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*男を待つ女*

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ayak0( 20代 ♀ 6Pk81 )
13/01/03 00:25(更新日時)


彼と出会ったキッカケは

職場に入ってきた女性Kさんの紹介。

Kさんの脈絡ない会話の中で

彼は度々現れていた

それほど気にかけるわけでもなく

あの頃は 産後に知り合って不倫関係だった男性との付き合いを解消して

私は、訪問先でたまに会う同年代くらいの男の子にときめいていた。

挨拶を交わすだけで何も進展もないけれど

娘の事を考えても
不器用な私の性格にしても
妄想してるだけの恋でじゅうぶんだった。


毎日の生活に不満もなく
淡々と仕事をやり過ごす私を見て

『若い時は若い子らしい楽しみは必要、今がもったいない』

と思うKさんは

私の所帯染みた暮らしを心配していたんだろう

何故だか彼女は私と彼をくっつけたがっていた

それから1年が過ぎたあと
縁があり、Kさんの思惑通りに彼と私は
交際を始めた。

そしてさらに1年半が過ぎた私達に訪れた事態

この先に待つ未来…



No.1842317 12/08/29 21:20(スレ作成日時)

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No.1 12/08/30 13:13
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

『教訓』

過去の出来事から学んだ

良い事 悪い事

男で言えば

初めての彼氏 メル友

当時は流行ってた

会ってきた人の中で一番普通に接する事ができたから

私の処女は 2回目で奪われた

初の彼氏、初エッチ

初交際は8ヶ月続いたけど

17才で社会人だった私と

18才でまだ学生の彼とは

育ちも考え方も趣味さえも違い

嫌いになったわけではないけれど
共に生きる関係ではないと知り

お互い泣きながらサヨナラをした。


以前から職場でくだらない会話をしてくるあいつも、私の別れたテンションの低さには驚いたようだった

それからだ、あいつとつるむようになったのは…

あいつが自分の事を話すから

私も色々話してしまう

そしたらそこから共通点が生まれ

友達を越えた複雑な気持ちが芽生えた

それでも あいつはありえない

その確信があった

お喋りで 女好き

残念ながら顔はイマイチだったから

モテはしなかったが

積極性はあった。

No.2 12/08/30 13:29
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

元カレとは違い、あいつは社会人。

2歳年上で、今はレストランボーイだが、昔は営業マンだったらしい。

車も持ってたし へんに知識があった

職場が同じだから、職場仲間といつも飲んで、笑って 夜ふかしして…

そうこうして1年が過ぎた。

別れた彼氏の事も
あいつから惚れてる子がいるから応援してくれと
恋のキューピットをしていた事も

楽しく過ぎる毎日
一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど

すべて風化していったように思ってた。

そして2人の気持ちが重なり合い

これ以上、私を理解してる人はいないとさえ
思え
私もあいつの良き理解者だと思ってた。

No.3 12/08/30 22:36
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

でもそれは

男友達を越えて男と女になった時から
少しずつ まやかしだった事に気づく。

あいつはただの講釈垂れで 無責任

自分を悲劇のヒーローのごとく話し
他人の事は何かにつけて見下す

男友達だった頃に話していた夢物語は
蓋を開けば自分がただ挫折して諦めただけの話しだった。

だけどあの頃の私は、とことんバカでうとくて

あいつを理解しようと考えたり
どうにかしようと考えていた

私には、何もできやしないのに。

結局、形的には別れたのに

身体は繋がっていた事で

娘を授かった


No.4 12/08/30 22:58
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

それ以前に私は

半年前に一度

あいつとの子を堕胎している。

1人でも産みたいと言った私に

あいつは猛反対

口論の末

あいつは私の住むアパートの6階から
飛び降り自殺をはかった

言い訳はしたくない

あの時私は、あいつを選んでしまった。


お腹の中に居た小さな命を失くしたあとは
あいつへの憎しみが日に日に増していた

執念だったと思う。

私も、あいつも変われない 断ち切れない…

だから次妊娠したなら

私はあいつが自殺をしようとしても

殺してでも生むつもりだった


『俺の子供が、生まれると思うだけで無理だ』
とあいつは言った事がある。

あの時はただ、自分は父親に相応しくないとか
生活力がないのに 子供が可哀想なだけだと
 いかにも子供の為にも生まない方がいいといわんばかりに説得していた。


でも、バカな私も気づいた

本当に子供が可哀想なら
命ができるようなマネはしない

あいつはただ 欲に溺れ
理性も制御できない
自分の事しか考えていないんだと

私の身体の事なんて
まったく考えていないんだと

どれだけ泣いて気持ちをわかってもらおうとしても

現実から逃げ続けるあいつが許せなかった

そんなに自分を悲劇のヒーローにしたいのなら
ひとりで一生苦しめばいい

お前がいなくても

私は、子供を幸せにしてみせる

ただ、それだけの想いが私にはあった

No.5 12/08/30 23:17
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

しかし、意外にも

私はずっと妊娠したら生む意志を伝えていたからか

自殺をしようともせず

アルバイト生活を辞め

再び営業マンの仕事に転職した。


でも私はあいつに頼らず実家へ戻り

部署を移動してもらい8ヶ月くらいまで
働かせてもらい
少しずつ貯金を貯めた。

その間
あいつから連絡はほとんどなく
最悪にも浮気現場を目撃した事もあった

2人の関係は、もはやズタズタだった


私は複雑な気持ちばかりが沸いては消えた

父親は必要なのか
必要ないのか

その真意を考えたり

私には、あいつが必要ないのかなんなのかも
毎日考えていた

結婚だって考えた

けれどあいつと会うたび
気力を失くした
まるで死んだ魚のような目を見ると
幸せになれる気はしなかった

復讐のつもりが同情したい気持ちになったり

娘が生まれるまでは

とにかく複雑な想いだった

No.6 12/08/30 23:28
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

子供が生まれたら なにか変わるかもしれない…
そんな淡い期待もしてみたが

結局は何も変わらなかった

娘が生後半年過ぎる頃には、仕事にも復帰し、あいつとは 私にとってはくだらない事だったが、あいつにとっては致命的な出来事が起き

『お前の事を一生恨んでやるからな』

と罵倒され、フェードアウト。

あんなにトチ狂ったのは久しぶりだったが、私はなにも負わずの事…
私の目的だった逆襲は成功したんだろうな…実感はなかったけれど。


No.7 12/08/30 23:49
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

子供がいる事で、結婚とは縁遠いものだと
私は思っていた。

誰が子連れなんて好きになる?

私はこの子がいればいい…

じゅうぶん幸せで満たされていた。

戻った職場には顔馴染みが沢山いて
事情を知る人が多く

本当のところ、どう思われていたかはわからない

私は自分を卑下ていなかったから
気にもしていなかった

そんな中 1人私が離れてる間に居たらしい男性が
再び戻るとの事で 注目をあびていた

さほど身長は高くないけど170センチの
いかにも調理人らしい 凛とした顔立ち
職場の先輩のあこがれ的な存在だったようだ

今度は副調理長として帰って来て
それらしい振る舞い

物事は段取りよくこなし
任せて安心できる人
まさにリーダーに相応しい男性
少し古い親父ギャグでも場を盛り上げる人だった

きっと奥さんは綺麗な人なんだろうなぁ

勝手に妄想だけがあった

No.8 12/08/31 00:01
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

なかなかぶっきらぼうの彼は、副調理長という立場もあって、私は苦手だった

しかしいつの間にやら
彼は、色々話しかけてくれて
それに答えるうちに

もっと色々話したいなと思うようになっていった。

けれど彼は、既婚者

私は、子連れだし、彼よりも一回りは確実に年齢差がある ありえない

私が特別に話しかけられるとかじゃなく
若いから可愛がられてるだけだと思ってた。


彼が私を好きになるなんてありえないし

不倫が成立する事など

会える時間もない私には、不可能だった。

No.9 12/08/31 00:19
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

2人で話す機会がある時はいつも

飲みに行こうと言われるけど

実際彼は、帰宅に車で距離もあるし

私には、娘がいるから

彼が仕事を終える時間はでかけられなかった

だから断っていたけれど、ある日突然
上司が私に不利なシフトを組んだ事をキッカケに
母子には不向きな職業だという事に直面し、急遽転職が決まり退職する事になった。

不倫は望みではないけれど
彼ともう会えなくなるのは嫌で
聞いていた連絡先へ電話をした。

すると、彼が休みの日に早い時間で飲みに行こうと誘われ、はじめてのデートが実現

次は娘と動物園へ行こうと言われた。

お互いの気持ちは明かさず
何を思っていたのかはわからないけど
これは、浮気?不倫?

娘がいるから、違うか…

なんて色々考えながら、彼と並んで歩いた。

娘は1歳過ぎで人見知りは少ししたものの

3人子供がいる彼には扱いが余裕で
意図も簡単に
娘は軽々と抱っこされ、嫌がりもせず
普通に甘えていた

その姿を見て なにも思わないわけはない。

父親の存在は、やはり必要なのかと思ったりもした

No.10 12/08/31 12:46
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

彼と過ごす時間は楽しくて、私が何を気にせずとも 彼はなんでもしてくれた


私ははじめて 自分の理想の男性に出会えたと思った。

それでも関係を深めたら、それは不倫

全てを覚悟できるかどうかわからない…

3度目に会えたのは、職場の忘年会

少ししか会えないと言ったけど

彼は、自宅から1時間程かけて会いにきてくれた

その時に、私を女として見ている事
この関係でも付き合ってほしいと告白された。

私はその時彼に、彼を好きになってしまってる事と、それでも自分にリスクは負えない事、不安な気持ちを伝えた。

彼は
『お前がリスクを負う事は絶対にない、俺を信じろ』
と真っ直ぐな瞳で私に言う。

その時思った

不倫を正当化したいわけじゃない

でも

この人の言葉を信じたい…

彼じゃなく 私が彼を手放したくなかった

No.11 12/08/31 13:00
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

それ以降、職業柄昔から泊まり込みも頻繁だったから問題ないと、彼は休みの日以外、毎日私の家から仕事へ向かう。

子供が小さい頃は、それこそよく遊んでやったけど
仕事柄家に普段いない、会わない事が普通だから、何も問題ないらしい。

奥さんとも、別室で過ごしていて
会話は限りなく少ないそうだ。

それよりも今は
私と娘が2人で暮らしている事の方が心配だと彼は言う。

私の所へ来られない日は
ちゃんと事情も話してくれて
何も不安にならなかったし
会えた日はとことん愛してくれる

人に愛される喜びを教えてくれたのも
彼だった

はじめて 本気で結婚したいと思った

けれど、そう願えば願う程

今、自分のやっている事に後ろめたさを覚える

もっと一緒にいたいとか結婚したいとか
独占欲がでてきたら
不倫は成立しない

もっと幸せはうえにあると気付き
それを手に入れたくなる

No.12 12/09/01 12:46
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

不倫の関係ではなく
結婚したいという事を伝えて
現実それは叶わないとわかっていたから
私達は何度も別れようとした

彼は22歳も年上で、私と結婚はしたいけれど
本当に自分でいいのかと悩んでいた

私は彼の奥さんの事を詳しく聞きたくて
いつも彼に聞いていたけど
夫婦としては終わっていても、妻として母親としてとてもよく尽くしている人だという事は聞けば聞くほどわかっていった。

だから、私と、彼の関係を知りながら
黙認しているんだと悟り
彼もあえては言わないけど
奥さんは知っている可能性があると思っていたし

けれど何がすごいって

不倫されてヒステリックになるでもなく
そんな人間だと知り尽くしている夫婦の
関わりの深さを改めて思い知った時

私は、そんな器にはなれないと思ったし

付き合いができないと思い始めた

そんな立派な奥さんに太刀打ちはできないし

優劣がつきすぎてる

だから、離婚してくれないと交際は続けられないと話した


彼には確信があったんだろう

『心配しなくても、時が来れば離婚はする。
俺の勝手だが、今はまだその時期          じゃない。
けど、バレてもまったく問題ないからお前がよければ付き合っていてほしい』

あの時は彼もちょうど転職の時期で、今後を大きく左右する時だったから
自分の身が固まれば…と考えていてくれたようだった

本当に、家族に対しても私と娘にとっても
最善策を考えていたんだろう

けれど私は、考えが中途半端で

彼と交際しながらも
他にもっと相応しい男性がいるかもしれないと
知り合った同年代の子と彼に黙って遊びにでかけたり
どこかで年の差がありすぎる事を意識していた部分もある

結局、結婚は待てば必ずすると言ってくれたけれど

待つ事に意味を見いだせず

娘にも記憶として残らないように

1年程の不倫関係に終止符を打った

No.13 12/09/01 12:57
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

ちょうど同時期に、私は時々会う同年代くらいの業者のお兄さんにときめいていて、会えるだけで1日のテンションがあがっていた

恋にも満たない恋だけど

話しかける事もできず、それでもよかった

相手を知らずにいれば可もなく不可もない

このときめきはいつまでもあるから…


そんな時だ、あの人に出会ったのは…

あの人とも、時々会うことはあったけれど
話しかけられるまでは
まったく意識すらしていなかったけど

何故だか突然、共通の話題をもちかけられ
話しをする事になった

話術が巧みなのか、私は、あもうも言えない間に番号交換をして

突然、メールのやりとりがはじまった。

あの人とは、とにかく、全てが早かった

No.14 12/09/01 19:23
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

毎日朝から晩まで律儀にメールの返信があって、すぐにいつ会えるのか聞いてきた

あの人とは、会社的にも絡みがあったしあの人の立場上、下手に手は出さないだろうとは思っていたから

そんなに気にはなっていなかったけど
むしろ気になるのは
またしても妻子持ちだと言う事…

私は 不倫相手として男に見られるタイプなのかと自分が心配にさえなった

そして、そんな人間だとわかっていても
突き放せない私の微妙な性格…

いつの間にかあの人に惹かれていた

頻繁に連絡をとるようになり、何気なくその事をKさんに話すと
なんとあの人を少し知っているらしく、あの人の嫁さんと関わる友達がいるらしく
かなり私達は驚いた

あの人の場合、嫁さんは別居していて
子供はあの人と暮らしていて
つまり嫁さんは不倫しているらしい

だから何?

私に安心していいよと言いたいのか?


一度、不倫は経験したがどうも今回は違う

そんな気がしてた

それでも惹かれているから
なんとか離婚に踏み切り新しい人生を歩んでほしいと
でも、私がそばにいるとか
そんな偽善的のような犠牲的のような事は
する気がなかった

あの人のイメージはか弱い人間

37歳そこそこで、取締役を任されていたようで
はじめはガッツリ肉食かと思ったけど

好き嫌いが激しいし

極度の寂しがりや

それとややナルシスト

一番のネックは

自分の事優先で

あまり子供と親子のかんけいは
築けていないとわかった時

無理だなと思った。

それでも勢いに押され
一瞬危うい場面もあったけど
2度同じ過ちを犯さないと決めてる私は
不倫はしない
離婚する前に身体を預ける事は、絶対にしないと決めていた

その日あの人は、かなりしつこく私に迫ってきたけれど
私が拒否し続けた事で
諦めて帰った

それ以降は
手のひらを反したように
メールもフェードアウト

そんな程度なのかと脱帽した

でも、必要以上に追うこともなく
私もフェードアウト

Kさん友人からの情報では
私と同時期にまた違う女性とも関わりがあったようで、交際を始めたとかなんとか…

身体を奪われたわけではないけど

ポッカリと心に穴は確かにあいた

たいした経験はしてないけど
いろんな男がいるんだなと改めて思い知った

No.15 12/09/01 19:38
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

2兎追うもの1兎も獲ずとは
まさにそのとおりで

私の想いびと ときめきボーイの彼とも
しだいに出くわすこともなくなり

色々と恋わずらいで忙しかった私の青春時代は終わり

ただひたすら仕事をこなすのみの毎日に変わっていった


ふと不倫相手だった彼にメールしてみたりはしたけれど
すぐに会いたいと言われるから
やはり駄目だと突き放したりしてみたり

過去に戻る気はないのに、連絡をとるのは
無責任なのかもしれないと、わかりはじめた

私が以降フリーだったのは2年くらい。

その間に、娘の父親から会いたいと言われる事がなくて本当に幸いだったと思う。

もしそんな時に、連絡がきてたら…私は何も考えずに、普通に会っていたと思う。

私はもう、誰とも寄りを戻すつもりはない

ずっと、待っている

私と娘に愛をくれる たった1人の人を…

No.16 12/09/02 22:40
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

私の理想の男性像のハードルは
あがるとこまであがっていた

年齢は40まで

男らしく潔い

不倫はまずしない

不倫するぐらいなら
別れてから交際してくれる人であること

とりあえず

不倫の彼がなんだかんだで
一番、家族を考えながら、私との関係を続けたい事を素直に話してくれて
将来を気にしてくれていた人で
私の中では唯一全てを任せて安心できる最高な男性だったから

基準は彼以上の男だった


でもイマドキそんな人はいないと思う。


そんな時に、Kさんがいきなり


『たーくんに誰か紹介してもらうといいよ』

と言い、電話をかけた

うまい具合に彼は電話をとり

私に男友達を紹介してあげてと話し携帯をわたされた。

たーくんの話は
わりとKさんから聞かされていたから
あまり気がねなく話はできた

タイプを聞かれ

背は高くてガッチリが理想かな

ちょうどいい奴がいるからと

早い時期でKさんにも参加してもらい

5:5で飲む事になった。

その時、たーくんにはじめて会った。

No.17 12/09/02 22:47
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

背はまぁそれなりにスラッとしていて

聞いていたイメージとはまったく違った

しょうゆ顔かと勝手に思ってたけど

実はようふうとゆうか、お母さんが沖縄出身との事で

なるほど
少し顔立ちが違った

男前程ではないけど、ブサイクでもないかんじ

さて、連れてきたメンバーは…

正直、どれもパスだった

とりあえずは、たーくんに近い友人ばかりらしいけれど…

会話は弾まないし
どう接したらいいかやりにくいかんじ

2次会にカラオケに行って

それなりに楽しんで帰ったけれど

交際は望まないなと思った。

No.18 12/09/02 23:05
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

帰ってきてから、そのうちの2人からメールが入って

主に1人の子が連絡をくれて
遊びも誘われて

もともと彼氏じゃなく気楽に遊べる友達を探していたから
誘われたら遊んだ

けど、月に一度とかでなく
やたら頻繁に遊びたがるから

いい加減面倒になり
会えないと断ったら

付き合っていたくらいの勢いで責められて

『もう2度とあうことはないし、お幸せに』
と言われたから
そのまま無視。

ただ、企画してくれたたーくんには悪いことをしたかなと思って謝りのメールはいれておいた。

たーくんは律儀に返信をくれて

それは仕方ないから大丈夫だよと言ってくれた

また、機会があればと連絡は終わり

1年が過ぎるか過ぎないかくらいの頃

たーくんから一緒に飲もうと誘われた。

あまりにも突然でびっくりしたけど

相変わらず私はフリーだし

でも、彼女いるはずだよなと思いながら

近くの居酒屋へ行った

2人きりははじめて
と言うか、なんだこの展開?と謎ではあったけどKさんは、たーくんはそんな子で
彼女がいてもいなくても女友達とは遊ぶし
逆に女友達には手は出さないよ、彼女優先だからと聞かされていたから
安心だった。

独身の28歳なら、女友達と遊ぶくらいは朝飯前なんだろうなって

私とはタイプの違うたーくんに、興味はあった。

No.19 12/09/03 14:20
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

2人きりで話しをするのは緊張するけど
気持ちの浮き沈みのない彼といるのは
不思議と落ち着けた

いつも一定で、超マイペース

会話が弾んだ事もあるけど
時間は気にしながら飲んで
いつになったら帰らせてくれるのか
不安になって
私からそろそろ…と切り出して
帰ったのは11時頃だった

私一応、子供がいるんですけど…

と内心彼の常識を疑った事は

やっぱり、その後も引きずる事になった

話しを聞けば、なんとなく彼女とは満足行く付き合いはできてないようには感じた

でも彼は、彼女を悪く言う事もなく
なんとなく話題をかえられる。

帰ってから、楽しかったな
また行きたいなと言う気持ちは普通にあって

彼の事は好きになってた

けど反面

自分が彼女の立場なら、絶対に付き合いたくないタイプだった

手はださなくとも
女友達に時間と金をかけるぐらいなら
私にかけて欲しいと思うから

まるで過去に居たあいつのようで

息抜きの存在はまっぴらだった

No.20 12/09/03 19:12
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

翌日
Kさんに彼と過ごした時間が楽しかった事を報告すると
すごく喜んでくれて

気になる彼女とは微妙な事を伝えると
『奪っちゃえ♡』
と言われたけど

女友達とは遊ぶけど
誠実な人にも思えたし
私に別に恋心があるような節は感じなかったし

私は私で
彼とはこんな関係でいるくらいがよかった
彼女さへ、よければ…
間違っても私から手を出す事はありえないしね


それからは
別にたーくんから連絡が頻繁に来るわけではなかったけど、1、2ヶ月に一度くらいで飲み会の誘いがあった

でも、なかなかKさん達との日が会わずで流れたり…

逆に私達の飲み会のあとにたーくんを誘って飲む事になった。

たーくんと出会って2回目の再会

たーくん1人が男で、私とKさんとNさんの4人で飲むことになり
私は、彼の隣に座って
Kさんはすでに
私とたーくんをくっつけようと企んでいた

2時間ほど時間がたてば、もう夜中に近い時間で誰一人車で来ていなかった私達は徒歩で駅へ向かう。

途中Kさんの家はあるから、送り出してそこからは私とたーくん2人きりになってしまった

もう確実に電車はない時間

タクシーがあるかなと駅へ向かう。

道中たわいもない話しをしながら歩く

やっぱり、なんとなく落ち着く…

駅に着くとタクシーがいなくて
私はもう歩きで帰るしかないかなと思っていた。
本当は、たーくんが友達に迎えに来てもらうと言ってたから、乗せてもらえるのかな?と期待をしてた。

けど、よく考えたら、それはきっとたーくん的には、私は居てはいけなかったんだ。
と、今になってわかった

結局、時間も時間で夜中の2時頃、たーくんもハッキリしないうえ、バーに行く?と言われて、もうどうにでもなれな精神でバーへ。

初めてのバー体験もドキドキしたけど

何故、こんなにマイペースなのかと私は、彼に、ますます興味が惹かれた

普通なら、とっくの前に私を家に帰らす必要があるし
帰せるアテがないなら、尚更だった。

私が歩いて帰るといえば、1人は危険だから一緒に送るというし、なんだかよくわからない人だった。

そんな反応が私は楽しかったのかもしれない。

バーを出たのが夜中の4時で、結局、歩いて帰る事になった。

と言ってもかなり距離があるから、1時間以上はかかる。

でも不思議と彼となら苦痛じゃなかった。

まだ寒い冬の夜中、2人で長い距離をひたすら歩く
はじめは会話もあったけど
次第に手足の感覚はなくなるし
酔いはとっくに醒めた

彼は、少し前を歩き
もともとスポーツをしてるから疲れてる様子もない

彼の後ろ姿をみつめながら

どうしてか

手を繋ぎたかった

No.21 12/09/03 23:06
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

会って2回目にして、完全に恋におちていた

でも、彼はもう2年も付き合ってる彼女がいる…私が付け入る隙なんてないだろうな…

娘がいるから、頻繁にデートができるわけでもなく
お得な事なんてまるでない

浮気はしない自信はあるけど…

いい女はいくらでもいる

まぁいっか

せめてこんな関係が築いていられたら

私は幸せ…

私の家に着いたのは、朝の6時だった

その足で彼は家に帰るというけど、さらに1時間弱はかかる。

かなり、実は歩いてる時からかなり悩んでた

翌日、とゆうかもう今日は、彼のやっている空手の昇級審査があってその審判をやるらしいけど、このままだと睡眠時間がまったくない。

彼女がいる男を自宅に入れるなんて言語道断、言い訳はできなくなるけどすこしだけでも寝かせてやるかどうか悩んだ

家は偶然にも掃除したばかり、印象は問題ない

手を出される可能性、まずない。

『たーくん、すこしだけでも寝たほうがいいから、うちで休んでいくといいよ』

はじめは彼も断ったけど、私が2時間ほどしかいないから大丈夫だと言って家に入れた

温かい煎茶しかなかったけど、それで体を暖めて

コタツで足を温めながら、少し話して眠りについた

が、私は、眠れない

家に男がくるのも久しぶりだし

まだ浅い付き合いの人間の前でスヤスヤ眠れる体質ではなかった

No.22 12/09/03 23:13
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

予定の時刻になるまで

かなり時間があったような気がする

彼は緊張すらしていないのか、寝息をたてて寝ている。

ちゃんと起きるか心配になったけど、アラームで起きて、近くまで友達に迎えに来てもらって彼は、帰って行った。

とても長い長い1日だったな…

本当に不思議だった

もっと一緒に居たくて

手を繋ぎたいと思うなんてどうかしてる

でも大丈夫

彼女がいるし

どんなに優しい人でも

彼女を裏切る人なんて

私には、これ以上は望まない

きっと付き合っても苦労するし…

No.23 12/09/04 13:09
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

たーくんの事は好き。

でも、彼女がいるし、奪いたいとまでは思わない

私と付き合って、彼が幸せになれる可能性はないんじゃないかと思った。

28歳、不倫の彼と比べてしまえば、やっぱり彼は若いと感じる。

飲む時の時間の使い方や、子供がいるとゆう部分での気の使い方はとことんズレている気がした。

まぁ全てにおいて、わたしがそう行動すればいいけど、基本的に男性に任せたい事で

不倫の彼は自然とやってきてたことだったから

基準はもう下げられない


好きだけど

これ以上はどうしようもできない

そんな恋だった

No.24 12/09/04 13:23
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

そんなこんなで、なんの進展もない状態だったある日、彼からメールが入った。

俺の家で鍋をしよう

と誘われた。

これにはまず驚いた

Kさんや数人を交えてではなく
誘ってるのは私だけのようだし
でも、彼は、彼女がいる
もちろん彼女が出入りする部屋だろうし、色々と見たくないものが見えそう…ってそうじゃなく

一体何のつもりなのかと疑った。

Kさんに話しても、お酒も飲むし、男女が2人きりで部屋にいるのは、間違いがあってもおかしくない

それに私は彼が好きで
彼は…少なくとも嫌いではないハズ

下心がないとは言えないから
行くなら覚悟は必要だねと言われて
私は困惑した

たーくんを、ただの下心野郎だと思いたくないし
そのところ、私の気持ちも考えずにとっている行動ならショックだった。

私が悩んでる姿を見たKさんは、たーくんに電話をかけ、単刀直入に彼に聞いた

『アヤちゃんは、彼女がいるのに大丈夫なのか悩んでるし、たーくんと違ってそのところ、真剣に考えてるから、いい加減な感覚で家に誘うのはやめてあげて。』

と伝えてくれた。

たーくんはたーくんでハッキリと
『男女の仲だから、確かに何があるかはわからない、軽率な事をした』と
謝りのメールのをくれて

彼の家へ行くのも、その日会うのもやめた

No.25 12/09/04 22:14
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

私はその日からしばらく
とてもドキドキしていた

だってあのたーくんが

少なくとも私を女として見ている事を知って

正直、嬉しかった

そして素直に、そんな気はなくても男女だからわからないと言って謝ってくれた事も嬉しかった

この人となら
良い距離感で友情が続けられるのかもしれない…そんな気がした

そしてしばらく、連絡が途絶えた
と言っても2、3ヶ月たっただけだが

今度はKさんも含め数人で俺の家で鍋をしよう
と誘われた。

懲りずに誘ってくれるのが面白くて
Kさん達と4:4で集まる事になった

No.26 12/09/04 22:31
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

今度はすごくフラットにみんなで飲む場を用意してくれたみたいだったけど、時間がたてば会話は弾まなくなった

いつの間にか男性陣は個々に空手のビデオを見だしたり、たーくんの元カノの写真を出してきて、この子は良い子だったな~と話したりでつまらなくなってきた。

その元カノは、Kさんとも関わりがあって、私は、この時のたーくんの事を色々と聞いていた。

見れば可愛い子だし、私よりもずっと気さくで友達も多くて…今は違う彼女だとしても、私の中ではこの元カノが一番印象的だった。

今回のメンバーは空手の仲間らしいけど、たーくんから見ても私が、興味をもてそうな人は確実にいないのに、どうしてか私が一番若いからと、食べ物をあ~んさせてあげたら喜ぶよと言われて、皆にはやしたてられてやらざるおえない状態をつくられたりで
少しガッカリだった

Kさんも、これ以上は時間の無駄だとタクシーを呼んで帰ることにした

1人だけ、私よりも若くて男前な子がいたけれど
年齢ではパス…でも、悪くないな〜なんて、不謹慎にも思ってたり。

少し誰かにときめくくらいが、いいかもね
と開き直った

No.27 12/09/04 22:50
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

その後は少し、彼への意識は変えて、関われるのなら、その若い男前に好意を持ってみようと思い、たーくんが新設で任された道場へ言ってみた

けど、たーくんの無駄な配慮で私は二度と会いたくなかった

『二度と会わないけどお幸せに』と言われたたーくんの友達とはち合わせしてしまった。

友達なうえ、道場にも通い出したらしく、私が忌み嫌ったのを知ってるのに…おまけに男前は忙しいとかでいなくて、かなり最悪だった。

さすがに露骨に態度をだしてしまい、たーくんも少し不機嫌だった。

この時から、たーくんには気を使う部分がズレているのには気づいていた
いや、それ以前からもかな…

あとから謝ってはくれたけど、たーくんにはバレない程度に男前を見に行くといったはず…

なんだか納得いかなかった

それ以降も、また飲みに行こうと言われたら、男前も誘ってねと言った。

やっとたーくんとは違うときめきターゲット
を見つけたんだから、多少アピールしとけば、もとは誰かを紹介する仲介さんなんだから、友達として、協力してくれるだろうと思ってた。

No.28 12/09/05 12:52
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

それからしばらくしてから、またたーくんから飲みの誘いがあった。

たーくんは、私をどう思ってるのか、本当によくわからなかった。

女友達はいるらしいし、こうやって飲みに行ってるんだろうし

そう思えば
私もその中の1人なだけで

彼女には飲みに行ってる事を話していないと言うし

でも私も馬鹿じゃない
彼女以外に2人で会うなんて、幼なじみかなにか特別な友情がない限り 女友達として成立しないし

私達の場合、友情すらもない…

と言う事は女として見ているとは思う。


それなら何故、たーくんはダラダラと彼女と付き合ってるんだろう

別れてから誘ってくれたらいいのに…

モヤモヤしながら

今度はあえて何も聞かずに会うことにした

Kさんは

『もし、2人で飲むつもりなんだとしても、何も言わないで飲んであげてね』

と。

私はいいけど…やっぱり彼女としての立場なら、嫌だよな~…この気持ちは変わらなかった





No.29 12/09/05 13:08
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

当日、迎えには来てくれたものの、彼の駐車場に車は戻して、徒歩で居酒屋へ向かった。

まぁ、タクシーでもなんでも出してくれるつもりなんだろうなとは思っていたし、これがたーくんだと、その時は理解できてきた

いつものように、お酒を飲みながら
色んな話しをする。

どちらかと言えば、私は恋愛観だとかそう言った事を話して、ほぼ、過去の恋愛遍歴はたーくんには話したはず。

私の恋愛観にあう人を探していたから。

たーくんはちょっと、私の望む理想の男性ではないけど

自分とは考え方が違う人に対しても、なるべく理解しようとしてくれる姿勢は私には、なかなかできないし、尊敬できた。

くだらない私の話しを、いつも真面目に聞いてくれて、自分の意見を話してくれるのも好きだった。

くだらない話しも
真面目な話しも
たーくんとならオチができてしまう

No.30 12/09/05 13:16
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

あ~やっぱり、もうある意味無条件にたーくんが好きだな…と思った。


その日はなんとなく、たーくんが変で
座った位置の問題だったのかもだけど
トイレへ行く度、私の肩を支えに立ち上がったり
いつものように
『いい人見つけないとな〜』
と言う私に
『まぁ、焦らなくていいんじゃない?』
と言ったり…

前までは、また紹介するよと言ってくれたのに…


『彼女とは、うまくいってる?もう結婚考えてもいい時期だよね?』

『う〜ん…別れた』

聞いて、心が少し、跳ねた

『え?なんで!?』

急展開も急展開、一体何がどうなったのか
聞きたくて仕方ない

No.31 12/09/05 13:27
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

聞けば、交際2年目記念に、デートに出発してすぐに、彼が冗談のつもりで歩いてる女の子をジィーと見つめたら

彼女がキレて 別れる!と言い出したみたいで
もう何を言っても聞かなかったらしく
彼の家にあった私物も持って帰ったらしい

私と会ってるのは、まさに直後くらいの話しで

完璧に別れが成立したわけではないらしいけど

もう、ずっと喧嘩が絶えずで、時間も合わないし、結婚はないと思っていたらしい。

いつかは別れる事になる結末だったし、もう戻る気もないとたーくんは言った。

複雑な気持ちがあったけど、とりあえず私は、やっと彼と向き合える…そんな気がした

時間が過ぎても、やっぱりたーくんとは一緒に居たくて
たーくんも同じなのか
カラオケに行く事になった

そんなに私は酔ってたわけじゃないけど
カラオケで空きを待ってる間、やたらたーくんが近くて
めちゃくちゃ緊張

別れた瞬間、こんなもんなのか?
と焦った

別れを決意したのは
私がいるからだ…そんな自惚れだってしてしまう

きっと、私達は付き合うんだ…

No.32 12/09/05 22:11
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

お互いに障害はなにもなくなって

この先どうなるんだろうって事だけが
頭を巡る

今すぐ好きだと伝えたいし
でもそんなこと、待ってましたとばかりに
言えない…

カラオケも終えて、そろそろ帰ろうか…
時間は朝の3時はまわっていた

タクシーってあるのかな…

この前みたいに、ないかもしれない
その場合、私は、たーくんの家に
泊まるんだろうか…

そうこうしていたら、駅前についてしまって
タクシーもいた

私もそこで帰ればよかったけど

たーくんに
『泊まって大丈夫だよ』
って言葉を言われて、帰りたくなかった

それ以上の下心はなかったけど、一緒には居たかった。

たーくんだって、同じ気持ちなはず…
だってこれまで彼に好きだとか言われた事は一切ないし、気があるような発言も聞いた事がない
飲みに誘われた事実しかないから、下心なんてものはきっと、この人に限っては
とくに私にはないんじゃないかと思った。

No.33 12/09/05 22:25
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

とりあえず泊まって、早朝に帰るつもりで行った彼の家

もちろん、寝るのは別々

彼が床で私がベッド…って思ってたら
普通にたーくんはベッドに横たわった

…え?

普通、女の子をベッドに寝かせてやるんじゃないの?

心の中で彼の態度に引いてしまったけど

何食わぬ顔で

じゃ、オヤスミ

と、床に寝ようとしたら

『ベッドに寝ないの?』


いやいや、無理でしょう…

困ってる私に彼は

『大丈夫だよ、何もしないし』

それを聞いて安心した

たしか、女友達は隣で寝ていたとしても
手を出したことはないって昔ばなしを聞いた事があるし
そんなもんなんだろう

変に納得できたから

あまり躊躇わずに

彼の隣で、壁に向いて距離をあけて

『じゃ、オヤスミ』

『オヤスミ…』

眠いはず
でも
私は、人の家だとよけいに寝れない体質
でも、一緒にいられるだけで幸せ…

しばらくして彼が言葉を発した

『あのさ、腕枕、してもいい?』

彼女にいつもしてるのかな?

それよりも

彼女と別れて寂しいのかな…

そんな同情心が、芽生えてしまった

No.34 12/09/05 22:37
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

あまり考えず、すんなり応じた私に彼は驚いたと後になって言われたけど
その時に、彼の中で理性が飛んだらしい

私は、久しぶりの人肌の温もりと
はじめて近くで感じるたーくんの香りが
たまらなく心地よくて幸せで

手を繋ぎたいと思ったあの日から、長い長い時間だったけど
こんな日が来るなんて…

すごく素直に嬉しかった

でも、そこは彼は男

段階があったみたいで

まず、家に入るかどうか

一緒に寝るかどうか

腕枕を許すかどうか

ここまで来たら逃さない

という流れがあったらしく

そのまま寝ようとした私とは逆で

私の顎をひきあげてキスしようとした

ここまで来ておいてなんだけど

彼の人間性を見越してきたつもりだったから

裏切られた感はあった

『ちょっ…たーくん!なに、急に?!』

動揺する私にごめんと言って一度は諦めるのに、またすぐにキスを迫る彼

このキスを受けてしまったら

もう私は、戻れなくなる…それはわかってたから、怖くて断り続けた

ふと、過去の記憶が蘇る

不倫の彼との時も、こんなだった

No.35 12/09/05 22:48
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

彼の場合は、はじめからもうラブホに連れて行くと言われ
ほとんど強引だった

あの時もかなりしぶったなぁ…なんてたーくんを前に頭をよぎった

彼の後に少し、キケンな所まで迫られたあの人の時もかなり長かったけど断り続け
振り切ったのに

きっと私ものぞんだんだ

だから私はここに居て

でも、一線を踏み出すのが怖くて
直前で尻込みしてる

あの頃の私と、ちっとも進歩してないのかな…結局、攻め落とされた将軍様だ

たーくんのしつこさに負け
自分の欲に負け

半分どうにでもなれ!

だけど

たーくんが好きで好きで

こうなりたかった事は

身体が素直だった

たーくんはどうなんだろう

好きとは言われてない

でも身体から伝わる優しさは

きっと嘘じゃないよね…


No.36 12/09/05 22:56
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

身体は重なったけど

心の確信はまだなかった

どうなってしまうとも

覚悟はしてる

ただ聞かずにはいられなかった

『たーくんにとって、私は、どんなポジションにいるの…?』

『…今は少し、待ってもらえる?』

『…わかった…』


私はもう、好きなのに

たーくんは好きって言葉さえ言ってくれなかった

一気に不安が押し寄せた

彼女ともハッキリと別れていないのに

私はなんて事をしたんだと

バカな事をしたとも思った。

No.37 12/09/05 23:12
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

それから2、3日だったかな…

いつものようにたーくんからは連絡がなくて

私だけが時が止まったままだった

いつまで待てばいいのかもわからない不安だらけの時間…

まだ私の気持ちすら伝えてない…

言わなくても、わかるのかもしれないけど…

せめて悔いは残さないようにと彼にメールを送った

『私はたーくんが好きです
たーくんの心の整理がつくまで、待っています』

『ありがとう
彼女とはきちんと別れました。
大丈夫だから…落ち着いたらまた連絡します』

と返信が…

彼的には
すぐに違う女に移行するのは嫌だったから
年明けてから連絡するつもりだったみたい


季節は11月

私の誕生日…Kさんから、今日は祝ってもらえるね♡とメールが入ったけど
彼からメールのはないし、私も誕生日は言ってなかった。
そしたら気を回してくれて
『今日ははじめてのお祝いだね♡』と彼にメールしてくれて
彼から電話があった

『夜にプレゼント持っていくから』

すごく嬉しかった…誕生日にあえるなんて
それだけでも充分だよ…

No.38 12/09/05 23:25
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

私は会いたくて会いたくて

彼が来てくれるまでずっとドキドキだった

久しぶりの再会で渡されたのは

誕生石のついたネックレス

今でも毎日、肌見放さず着けて外出する

そして待ってた言葉…

『いつの間にか好きになってて…関係が前後してしまってゴメン
ちゃんとするつもりでいたんだけど…俺と、付き合ってくれる…?』

『…はい…!』

世界は薔薇色

待ってましたよその1言!

本当に、この瞬間は幸せだった

でも

私が夢見た幸せ

夢や希望はこの時

まだ蕾状態

やっとみつけた将来のパートナー

好き嫌いでは片付けられない現実に
直面していく事になる。

No.39 12/09/07 20:24
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

交際する前に一度、娘と彼は会っていた

娘の目線で彼はどう映っていたのかは想像もできないし

あまりそこを深く考えてあげていなかった

会いだして、あまり月日の経たない間に
彼は我が家へ泊まる習慣ができていた

毎日ではないけど

水曜日と週末、彼が飲みに行っていなければ。

とても単純に

一緒にいたい気持ちと

娘はすぐ慣れるだろうという

安易な考えからの行動だった


けれど交際がはじまる少し前から

以前の職場で仲間だった人から知り合った

Mさんと関わるようになり

私の考え方が変わっていく事になる

Mさんは2人の娘をもつシングルマザーだったことから、とてもよく関わるようになったけれど

彼女はまさに、私の理想の女性だった

自分で自分の人生を見据え

娘達にとって、女として 母親としての
お手本となるような素敵な生き方をしていた

私も、そうなれたら…いや、そうなれるように頑張りたい!

そう思った。

それはとてもささいな事ばかり
でもそのひとつひとつをまじめに考えることで、見えていなかったものが見えてきた気がした。

No.40 12/09/07 20:39
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

私が、交際をはじめ

時々泊まっている事を話すと

彼女は否定的な発言はせず

『子供はとても敏感で繊細
自分が邪魔かもしれないと思ったら
居場所がないと思ったら
逃げ道をつくりだすものだよ』

と言った。

私は、ハッとする。

確かに、以前からではあったけど、娘は毎週実家へ泊りに行くようになっていた。

そして実家で、自分がいないほうがいいような発言をもらしていたと聞かされ

とてもショックだった

彼も私も、早く仲良くなってもらえたらという気持ちもあったけど

結局は自分の事しか考えてなかったんだと
思い知る

No.41 12/09/07 20:52
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

娘は、彼にママをとられるんじゃないかと、どこかで不安がっていたんだ…

そんな時、母にはいつ結婚するのかとせがまれていた


交際して半年にもならなかったが

泊まることが多かった為

体裁を気にすることと、娘に中途半端な所を見せるなと言われ

急に結婚を考えることになった

そしてたーくんと話して、急遽結婚は半年後を予定した。

この時は、自分のやっている事に、まるで意識を持たずやり過ごしていたけど

ようやく

自分がどうしたいのかを考えるようになる

すると、結婚をすることに疑問を持ち始めた

よく、考えたら

なぜ、結婚しなきゃならないのか

私はまだ

彼を深くは知らないし

結婚して

どこで住むの?

結婚式、しないの?

貯金ないよね?

彼の収入、チラッとしか聞いてないけど
大丈夫なの?

考えれば考える程

なにもかもが未熟な気がした。

No.42 12/09/07 22:48
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

そもそも

母親の主張は、結婚もせず泊まっている事であって、だからと言って結婚したら全てがまとまるかと言ったら、それは違う気がした。

周りの友達には

小学生になる前に、苗字はかえておいたほうがいいよとも言われたけど

ちょっと待って

それは全部大人の都合じゃないのか?

苗字がかわったからと今時虐められるわけでもないだろうし

正すべきは私達の意識だ

泊まるのがダメなら、やめればいい

そうすれば、娘もきっと、自分の意見をママに言ってくれるかもしれない…

子供から言ってくるだろうとか
そうじゃなくて
まず大人が子供の気持ちをくみ取れる余裕がなきゃダメだと思った。

結婚だって、父親という存在は、娘にとったら必要ないのかもしれないし

一緒にいたいからとか
結婚意識してるからとか

こんな考えだけじゃなくて

もっと具体的な内容を考えていかないと…

No.43 12/09/07 23:01
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

そうして

思い切って私の考えをたーくんに伝えてみた

結婚するにあたり
貯金を300万くらい貯めてほしい
毎月の給料を30万円にしてほしい
あくまで理想なんだけど

彼は、なんて答えるのかなと思ってた。

私の勝手な理想だから、無理なら無理と言ってくれてもよかったけれど
彼は後に、やらなきゃ別れるつもりなんだろ
と言った。

そこでも、考え方に差はあったなと
今ならわかる。

なぜ貯金が300万なのか

引越し費用と結婚式費用でアバウトに、でもこれぐらいは必要だろうと思ったから。

なぜ給料は30万なのか

彼は、交際少し前から、空手の支部長を任されていて、給料以外に歩合給が入るから、彼の努力しだいでは無理ではない金額だったから。

でも、私としては

必ずやらなきゃならない金額ではなくて

彼がどこまでやりきれる人なのかを見たかったからだった

No.44 12/09/07 23:05
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

今までお金を好きに使っていたのはかまわない。

でも、結婚となると、子供ができたらできたでお金はかかるし、上手なやりくりと、意識が必要で

実際、その部分に関しては
私はすでにクリアしてきたことだったから
彼にもやってもらわなきゃ先へすすめない

でも、彼にはただの無茶苦茶な女だと映ったそうだ…

その話しをして後日

彼に別れを切り出された

No.45 12/09/07 23:16
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

『ちょっといくら何でもひどすぎる…
俺は理想の男にはなれない』と。

私は、そうきたかと思った。

今のご時世、貯金がなくても結婚はできるとよく聞くけど、それは男女2人ならば可能な事だし、結局はどちらかが妥協したからできるわけで、本来なら、新生活の為の貯蓄があってこそ、だと私は思う。

私には、地道に貯めた貯蓄があるのはあるけど、それは全て娘の為、万一のためにためたもので、これを新生活の為にまわす気はない。

あつかましいかもしれないけど

彼が私と娘を引き取ると言うのなら、彼が
貯めるのは当たり前だと思うし
それでこそ男のプライドが保てるのだと思う。

結婚に対しての壁がデカイと知った瞬間に尻込みしてしまうなら
私は諦めよう…そう思った。

No.46 12/09/07 23:23
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

ひとまずその日は帰ることにした。

本当に、彼はそれでいいのかと思った。

だって、収入をあげることは、彼が空手で成功することになるわけなのに、それすら諦めてしまうのかな…収入があがれば、貯金だってできるのに…

彼の夢は、そんな中途半端なものなのかな…

私だって、簡単に彼を諦めたいわけじゃないし、何クソ!と思ってほしかった

別れるのかな…

結婚話が、一気に転落していく中

結局は彼に任せるしかない事実…

次会って

彼の気持ちが変わらないなら

諦めよう…そんな想いだった

No.47 12/09/07 23:30
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

そうして再び、彼に会いに行く

重たい空気が漂う彼の部屋で

彼から聞いた言葉は

『確かに、無謀ではあるけど、アヤの言うことは正論で
俺の目標でもある
できないことはないから
もう一度、頑張りたい
だから…年、待っててくれる?』


とても嬉しい言葉だった。

もちろん、私は、待つし

協力したいと思った。

やっぱり、たーくんとなら、一緒にやっていけるかもしれない…そんな確信も芽生えてきた。

No.48 12/09/07 23:45
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )

3年とは言われたけど、それ以外にあまり具体的な案はださないまま

ひとまず私は彼を信じた。

はじめからの1年は、とにかく試行錯誤の年で、娘に対しての子育ての面でも揉めたし、娘の精神面も意識して負担をかけない付き合いを探ってみたり、色々悩みながら、揉めながら、ここまでやってこれた。

そして1年半がすぎ、11月がくれば2年目になる…

今まで、色々気にはなりながら、大きくはしていなかったけれど

折り返し地点になり、結果はでているようには思えなかった。

空手の生徒は予定の半分に満たず

ビラ配りを懸命にしている様子もなく

休みはお昼過ぎても寝ている冗談。

私も悪いけど、娘が泊まってほしいとせがむようになったのがキッカケで泊まりも普通だし

なにより
彼のおかねの使い方に変化がない。


これはきっと、ダメだ…

No.49 12/09/12 23:24
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )


ギターを、習おうと思う

と、嬉しそうに言われたある日。

彼のやりたい気持ちを批判したくなかった私は、嫌な顔せず、やりたいことがたくさんあるのは良いことだよねと言った。


心の内は

なんで、今なの?

貯金たまってるの?

そんなことしてる暇があったら、ビラ配り行きなよ。

でも、彼は気付かない。

私が態度にださなければ、永遠に気付かないだろうな。

正直な所、失望だ。

前々から、暇があるなら娘と遊んでくれたらいいのにと、やんわり話した事もあるのに。

彼は、どこへ行こうとしてるんだろう。

お金が入ってこないのなら、出すことを抑える以外に方法はないのに。

でも、今私がギターの事を批判したら
きっとまた彼は、言うだろう

俺の趣味まで制限されてどうのこうのと。


私の中で、ある程度考えはでていた。

彼ができないなら、私が出来ることをやるしかない。

交際費だってバカにならないだろうから、会わなくすれば、その分は浮くはず…会えないのは辛いけど、彼がそのぶんをキチンと貯めたなら、それだけ結婚は早くなる…

No.50 12/09/12 23:45
ayak0 ( 20代 ♀ 6Pk81 )


話があると伝え、彼に時間を作ってもらった

真正面から

あと半分、貯金は貯まってるのか聞いたら

見事に、ナイと言う

収入もあがっていないし、空手の収入もつい最近、やっと人数分が定まったとの事。

あまりにも普通に暴露するから

黙ってられず

それでもギターをはじめたのかと問うたら

独身最後の趣味だと思ってはじめたと言う。

それでも月謝15000円はデカイ。

結婚の為に貯蓄するよりも趣味に投じた

なんども繰り返すが、収入が増えていないのに

趣味を新たに作り、投じた

これはテロ行為だと思う。

明らかに自分優先で

言い訳なんかできない

夏は暑いからとビラ配りをしてないって…

早朝からすればいいじゃないか

空手で収入をあげるから待って欲しいといったのは、たーくんじゃないか

責めたい気持ちはあったけど

それが現実

問題は、どうしていくかだ

するとたーくんは言う。

一番お金がかかってるのはアヤとの交際費だよ
もちろん、他も切り詰めたら大丈夫だとは思うケド…


それを

言っちゃいますか…


男として

持つべきプライド

間違ってるんとちゃいますか?

と、言いたくなる。


抑えたけど。


じゃあ、もう貯蓄貯まるまで、会わないでおいたほうがいいかもしれないね

私が言い出したら

俺も、それは考えていたと。


でも、会えないのは嫌だし…と

切り出せなかったらしいが

貯まらないなら

最終手段かもしれないとお互いに結論がでた


2人でゆっくりはできず

まだ不明確なまま話し合いはそこまでになった

あとは、彼の判断を待とう。

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