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この世界の片隅に

レス32 HIT数 834 あ+ あ-

小説家
18/11/24 22:57(更新日時)

この世界の片隅に


18/11/24 21:31 追記
その他 10編収録

No.2748722 18/11/24 20:50(スレ作成日時)

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No.1 18/11/24 20:55
小説家0 

哀愁漂うこの季節

坂道にピンクの花が咲いた

No.2 18/11/24 21:00
小説家 

>> 1 広島の呉にて

豆腐屋を営んでた私は

それを見逃さなかった

No.3 18/11/24 21:03
小説家 

>> 2 だってそのピンクの花は

周作さんの生まれ変わりだもの

私は周作さんが生まれ変わるの

ずっと待ってたんよ

No.4 18/11/24 21:05
小説家 

>> 3 周作さんは

この世界の片隅に

私を見つけてくれんさった

だから

今度は

私が周作さんを見つける番

No.5 18/11/24 21:07
小説家 

>> 4 あなたは

何の因果で

こんな花になりんさった?

喋れない

動けない

それなのに

何故

そこへ突っ立っておるん?

No.6 18/11/24 21:09
小説家 

>> 5 のお、鈴虫さん

あんたはこまいのお

柔らかいのお

温いのお

しかし鈴虫さん

あんたはもう豆腐屋なんか営んで
おらんじゃろお

No.7 18/11/24 21:11
小説家 

>> 6 あんたはもう人間じゃなかろう

よう自分を見てみい

あんたはもう鈴虫じゃ

ワシは花に生まれ変わったけど

あんたは鈴虫になったんじゃ

No.8 18/11/24 21:13
小説家 

>> 7 私は……鈴虫になったんかいね

悲しくて

悲しくて

泣いても

美しい音色しかでんのかね

No.9 18/11/24 21:16
小説家 

>> 8 のお、鈴虫さん

ワシはこう思うんじゃ

この世界に不変なものは

存在しないが

姿形を変え

永遠の何処かで

また

巡り会えることが出来るのだと

No.10 18/11/24 21:20
小説家 

>> 9 ワシらは

こうして

姿形を変え

また

巡り会うことが出来た

これは誠に喜ばしいことじゃ

ワシは幾年も

この坂道で

堂々と生き続ける



No.11 18/11/24 21:23
小説家 

>> 10 鈴虫さんは

ずっと

鳴き続けてくれ

決して悲しまず

楽しんで

思いっきり鳴いておくれ

ワシが寂しゅうならんよう

思いっきり鳴いておくれ

No.12 18/11/24 21:25
小説家 

>> 11 周作さん

うちは

思いっきり鳴き続けるよ

周作さんが寂しくならんよお

思いっきり

思いっきり

周作さんに聞こえるよう

うちは鳴き続けるよ

No.13 18/11/24 21:28
小説家 

>> 12


こうして

その坂は

鈴虫坂と呼ばれる様に

なったので御座います



No.14 18/11/24 21:30
小説家 

>> 13 【完】

No.15 18/11/24 21:33
小説家 

第一話

チルチルとミチルの青い鳥

No.16 18/11/24 21:36
小説家 

>> 15 チルチルが住んでいるお家は
とても貧しいのです

どれくらい貧しいかと言うと

毎日、鶏卵かけご飯で

家にWi-Fiがありません

当然、家にパソコンもありません

No.17 18/11/24 21:40
小説家 

>> 16 チルチル♂ 13歳
ミチル ♀ 8歳

家族構成は複雑です

チルチルは、母親がミチルの父親で

父親はミチルの従兄弟の父親です

No.18 18/11/24 21:41
小説家 

>> 17 ミチルは

従兄弟の母親が生んだのですが

父親が誰だか未だに分かりません

No.19 18/11/24 21:43
小説家 

>> 18 そのため、ミチルは親戚から

キメラと虐められていました

No.20 18/11/24 21:46
小説家 

>> 19 チルチルは毎日、学校へも行けず
働いていました

メッキ工場で

アメリカ軍の使用済みの弾丸を

ヤスリで磨いて

日々の生活の糧としていました

1日、5000発は磨かないと

とてもでも生活出来ない程でした

No.21 18/11/24 21:50
小説家 

>> 20 チルチルは

野草の花をラムネの瓶に生け

町中を放浪しました

低い

半ば泣いたような声で

お花はいらんかねぇー

お花はいらんかねぇー

……と。

No.22 18/11/24 21:54
小説家 

>> 21 ある昼下がり

チルチルはいつものように

紙ヤスリで弾丸を磨きながら

憂鬱に浸ってました

No.23 18/11/24 22:06
小説家 

>> 22 幸せとは何だろう

なして俺は

生まれてきたんやろう…

日々、汗水たらして働いて

薄給で

それさえも親にとられ

鳩の餌を食べることは

幸せ何だろうか

No.24 18/11/24 22:09
小説家 

>> 23 常に手を動かし

単純作業ばかりしていると

どうしても

気持ちがブルーになってしまう
ものです

No.25 18/11/24 22:11
小説家 

>> 24 チルチルは耐えれなくなり

工場長に胸中を吐露しました

No.26 18/11/24 22:14
小説家 

>> 25 チルチルは

泣きじゃくりながら

脂身の浮いた

顔を見つめながら

話しました

No.27 18/11/24 22:17
小説家 

>> 26 すると工場長は

そっとチルチルを抱き締め

こう言いました




俺が慰めてやるよ




ワキガのアーモンド臭が

チルチルの鼻を過りました

No.28 18/11/24 22:21
小説家 

>> 27 工場長が続けました

ワシはYouのことが好きなんじゃあ!

頼む、俺の言う通りにしてくれ!


…と

No.29 18/11/24 22:31
小説家 

>> 28 ほひほひ……

冗談でしょう……!?



作り笑いをしておどけて
みせましたが

チルチルは

工場長が

本気だと察しました

工場長の顔は

脂身で光り

目をギラギラと充血させながら

チルチルに襲いかかりました

No.30 18/11/24 22:48
小説家 

>> 29 取っ組み合いになり

チルチルは

無意識に

傍らにあった

冷凍さんまで

工場長の脇腹を刺しました

No.31 18/11/24 22:56
小説家 

>> 30 チルチルの腕に鈍い感触が
走りました

ムニッとして

なんとも不快な感触が

ふと工場長を見ると

冷凍さんまが工場長の脇腹を
貫通しており

腹から血を流していました

No.32 18/11/24 22:57
小説家 

>> 31 でかした

あじけなことを……

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