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【君たちはどう生きるか】

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高校生
18/05/02 11:39(更新日時)

昨夜、TBSで『池上彰と7つの大事件』という番組が放映された。
その中で、【君たちはどう生きるか】というベストセラーになった本が紹介され、ドラマ化したものがやっていた。

クラスで虐めがあり、仲間で助け合おうと約束をした。しかし、仲間たちが殴られている所を目撃した主人公の男子は、怖くて助ける事ができなかった。この日を境に友情関係は亀裂が入り、主人公は学校に行かなくなる。叔父(母親の弟)に仲裁を頼むも、却下され、自分の口から気持ち(助けられなくて悪かった)を伝えなさいと言われる。勇気を出して学校に登校した主人公。仲間に謝罪し、許しをこう事に成功。一件落着…みたいな内容。
簡単に言うとだが…。実際はもっと主人公の葛藤や、仲間たちとのやり取りがあり、内容は濃い。

しかしいくつか違和感を覚えた。

上級生に殴られている仲間たちを助けられなかった事を、情けない男とか、裏切り者とか、他人(ひと)は簡単に云うけれど、じゃあ自分が当事者だったら助けられたのか?

助けに行けば自分もヤラれる。
暴力を受け、怪我をする恐れ、場合によっては怪我だけで済まされないかも知れない。
なぜ暴力が恐ろしいかと言ったら、生命の危機に直結するからだ。人間に取って死の恐怖は凄まじいので、暴力を恐れるのは当然である。つまりそこから避けようとするのは人間の本能であり、情けないヤツだと誹謗するのはおかしい。

けれど人間というのは、我の強い生き物で、自分が当事者ではない時は(外野でいられる時は)、「見過ごすなんて情けない男〜(笑)」「やり返しなよ!」と勝手な事を云う。我だけは強いが、怖くて立ち向かえない自分がいるからだ。
主人公が、仲間を助ける事ができなかった自分に後悔したり葛飾するのは良いけれど、安全な場所で傍観してる者が貶す資格はないと思った。

もう一つは、仲間たちが主人公を許すシーンだ。
上級生に殴られている自分たちを見過ごした主人公を許す心理が、いささか観客(視聴者、読者)に都合のよい人物として動かされているように感じて、しっくりこなかった。

友達に、「助けられなくてごめん、怖かったんだ」と泣きながら謝られたら、許すとは思う。
許すというか、怖かった友達の気持ちは分かるし、自分が逆の立場なら助けられたのか?と言われたら、難しかったと思うから。けど、だからと言って、これまで通り、仲良くつるめるかと言ったら…やはり複雑な気持ちがある。
つまり、もう過ぎてしまった事をいつまでも許さないと怒っても仕方がないという気持ちから、友達の謝罪を受け入れただけで、それは何事もなかったかのように、これまで通り仲良しだった友達に戻れるという意味ではないという事だ。

ドラマでは、仲間たちは完全に主人公を許し、またもとの友達に戻れる…という単純なハッピーエンドで終わっていたので、ちょっと人間の心理の描き方としては浅いのではないかと思った。

けれど、主人公役を演じた加藤清史郎が味のある演技をしていて、派手さはないのだが、心の葛藤を表情豊かに表現していたのが良かったと思う。

No.2639392 18/05/02 11:39(スレ作成日時)

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