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沙耶香の女装官能小説(女装モデル編)

レス500 HIT数 121415 あ+ あ-

作家
17/12/06 08:18(更新日時)

物語

わたし水越沙耶香(仮名)はある時に街を歩いていると女装雑誌『クロスドレッシングボーイ→ガール』の担当編集矢口麗奈にスカウトされる。
始まる彼女との女装生活やモデルとしての日々。
日々交わる麗奈や彼女のライバル早紀、彼女たちの社長である双星出版社社長の神無月舞、現れる謎の痴女性。
近所に住むランジェリーショップを経営する美人三姉妹……。

女装小説でありますが同性愛やLGBTなどではありません。
あくまで筆者が女性や女性的なものに外面や内面またフェチ的なものに憧れる女装官能小説です。
くれぐれも誤解なきよう願います。
ちなみに更新は遅め。

17/08/04 15:53 追記
感想スレにスレを作りました。
共感ボタンを押してくれた方や作品に興味ある女性の方よかったら書き込みください📝。
男性は感想スレ禁止とさせていただきます×。

17/12/06 06:19 追記
とりあえず今回の物語はここまでですが続編のスレは作りました。
感想共々再びそちらもごらんください。
ここまでお読みいただき読者の皆々様ありがとうございます。
そしてまたよろしくお願いします。

No.2484188 17/06/12 08:31(スレ作成日時)

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No.201 17/10/07 14:27
作家 

撮影が始まる。
ドレスをはだけた美紀はメイドの私に奉仕することに未亡人奥様として躊躇いありながら久しぶりに生の肉棒に触れることに感激はあるがおくびにも出さない演技をする。
「ああ、メイドのしかも女装の……オチ×ポに私ともあろう者が奉仕をするなんて……」
「無駄口を叩かないで触ってみてはいかがですか奥様……」
「んっ……堅い…熱い、大きさ……はふつう。だけどみなぎってるわ……」
「よけいなことは言わないで」
うふふ、と微苦笑をしながらもしゅっしゅっくちゅくちゅと指や掌で扱いていく……。メイド服のスカートやショーツはそのままに脇から出している。ストッキングは不要なのでない。
「さすが奥様……手馴れてすね……」
「そんなことは……久しぶりだから」
艶のある表情や声で美紀の魅力が深みを増している。毎日撮影でセックスをしてるのにそれを考えさせないほど。髪は未亡人らしく束ねており髪型の変化ひとつでも雰囲気は未亡人らしい。
少ししてリードしうながす。
「いつまで手だけでして見つめてるのです?旦那さまにもそのままでしたか」
「ああ……沙耶香。いじわるは言わないで。お、おクチよね……ん…」
未亡人を演じている美紀は恥じらいを感じながらもはじめはおそるおそる少女のように口をつけ少しずつ大胆に本性を見せはじめていく。ショーツの内にある膨らむ睾丸に指を這わし赤い舌をつけ湿りクロッチが濡れる。
「ああ……さすが奥様……」
「はむ、むかし……あの人にしてあげたの……だけど……」
「だけど…どうしました?んあ……」
奥様の美紀は上目遣いに見つめながら私の姿を評し呟くように口を開く。
「ああ……オトコの味や匂いが…するのにメイドの……服や下着……がレズしてるみたい。可愛いく…やらしい」
「奥様……ありがとうございますと言いたいところですが……まだおわりませんよ
「んあ……私を虐めるのね……」
「自分でいじってください……」
ああ、と彼女はドレスを脱いで私は表情に出さないが驚いた。今日は着替えを同時にしなかったから彼女のランジェリーは知らなかった。
てっきりブラとショーツのセットと思ったらブラに見えたのはボディスーツだった。
思わず息を呑む私に美紀はちいさく笑みした。
「ああ……綺麗かしら」
「え、ええ」
美紀の堂々としまた恥じらう姿があった。

No.202 17/10/07 20:36
作家 

恥じらう美紀は丁寧にフェラチオをしていく。性感帯である睾丸や幹の付け根はもちろん睾丸そのものを舌で含んだり鈴口から卑猥な音をさせ口に飲み込みディープスロートをする。
「っ……ああ。奥様……すごい……っ!」
ウフ、と彼女は小さく微笑みしショーツのお尻に手をやりアヌスに指を入れ挿入してきた。前立腺を刺激しびくんと男性器が跳ねるように少し大きくなり瞬間、彼女の口内に少しだけ精液を迸らせた。
「あっ……」
「んぐ……美味しい……」
射精したことをどの程度の人たちが気づいたかわからないが麗奈と早紀は直接見えてないがペニスが前立腺の刺激で大きくなったことに気づいたように見えた。
私は肉棒に気をやる。これ以上射精すれば三度目はたぶんない。
「っ……奥様」
「はあ……忘れてた。男の味ね。……これはメイドにはないわ……」
「はあ……っ」
「ちゅるり……今度は私にしてくれるかしら沙耶香……」
わずかに喉を鳴らすが私が射精したことを気づかせない口に含みがあった。唾液はとろりと粘り糸を引くがそこに精液らしい様子は見られない(素人考えだけど)。
ベッドの上で魅惑的な脚をM字にして紫色の下着に隠され湿った淫唇が誘う。
「ウフフ……どうぞ」
「!?お、奥様……」
「紫色の花の中にある私のおま×こをどう……」
ボディスーツのクロッチはオープンクロッチショーツ同様にゴムやレースで縁取られ魔性の花唇に映る。深く淡い色をしながら甘い匂いや蜜で誘う。M字開脚の太腿の間にメイドカチューシャの頭が入り淫らな音がした。
ぴちゃぴちゃれろれろ……。
「ああ…ん。やらしい牝犬みたいな牡いえ……男の娘(こ)メイド」
「れろれろ…はあ…奥様ともあろう方が…はしたない…」
「ん…ふ、あなたと同じ……オチ×ポを生やしたメイドさん」
「ん……ああ」
あれほど怖がっていた女陰の花唇に舌を入れるが舌そのものが絡まるように花弁は動く。まさに魔性の花、未亡人の牡を求める女陰のように感じる。
「ああ……」
「お、奥様……そろそろ…れろれろ…くちゅ」
「挿入(い)れたいの?若いわ……」
髪を振り乱しながら彼女は未亡人のように艶のある振る舞いをしていた。
「お、奥様のここは……求めませんの」
「うふふ、いいわ。挿入(い)れさせてあげる」
奥様と化していた美紀に軍配が上がったようだ。

No.203 17/10/08 11:19
作家 

紫紺のボディスーツの開かれたクロッチから肉棒を喰うように淫唇が幾重に開いていた。
「はじめは私に好きなようにやらせてね」
「んぅ……」
カメラは見ない、とツンと指でまるで愛し合うカップルみたいに美紀は小さく諭す。
彼女の陰唇はゆっくり飲み込むようにしながらぐちゅぐちゅにゅるにゅるとあるはずのない触手のように絡みつくよう。鈴口、亀頭、幹へと飲む込む……。
「ああ……。奥様」
「生の感触ね。堅いわ」
幹を掴まれゆっくり挿入されていく。襞が囲むように肉棒を支配していく。
本物の未亡人奥さまみたい……。
だけど彼女の女性器は相手が何者でも愛するかのような慈愛がある。あたたかく優しい。
「あ……んん」
「入ったわ……。いい?」
頷いたと同時に彼女はボディスーツから白い肌の胸元を揺らし私は優しく乳房に触れる。
「ああ……やらしい」
「っ……」
まだよ、とイキかけた私に美紀は未亡人のまま囁く。毎日のように撮影し射精してるので敏感さが増している。しかし媚薬のような効果はない。
揺れる美紀の肢体、腰を揺らされながらそろそろ私も自分で動かした。
「ああ……奥まで…きてる……」
「っ……はあ……」
「うふふ……堅い……」
肉襞の内で熱さや堅さが増していきイキそうになるのを堪える。
「メイドにしてはイイものをもって……る…」
「あ……はあはあ」
「っ……」
「オトコですもの……あんなオモチャよりイイのは…あたりまえ…っ」
瞬間、彼女が腰を派手に揺らしベッドが軋む。イカなかったのかイカせなかったの。
美紀は微笑み体液を滴り流す。
「っ……今度は私の番、奥さま……」
「もう……?」
「っ……」
ゆっくり一度互いの腰を離し私は彼女にお尻を向けさせる。ボディスーツの身体を締め付けるランジェリーの背中が見え髪が流れるよう。
「ん……早く沙耶香…」
「ハアハア、っ……」
「っ…んん…」
「はあ……」
「雇い主を……牝馬みたいにして……」
「っ……」
私は息を呑む。いままでの彼女の淫唇とは感じがちがう。それまでは若い女性の淫唇とかわりないようだが経験ある成熟した淫唇に進化したみたい。
挿入(い)れるだけで射精しそうになる。名器とはちがう。
「ハアハア……っ」
がんばって、と髪越しに美紀の瞳は伝えているように思えた。

No.204 17/10/08 15:26
作家 

彼女の膣内はまるで本物の未亡人のように思えるくらい熟れがある感じ。昨日はボディコン女性のように成熟しかかった女性のようなのに半日くらいで変わるものなのか。
「っ……あ」
イッてはダメ、と美紀は四つん這いのまま腰でコンタクトをしてきた。
「沙耶香、いけない私を責めてください……」
「う、うん……」
メイドの私が責めないと物語もセックスも進まない。だけど彼女の女陰が未亡人そのもののように感じほんとの未亡人を相手にしたことがないので躊躇いを感じる。
やむなくお尻を掌でひっぱたき肌が弾く音がした。パァーン!
「っ……ああ、ゴメンなさい……んあ」
「いけない奥さまですね」
「ば、罰を……受けますから。お許しを」
きゅっと瞬間膣内が締まり再びイキそうになり亀頭が襞に包まれる。
ちがう。この責め方ではいけない、吐息が混じりながら慣れないボディスーツの彼女の肩紐を取り乳房に触れる。
「っ……ムネまで。そんな……あ、はあん」
「乳首を堅くしてやらしい……」
「ああ……女性はそうなるの……チ×ポコ……と同じ」
これもちがう、美紀はどう責められたがっている……。
アヌスに指を挿入し悶えているがこれもちがったようだ。
「くっ……あ、はあ」
「っ……い、はあはあ」
アヌスからの刺激に花唇は再び肉棒を締める。なす術ないのだろうか……。
「ん……はあはあ」
「あ、はあはあ…んふふ…」
一度彼女から結合してた淫部を離し仰向けに彼女は潤む瞳で見つめた。焦らなくていいから私をイカせなさいと。
ん……?とボディスーツの臀部にも小さなファスナーがあることに気づく。
まさか?いや……。
「ん……くちゅくちゅ」
「ああ……メイドに犯されるなんて。れろれろ」
唇を交わしながら抱いた時に少し身体同士の隙間を開け臀部のファスナーを下ろしおへそが姿を見せた。
そっと指を這わした時。
「ん……ああ。いや。おへそだなんて……」
「あ……はあ……」
安堵の息を漏らしながら仰向けの美紀のおへそをやらしく悪戯するようにいじる。
なんでおへそを?
こちらの疑問をよそに美紀は悶え甘い声をした。
「っ……はあん。いいわ」
「ん……」
瞬間こちらの息に合わせるように淫唇は私のペースに合わせるように感じる。
カメラはおへそと結合部分を映していく。

No.205 17/10/08 20:18
作家 

なぜおへそを?という疑問に思っているとイキそうになるので意識を身体を合わせることに集中した。
カメラは複数ありその都度、正面左右後方から肉棒と花唇の交わりを撮影していく。
ショーツから出た自らの男性器、ボディスーツの中の花唇それらが交わるセックス。私は気づいてないが見学している美奈義母子はあまりの行為に息を呑んでいたらしい。
「あ……はあ。奥様……もう」
「若いんだからもう少し……子宮の奥まで」
ぐっと堪えながらも肉棒はわずかな射精をすでにしてるなか再び膨張を繰り返す。射精が近いがまだ堪えるべきか。
指はボディスーツのおへそを弄り彼女はお腹や腰が甘えるように悶える。
「あ、はあ…ン……こんな感じ方…はじめて…」
「くっ……ああ。もう」
「私を……あの人以上に……満たして」
「……ん」
やむを得ずに呼吸を短距離ランナーみたいに無呼吸して歯を食いしばる。さいわいカメラは美紀の肢体を撮影してるがスタッフは私が限界に近いのはわかるはず。
しかしまだ美紀からは射精が許されない。無呼吸な間はベッドが軋むなか肌が触れあう。
「くっ……」
「ああ。スゴい……オチ×ポが……」
瞬間、メイド服のスカートが掴まれわずかに頷くのが見えた。イッていいとの合図だが無呼吸をしてたために頭が真っ白になる瞬間が襲う。
「ぐ……ああ」
「沙耶香さん……ああ…」
無理な呼吸をしたために身体が一気に痙攣し下半身からマグマのような熱さが襲い襞に絡まれながら精液が絶え間なく噴出した……。
「イク…イク!!イッてしまいます……奥さまっ……」
「ああ…ン……きてる。イク……凄い…んんん」
密着してる肌がパンパン!と触れ弾けるようになりながら私は身体から全身の力が抜け倒れ美紀に身体を預け吐息を繰り返す。
また美紀もゆっくり慈しむように倒れた私の背に手を回し抱いた。
あまりの性交に麗奈や早紀、再びいた麻由そして美奈義母子たち監督やスタッフたちもなにも声や呼吸さえ忘れていた。
ハアハアと吐息を繰り返しながら甘く粘液あるキスをする私と美紀。
「はあ……ン、バイブより生のチ×ポコ……」
「はあ…奥さま……」
呟くなか再び彼女はきゅっと膣内を締める。とことん精液を搾り出す搾精機みたいだが強制力はなくあたたかく慈愛のような感触がある。
オーケーが出たのはかなり後だった。

No.206 17/10/08 20:49
作家 

休憩を挟みエンディングは2パターン撮影するようになった。
ひとつは私の意向で女主人のもとを私演じたメイドが去っていくパターン。
もうひとつは彼女は私と永遠に過ごし互いに雇い雇われの対等の関係のまま共に住むパターンである。
「沙耶香、寝覚めのフェラをさせて……」
「奥さまわがままは困ります……。私とて…性には無制限では…」
「あなたのが欲しいの……」
元からの台本では美紀がベッドで私のぺニスをくわえて終わりのはずだったが彼女は勃起したぺニスを最後までイカしカメラも最後まで回っていた。
この日は私は三回射精したことになり撮影は夕方まで続いていた。さすがにへとへとで撮影が終わる頃には口が開けなかった。
しかし美紀には聞きたいことがあり美奈義母子と先に話があるので少し待ってもらうことにし彼女は私が美奈子たちと話すのを見つめていた。
「美奈さん純くんどうだった……?」
ふたりとも初めてAVの撮影現場に何も言えないまま。麗奈や早紀も様子を見守る。
「美奈さんはたぶん理解してると思いますが、純くんに言うね。セックスはたしかに気持ちいいし快感を与えもたらしてくれる。オナニーよりもね」
頷く純に私はさらに言葉を重ねた。
「だけど私はついこの間までおま×こに射精できないダメなオトコだったの。それで身近にいる女性たちに辛い思いをさせたの」
「え、どうして?」
「深く言えば女性の人を妊娠させることに恐怖や将来に不安があったの。彼女たちはイッていいと言ってくれたけど」
「……何が言いたいんですか」
小さく呼吸をしあえて言葉にした。
「セックスはたしかに気持ちいい。愛情表現のひとつ。だけど私と共演してくれてる美紀さんとの間に愛情はない……と思うの」
その言葉に美紀は静かに私の姿を見つめていたようだった。
「あなたがお義母さんを好きな気持ちは……たぶん本物かもしれない。だけどただ抱きたいだけなら私や美紀さんみたいに身体だけの関係、そうなりたい?」
異性装の純は少女のように言葉なく首を振る。厳しい言葉にショックがあるが私は三姉妹との一件からそれを経験した。呼吸をしてふたりに伝えた。
「美奈さんが大変と思いますが時間をつくってください。純くん、愛情ないとセックスは気持ちよくないから。それはいけないこと」
私の言葉にまわりの女性たちは無言だった。

No.207 17/10/09 06:11
作家 

よく考えます。
美奈さんはそう私に伝え異性装の義子の肩をそっと抱いて帰っていた。女装に寛容としてもセックスはまた別かもしれない。
「沙耶香さん、街に戻ったらよかったらここに来て」
麻由が挑発的な態度はややなりを潜めながらどこかの場所と電話番号を記したメモを渡し去っていった。
嫌われてる?とも思うがよくわからない。
「さて沙耶香さん。いい?聞きたいことはなに」
美紀がようやく話しかけ私はそっと廊下に導く。
聞きたいことは……。
「聞きたいことはいくつかあります。たいして多くはありませんけど」
「答えられる範囲なら構わないわ」
「なんでおへそなんです?」
なんでおへそを責めるように暗に示したかを伝えた。いままでの撮影でそんなことは一度となかった。
美紀はちらっと麗奈たちを見てあっけらかんと言う。
「彼女たちに聞いたの。沙耶香さんがココに挿入(い)れられない間にどんなセックスをしたのか」
「あ、私がおへそを」
「責めたのよね。変わったことをするわねあなた」
麗奈たちは「逆に聞かれて困ったわ」と返した。
他には、と促す美紀。
「その言いにくいんですが、美紀さんのアソコは撮影の度になにかちがうような感じが……」
「撮影の度にちがうのかしら?取っ替えはできないわよ」
冗談めかすが彼女の瞳は“気づいたんだ”と微笑みしていた。しかし答えのは付き人の女性だった。
「知りたいのでしたら、後日わたしどものペンションをおたずねください。そしたらわかりますわ」
「そうね。明日は撮影はお休みだから」
お先に失礼、と美紀は着替えをして去っていく。
「美紀さんにハマッたの?」
「ちがう。あの人は私を相手してない。カメラの向こうにいる視聴者を相手してるもの」
「どういうことですか?」
「身体を交わしているとわかる。AVというセックスを通して慈愛みたいなものを感じる……」
わからないみたいにふたりは顔を見合わせた。
ペンションに戻り一、二時間仮眠をしシャワーを浴びて夕食した。
早紀が言う。
「明日はお休みですね。沙耶香さんデートは?」
「あ、うん。構わないけど……夕方か夜にしてくれない」
ちらっと麗奈は私を見て問うようだった。
「明日の早いうちに美紀さんをたずねたい。演技のたびにちがう女性を相手してるみたい」
美紀への感想だった。

No.208 17/10/09 12:37
作家 

夕食を終えてひとり部屋でぼうっとしていた。
そこへメイドの奈々がたずねてきた。
「お加減はいいですか?今夜の食事はあまり食されてなかったようですが」
「なんともない。少し疲れただけ」
「あの……クローゼットにある衣装やお下着はどうしたら」
「あ……旅行カバンに積めようかと」
「それでしたらここを去る時に宅配便で後日届けますが。まだ撮影はあるのでしょう」
「あ……、うん。お願いします」
宛先は麗奈のマンションにしてもらい彼女は部屋を去る時にちらっと私を見ただけだった。
なんとも夢のようだがセックスができて女装もできるいたれりつくせり……。
さいわいにして明日一日は中休み。射精する私もだが相手をする美紀も相当疲れているはず。
「……ん」
反面このままではいけない気持ちもあった。麗奈にお世話になり家庭教師で一応微々たる収入があり今回のお仕事もモデル料は支払われるだろう。
なんかこわい。
願望が叶っている時は意識でなくとも有頂天になって気づいたら落とし穴に落ちていることは人生少なからずある。
そう思った時に再びノックがあり扉が開き麗奈が姿を見せた。
「いいかな」
「なあに?」
「単刀直入に聞くけど美奈さんたちにあんな現場を見せてよかったのかしら」
しばし私は黙り自分の考えを述べた。
「セックスというのが必ずしも気持ちいいものではないし愛情がなくてもできてしまう行為。私は麗奈や早紀さん、社長、あの三姉妹にも愛情や友情?信頼みたいなものはある。あ……オトコの身勝手というのは言い訳を含め付けとくね」
わずかに麗奈は眉間に皺を寄せた。オトコの身勝手は許せない何かがある感情だろう。
「だけど純くんは今日まで頑張ったんじゃない?あの年頃で私に相談に来るなんて」
「だ、だけどもし美奈さんが襲われたり家庭が壊れたら……?」
「口約束に強制力はない。誓文書を書かせても同じ。私のなかではあの家庭に父親の存在はないと感じたから今日は見学させたの。美奈さんは純くんを思って撮影に来た」
「……自分が正しいと思ってしたの」
やや厳しく彼女は見つめたために私は本音を言う。
「正しいなんて思ってない。だけどあのふたりがちゃんと愛情で結ばれることはいつか将来必要……ダメならそれはしかたない」
自分が正しいとは思わない。身体同士のセックスもまたあるから。

No.209 17/10/09 14:23
作家 

じっと見つめていた彼女は意外なことを言う。
「美奈さん見て勃ってたでしょう?」
「な、失礼ね」
「どうかしら。ちゃんと見てたから」
私のやることに反発を示しながら見るべきところはしっかり見てる。互いに同居してるから何となくはわかるしAVの撮影場では誤魔化しにくいかもしれない。
「人妻モノの動画サイトとか見てるの?」
「あのね……」
しまいに怒りたいが疲れが静かに蓋をしていき馬鹿馬鹿しくなる。
「まあ、あの母子に取材できたのはいつか使えるわ……」
「大人。だけどちょっと残酷」
「取材しろと言ったのは沙耶香。言われなくてもしたけど」
私が残酷と言ったのはもちろん美奈義母子もだが世間に伝わることだ。麗奈はそれをわかっているのか。たぶんわかってるはずと信じたい。のだけど……。
そっと掌を気づかない間に下半身に手をやり後ずさる。
「な、なにしてんの」
「これで昨日犯したのよね。嫌がる私に……」
「半分程度は合意でしょう」
「別に。レイプされたとは思ってないけどやさしくしてよ」
むずかしい、異性装の私が異性の女性を相手にするのは。麗奈が過去の遍歴から素直な恋愛できない女性と思われる。
ツンなところはひとりで何でもできると意気がるが実はさびしい女性。
まだ時間がかかる……と思った。
見せて、と言われたので下半身を少し脱ぎ下着だけにした。
「美紀さんとのセックスは疲れる?」
「う〜ん。気持ちいいけど……ごめん。言えない」
慈愛のような身体の交わりは表現しにくい。話題を私は変えた。
「早紀さんは」
「お風呂、先に入ればいいのに」
「今日はゆっくりしたいの」
先ほどまで私がぼうっとしてたことを知らない。だけど彼女たちが私にお風呂を先に優先するのは考えたら私がお風呂でのぼせたり気を失うことへの思いやりだろう。
さいわい私が長風呂をしないためにそんなことはいまのところない。
射精をさんざんしてるからあってもよさそうだが。そこへ早紀がビール片手に下着姿で入ってきた。
「上がりました。沙耶香さ〜ん、あたしの汗や体液入りですよ」
「お風呂掃除を奈々さんに頼む?」
「ひどいです」
ふたりのやり取りを見ながら着替えや洗濯されたパジャマを出し風呂場に向かいながら会話が聞こえる。
「明日はデートですから」
「ハイハイ」

No.210 17/10/10 05:42
作家 

翌朝、私は疲れた身体だけど意識して少し早く目覚め麗奈たちに気づかれないように早めにペンションを出た。
早朝とはいえ避暑地や観光地、朝から人がいないわけではなく麗奈たちの同僚たちとすれ違わないわけではない。
Tシャツに短パンとラフなスタイルのまま美紀のペンションに向かう。彼女のペンションはやや離れたところにあり朝靄のなかにいると木々に迷い込んだように思う。
少しして表札を確認していたらそっと扉が開いて美紀の付き人が見つけ「どうぞ」と招いた。
まるで見ていたみたいと思いながらも室内に招かれメイドの麻由がすでに彼女たちの朝食の準備をしちらっと見ていた。
美紀もラフな姿だがワンピースが普通の女性に思わせながら「おはよう」と挨拶した。
「おはようございます」
「食べていく?」
「いえ、お茶だけ」
珈琲を麻由が出して麗奈たちが私がいないことに気づく前に話を済ませなくてはならない。
珈琲を口にわずかに苦いと思いつつ聞きたいことを口にした。
「あの、美紀さんのアソコは……セックスのたびに感じ方がちがうんですけど」
彼女はニコリとする。
「昨日も言ったけど付け替えてはないわ」
「知りたいのですか?」
付き人のこの女性、一見眼鏡や地味な髪型だけどよく見たら可愛いか美人に相当する顔立ちなことにようやく気づく。なんでこんな人が美紀さんの付き人にとも思う。
「だけど美紀さんのアソコは感度がいいですし」
ありがとう、と微笑むが「知りたいからヒミツを明かそうかしら」と意味ありげに言う。
「美紀がそう言うなら」
リビングに向かい彼女はおそるおそるスカートの裾を上げて息を呑んだ。
そこにあったのは鋼鉄の下着である貞操帯で錠がひとつ股間の前にぶら下がっていた。
「驚いた?これで私はコンディションを整えているの。ちなみに下着はその都度翌日の撮影に合わせている」
ワンピースの胸元を見せると明日の撮影の水着らしい光沢が見えた。
付き人は言う。
「言っておきますが彼女は自分で進んで貞操帯を着けているのです。はじめはもちろん拒否もありましたがうかつに仕事以外で他人と交わらないためや感染予防、それに足元を」
よく見たら足元はヒールの高いモノだった。
「聞いたことない?アソコを鍛えるにはヒールの高いモノを履くの」
あまりにあっけらかんとしているので声が出ない。

No.211 17/10/10 06:48
作家 

貞操帯に高いヒール。
麻由が付け足すように言う。
「彼女のために社長がこのペンションを用意しました。いくぶん改装はしましたが」
お手数をかけました、と付き人の彼女は言う。
「もちろん美紀が習い事で日本舞踊やバレエなどをしたい時は貞操帯を外すことはあります。ただ今回のようにスタジオではない撮影に限っては貞操帯を着けています」
日本舞踊を習ってると少し聞いた。
「沙耶香さん」
「はい?」
「家庭教師をしてると聞いたけど一日がそれだけではもたないでしょう?習い事とかしてみたら」
「だけど女装ですし」
世間に正体が知れた時の衝撃や劣等感などは想像するだけでも重たい。家庭教師をしてたのはルイたちが私の正体をよしとした。しかし裏切られた。
考えてみます、とだけ答えた。
美紀は笑みする。
「ほんとおもしろい人。私のアソコのヒミツを知るためにたずねるなんて。ちなみに普通の男優さんは驚いてお茶ひとつ誘わなかったわ」
「なんで?そこまで」
「オトコ遊びはしたいけどいまの時代は病気や感染もある。身持ちはかたくしないとこわい世の中、だけど沙耶香さんと初めてあった日はたまたま貞操帯を忘れてたの。ついでに社長さんにもおま×この検査はされたわ」
「……」
「AV女優とよく町やコンビニで会ってやらせる人もいると話題あるけどあんなの嘘よ。私の貞操帯はやり過ぎだけどみんな身持ちは堅いのよ」
美紀の表情は真剣そのもの。貞操帯を見せながら意思をあらわしていた。しかし冗談めかす。
「沙耶香さんは女装して麗奈さんたち以外としたのでしょう?」
「ええ……」
照れる私に彼女はこう言う。
「恋愛関係がごちゃごちゃになるのは見えそうだけど」
「っ……」
「最後まで聞いて。妊娠にだけは気をつけてと私は言いたいの。いまのAVや動画サイトは中出しや孕ましが多いでしょう。安易に誤解する人たちもいるから」
見た目は若く普通にOLや若い主婦でも通じそうな美貌。美奈にも似ていなくもない。
付き人が口を挟む。
「むかしのAVでも誤解する人たちはいたわ」
眼鏡を外したその顔に私は気づく。
「あなた前原祐さん……?」
「やっと気づいた」
嬉しいと笑みしたのは私が学生時代の頃に活躍していたAV女優の前原祐だった。
唖然と口を開けてるだけだった。

No.212 17/10/10 09:06
作家 

前原祐(ユウ)。
美紀の付き人もといマネージャーはかつてのAV女優前原祐なことに驚いた。
「あら、知ってたの」
眼鏡を外したネコ目な瞳や端正な表情は少し歳を重ねたものの美しかった。
「あ、あのむかし友達にDVDを見せられて社会人になってから購入しましたがすぐに引退されたんですよね?」
「ほんの数年前よ」
たまたま私が保育士の仕事をはじめたばかりにようやく一枚彼女の作品を購入したがすぐさま引退したはずだった。
彼女は事情を語る。
AV業界から一度は身を引いたものの近年は何かと文科省や教育委員会、ビデオ倫理審査会などから規制がかかりAV業界が衰退の一途では、と一度は市井の世界に戻ったがマネージャーとして復帰し会社に所属し間違った性の在り方を伝えたり講演をしてるという。ちなみに結婚して旦那と子どもがいることに私は少しショックを受けた。
「言っちゃいけなかったかしら」
「いえ、気にしないで」
「沙耶香さんはあたしより祐さんの方がよかった?」
ちがいます、とムキになる私に「困らせちゃった」と笑みする。
高いヒールを履き歩くことは膣が鍛えられるらしい。
「そこまでしなくても」
「でも姿勢はよくなるし膣は鍛えられる。なにより相手は気持ちよくなるでしょう?」
否定はできない。美紀の女性器は鍛えられた芸術そのもの。オーバーな表現だが貞操帯で守られているからより官能的かつ男性器を受け入れられる花唇なのだ。
「聞きたいのはアソコのことだけのはずだったけど私も沙耶香さんのオトコの姿を見れてよかったわ」
「いえ」
「撮影は残り少ないけどできる?無理は禁物。撮り直しは恥ずかしいことでもないから」
ふたりに言われ安堵感はありプロの世界に生きる女性の姿を見たと思う。
最後にひとつだけ美紀に聞きたいことがありそれを聞かないと街に戻ってからももやもやする自分があった。
「美紀さんは私に恋愛感情は……」
「……ないわ。あくまでお仕事ビジネスパートナー。おもしろいと思うし何よりあなたは性についてはそこらの男よりは深くまじめにまとも。セックスの最中にも相手のことを考えられるだけ立派。だからパートナーを今回つとめたの」
はっきりした言葉に少し傷つく表現はあるが不快感はない。こちらも割り切ろうとするしかない。
美紀たちのペンションを後にした時は霧が晴れていた。

No.213 17/10/10 16:19
作家 

ペンションに戻ると麗奈、早紀から挨拶もなく怒られた。
どこ行ってたの!?
散歩、と誤魔化す私に麗奈は怪訝な顔がある。昨夜の美奈と純義母子や美紀とのやり取りから何かは感じたらしいが何も言わないのは親切か。
だけど早紀は唇を尖らす。
「起きたらいないから失踪でもしたかと思いましたよ」
「し、失踪?」
これには目を点にしたが麗奈が「こら。そういうことはモデルさんの前で言わないの」と咎めることから以前にそんな経験があったのかもと想像した。
過去の麗奈の付き合った女装男性かあるいは関係はなくとも女装をすることを止めた男性か……。
「沙耶香さまお帰りなさいませ。朝食の準備が出来ています」
今日のメイドは理沙。社長はペンションに戻ってきてるらしい。
朝食の間麗奈は私を見つめるが何も言わない。いろいろ考えてるようだが言葉にされないのはわからないもの。
「沙耶香さん、今日デートしてくれますよね?明日明後日はまた撮影だし」
「う、うん。だけど夕方まで待ってくれる。疲れてるから」
「昼間のデートがしたかったですけどしかたありませんね」
ニコっと邪気のない笑みが早紀の魅力だがこわいところ。不意を突かれないようにしないとならない。
麗奈は食事をしながら言う。
「せいぜい楽しむなさいね」
「そりゃ楽しみますよ」
麗奈の言葉にドキッとした。一昨日夜の麗奈との性交は自らの意思とはいえかなりサディズムが強調されていた。それこそ彼女がお漏らしをしてもふしぎないがそこまでさせなかったのも私の意思だろうか。
「っ……」
お茶の色がもし麗奈が尿を漏らすほどの性交だったらと思うと喉に飲むのを躊躇った。
「脱水症状なるから飲まないといけないわ」
そう言われ口をつけてごちそうさまをした。
朝と昼間は思い思いに過ごすなかうたた寝を繰り返してもいた。
女装し生活をしセックスをする。女装以外については普通の男性とかわりないのに女装という異性装が重なるだけでいろいろ多く悩む数ヵ月。
女陰恐怖症に陥り変態な自分に自問自答する。割り切っているはずなのに割り切れない何か。
女装をやめるか女性として男性に抱かれるか、たぶんこの雑誌のモデルたちはそんな結論に辿り着いたのだろう。
「私なら……」
どうなるのだろう。麗奈たちといるのは幸せ。しかし幸せは続かないものと言う……。

No.214 17/10/11 06:11
作家 

ぼうっと過ごしながらも実は美紀のペンションをたずねるに少々凄い光景を目撃していた。
それは葵が朝早くバスガイドをしていてバスを誘導し駐車し碧という女性ドライバーと共にバスの車内で淫らな行為をしていた。
とっさに私は身を隠してはしたないと知りながら覗き見をした。
「んんん、碧……」
「はあ……ん、葵。素敵よ」
レズ!?と声にならない声で驚いた。早朝であるし停車してるバスの車内を覗く人はそういないがふたりは車内で淫らな行為に浸っていた。
「学生さんや独り身の寂しい男の人とか取っ替え引っ替えね。葵」
バスガイドの制服のスカートを捲り以前と同じような清楚で煌めくような下着から淫部の筋や染みが見え碧は意地悪く弄る。
「ああ……ん。お仕事ですから」
「あなたばかりずるいわ。私がドライバー志望だからもあるけど」
「んん……はあ。日曜には……双星出版の方たちを……送らないといけませんのに……」
!?、とわずかに息が詰まりながら私はふたりが後部座席に移りながらレズ行為を見ていた。
碧は言う。
「ああ、あの女装の沙耶香さん?美味しかった……?」
指を葵の口に入れながらフェラを模しながら下着や中にも指を入れる。
「ああ……!はい」
「……日曜か。私にも彼、いや彼女を食べさせてくれるように協力してくれる?葵」
「ああ…は、はい。協力……しますから。イカせてください……碧さん……」
「この席で沙耶香さんのおフェラガイドをしたのよね。ならイカしてあげる……っ!」
クチュクチュと卑猥な音が微かに耳に入るなか葵はイッたようだ。
動悸が激しくなりまた私やられるの!?と思いながら足早に美紀のペンションに向かったのだった。
ぼうっとしてたのはそんなわけだった。
麗奈や早紀はそれぞれ仕事をしてるのか意外なほど静か。だけどふたりにお仕事ばかりもふたりを知る私は気の毒に思う。
それだけ『クロスドレッシング』のお仕事に好きや情熱があるといえる。
男としても女性としても些細だけどふたりにできることはないかな。セックス以外にも……。
二枚のアンケートについてはところどころ記した。
しかし早紀とのデート前に失敗があった。
それは……。

No.215 17/10/11 09:03
作家 

夕方になるかならないかくらいで早紀とデートしお出かけになるはずだったがひとつ早紀は口にした。
お洒落してくださいね。
ところがこれが問題だった。
「なんでドレスがないんですか」
「サマードレスやワンピはあるけど」
「あたしはお洒落した沙耶香さんとデートしたいんです!」
甘えた妹みたいに彼女の声に隣から麗奈が姿を見せた。
「なにごと?」
「早紀さんが私にドレスを着てほしいんだって」
あるじゃない、とサマードレスやワンピを示すがちがいますと早紀は言う。
「あたしが言いたいのはパーティーで着るようなドレス。なんでないんですか」
「用意してなかったし必要だった?」
「あ……、しおりは見せてないのよね」
「なんのこと」
「打ち上げが……!?」
「まだ秘密でしょう。ごめん、私が沙耶香にしおりを見せないようにすることに気を取られてたからパーティードレスは入れてなかったの」
んんん、うんと一応頷き納得する早紀は麗奈の手から逃れた。
「もう、言うのを忘れるなんて」
「だからごめんなさい」
何か気になる単語があったようだがなぜパーティードレスに早紀がこだわるのか。そもそもパーティードレスは私は必要ないから持ってないとはず。
麗奈が吐息混じりに言う。
「私のを貸そうか?」
「ほんとですか!?でも、いやしかし」
早紀は迷いながら口に出す。
「沙耶香さんが麗奈さんのドレスだと……微妙」
「なにが微妙よ」
「いろいろですよ。ですけど仕方ありません。妥協してあげます」
ツンとした早紀に呆れながら麗奈の部屋にふたりして向かいドレスやアクセサリーを見せてもらう。
「よくこんなに持ってきてる」
「大半は仕事だけどオシャレはしたいし」
「あいにく昼間は撮影で出かけられないですが」
部屋一面にドレスやイヤリング、ネックレスなどがあり麗奈を女性と感じる。
「でも沙耶香さんはアクセサリーつけないですね。撮影以外は?」
「うん。あまり着飾りすぎは苦手……かな」
「そういうひとなの」
早紀には麗奈とのやり取りが同居してる感があり羨ましくも嫉妬もある。
私のドレスは黒で大人びた雰囲気、リボンや髪飾りも黒で統一された。本来なら麗奈が最終日に着るつもり云々と……。
早紀は対称的に白いドレスで花嫁ぽい。
デートしてきますね、と腕を組まされた。

No.216 17/10/11 14:42
作家 

慣れないドレスとヒールで足元がおぼつかないまま早紀に手を引かれ彼女はタクシーを拾う。
「パーティーですか?」とドライバーが聞くなか避暑地の郊外を少し下りて街中のホテルに止まる。ラブホテルではない普通のホテル。
「ここ?」
「ここのレストランを予約しました。行きましょう」
ホテルに入りエレベーターに乗り屋上に近い階に向かう。
パーティー?誰の?彼女の?
「予約した二ノ宮早紀です」
「お待ちしてました。どうぞ」
ウェイターに案内され窓側の街並みが一望できる席に案内され私はいささか緊張した。
「メニューです」
イケメンなウェイターなら普通の女性なら一言二言はしゃぐが早紀はそんな一面は少ない。純に少しあった程度かな。
ウェイターが水を持ってきて「決まりましたらお呼びください」の言葉を残し去っていきホッとした。慣れないドレスは身体が緊張する。水を一口二口飲み聞いた。
「な、なんでこんなところで食事なの?パーティーて」
「麗奈さんに邪魔されたくないのと言っておきますがあたしの誕生日ではありません」
けろりとして彼女は明るく笑みする。
「今夜はあたしと沙耶香さんのふたりきりのパーティーです」
小悪魔的なようでありながら意外にいい育ちのお嬢さんのようなニュアンスがあるが女性はわからない。
「何にします?」
「ホテルでしょう。高いよ」
「おごるわけではないです。多少はサービスしますけど基本割り勘です」
それでもさすがに地元産のステーキなどに食欲があり適度なコースにし早紀はお魚のコースにした。少し高い……。
収入が少ない私には少し程度痛いが据え膳食わぬは恥という名物を食べたい食欲もある。
「麗奈さんいませんよね?」
きょろきょろ伺うところはいささかはしたないが可愛くも見える。
「いないと思うよ。ペンションから見送ったし」
言わないがペンションからここに来るまで逃げるようだった。
彼女と初めて身体を交わった時もそうだった。
ほどなく食事が来て順番に見た目は少ないながら味はしっかりついたコース料理を口にした。
「美味しいです?」
「う、うん」
「一口ください」
はい、とあげると「美味しい」と可愛い表情をする。
小悪魔的なことしなくても普通に付き合える相手がいるのではと思う。
生まれつきかあるいは別な何か彼女もあるのか。

No.217 17/10/11 19:35
作家 

食事をしながら早紀の様子をうかがってると思わぬことを言われた。
「そういえば慌ててたので今日の服をほめてもらってませんね?」
「か、可愛いよ」
「定番ですけどまあいいですよ」
唇を尖らせながら耳のイヤリングや首にあるネックレスなどをきらきらと輝き見せる。
「似合ってるよ早紀さん」
「わかってくれたら構いません。逃げるようにペンションを出ちゃったあたしのミスですから」
「別に麗奈は気にしないと思うけど」
ちらっと彼女は魚の肉をナイフで切りフォークでちいさく刺しうかがう。
「麗奈さんと何かあったんですか」
「詮索されるのは嫌だから言うね。あったしセックスもした」
「沙耶香さん以前にも同じような人たちがいたのに……許したんですか」
うん、と頷く私に彼女は少し納得いかない表情を見せそれがまた麗奈とはちがう幼さでもあるように感じた。
とりあえず自分の正直な気持ちを告白した。
「麗奈や早紀さんみたいなお仕事は人との出会いで成り立ちスカウトしたり女装させたりあるいは本人が望んだり、私の場合は彼女に内面を見抜かれ麗奈と住みながらお仕事をさせてもらっている」
「そのとおりです」
「麗奈は女性でしょう?女性が男性を求めるのは当然。それが同性や同性を模した女装でも……恋愛や身体の関係は成り立つと思うし思いたい。甘いかもだけど……」
もし早紀から聞かされずに麗奈本人の口から不意打ちに聞かされたらたぶんその時点で私は男に戻りここにはいないだろう。その方がお互いのためと思い。
少し悔しそうに見つめる早紀は呟くように問う。
「許したんですか」
「……うん。ただし身体を交わせ少しいじめたことで」
「っ……なんで別れようとしないんです?」
正直に答える以外にない。
「わだかまりを消すには身体を交わせ互いに傷つく必要もあったから。麗奈ははじめに私に会った時に身体を求めた、私も彼女の過去を知り傷ついたことで身体で傷を癒す必要があった。それだけ」
早紀にしたらこれで別れたら私が早紀のもとにいくかもしれないと考えたかもしれない。
私事だが保育士の仕事は子どもは子どもとして接する時とおなじ人間として接するふたつがあると思う。子どもにも大小に関係なく正義感、真面目、明るさのなかに悪巧み、意地悪な考えなどどんな子達にも存在する。
男女の関係もおなじと思う……。

No.218 17/10/12 05:20
作家 

「早紀さんにも聞きたいことがあるて聞いたら答えてくれる」
唐突な私の質問に幼さがある彼女は驚きや喜び、複雑な気持ちがあるような表情をして曖昧に頷く。
「早紀さんは私のどこが好き?」
「だってそれは……沙耶香さんだし。女装してるしこんな世界に足を踏み入れて活躍してるし」
「それだけ」
「いじわる……です。麗奈さんにもそんなことを聞いたんですか」
聞いてない、と素っ気なく答える私にむすっとする。
「早紀さんは」
「なんですか」
「麗奈さんと張り合いたいから私を取り合ってるんじゃない」
少し黙るが否定をすぐさましたのは若い。
「ちがいます」
「私の好きなところがなんか中途半端だったし」
「それは沙耶香さんがあたしを見てくれないからです」
やや言い訳がましいが基本的に私が麗奈ばかり見てたり依存や共存もあるからだ。
ちいさく呼吸し私は言う。
「なら見ようか」
「え」
ただし次の私の言葉に彼女は唖然とする。
「ただし身体の隅から隅まで」
しばし食事の場は沈黙する。しかし早紀はキッと私を見つめ返す。
「いじわるすぎます」
「あら、私は麗奈にもしたわ。それに私は少なからずサディストの持ち主。耐えられる?」
肉体的ではなく精神的なサディストでなおかつソフトな優しさを秘めたプレイの持ち主。
やられる側にはプレイ自体はたいしたことはないが精神的に暗示のように残るかもしれない、と思うのが私の考え。
食事を終えホテルを出る。見知らぬ街は幻想的。にさえ思える。ましてや私は女装の仮面を着けているからなおさら。
「え、エッチしないんですか?」
おそるおそる早紀は頬が赤く歩みはゆっくりし聞く。
「したいんでしょう?」
「は、はい……」
とはいえ麗奈と同じことをするわけにはいかない。場合によってはそれ以上のことを求める。
衣装は人を変える。
黒い衣装や下着は私の内を密かに燃え上がらせようとしている。
その時だった。
「へい、彼女たち俺たちと……いいこと…!?」
○×△□●×□!
街に再び阿鼻叫喚の男たちの悲鳴が伝わり風のように逃げていく。目を点にした早紀。
「あの?なにかしたんですか」
昨夜のナンパ男たちの件を話してクスッと笑みをした。
先ほどの男たちはどうやら私に気づいて逃げたらしい。ニューハーフならオカマを掘られてる。

No.219 17/10/12 09:30
作家 

私がほんの数歩先を進み早紀に振り向く。
しかし彼女の表情は耳まで赤く足元は落ち着かず内股気味。
「ま、待ってください……」
待ってるわ、と優しく笑みするが私の瞳は見知らぬ街で獣のように輝く。幼さが内にある彼女はまるで捨てられそうな子猫のような瞳で見つめるなか私は手にしたローターのスイッチを〈中〉に入れた。
「あ……あン、やめ……イク。イッちゃいます……」
「ダメよ。イクのは」
「ああ……ハイ」
私の言うことに観念したとばかりに彼女は下を向き肉唇を襲うローターの振動を気にし動けない。吐息は小さいが肩や胸が震えている。
「ほら、一緒に歩いてあげるわ」
数歩戻り手を握ると救われたように笑みをする。麗奈と同じように男女関係で痛い目に遭ったのだろうか。
しかしここで聞くと手を握るより飴を与えることになり聞かず心を鬼にする。見ると先にコンビニが見えた。
「あ……はあはあ」
「だいじょうぶ。イヤなら帰る?」
「……ンンン、い、いや」
ギュッと手を離さない。
なぜ私たちがこんなことをしてるかと言うと早紀が少なからず麗奈に負けたくない気持ち、私への思いと察した。
食事をしてそのまま帰るのは彼女も意外なほど辞さずがんこ。ちょっと私に似なくもなく重なる。
ホテルのレストランでバッグを見ると入れたおぼえがないリモコンローター一式があった。たぶん撮影に私に使用したもの。
ホテルを出る前にトイレに彼女に装着して彼女なりに自分の愛情を示すと言ったから。
張り合う恋愛や肉体関係かもしくは私にそれなりに愛情があるのか。
「そこのコンビニで休みましょう」
「あ……ああ。ハイ……」
救われたように笑みするが私は麗奈とはちがう無理難題を彼女に要求する。欲しいものを聞いて彼女好みの飲料水やパンなどをカゴに入れる。その間ローターはわずかでも動かさない、ただしトイレにもいかせない。
「ああ…はあはあ」
呼吸を整え平静をようやく彼女が保ったところで私はカゴを彼女に平然と渡す。
「早紀さん、悪いけどレジをお願い。さっきホテルでぜいたくしたから持ち合わせがないの」
「しかたありません。貸しです」
何事もないようにレジに向かう彼女がレジの前に立った時にリモコンを入れた。
「……!あ……やだ」
ちいさく足を震わせ腰は震え平静に戻った表情は真っ先に赤くなる。

No.220 17/10/12 13:58
作家 

店員が商品を読み上げレジでカウントするたびに早紀は身体をちいさくビクッと震わせ表情は赤くなる。
読み上げるたびに私がリモコンローターのスイッチを〈小〉か〈中〉にランダムに入れドレスの下の下着は湿りを増しているはずだった。
店員が金額を読み上げおそるおそる早紀は財布からお金やカードを出すなかちらっと私に振り返る。さいわい支払いの時にリモコンは一切動かさないことに安堵があったが容赦なく私は裏切る。
「食べていきましょう。一口でも」
「え……、ハイ」
彼女にしたら従わないとデートは終わりセックスができないまま夜が終わってしまうと思っただろう。
「食べないと身体持たないかもよ」
「っ……ん」
イートインの空いたふたり掛けの席に座り窓の外は夜の暗さと街の明るさが対照的に映る。パンの袋を開け私は紅茶、彼女は珈琲に口をつけパンを共に食べる。
少し沈黙のなかあえて私は聞いた。
「こんなことして軽蔑した?」
「っ……ん、へいきです」
平気、彼女らしい強がりとも思えた。麗奈との一件で少なからずふたりは強がりに思え学んだと思う。
気づかれないようにリモコンを〈中〉にした途端に椅子が少し揺れた。
「あ……っ。あ…あ…はあ…ン」
すぐに止めたのはイートインの場では他人がいるし店側に少々悪い。
「平気な子はそんな声は出さないわ」
「ん……私にいじわるばかりして」
「望んだのは早紀さん。ふつうにセックスしてもよかったのよ」
麗奈と張り合うことへの気持ちの馬鹿馬鹿しさは彼女のどこかはちゃんと理解してるが、恋愛やセックスについては張り合わないと気がすまないらしい。
ほら、と頬についたパンの欠片を取っただけでも顔を赤くするところは学生でも通用する。行き交うお客たちはイートインの私たちを見ては去っていく。
「ねえ、張り合ってたのしい?」
「あたしは沙耶香さんが好きです。これからも沙耶香さんに麗奈さんを利用しても取りたいです」
「がんこね」
頑固なぶん一途、また不器用。少しだけ彼女を理解はした。
だけどそれが愛情か云々かはむずかしい。もちろん麗奈にもだが。
女装して目の前の女性たちに気持ちを重ねてしまう。醍醐味や魅力ともいえるが男女の間で少し重く苦しくもなる。
早紀は瞳を潤ませ呟くように言う。
「あたしではいけませんか……」
一途なのは罪にも思う。

No.221 17/10/12 15:25
作家 

足を開いて見せて。
ちいさく言う私に彼女はほんのわずかに足を開きドレスに相応しい真っ白なショーツの淫肉とローターを見せて照れた。
頷くと閉じたがわずかにお客さんに見られたかもしれない。
「恥ずかしい……」
「なら帰る?だけどセックスはないかも」
やだ、と甘える彼女はいじらしくも可愛い。食事をすませコンビニを出る。
ローターはその都度動くが小や中なためにイカしてもらえないまま時間は過ぎる。
「ああ……んン」
「なあに。あたしも中途半端なのよ」
「イカせて……ください。沙耶香さん……」
私自身は早紀を責めることで一応の満足感はあるがイカせないまま夜が過ぎるのは不憫に思う。とはいえ歩いてるままなのでペンションがある山が近くに見える。
どこかでセックスをする場所を探すしかないかとりあえず互いに満足しないとならない。
あれは?と思ったのはボディコン撮影をした建物が街の外れに見えて向かってみると開いていた。
「あなたは双星出版の……!」
「に、二ノ宮早紀です。す、少し屋上をお借りいたします」
守衛らしいひとが覚えていたこともあり意外なほどすんなり通されたことに安堵する。
少しお仕事云々と早紀が機転を利かし誤魔化したことで夜の屋上に上がれた。夏だからどこもビアガーデンや催しものなど街の周辺に明かりや賑わいがある。
しかしここは明かりや車、建物など以外は空や山からの静寂が支配していた。私と早紀の性欲はそんななか燃えていた。
「早紀さん機転が利くわね」
「ん……はい」
「私も我慢できなかったの。してくれる?」
ドレスのスカートの裾を掴み大胆に捲ると早紀の白い下着とは対照的に黒い下着に男性器の膨らみがあった。
だけどその前に唇を交わす。甘い軽いキスをし舌を絡ませて唾液が粘液のように絡む。
「んんン……」
「つらかった?」
「は…い、いえ……」
ローターが強弱に関わらずローターそのものを淫唇にくわえていることがいかに羞恥心を増すか。私は撮影であえて体験したか理解はしてるつもり。
吐息をし早紀に問う。
「これが欲しい?」
「ああ…オチ×チ×……」
「そう。私もドレスのなかで我慢してたの」
「いいですか?」
そっと下半身に顔や掌を触れさせ膝まずき彼女は恍惚とした表情に色気が加わり触れた。
早紀は根元に舌を這わしていく……。

No.222 17/10/13 04:58
作家 

ちろちろれろれろんぐんぐ…はあ。
甘い吐息を交じわせ性感帯の睾丸や幹、亀頭、鈴口を舐める白装の美少女の面影を残す早紀。
「どう。美味しい?」
「はあ…ン。熱く堅い……でも。匂いが……」
「ああ、シャワーを浴びてはいけなかった」
「……はい。男の匂いの沙耶香さんが好きです」
暑いのが苦手な私はシャワーやお風呂は夏は必ず入る。それは少しかわいそうなことをした。代わりに責めることで示す以外にない。
野外でのフェラチオされる快感に目覚めてるかもしれないが自制心はふしぎとあり余裕が撮影を経験したからあるのか。
フェンス側にいる私はそのままに彼女に純白のドレスのまま足を上げさせた。
「み、見られちゃいます……ああ」
「気づかないわ」
そうは言いながらもビアガーデンのシーズン、少し町外れに近いとはいえそこかしこに提灯の明かりが屋上にあり笑い声などが聞こえなくもない。
早紀のランジェリーは彼女にしては珍しい純白のスリーインワンと思われるガーターベルトとショーツ、下着の内には私が入れてと言ったピンクローターの膨らみがありワレメや淫肉が軽くくわえて湿っていた。
「湿ってるわね。梅雨時みたい」
ローターを引き抜いた瞬間、彼女は「あっ!」と軽い悲鳴を漏らした。そのまま私はショーツを脱がし花唇に顔を近づけ鼻腔には湿った愛液、女性特有のやわらかくやらしい匂いがついた。舌を花唇に這わす。
「ンンん……やだ。ああ」
「やだなんてわがままね。守衛さんをだました悪い小悪魔さん」
「ああ……ン。はあ…」
淫豆もローターの震動でよほど興奮し私の男性器に劣らないくらい淫らに膨らみ欲望が増しそうだった。つんと指で弾いただけで彼女は髪や背中を小さく跳ねる。
「ああ…ン。いじわるしないで……ください」
「いじわるしちゃ……ダメ?」
「ああ……いや。そうじゃない……の」
時折早紀も寂しそうな表情を淫らな行為の最中に覗かせる。麗奈とおなじように過去になにか……。
指で花唇から出る愛液をより粘液に花唇の奥を弄り声を漏らす。
「あ……あン…はあ。イキそう」
「まだよ。私だって我慢してるの」
ドレスの下でテントを張り足元から夏特有の蒸せる外気が複雑に気持ち悪くもいい。
下から見上げる早紀は汗や体液を粒のように顔や身体中に浮かべ恍惚な快感に委ねている。

No.223 17/10/13 06:21
作家 

彼女からの愛液を指で弄びそれをそっとアヌスに入れた途端にのけ反る。
「っ……ん。な、なにしたんですか。お、お尻」
「愛液をお尻に指に絡めてお尻に入れたの。麗奈にもしてあげたかしら」
「ああ……へん。気持ち悪いような……いいような」
麗奈の名前や行為を口にした途端に対抗心や羞恥心が複雑に混ざりなによりお尻には自分の愛液という異物。
「私にアナル行為をしたのに自分はいや?」
「ああ……はあはあ」
「なあに?イキそう」
「っ……コンビニでトイレいけなかったから」
「……こっちの方じゃないわよね」
愛液を絡めた指でアヌスを弄り聞くと顔を真っ赤した。
「ち、ちがいます。お、オシッコ……」
コンビニでトイレに行けばよかったのにと思うが私への命令優先やプレイへの意識が忘れさせたかもしれない。
だけど私は少しばかり気持ちに火が点くと容赦がない。
ダメよ、と念を押し口許は淫唇を指はアヌスを責めて彼女の下半身を悶えさせた。
「お漏らしをする歳ではないでしょう」
「ああ、そんな……」
ちらっと見るとまわりの何軒か離れた屋上ビアガーデンの人たちの視線や声が気づいたかもしれない。早紀の表情がそれを物語る。
「前と後ろ、どっちがいい……。それとも……」
「いや…ン。は、恥ずかしくないんですか……」
「見られてるのは私、じゃなくて早紀さん。可愛らしいお嬢さんがはしたないて言ってるかも……」
少なくとも大胆に足を上げてる彼女の姿は白装のドレスと相まって夜の建物に目立つ。それに彼らは私が女装と気づいてないかもしれない。
「や……ああ…ン」
「我慢なさい。一ヶ月ご無沙汰だったでしょう」
うん、とコクりと頷くのは早紀も麗奈に似て女陰恐怖症だった私への欲求不満があったらしい。
気の毒なことをしたことにかわりない。
「ああ…ン。見られてる……」
「んぐ……レロ。とろとろね」
「やだ……っ……お、お尻が……」
下半身が時折ちいさく跳ねるのを押さえ前と後ろの快感、なにより見られることからの逃げがあるからだろう。
「お尻にえっちな液を入れても妊娠しないわ」
「ひ、ひどいですよ」
「我慢しないとコレはあげないわ」
スッと彼女の足元に自らの男性器をスカート越しに触れさせた。
「あ……ン……」
ぺニスの感触に安心感もありちいさく笑みがあった。

No.224 17/10/13 06:59
作家 

彼女の秘部はまるで大洪水、愛液や汗、体液で秘部や太腿、足の先まで光沢が輝いてるよう。
「あ……は、あン……じらさないで…」
「挿入(い)れてほしいの。なにを」
「お、……オチ×チ×。さ、沙耶香さんのを……」
「オチ×チ×だなんてはしたない子……。麗奈よりは素直ね。だけど素直だからいい子とは限らないわ」
スカートを持ち上げ足をそのままフェンスに上げたまま私は背中にまわり髪やうなじを愛撫し胸に触れた。
「あら、前より大きくなったかしら」
ドレスの下にある胸がブラが少しきつそうに思えた。
「そ、そんなこと」
「私が相手しなかったらオナニーしてから成長したみたいね」
「ン……挿入(い)、入れてください……」
おそらくまわりの何十メーターか離れた建物のビアガーデンや催しものの屋上から私たちの痴態は見えてるかもしれない。くちゅくちゅと指で淫唇を慣らす。しかし早紀は麗奈ほどに経験が少ないのか指でさえ締め付ける。そっと黒いショーツ越しからの狂暴な肉棒をあてがい湿る鈴口、亀頭が花唇に挿入される。
「っ……あ…ん。きて…る……」
「見られてるのに」
「や、やだ……」
一瞬は恍惚とするが囁きに正気とセックスへの快感が行き交う。ずぶずぶと肉棒は奥に入りお尻から指で絡めた愛液の残りがこぼれる。
「っ……はあ。すごい」
「ウフフ、スゴいおま×こね……」
「あ……言わないでください……」
瞬間、きゅっと締めつけ花唇が息づく。淫豆に触れると熱く剥れた感じが伝わる。そのままフェンスが揺れるように身体をくっつき動かした。
「あ、ああ……いや…ンン……」
「……お漏らししたいなら見せて…あげなさい」
「え……いや……」
私は彼女のドレスのスカート越しに抱いて少し強引に足を下げさせないように力を入れた。
見る者が見れば早紀が下着をつけてなく白いガーターベルトとガーターストッキングが見えるかもしれない。彼女はわずかに涙を浮かべる。
「ああ……いや…いや」
「私のオ×ン×ンがいや……?」
「ち、ちがいます……。んん……ああ…ン」
腰からぐちゅぐちゅと淫らな音を奏でる。さながらドレスの私たちがパーティーで耳にするクラシック音楽のようだが奏でているのは淫靡な女装レズ。
「み、見られて……る…!ああ…はあ…ンン」
彼女の表情は快感と見られる快感に堪えてる。

No.225 17/10/13 13:53
作家 

「あ……あン…見えちゃいます……。死に…そう……んああ」」
十数メーター先の屋上からちらちらこちらに気づきはじめただろう。肉棒と花唇の結合は遠目ながら見えているかもしれない。辱しめで彼女は身体を拒否し動かすが背中の私と肉棒そのものが離すことが許さない。
「んん……ン。イキ……そ……も、漏れちゃい…そう」
「あらあら、大変。イクのとおしっこが出ちゃうの。パンツ脱がしといてよかった……」
「そ、そんな……見てる。屋上にいる…人たちが…あたしの」
そこへすかさず手にしたローターを淫豆にあてがいスイッチを素早く入れたが〈強〉に勢いあまり入ってしまい振動と共に腰ががくがく揺れた。
「ああっ!?いや…ン。だ……め、おしっこ……っ…ンんん」
柔らかく甘い口許のなかで歯を噛みちいさな額にシワが見えた。理性と性的本能、尿をしたい生理的本能、見られたくない羞恥心など脳内で複雑に絡み葛藤しているだろう。
「あ……ああ」
「だいじょうぶ?」
ローターを止め少し呼吸を整えさせつゆっくりと動かし性的快感に気持ちを向けさせ安堵した顔が見えた。
「ああ……はあ」
「ん……きゅっと締まった…おま×こ?」
「い、言わないで。お…お願いですから。トイレに行かせて……」
哀願する表情に憂いを含んだ瞳の色が重なる。甘い声とは裏腹に身体は火照り膣内は締まりお尻からも呼吸してるように収縮してるようだ。
「……ン?イキたいの?」
「と、トイレに……行かせて……ください」
ホロリと涙が頬を伝うがすぐさま頬に唇を重ね唇を奪う。
「ああ……も、漏れちゃい……そう」
「私、まだイッてないのに……」
「ひ、ひどいです」
爪先から足元が震えるなか腰を巧みに動かし肌が触れる。
「ン……あ…ン。ンんん……」
「麗奈とはよくセックスしたけど早紀さんとは数えるくらいだからいまのうちに堪能しないと…ン」
「そ、そんな何もいまじゃ……なくとも……」
「デートしたいと言ったの誰?」
「ああ……」
自分からデートを申し込んだことが過り早紀はこんなはずじゃなかったかもしれないと思っただろう。
きゅっきゅっと膣内は意思に同調か反しながらも締め付ける襞内は肉棒を絡める。慣れた麗奈よりはいくぶん経験は少ないぶん十代でも通用しそう。
「も、もう……出ちゃい…そう……」
白目を剥き出していた。

No.226 17/10/13 14:24
作家 

イキそう?
「あ、ああ…ンン。いや……っ……」
性的快感でイクよりも可愛らしいお股の間から弧を描くように尿が出て屋上のライトと重なりわずかに虹色を描いた。
「……おしっこ…おしっこしちゃった……」
「あらあら、はしたないわね。だけどこっちはどうかしら」
「っ……そ、そんな、(おしっこ)したばかり……で」
「私がまだイッてなくておしっこしただけでおしまいなの?」
「っ……沙耶香さん……前より厳しい……です」
子宮内を突きながら悶え眉間にシワが寄る。尿を出したことで安堵感を少し与えたけど十数メーター先の人々からどう見えているのか。
「イキそう?」
背中から彼女は柔らかい髪を振り耳にあるイヤリングが輝き魅力を増す。
「ああ……なんで…?沙耶香さんの…は…?」
「わからないけど媚薬や撮影で鍛えられた……のかな…」
麗奈と似たような答えを返す以外ボキャブラリーはないことに内心苦笑いした。
きゅっきゅっと早紀の花唇は締め付けてはいるが逆に私の肉棒が膣内で射精しない程度に膨らみが増す。ポンプ風船のようかもしれない。
「っ……おお…ん」
普段は可愛らしい声の彼女らしくない悶える声が漏れうなじからも汗や体液が見えた。
「あ…はあ…ン…」
「イク?」
「い、イカせて……。だから……一緒にイッて……ください。もう……」
麗奈と同じように精神も身体も限界が近いらしい。射精感はゆっくり股間や睾丸から感じる。
「イク?」
「ああ…ハイ。ンんん」
「ウフ、可愛らしい唇……」
「ン…あ、はあ」
小悪魔的な魅力さえ本人が忘れるくらいアクメを感じオルガスムスさえ到達しているかもしれない。
もしも媚薬が私自身や男性器を鍛えたとしたら皮肉かもしれない。だけど自惚れはいけない。
また逆にセックスに慣れすぎてはいけないかもしれないとどこかで男性の自分、“女性の沙耶香”が警告のように伝えていたかもしれない。
妊娠もだけどセックスは常に危険がある行為。
美奈純義母子に伝えたことが脳裏にあった。
「ああ……ン」
「イクのね。イカしてあげる」
というよりさすがに射精感が来ていた。余裕を見せてはいけない。
「あ、はあ…ンン」
「っ!?いく……イキそう!!」
急に膣内の襞が締まり途端に射精感を促した。
小悪魔的なおま×こと油断があった隙があった。

No.227 17/10/13 14:50
作家 

ちょっ……!?
「イ……!イクっ……く…ううう」
早紀の花唇はほんのたまにか知らないけど意思とは無関係に襞ごと肉棒を締め付け根元から精液を締め付けてくる。
「あ……ああ、はあ…ン」
当の本人はそれに気づかずアクメに達し甘い桃色吐息をし腰をゆっくり痙攣させている。
「っ……!イク……っ」
「あ……ハアハア…ンンんん……」
「……っ!ま、まだ……イク……」
意識的でないため締め付けが尋常ではない。根元からショーツで覆っている睾丸さえ吸い付きそう。さながらサキュバスのような感じ。
「っ……!か…っ…はあ。イク…」
根元から子宮の奥へ噴出した感じがしたが理性では判断できない。
「ああ……はあ…ン」
「はあはあ……」
彼女の身体を押さえてたはずの私の方から力が抜けてきた。
しばらく互いの身体を密着させようやく彼女は理性を取り戻し上げてた足を下ろしゆっくり結合を解いた時にぺニスは普段の大きさより何分の一にしかみえなかった。
互いに呼吸を整えフェンスの前に座り軽くキスや愛撫した。
しかし私の最初の声に早紀は驚いたようだった。
「な、なんなの。早紀さんの……アソコ」
「ハイ……?どうかしたんですか……」
いつもの愛らしい表情に戻りどうやら自覚がないらしい。
「あ、さっきの……」
「おしっこしちゃってどうするんですか!?めちゃ見られたかもですよ」
周囲に響きそうな声で非難されるが私の言いたいことはそっちではなく肩から力が抜けた。
小悪魔かつ天然。天然な一面はわかりにくいが育ちのいいお嬢さんならあり得るが聞く気がしない。うかつに聞いてはいけない……と思う。
なんでもない、とあきらめた。
とにかくふたりしてハンカチやティッシュなどで身体を綺麗にした。念のため屋上の下に人がいないか確認した。美紀とのプレイの言葉もあったから。
「なんともないみたい」
「すごいセックスした感じ……」
いやほんとにすごいのは早紀さんだから。下手に負けず嫌いになったら私がこまると思うのだけどさらに彼女は言う。
「麗奈さんとはセックスだけでしたか」
「っ……まだ恥ずかしい思いしたいの?」
「だって……麗奈さんの様子おかしかったですよね。ここで撮影した時」
下手に誤魔化すとさらにエッチを要求されそうで下着交換した事実を打ち明けた……。

No.228 17/10/13 17:58
作家 

下着の交換。
これにはたいして驚かないようだったが表情にさすがに薄く赤く見え恥じらいがあるようだった。
「下着好きですものね……」
「私のことはともかく、麗奈と張り合うのはよしたら?」
「……んう」
しかも撮影の時のオープンクロッチショーツ(股開き)は私から麗奈、彼女から再び私に戻ってきたことに思い悩むようだ。
しかし負けず嫌いの彼女はスカートの下を気にしながら思い切る。
「あたしのこのショーツと交換してくだ……さい」
「……あのね」
話を聞いてないと思いながらと思いながら互いの下着を屋上の排水タンクの影で交換し着替えた。だけどけろりとしている。
「これで同じですね」
呆れて声が出ないのに彼女はあっけらかんと感想を恥じらいながら聞いてくる。
「どうですか?私の……」
「ん……気持ちいい」
「変態ですね」
誉め言葉だろうけど異性の言葉は複雑かつ気持ちよくもありまたクロッチの辺りに少し愛液の粘った感触が妙な気持ち。
「満足した?」
「麗奈さんと同じことをしてもダメですよね」
ぶつぶつとひとり呟く彼女に吐息を聞こえないにした。遠くからこちらを指差すような声が聞こえた気がし慌て下をのぞき見すると複数の人たちがこの建物に向かってる雰囲気がした。
「さ、早紀さん。ここはもういいから」
「え、ちょっと……」
いいから、と慌てエレベーターを介して一階に下りると守衛さんが電話で何かを喚いていた。
「は!?屋上でセックスをしてる男女がいる。いませんよ」
「ど、どうしました」
早紀はいつもの表情に戻り機転を利かす。
「それがウチの屋上で男女がセックスをしてると問い合わせがありましたが、二ノ宮さんとそちらの女性しかいないはずなのに」
「よ、よその建物と間違えたのではないですか。景色がよかったです」
ええ、と私も彼女に話題を合わす。守衛は「間違いでしょう」と電話を切った。
「それではまたウチの会社とご縁がありましたらよろしくお願いします。失礼しました」
さいわい建物を去る時にこちらに向かっていた人たちと会うことはないまま街中を進んだ。
「あぶなかったですね」
「……女性に思われたみたいね。守衛さんに」
正体を守衛に気づかれなかったことが喜ばしいと思うべきか。
女装してのデートは麗奈の時もだがドキドキして少し愉しさもあった。

No.229 17/10/14 10:33
作家 

フェラ、アナル、ソフトSM、全裸や全身舐めプレイなど望むならなんでもすると早紀は言ったが私は断った。
愛情を少しばかり思い違いをしてる娘と何となく理解はしたがこういう時はいい言葉や表現は何もない。本当の意味の女性や同性なら何か厳しくても正しい言葉や表現があるだろう。
「早紀さんはいいところのお嬢さん?」
「なんでですか」
「いや、そんな気がしただけ」
「はあ、とりあえずあたしに質問してくれたのはあたしにキョーミあるからですよね?」
どうかな、とはぐらかしながらも結局この夜のセックスは屋上の一度きりだけ。
タクシーで帰ろうかというのを彼女は何かを吹っ切るように街中から山のペンション沿いの道を私と共に歩いた。
ペンションに着いた頃にはさすがにへとへと、まわりはペンションや街灯と木々や山の暗さしかなかった。
「セックスで身体使った後に……」
「パーティーはおしまいです」
彼女にとってデートやセックスが一夜のパーティーだったかそれはわからないが微笑みは見せていたが少しばかりいつもと違う一面だったかもしれない。
ありがとうございました。
デートの約束への礼か何か得たモノがあったかわからない。早紀は扉を開け私をいれてくれた。
「!?」
「……ん、おやすみのキスです」
「小悪魔……」
「そう思ってるんですね。でもココは勃ってますね。あたしの下着で」
そっとスカートのテントに触れながら再びおやすみなさいと顔を向いて先に上がっていく。
このまま上がろうと思ったがリビングに向かい飲料水やグラスを出して座り吐息と共に安堵感が宿る。
「っ……」
女装をし女性をしながら女性と恋愛や肉体関係をする。堂々巡りを繰り返す。お釈迦さまの掌。
吐息をこぼし街に戻ってから家庭教師以外にも何かしないとおぼろげながら先の道を作らないとぼんやり思った。
グラスを洗い場に置いて飲料水を冷蔵庫に戻しリビングを出ようとすると窓に自らの姿が映ることに気づいた。
先はあるの……?
姿が映る沙耶香が問いかけてたように見えた。
部屋に戻り着替えドレスをクローゼットに、早紀の純白の下着は畳みバッグにしまいパジャマに着替え気づいたらベッドで夢を見ないほどに眠りに落ちていた……。
しあわせ、満足していることがどこかでこわく思っていたかもしれない。

No.230 17/10/14 15:05
作家 

ん…………。
全身が気持ちいい。なにかくすぐったいような……。
「っ……あ」
自分の唇から吐息がこぼれるなか足の裏や指の間まで愛撫されてるような感覚に身体がたまらなく気持ちいい。全身が快感に支配されている。
だれ……?
「れ、麗奈……?さ、早紀さん……」
ウフフと耳元で複数の甘く柔らかく囁く声がした。まるで妖精のよう。
「っ……あ……ああ…ン」
身体が甘く粘液と化した唾液で舐められて光沢を放つ感じ。瞬間、苦手な背中やうなじに指を這わされ声が漏れた。
「……きゃ!?」
瞬間自分の声にも驚いたが自分の目を疑い八つの瞳がこちらを見て全身に四人のメイドが赤く魅惑的な唇や舌を這わしておりパジャマは脱がされ下着姿のままでいることに気づき絶叫した!
「なんなの!?」
「沙耶香さんっ!?」
麗奈と早紀共に私の置かれた状況に目を丸くもしくは点にした。
なぜなら私はブラとショーツのまま股間を勃起させたまま黒と白の四人のメイドの理沙、奈々、麻由、彩香に足の裏や指の間、爪先、五本の手の指、耳やうなじ、頬などかろうじて唇など以外は全身赤い舌で愛撫され唾液で全身は輝き濡れていたのだから。
あまりのことに三人そろって声が出ないなか麻由が恭しく頭を下げた。
「おはようございます。ご機嫌はいかがですか?お仕事でお疲れとお思い、わたくし共から沙耶さん……いえ沙耶香さまへのご奉仕とさせていただきました」
「ご……奉仕…?」
私の言葉に麗奈たちもきょとんとするがふと私は昨夜を思い出す。
シャワーを浴びてないまま寝て身体は昨夜のまま、つまりは早紀とセックスした後の匂いが残ったままなことに羞恥心が露になり顔から全身が赤くなった……。
「な、なんてことするのよ!?わ、私の身体昨日のままなのに……!」
珍しくヒステリックになる私に麻由は淡々と言う。
「ご奉仕ですがお気に召しませんでしたか」
「……っ」
「奈々に理沙さんどうでしたか」
若い新人ぽい雰囲気の二人に聞くのがいかにもやらしかったように感じる。
「オトコの味がしました。でも女性へのやさしさも感じました」
「はい、私も沙耶香さんの身体にオトコの味がしました。もう少しで……お股に……いえ」
キッと私は麻由を見たが彼女は全く堪えていない態度に腹が立った。
お食事の用意をします、と彼女たちは去っていった。

No.231 17/10/14 20:19
作家 

シャワーを浴びて少しばかり重い空気でいた。身体中が涎や唾液で包まれていたことに複雑だった。
沙耶香、と慣れた麗奈の声が風呂場の扉の向こうから声がした。
「もう!なんなの。あの麻由とかいう女」
ヒステリックに声を上げた私に彼女はわけありげにぽつりと吐息混じりに言い出した。
「あの……言っていいか悪いかわからないけど、沙耶香が社長に気に入られた……てことじゃないかな」
気に入られた!?
思わず私はシャワーを浴びた全裸のまま扉を開いて身を乗り出すように声を上げた。
「ち、ちょっと!?見えちゃう……」
「あ、……と、とにかくどういうこと?」
扉を閉め再びシャワーを浴びて気持ちを落ち着かせ事情を聞くと驚くべきことが明らかになる。
「……あくまで社内の噂だけど。社長のメイドたちに全身総……舐めさせられた人たちは彼女のお気に入りの証らしいの。私が…いままで担当した沙耶香みたいな女装の人たち何人か……されてた……」
「さ、されてた……?」
扉を少し開け冷静さと怒りが複雑に混じる私に彼女は恥じらいを持ちちいさく頷く。
どういう会社?いやどういう社長なの。アナルセックスを求めた時もあったけど。
そこへ早紀がやってきた。
「メイドさんたちには私からいちおう抗議しておきました」
「あ、ありがとう」
「勝ったの負けたの?」
「麗奈」
抗議をしてくれただけ御の字と思い咎めた。
「あ、沙耶香さんの替えの下着」
「見てもいいけど取らないでね」
わかってます、と早紀は素直な顔を見せた。昨夜お漏らしをしたことは何もないのだろうか。羞恥な行為をされながらも翌朝けろりとしている。
シャワーを丁寧に丹念に必要以上に浴びてようやく下着とシャツとパンツ程度には着替えられた。しかしキッチンには麻由が堂々といたことにげんなりな気持ちと怒りがあるが“社長のお気に入り”とされたことがわからない。
麻由は食事を用意しながら私に少し目を向けていた。気まずいと思いながらもあえて聞く麗奈。
「撮影できる?」
「聞かなくてもやるわ。自分から出した要望ですもの」
「それは構わないですが」
麗奈と早紀はモデルを不機嫌にさせた社長の意向が気になる表情らしいのがあった。
「ふたりが気にすることじゃないわ」
女言葉になってると女性として自分が起こってる感じだった。

No.232 17/10/15 07:41
作家 

この日の撮影はペンションより少し向こうにある神無月舞社長のペンションでおこなうのだが、向かってる最中に気づく。
避難されてくれた麗奈の同僚やバスの中の女性社員が多く歩いている。
「なんでこんなに今日は多いの。見学?」
「行けばわかるわ」
彼女は私の機嫌の悪さを察していたが撮影に私情を持たないとだけ伝えた。早紀ははしゃいでる。
神無月社長のペンションはペンションというよりは白亜の別荘あるいは宮殿のようだが奥から若い黄色い声が聞こえた。
「お待ちしておりました」
奈々の可愛らしい表情が今朝の行為で少し申し訳なさそうな表情が見えたが何も言わない方が無難に思えそのまま奥に通された。
「あ!沙耶香さん」
「こんにちは、プールですか」
奥にいたのは若い女性社員たちが色とりどりな水着をつけ肢体をみせ賑やかに遊んでいた。そんなことを言わずともすでに監督やスタッフたちも水着のまま準備していた。
「撮影でしょう」
「ということは沙耶香さんの水着や撮影も見れるんですね」
きゃあ!とわかりきった声がプール中にした。
監督や美紀がいつものように挨拶し着替えるように促す。美紀は競泳用の水着に軽くバスタオルを羽織ったままだがスレンダーで魅力的。
「昨日は射精した?」
「……少しだけ」
「構わないわ。プライベートに干渉するつもりはないから」
奈々に促され更衣室にあてがわれた一室にはビキニやワンピース、Tバック、ヒモ状など様々な水着が用意され台本もあった。
「着替えは見ないといけないの」
「仕事」
「……んう、昨夜あたしにえっちしといてそんな言い方ひどいです。ちなみおしっ……!?」
「言っちゃダメ」
口をすべらせようとする早紀の口許を塞ぎ街に帰ったらデートするからと黙らせた。その様子に麗奈は呆れた。
「私以上に変態なことをされた?」
「いえ言いません」
ふたりのやり取りを見ながら背を向けてワンピースの水着に着替えた。サイズは合ってるのは麗奈たちの仕事がいいからだろう。
「オチ×チ×勃ってる?」
「ちょっと見ちゃダメ」
「見ないと撮影できるかわかりませんよ」
姿見の前で膨らむワンピース水着の淫部。後はメイクさんに化粧、好みでリボンやチュチュなど着けるが基本私は控えめにお願いした。
「セックスは虐めるのに自分は控えめて変ね」
麗奈の言葉だ。

No.233 17/10/15 14:05
作家 

プールでの撮影。
専属契約の際にアンケートを書いた時に思いきって記したがよもやこんな形での方法があったとは内心驚く。
もちろん今日までの撮影の際に廃校になった学校の所有者などが好意など貸してくれる例もあったが別荘のプールとは。
それはいいのだけどプールやプールサイドには麗奈たちの同僚ばかり。女装してる男性は私だけ。撮影する物語の設定で腰にパレオをつけてる。
しかし私は撮影の打ち合わせの合間に麗奈に聞く。
「水着持ってきてないの?」
「え?私のこと」
「早紀さんは水着ですでに遊んでるのに」
「たしか持ってきてましたよね。遊びましょう」
プールから上がってきた早世は水に濡れた魅力的なボディを見せ言う。
「持ってきてるなら着替えたら?たまには遊ばないと」
「そうですよ」
まわりの女性社員たちは当たり前のように遊びはしゃぐ。
私が麗奈に水着をすすめたのは素直に見たい気持ちやスケベ心から。
「見たいの?」
見たい、とさりげなく呟くと彼女は更衣室にあてがわれた一室に再び戻り早紀と共に待つと少ししして現れた。
彼女の水着は黒く色っぽく大人の魅力にあふれていた。
「なんだ。似合ってる。……さ、早紀さんもね」
遅いです、と早紀から睨まれた。
「泳げないから着替えるの渋ってたの?」
「泳げるわよ。ただ仕事モードにしてた方がラクだし」
仕事をしてた方がラク、わからないわけではないけ。
監督は言う。
「まずはカメラを気にしないで沙耶香さんを交えてふつうの市民プールやレジャー施設と思って遊んでください」
は〜い、と黄色い声が返る。社長の別荘はより郊外にあるために人通りは少なくプールも山に近い奥側にある。
入るの?と聞く私に「入らないとプール撮影にならないわ」と監督は事も無げに指示し監視員役の美紀はプールの監視員が座る高い椅子から笑みした。
プールサイドから足から入り女性たちの間に入り麗奈や早紀が側についた。しかしこれがいけなかったことにすぐ気づかされる。
監督は指示する。
「それではみなさん、沙耶香さんをイカさない程度に遊んでくださ〜い」
瞬間、女性たちに顔や頬にキスされたりクンニを身体中にされ淫部に触れられ声が出ないままプールに浮かされ土左衛門になり浮いていた。
天国か地獄か。
気づいた時にはプールサイドに上げられていた。

No.234 17/10/15 14:40
作家 

プールサイドで今朝のこともあり機嫌が少々よくない私に監督は事情を語る。
カメラに慣れていない女性たちにカメラに慣れてもらうためといい頭を下げた。
また美紀も言う。
「私や沙耶香さんはカメラに慣れてるけどふつうの女の子は意識するから。でも気持ちよかったでしょう?」
「慣れてません。駆け出しですもの」
素直でよろしい、と美紀は去り際に女優の表情を見せていた。
女陰恐怖症でもたいへんだったのに“女性”恐怖症になったらどうするつもりなのか。
麗奈と早紀が競うように飲料水や食べ物を持ってきた。
「何か食べる?」
「いちおう言っておきますが他の女の子たちも沙耶香さんにキョーミあるけどあたしたちみたいにアタックできないひともいるんです。ファンサービスの一環ということにしてください」
ただでさえ麗奈と早紀の三角関係(?)な上にこれ以上、蘭樹理三姉妹など膨れ上がっては最悪性転換して逃げる以外なくなる。もちろん冗談だけど。
そっと私はジュースとフライドポテトを口にしプールの中をちらっと見て呟く。
「カウパー液やガマン汁くらいは出てたよね。自分のだけどきたない……ような」
麗奈は笑みする。
「それで妊娠するわけじゃないでしょう」
「妊娠したらみんな沙耶香さんの子どもですよ」
嫌なことを早紀は思い出させる。蘭樹理三姉妹の精液検査で私の精液はひと一倍妊娠の確率が高いらしい。ただし精子には女装になる男子の遺伝子があるともいう。
そんなことを思っていたら一日二日ぶりに神無月社長の姿が見え監督、スタッフそして美紀や祐と共に仕事と会話をしていた。
今日は厄日ということはないだろうか。
蒼く澄み渡る空に白い雲、まわりの緑ある木々、草花を見つめていたのにまた早紀は言う。
「インポになってません?」
「なってないから。こわいこと言わないで」
女性が妊娠できない身体のひともいるが男性とて精子によっては妊娠を相手にさせたくても遺伝的や身体の事情でできないひともいる。
インポ(性的不能)になればセックスレスにつながることもある。
「早紀さん。帰ってもデートしなくていいの?」
「したいです」
「ならそんなこと言わないで」
は〜い、と返事する彼女に麗奈は私たちが仲が以前より良くなったことを感じたが何も言わなかった。
そろそろ撮影に入るという。

No.235 17/10/15 18:34
作家 

撮影が始まる。
神無月社長やメイドたちも立ち会うが真摯に向き合わねばと思う。
今日の水着編はレズ役を演じた美紀がプールの中の私に声をかけるが、実は女装であると知り逆に美紀は犯される物語。プレイ内容は更衣室でのクンニやフェラ、そしてプール中でのセックスの二回。
神無月社長は今朝方の私のことを聞いていたのか怜悧な瞳が見つめていた。
プールに入りひとり優雅に泳ぐ私を麗奈や早紀もしくはアタックできない女性たちがちらちらと視線を感じる。
スタート、というかけ声と共に演技をするが特に指導はなかったが麗奈たちには手を出さない気にしない演技を求められた。ペンションのプールだから男性時代の市民プールと少し勝手が違う。泳ぐぶんは気持ちいいと思った時だ。
監視員役の美紀がホイッスルを鳴らし休憩や点検の時間と伝えプールから上がるように指示をするが私は最後に上がらなくてはいけない。
「あ〜、つかれた」
「楽しかった」
双星出版の女性社員たちが演技しプールから上がりタイミングを見計らない演技の都合上、カメラに私の秘部が映らないといけない。
ハシゴからプールサイドどちらでも構わないがハシゴを使い足をタイミングよく上げてパレオから監視員が気づく動作をしないといけない。
あ……!と気づく美紀。
「そこのあなた!最後に上がったひと」
「……な、なにか」
私の側により声をかける美紀は腕を掴む。
「あなた、申し訳ないけどそこの一室まで来なさい。怪しいわ」
「っ……」
カット!と監督の声がかかり先ほどの撮影場面を見て彼女は頷く。
オーケー!と声がかかりみなホッとした。
次の撮影は更衣室で前戯を主にした場面だが少し時間が空き麗奈と早紀は気遣う。
「ごくろうさま」
「なんか本物のプールみたいでドキドキした」
「女装して更衣室やプールに入ったことはないんですか」
ないから、と早紀の言うことはたぶん取材も兼ねてると思うがシャレにならない。
「麗奈たちも遊んできたら」
撮影が済むとすぐさまプールは再び開放された。仕事を兼ねてるのは理解するけど遊んでほしい。
「そうしましょう」
「え、ええ」
「気にしないで」
早紀がリードしてくれたらしく麗奈は水のなかに入っていき泳いだりポール遊びをする姿。
私がいるから気を使うのかなと少し思ってしまった。

No.236 17/10/15 20:43
作家 

ふつうの女性の表情をしている麗奈や早紀さんに他の女性たち。
プールで遊ぶ彼女たちをぼんやり見つめながらふつうの恋愛ができないのかなとも思う。知ってることはまだまだ少ないけど。
ふつうの恋愛ができない。
麗奈にスカウトされなかったらたぶん平凡な恋愛をし女装を彼女や恋人に隠し心がキツいなか生きていたかもしれない。
LGBTや性同一性障害ではないけど女装ひとつにあれこれいろいろ悩む。これが同性愛や性同一性障害でも苦しむだろう。
…………。
考える私を神無月社長や監督たちは話しながら見ていたが気づかなかった。
美紀と祐だけは私が黙りぼんやり見つめているので話しかけることはしなかった。
「撮影しますのでキャストやスタッフの方集まってください」
女性スタッフの声に立ち上がり次は室内の更衣室でのプレイ撮影。
「楽しかった?」
「ええ」
「沙耶香さんも遊べばよかったのに」
「そうね」
美紀は競泳用の水着、ちなみに私は赤と青のストライプの水着である。花柄にしようと思ったが先日の撮影と重なるのでやめた。
「美紀はレズで沙耶香さんを襲うのだけどさっき見た淫部に男性の部分を見て驚く。沙耶香さんは正体に気づいた彼女にクンニや愛撫し彼女からレズよりいいものを教える役割。ただし沙耶香さんがさせるのは愛撫やフェラだけ。セックスはプールの中よ」
指示し念を押す監督に男の部分は精神的肉体的に自覚する。
美紀は身体に触れる。
「背中から私が抱こうとするけどオチ×ポに触れてしまい気づく」
「そこを私が襲えばいい」
リハーサルを繰り返すなか身体に連日の射精の疲れを内に感じた。半勃ちのぺニスがワンピースの水着の内にある。
「だいじょうぶ?」
「いえ、少し疲れが」
美紀は私の側にいてパレオに隠れた淫部を見つめた。しかし意外なことを言う。
「いまは半勃ちだけど本番になればできるから。自分を信じなさい」
祐がアドバイスを初めてくれた。
「私の作品を持ってるなら頭の中で思い出して見たら?」
「なぜ」
「性体験は疑似でも初めての経験は頭や心が覚えているもの。若い頃ならなおさら」
…………。
たしかにそれはあると思えた。意識はしてないが麗奈や早紀たちのセックスのなかで淫靡に頭の中で重ねていたかもしれない。
「祐さんに負けないようにしないと」
美紀は言う。

No.237 17/10/16 05:54
作家 

「あなた、お待ちなさい……。あなたオトコ!?」
更衣室にあてがわれた部屋で美紀演じる監視員はレズ(設定)でその都度女性を食っているが私の股間を見た途端に驚愕した。
「ええ、そうですが。何か?」
「な、何かじゃないわ!?お、男のくせに」
「声をかけてきたのは監視員のお姉さんの方ですよ」
妖しく笑むし振り向き頬や髪を撫でながら彼女の足の間に自らの足を入れ壁ドンをし唇を重ねる。
「ああ……オトコに」
「フフフ、いけないひと。監視員なのに女性を襲うなんて」
「そんなことは……んん」
「はあ……舌が絡む。よほど欲求不満。しかもレズだなんて……」
ちがう、と目や顔を背ける美紀の頬やうなじを撫で責めていく。
「ああ……こんなひとに……」
「あら?さっきも言ったけど声をかけたのはお姉さんです。……見ましたよね?パレオに隠したココ」
挑発しながら愛撫を繰り返しパレオに隠した膨らむ淫部を見せ彼女の瞳や表情は知っていたみたいたな表情をしまたその表情を隠そうとする。
「ああ……そんなはしたない……変態」
「レズの監視員に言われたくないわ。聞いてるわ。このプールでお姉さんにやられたひとが何人もいるて」
「……あああ」
水着越しの淫部を太腿にしゅっしゅっと擦り付け私は巧みに誘惑していく。半勃ちしてる淫部は自然と堅くなるが無意識のなかで初めてのAVや初体験、女装などがよぎっているかもしれないが自覚はない。
甘い吐息を繰り返す美紀は太腿に感じる膨らむモノに興味あるが長いレズ経験なために拒否を示す。
「あら?オチ×チ×に興味あるのかしら」
「な、ないわ。ああ…ン」
胸を少し強引に掴まれ美紀は力が抜けていく。膨らむモノの感触に快感と不快が混じる表情は本物のレズ女性のように思わせる。
「素直じゃないひと」
「や、やだ……変態」
「変態はお互いさまでしょう……っ!」
「っ……!?く、くい込む……いや…ん」
監視員役の美紀の競泳用水着を強引に指で上げ淫肉や陰毛が露になり卑猥にカメラが映す。
しかし対比させるかのように私の膨らむ淫部も撮影する。
「お姉さん感度いいのね。さすがレズだわ」
「ああ……ン」
肩から脱がしていき彼女の胸を露にし胸を揉み乳首を弄り花唇を水着の上から弄る。
力が抜けていく美紀はしだいに恍惚な表情となる。

No.238 17/10/16 08:08
作家 

水着越しのぺニスと太腿の感触が触れ合い美紀は力が抜けていく。
「あらあら、レズの監視員のお姉さんたら。もうダメ?」
「だ、誰が……んん…」
「いきなりコレをどうこうしろなんて私はそこらのオトコとはちがうわ……」
頬や耳、うなじに愛撫し乳首を指で弄り身体をゆっくりまさぐり火照らせる。
「あ……ん……こんな」
「こんなはずじゃなかった?私に声をかけたのが落ち度ね……オチ×チ×の前にこれを舐めなさい」
「ン……れろ、はあ…はあ…れろ」
「お上手……」
指を唇につけると美紀はレズ女性が慣れた仕草のように濡らし瞳はうっとりしていた。
「ああ……んン」
私が膨らむ淫部を擦り付けるたびに美紀はレズ女性からただの女性に堕ちていく演技だが演技に見えない。まるでひとりの女性そのまま。
「コレがそんなにいいかしら」
「そ、そんな……あたしだって」
「レズは美しいわ。認める、だけどここを埋めるのは人工のオチ×チ×」よね。本物とのちがいを自分でたしかめて……」
とどめと言わんばかり彼女の花唇を弄り淫豆をまさぐりクロッチの辺りを弄りまく力を抜けさせ美紀は床に膝まずいた。
「ああ……ん…ン」
「やらしい。こんなにべっとりとして……」
「……んう…はあ」
吐息をついた美紀の眼前に赤と青のストライプの水着の淫部が卑猥にあらわれる。
「さわってみる?」
「ン……んん」
「ほら、こわくないわ」
「ああ……」
そっと太腿に触れながら膨らむ股間を彼女は見つめながら戸惑いの瞳で見つめる。
ゆっくりゆっくり桃色の唇が触れていき吐息が重なる。ぴくっとわずかにぺニスが跳ねたようだ。
「オチ×チ×、ん……」
「そう、オチ×チ×……あなたが嫌いなモノ」
「……っ、はあ……」
膨らみを確かめ彼女の指は赤と青の水着独特のポリエステルの上を這わす。
「っ……触るだけでいいの?」
「あ……はあ。でも」
「イカせてあげたでしょう……」
「っ……」
実は先ほど美紀をイカせたのは中途半端に終わったがNGではないまま撮影は続行のようだ。
「っ……ンんん……はあ」
「いい?ここが先っぽ、幹、根元、ここに子どもを作るえっちな液があるの……」
「ああ……ン」
ようやく美紀はゆっくりとだが膨らむ淫部の先端に唇や舌を持ってきた。水着が湿る。

No.239 17/10/16 12:58
作家 

美紀の演技はいままでとちがいいかにもレズな感じで愛撫に男性器への興味と怯えがある感じ。
ちろちろれろれろ……。
レズではあるが男性器には女性の本能が(無意識に)働いている感じでもある。
「見てみるお姉さん?」
「ああ……はあ、あ……はい……ウン」
レズには長けているが女装男性という異質な存在に無意識に従い興味ある感じでいくぶん放心した表情が演出されてるように思えてしまう。
私はストライプの水着から左右の青赤のうち赤の方、いつもの左側から男性器そのものを出し睾丸少しポリエステルの水着の内にあった。
青と赤、ふと思ったけど青が男の子、赤が女の子いう一般的な価値観や決めごとみたいなのが水着を決めた時もだけど頭の内にあった。
しかし美紀はそんなことも知らずにレズの女性を演じ狂暴な男性器に興味ありげにも怯えにも見える演技をして吐息をこぼす。
「お、オチ×チ×……。これが……」
「そう、オチ×チ×。やさしくでいいから触ってみて……」
「ん……ああ、やわらかくあつい……かたい」
きゅっと掌で包むようにしながら初めて触れた演技に私は動悸が胸の内で揺れた。そのなかで美紀は少しずつゆっくり撫でたり上下に扱いてくる。瞳は女性器に似た先端を蕩け見つめ指でそっと触れた。
「おま×こみたい、先っぽ……ぬるぬるしてる」
「ん……そうね。お姉さんのおま×こと同じ……」
「ああ……スゴい」
レズ設定のためになかなか手で愛撫以外はしないぶんむしろ私が焦らされてなくもない。喉を小さく鳴らし呼吸し焦らないように言う。
「っ……はあ。お姉さんのおクチでしてみる」
「クチで……?い…や…」
「だけど手で触ってるわ。ゆっくり怖くないから……」
「……ん…う」
しばし見つめるなか美紀は自らの淫唇を弄りながらゆっくりゆっくり顔に近づける……。吐息が肉棒にかかりながら唇がはむっとした。
「っ……ん、はあ…」
「できたわ……」
「ン……れろ…れろ、くさい…オトコの…におい……」
「ひどいわ。オトコじゃないわ。女装してるのに……」
髪を撫で頬やうなじを撫でながら女装であることをアピールする。
ストライプの水着の淫部から男性器が生えているように見せなくてはならない。
初めて触れる男性器のように口に含みながら美紀は瞳が潤みレズの女性の憂いがあった。

No.240 17/10/16 14:34
作家 

「んぅ……オンナの…ひとに……生えてるみたい」
「ハアハア、んう。そう思いなさい……」
ふと見るとスタッフからカンペを出された予定では口内射精だったが顔射と指示された。
急に!?と思うが一度勃起してる限りは従わないとならない。
キュッと美紀は睾丸を手で包み瞳であわてないとなだめた。
「っ……」
勝手なと思うが先日の撮影で私が勝手なことをしたから文句は言えなくもない。
「ンっ……びくびく…してる。……はあ…ン」
しゅっしゅっと手を不器用かつ巧みに動かしながら唇や舌もレズの慣れない女性のようにしながら感じさせる。
「っ……お姉さん、すごいわ……」
「やだ……変態……」
「ココに白いモノがあるのよ。ココに……」
ワンピースの水着のクロッチを指で示していると感じてるのかぐっと男性器は大きくなった感じがした。
「ん……えっち……」
「お姉さんがオトコをどの程度味わうか知らないけどいまのうちに堪能して……」
「……ああ……ン」
くちゅくちゅと口内や指で弄ぶようにしながら自らの淫裂で感じる美紀。
「っ……イクわ。イキそう……。その顔に出して……あげる」
腰から痙攣を覚え美紀の口に感じる肉棒。彼女はレズの女性として戸惑いながら性的好奇心はやまなく快感に溺れる。
「ああ……オトコ、しかも女装のひとに……」
「声をかけたのはあなたよ。そのぶんくらい受け止めなさい」
「ああ……」
後悔と快感のなか水着をはだけ胸を揉む。時おり乳首が肉棒に触れて快感を感じさせる。
「っ……ああ。イクわ」
「……ん!ン!……」
イカそうと射精を促しながらも顔は離そうとするタイミングを計らう。
瞬間、精液が亀頭から噴出する瞬間と共に美紀は顔を離し自らイッたような表情で白濁液を受け止めた。美しい肌や黒髪に精液が迸る。
「ああ……っ!?」
「……お、オトコの……精液、……ううン…女装の……」
絶え間なく出る精液を美しい表情で受け止める美紀は恍惚とし指は淫裂を弄る。
精液は壁や床を汚し流れ滴り落ちる。
射精の快感と共に女性を汚す快感もまたどこかであるようだった。吐息が荒い……。
カット、オーケーと声がかかりしばし肩の力が抜けた。
吐息をし萎えてゆく男性器に安堵もあった。
女装して撮影の大変さが親身に堪えてきたかもしれない。

No.241 17/10/16 19:31
作家 

プールでの女装レズの撮影は昼間に行うので昼食休憩などをかなりはさむという。ペンションに戻ることもできるがここにいた方がいいと言われ水着から着替えようとしたがそのままでいたらと麗奈たちは言う。
パーカーを羽織るものの下半身は脱毛し陰毛は相手が見ようと思えば見えなくもないので少し恥ずかしさもあった。さいわい個室は与えられているものの他の女性社員たちの手前ずっといるわけにもいかない。
バスの中を再び思い出す。天国か地獄か。
麗奈や早紀の普段の表情を見れるのは喜ばしいが女性のなかにいると恥ずかしさはある。そんな私に水着や祐は話しかける。
「疲れてる?」
「ああ……はい」
「いくらセックスしたくてもお仕事と思うとまたちがうものね」
「祐さん」
企画AVの話しがあった時は男性としては喜んだものだが女装レズとして絡みは難しい。内面を女性化もしくは女性として演技し射精しなくてはならない。
矛盾である。
女装した男性ということでそこに存在矛盾があるのだ。女性は射精しないが(潮吹きなどはあるらしい)女装レズは女性として男性の機能を発揮する。
美紀はそっと髪を撫でた。
「それにしてはさっきは昨日のぺニスバンド兜合わせと同じかな。勢いがなかったわね」
「顔射はしたことなくて……」
祐はフフンと言う。
「AV、アダルトビデオが生んだものだから。顔射は普通の女性は抵抗あるけど男性もあるんだ」
「……はい」
ソフトサディストを自称する私だが女性をプレイの中でも汚すという行為は場合によっては抵抗あるらしい。先日のボディコンプレイ撮影もそのひとつかもしれない。
美紀はじっと見つめる。
「他に何かあるんじゃないかな。お姉さんに言ってみなさい」
「っ……」
奥歯を噛みわずかに悩んだが今朝方のことを話した。すると彼女たちは笑みした。
「社長に認められたのはひとつの証じゃない」
「あちらの会社だから私たちにはなんとも表現できないけどね」
証(?)、と頭の中にクエスチョンマーク付きで浮かんでは消えた。
モデルとしてはかけだしあくまで麗奈や早紀の企画に同意や乗っかった形なのに……。
麗奈たちはプールで遊びながら私の話か別な話題をしているらしいがわからない。
「沙耶香泳ぎましょう」
「沙耶香さ〜ん」
笑顔を向けていたら美紀たちに放り投げられ水面を弾いた。

No.242 17/10/16 20:25
作家 

きゃ!?
水面から慌て上がると麗奈たちに水をかけられた。
「遊びましょう」
「そうですよ」
この時に眼鏡を落としたらしいが別の女性社員が拾っていたことに気づかなかった。
「眼鏡が……」
「あたしたちと遊びましょう」
「む、胸があたってるし!?」
「触りたいならどうぞ」
すると眼鏡がなくぼやけた視界にボールがあるのが見えからかう彼女たちに投げぶつけた。
「きゃ!?怒った」
「沙耶香さん乱暴」
「うるさいわね」
他の女性社員たちも同じようにはしゃぎ一、二時間は軽く過ぎていた。陽射しは眩しく水のなかにいても日射病になりそうで上がった時はへとへとだった。
麗奈たちは言う。
「もうオトコでしょう」
「インドア派だからて人並みに遊べないとダメですよ」
「あ、あのね。わたし射精……お仕事した後だよ……」
はい、とジュースを持ってきて微笑む。ありがとう、と断りもらい口にした。
「お仕事したのは理解するけど遊ぶ時は遊ぼう」
「それでもかなり遊びましたよね」
えへへ、と早紀は歳相応かそれ以下みたいに笑う。小悪魔的より少女的だし水着もフリルがありややロリ、いえ少女らしさがある。
「はあ、もう」
「不機嫌だなんて沙耶香らしくないわ」
「へんたいさんだけど真面目にお仕事してくれてますから」
「ほめてるの?」
ハイやウンが同時に応えてふたりなりにわたしの機嫌を心配してたらしい。
「少ししたらお昼にしましょう」
「社長のペンションでは食べ放題ですからね」
プールサイドや室内にはバイキング形式で牛肉のステーキやたたき、魚はフライや刺身、お寿司、麺料理、ご飯、パン、サラダ、中華などあらゆる料理が並んでいた。女性社員たちはプールと料理目当てで旅行中はここに来るらしい。
「何回か言ったと思うけどあなたたちの社長は何者?」
さあ?知らないとまた同じ答え。この時に見知らぬ女性社員からプールに落ちてた眼鏡を返された。
「あ、ありがとう」
いえ、といまどきめずらしい三つ編みで麗奈や早紀とは違い地味な印象、付け加えるなら双星出版のようなアダルト雑誌にいるとは思えない女性という印象しかなかった。
女性にはいろいろいるだろうけど。
「食べてもいいけど撮影に支障がないようにね」
麗奈も早紀もちゃんと仕事モードを使い分けてるようだ。

No.243 17/10/17 05:34
作家 

女性たちにそれなりに溶け込む私の様子を神無月社長はペンションの私室から怜悧な瞳で眼鏡の奥から見ていた。
彩香から今朝方の私の様子も私は知らなかったが耳にしていた。
「さあ食べて」
「お魚も食べないと健康によくないですよ」
「ひとりでやるから」
そうは言うもののバイキング形式の小皿にあれこれ麗奈や早紀だけでなく他の女性社員たちもあれこれと乗せてくる。
えっちなことはされないもののこうもかまってくるとやはりモテるという状況とは認識をあらためる。専属モデルだから大事にされるというのもあり得たが意識のどこかは何かちがうと伝えていたが異性のなかにいると感覚は鈍感になる。
あれこれ聞いてきたりさりげなくパレオで隠してる淫部を見つめていたりおちつかない。
ごちそうさま、とそそくさと私室にあてがわれた部屋に逃げるようだった。
お腹がいっぱいというより胸がいっぱいで気持ちが混乱してた。
保育士という仕事柄異性が苦手な子どももいたがそれに少し重なる点もあるが分析はできても何かできるわけない。
私はここにいて何をしてるんだろう?
そんな問いかけが自問するが答えはない。
沙耶香さん、と姿を見せたのは麗奈たちか美紀たちかと思ったのはメイドの奈々。
「なんです」
今朝方のことでもやもやした気持ちをぶつけかねないなか彼女は静かに頭を下げた。
「今朝方のことは神無月さまからのご命令でした。失礼や無礼がありましたことは私が代わりにお詫びいたします」
「っ……それで私が許すとでも。だいたい男の身体はきたないのに」
奈々は少し苦笑し本音を伝えた。
「今朝方の沙耶香さまのお身体はたしなに男の匂い……言いにくいですがセックスの匂いもあったと思います。不潔とは申しませんが男であることに変わりありません。女装……であることに自信をお持ちください」
セックスの匂いと言われ顔を背けた。人並みに恥じらうくらいは当然ある。
神無月社長の狙いはなに?
私はあえて奈々に聞いてみた。
「失礼を承知で聞くけどあなたたちの社長は何者?」
「かつてとある男爵に仕え私共の上役であっただけ。それと麻由さんたちのSMクラブを経営してる、とだけお伝えします」
麻由のSMクラブ。
彼女から地図を記したメモを渡されたことを思い出す。
ありがとう、とだけ礼を言い彼女は去っていった。

No.244 17/10/17 06:08
作家 

入れ違いに麗奈と早紀はやってきて言う。
「メイドさんがいいんですか?」
「社長付きのメイドさんだものね」
「別にただ話をしてただけ」
なんの収穫も得られない話題をしただけ。
「今度は沙耶香さんにメイドのコスプレさせます」
「いいかも」
むう、と私は見つめるなかふたりは盛り上がるがすかさず小皿に盛った料理を丁寧に選り分けながら口に入れる。
「私はガチョウか」
「そうそう。落ち込む香は沙耶香に似合わないわ。話はなんでも聞くし」
「セックスも生理以外ならだいじょうぶです」
このふたりは四ヶ月とけっして付き合いは長くないのに私のことはそれなりに理解してくれてる。
何らかの疑いはあるがそれは考えても仕方ない。ふたりは信じるようにしないとなにもない感じがし少し胸に熱いものがあった。
ぎゅっとふたりの肩に抱きついて少し頬に涙が伝った。女装や男なのに。
「沙耶香……」
「いいんですよ。泣いて……」
つらい思いを知らずにさせちゃいました、と早紀の言葉があった。
三角関係については現状でいいと意外なほどあっさりにされた。
「あたしは沙耶香さんにお漏らしをされましたし」
「え」
早紀の告白に麗奈は本気で驚いた顔をした。
「わ、私は我慢したのに。したの」
「したというかさせられちゃいました」
「あ、あれはなりゆきで……」
あまりのことに麗奈は言葉がなかったようだがようやく言葉を出した。
「Sっ気もそこまであればたいしたものね。私もしとけばよかったかな」
「あ、あのね。恥ずかしいとかないの」
ない、とふたりして言う。よく見たら少しアルコールの気が入ってることに気づいた。
「私は沙耶香が好き」
「あたしもです!お漏らし以外にも見たいなら見せちゃいます」
端から聞いてるだけでもスゴい会話だがなにぶん私は当事者なために面食らう。
「酔ってるよね」
「酔ってないわ」
「酔ってません」
同じ答えが返ってくるのはふたりの本質が同じものだろうかと思う。
女装でへんたいでサディストなのになぜふたりに好かれるのか。
麗奈は少なからず男の一面を理解あり早紀は何かと私にアプローチする。
恋愛?セックス?
女装であっても男女関係の本質は変わらないのかな。
撮影が始まるまでふたりにさんざん絡まれたのは言うまでもなかった。

No.245 17/10/17 06:50
作家 

撮影が始まったのは昼の3時からだった。
先にも書いたが神無月社長のプール付きのペンションであり女性社員たちが遊ぶ時間を設けるためであるがこの日は撮影のために使用させてもらってるからスケジュールもあった。
「がんばってください」
「美紀さんとえっちを楽しんで」
ふたりとも少々酔ってるのか言ってることが妙にズレてるように聞こえた。
監督や美紀からは水着を着替えていいと言われ私は明るい花柄のワンピースにした。パレオも合わせた。
「ギャラリーがいるわね。だいじょうぶ?」
ギャラリーというのは女性社員たちのことだ。やる以外に選択肢がないのはわかっている。彼女たちはペンションに入りあちこちの窓から見ていた。
「やりましょう」
監督たちや美紀に苦笑し気持ちを切り替え殊勝に臨む以外ない。異性の目はあるがそれ以外はいつものカメラやスタッフ、後はまわりは木々や緑に囲まれている。
美紀は事も無げに言う。
「少しくらい虐められても我慢するから。やりたいようにして」
「プロですね」
企画AVの内容がどう世間に伝わるかもわからないのに美紀にはプロ意識が彼女から伝わる。
内容はフェラで顔射をしいくぶん自失をした彼女に私は今度はプールでセックスを教える。ただそれだけ。
眼鏡をかけたままカメラの位置や監督の演出意図をとりあえず頭に入れ眼鏡を麗奈に預けた。
「いらないの」
「私はソフトサディストだから本気でするにはコレはいらない。なにより道具に頼らないで責めるから」
後で聞いたらこの時の私の瞳からサディストな気配が伝わったという。
撮影が始まる。
「着替えたしお姉さんの職場でもう少しオトコを教えてあげる」
「そんな。まだ……」
「レズだからしぶといわ。誰もいないプールなんだから平気でしょう」
誰もいないのはプールであってペンションからは女性社員が興奮の声を押さえながら見つめているから嘘である。
フェンスに彼女を押さえ壁ドンをし唇を奪う。
「……ああ……ンン」
「んちゅ……レズだからキスがうまいわ……」
「誰かに見られ…る」
美紀の演技は迫真もの。私の視線がフェンスの向こうの木々に合わせ怯えながらもすでに乳首は水着の下で天を向いていた。
眼鏡がなくぼやける私の視界の分まで演技をしているのは明らか。

No.246 17/10/17 13:41
作家 

多少は視界がぼやけてても演技は出来る。
美紀の卑猥に食い込むハイレグの花唇と対して花柄の水着のなかに膨らむ男性器、おそらく見てる者からしたら卑猥に猥雑に映るにちがいない。美紀の水着の股間を食い込ませ淫肉を責めていく。
「ん………ああ。ひどい……のに」
「のに?なに」
「か、感じて……る」
「あら、ひとのことを変態と言ったのにこんな誰が見るかもわからないプールサイドで感じてるの……」
ああ……、と日差しやレフ板の輝きをものともせずに美紀は恍惚としながら掌は女性の本能そのままに私の淫部に触れる。
「レズなのにコレが気になっちゃった?」
「ううん……も、もう一回……だけ…み、見せて……」
レズと女性の性的本能のなかで淫らに葛藤してる女性らしい表情がかえって女装モノの淫靡な雰囲気を醸し出す。
ちらっと私が気になるのは麗奈や早紀、スタッフたちの視線ではなくいつもいない女性社員の無数に近い瞳……。
「いいわ。見せてあげる……」
バスの中で見られてるんだから……、と割り切ろうとし肉棒を水着から出して美紀がそっと包むように触れた時だった。
じー……。
そんな視線の音ない音が聞こえないはずだが太陽の輝き、鳥や自然の木々、プールの水面などに混じり聞こえるように思えた。勘違いや思い違い……。
じー…………。
慌て私は思わず演技中なのに初めて私から声を出して演技を止めた。
「ち、ちょっと!ごめんなさい!……っ!」
ペンション側の建物から無数の女性社員たちの瞳に私はつい気が削がれ少し後ずさった。側にいる美紀が腰に手をあてる。
「見られるくらい覚悟しなさい。別に襲われるわけじゃないでしょう?」
「そうですけど、あの視線は……」
美紀は女性社員たちを見て言う。
「外でボディコンして責めて責められて撮影したじゃない。素人さんの前で、あれと変わらないわ」
「……んう」
監督が私の態度に休憩五分とし女性社員たちは少しだけ引いて見ることを提案した。
奈々たちメイドは社員たちに伝え女性たちはがっかりした声を漏らし嫌でも私の耳に入る。
オトコのは見慣れてるはずじゃないのと言いたい。
麗奈たちが側に来た。
「ごめんなさい、旅行中の撮影はそうないイベントだから」
「それに……女装してるひとの身体は見れないですし」
見慣れてなかったのだろうか。う〜ん。

No.247 17/10/17 14:35
作家 

視界がぼやけてることを逆に利用する以外にない。感覚を美紀と自らの肉棒に集中する以外に他はない。
ちなみに私はコンタクトレンズさえ苦手、とことん自分の身体に何かを入れたり改造(運動や筋トレなどは別)するには抵抗あるらしい。
カメラが再度回るなか演技している。レンズの視線は伝わる。
「はあ……んむ、スゴい……オトコの…匂い。しょっ…ぱ…いのに…あま…い…」
「知らなかったのね。不憫なひと……」
美紀の恍惚とした表情や髪、なにより巨乳とは言えないがそれでも魅力ある肢体。そちらに集中してさえすれば演技は出来る。
「だけど私はオトコじゃないわ。名乗ったかしら、お姉さん」
「は…むむ…はあ……聞いて……ない」
「ほんとなら話しかけたお姉さんが名乗るべきだけど面倒よね。私は沙耶香……」
「さ、沙耶香……さん。あたしは……ング……」
けっこうよ、と私は断りフェラチオの場面を続ける。プールサイドで四つん這いになる美紀にフェラチオを淫らに卑猥にさせる。
はあ……、オチ×チ×と彼女の濡れた唇が動く。
だけどこの場面ではイッてはならないが監督からオーケーがかかるまでフェラチオされなくてはならない。
快楽的拷問。
そんな表現がよぎり忘れたことにした。
フェラチオは気持ちよく水着のポリエステルの感触と相まって快感は身体中に宿る。だけど射精をしてはならないのは少々きびしい。
「はあ……ん。ふしぎ……」
「なにが…」
「女性じゃないのに……女性の姿に……こんなモノがあるなんて……」
指が唾液やカウパー液で濡れたぺニスの先端に触れ粘液が美紀のうっとりした表情の前にありなんとも卑猥すぎた。
……っ。
あやうくそんな状態ななか射精しそうになった途端に「カット!オーケー」がようやく伝わった。射精は寸前で堪えかろうじてぺニスは理性にコントロールされた。
麗奈さんのイチオシね。
バスのなかでもガイドさんに耐えてたもの。
ペンションから見てる若い女性社員たちの興奮した黄色い声が耳に入る。
はあ、と息をするのでさえやっとな感じ。射精による肉体的疲労より精神の方がどうかしそう。
サディストは相手に要求しながら相手の欲求を満たす。美紀は演技として付き合ってくれているが、それもまた労力がいるのだ。
ティッシュなどでぺニスを拭い水着になおしフェンスにもたれた。

No.248 17/10/17 16:27
作家 

日差しが暑く眩しい。
あやうく射精しそうになったので女性たちが気づかないなか一回出しておきたいが視線が気になる。
「脱水症状起こすわよ」
「影に行きましょ」
ふたりに言われペンションの中に入り飲料水を渡されるなか私は股間が気になり落ち着かない。気づいたのは麗奈。
「まさか射精しちゃったの?」
え、と軽く声を上げる早紀の声にまわりの女性たちも当然気づくがややこしい否定する。
「してないわよ。逆なの!しそうなの!……あ」
「なら出したらよかったのに」
と言ったのは美紀。
「だ、だって次は水中フェラチオなんでしょ。だから……」
水中フェラチオの撮影は監督の意向。水着と水の中、女性の赤く柔らかい唇のコントラストな演出を撮りたいという。
麗奈は見つめ言う。
「とりあえず出しておかないと撮影に響くわ」
「健康にもよくないですよ」
「いい。自分でやるし」
よくない、とふたりや女性社員たちも一斉に言いむしろその声で射精しそうになった。
やむなく控え室にあてがわれた部屋で麗奈や早紀ついで美紀と祐が入る。「あの美紀さんたちは」
「見学」
「少なくても仕事相手の沙耶香さんのえっちを見るのも信頼関係です」
プライバシーの侵害、それに射精しかかってるんだからすぐに終わると言いたいが言えない。
「どうなの?」
「……ちょっと出てたけど」
「匂いとうわ……」
早紀の好奇に満ちた瞳はぺニスの先端から出てた白濁液を指に取り輝く。美紀は吐息する。
「なんでも監督の意向に従う必要はないのに。馬鹿ね」
「っ……んう」
「まだ出そう?」
「ちょっと……いやかなりかな」
「出して大丈夫?」
麗奈の問いは次の撮影への影響である。自信はないわけではないが。
「沙耶香さんなら大丈夫と思うわ。水の中では射精させなければいいしあとは私の膣内(なか)だから」
「自信ありすぎ」
早紀の負けず嫌いに火をつけないで欲しい。そう思った途端にしゅっしゅっと指で扱いてきた。
「あ……」
「すぐに膨らんできた」
「いちいち言わないの」
そう言う麗奈も瞳を輝かせ膨らむ睾丸に指を這わせた。
すぐさま射精してしまい身体がベッドに倒れた。
「これだけ毎日射精してたら疲れあるわね」
元AV女優である祐は私の様子に同情感ある呟きがあった。

No.249 17/10/17 20:07
作家 

大人ぽい表情を向け髪をかき上げ祐は私の側に寄る。
大丈夫、と強がる私をよそに彼女は麗奈たちがいるなか水着からぺニスを出して撫でた。
「ちょ……」
「中途半端に出してるとよく眠れないわ。ふたりに聞くけど彼、いえ沙耶香さん戻ったらどれくらい寝てる?」
一、二時間程度とふたりが正直に答えるのを聞くと「無理してるわね」と言いながらおそるおそる私のぺニスに口をつけフェラチオを始めた。
ああ、と悶える私を見つめ美紀は唇を尖らす。
またはじまったと。
「ちょ……もう出したら…眠っちゃう……」
祐は私を見つめ先端からカウパー液を味わい笑う。
「寝させてあげるの。毎日中途半端な時間に昼寝してるから疲れがたまるの……んう」
「んあ……」
はあはあと吐息が漏れ彼女は巧みにぺニス全体なおかつ睾丸部分に愛撫し少しアナルにも舌を這わせた。
「ああ……だめ」
「さ、撮影はどうするんですか」
麗奈の疑問に祐はフェラしながら言う。
「んう……私が掛け合うわ。いいわね美紀」
お好きに、と彼女はふて腐れ頬杖をつくなか私はフェラで責められる。室内にはちゅるちゅるれろれと卑猥な音が伝わる。
「あ……あ……」
「毎日お仕事で射精してるからさすがにオチ×チ×感度はよくなってるけどタマタマから射精が伝わってないみたい……んう…気づかなかった?」
知りません、と美紀は私たちの様子さえ見ない。
あ…あ、あんと私が悶え祐は睾丸から精液をすべて搾り出さんばかりの愛撫をするようだ。身体に力が入らなくなる。
祐はぺニスを左右に揺らしたり筋を撫でたり舌を伝わす。
「あ……イク」
「イキなさい。そしてやすむの……」
「そんな……」
「強情ね。女性の言うことは聞きなさい。っ……ちゅるちゅる…んぐ」
ッ……イク!?とだけわずかに私は自分の声が伝わった瞬間に精液が熱く迸り飛沫が上がったらしいまま意識を完全に失った。
名を呼ぶ麗奈たちの声さえ意識する間もなく股間を立てそしてしだいに萎えたまま寝息した。
祐は寝顔を見てる。
「これでは撮影はできないわね。あとはお嬢さんたちに任すけど自分で起きるまで起こさないように」
彼女は手コキをしながら精液をぺニス全体からティッシュなどで拭い綺麗にしながら麗奈たちに伝えた。
「監督に伝えてくるわ」
祐はかつてAV女優らしい一面を見せ去った。

No.250 17/10/18 05:18
作家 

気づいた時にはぐっすり眠りそして目覚めた。
「……!お仕事…!?」
部屋を見ると麗奈や早紀が側でうたた寝をして時間を見ると二時間ほどしか経ってなく夏の日差しの高さが避暑地のせいかより高いように思われた。
ふたりを起こさないように起きたことを伝えるよりも先に尿意がありトイレに向かい尿をした。
水着をしてぺニスを出して個室トイレ(女性用)でする。神無月社長のペンションには女性用トイレしかないことを付け加えるがなんとも妙だった。
そこへ私を探す声がした。メイドの奈々と出くわし「起きました」と答えた。
「沙耶香」
「もうどこへ行ったんですか」
麗奈たちは私を見つけ安堵した表情を見せたところへ美紀と祐も姿を見せた。
「起きたのね。眠り姫さん」
「どれどれ、お昼にたくさん食べたから栄養が消化され睾丸にも行き渡ってるわ。いまから撮影できる?」
いまから?とも思うが夏の日の高さは視聴者に時間の誤魔化しはできるといい先に美紀とセックスを撮ってもらい水中フェラは形だけ後で撮影するという。
「できるか自信ありませんけど」
「あら、美紀の相手をこの数日つとめたならできるわ。私が保証する。できたらご褒美にキスしてあげる」
ムキになる麗奈たちを前に祐はいかにも元AV女優らしくまた人妻らしく誘惑ぽい表現をした。
とにかく撮影に再び入る。ギャラリーの女性社員たちは私が眠っていたためか少し外に遊びに出たらしい。
「すみません」
「おおかた沙耶香さんはあのふたりとえっちしすぎね」
やりましょう、と美紀はめずらしく少し機嫌がよくない顔なもののプロであった。機嫌がよくないのは先輩AV女優である祐が私のコンディションを見抜いたから。
撮影が開始される。
すでに待ちくたびれて湿らせたから、と競泳水着の湿った淫部を見せる。
「レズだからこんなに濡れてるのかしら」
「いや……言わないで」
羞恥を含んだ美紀の表情はレズ女性の演技らしくまた男根にまだ怯えある演技。
「フェラチオしたのに」
彼女の手がフェンスを揺らし食い込む淫裂や湿った陰毛を魅力的にしていく。
前戯はほとんどなく彼女を犯さなくてはならない。私の肉棒は元気を取り戻していたがいままでとちがうのはフェラなしの挿入。
三時過ぎの日差しが熱く眩しさをおぼえる。

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