今でも忘れない感動した話。

レス5 HIT数 2032 あ+ あ-

名無し
2013/12/03 20:14(更新日時)

当時私は19歳。
その時始めたバイトの話。
そこは少しお洒落な気取った感じの洋食屋さんでそこそこ広く、毎日ホール五人・キッチン五人位のシフト体制、ランチタイムで店が終わる所だった。
私はキッチンで入社。
キッチンのチーフは50代位の男性で笑わない怖い感じのする人で、他のキッチンの社員男性も一人は四十代ピアスで身だしなみから怖い感じ、もう一人もムスッとしていて怖い雰囲気の人だった。
そして新人の私は専ら皿洗い。
昼間、店が混んで来るとキッチンの雰囲気もピリピリしてきて洗い物のお皿も山の様にたまる。
洗いが追い付かない分のお皿やふやかさないと取れない汚れのお皿は栓をしたシンクの方にお湯を張ってその中にためておく。
ある日、忙しさも落ち着いてきてたまっているシンクの中の洗い物を片付けに取りかかろうとした時、中のコーヒーカップが割れていたのに気がついた。
仕事上の失敗は即急に報告しなくてはならないのは頭では分かっているがチーフを前に中々言い出せないでいた。
とうとう、他の洗い物を全部洗い終わって言わなきゃいけない逃げれない段階まできてしまった。
私は後ろで自分の作業をしているチーフに割ってしまったカップを見せ恐る恐る打ち明けた。
怖いチーフに怒られると思っていて心はマックスにビクビクしていた。
その時のチーフの言葉は忘れない。
「それよりケガは大丈夫か。」
ささいな言葉なのかもしれない、世間的には。
だけれど私は、それまでのバイトで、ミスをして打ち明けてもミスを叱られる事しか知らない世界でしか生きた事がなかった。
ミスをした事によっての私の心身を心配してくれる言葉など、もらった事などなかった。
だから、ミスの叱責よりミスによっての私を心配する方に気が向いてくれたチーフの人柄に今も、忘れずに覚えています。
チーフの人柄に大変感銘を受け、「二度と割らない」と心の中で誓いました。
そして私もこれから歳重ねて自分が上の立場になったら、チーフみたいな人になろう、ミスをとがめるより先に心配してあげられる人になろう、と思いました。
あれから何年か経った今、32歳の私。
あの頃を、何気なく思い出して書いてみました。
チーフへ、仕事より大切な事を教えて下さってありがとうございました。
これを読んでくれた皆様、下手なわかり辛い文で済みませんでした。
感動の話があったら良ければ聞かせて下さい。

タグ

No.2031757　2013/11/29 22:58(スレ作成日時)

ウォッチリストに追加

No.4 2013/12/03 19:36
名無し0

>> 3 主です。
遅れて済みませんでした。
ありがとうございました(^_^)v
貴方のお話し、読んでいて感動しました。
すごい、優しい人達ですね(*^^*)
私も自分がスレの体験をした時に深い感動を抱いたのと同時に「この人の私にしてくれた事はここで止めないで繋げていかなければならない」と胸に畳み込んだものです。
バイトってただお金を得られるだけではなく、素敵な修行ができたり自分が豊かになるお勉強になる体験ができたりするんだな、ってしみじみ思いました。
私も感動や優しさをもらう側ばかりではなく与える側にまわりたいです。