日常。
名前→風花 ふうか
年齢→中1
容姿→たぶん普通
趣味→なし
将来の夢→無し
…
「こんにちはー風花です。どうやら私。この小説のような主の暇つぶしの主人公になるようでーす。ほんと、迷惑ですよ。個人情報なのにね。私の日常を書くらしいです。」
19/03/06 10:00 追記
話の進み早いですが許してください。
主より
ピピピピッ…ピピピピッ
風花の部屋にけたたましいアラーム音が響いた。
「んぁ…?」
寝ぼけているせいか上手くとめられない。
「もう!うるさいなぁ!起きたってば!」
叫んだのと同時に目が覚めた。
「…私なにやってんだ。アラームに叫んで。バカバカしい」
アラームをとめ、1階へ降りるとキッチンから甘くふんわりとした香りがした。
キッチンへ向かうと、お母さんがフレンチトーストを作っているところだった。
「お母さん。おはよう。」
「あら!風花、おはよう。今日はフレンチトーストよ。」
「…見ればわかるよ。」
「そうね…うふふ」
そう言って笑うお母さんはスミレのように上品で、ひまわりのように輝いていて、すごく…綺麗だった。
そんなことを考えながらお母さん特製のフレンチトーストを食べて、準備をして学校へ行った。
私は学校までの通学が好きだった。
朝のわずか寒さとほどよい温かさ。
この中で1人、とぼとぼ歩きながら考え事をする。
そんなことをしているといつも気がつくと校門の前だった。楽しい時間はあっという間だ。
本当にそう感じた
>> 1
「おはよっ!!風花っ!」
教室に風花が来るなり、一目散に駆け寄って挨拶をしてきてくれる女の子。「おはよう。夏美」
そう、夏美。
髪はツインテールで見た目てきには世間的に言う【ぶりっ子】でも可愛いから私はいいと思ってる。
でも1部の女子からは嫌われていて…それでも堂々としている夏美は正直かっこいい。
<キーンコーンカーンコーン>
「夏美。席につかなきゃ。」
「うん!じゃ!」
朝のホームルーム。
私の学校はニュース発表がある。
朝、ニュースでやってたニュースをみんなの前で発表する。
ランダムで当てられるから、毎日ニュースを見なければならない。
いつ当てられるかわからない。
毎日ニュースを見てて、死亡ニュースが多いと思う。
私のような人が生きてていいのかという気持ちになる。
あ…今日は夏美か。
どんなニュース言うんだろ
「…えっとー昨日○○市で地震が起きたので気をつけなければならないなと思いました!」
パチパチ…
夏美嫌い同盟のヤツらがなんか言ってる。
「そんなのみんな知ってるよ笑」
「んねw」
「もっとマシなやつにすればいいのにww」
夏美も聞こえているはずだけど堂々としてる。
やっぱりカッコイイ。
笑うと輝いて、上品で芯がある。
なんか、夏美はお母さんに似てる。
>> 2
先生の話。
長い。
めんどくさいを一周まわってなんでそこまで話せるんだろうって尊敬してしまうぐらい長い。
校長はもっと長いけど。
「…ということでーえー今日も勉強頑張るように。じゃ、ホームルームを終わる」
ホームルームが終わって夏美といろいろ喋ってるうちに、またチャイムがなって1時間目の授業が始まった。
中学生になって1番驚いたこと、それは授業ペースが早い。
ノートも沢山書くし、話もされる。
こんなに早かったらただノートをひたすら書くので精一杯だ。
でも勉強はまぁまぁ得意だから別にいいんだけど。
まぁ、こんな感じで毎日ふつーに過ごす。
毎日ふつーに笑う。
それが私の人生のモットー。
夏美やお母さんみたいには輝きたくない。輝いたらふつーじゃない。
ふつーじゃない所もあるかもしれないけど、それは隠す。
あー。今日もやっと、学校が終わった。
家に入るとカレーライスの匂いがした。
夜ご飯は、カレーライスか。
「おかえり風花。」
「ただいまお母さん」
「今日は…」
「カレーライスでしょ?」
「残念!うふふ…スープカレーでした!」
「そうなんだ。出来たら、呼んで。」
「分かったわ。うふふ…」
やっぱり輝いてる。眩しい。私には眩しすぎる。
自室に戻ってギュッと目を閉じた。
『死にたい』
…宿題やんなきゃ。
>> 3
…コンコン
「風花、ご飯よ」
風花は宿題をする手を止め立ち上がった。
日記を隠して部屋から出た。
階段を降りると、お母さんの歌声が聞こえた。
アイドルグループの歌だった。
その歌声は普通の人ならうっとりするような歌声だった。
でも私はイラつく。あの歌声じゃなくて、歌詞でもなく、あるアイドルグループということだった。
イラつくイラつくイラつくイラつくイラつくイラつくイラつくイラつくイラつくイラつくイラつくイラつく…
「風花?そこで何してるの?具合悪いの?」
「お…お母さん。具合悪くないよ。ただ、お母さんの歌、綺麗だなって思っ
て。」
「そう…褒めてもらえて嬉しい。」
とお母さんはまた、眩しく笑った。
その眩しさにすこし、苛立ちを覚えた。
私の本当の気持ちにも気づけず、眩しく笑うお母さんがウザかった。
いつも眩しく笑って…
あの時も。
「…風花?ご飯食べるよ?」
「…あ。うん。」
おいしい
「ごちそうさまでしたー」
「美味しかった?」
「うん。美味しかった」
感想を言って自室へ向かおうとしたところ
「明日は何にしようかしら」
とお母さんのぼそっとした声が聞こえた。
…明日生きてる保証なんて。無いよ。
私も。お母さんも。
2月13日(水)__________________
夏美とお母さんは相変わらず眩しくて。
私はふつーをうまく演じ切った。
うまく笑えた。
死ねはしなかった
_____________________________
私のふつーじゃない所。
『死にたがりなところ』
隠し通そう。
お母さんにも夏美にも。
私さえも忘れてしまうぐらい。
>> 5
その日は気分が乗らず学校を休んで、散歩へ行った。
登校時間のように気持ちよかった。
朝のことなんてどうでも良くなった。
ガチャ
「ただいまお母さん」
…
「お母さん…?」
お母さんを呼びながら風花はキッチンへ向かった。
いつものようにご飯のいい匂いがして、人影が見えた。
「なんだ…いるんだお母さん。今日のご飯は…」
そこに居たのはお母さんじゃなく、真っ黒なマスクをしてフードを被った見知らぬ男だった。
キッチンは真っ赤で後ろに涙を流したお母さんが倒れていた。
「ひっ…!」
とっさに風花は短い悲鳴を上げ、キッチンから飛び出した。
チッ…短い舌打ちが聞こえて後ろから足音がした。
追ってくる。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。お母さんお母さんお母さんお母さん…
風花は吐き気とめまいに耐え走り、限界になり始めた時、体に強い衝撃を感じ、意識を失った。
>> 6
目を開けると夏美が涙を流していた。
「風花ぁぁぁぁ…」
「なに…。私まだ死んでないよ。」
「風花!!!」
「勝手に死んだと思わないでよ…」
「よかったぁ…」
「…!!!お母さんっっ!!!」
「どうしたの?お母さんに何かあったの?!」
「…うん。」
風花は夏美に詳しく話した。
夏美は「待ってて!!看護師さんに言ってくる!!」と言って病室を飛び出して行った。
「っ…。」
風花はあの時の光景を思い出して吐き気がして、我慢できなくて吐いてしまった。
お母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん…
涙も嘔吐も止まらなかった。
そこへ夏美が戻ってきて背中をさすってくれた。
本当にこの子は強い子だな。
またそう感じた
>> 8
「…は!」
「…んん…」
「あ、おはよ。夏美。」
「おはよう!」
目を覚ますため、顔を洗いに行くと目が腫れていた。
「お母さん…。」
風花がそう言うと夏美は寂しそうな顔をして、口を開いた。
「風花。お母さんの病室、行く?風花が辛ければいいんだけど…。風花が来てくれたら、お母さんも嬉しいだろうし…」
風花は黙って夏美に返事をした。
「うん…ついてきてくれる?」
夏美はニコッと笑い
「もちろん!」
と言った。
…
お母さんだけには、死んで欲しくない。
心臓が、はち切れそうだった。
ピッ…ピッ…
「お母さん…」
お母さんの眠っている顔を見ると、イライラした。
なんで、お母さんなんだ。
お母さんなんで鍵閉めなかったの?
なんで抵抗しなかったの?
なんで逃げなかったの?
なんで私は…散歩なんて行ったの?
お母さんと散歩に行けばよかった。
そしたら…お母さんは…
どんどん怒りが込み上げて叫びそうになり息を吸った時
「風花。大丈夫。風花は悪くないしお母さんも悪くない。犯人が、悪い。犯人しか、悪くない。」
「でも…」
「犯人しか悪くない。ドラえもんがいないかぎり、過去を振り返ったってなにも出来ない。今に向き合わなくちゃ」
「ドラえもん…助けてよ。」
ー日記ー
2月14日
なんでお母さん?
私じゃダメなの?
なんで?どうして?
また、吐きそうだ。
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