明るい、
頭がフル回転して今からの一挙手一投足を選ぼうとする
何を優先する!?

余裕がないのにとりあえず一服
さっと肺をニコチンで満たして即行動
とりあえずシャワー

毎朝のルーティンとしては次は歯磨きだがうがいだけで済ませる
すぐに髪にドライヤー
なかなか乾かない、
半乾きでワックスをつける
決まらなくても時間はかけらない!

弁当は諦めるか?
いや、昨日のカレーでタッパーに入れるだけで済む
乱暴に作業着に着替えて家を出る
ひたすらダッシュ
信号無視ごめんなさい
日曜日なので空いてて助かる
走れ止まるな
小刻みに手足をうごかせ!

なんとか間に合った~。

No.321 22/12/13 16:08
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

「令和発行の500円玉って販売機で使えないんですよ~」
昨日仕事で一緒になった馴染みの人が言っていた

令和の500円?

一度もお目にかかったことがない。

2千円冊といい500円玉といい使いづらいもの作ってどうするんだろうなww ww

「そういえば毎回2千円札で給料を払うクライアントがいてさあ──」
「マジっすか~ ww」


今日は仕事が早く終わったので病院に行くことにした
顔に塗る保湿液が失くなりかけているので皮膚科へ。
病院で貰らい始めてからというもの市販のものは使おうと思えない
年末連休に入る前に行きたかったので今日が頃合いだ

昼3時
患者は多いだろうな
4時頃には終わるかな
なんて院内へ入ると待ち合い室の席はがらがら
ラッキー♪
すぐに名前を呼ばれる

診察時間も約1分
こちらの要望と現在の症状を伝え即終了。
そういえば先生の雰囲気いつもと違っていたな
髪型がいつもと違う後ろでくくったオールバックスタイル
清潔感漂う大人の女性って感じ
女性は髪型ひとつで印象を変わるんだもんな

支払いを済ませ隣の薬局へ向かう
お薬手帳を持っているか聞かれるのは毎回煩わしい
今日は持ってきてないんですよ。って申し訳なく言わないといけないような気がして
て「今日は」って毎回だろww

薬代を払う
毎回予想を上回る安さに拍子抜けする
そしてかえってきたおつり


これか!!

No.322 22/12/13 17:02
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

寒いなー寒いなー風が強いかな寒いなー
だからアイス食うww
帰りのアイスはやめれない

馴染みのドラッグストア
菓子ラーメン青のり
今日は何アイスにしようか
目についたソフトクリームバニラ
これだ

ソフトクリームってイマイチな印象あったけど食べてみたくなった
昨日観たクラナドの影響
学園祭でトモヤがトモヨに手渡しソフトクリーム
食べようとしたところに生徒会員の男に呼ばれてトモヨは食べれずその場からなくなく立ち去る
生徒会員の男が去り際不良のレッテルを貼られているトモヤに一言
生徒会長のトモヨが唯一問題を起こす時はあんたに関することだけだあんたのせいでトモヨのイメージが悪くなると捨て台詞
このまま一緒にいると迷惑をかけてしまう
別れた方がいいのではないだろうか
暗い影を落とすトモヤの右手には崩れ溶けたソフトクリームがずっと握られていた。
だったかな?


寒いのでウォーキングイート
なかなかいけるじゃないか
ふわふわ食感だし。
採用!
レパートリー昇格!

No.323 22/12/14 18:32
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

仕事帰りのバスの中
通路の両端に立つ帰宅へ向かう人々
自分もその中のひとり
満員の車内
乗降車する人の体ががすがす背中にぶつかってゆく
通り道が狭いのでしょうがないのはわかっているが
不愉快
ショルダータックルさながら。
キャプ翼かよ

今週は不思議と仕事場の人と交流を深める機会が多かった
そういう時は大概アクシデントに見舞われた時
ピンチはチャンスってこういう時にも使える言葉なんだろうな
アクシデントに腐らずに待て。

いくらか空いてきたもののなかなか乗客は途絶えない
帰宅時間だからな
今日は寒いからな
車内の暖房がほどよく効いていることに気づいた。


No.324 22/12/19 14:00
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

みんなが集まる場所
顔馴染みの人がいる現場
20人程の中ほとんど知っている
頼ることができる気持ち良く仕事ができる
クライアントの方々も良い人ばかりだ。

寒い昨日に続いて雪が降っている
こんな日が出たくない
でもそれだけ我慢すれば他は何も問題はない
今日は半ば遊びに行くような感覚
知り合いに会いに行く。

作業が始まればみんな積極的に動き始める
呼吸の合わせ方もお手のもの
手を抜いていても誰かが動いてくれる
こんな場所はここぐらいだ
こんな場所はここだけだ
今年一年の締めくくりのように
今年を締める忘年会のように。

それじゃまた!
みんなが気持ち良く帰ってゆく。




No.325 22/12/23 18:36
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

ぎゅうぎゅう…

仕事帰りの博多駅
くたくたに疲れたあとのもうひと仕事
前後左右密着
帰宅ピークの時間帯
遅れている快速に乗れてよかったけど
時間を短縮できるのはいいけれど
乗り心地はしんどすぎる
ひとり乗り込んでくるごとに前方から圧がかかってくる
押すなよ押すなよ
前ふりじゃねえ。

乗り換え待ち
いやいやこれ以上増えたら無理だろ
「すいません前に詰めていただけますか~
そこまだ余裕ありますよね~」

やっと出発。
しかし次の駅でさらに乗り込んでくる
押される押される
なんだろこの人のどうしても乗りたいんですっていう執念
思わず押しすぎだろって声が漏れる
前後からぎゅっと挟まれている
特急で帰るべきだったな

No.326 22/12/23 21:07
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

雪の日にJRを利用するのは怖い
特に夕方以降
特に都心部
大幅に時間に遅れる
前触れのなく待っていた便の運行が中止になる。

体を押し潰される車内に窮屈さに耐えきれず2駅目で途中下車
快速では停まらない駅で停車してひとつ前の列車の発車を閉ざされた空間のなかで待つ始末
向こうの方から「非常停止ボタン押してください!」との緊急を要した声
自分今にも窒息してしまいそうだった
一旦扉が開かれた瞬間「すいません出ます」と車内から飛び出る
おそらく気分を悪くされた方は駅員さんに介抱されただろう

2時間ぐらい送らせたらいくらか空いているだろうか…
一駅分歩いて逆戻りしよう
快速が停まるところに…
その途中ファミレスでもあれば夕食がてらゆっくりしたい…
夜の吹雪の降る中を歩くのって相当ツラい…

駅前に近づくにつれお店のネオンが増えていく
安心する
長居できそうな店を探す
うどん屋ウエスト
一度も食べたことないけどチェーン店だからいくらか長居できるだろう

寒いから汁ものだろうと考えていたが迷いに迷ってカツ丼大盛りを注文
心が折れないよう願かけのつもりだったかもしれない。



No.327 22/12/23 21:40
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

一口目のわかめ汁はだしが効いていて美味しかった
カツ丼のカツ肉はたんぱくで今ひとつに感じられたがあたたかい食事にありつけたことに感謝の気持ちが湧いてくる
ありがてえ…
あたたかい。

食事をし一服を終えた頃は8時前
いけるか?
行ってみるか?
改札上の電光掲示板で状況確認
遅れは何分ぐらいか
そろそろだなとホームへ続く階段を登っていく
乗降口で並んでいる人は少ない
いけるんじゃないか。

待てども待てども列車は来ない
遅れ表示の時間を過ぎている
待ち続けた果てにその便の欄は電光掲示板から消え次の便が繰り上げられる
なんだこの仕打ち
どうなってんだJR
発狂しそうな衝動が込み上げてくる
もう信用できない…
理性を抑えなくちゃ…

一度博多に戻って特急に乗るか
特急は最優先されるだろうから
乗客も普通列車よりも少ないはず
こういう時にこそお金を惜しんではならない
こういう時にこそお金は惜しげもなく使うもの
たった600円で安心が買えると思えばいい。
特急券ってどこで買うんだっけ…

特急到着まであと15分
少し余裕が出てきたので自販機でコーンスープを買う
同じ方面のホームでは普通電車が出発しようとしていた。
この時間帯になってもぎゅうぎゅうだ
もうあの空間の中に入る気になれない…
俺は余分にお金を払うことを選ぶ!
かなり遠回りだったけど。

14分遅れで特急到着…




No.328 22/12/23 21:46
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

到着を待つ列を見て特急も駄目かと思っていたが乗り込むと余裕で座れた
しかも車内は広い
快適。
これが特急かあ~とほくそ笑む

困った時は特急!
苦い思い出とともに心に刻む

No.329 22/12/27 18:59
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

明日は仕事が決まらなかったので休み
30日までぶっ通しで働く計画が達成できなかった
まあしょうがない。
しばらくやる暇がなかった部屋の掃除をしよう
明日は晴れそうだしこのタイミングを活かすべし
タイミング。

2022年振り返ってみればタイミングに恵まれていた
運の流れがよかったというか。
占いは見てないけど、
「2022年はあなたにとって幸運の年になるでしょう」
と書かれていたならば
ですよね~!
って納得できてしまう。
「あなたの人生を変える人が現れるでしょう」
現れました!
言いきれてしまう。

2022年よく働いた
中身の濃い一年となった。
弾みがついた2022年
2023年はその勢いにのって転がっていくだけ。

No.330 22/12/29 19:39
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

一瞬何歳と書こうか迷った
今日が誕生日だったからだ
今日までギリ40?
いや今日から41だ
一の位が0から1に変化しただけで「おれ、もういいおっさんじゃん!?」
と軽いショックを覚える

タイミーで入ったクロネコヤマトでの2日間だけのバイト。
誓約書に数字で書いて実感

41か~
41…。

No.331 22/12/31 12:51
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

今日から正月休み
いつもより寝るのが遅かったので昨夜から休みは始まっている。
なので今朝の目覚めは9時
なんとなく買い物に行こうと思い立つ

緊張感のない1日
なにも急ぐ必要もない
時間がゆっくりと感じられる
通りに面した飲食店
シェフがテーブルの上でせっせとオードブルの盛りつけをしているのが外からうかがえる
働いている人それを気楽に眺める人

駅を出て目的地の方向へ進路をとる
辺りの風景を見るのも不思議と楽しく感じられる
鼻歌もついて出る
何不自由のない暮らしだなだけど心満たされぬ~

19歳頃につるんでいた友達から借りたGLAYのアルバム
puresoul。


何不自由のない暮らしだな だけど何か満たされぬ
そんな夜もあるだろう そんな夜もあるだろう
何を恐れているのかも わからず街を飛びだした
必死でつかもうとしている 栄光は大きな意味を

明日に投げかけたとしても 望まない結末もある
繰り返す暮らしの中で 避けられぬ命題を今
背負って 迷って もがいて 真夜中
出口を探している 手探りで

賽を振る時は訪れ 人生の岐路に佇む
共に見た数々の夢を 追いかけ汗を流す仲間もいたな
声を上げ駆ける少年を 振り返る余裕すらなく
擦り切れた若さの残り火 この胸にくすぶらせている
「未だ 夜明けは遠く」


賽を振る時は訪れ
賽を振る時は訪れ。
鼻歌出現率高めww

No.332 23/01/03 13:58
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

そうだ三社参りにでも行こう。

正月をどう過ごそうかやり過ごそうかもて余しまくっている三が日
酒も飲まないし人と会うこともないし
ふて寝のように惰眠をむさぼって現実逃避
悪い夢なら覚めてくれといわんばかりに枕に顔を埋める
視界の隙間から差し込む陽光
今日も良い天気か
いっそのこと雨が降ったらいいのに
正月早々晴れ間が続いて縁起がよいのは良いことだ
でも起きる気がしない。
陽を遮る布を被る
正月なんて消化試合

何度寝かを繰り返し睡眠の限界を感じる
腰が痛い
起きよう…

寝てる間に何気に考えていた
今日何をしよう
正月3日目の今日何をしよう

定番の三社詣りだな


目覚めがすごく良かった
だって10時間も寝てんだもの
時刻は午前11時前か
さっさ支度して家を出よう

近所で神社巡り
徒歩圏内で行ける神社はたくさんある
頭に最初に浮かんだ神社
まずはあそこに行こう。

天下泰平
万民和楽
平和を願うノボリが出迎えてくれる
明智光秀だな。

150段程の急階段を登り到着
3日目ともあって人が少なくてほっとする
犬を連れた老夫婦
消防団の人たち
お清めの手洗い場は使用されていない
本殿に直行する

一礼
鈴を鳴らせないのはしょうがない
賽銭箱に50円玉を放る
二礼二拍手
黙掌。
ここでは吸い込まれるような感覚はなかった

No.333 23/01/03 14:15
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

牛丼大盛
みそ汁おしんこセット。

近くにすき家があるのを知っていたので昼食はそこに決めていた
外から店内の様子を伺う
あまりに混雑しているなら諦めよう
カウンター席はいくつか空いてる
よし。

久しぶりに入った
注文がタッチパネルになっている
滅多に来ないから頼むのはド定番のもの

紅しょうがってこんなに辛かったけ?
体に暖めるにはちょうどいい
肉食うと力が湧いてくる
パワ~~!

No.334 23/01/03 14:44
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

次の目的地は母校近くの神社
平坦な道なりに進めば1時間以内
迷わずショートカットコースを選ぶ
住宅街の通りの坂道を登って行き止まり
遠回りに表通りへ逆戻り
次こそはと自分の嗅覚を頼りに坂を登る
緩やかな螺旋を描いた坂が続く
空が広がってきた

No.335 23/01/03 15:24
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

人の記憶は当てにならない
人の嗅覚は当てにならない
人の思い出は当てにならない
それでもいい
それでいきたい
試したい

学校の建物が眼下に見えた
目的地はそこの近く
神輿を担いだ思い出
自発的に参加したわけじゃないけど。
正門で学校の表札で見えた
違う
これ隣の学校だ
まだ先だ

鳥居をくぐる前から神聖な囃子の音
菅原神社。
一社目の八幡神社とは対象的に階段も少ない
手洗い場もあるし鈴もついている
表通りから近いためか参拝客はけっこういた

二礼二拍
やべっ、賽銭を入れる前から拝もうとしていた鈴鳴らしてなかったし。
今回は100円玉
賽銭箱の中に白布が敷かれていている
神社による違い
落とし穴を外れた硬貨が溜まっている
しっかりホールを目掛けて放る

なんか二度目は集中できなかったな。







No.336 23/01/03 16:06
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

甘いものを欲してきたので小休止がてら道沿いのスーパーで菓子パンを購入
その時に目をひいたコレ
メルヘンハットのみみ。

ネーミングに惹かれた
もっと別の名前にしてもよかったかと思う
でもこれはこれでいいんじゃないかとも思う
つまりメロンパンでいうところの端の甘みが凝縮しているカリカリの部分だけを堪能できる一品である。
というものだろう
山崎パン製造。

一口かじった瞬間瓦せんべいを思い起こさせた
チョコチップは豆のような歯ごたえ
カリカリのマドレーヌを食べたような感じ
感動なし。
次のマロン&マロンで甘欲は満たされた


No.337 23/01/06 19:01
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

帰りの電車が遅れている
なにか事故でもあった?
今日が今年最初の仕事初め
正月1週間休んでいたからぼちぼち仕事の感覚を取り戻さないとな。

今朝は片道40分の電車に揺られて集合場所に到着
集合時間ギリギリ。
少しでも電車が遅れたら遅刻でハラハラもの
その1本前の便だと30分前に到着するのでそこまで待つのは御免だった

息つく暇もなく駅前のロータリーでクライアントさんを発見
社名がついたトラックで来られていたので探す手間が省けた
お?
作業員に外国人がいる
どこの国の人だろう
顔つきからいって南米系かな
以前別の現場で陽気なペルー人と仕事したことあったけど。

運転席に向けて訪ねるとスリランカと応答
へえ~スリランカ、カレーですよね
そうです。
スリランカ馴染み無え、
難民?貧困国?どこらへん?
思いこみの知識が頭をよぎる。
ググると
スリランカ=インドの下の島国。
そういわれてみればインド寄りの顔つきだな
助手席に座ってしまったからには何か喋らないと気まずい
いくつかありきたり質問を重ねる
その応えを丁寧な言葉で返してくる
真面目な国民性なのかな

会話が途絶えたことを機にスリランカのことをWikipediaで勉強
知るきっかけはこういう時だ。

スリランカ人の運転する軽自動車で90分の移動
この人と接していつか旅行に行ってみようかなと何となく思えた
動機は単純でいい。


No.338 23/01/23 22:01
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

結局今目の前のことを全力でやるしかないかな
相手が言うヒントに耳を傾けて実行に移してみることかな
散々探し求めてさ迷い続けても答えは見つからなかった答えは出なかった
ただ次の課題に備えて準備を整えるだけ
毎日ベストを尽くすだけ
一年を振り返って去年よりもよくできたなって自分の成長を実感する
それが今の答え
今の自分を納得させる答え
少しずつセカイが変わりますように。

No.339 23/01/25 08:58
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

『明日つもるってよ』

1月25日。
JRは遅れそうで怖いからバスで行くことにするか…
昼食は公園で持参の弁当は無理だな…
昨日超寒かったし
少し歩いて松屋で食べよう…
こんな日こそ出し惜しみすると後悔する
ちょうど1ヵ月前のクリスマスも雪が積もって電車に乗るのに懲りたからな

支度をして家を出る
所々の白い固まり
思ってたよりもそうでもない
去年のクリスマスの方が積もっていた
凍った地面で足を滑らせてないように慎重に足を運ぶ
あの時よりマシだ
最悪の時よりマシ
最悪を知っているから大丈夫!

No.340 23/01/26 12:25
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

つかまえていてねいつまでも~~

店内で河村隆一の曲GLASSが流れている
懐かしい。
大きく口を開けた歌い方が脳裏に浮かぶ

昼食
寒いのでファミマのイートインでイート
普段弁当など滅多に買わないので物価の高さに戸惑う
400円大盛りナポリタンはもうないのか
10数年前だったからな
じゃあどん兵衛でも、
あがっとる!
ロシア革命の影響かな、
どれにしようか…

結局貧乏人のチョイスはペヤング大盛りになるか
おにぎりとパンで500円で収まった。

3分経ってお湯を素敵ようとポットの周りの台を探るも捨てる穴がない
店内スタッフに申しつけ下さいと手書きのメモ
ピンクの髪の可愛い顔した小柄なお姉さんにお願いする
あはい。とバックヤードへと引っ込んでゆく
なんか面倒をかけてるようで悪い気になる
ラーメンにしたらよかったかな

…お湯捨てるだけにしては時間がかかっているような
蓋を剥がして手渡してくれた
蓋の上にソースの使いきったやつを置こうと思っていたんだけどまあいいかありがとう。

じゃっかん延びてる
でも仕事で動きまわったのでするすると入っていく
ガラス越しに外の風景を眺めながら落ち着いた時間
暖房完備で快適
雪のような雨
上がるかなー。

No.341 23/01/27 16:19
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

二週間続いたホテルでの床の張り替え作業
今日で終わった
終わりなんてあっけないもので終わってしまうとなんだか寂しく感じる。
毎日腰が痛くなる想いして張り付いたカーペット剥がして午後からは部屋のカーテン取り付けて掃除機かけて
会話なんて作業確認するぐらいでほとんどなかった。

最終日
口数の少ない床屋さんの笑った顔を初めて見た
昼食もとらずにひとりで黙々と仕事をこなしてゆく姿に職人という言葉しか当てはまらない
全てのフロアをひとりでやった
カッコいい職人さんだった
最後の挨拶だけまともに会話できた
最後の最後で距離が縮まった
出張で来られていたので帰ってゆっくりやすんでくださいと口からでかかっていたけど
「これから○時の新幹線で○○行くねん」

もう次の現場にいくらしい
手荷物とトランクを押しながら人足先に去っていく

カッコよかった職人さん

No.342 23/02/08 22:31
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

原点
潜在環境
潜在意識
ふとした時に沸き立つ苛立ち
自分の感情を抑えられない
抑え続けてきたものが制御できない

僕のヒーローアカデミア
今回の話のテーマは家族。
家族の立て直し
崩壊
亀裂
子への強要
親からの支配
パワハラ横行
家族は磐石ではない
家庭は治外法権でまかなわれている
すでに崩壊しかかっているのに気づくのは子だけだろうか
崩壊する前にてめえの腹を割れ。
ぶつけて傷をつければ理解してくれるのかな
優しくすれば理解してくれるのかな
もう理解を求めるのは諦めた
ただ正しくあろうと心を氷漬ける
正しさに炎を
貫徹に氷結を。

No.343 23/02/14 21:02
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

これすげえ…

2.5次元舞台。
面白いのかそれ?
アニメの実写版を舞台でやるってどうなん?
動画サイトで興味ある映画は見尽くした
アニメもそこまで気が向くものがない
つまんねーな。

原作との差があったら速攻冷めて観るのやめるだろうな
ちょっと試しに観てみる
コスプレした役者
ミュージカル。

声を張り上げてセリフぶつけ合う役者たち
映画を観ている時の半分のボリューム量でも耳に響く
とりあえず黙って10分観てみろ。

背景の映像で臨場感を演出
アクロバティックな動き
相当練習しているんだなと素人目にもわかる
映画越えてるだろこの作り込み
なんだろう役者の全力さに何度も目頭を熱くさせられる
魅せられる
熱いもので感情が揺さぶられる
2.5次元舞台すげえ…

これはアニメであってアニメじゃない
舞台であってアニメである
熱いぜ…
これ以上のものはない。

須賀健太すげえ
みんなすげえ。

No.344 23/02/22 17:43
チキン ( 40代 ♂ jqzpye )

ブラックサンダー
チョコバット

昼食後や疲れを感じた時に食べる組み合わせ。
各2個ずつか

今日は確定申告の入力で疲れ果てた時
ああーチョコ食いてえ…
と帰りにコンビニへ

なんかチョコバットがいつもよりとても美味しく感じた
箱買いしてみようか。
夢のような計画が頭をよぎる
ネットで調べてみる

アマゾン…高い
楽天市場…おお個数×原価を下回って安い!
ページを開いて詳細を確認。
購入意欲は高まっている

反射的にツッコミが口から漏れていた
断念。

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