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花火29

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作家
17/02/06 00:36(更新日時)

やはり、ツアーの最終日はこんなキモチになるんだなって、ちょっぴり感傷に浸る。

淋しいとも、達成感とも、高揚感とも違う。
作家並みに、言葉を知っているわけではないので、何とも表現し難いけど、

もっともっともっと、やってたぁ~い♪
終わりたくなぁ~い♪

そんな感じ。
自分だけかと思っていたら、隣で音合わせしていた柳之助も、どこかツアーの初日の元気に比べると物静かな雰囲気。
ドラムスティックを、両手に空中でエアドラムをやっている裕太と目が合った。

「ラストも、俺たちマンディロンらしく、悔いなくいこう!次につながるから❗」

裕太が、イエイ!!と親指を立てて笑顔でいた。
ふと、気持ちが緩んだ。

俺たち三人は、いつものように円陣を組み、
気持ちを一つにして、俺たちマンディロンの
曲を、夢をお届けする為にステージへと立った。
それからは、無我夢中で楽しくて楽しくて時が経つのも忘れていた。

曲の合間には、今回のツアーで回ったところで、多少、時間に余裕があったので行ってみた、ここすごく良い❗という店の話しとか、
相変わらず、旅先でも酒をたしなんでおりますという話しとか、
飛行機の窓から見た、雲海が天気や季節でも
また違うけど、すっごく素敵で、思わず
カメラで撮った話しを、グダグダとしていた。

俺たち三人は、ライブに来てくれた人たちが、来て良かった❗と思っていただけたか、
精一杯、全力でお届けした曲や想いが届いたのか、心配だった。

20XX マンディロン ツアー HANABI の4公演が終わった後、俺たち三人と片桐さんと、俺たちのツアーを成功へと導いてくれた周りの人たちと、ご苦労さん会を開いた。

片桐さんは、初めてにしてはたして上々の出来ではないかなと、乾杯の後で話しかけてきてくれた。

「長谷川くん。次に出す曲は、どうかな?」

って、片桐さんに爽やかな笑顔で言われて、
言葉には出来ず、曖昧に苦笑い。

ツアー中に、実は曲作りはしていて、何曲かは、だいたい、出来上がってはいたけれど、
ツアーが終わったら、少し時間が欲しいと思っていた。
片桐さんは、どうやら話しを聞いていると、
俺たちマンディロンに出す対する、一通りの今後のビジョンがあるみたいだった。
 
柳之助は、酔った勢いで、ラジオ番組を持ちたいとか、もっともっとマンディロンを知ってもらって、故郷に錦を飾るんだって言ってた。行き先にも嫉妬しまくりで、絡んでいた。

マンディロンと、俺たち三人、同じように歩いていけると信じている。

「検事、おはようございます‼」

柚子は、キモチ悪いくらいの満面の笑顔の佐方事務官に顔を向けた。

「おはよう。あのね、佐方く」

柚子の話しを遮り、佐方事務官はパンフレットを、ヒラヒラとかざした。

「長谷川検事。聞いて下さいよ♪もう、もう
僕は、マンディロン無しでは、仕事出来ないですね❗今まで、法律が全てだと思ってきましたけど、六法なんて!#$%?」

柚子は、無視して、席につくとパソコンを立ち上げ、書類を開いた。
もう、このバカと仕事したくない!





No.2429984 17/02/06 00:36(スレ作成日時)

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