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SIDE STORY GUNDAM Ζ IF2

レス7 HIT数 967 あ+ あ-

作家
18/04/04 08:43(更新日時)

あらすじ
宇宙世紀八十年ア・バオア・クーの戦いの後地球連邦軍とジオン軍の間に終戦協定が結ばれた。
皆突然訪れた平和に歓喜した。連邦兵兵士まジオン軍兵士も一般市民も。
しかし地球に残した戦争の傷跡は大きく地球は病んでいた。さらに腐敗しきった連邦軍上層部による戦後の行政退廃。そして得るところのなかった戦争によって国力は衰え一般市民の不満は高まっていった。各地で暴動が起きはじめた。
地球連邦政府は国民の怒りの方向を戦争を引き起こした旧ジオン共和国に向けることにより国民の統制をはかろうとした。そして秘密警にジオン狩りが始まった。
その秘密警察を人々は『ティターンズ』と呼んだ。
しかし旧ジオン軍ともとホワイトベースメンバーにより結成された『エゥーゴ』はアムロ・レイを救出し一路月に向かうなか連邦の追撃は止まない。
アムロのやり方に納得がいかないなかも彼はリックディアスを駆り連邦パイロットライラとコンタクトを取るのをカミーユたちエゥーゴメンバーは見つめる。
物語はさらに混沌へと進む……。

※前スレ SIDE STORY(略)の続き。矛盾や設定の交錯などはあると思いますが了承してください。
※『ティターンズの旗のもとに』などいくつか外伝作品も関わるかもしれません。

No.2620041 18/03/23 06:58(スレ作成日時)

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No.1 18/03/24 19:16
作家0 

甘すぎます、大尉。
エゥーゴの拠点のひとつ“楔(くさび)の園”を襲撃しようとしたルナ2の部隊ライラ・ミラ・ライラのヘイズル隊およびヘイズルを搭載した艦隊をアムロが交渉で引き上げさせたことを若きエゥーゴ兵カミーユ・ビダンは糾弾した。
わかってる、とだけアムロは大人びた顔に苦いものを混じらせモビルスーツデッキにエゥーゴの新鋭機リックディアスを駆りコクピットから降りた。
「だが時間が稼げたのもアムロ大尉のおかげだ。民間人と非戦闘員はシャトルに乗せコロニーに向かってもらう」
カミーユの上官にあたるクランプ曹長は肩をおさえさらに付け加えた。
「“楔の園”は捨てる。ティターンズ、連邦どちらが来るにせよここは沈める」
「捨てるのか」
アムロは背から振り返りクランプを見て苦渋の表情があった。
彼の脳裏には一年戦争でサイド7を襲撃したシャアの部隊によりコロニーが襲われ自分や幼馴染みフラウ・ボゥ、ハヤト・コバヤシたちが白い戦艦ホワイトベースに乗りその後の戦争に巻き込まれていく姿が重なる。
やむを得ないのだ、とクランプは言う。
宇宙市民、つまりはスペースノイドにとってはコロニーはもとよりジャンク屋など宇宙に住む者にはたとえコロニーの端にくっつく作業基地や小屋のようなものあるいは岩礁に付く作業場なども“家”そのものだ。もちろん現在のエゥーゴはティターンズにより元ジオンによるテロリストというレッテルを貼られている。
「時間をどの程度稼げるかにもよるが」
「シャトルは一足先に出るが護衛をつけるさ」
いつの間にいたのかアムロの監視役らしい黒服の紳士らしい老人グランドが怪しい笑みを浮かべた。
「シャトルの発射口は?」
「第三港だ」
「ありがとう」
カミーユ、とアムロは若き少年兵士を追いシャトルが発射する第三港に向かう。
“楔の園”はもともとデラーズ紛争を起こしたエギーユ・デラーズが戦後に急ごしらえで作った秘密基地だが、彼はその後別の暗礁宙域に“茨の園”をガトーたちと共に使用しここは使われなくなったがエゥーゴとして再編された際に使われるようになった。
カミーユたちが去った後にもう一機のリックディアスからカリウスが降りてきた。彼の操る機体はやや青みがかっている。
「アムロ、アムロ・レイ。彼を月に連れていくのですか」
頷く紳士グランド。
「そのつもりだ」

No.2 18/03/25 14:38
作家 

第三宇宙港。
“楔の園”もまたかつてデラーズたちが基地にしていた“茨の園”同様に数々の艦艇やモビルスーツなどの宇宙に漂うジャンクパーツや部品をもとに基地としてつくられ一見すると外からは港や基地とわからないつくりになっている。
第三宇宙港は月や地球側を表とするなら裏側にあたる方向にあり本来は連邦に気取られないための物資搬入口として使われていたがそこはいまは数機のシャトルがならび一機また一機とコロニーに向かい飛び立っていく。
ファ!ファ・ユイリィ。
カミーユの若い背中はシャトルに並ぶ列に少女らしい名を呼ぶ。
ふとアムロは気づく。
軍属がこれほどにいたのかという認識だ。だがかつてのホワイトベースもそれに似ていたなとふしぎと複雑に重なる。
ホワイトベースは本来はガンダムたちV作戦の新型機体を載せジャブローかルナ2に向かうはずだったがシャアの部隊の奇襲に遭い正式な軍人は多く亡くなりやむなく若いブライトやリュウ・ホセイ、自分たちが艦やモビルスーツを動かすのだった。いまの脱出していく第三宇宙港の様子はホワイトベースに乗り合わせた自分たちに重なるのだ。
カミーユ!あなた……。
列に並ぶなか中国系らしい少女が振り向いた。
「カミーユ!無事だったの」
「それはこっちの台詞だ。まだ脱出してなかったのか」
「だって……、このひと。あ、アムロ・レイ!?」
少女の名は花園麗(ファ・ユイリィ)。カミーユとはそのむかしサイド3で共に育ったが彼女や彼女の両親は戦後の混乱のなか一時期月に逃亡し運よくティターンズの迫害は逃れたという。
しかしカミーユが地球に降りる前に月に潜入や内偵任務の際に再会し彼女は間接的ながらカミーユやエゥーゴを支援していたという。
「あたし力になれたかな……」
「あ、ああ。ありがとう……」
兵士としてではなく少年らしく不器用に礼を伝えるカミーユにアムロはかつてフラウ・ボゥと親しかったサイド7の在りし日そしてホワイトベースでの日々が錆びた思い出として重なる。
「とりあえず連邦は一時的に退いてくれたがまだどうなるかわからない」
迂闊にアムロは口に出したかもしれないととらわれながらシャトルの脱出を急がせた。その様子にカリウスたちも基地内のモニター越しに見つめる。
「やさしすぎるな、彼は……」
モニターを見つめたカリウスの言葉だ。

No.3 18/03/27 07:03
作家 

カリウス・オットー。
かつてソロモンの海、現在は連邦の手に落ちたコンペイ島でソロモンの悪夢アナベル・ガトーと共に戦いかの『デラーズ紛争』を生き残った戦士である。
本来ならばアクシズ、火星と木星の間にある小惑星群に逃亡し力を蓄えた同志たちのもとにいてもいい彼だったが彼はデラーズ・フリートからジオン残党そして新たに再編(?)されたエゥーゴへ身を移した。
元ホワイトベースメンバーそしてアムロ・レイ。
一年戦争中にホワイトベースこと木馬ホワイトベースと戦を交えたことはないが木馬と白い悪魔の噂はいつの頃からか耳にしていた。
だが現在のアムロからは戦士の覇気というか気合いは少ないように思えた。リックディアスに乗ったことは一時の感情や気持ちからか不明だが、パイロットとしての腕は戦士の片鱗をのぞかせなおかつガンダムもどきらしいヘイズルとかいう機体とも互角かそれ以上に戦っていた。
交信内容はいささか不明だがルナ2の部隊に退くような通信だったようだと通信兵は聞いたらしい。
甘いと思うしナイーブ、繊細なのだろう。
第三宇宙港からはデブリ、宇宙に漂う塵などに紛れながら軍属や非戦闘員は何処かのコロニーへと向かっていく。
「いまのところ攻撃はないようだが……」
「敵は出方をうかがっているのだろうな」
グランドの怪しい老紳士の瞳が輝きカリウスも頷く。ただティターンズにせよアムロ本人がよもや実戦に出てくるとは思えない事態だろう。
どうする……。
カリウスは現場指揮官として判断を要せられる。ガトーほどにまだまだ未熟な点があり自覚もあった。
モニターには次々とシャトルが“楔の園”を出ながら分散していく。
「また会えるかな」
少女らしいファの表情に不器用な少年カミーユは曖昧に頷いた。ああ、と。
「あ、アムロさん。いえ大尉、カミーユをよろしくお願いします……」
「いや、俺は……。……わかった」
少女の期待を裏切ることはしたくないのはかつての一年戦争時に幼馴染みフラウ・ボゥの信頼を裏切った過去があるからか。ブライトにガンダムを下ろすと言われ。
さようなら、と手を振る少女の姿はシャトルのハッチに消え窓にわずかに映りシャトルはゆっくりと静かにデブリに紛れ消えていった。
「いいのか」
ついアムロは聞いた。
「なにがです」
いや、とアムロは口を閉ざした。

No.4 18/03/29 11:58
作家 

“楔の園”から少し離れた宙域にはティターンズのサラミス級巡洋艦ミザリィに率いられた艦艇が数隻いてミザリィのブリッジには艦長、ブリッジスタッフそしてヘイズルパイロットのライラ・ミラ・ライラ少尉がモニターに映る光点を見つめていた。
光点は“楔の園”からデブリや宇宙塵に紛れながら一点また一点と出ては他のコロニーやサイドに向かう様子だった。
アムロ・レイか。
艦長は憎々しげにライラからの報告を聞きながら敵と交信ライラを少し後ろ目に睨むようでも見つめるようでもあった。
「はい。エゥーゴに拉致されたアムロ・レイ大尉におそらく、いえ間違いありません」
ライラもまた大戦後にホワイトベースメンバーと共にマスコミ報道に出たアムロ・レイの姿は見ておりモビルスーツパイロットの間では伝説とされているのは有名な話だ。
かつてファーストガンダムを駆り連邦を勝利へ導いた伝説のエースパイロットかつ“ファーストニュータイプ”。
艦長は先ほど入った地球からの電文を彼女に見せ驚きの瞳が見えた。
“発 バスク・オム大佐 アムロ・レイ大尉を発見しだい敵基地もろともに殲滅せよ 宛 ミザリィ”
これは……。
ライラは息を飲んだ。
「しかしアムロ大尉は交渉を求めてたきましたが……」
「言いたいことはわかるが我々は軍隊だ」
「っ……」
ライラはわずかに俯く。
ティターンズの名が広がれば広がるほど地球や宇宙、地球圏そのものに災禍が広がりそれは拭いきれない染みのように広がるのではと思う。
艦長は言う。
「ジャブローからもシャア、……クワトロ大尉が率いる部隊が上がるそうだ。目的はエゥーゴおよびエゥーゴ月基地の殲滅、だな……」
「……あのシャトルについては」
「民間人や軍属らしいと敵基地から通信あり……私とて民間人を攻撃したいわけではないが」
ティターンズが現在のところ徐々に連邦政府、軍共に掌握しようとする動きがあるなかルナ2の部隊は発言力はそれなりにあるがあくまで一部隊にすぎない。
いまは休んでおけ。
艦長の言葉に頷きながらライラはブリッジを後にし展望室に向かう。そこからでも“楔の園”のジャンクや宇宙塵に紛れた闇に潜む人工物は見えた。
「アムロ・レイ……」
ティターンズ結成当時は正しいと思われた志は最近はバスクの力、それも私的な軍隊の色が濃いように思われ迷いがあった。

No.5 18/03/29 15:03
作家 

ガラガラ!
洞窟が爆ぜた。
ち、とシャアは舌打ちをした。百式改の金色の機体が目立つのだ。それは承知の上だがジェリドたちのチームワークは取れている証拠だ。爆煙と土煙を利用し洞窟内をバーニア移動し後退し地上に上がるか考える瞬間にもビームの輝きが飛ぶ。
「チームワークがよくなっている!」
瞬間ガンダムマーク2の黒い影がティターンズの濃紺色と共に見えエマかカクリコンか。
『エマ、カクリコン囲め……』
ミノフスキー粒子は濃くないためにジャブロー地下深部なためにそこそこ明瞭でジェリドの若い声が耳を打つ。
どうする、と考えながらも戦士の勘としてか偶然上に見上げた穴に機体を噴かした。
「早い」
瞬間脚部にビームが走ったのが見えた。リニアシート内のモニターにジャブローの模擬戦で使われる坑道ルートが蟻の巣なように映し出されるがジェリドたちも同様の坑道地図を使用しているのだ。
『大尉覚悟……っ!』
「なに」
カクリコンの甲高い声がノーマルスーツのヘッドフォンを通して聞こえビームサーベルらしい輝きが百式改の背を襲うが瞬間バーニアを再び噴かし後退しライフルで牽制した!
『くっ……近くにいるはずだ』
『焦るなカクリコン』
『大尉は近くにいるわ』
一対三の戦いは分が悪いが明らかに彼らは腕を上げカクリコンの機体らしいマーク2は濃紺色にツインアイを輝かせ迫る。
「ガンダムっ……!」
やむを得ずシャアは腰後部に装備されたビームサーベルを引きぬいてライフルを捨てた。ビームの弾けあう輝きが洞窟内に伝わり響きモビルスーツの稼働音が振るわせる。
『ジェリド、エマっ……』
「なかなか腕を上げた……。しかし……」
だがニ十メートル級の巨人たちが洞窟内で戦えば最悪生き埋めになる可能性は否めない。モビルスーツの稼働音やビームの弾ける衝撃の前では自然は脆い。
コロニー落としにくらべれば……。
忌まわしい記憶が瞬間よみがえるなかシャアは百式改の足を出しマーク2を蹴った。カクリコンが叫ぶ。
「ぐわっ」
「中尉はまだ甘い」
バルカン砲を斉射しながらシャアは機体を出来る限り上へ上へ上げた。
人間の心理として深い地底へ向かうよりごく自然なことだ。シャアの瞳は闇を好むようになっているがそれは歳のせいか性かわからない。
「ジェリドやエマは……」

No.6 18/03/31 15:58
作家 

皮肉なものだな。
シャアの百式改が上がったポイントはどこかの廃工場か捨てられた軍属の住宅他らしい。かつてはアムロが守りシャアが攻めたのがジャブローだ。
瞬間建物か何かがビームに弾けたようだ。
「うっ……」
ビームと建物の爆煙が視界を覆った時に再びビームの輝きが襲った。手際がよくなった……。だが負けるわけにはいかない。
「狙いがよくなっている……」
三人の若きティターンズパイロットたちは着実に腕を上げているのが機体越しに伝わる。
ドゥン!ドゥドゥン!
明らかにシャアの百式改の動きを封じようとする動きが見えた。
「しかし!」
後退しながらライフルを放ち通信を拾う。
『油断するな……、相手は赤い彗星だ……』
ジェリドは心得ているようだ。アムロには「地に落ちた」と揶揄されたが戦士としての腕は落ちているつもりはない。瞬間迂闊にも機体に四、五階建ての住宅が触れがらがらと落ちた。
「っ……なに!」
背後からビームが迫り焦りがあった。ええい!と機体を動かした。再び機体の駆動音がし黒い機体が見えた。
「大尉覚悟!」
チッ、とシャアはエマらしい声の機体に瞬間機体の脚を放つ!
「まさか……!?あう」
「モビルスーツは撃つだけではない!」
しかし駆動音をスピーカーが拾い土砂の音共に迫る。二機だ!ジェリド、カクリコンか。
『ち……!外したか』
殺気ある気配にシャアは機体を屈ませてジェリドらしいマーク2のビームサーベルを避けたと思った時だ。
どぉん……!
「なに……!?」
バズーカの砲弾らしい爆発音が背後から迫り思わずシャアはジェリドの機体を庇った!
『大尉……!?』
「ええい!無茶を」
しおって、と叫ぶのを堪えエマ機の位置を確認しカクリコン機に向かう。バズーカを構え味方ごと葬ることに素直に憤りがあった。
「冷静になれ!カクリコン中尉!」
『なんの!』
「まだだ!」
百式改のマニピュレーターがバズーカを掴んだが瞬間上を向いたバズーカは洞窟を崩し始めた。
ぐわああ!?
『カクリコン!』
『大尉……!?』
ジェリドとエマは機体を立たせながら目の前の惨状に息を飲む。ジェリドにしたらあれに巻き込まれた可能性はあったのだ。
………。
大尉!
カクリコン!
ふたりは崩れた洞窟内を探し熱源反応は機体が稼働していればあるはずだった。

No.7 18/04/04 08:43
作家 

大尉!
カクリコン!中尉!
ジェリドとエマは崩落したジャブローの坑道内を探すが反応がない。
『ジェリド……。大尉やカクリコンは』
「待て……」
彼は考えた。モビルスーツの機体反応を探すには……。熱源をたどればと気づいた時だ。
がらがら……。
「大尉にカクリコンか」
土砂の音がしたと同時に熱源探知装置を入れ前方数キロに反応があるらしい。ふたつ。
「大尉!カクリコン」
瞬間目の前の土砂が崩れはじめエマは機体を構えたがちがうことに気づいた。現れたのは百式改にガンダムマーク2だった。
『中尉よくみつけてくれたな……』
「ご無事ですか」
『カクリコン』
『ああ、とっさに大尉がかばってくれたが機体が……』
カクリコンの機体のバックパックと左脚部は損傷を受けたようだ。
『いや私がしたことはプロの兵士として恥じることだ』
サングラスの奥のシャアの瞳に迷いがあるとジェリドは感じてしまった。
『しかし私は』
『怪我はないか』
『怪我は……っ』
エマに救護隊を呼ぶようにジェリドは促し機体は回収班に任せカクリコンは救護隊の車に乗せられ基地にむかった。
「大尉は」
「私なら大丈夫だ」
「しかし」
百式改の金色の機体は背を向け坑道内を進んだ。残されたマーク2の機体が三人を見送る。
基地内に帰り程なくカクリコンのマーク2の機体は戻ってきた。
私室に戻ったシャアはノーマルスーツを脱ぎ制服の胸元を外し息をついた。らしくないことをした……。
だがエゥーゴを、場合によってはアムロを倒す必要があるだろう。シャワーを浴び夕食の一時まで気持ちを落ち着かせたはずだった。
アルティシア……。
“妹の身を案じるならばエゥーゴの本拠地を叩くことだ”
バスクの太い声が脳内によみがえっては消えていく。
……。
インターホンが鳴り少し夢を見てたようだ。ララァは地球にいては出てくれないか。
「誰か」
「ジェリド中尉です」
扉を開けると精悍な彼の顔があり食事でもと誘われた。断る理由はなく食堂に向かうとジャブローの若き官僚や守備隊、警備隊などの若き兵士の姿がこちらを見つめていた。エマもいた。
「大尉こちらへ」
カクリコンの具合を聞くと肩に打ち身や擦り傷がある程度だ。
ティターンズか。
赤い彗星かよ。
バスクの手先らしい。
陰口が耳を打つ。

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