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はるりん( ♀ K2EN )
14/04/27 09:27(更新日時)

この小説の登場人物は12人です。
12人を公平に登場させられたらな…と思ってます。

一応の人間関係は下にざっと記します。


①桜子(牡羊座)(高1)
一応💦ヒロイン

②果歩(牡牛座)(短大2)ヒロインの姉

③大地(双子座)(高1)
ヒロイン幼なじみ男子

④野々花(蟹座)(中2)
ヒロインの妹の親友

⑤樹(獅子座)(高1)
ヒロイン憧れの人

⑥聡子(乙女座)(大3)
ヒロイン親友、薫の姉

⑦撫子(天秤座)(高1)
ヒロインのライバル

⑧美月(蠍座)(中3)
ヒロイン幼なじみ大地の妹

⑨薫(射手座)(高1)
ヒロインの親友

⑩聖二(山羊座)(社会人)ヒロイン姉の恋人?

⑪雪乃(水瓶座)(高1)
ヒロインライバルの親友
⑫桃子(魚座)(中2)
ヒロインの妹


…少女向け小説ですから読む方もこっぱずかしいかも知れないし好き嫌いかなり分かれると思いますがご容赦を。

14/04/06 20:43 追記
すみません。
話の流れの都合上

牡牛座の果歩
短大2年→音大3年

山羊座の聖二
社会人→K大3年

に変更です。🙇

No.2077178 14/03/26 23:11(スレ作成日時)

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No.1 14/03/27 00:18
はるりん ( ♀ K2EN )

①牡羊座♈桜子編


「桜子のお弁当の中身、相変わらずなんと言っていいか…個性的ww」…

そう言って笑うのは私の幼なじみの大地だった。
「なんだよ、人の弁当の中身じろじろ見るんじゃねえ💢…いやらしい…😜」と私は軽く怒ったふりをする。

そこに来たのは親友の薫…「桜子のお弁当さあ、妹ちゃんの手作りなんでしょ?いいなあ、可愛くて優しい妹ちゃんがいて☺…それに比べたら私の姉なんて…」

…まあね、母親が看護師なんで母が夜勤の時はこうして料理好きな妹が私のお弁当を作ってくれる。ほんとにありがたいです(?)

ただちょっと、お弁当に「クセ」があるんだ…😥
それは星占いに関係があります😥

No.2 14/03/27 00:31
はるりん ( ♀ K2EN )

妹の桃子は中2。
アニメ大好き、料理やお菓子作り大好き、手芸大好き、あと…星占い大好き!


お察しの通り妹が作ってくれるお弁当は牡羊座の私のその日のラッキーカラーなんです😂


茶色や黄色がラッキーカラーの日はほっとします。

茶色だったら炊き込み握り飯と唐揚げだし…

黄色だとドライカレーを作ってくれまする❤


今日はあいにく青がラッキーカラーでした😨
さあ、弁当の中身はなんだと思いますか😨


ノーヒントだよ…って(笑)

まどろっこしいので答え言っちゃいますね💦


なんと茄子🍆の浅漬けを刻んだのを白いご飯に敷き詰められました!(やられた!)

前にも「青とかがラッキーカラーだったら無理して作らないでね💢私パンを買うから。」って言ったのになあ😂

No.3 14/03/27 00:43
はるりん ( ♀ K2EN )

「そんなの妹が作ってくれる前に調べて、変な色(青とか)がラッキーカラーの日は『この日とこの日はお弁当はいらない』って言っておけばいいのに。」とは大地の意見。


わかってないのは大地、お前だ!


妹は文化部で私より帰宅が早いのだ。
彼女は夕方5時半のあるテレビ番組の「明日の星占い🔮」のコーナーの牡羊座のラッキーカラーを見て私のお弁当のメニューを決めているのだ。
(妹のいうにはそのコーナーが一番信憑性があるらしい💦)


つまりバスケット部の私が夕方のその番組がチェックできないのであるからして事前に妹が変な弁当を作るのを阻止するのは不可能なのだ!


わかったか!愚か者よ!

と、つい大地相手にむきになってしまった😂

No.4 14/03/27 01:13
はるりん ( ♀ K2EN )

>> 3 「なんだかんだ言ってもあんたら仲いいじゃんww」と薫が口をはさむ。


「まあね、こうして変な弁当だけど私に作ってくれるしね、けっこういいとこあるよ、あの子。」

「ちがうよ~。桜子と妹ちゃんのことじゃなくて~😁」と薫はニタニタ😁

…最近どうも薫は誤解をしているようだ…


私が好きなのは中学時代気になりながら告白できずに別々の高校に行ってしまった、あの…

ってさんざん薫には言ったのになあ😥


薫もとうとうボケが入ったか😁(じょうだんよ~💦)

No.5 14/03/27 09:06
はるりん ( ♀ K2EN )

邪魔者の大地がいなくなったところでやっと弁当が食べれる…🍱


食べれる…🍱


食べれるか~い💢
(ノ-o-)ノ ┫


…しかし残したり捨てたりするのもやだ…😥

私は弁当仲間の舞に刷りよってみる❤

「舞ちゃんや、今日のおかずは唐揚げと卵焼きですかい❤…野菜が足りないようだね…良かったら私の野菜たっぷりの茄子の浅漬け弁当と…」

舞「却下‼」
薫「右に同じ‼」
唯「妹ちゃんの愛を無駄にしなさんな(ニヤニヤ…)」


…とほほ😂
私が食べるしかないか😂

No.6 14/03/27 09:13
はるりん ( ♀ K2EN )

薫「桃子ちゃんもこないだ作った肉巻きお握りとかは美味しかったのにね…」


舞「妹ちゃんが星占いコーナーのラッキーカラーを信じた結果がこの青一色の個性的過ぎる弁当なのね?😂」

薫「私ある番組では射手座は3位だったのに他の番組では7位だったのを知って、星占いを信じなくなったよ。」

私「それがね、桃子のいうにはその番組の星占いだけはあたるんだって。」


唯「じゃあ、ラッキーカラーのお弁当を作ってもらった日はいいことあんの?」


…う…それを言われると…

No.7 14/03/27 13:32
はるりん ( ♀ K2EN )

>> 6 「それはそうと私、今朝、樹(いつき)君を駅で見かけた。」と薫が言う。


「え~嘘~💦薫ばっかりずるい!」
「私も今日はチャリンコで来なきゃ良かった~💦」


私を含め何人かの女子が騒ぐ。


「で?どうだった?」
「なんか話した?」


「『おはよう、久しぶり~。』って声かけたの。そしたら『久しぶりだな~。どう?そっち(桜子の高校)に行った他の奴ら元気?』だって。」


…ちくしょ~そのシチュエーション、私が変わりたかったぜ😂

No.8 14/03/27 13:39
はるりん ( ♀ K2EN )

「お前ら郵貯に…違った、悠長にくっちゃべりながら弁当食ってていいのかよ。昼休み終わるぞ。」


と、さりげに下らないだじゃれを混ぜた忠告を大地がしに来た。


「ヤバい、午後は移動教室だし😨」
「早めに席に着いてないとヒステリーBBA佐々木に叱られるし😨」


…もっと樹くんの話を聞きたかったなあ…

大地のばか…ってこれは逆恨みかあ😂

No.9 14/03/27 18:52
はるりん ( ♀ K2EN )

部活が終わって家についたのは7時過ぎていた。

今日のご飯は…

豚肉のしょうが焼きだ~❤

何を隠そう私は肉が好きだ。
肉をおかずに肉を食べるほど肉が好きだ。

野菜オンリーの料理なんて料理じゃない😤

…それで思い出した。
「母さん、桃子は?」

「さっき食べ終わってね。早々に自分の部屋に行ったわ。」

No.10 14/03/27 19:04
はるりん ( ♀ K2EN )

桃子の部屋のドアをノックした。
ここは冷静に…大人の対応とやらだ😏


「桃子さん、ちょっとよろしいかしら?」
いや、いかん、これは大人の対応というより意地悪な姑みたいだ。


「ちい姉、お帰り!いいニュースといいニュースがあります!どっちから聞く…」


…なんだこいつ?突っ込み待ちなのか?

「あ…それじゃあ最初のいいニュースからお願いします。」


「なんと、今度のゴールデンウィークに果歩ちゃんが帰ってきま~す。」

ちなみに果歩ちゃんとは短大に進学し独り暮らししている我が家の長女です。
なぜ私がちい姉と呼ばれてて彼女が大姉と呼ばれないかというと

「大姉なんて呼び方、なんかごつくていや💢」と本人から拒否があったからです。

だから長女なのに果歩ちゃんなのです。

No.11 14/03/27 22:28
はるりん ( ♀ K2EN )

そっか~。果歩ちゃんが家に帰ってくるのか~🙌県外の短大に通うため家から離れて、ここに帰ってくるのは1年ぶりだな。


「それでね、果歩ちゃんの誕生日に間に合うようにワンピースを縫ってあげたいと思って…確か果歩ちゃん、牡牛座♉だったから今年のラッキーカラーで…」


まさか金色が今年の牡牛座♉のラッキーカラーじゃないだろな…

No.12 14/03/27 22:39
はるりん ( ♀ K2EN )

…広げられた生地をみてホッとした。

薄いピンクだ☺


そうだ!…ラッキーカラーで思い出した!
私桃子に文句があってここに来たんだった!


「そうだ、桃子!ラッキーカラーで思い出したんだけど、今日の青一色の茄子弁当はあまりにひどい…」


「あ、その前に忘れないうちに伝えちゃうね。もう1つのいいニュースって、ちい姉の好きな樹くんがらみの…」


「なぬ~😲」


桃子の口から樹くんの話が出るとは思わなかった。

あまりにびっくりして果歩ちゃん帰宅のニュースが私の中で一気に小さくなってしまった。(ごめんよ、姉貴😁)

No.13 14/03/27 22:53
はるりん ( ♀ K2EN )

桃子の言うには…


「2年になって偶然『青沼』って子と同じクラスになったの。前にちい姉から樹くんの話をさんざん聞いてたじゃない?私。その時『青沼なんてこの辺じゃ珍しい名字だな~』って思いながら聞いてたのね。だから私思いきって初対面の青沼さんに聞いてみたの。『あなたに今年高1の進学校に行っているお兄ちゃんいる?』って。」


「そしたらね…高1のお兄ちゃんがいて名前は樹くんだって…もう間違いないよ。」


きゃああああああああああ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤


でかした!妹よ😂
これでほとんど話すことなく別々の高校に進んだ彼との接点ができた😂

No.14 14/03/28 18:25
はるりん ( ♀ K2EN )

「…できたら…桃ちゃんや❤…その…青沼さんとやらに『あなたのお兄さんに彼女はいるの?』『彼女がいないなら好きなタイプは?』とか聞いてくれないかな?…」


私は無意識?に妹にごますりすりしていた。


皆さんならこういう時どうしますか?
大抵「自分で聞いたら?」と突っぱねるでしょうね?
私も逆の立場なら突っぱねます😂


ところが桃子は

「…わかった!聞いてみるよ!」


え~!😱 (嬉しい悲鳴)

No.15 14/03/28 18:33
はるりん ( ♀ K2EN )

「まあ、実際聞きにくい事柄だけどね、実は同じクラスになったばかりなのに青沼ちゃんとはかなり仲良くなったんだ。最近は下の名前で呼びあってるの。野々花ちゃん、っていうの。かわいい名前でしょ?」


野々花だろうが山茶花だろうが正直どうでもいいが、な~ん~とい~うめ~ぐ~りあ~わ~せ~❤


片思いでろくに話もできず別の高校に進学したあの方の妹とうちの妹が、偶然とはいえ同学年で同じクラスになり親友になるなんて、こいつは春から縁起がいいや~❤

No.16 14/03/28 21:58
はるりん ( ♀ K2EN )

次の日曜日…


薫と撫子と私の3人で丘の上の遊園地に遊びに行った。


田舎の遊園地とはいえ、週末には家族連れも結構来るし…
私たち中高生にとっても学割がきくから、いい遊び場だし…


特に高台の観覧車から見る夜景は綺麗で地元ではちょっとしたデートスポットになっている。

No.17 14/03/28 23:06
はるりん ( ♀ K2EN )

ジェットコースターや回転ブランコ…ひととおりのアトラクションを制覇したら花時計の近くのアイスクリームSHOPで一休み。


私達と撫子は別の高校に進学したので高校生活の近況について話が弾んだ。話題はいつの間にか樹くんの近況に移っていた。
樹くんは私だけでなくほとんどの女子の憧れだったから。多分撫子にとっても。


しかし私が妹の友達のツテで樹くん情報を聞き出そうとしていることを話すと撫子の顔色が変わった。

No.18 14/03/28 23:14
はるりん ( ♀ K2EN )

「…ばかみたい。」


😱💦😱💦
私と薫はギョッとした。撫子はおっとりさんで普段こんな吐き捨てる言い方はしない。
…しない子だったから。

「大切なことは妹さんを頼らないで自分で樹くんに聞いたらいいじゃない?桜子、あんた変わった。昔のあんたはもっと明るく正々堂々と物怖じしない子だった。」


…確かに私ちょっと妹に頼るなんて卑怯だったかも😥


しかし私も意地になって「そうだね。妹を頼るのはやめるよ。」と言えなかったし…あの後撫子もなんとなくツンケンしてたし…

間の薫が一番可愛そうだったかも…

No.19 14/03/28 23:20
はるりん ( ♀ K2EN )

みんな、なんとなく気まずいまま高台の観覧車のとこまで歩いていった。

「観覧車乗ろうよ!今日、天気がいいからてっぺんから海が見えるよ!」と薫が気を使う。


「…私いいや、この観覧車は彼氏と初デートで乗るって決めてるから。」と撫子。


3人は気まずいまま…
まだ明るい午後2時に
「私用事があるから。」と撫子は先に帰ってしまい…

No.20 14/03/28 23:27
はるりん ( ♀ K2EN )

残された私と薫は…
「撫子、変わったよね…」
「あんな感じ悪い子じゃなかったのに…」


「私も他人(妹だけど)に頼り初恋を実らせようなんて考えが甘かったけどあんな言い方しなくても…」


薫が言う…「撫子もしかしたらさあ、樹くんのことが好きなのかもね。私たちが樹くん樹くんって騒ぐファン心理みたいの?それとは違ってもっと深く…」

No.21 14/03/29 20:43
はるりん ( ♀ K2EN )

このまま帰るのもつまらないから薫と二人でカラオケにいくことにした。

ゴールデンボンバー🎤😩

氣志團🎤😩


モモクロ🎤😩


調子にのって美空ひばり🎤😩


楽しいはずなのに、笑っているはずなのに…さっきの撫子の言葉と態度がぐるぐる私の脳裏で回り続けている…


バッカミタイ…

No.22 14/03/29 20:58
はるりん ( ♀ K2EN )

「人に頼って恋愛を成就させようとするな。」


…撫子の言うのも最もだ。

ちょっと批判されただけで私も気にしすぎなのかも知れない。


…けど「女の勘」…
実は私、「女の勘」という言葉が大嫌いなんだけど…(理論があいまいなのに「女の勘」と言う一言で断罪する強引さが嫌い)

女の勘という言葉をあえて使うなら
…あの時の撫子は私に対して批判するというより…


何か私に対して「挑戦的」なものを「女の勘」で感じた。
けどそれがどうしてかは全くわからなかった。


薫が「撫子も樹くんのことが好きなのかもよ?」と言っていたがそれは絶対ないと思っていた。


撫子は樹くんのことを「チャラ男」「女たらし」と散々悪く言ってたから…。

No.23 14/03/29 21:04
はるりん ( ♀ K2EN )

私があまりのってないのを見て薫が言った。


疲れたよね、もう帰ろうか?撫子のことは気にしない方がいいよ。彼女も私たちと別の高校行っちゃったからまだ環境に馴染めないから機嫌が悪いだけかもよ?



………うん、そうだね。

No.24 14/03/29 22:27
はるりん ( ♀ K2EN )

家に帰っても私は嫌な気分をひきずっていた。


嫌な気分のまま月曜日がきた。


昼休み、大地からの知らせで私の気分はさらに最悪になった。


「同中だった撫子を昨日(日曜日)の夕方ゲーセンで見かけた。」
「男女数人のグループで楽しそうだった。」

(ちなみに大地は昨日私と撫子がちょっといざこざを起こしたことは知らない)


…なんかその話を聞いてムカついた💢


別に私達の約束をドタキャンされたわけじゃないけどムカついた💢


「用事があるから」と逃げるように帰ったあの日の夕方、他の友達と会ってたんだ…。


別に撫子が新しい友達と遊ぶのは悪いことじゃないけど…
だったらあの日そそくさと帰らず一言言ってくれたら良かったのに…


「ないがしろ」にされたみたいな気分で複雑だった😥

No.25 14/03/29 23:28
はるりん ( ♀ K2EN )

面白くない思いを引きずったまま帰宅…

私の気分が晴れたのは意外にも天然桃子のおかげだった。


帰宅した私を見るなり…「ちい姉、ちい姉、いいニュースといいニュースがあるけどどちらから聞く?」


…「今日は後の方のいいニュースからお願いいたします。」


「今日またお母さん夜勤だよ。明日のお弁当は私が作るよ。ちなみに明日のちい姉のラッキーカラーは黄色だよ。」

…ということは明日はオムライスかドライカレーだな…よしよし😁

No.26 14/03/30 20:38
はるりん ( ♀ K2EN )

「ちなみにもう1つのいいニュースとは何ぞや?」と聞くと…


「実は今日昼休みになにげに『野々花ちゃんの兄さんに彼女とかいる?』と聞いたの。」


…え?なにげにって言ってるけど結構露骨に聞いてるやん💦


桃子は、やはり天然だ⤵
これじゃ「姉(私)があんたの兄さんに片思いしてるよ」って公言したようなもんじゃん⤵

No.27 14/03/30 20:53
はるりん ( ♀ K2EN )

私の「こいつ使えねえ!」と思っている雰囲気を察したのか桃子はあわてて言い訳した。


「実はね、自然と話がそういう流れになったまでなの。もう1人の友達が『うちの姉貴、高校生になったらさっそく彼氏作って帰りが遅くなって。』と言い出したの。それで私は『うちの姉貴は色気がないから全然だよ。ところで野々花ちゃんにもお兄ちゃんいたけど野々ちゃんのお兄ちゃんは?』とあくまでも自然な流れで聞くチャンスがあったの。」



…まあ、いいや。少し不自然な誘導感があるがセーフということにしといたろ。

No.28 14/03/30 21:00
はるりん ( ♀ K2EN )

「そしたら『今はいないみたい。』って。今はってことは前はいたのかしらね?それはともかく…『お兄は大人しくてか弱い娘より、元気でしっかりした娘が好きみたい。』とも言ってた。ちい姉、良かったね。しっかりはしてないけど、大人しくてか弱い娘とは正反対だからね😁」


…うん…良かった…かな?

No.29 14/03/31 21:01
はるりん ( ♀ K2EN )

>> 28 桃子がそんな話をしてる中で唐突に言った。


「ちい姉って不思議だよね~。普段はお調子者のバカみたいに明るいキャラなのに恋愛のことになると急に奥手になるよね。」…


…そうかもね😥…


「そこで余計なお世話と思いつつ、ちい姉の『ホロスコープ』を作成してみました~。」

No.30 14/03/31 21:11
はるりん ( ♀ K2EN )

「え💦あ?💦ほろ、ほろ、ホロコースト?失礼な、私は大量殺戮などに関与しとらんぞ?」


桃子はつくづく呆れたという顔で
「ホロコーストでなくてホロスコープ!ちい姉、今のボケはむちゃくちゃ無理があるぞ😥」


…すまない桃子よ、無理にでもボケ突っ込みをしたい性格なんで、私😂

No.31 14/03/31 21:33
はるりん ( ♀ K2EN )

桃子が詳しい説明を始めた。


「お姉にも解るように説明すると…ホロスコープというのはそれを作成することにより、普通の星座占いよりかなり精度を高めた占いができるものなの。」


「私たちが牡羊座、牡牛座とか言っているのはその人の生まれた時に太陽の在りかを表すの。」


「けど知っての通り惑星って太陽だけでなく水金地火木土天海冥…ってあるでしょ?つまり生まれた時に各々のホロスコープにそれらの惑星が入ってるの。…牡羊座だからってその人の持つ水星や火星が全て牡羊座にあるわけじゃなくて牡羊座生まれなのに水星は魚座とか木星は獅子座とか普通にあることなの。」


「その各人が持つ惑星同士の関連性によりそれぞれ一人一人個性あるホロスコープができるの。」


…ごめん!一生懸命説明してくれたけど桃子の説明が下手っぴで何もわからんわ(笑)

No.32 14/03/31 22:00
はるりん ( ♀ K2EN )

…桃子はさすがに私に理解を求めるのは無理だと感じたのか


「…実物を見せた方が早いや。」と私のホロスコープとやらを生年月日と出生時間をパソコンに打ち込んで作ってそれをプリントアウトしてくれた。


…変な十二分割された円に♂やら♀やら見慣れた記号、ψに似た記号やΘに似た見慣れない記号が10個ばかり散りばめられている。


「これがちい姉の性格、運勢の傾向を表しています。」


……え゛?これが?

No.33 14/03/31 22:23
はるりん ( ♀ K2EN )

「ちい姉は太陽が牡羊座なら、上昇星座も牡羊座で見た目も中身もれっきとした牡羊座。牡羊座というのは明るくサバサバしていてリーダー性のある星座と言われています。なのにちい姉は恋愛になると何故奥手なのか私も不思議だったの。」

「それはちい姉の本来の個性を表す牡羊座の太陽星座に土星という抑制、不自由を表す星座がくっついてるからなの。」

「土星が関わるとその惑星には制限が加わると思った方がいいね。例えば金星は女性らしさを表すけど土星と関わると金星の女性的気質が消されてしまうし…」

「火星は女性にとって異性運を表すからそれに土星が関わると…ちなみにちい姉、火星に土星が関与してるよ!」


よくわからんが…
うっそ~😱💦

No.34 14/03/31 22:56
はるりん ( ♀ K2EN )

>> 33 まだちんぷんかんぷんな私にホロスコープを見ながらの桃子の説明はそれから1時間続いた。


私という人間はひょうきんを装ってるけど太陽、水星、火星に土星が関わっているから本当は自分にも他人にも厳しい人間だとホロスコープに出ているそうだ。


どき…😥


そういえば小学生の頃は今の私しか知らない人から見たら意外に思われるかも知れないけど口達者で気の強いだけの女の子だった…。


それでイジメに遭いかけて「ひょうきん」という仮面をつけることを覚えたフシがある。


心の奥底では自分を他人をかなり厳しく見ているかも😥

No.35 14/04/01 06:56
はるりん ( ♀ K2EN )

桃子の説明は長ったらしくて実は途中から聞いてなかった(というよりもういいよ、という気持ちになった。)


「よく当たってる!」という驚きと


「当たってるけどこんな円グラフみたいな性格診断にしばられるのは嫌だな…」という反発と



複雑だった。

No.36 14/04/01 20:54
はるりん ( ♀ K2EN )

私は桃子が印刷してくれたホロスコープの紙をありがとうと受け取った。

けどそれ(生まれつきの性格)を言い訳にしちゃいけないと思い、小さく畳んで机の隅にしまった。


…恋愛に対して臆病で奥手な女の子卒業!


そう決意して私は計画をたてた。

No.37 14/04/01 20:59
はるりん ( ♀ K2EN )

…まず親には出費が増えて悪いけど…今までチャリ通だったのを電車通学に変える!


だって彼に会える確率が一番高いのは駅だもん😥


その分ちっとだけなら…おこづかい減額されてもかまわない😥


告白したら元のチャリ通に戻る…。


家計のためにも自分のためにもさっさと告白しなきゃ~😂

No.38 14/04/01 21:03
はるりん ( ♀ K2EN )

親に電車通学したい旨を話したらしぶしぶ了承してくれた😂


「一駅くらいの距離ならチャリ通で十分なのにねえ」


…ごもっとも😂
返す言葉もありまへん😂


桃子は私が電車通学したい理由を察し「告白がんばれよ!💪」と応援してくれた。


うん、頑張らなきゃな(笑)

No.39 14/04/01 21:11
はるりん ( ♀ K2EN )

こうして私は電車通学に変えることにより、樹くんに告白するチャンスを得たわけだ。


しかし片道40分を電車通学する彼に合わせて電車に乗るには今までより当然早起きしなくてはならないわけで😂


そんな思いまでしてやっと話しかけた一言は


「おはよう、お久しぶり。」


…あちゃ~😂
…これ以上話が続かない😂


明日はなんて話しかけたらいいんだ?




〈牡羊座、桜子の巻、終わり〉

No.40 14/04/01 21:12
はるりん ( ♀ K2EN )




牡羊座、桜子から
牡牛座、果歩に
バトンタッチ。



No.41 14/04/03 20:24
はるりん ( ♀ K2EN )

②牡牛座♉果歩編


…好き、嫌い、好き、嫌い


…楽しみ、憂鬱、楽しみ、憂鬱


…帰りたい、帰りたくない、帰りたい、帰りたくない…



そんな気持ちを帰省の電車の中で、海を見ながらお手玉のように放り続けていた…。


この町から見える海は好き。
なんでも包みこんでくれるから。
私の醜い心も私の我が儘も。


けどこの海のあるこの町は…?


好き?嫌い?

No.42 14/04/03 23:02
はるりん ( ♀ K2EN )

電車はもうすぐ駅につく。


東京から電車を乗り継いで私は久しぶりに実家に帰る。
実に1年振りだ。


それほど遠くないにも関わらず、年に一度しか里帰りしないのは「しょっちゅう里帰りするのは電車賃がかかるし、大学のピアノで思う存分練習がしたいから。」というのが理由。


表向きはね。

No.43 14/04/03 23:08
はるりん ( ♀ K2EN )

「ピアノの練習に力を入れたいからあまり里帰りしない」は嘘。

本当はピアノの練習よりバイトに力を入れている。


勿論せっかく音大に行かせてくれた親に悪いな…とは思っている。


音大に行ってピアニストになる…


私の夢だった。


私だけじゃなく家族の夢だった。


桜子も桃子も応援してくれた…。

No.44 14/04/03 23:45
はるりん ( ♀ K2EN )

私の好きだけど嫌い…嫌いだけど好きなこの町にようやく着いた。


ゴールデンウィークの海辺の町の陽射しはもうまぶしい。


母さんが「夜勤明けで家にいるから電話くれれば駅まで車で迎えにいくわよ。」と言ったけど、私は断った。


夜勤明けの母を煩わせたくなかったし、駅から歩いて20分ばかりの「散歩」を楽しみたくもあった。

No.45 14/04/03 23:50
はるりん ( ♀ K2EN )

家に着くとまず出迎えてくれたのは母だった。


「お帰り。」と目を細めて微笑む母はまた目の周りの小じわが増えたみたいだ。

台所では桃子が私のために料理を作ってくれている。


…果歩ちゃん、お帰りなさい…


桃子元気がない。
何かあったのかな?

No.46 14/04/03 23:59
はるりん ( ♀ K2EN )

「果歩ちゃんに悪いニュースと悪いニュースがあるの…どちらから聞く?」


「…うん、じゃあ桃子の言いやすい方からでいいよ。」


「実は果歩ちゃんのお誕生日(5月3日)までに縫おうと思ってたワンピースが間に合いそうにないの…」


「なんだ、そんなこと?大丈夫、私は当分太る予定はないからね。仕上がり予定が来年だって全然大丈夫。」


「さすがに今年の夏までには作るよ💦果歩ちゃんも忙しいだろうからアパートまで届けにいくよ。その代わり今年の夏もアパートに泊めてね?」


私は笑っていいよ、いいよと言った。


離れていても姉妹っていいよな☺

No.47 14/04/04 08:46
はるりん ( ♀ K2EN )

「で、もう1つの悪いニュースは?怖いから早く聞いちゃいたいよ😁💦」


「実は父さんが北海道に出張になっちゃって姉さん滞在中には帰れないって…」

そう…少し残念だった。

けどほっとした。

No.48 14/04/04 08:52
はるりん ( ♀ K2EN )

なぜなら父は私にピアノを教えてくれた恩人、音大への道を勧めてくれた恩人…

だからこそ今の「体たらく」を見せたくなかった。


けど会えないとなるとさみしい気もした。


私がしんみりしてると玄関から大音量が聞こえた。
「果歩ちゃ~ん!お待たせ~💦桜子さまのお帰りだ!果歩ちゃんもお帰りなさ~い!」


桜子か部活から帰ってきた。
相変わらず騒々しい💦

No.49 14/04/05 22:56
はるりん ( ♀ K2EN )

夕飯は桃子が張り切って作った唐揚げとカニサラダ…


「桃子料理のレパートリー増えたね。味付けもしっかりしててとても美味しいよ。」

桃子は照れたように笑って
「果歩ちゃんに気に入ってもらえて良かった。デザートは杏仁豆腐作ったからね。お風呂上がりにみんなで食べよう。」

「桃子ちゃん~サンキュー、愛してる~🙌🙌🙌桜子姉たんも沢山杏仁豆腐食べていい?」


「桜子、お前は相変わらず食ってばかりだな😂」

No.50 14/04/05 23:07
はるりん ( ♀ K2EN )

夕食がすんで、入浴してデザートをみんなで食べて姉妹でガールズトークして…
桜子が初恋の子に頑張って告白しようとしている話。

バスケット部の先輩が厳しい話。

桃子の星占い講座。

やはり実家に帰ってきて良かった…。

あの頃と変わらなかった。

いや、ひとつだけ違う…。

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