注目の話題
評価してください こんな僕は人生負け組でしょうか?
食事の予定日になっても返信なし
旦那がいちいち人のやることにけちつけてくる。

勇者に代わってバラモスを退治に行くことになった

レス3 HIT数 1595 あ+ あ-

名太( 20代 ♂ Rm4Unb )
14/07/03 19:37(更新日時)

〜プロローグ〜
300年前より突如現れた魔物の集団と、それを率いる魔王バラモス。
人々は圧倒的なバラモス魔王軍の戦力を前になすすべもなくただ悪戯に死者を増やして行く。
しかしアリアハンという小さな町に誕生した一つの命を機に、人類達の反撃が始まるのであった−−−。


◆登場人物
名前:名太
性別:男
職業:ニート
本編の主人公で、由緒正しきロトの血を引く勇者………の隣の家に住む宿屋の息子。ニート歴が長く、働いたら負けだと思ってる。コミュ障を患っており、女性との話が苦手。


名前:オックマン・ベルサーレ・リッサン
性別:男
職業:盗賊
元々会社員だったが、リストラされて酒場に入り浸るようになった。

他いろいろ。

No.2112249 14/07/03 00:12(スレ作成日時)

投稿制限
スレ作成ユーザーのみ投稿可
投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 14/07/03 10:40
名太 ( 20代 ♂ Rm4Unb )

〜終わりの始まり〜
「ラーメンつけ麺、僕イケメン…っと………」
数歩で部屋全体を歩けるような一室でややぽっちゃりの男が軽快に叩くキーボードの音と声が聞こえてくる。
男は名を名太(めいた)と言い、この世では決して珍しくないニートであった。
今、名太がしていたのはミクルという素晴らしいコミュニティーサイトでくだらないスレを作るという、名太の日課の一つだった。
「さぁ、今日は何人が構ってくれるかな〜」
期待を胸に自分のスレをクリックするが、何故かなかなか繋がらない。
またネットサーバーの不調かと苛立ちを募らせてると、自室の扉をノックする音が聞こえた。
名太には扉の向こうの相手が誰だかわかっていた。父親だ。
恋人なんて生きてて一度もできたことがないし、友達さえもいない。
引きこもりはネットの世界でこそ輝くのだ。
内心舌打ちをしながら扉を開けると、案の定父親だった。
父はニートの名太を養う為に還暦を迎えてるにも関わらず宿屋の店主をやっている。
最も、隣の家に住むオルテガの一人息子が一年前に消息を経ってからは宿屋なんぞに泊まる人間はおらず、稀に冒険者が泊まりに来る程度だったので収入は雀の涙だった。
父から話を聞くと、お城の王様が何故か名太を呼んでるらしかった。
言わずともがな、名太は一般庶民である。
王に呼ばれる理由と言えば税金を納めてないことぐらいしか思い浮かばなかった。

No.2 14/07/03 14:41
名太 ( 20代 ♂ Rm4Unb )

しかし王命とあらば城に行かないわけにも行かない。この国の王はまさに外道だからだ。
父親の話によると、ネットのサーバーを切断したのは王で、修復して欲しかったら王のところに来いという話だった。
どうあっても名太を城に行かせたいらしい。
用があるなら自分から来いと言いたかったが、そこはネットのサーバー修復の為に城に赴くことにした。
名太が住んでる街はアレフガルドという大陸のアリアハンと呼ばれる街にある。
活気があるが、前述した通り国王が人でなしの外道で国民の信頼は高くなかった。
1年前に名太の宿屋の隣の家に住んでたオルテガの1人息子にたった50Gという、はした金で命をかけて魔王バラモスを倒しに行けという非道な命令を出した。
その時のオルテガの1人息子の顔を名太は今でも覚えている。
50Gと言えばナイフ1本さえ買えず、棒切れやボロボロの服を買えば無くなる、遠足のおやつ代でさえ100Gはあるというに。

考え事をしながらも城の前までたどり着いた名太。宿屋から歩いて20歩程度で着くのだから楽なものである。
何やら兵士たちがニヤニヤと笑いかけてきたり、やけに優しかったりと不気味なことこの上ない。
普段なら無職をバカにしきっていて話しかけることさえ無いのに。

No.3 14/07/03 19:37
名太 ( 20代 ♂ Rm4Unb )

兵士たちに案内され、だだっ広い空間に出た。
その奥には玉座に腰がけたよぼよぼのジジイ−−−王が座っている。
この無駄に広い空間を作る費用が、名太たち庶民の血税でまかなわれてるのだから笑えない。
内心毒気づいたが、王の手前ではそんなことは言えない。
機嫌を損ねてネット接続がパーになっては困るからだ。
渋々王に話しかけると、とんでもないことを話された。
一年前にオルテガの息子が旅立ったが、消息が全く掴めず、いつまで経ってもバラモスを倒したという朗報が届かないとの愚痴から始まった。
たったの50Gで命をかけて戦えと命令された奴の心情ははかり知れないが。
そこまでは名太は自分には関係ないなと安心していたが、どうも嫌な予感がする。
そんな愚痴を言うだけなら大臣でも使えば済むことだ。自分を呼び出したのには何か理由があるのだろう。

投稿順
新着順
主のみ
付箋
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧