- 注目の話題
- ☆ダブル不倫15☆
- 妻の過去について
- ディズニーの写真見せたら
'*,+アナタに送る物語り+'*,
安価で物語りを作ろうず!
文字数は長くて50文字位でよろしこ!
そろそろジングルベーだねw
(σ゚👅´ )
>> 4
去年主さんのスレで俺69ゲット廚ですたww
覚えてますかね?
…
ちょっと言いずらいのですが、あまり時間が無いため簡潔に申しあげます。
実はタイムアタック企画、まんまパクってやってまして(^^;
一応24時間スレを立てる時に許可貰おうと思って、フライング野郎が立てたスレに行って主さんに話かけたんですが居なかったんで無許可で始めちゃいました
仲間と協力して24時間、12、8とやってきて次5時間てとこなんです
クリスマスか大晦日か元旦で考えてたんですが…
例えば主さんがクリスマスに立てるなら大晦日か元旦は俺が立ててもいいですかね?(^^;
- << 8 …………(゚A゚;) え、えぇ勿論覚えてますよ。 大丈夫!Σd('A`;;;;) (スレ見直して来なきゃ…) 。゚ (;'A`) まだ続いてたの!?゚ ゚( ω ;) いや~ 嬉しいね~🎵 勝手にどんどんやっちゃっていいよ Σd(・`ω・) そうかぁ~続いてくれてるんだ🎵 ん? て事は俺いらなくね?www 違うスレ考えるかなw('∀`*)
http://mikle.jp/thread/1717117/
今俺が常駐してるタイムアタックの控え室みたいなスレです。
タイムアタックに関しては主さんが良ければこっちでどぞ~
- << 10 一応レスしますた('A`*)
これは
ある一人の女が経験した
戦慄の物語である…
な~んて感じで
どですか?
- << 15 レス有難う♪('∀`*) でもね…… このスレはすでに死んでいる! ⅢⅢ||、_)ヽへ/) ⅢⅢ||)νV ⅢⅢ)W νⅢⅢ Ⅲ(V )Ⅲ| |ν) )Ⅲ ゞ (Ⅲ ラ ノ)人(ノ人 ) z, )〉{/)/ノノハrへ,} Ⅲ) (/)、(〃;wWWVx ノレ)∂)} Ⅲフノ yWwV}wWイ6:フ" 、/彡 ⅢⅢフノヘY9T マ″"~ ! ヾ ⅢⅢ|||ヘ"| ″ ″/ミ ⅢⅢ||||ヘ|_->_、 /ヾミ ⅢⅢⅢ|||∧"マニ>、 /ヾ ミ ⅢⅢ_/″ ヘ = /ヾ ⌒⌒ ″ ヘ_/彡__ ⌒ ) /⌒ ⌒ 〃// ^\/、 ミ 、 , /{^} ミ ″ {~} / ゙~` ≒~^| ≡
- << 16 その日ツンは友達のしぃ、クー、渡部さんとで、最近幽霊が出ると噂のVIPトンネルに来ていた。
>> 13
やあ(´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
∧__∧
(´・ω・`) シュッ
(つ と彡 /
し/ /
/// /
/旦 / ツツー
/ /
/ /
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、このスレタイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
このスレを立てたんだ。
じゃあ、注文を聞こうか。(・ω・`)
>> 13
これは
ある一人の女が経験した
戦慄の物語である…
な~んて感じで
どですか?
レス有難う♪('∀`*)
でもね……
このスレはすでに死んでいる!
ⅢⅢ||、_)ヽへ/)
ⅢⅢ||)νV
ⅢⅢ)W νⅢⅢ
Ⅲ(V )Ⅲ|
|ν) )Ⅲ
ゞ (Ⅲ
ラ ノ)人(ノ人 )
z, )〉{/)/ノノハrへ,}
Ⅲ) (/)、(〃;wWWVx ノレ)∂)}
Ⅲフノ yWwV}wWイ6:フ" 、/彡
ⅢⅢフノヘY9T マ″"~ ! ヾ
ⅢⅢ|||ヘ"| ″ ″/ミ
ⅢⅢ||||ヘ|_->_、 /ヾミ
ⅢⅢⅢ|||∧"マニ>、 /ヾ ミ
ⅢⅢ_/″ ヘ = /ヾ
⌒⌒ ″ ヘ_/彡__
⌒ ) /⌒ ⌒
〃// ^\/、 ミ
、 , /{^} ミ
″ {~} / ゙~`
≒~^|
≡
>> 13 これは ある一人の女が経験した 戦慄の物語である… な~んて感じで どですか? その日ツンは友達のしぃ、クー、渡部さんとで、最近幽霊が出ると噂のVIPトンネルに来ていた。
- << 18 ――――人物名―――― ξ ゚⊿゚)ξ ツン 川 ゜-゚) クー (*゚ー゚) しぃ 从'ー'从 渡部さん ――VIPトンネル入口前―― ξ;゚⊿゚)ξ「…………」 川 ゜-゚)「…………」 (;*゚ー゚)「…………」 从;'ー'从「…………」 ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ、本当に行くの?」 川 ゜-゚)「VIPトンネルに肝試しに逝こうと言ったのはツンじゃないか」 ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そうだけど…」 (;*゚ー゚)「わ私、もう帰りたいよ」 从;'ー'从「私も帰りたい…」
>> 16
その日ツンは友達のしぃ、クー、渡部さんとで、最近幽霊が出ると噂のVIPトンネルに来ていた。
――――人物名――――
ξ ゚⊿゚)ξ ツン
川 ゜-゚) クー
(*゚ー゚) しぃ
从'ー'从 渡部さん
――VIPトンネル入口前――
ξ;゚⊿゚)ξ「…………」
川 ゜-゚)「…………」
(;*゚ー゚)「…………」
从;'ー'从「…………」
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ、本当に行くの?」
川 ゜-゚)「VIPトンネルに肝試しに逝こうと言ったのはツンじゃないか」
ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そうだけど…」
(;*゚ー゚)「わ私、もう帰りたいよ」
从;'ー'从「私も帰りたい…」
- << 20 川 ゜-゚)「なんだ、せっかく人数分の懐中電灯と塩とお札を喪って来たのに…」 ξ;゚⊿゚)ξ「なんであんたはそんなにやる気まんまんなのよ…」 ξ#゚⊿゚)ξ「て言うかクー!さっきからさりげなく不吉な字を使わないでよ!」 川 ゚ー゚)「ん?なんの事だ?私は死らないぞ?」 ξ#゚⊿゚)ξ「また使ってるじゃない!」 川 ゜-゚)「ハイハイ、分かりました分かりましたっと」 ξ#゚⊿゚)ξ「絶対分かってないわコイツ…」 (*゚ー゚)「wwwwww」 从*'ー'从「wwwwww」
>> 18
――――人物名――――
ξ ゚⊿゚)ξ ツン
川 ゜-゚) クー
(*゚ー゚) しぃ
从'ー'从 渡部さん
…
川 ゜-゚)「なんだ、せっかく人数分の懐中電灯と塩とお札を喪って来たのに…」
ξ;゚⊿゚)ξ「なんであんたはそんなにやる気まんまんなのよ…」
ξ#゚⊿゚)ξ「て言うかクー!さっきからさりげなく不吉な字を使わないでよ!」
川 ゚ー゚)「ん?なんの事だ?私は死らないぞ?」
ξ#゚⊿゚)ξ「また使ってるじゃない!」
川 ゜-゚)「ハイハイ、分かりました分かりましたっと」
ξ#゚⊿゚)ξ「絶対分かってないわコイツ…」
(*゚ー゚)「wwwwww」
从*'ー'从「wwwwww」
- << 28 その時ポツリと渡部が言った 从;'ー'从「ねぇ… 大丈夫かなぁ… すすり泣きがきこえてくる…」 川 ゜-゚)「マジで?ヤバいやん」 ξ;゚⊿゚)ξ「き、気のせいじゃない?」 (;*゚ー゚)「アッ…」 プチッ🔥 しぃの魔除けブレスレットが弾けた… 主さん 遅くなって すいません (=゜-゜)(=。_。) こんな感じで いいですか?
>> 20
川 ゜-゚)「なんだ、せっかく人数分の懐中電灯と塩とお札を喪って来たのに…」
ξ;゚⊿゚)ξ「なんであんたはそんなにやる気まんまんなのよ……
その時ポツリと渡部が言った
从;'ー'从「ねぇ…
大丈夫かなぁ…
すすり泣きがきこえてくる…」
川 ゜-゚)「マジで?ヤバいやん」
ξ;゚⊿゚)ξ「き、気のせいじゃない?」
(;*゚ー゚)「アッ…」
プチッ🔥
しぃの魔除けブレスレットが弾けた…
主さん 遅くなって
すいません
(=゜-゜)(=。_。)
こんな感じで いいですか?
- << 35 4人は言いようのない恐怖にかられた。 ξ(('゚⊿゚) ヤバい…! 川(('゜-゚) 怖い… ((*'゚ー゚) ブレスレット… 从(('゚ー゚从 オワタ… 各々が恐怖の言葉を口にし、一カ所にかたまって、自らの魔除けグッズを確認し始めた。 ツンは魔除けネックレスを確認! クーはピアスを しぃはブレスレットを拾い上げて慣れた手つきで即修復し再装備 渡部さんは何故か下腹部に手を入れて下着?を確認していた …魔除けパンツでも履いてるらしい… ※長くなっちまったサーセンw
>> 28
その時ポツリと渡部が言った
从;'ー'从「ねぇ…
大丈夫かなぁ…
すすり泣きがきこえてくる…」
川 ゜-゚)「…
4人は言いようのない恐怖にかられた。
ξ(('゚⊿゚) ヤバい…!
川(('゜-゚) 怖い…
((*'゚ー゚) ブレスレット…
从(('゚ー゚从 オワタ…
各々が恐怖の言葉を口にし、一カ所にかたまって、自らの魔除けグッズを確認し始めた。
ツンは魔除けネックレスを確認!
クーはピアスを
しぃはブレスレットを拾い上げて慣れた手つきで即修復し再装備
渡部さんは何故か下腹部に手を入れて下着?を確認していた
…魔除けパンツでも履いてるらしい…
※長くなっちまったサーセンw
>> 35
そして
恐怖で震え上がる4人が耳にしたのは
ヒタヒタという草履の様な足音であった
ξ(('゚⊿゚) もぉ無理…
川(('゜-゚) 腰が抜けた…
((*'゚ー゚) だから帰ろって言ったじゃん
从(('゚ー゚从 シクった!
魔除け用じゃない…
======================
☕ティーブレイク☕
ξ;゚▽゚)ξ
「なおさんとやら…
差し入れどもっ」
川 ゜o゚)
「バズーカティーなんて初めて飲むわ」
(;*゚ー゚)
「いただきます」
从;'ー'从
「主さんどこかな?
このまま続けても おk?」
- << 43 ξ(('゚⊿゚) な…何か来る 川(('゜□゚) … ((*'゚△゚) どうしよ… 从(('゚д゚从 神様… 怖がる4人に 黒い影が 少しずつ近寄ってきた
>> 52
[壁]_-)
あのこ達、なんか楽しそう。
仲間に入りたいな……。
トンネルからついて来たそれは、とてもこの世の者とは思えなかった。
(*゚▽゚)「By the wayここの店員さんカッコイくない?」
从*'▽'从「ほんとだ♪カッコイイかも…」
川 ゜-゚*)「普通じゃん(照)」
ξ;゚▽゚)ξ「ちょっとトイレ行ってくる」
…内心は…
ξ≧∇≦ξ《キターッ♪顔面チェックしなきゃ》
ツンが入ったトイレは薄暗かった
明かりのスイッチを手探りで探していた その時である
- << 57 ξ;゚⊿゚)ξ「暗いわね、えっとスイッチは…と」 [壁]--)「…」 ξ(('゚⊿゚) 「なんか… ゾゾ気する…」 何かの気配を感じ ツンは すぐにトイレを出た
>> 54
(*゚▽゚)「By the wayここの店員さんカッコイくない?」
从*'▽'从「ほんとだ♪カッコイイかも…」…
ξ;゚⊿゚)ξ「暗いわね、えっとスイッチは…と」
[壁]--)「…」
ξ(('゚⊿゚) 「なんか…
ゾゾ気する…」
何かの気配を感じ
ツンは すぐにトイレを出た
- << 65 トイレから慌てて出たツンは何故かお花畑に立っていた。 ξ゚⊿゚)ξ「…………」 動かないツン。 シンシ゚「動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動いてよ!!!!」 ドックン…ドックン…… ξ;゚⊿゚)ξ「あれ?私コンビニのトイレから出たはずよね?」 ツンは振り返って、出て来たはずのトイレのドアを見た。 するとそこには!
>> 56
えっ?!(゜∇゜)
四人とも女性じゃないんですか?
主さ~ん 間違えてたら
ごめんなさい
(・人・;)
ツン、しい、渡部さんのセリフは女性的ですが
くうさんは男性的ですよね。
物語の幅を広げるなら
渡部さんも男性の方がバランス取れると思います。
m(_ _)m
しいは女性キャラで
おとなしい。
ツンは、勝ち気なでしゃばりの寂しがり。
くうは、お馬鹿なお調子者。
渡部さんは、インテリ紳士的。
どうでしょうか?
- << 60 ( ・ω・)∩ ハイ 主さんに一度 性別、性格等 確認した方が いいかもしれませんね 《今更だけど役名確認》 ξ;゚⊿゚)ξ←ツン 川 ゜-゚)←クウ (;*゚ー゚)←しぃ 从;'ー'从←渡部さん でしたよね?
>> 58
ツン、しい、渡部さんのセリフは女性的ですが
くうさんは男性的ですよね。
物語の幅を広げるなら
渡部さんも男性の方がバランス取れると思い…
( ・ω・)∩ ハイ
主さんに一度 性別、性格等
確認した方が いいかもしれませんね
《今更だけど役名確認》
ξ;゚⊿゚)ξ←ツン
川 ゜-゚)←クウ
(;*゚ー゚)←しぃ
从;'ー'从←渡部さん
でしたよね?
- << 64 ('A`)ノ おいすー 留守にしてる間に進んでる♪('∀`*) 性別は四人とも女性です。 オマワリさんの性別はわかりませんw ξ゚⊿゚)ξ 名前:ツン 性別:♀ 性格:ツンデレ、デレはあまり出ない。(ちなみにペチャパイ) 川 ゜-゚) 名前:クー 性別:♀ 性格:冷静沈着だが何処か人とはズレている。(カツラ的な意味ではないwちなみに巨乳) (*゚ー゚) 名前:しぃ 性別:♀ 性格:まったり系で、誰にでも優しい素敵な女性。(胸は普通) 从'ー'从 名前:渡部さん 性別:♀ 性格:まったり系の天然物w(ちなみに幼児体型。胸はツンと良い勝負。) ('A`)設定はこんな悶かな?
>> 60
( ・ω・)∩ ハイ
主さんに一度 性別、性格等
確認した方が いいかもしれませんね
《今更だけど役名確認》
ξ;゚⊿゚)ξ←ツ…
('A`)ノ おいすー
留守にしてる間に進んでる♪('∀`*)
性別は四人とも女性です。
オマワリさんの性別はわかりませんw
ξ゚⊿゚)ξ
名前:ツン
性別:♀
性格:ツンデレ、デレはあまり出ない。(ちなみにペチャパイ)
川 ゜-゚)
名前:クー
性別:♀
性格:冷静沈着だが何処か人とはズレている。(カツラ的な意味ではないwちなみに巨乳)
(*゚ー゚)
名前:しぃ
性別:♀
性格:まったり系で、誰にでも優しい素敵な女性。(胸は普通)
从'ー'从
名前:渡部さん
性別:♀
性格:まったり系の天然物w(ちなみに幼児体型。胸はツンと良い勝負。)
('A`)設定はこんな悶かな?
>> 65
おしりかじりむし~♪
おしりかじりむし~♪
ヽ ヽ
/ ̄ ̄ヽ
(・)(・)|
ノ |
▽厂▽| |
<_ ノノ
⊂二二厂 ̄(二二⊃
(ー― )
Г`ーイ n
⊂  ̄U
ξ゚⊿゚)ξ「…………」
また動かなくなったツン。
( ^ω^)「動かないと思ったらエントリープラグが抜けてたお」
Y ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
∥ (| |) |
∥ |
∥ (| |) |
∥ |
ヽ____ノ
Y ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
∥ (| |) | ガチンッ!!
∥ | ξ゚⊿゚)ξ
∥Σ(| ̄ ̄|]D====(U )J
∥  ̄ ̄ | UU
ヽ____ノ
ξ゚⊿゚)ξ「今時お尻かじり虫はないわぁ~」
お尻かじり虫は泣きながら何処かに消えてしまった。
>> 80
ξ#゚д゚)ξ「ヨッパライのオッサンか#」
川 ゜∀゚)「上手いぞ!ヘタクソ君👏」
(;*゚ー゚)「ちょっとクゥよしなよ」
从;'ー'从「あれ私のパパ…」
ξ;゚⊿゚)ξ🔥「えっ」
川;゜-゚) 🔥「マ」
(;*゚ー゚) 🔥「ジ」
从;'ー'从「…の友達」
- << 83 おおー君は確か渡部さん家のー Σ( ̄□ ̄)! 気づいた! ゥィー ⊂ヽ ∧_∧r~⊃ ~ ヽ`ー(*´Д`)/| ~  ̄ヽ イ ↓ ~ 〉 / E田ヨ ~ /⌒ < ~ ノ /~`⌒> ) ~ (_ノ / ノ ~ (_つ 誰かな~まあ良いやー 気を付けてお帰り~。ヽ(≧▽≦)/ウッヒァヒァ 四人 (-_-;)お前もなー 無事にツンの家に付いてゆっくりする事にした。 くう 「そう言えばさ今夜クリスマスじゃん、パーティーしようよ」 しい 「みんな疲れてない?」 渡部 「ツンも落ち込んでる事だしさ、やろうよ、ね」 ツン 「ありがとう、みんな」 (ノ_・。) [壁]_-)良いわね…‥ 友達って。
>> 81
ξ#゚д゚)ξ「ヨッパライのオッサンか#」
川 ゜∀゚)「上手いぞ!ヘタクソ君👏」
(;*゚ー゚)「ちょっとクゥよしなよ」
从;&…
おおー君は確か渡部さん家のー
Σ( ̄□ ̄)!
気づいた!
ゥィー
⊂ヽ ∧_∧r~⊃
~ ヽ`ー(*´Д`)/|
~  ̄ヽ イ ↓
~ 〉 / E田ヨ
~ /⌒ <
~ ノ /~`⌒> )
~ (_ノ / ノ
~ (_つ
誰かな~まあ良いやー
気を付けてお帰り~。ヽ(≧▽≦)/ウッヒァヒァ
四人
(-_-;)お前もなー
無事にツンの家に付いてゆっくりする事にした。
くう
「そう言えばさ今夜クリスマスじゃん、パーティーしようよ」
しい
「みんな疲れてない?」
渡部
「ツンも落ち込んでる事だしさ、やろうよ、ね」
ツン
「ありがとう、みんな」
(ノ_・。)
[壁]_-)良いわね…‥
友達って。
>> 87
[壁]_-)!
Σ( ̄□ ̄)!
[壁]≡∫
くうσ(^_^;)?
今、何か居た?
渡部
「さ、錯覚よ!」
…
ξ;゚⊿゚)ξ「今そこに何かいた…」
川 ゜w゚)「プッ おしりカジリ虫?」
ξ#゚⊿゚)ξ「違うわよ#」
(;*゚ー゚)「ツン疲れてるんじゃない」
从;'ー'从「早く帰ろうよ」
四人はジャンケンしてケーキを買う事にした
四人『インジャンでホイ!』
ξ゚ー゚)ξ ✌
川 ゜-゚) ✌
(;*゚ー゚) ✌
从;'ー'从 ✌
壁]-_-) ✋
- << 92 ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとアンタさっきからなんなのよ!」 壁|;-_-)そ ビク! (*゚ー゚)「あっ!君は!」 川 ゜-゚)「何だ、渡部さんのストーカーのヒッキーじゃないか」 从;'ー'从「えっ!?私のストーカー?」
>> 89
ξ;゚⊿゚)ξ「今そこに何かいた…」
川 ゜w゚)「プッ おしりカジリ虫?」
ξ#゚⊿゚)ξ「違うわよ#」
(;*゚ー゚)「ツン…
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとアンタさっきからなんなのよ!」
壁|;-_-)そ ビク!
(*゚ー゚)「あっ!君は!」
川 ゜-゚)「何だ、渡部さんのストーカーのヒッキーじゃないか」
从;'ー'从「えっ!?私のストーカー?」
- << 98 (;-_-)アノ…… ツン 「何!言いたい事があるならはっきり言いなさいよ!」 [壁]_-)クリスマスはもう、終わったのよ。 __ __ \|\_\ ∠ /|/ |○| |○| __ __ / /|)(|\ \ | ̄| | ̄| / / \ \
>> 100
ヘ ヘ
/ \/ \
/ ヽ
/ ー ー|
| ∪ / ̄ ̄T |
|∪ | | |
…
ξ;゚⊿゚)ξ シ先
川 ゜-゚) 原頁
(;*゚ー゚) メ
从;'ー'从 布
亡月
王
- << 104 俺の飾ったツリーが、気にいらないだと、仕方ない、流すか。 ゚ヽ゚ヽ / ̄ ̄ヽ n (・) (・)| (c)ノ | |  ̄厂 ̄| | `ー<_ヘノノ 厂 ̄(> (ー―O Г`ーイ n ⊂フ  ̄U | ノ⌒) | __ノ ( イ | || || ノ~) ヽニ>――、|| ( | _// ̄ヽ/ /__/ / / / / /__/ /\ L|/⌒/ __/ \\∠__/o ゚ \\:::::\\゚ \\:::::\\ \\:::::) ) \_二二_ノ 俺はうんこじゃねえ~
>> 110
ξ;゚⊿゚)ξ「何なのよ最近#」
川 ゜-゚)「VIPトンネル肝試し以来ギャグ飛ばすとシケルんだけど…」
ξ;゚⊿゚)ξ「もしかしてモジョモジョが原因?」
从;'ー'从「違うと思うよ」
(;*゚ー゚)「そうだよ。モジョモジョさん可哀想だよ」
その夜の事だった
4人中、一番の霊感の持ち主のしぃが
灯りを消し布団に入り
うとうとし始めた時の事だ
暗闇の中 畳の上を
誰かが摺り足で歩く音が
ゆっくりと
しぃに近づいてきた…
それは しぃの側で
ぴたりとやんだ
震える しぃ…
暗闇の中から
囁く声が聞こえてきた
『折り入って…
あなたに…
お話したい事があるのですが…』
>> 111
[壁]_-)
「実は、VIPトンネルをある方法で抜けると異世界に通じているの、私は失恋が原因で鬱になって自殺しようとしたの。でも死ねなかった。その時あれが起こり私は異世界へ飛ばされてしまったの」
ここまで話すと一息ついた。
旦ズズー。
( ̄◇ ̄;)
何なの、こいつ……。
- << 114 壁]-_-)「VIPトンネルの真上には ある武家の墓地がある… 並んだ墓石の右から三番目に名前を刻まれた武士が VIPトンネルに現れた時、時空が歪み異世界に飛ばされるのよ…』 (;*゚ー゚)「そんな… じゃあ貴方は人間なの?」 壁]-_-)『そう、人間よ。異世界から話しかけてから幽霊と間違われるけどね』 (;*゚ー゚)「貴方は どうすれば戻って来れるの? トンネルに現れる武士の目的は何?」 壁]-_-)「目的は墓石捜し。昔、この村に若者が敵討ちにやって来た。 だけど討ちたかった相手は既に亡くなっていたの。 悔し紛れに若者は墓石を刀で斬りつけた。 そして首の代わりに墓石を削り取り持ち去った。 武士は安らぎを妨げられ持ち去った若者と墓石を今でも捜し さまよっている』
>> 112
しい
「それでお願いって何なの?」
[壁]_-)
「私を助けて!」
「なんとか魂だけは脱出出来たけど、身体は向こうに置いたままなの、身体を持たない私には侵入は不可能なのよ。お願い私の身体を取り返して!」
旦ズズー。
σ(^_^;)?
「それ引き受けて、私は無事帰れるの?」
「そもそもどんな異世界なのよ」
[壁]_-)
「人の心が作りだす何でもありの世界よいろんな国の過去と未来の世界よ。無事に帰れる保証は無いわ」
(;゜ロ゜)
「ちょっと!冗談じゃないわ、行ける訳無いじゃないの」
[壁]_-)
「じゃあ、付きまとってようかな?」
(;-_-)=3
「みんなに相談するわ」
[壁]_-)
「あなた、優しいわねふっふっふ」
- << 115 (;*゚ー゚)「カクカクシカジカ……と言う訳で 人助けする事になりました」 ξ;゚⊿゚)ξ「えーっ⁉」 川 ゜-゚)「面白そうじゃん」 ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと冗談じゃないわよ💦」 (;*゚ー゚)「まぁそんな事言わないで」 从;'ー'从「で、どうすればいいの」 壁]-_-)『墓石の欠片を捜して武士に返して下さい』
>> 112
[壁]_-)
「実は、VIPトンネルをある方法で抜けると異世界に通じているの、私は失恋が原因で鬱になって自殺しようとしたの。でも死ねなかっ…
壁]-_-)「VIPトンネルの真上には ある武家の墓地がある…
並んだ墓石の右から三番目に名前を刻まれた武士が
VIPトンネルに現れた時、時空が歪み異世界に飛ばされるのよ…』
(;*゚ー゚)「そんな…
じゃあ貴方は人間なの?」
壁]-_-)『そう、人間よ。異世界から話しかけてから幽霊と間違われるけどね』
(;*゚ー゚)「貴方は どうすれば戻って来れるの?
トンネルに現れる武士の目的は何?」
壁]-_-)「目的は墓石捜し。昔、この村に若者が敵討ちにやって来た。
だけど討ちたかった相手は既に亡くなっていたの。
悔し紛れに若者は墓石を刀で斬りつけた。
そして首の代わりに墓石を削り取り持ち去った。
武士は安らぎを妨げられ持ち去った若者と墓石を今でも捜し さまよっている』
>> 127
次の日ツンが持って来たものは…
_______
/ __ /|
/  ̄ ̄ /媛|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|愛🍊…
朝早く学校に着いたツンは、棚に並んだ工作の一つに目を奪われた。
[恐竜ワンダーランド]
<金次郎>
ツン
(コンちゃん良い物作るわね)
「あら!これなに?」
作品提出の時にはツンの名前を書かれた作品が、そこにあった。
[恐竜ワンダーランド]
<ツン>
コン
「僕、お賽銭箱じゃないよ~うわ~ん😫」
- << 140 コンちゃん、ゴメンナサイ……。 \_______/ ○ o ξ*゚⊿゚)ξ 川°ー°) 「極悪人め」 💢「ぶっころす」 渡部 「そんな事より、早く取りに行こうよ」 しい 「ツン、過ぎた事は仕方ないよ」 川°ー°) 「そして真実は闇に消える」 渡部、しい 「いい加減になさい」
>> 141
ξ*゚⊿゚)ξ
「着いた」
川°ー°)
「VIPトンネル」
从;'ー'从
「異次元の扉が」
(*'ー')
「開かないね?」
(;-_-)=3
「真っ昼間から幽霊出る訳無いじゃん」
4人
「なるほど!」
ξ*゚⊿゚)ξ
「夜まで待つ?」
川°ー°)
「お断りします」
从;'ー'从
「私も怖い」
(*'ー')
「ちょっと、お願い1人にしないでよ」
ξ*゚⊿゚)ξ
「くうも何だかんだと怖いんだ」
川°ー°)
「うるせー腹減ったんだよ」
从;'ー'从
「私何か買って来る」
(*'ー')
「私も、ツンとくうで留守番ね」
ξ*゚⊿゚)ξ
「人生オワタ\(^o^)/」
川°ー°)
「けっ、全然つまんねえ」
ξ*゚⊿゚)ξ
「本当に終わらせてやろうか💢」
>> 144
ξ*゚⊿゚)ξ
「何かドキドキする」
川°ー°)
「向こうでナンパでもするのか?」
从;'ー'从
「そんな気分じゃないでしょ💢」
(*'ー')
「もしかしたら出会いがあるかもね」
ξ*゚⊿゚)ξ
「やだ、ブスになってないかな」
川°ー°)
「貧乳は無駄な努力するな」
从;'ー'从
「お乳の事は、言わないで💢」
(*'ー')
「べつに貧乳でも良いじゃない」
ツン、渡部
「普通は黙ってて💢」
くうヽ(≧▽≦)/
「我が乳を讃えるが良いはっはっは」
ツン、渡部
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!
⊂彡 おっぱい!
「やらすなー💢」
(;-_-)=3こいつらで本当に大丈夫か。
- << 153 その時、VIPトンネルの中間辺りに、虹色のオーロラが現れた。 一同 「おお、凄え~」 [その石を、返せ~] 低く唸るような声の主 [我が名は、玉露茶房なり~石を返せ~] 一同 「ギャー出た~」 [壁]_;) 「お願いします、身体取り戻したら必ず返します、それまで待ってください」 (*^-^)ノ 「うん、良いよ~気を付けて行ってらっしゃい~」 ( ̄◇ ̄;)へっ 良いのかな? ツンが持っていた石が光り中から若い侍が飛び出してきた。 「待て~い、我こそは草加千兵江が一子、草加十兵江なり、拙者が此処でくい止めいたす、先に行かれよ」 茶房 「べつに止めてないから行って良いよ」 くう 「なるほど、お茶とセンベエか、羊羹も付かないかなWWW」 十兵江 「何故その名を、拙者草加十兵江羊羹と申す」 くう 「受ける~www」 ツン 「くう止めなよ、行こ行こう、べつに誰も死なないしwww」 一同が扉を抜けて閉まりそうになった瞬間、二人の侍も石に吸い込まれるように光りの中に消え去った。
>> 145
ξ*゚⊿゚)ξ
「何かドキドキする」
川°ー°)
「向こうでナンパでもするのか?」
从;'ー'从
「そんな気分…
その時、VIPトンネルの中間辺りに、虹色のオーロラが現れた。
一同
「おお、凄え~」
[その石を、返せ~]
低く唸るような声の主
[我が名は、玉露茶房なり~石を返せ~]
一同
「ギャー出た~」
[壁]_;)
「お願いします、身体取り戻したら必ず返します、それまで待ってください」
(*^-^)ノ
「うん、良いよ~気を付けて行ってらっしゃい~」
( ̄◇ ̄;)へっ
良いのかな?
ツンが持っていた石が光り中から若い侍が飛び出してきた。
「待て~い、我こそは草加千兵江が一子、草加十兵江なり、拙者が此処でくい止めいたす、先に行かれよ」
茶房
「べつに止めてないから行って良いよ」
くう
「なるほど、お茶とセンベエか、羊羹も付かないかなWWW」
十兵江
「何故その名を、拙者草加十兵江羊羹と申す」
くう
「受ける~www」
ツン
「くう止めなよ、行こ行こう、べつに誰も死なないしwww」
一同が扉を抜けて閉まりそうになった瞬間、二人の侍も石に吸い込まれるように光りの中に消え去った。
>> 153
ギャー~ドカン💥ゴロゴロ~~~
ツン
「イッタア~、ちょっとあんた達幽霊のクセに何やってのよ~」
十兵江
「こ、これはどうした事だ実体が有るでござる」
茶房
「痛たたた、年寄りを大事にせんかい」
十兵江
「茶房、此処で会ったが百、2百エエイどうでも良いわ、父の仇尋常に勝負いたせい」
茶房
「若いの待たれよ、そちの勘違いじゃわい、わしはそなたの父が行き倒れておったのを介抱したまでじゃ、結局は助からなんだがの」
十兵江
「そ、そんな馬鹿な、それがしこれからどうすれば良いのじゃ」
茶房
「それなら頼みを聞いてくれんかな、此処はわしの心が作ったサムライワールドじゃ。最初は誰もおらん静かな所じゃった
しかし、不遜な輩がいつの間にか入り込んで、この世界は荒れておる、お嬢さん方のボディーガード兼、漂流者を見つけて知らせてはくれんか、わしはこちらの扉を守らねばならん」
くう
「じいさん、なかなかハイカラじゃんwww」
茶房
「テレビぐらい視とるわい」
>> 156
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ!私?」
(;*゚ー゚)「ツンどゆ事?」
十兵衛「そなたが?!それは まことか?」
从;'ー'从「誰かに間違われてるとか…」
川 ゜-゚)「ナ~イス!コイツラにも協力してもらおうぜ」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと何言ってんの」
川 ゜-゚)「いいから、いいから」
そして くぅは
侍達に向かって話し始めた
川 ゜-゚)「我らは姫の共の者である…」
《つづく》
- << 161 しい 「十兵江さん、手を触らせて」 十兵江 「しい殿、このような時に、いかような訳でござるか」 しい 「いいから、早く💢」 しいが十兵江の手を握って侍達を見ると、4人の作業服を着たおじさんだった。 しい 「この人達、この世界に感化されて侍になってるのよ」 渡部 「茶房さんに連絡ね」 渡部は石に話しかけた。 くう 「なんだよ~人手増えた方が楽じゃん」 ツン 「これ以上話をややこしくしないでくれる」 くう 「分かったよ、連絡どうぞ」 渡部 「おじいちゃん、迎えに来てくれる~」 茶房 「呼ばれて飛び出て、誰がおじいちゃんじゃ💢」 くう 「便利だな~www」 しい 「十兵江さん、この人達の侍の意識を切り離して」 十兵江 「しからば御免」 茶房が4人の作業員をトンネルの外に連れだした。 ツン 「これにて一件落着」 くう 「遠山の金さんかよ、そう言えばこんちゃんの名字って」 一同 「草加❗」 (;-_-)=3ダジャレかよ。
>> 157
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ!私?」
(;*゚ー゚)「ツンどゆ事?」
十兵衛「そなたが?!それは まことか?」
从;'ー…
しい
「十兵江さん、手を触らせて」
十兵江
「しい殿、このような時に、いかような訳でござるか」
しい
「いいから、早く💢」
しいが十兵江の手を握って侍達を見ると、4人の作業服を着たおじさんだった。
しい
「この人達、この世界に感化されて侍になってるのよ」
渡部
「茶房さんに連絡ね」
渡部は石に話しかけた。
くう
「なんだよ~人手増えた方が楽じゃん」
ツン
「これ以上話をややこしくしないでくれる」
くう
「分かったよ、連絡どうぞ」
渡部
「おじいちゃん、迎えに来てくれる~」
茶房
「呼ばれて飛び出て、誰がおじいちゃんじゃ💢」
くう
「便利だな~www」
しい
「十兵江さん、この人達の侍の意識を切り離して」
十兵江
「しからば御免」
茶房が4人の作業員をトンネルの外に連れだした。
ツン
「これにて一件落着」
くう
「遠山の金さんかよ、そう言えばこんちゃんの名字って」
一同
「草加❗」
(;-_-)=3ダジャレかよ。
- << 164 ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ、ふと思ったんだけど」 (;*゚ー゚)「ツン、何?」 ξ;゚⊿゚)ξ「コンちゃんに石を返せば私達苦労しなくてもよかったんじゃない?」 川 `Д´)「今更言っても遅いわ!」 (;*゚ー゚)「もう引き返せないよ」 从;'ー'从「だよね…」 《つづく》
>> 161
しい
「十兵江さん、手を触らせて」
十兵江
「しい殿、このような時に、いかような訳でござるか」
しい
「いいから、早く💢」
しい…
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ、ふと思ったんだけど」
(;*゚ー゚)「ツン、何?」
ξ;゚⊿゚)ξ「コンちゃんに石を返せば私達苦労しなくてもよかったんじゃない?」
川 `Д´)「今更言っても遅いわ!」
(;*゚ー゚)「もう引き返せないよ」
从;'ー'从「だよね…」
《つづく》
- << 168 くう 「ところでさ、さっきの侍何か言いたそうだったよね」 ツン 「そうだね、問答無用で現実に返したけど無理やりだったな~」 渡部 「ツンにそっくりの姫様って気になった」 しい 「私も自分の能力にびっくりして後先考える前にお願いしちゃった」 くう 「辻斬りの遣り口だな~www」 十兵衛 「失敬な❗拙者は人助けをしたまででござる」 [壁]_-) 「私の身体の情報も欲しいよね」 ツン 「もしかしたらひと月前に家出した妹かも知れない、クロちゃんもいないし」 くう 「あの、可愛げの無いムスッとした猫❗」 しい 「VIPトンネルの漂流者かもよ」 渡部 「とりあえず、次誰かに出会ったら話聞いてから行動しようよ」 十兵衛 「それがしもその方が良いでござる、この世界で繋がった絆を訳も聞かずに断ち切るには忍びないでござる」 くう 「なんか、面白い話無い?」 一同⁉💢
>> 164
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ、ふと思ったんだけど」
(;*゚ー゚)「ツン、何?」
ξ;゚⊿゚)ξ「コンちゃんに石を返せば私達苦労しなくてもよ…
くう
「ところでさ、さっきの侍何か言いたそうだったよね」
ツン
「そうだね、問答無用で現実に返したけど無理やりだったな~」
渡部
「ツンにそっくりの姫様って気になった」
しい
「私も自分の能力にびっくりして後先考える前にお願いしちゃった」
くう
「辻斬りの遣り口だな~www」
十兵衛
「失敬な❗拙者は人助けをしたまででござる」
[壁]_-)
「私の身体の情報も欲しいよね」
ツン
「もしかしたらひと月前に家出した妹かも知れない、クロちゃんもいないし」
くう
「あの、可愛げの無いムスッとした猫❗」
しい
「VIPトンネルの漂流者かもよ」
渡部
「とりあえず、次誰かに出会ったら話聞いてから行動しようよ」
十兵衛
「それがしもその方が良いでござる、この世界で繋がった絆を訳も聞かずに断ち切るには忍びないでござる」
くう
「なんか、面白い話無い?」
一同⁉💢
- << 170 ツン 「面白いと言うかさ、いつだったか私ソファーに居たのにクロがテレビ見ながら変な事始めたのよ」 くう 「何か芸でも始めたかwww」 しい 「くう話聞きなさいよ」 渡部 「それで?」 ツン 「ダンス…」 え? 「マルモリダンス始めたのよ」 くう ヽ(≧▽≦)/ギャハハハハ面白れ~ ツン 「リアルに想像力働かせよ、笑えるか?」 ( ̄◇ ̄;)なるほど。 ツン 「私と目が合った瞬間恥ずかしそうに部屋を出たわ」 くう 「そこは、笑える」 十兵衛 「年を取った猫が化ける話を拙者も聞いた事があるでござる」 渡部 「この世界でクロちゃんに何か起きてるのかな?」
>> 168
くう
「ところでさ、さっきの侍何か言いたそうだったよね」
ツン
「そうだね、問答無用で現実に返したけど無理やりだったな~」
渡部
…
ツン
「面白いと言うかさ、いつだったか私ソファーに居たのにクロがテレビ見ながら変な事始めたのよ」
くう
「何か芸でも始めたかwww」
しい
「くう話聞きなさいよ」
渡部
「それで?」
ツン
「ダンス…」
え?
「マルモリダンス始めたのよ」
くう
ヽ(≧▽≦)/ギャハハハハ面白れ~
ツン
「リアルに想像力働かせよ、笑えるか?」
( ̄◇ ̄;)なるほど。
ツン
「私と目が合った瞬間恥ずかしそうに部屋を出たわ」
くう
「そこは、笑える」
十兵衛
「年を取った猫が化ける話を拙者も聞いた事があるでござる」
渡部
「この世界でクロちゃんに何か起きてるのかな?」
>> 170
マル・マル♪
Λ_Λ
(´・ω・)
(( /つこノ ))
しーJ
モリ・モリ♪
(( /)_(\ ))
((・ω・`))
ヽ /
しーJ
みんなたべ~るよ
Λ_Λ
(´・ω・)
(( ヽ∩∩ノ ))
しーJ
ツル・ツル♪
Λ_Λ
(´・ω・)
((と ノつ))
しーJ
テカ・テカ♪
Λ_Λ
((∩・ω・∩))
ヽ ノ
しーJ
あ し た も
/∩Λ_Λ∩ヽ
( |(・ω・`)ノ |
\ / / ノ
しーJ
〈 ワン! 〉
Λ_Λ
(-ω-`)
(ニZニ)
しーJ
晴れるかなー♪
Λ_Λ
(・ω・`/)
<| /
しーJ
\_______/
○
o
川°ー°)
「🎶シャバダバ、シャバダバデュワ」
从;'ー'从
「想像したな」
(*'ー')
「良く、出来ました」
>> 171
ひと月前のVIPトンネルで、何があったのか……。
ツンの妹舞子は猫を抱いて散歩中に、ここVIPトンネルで男達三人組に拉致されようとしていた。
一人は赤い髪、一人は金髪、もう一人はアフロ男だ。
赤い髪
「よう、姉ちゃんあんまり男を舐めると痛い目に会うぜ」
舞子
「何よ、騙される方が馬鹿なのよ」
アフロ
「こいつ反省してねえな」
金髪
「兄貴、遣りましょうや」
赤髪
「待て、外は人目につく車に拉致しようぜ」
舞子
「いや、誰か!助けて!」
赤髪
「うるせえ、やっちまえ!」
舞子の腕に抱かれていた猫がアフロヘアーに飛び交った。
フギャー!
アフロ
「うわ、なんだこいつ、兄貴助けてくれよ!」
金髪
「何、やってんだ馬鹿」
金髪は猫を掴むと壁に、叩きつけた。
そのままグッタリとしてクロは動かなくなった。
舞子
「クロー、イヤー!」
>> 172
アフロ
「まさか、死んだのか?」
金髪
「うるせえ、猫ぐらいでビビってんじゃねえ」
赤髪
「舞子!お前が悪いんだぜ、俺達をコケにした罰だよ、その身体で払ってもらうぜ」
舞子
「イヤよ、触らないで、あっち行け!馬鹿」
絶対絶命のなかVIPトンネルが、虹色の光に包まれた。
頭の中で鐘が鳴り響くような衝撃だった。
男達と舞子が飛ばされた所は、時代劇のセットのような場所だった。
全員が気を失っていた。
ただし黒豹のような動物を除いては……。
黒豹は、舞子を背中に乗せると出来るだけこの場所を離れるように走り去った。
後に残った男達はしばらく呆気ない顔をしていたがやがてサムライワールドの気に取り込まれていった。
>> 173
ツン達一行が、しばらく歩いているとのどかな村が見えて来た。
ツン
「こんな所に村があるよ」
くう
「そういえばなんか腹減ったな」
渡部
「この世界の食べ物食べて大丈夫なの?」
しい
「現実の世界と時間の流れが一緒なんだから大丈夫じゃないかな」
[壁]_-)
「私の身体はどうなんだろう、半年は経ってるけど無事だからこの身体はエネルギー体のままなのよね」
十兵衛
「村の者に話を聞くで、ござるか」
一行は、村の入り口で小さな祠を見つけた。
中には、地蔵尊が祀っていた。
しい
「あれ!このお地蔵さん茶房さんにそっくりだよ」
その時だった。
茶房
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん」
くう
「呼んでねえよってかいきなり出るな!びっくりするだろ」
茶房
「許してチョンマゲ、それわし専用のターミナルセンターね」
十兵衛
「なんかイラッとしたでござる💢」
茶房
「まあまあ、これからわしの話を聞け」
>> 175
茶房
「あれは、戦争が激しくなり防空壕を作る事になった頃じゃ、いずれは軍事車両を通すつもりでかなり頑丈に作られた防空壕、それがここVIPトンネルの前身じゃ」
渡部
「人間って戦争ばかりしてるよね」
茶房
「その通りじゃ、この近くに住んでた集落も空襲にあい、村人が全員避難してきたんじゃ、じゃが思いの他激しい爆撃でな、防空壕が今にも崩れ落ちる限界じゃった、わしは我慢ならなんだのじゃ、戦で迷惑するのはいつも農民じゃ彼らをこのまま見殺しにしたらいかんと強く念じた時じゃ、わしの作った世界への扉が開いたのじゃ、初めての漂流者は終戦前の村人達なんじゃよ」
しいや渡部くうやツンは泣いていた。
十兵衛は顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
十兵衛
「拙者が間違っていたでござる、こんな良い人を仇呼ばわりしていたとはすまぬ茶房殿!」
十兵衛は頭を上げる事ができなかった。
- << 178 茶房 「もう良い、頭を上げてくだされ十兵衛殿」 十兵衛 「かたじけない」 茶房 「この場所から中心地に行けば、お城がある、麒麟城と呼ばれておる、そこに舞姫と呼ばれた姫がいて時々城を抜け出しておるようじゃ、詳しい話は村人に聞いてくだされ」 一同 「舞子ちゃん!」
>> 179
村人の長が出迎えてくれた。
「のどか村へようこそ、わしは村長の長平ですじゃ、茶房殿から話は聞いておる、ゆっくりしてください」
長平の屋敷で囲炉裏を囲み舌鼓を打ちながら話を聞いた。
ツン
「ねえ、長平さん、最近化け猫の噂とか聞いてないかな」
長平
「そうじゃのう、村人が襲われた話は聞いてないが、侍が襲われたと聞いておる」
ツン
「それで襲われた侍は死んだの」
くう
「この世界で死んだらどうなるんだ?」
しい
「時間の流れが同じならやっぱり死ぬんじゃないの」
渡部
「茶房さん、小出しでしか情報くれないね、私気になった事があるんだけど」
ツン
「麒麟て風水に関係してるんじゃないかな」
くう
「ビールか?飲みたいな」
ツン
「ちょっと黙れ!」
渡部
「風水で麒麟は黄竜、土地を守る聖獣よ、四方東西南北にそれぞれ聖獣が居るはずよ」
長平
「お前さん、なかなか詳しいな、まさにその通りじゃ、城は5つ、北は玄武城、南は朱雀城、西は白虎城、東に青竜城があり権力の取り合いをしとるよ、わしらと一緒にこちらに来た軍人達じゃ、馬鹿たれどもが」
ツン
「その城のどれかに喪女さんの身体があるかも知れないよ、聖獣の力で保存されてるかも」
[壁]_;)
「私、帰れるの?嬉しい!」
くう
「そもそも何で喪女さん、身体残してきたの?こちらで誰かに襲われたとか」
[壁]_-)
「よく覚えてないの、身体に会えたら思い出すかも」
一同はその晩宿を借り過ごした。
- << 183 朝を迎えた一行は、麒麟城を目指す事にした。 十兵衛 「それでは、長平殿世話になった、必ずこの世界を荒らす輩を懲らしめてくるでござるよ」 長平 「ああ、ちょっと待ちなさい、これは御守りじゃ皆さん持っていきなされ」 十兵衛 「これは根付でござるな、なかなか風流でござるな、かたじけない」 ツン 「根付って何」 渡部 「昔の香水みたいな物よ、私達なら携帯ストラップにぴったりね」 くう 「ツンは色気無いからなwww」 ツン 「うるさい✋💥」 しい 「それじゃ、どうもありがとうございました」 長平 「気を付けてな」 見送った長平の後ろから茶房が出てきた。 茶房 「これからが大変じゃな」 長平 「御守りぐらい自分で渡せば良いものを、照れる年でもなかろう」 茶房 「化け猫に効けば良いがの」 長平 「話合わせろ~」
>> 180
村人の長が出迎えてくれた。
「のどか村へようこそ、わしは村長の長平ですじゃ、茶房殿から話は聞いておる、ゆっくりしてください」
長平の…
朝を迎えた一行は、麒麟城を目指す事にした。
十兵衛
「それでは、長平殿世話になった、必ずこの世界を荒らす輩を懲らしめてくるでござるよ」
長平
「ああ、ちょっと待ちなさい、これは御守りじゃ皆さん持っていきなされ」
十兵衛
「これは根付でござるな、なかなか風流でござるな、かたじけない」
ツン
「根付って何」
渡部
「昔の香水みたいな物よ、私達なら携帯ストラップにぴったりね」
くう
「ツンは色気無いからなwww」
ツン
「うるさい✋💥」
しい
「それじゃ、どうもありがとうございました」
長平
「気を付けてな」
見送った長平の後ろから茶房が出てきた。
茶房
「これからが大変じゃな」
長平
「御守りぐらい自分で渡せば良いものを、照れる年でもなかろう」
茶房
「化け猫に効けば良いがの」
長平
「話合わせろ~」
>> 183
麒麟城へ向かう一行は、道端で倒れている侍を発見した。
十兵衛
「まだ、息はある、しっかりなされよ」
侍
「猫が、ば、化け猫が……」
そこで気絶した。
しい
「十兵衛さん、この人も漂流者よ、今なら間に合うわ」
十兵衛
「現実界に戻り、余生を生きられよ」
十兵衛が侍の記憶を切り離すと茶房が現れ連れていった。
茶房
「やれやれ忙しいのう」
十兵衛
「しい殿、帰れる身体とそうでない身体の違いは何でござるか?」
しい
「時間の経過よ、VIPトンネルになってからの漂流者なら帰れる身体があるわ、防空壕の時に漂流した人は身体が無いの、多分軍人さん達は聖獣の霊力で存在しているのよ」
くう
「だよな、のどか村の人は老人ばかり、みんな子供か赤ちゃんだったんだろうな」
十兵衛
「時を越えて永遠に生きる事は自然の摂理に反しているでござる」
渡部
「そういえば十兵衛さんの本当の年っていくつなの、何百年とかじゃなくて死んだ時の年?」
十兵衛
「拙者、見た目は若い身体をしているでござるが大往生で亡くなってるでござるよ、妻と息子に看取られて最後を迎えたでござる、しかし魂は何故か石に封印され目覚めたらそなた達に出会ったでござる」
ツン
「それで、草加家が続いた訳だ」
くう
「んで、こいつが盗んだwww」
ツン
「その話は、やめて!」
>> 188
黒豹が飛び降りると、同時に十兵衛は外から紐を引いた。
メキメキっと周りの家の柱が折れて黒豹は砂埃に包まれた。
ほどなくして砂埃が落ち着いた所に身体をがんじがらめに縛られた黒豹がいた。
十兵衛
「へへ、召しとったり~」
黒豹に十兵衛が足を掛けた。
舞子
「ええい、クロ!だらしないよ」
十兵衛は油断していた。
死角になっている後ろ足は、紐を踏んでいた。
爪を立てると、紐が切れ黒豹は起き上がった。
十兵衛はもんどり打って尻餅をつくと、黒豹に両手両足を押さえ込まれた。
十兵衛
「まずいでござるな」
今にも喉仏に食い付かんと、黒豹が顔を近づけてきた。
十兵衛の額に汗が光る。
>> 191
舞子を介抱している所へ
ヤンキー風の侍が三人やって来た。
赤髪、金髪、アフロを無理やりちょんまげにした男達だ。
くう
「何だ、あれ笑える~www」
赤髪
「オイオイ、女の子が5人も揃ってんぜ、今夜はハーレムかい、へへ」
金髪
「兄貴、寝てる女、舞子だぜ」
アフロ
「やっと会えたね~子猫ちゃん」
ツン
「どうやら、彼らのようね」
しい
「女の敵は許さないわ」
渡部
「ターゲット、ロックオン」
くう
「ボコボコにしてやんよ!」
ヤンキー侍
「はーい、カワイコちゃん達、遊ばない」
ドカッボコッバコッ
………。
しい
「死んだかな?」
渡部
「茶房さん、出番ですよ」
茶房
「気持ちは分かるがやり過ぎじゃ」
とりあえず三人連れていった。
>> 192
ツン
「舞子、起きて、全部終わったよ」
舞子
「お姉ちゃん、私どうしたの」
ツン
「ちょっと悪い夢を見てただけよ」
しい
「あのさ、クロの事なんだけどね」
舞子
「そうだ!クロ元気なの?」
渡部
「元気と言うか、元に戻ったよ」
ツン
「舞子、お姉ちゃん達は大事な用事があるからまだ帰れないの、お父さん、お母さんには上手くごまかして」
舞子
「クロも、連れて帰るね」
しい
「それが、無理なの、クロはねVIPトンネルで死んだの、あなたを守りたい一心でこの世界に来て助けていたのよ、あなたの為なら化け猫になってでも守ったのよ」
舞子
「そんな、嫌イヤよウワーッ」
猫に戻ったクロが、舞子の頬を舐める。
舞子
「クロちゃん、ゴメンね、身体はきちんと埋葬するね」
茶房
「行こうかの」
クロを残し舞子は現実界へと帰っていった。
- << 195 [壁]_-) あの……私の事、忘れてない? ツン 「そうそう、身体探してたんだっけ」 くう 「忘れてたのかよwww」 しい 「大丈夫よ、舞子ちゃんに聞いてるよ」 渡部に 「いつの間に!」 しいの話では、麒麟城の城主は、自分を黄竜と名乗り、舞子が現れた時も別に驚く様子もなく、受け入れたらしい。 半年前にも誰かを保護叉は監禁なのかわからないが、奥の部屋には城主以外近づけない様子。 十兵衛 「それなら話は、早い城主に掛け合おう、話せば分かって貰えるでござるよ」 渡部 「そんなに簡単じゃ無いと思います、誰も近づけないのはやましい心があって秘密を知られないようにする為かも知れないよ」 [壁]_-) 「私一人で見ようにも、ここから見えてる城は特別な霊気に守られてるような感じがするわ」 十兵衛 「聖獣に守られた城か、考えていても仕方ない、行動あるのみでござる」 くう 「しいってば、時々凄いな、忍者並みの情報収集だなwww」 ツン 「あんたは、黙ってて、さあ行くよ」 一行は女4人に侍一人、幽霊と猫と言う、なんとも奇妙な取り合わせで、麒麟城へと向かった。
>> 193
ツン
「舞子、起きて、全部終わったよ」
舞子
「お姉ちゃん、私どうしたの」
ツン
「ちょっと悪い夢を見てただけよ」
しい
「あ…
[壁]_-)
あの……私の事、忘れてない?
ツン
「そうそう、身体探してたんだっけ」
くう
「忘れてたのかよwww」
しい
「大丈夫よ、舞子ちゃんに聞いてるよ」
渡部に
「いつの間に!」
しいの話では、麒麟城の城主は、自分を黄竜と名乗り、舞子が現れた時も別に驚く様子もなく、受け入れたらしい。
半年前にも誰かを保護叉は監禁なのかわからないが、奥の部屋には城主以外近づけない様子。
十兵衛
「それなら話は、早い城主に掛け合おう、話せば分かって貰えるでござるよ」
渡部
「そんなに簡単じゃ無いと思います、誰も近づけないのはやましい心があって秘密を知られないようにする為かも知れないよ」
[壁]_-)
「私一人で見ようにも、ここから見えてる城は特別な霊気に守られてるような感じがするわ」
十兵衛
「聖獣に守られた城か、考えていても仕方ない、行動あるのみでござる」
くう
「しいってば、時々凄いな、忍者並みの情報収集だなwww」
ツン
「あんたは、黙ってて、さあ行くよ」
一行は女4人に侍一人、幽霊と猫と言う、なんとも奇妙な取り合わせで、麒麟城へと向かった。
>> 195
麒麟城の前に着くと、門番が、立っていた。
しい
「この人達は、二等兵よ」
足軽姿の門番が、一行を止めた。
門番
「何用じゃ、部外者は出入りする事、まかりならん」
十兵衛
「拙者は、草加せんべいが一子、草加十兵衛と申す、どうか城主にお目通り願いたい」
門番
「しばし、ここで待たれよ、取り次ぎいたす」
半時ほど待たされた後、門が開いた。
門番
「お入りくたされ、ただし刀は、預からせて頂く」
ツン
「刀は、武士の魂よ!冗談じゃないわ!」
十兵衛
「ツン殿良いのじゃ、何も斬り合いに行く訳ではござらぬ、ではこうしよう、ツン、くう、しい、渡部殿は外でお待ちくだされ、刀を守ってくだされ」
ツン
「分かったわ、十兵衛さん、死なないでね」
十兵衛は懐にクロを抱き、喪女と中へ入っていった。
しい
「大丈夫よね、十兵衛さんは強いわ!」
祈るような気持ちで、見送った。
- << 199 十兵衛 「喪女殿、霊気が辛いのであろう、拙者の身体に入られよ、遠慮は無用じゃ」 [壁]_。#) 「はい、ありがとうございます」 (ここからは、中から話ます、十兵衛さんも口に出さないで思ってください) 十兵衛 (これで良いのじゃな) (#^.^#) その頃ツン達は…… くう 「さて、一仕事するか」 渡部 「何かするの?」 くう 「ただ、ボケーッと待つのは性格に合わないからな」 ツン 「移動手段と食料ね」 しい 「武器も積むの?」 くう 「イヤ、必要無いな、私達には使えないし、十兵衛さんも刀以外は使わないだろうしな」 しい 「良かった、人を傷つける事は、しなくて良いのね」 ツン 「腕力はたまに…ね💕」 くう 「んじゃ、渡部としいは食料な、ツンと私は車を探してくる」 ツン 「あるかな?」 くう 「軍のジープが隠してあるだろ、ツン得意分野だよな」 ツン 「あんた、しつこいよ💢」 こうしてそれぞれが盗みもとい調達に別れた。
>> 196
麒麟城の前に着くと、門番が、立っていた。
しい
「この人達は、二等兵よ」
足軽姿の門番が、一行を止めた。
門番
「何用じゃ、部外者…
十兵衛
「喪女殿、霊気が辛いのであろう、拙者の身体に入られよ、遠慮は無用じゃ」
[壁]_。#)
「はい、ありがとうございます」
(ここからは、中から話ます、十兵衛さんも口に出さないで思ってください)
十兵衛
(これで良いのじゃな)
(#^.^#)
その頃ツン達は……
くう
「さて、一仕事するか」
渡部
「何かするの?」
くう
「ただ、ボケーッと待つのは性格に合わないからな」
ツン
「移動手段と食料ね」
しい
「武器も積むの?」
くう
「イヤ、必要無いな、私達には使えないし、十兵衛さんも刀以外は使わないだろうしな」
しい
「良かった、人を傷つける事は、しなくて良いのね」
ツン
「腕力はたまに…ね💕」
くう
「んじゃ、渡部としいは食料な、ツンと私は車を探してくる」
ツン
「あるかな?」
くう
「軍のジープが隠してあるだろ、ツン得意分野だよな」
ツン
「あんた、しつこいよ💢」
こうしてそれぞれが盗みもとい調達に別れた。
>> 201
天守閣の広間に、黄竜が座っていた。
十兵衛
「十兵衛にござる、お目通り有り難き事に事に候」
黄竜
「うむ、入るが良い」
はっ!
十兵衛が、襖を開けて中に入ると、すぐに制した。
黄竜
「そこで、止まれよ、して何用じゃ」
十兵衛
「ははっ、実はこれなる物を所有致しておりまする」
十兵衛は、懐からクロを取り出して見せた。
[壁]_-)
(十兵衛さん、何やってんのよ、ツンのでしょう)
十兵衛
(拙者を、信じてくだされ)
黄竜
「ほほう、まさにその猫は、姫が連れていた猫じゃが姫はどうされたのじゃ」
十兵衛
「さあ、一向に見当も尽きませぬな、拙者が拾って保護したまでにございます」
[壁]_-)
(ぷっ役者ね、十兵衛さんも)
>> 202
黄竜
「褒美を遣わそう、何なりと申されよ」
十兵衛
「ははっそれがしの望みは、半年前にこちらで保護された姫にございます、拙者の嫁に頂きとうござる」
[壁]_〇)
(やだ、こんな時に私に結婚を申し込むなんて、私なら構わないよ、十兵衛さんは優しいし#)
十兵衛
(本気にされるな、芝居にござるよ)
[壁]_-)
(あっそう)
黄竜
「何の話かな、そのような者は知らぬな」
十兵衛
「確かに、こちらで保護されていると聞き及んでおりまする」
黄竜
「ええい、黙れ黙れ!たわけた事をぬかすと叩き切るぞ!」
十兵衛
「お願いいたす、何卒お聞きくだされ」
十兵衛は、土下座して頼み込んだ。
黄竜
「黙れと申すがわからんかー」
黄竜は、いきなり軍刀を振り落とした。
十兵衛が、顔を上げると同時だった。
ズバッ、プシュー
十兵衛の左肩から袈裟懸けに、切られた傷から血が吹き出す。
>> 204
素早くジープの荷台に着地すると同時に走り出した。
ツン
「十兵衛さん、大変な事になっちゃったよ」
くう
「急いでのどか村に行くぞ、荒れた運転で勘弁な」
しい
「どうしてこうなるのよー」
渡部
「茶房さん、緊急事態よすぐに来て」
クロは、切られた傷口を舐めて止血しようとしている。
喪女は十兵衛の中から気が漏れないようにしている。
十兵衛はこのまま亡くなってしまうのか?
明日に続きます。
<(_ _)>
- << 209 茶房 「なんと言うむちゃを」 のどか村に着くと庄屋の屋敷に寝かせ、茶房が治療を始めた。 外皮を縫合し、十兵衛の身体に手を入れて断線した血管を繋いでいるような仕草をしていた。 くう 「凄いな、普通手術なら中から縫合始めて、最後に外皮を縫合するだろう、外を閉じてから、手を入れるなんて初めて見た」 ツン 「十兵衛さん死んじゃうの、死んだらどうなるの」 渡部 「おそらく成仏ね、この世界での肉体を維持出来なくなれば魂が帰る場所へ行くわね」 しい 「執着心が無い魂の比重は、軽いわ、天国かも知れないよ」 くう 「良いのか悪いのかわかんねえな?」 茶房 「十兵衛はまだまだ成仏せんよ、お前さん達が心配でわしとの約束も果たせないまま往きはせんよ」 治療が終わり、ぐっすり眠っている十兵衛、クロと喪女は離れずに付いている。 ツン 「ねえ、十兵衛さんにばかり負担かけられないよ」 くう 「自分達だけでやれるのか?」 渡部 「計画立てようよ、いきなり麒麟城はダメだよ」 しい 「まずは、玄武城ね」 くう 「なんで?」 渡部 「説明すると、黄竜を抑えるには4つの宝玉が必要なの、青竜を抑えるには玄武、朱雀、白虎よ」 しい 「白虎の気は金、つまり水と火に影響を受ける、青竜の気は、樹木よ、斧に弱い」 渡部 「朱雀は火、玄武の水に消される、守りの固い玄武が最初よ」
>> 205
素早くジープの荷台に着地すると同時に走り出した。
ツン
「十兵衛さん、大変な事になっちゃったよ」
くう
「急いでのどか村に行くぞ、荒…
茶房
「なんと言うむちゃを」
のどか村に着くと庄屋の屋敷に寝かせ、茶房が治療を始めた。
外皮を縫合し、十兵衛の身体に手を入れて断線した血管を繋いでいるような仕草をしていた。
くう
「凄いな、普通手術なら中から縫合始めて、最後に外皮を縫合するだろう、外を閉じてから、手を入れるなんて初めて見た」
ツン
「十兵衛さん死んじゃうの、死んだらどうなるの」
渡部
「おそらく成仏ね、この世界での肉体を維持出来なくなれば魂が帰る場所へ行くわね」
しい
「執着心が無い魂の比重は、軽いわ、天国かも知れないよ」
くう
「良いのか悪いのかわかんねえな?」
茶房
「十兵衛はまだまだ成仏せんよ、お前さん達が心配でわしとの約束も果たせないまま往きはせんよ」
治療が終わり、ぐっすり眠っている十兵衛、クロと喪女は離れずに付いている。
ツン
「ねえ、十兵衛さんにばかり負担かけられないよ」
くう
「自分達だけでやれるのか?」
渡部
「計画立てようよ、いきなり麒麟城はダメだよ」
しい
「まずは、玄武城ね」
くう
「なんで?」
渡部
「説明すると、黄竜を抑えるには4つの宝玉が必要なの、青竜を抑えるには玄武、朱雀、白虎よ」
しい
「白虎の気は金、つまり水と火に影響を受ける、青竜の気は、樹木よ、斧に弱い」
渡部
「朱雀は火、玄武の水に消される、守りの固い玄武が最初よ」
>> 209
ツン
「渡部さん、軍師みたい」
くう
「軍師さん、車はある、移動はすぐに出来るぞ」
渡部
「いろいろと積んで行こう、食料は荷物になるから置いてくよ」
しい
「なるべく用途の広いロープとか、忍者が使うくないも良いわね」
長平
「お前さんがた止めなされ、危険過ぎる」
くう
「くないとか置いてない?」
長平
「人の話を聞かんのう、ほれこれを持っていきなされ」
そこには錆びた年代物の忍者が使う道具が入った包みがあった。
くう
「なんで農家にこんな物があんの?」
長平
「わしらの村は、元々忍者の家系じゃ、その事はずっと秘密にしてきたが、もう長くないでの、手入れをすれば大丈夫じゃ」
>> 211
茶房
「喪女殿の為じゃ、あまり長く聖獣の影響を受けると時間の波にのまれてしまうんじゃ、この国に軍人共も一緒にやって来て、最初の頃は、戦ばかりしておった、しばらく休戦しておったが一年も経った頃かのう、一人の兵士が聖獣の結界から外に出た瞬間、ミイラになり死んだのじゃ、急激な時間の波に身体が耐えられんのじゃな、それからはお互いに牽制しながらバランスを保っておるのじゃ」
十兵衛
「それでは、喪女殿の身体も元に戻ると同時にミイラになるでござるか?」
茶房
「そうならぬように、あの子達は、急いでおるのじゃよ」
「十兵衛、今は休んで身体を作れ、信ずる事も大事じゃ」
十兵衛は、己の不甲斐なさに、嗚咽した。
続きは、明日でござる。
<(_ _)>
>> 218
玄武城が見えてきた。
渡部
「それじゃ準備は良い?」
くうは城の近い所にある茂みに、停止した。
4人で疲れて弱ったような歩き方で、城に近づいた。
門番
「そこで止まれ、何やつじゃ」
渡部
「お願いです、ここはどこ、助けてください」
4人は、ふらふらと座り込んだ。
門番
「しばし、待たれよ、気をしっかりなされよ」
門番は、門を開けたまま報告に走っていった。
ツン
「潜入成功」
くう
「ネタ合わせしてる場合じゃないな」
しい
「いろいろ仕掛けしないとね」
渡部
「門番が帰る前に終わらすよ」
4人は素早く道具を隠し素知らぬ顔で門前に戻ると待った。
しばらくすると、門番が戻ってきた。
門番
「なんと言う事だ、開けたままで、待たせたか」
すっかり信用して、4人を屋敷に招き入れた。
>> 219
4人は、屋敷に通され部屋で待っていると、玄武城、城主黒竜がやってきた。
黒竜
「大変な苦労をされたようじゃな、ごゆるりとなされよ」
黒竜は、久しぶりに見る若い女性に、目を細めて喜んでいた。
渡部
「ありがとうございます、私達は芸能をやっておりまして私としいは準備をツンとくうは漫才師にございます」
黒竜
「漫才か、懐かしいなラジオで聴いていたぞ、このような姿をしておるが軍人でな、お笑いは好きじゃ」
渡部
「では、舞台をご用意願えますか、ぜひ御覧いただきとうございます」
ツンとくうは、顔を見合わせうなずいた。
楽屋と舞台の用意が、進められていくなか、4人は脱出経路を目で確認していた。
明日にござる。
<(_ _)>
>> 227
楽屋に戻ったしいと渡部は、着物を脱ぐと黒い衣服を付けていた。
渡部
「最上階の天守閣から調べるよ」
しい
「本当に誰もいないねーそんなに漫才が面白いのかしら?」
渡部
「信用されてる証拠ね」
しい
「なんだか、申し訳ないな」
二人は天守閣を調べたが見つけられなかった。
渡部
「下の階、行くよ」
二人が入ったのは玉座の間と言う部屋だった。
しい
「なんか波動を感じる、掛け軸の後ろから…」
渡部
「やっぱり、しいと探して正解ね、あの二人だとがさつだからすぐに散らかすしね」
ξ*゚⊿゚)ξ
「へっくし」
川°ー°)
「どした、馬鹿でも風邪ひいたか?」
ξ*゚⊿゚)ξ
「何だって💢」
その時、携帯のバイブが響いた。
くう
「見つけたようだな、出るか」
ツン
「皆さん、私達そろそろ帰らなきゃいけないの、本当にありがとうございました」
黒竜
「まあ、良いではないか、今夜は泊まっていけ」
悪気は、無いのである、この世界で侍の生活を送るうちに、穏やかなおじさんになっていた。
と、そこに侍大将が現れた。
侍大将
「親方様、一大事にございます、玄武の宝玉が盗まれました」
黒竜
「何~、よくもわしをたばかりおったな~」
黒竜はくうに掴みかかると耳元で囁いた。
<良いから、逃げろ、なんとかごまかす>
くうとツンは驚いたが、軽く手を振り解くと、派手に黒竜がコケて目配せした。
>> 228
ツンとくうが着物を脱ぐと中から黒い衣服が現れ、腰に付けた道具とロープの鉤で城を一気に降下した。
くうは走りながらツンに話しかけた。
くう
「ツン、何で黒竜さん逃がしてくれたんだろうな?」
ツン
「私に聞かれても、わかんないよ」
渡部としいは、まだ後ろの方だった。
ツン
「本当に、足遅いんだから、急いで!」
しいが遅れてコケた所に、侍大将が追いつきそうになった。
侍大将がしいを捕まえようと、手を伸ばす。
渡部が、しいを助けて侍大将に飛び付いた。
渡部
「しい!先に逃げて、後から追いつくからね」
侍大将
「ええい、目障りだ、斬られたいか!」
侍大将が、刀を抜いて振り下ろした所に、黒竜の背中が現れた。
侍大将
「親方様、何をなさる、あれを失えば我らは死にまするぞ?!」
背中を斬られた黒竜が、諭すように話す。
黒竜
「もう、良いのじゃ、我らはあまりにも永く生きすぎたのじゃ、終わりの時を迎えようぞ」
侍大将
「嫌だ!俺はまだ死にたくない」
侍大将は、しいから玄武の宝玉を奪い返して手に持ち上げながら叫んだ。
侍大将
「いでよ、玄武!こいつらを食べてしまえ~」
城の側にあった玄武の像が光り輝いた。
>> 229
ここで、侍大将が何故、宝玉の紛失に、気づいたのか?説明しよう。
名前はどうでも良いが、彼は玄武の力に心酔していた。不老長寿を不死だと信じていた彼は、毎日欠かす事無く、宝玉を磨いていた。この日も漫才が終わり日課の玉磨きに行ったのだ。
侍大将
「黒竜、貴様も終わりだ、俺が変わって天下を取ってやる」
黒竜
「すまぬ、お前の心を助けてやれなん…だ」
黒竜は、静かに眠った。
侍大将
「皆のもの、間者が殿を殺めたぞーであえであえー」
くう
「あの野郎、一発ぶん殴る」
ツン
「絵に書いたような悪党て本当にいるんだ」
侍大将は、黒竜を蹴りどかして渡部に刀を降り上げた。
「キャー」渡部が叫んだ。
グサッと白刃の刃が侍大将の身体に付き刺さった。
「俺が、死ぬはずが…玄武…頼ん…だぞ…」
倒れた身体はミイラのように干からびて、やがて砂になった。
>> 230
馬にまたがり、十兵衛が駈けてくる。
十兵衛
「しい、渡部、ツン、くう殿~、無事でござるか~」
渡部は素早く宝玉を拾ってしいに渡す。
二人の元に来た十兵衛は刀を鞘に納めて、聞いた。
十兵衛
「ここに倒れている御仁が黒竜でござるな、二人を苦しめていたでござるか」
渡部
「違うの、黒竜さんは私達を庇って死んだの」
十兵衛
「では、手厚く葬るでござるか、しい殿、馬に乗れますかな?」
しい
「ええ、大丈夫よ」
十兵衛
「なら、この馬に黒竜殿とこの場を離れてくだされ」
城の家来達は、侍大将と黒竜を失い、突如現れた玄武に戸惑っていた。
くう
「あいつ、なんとかしないとな」
ツン
「十兵衛さん、後お願いね」
十兵衛
「拙者に任されよって、ええ~どうやって倒すの~」
渡部
「知らない、嘘よん、亀は仰向けに倒れたら身動き出来ないわ、ロープで足をかけましょう」
ツン、くう
「ラジャー」
三人は、茂みに隠してあったロープを取り出すと、くうとツンは玄武の周りを走り出した。
渡部
「十兵衛さん、ぼさっとしない、ほら持って」
言われるままに、十兵衛も渡部と走り出した。
>> 232
十兵衛
「相手が、人間だと舐めてたようだな」
玄武が消化液を吐いた。
木や岩が溶けて異臭を放つ。
くう
「なんとゲロかい、臭い!」
渡部
「あいつは、水の聖獣、火に弱いはず、燃やしてやれば弱るわ」
ツン
「車だ!」
くう
「私に任せろ」
くうは車を取りに走った。
荷台に予備のガソリンがあった。
くうは布を広げてガソリンをかけると火を付けて玄武に向かっていった。
玄武は迫る車に消化液を吐き出し攻撃するが、左右に蛇行運転する車はついに玄武の足元に、激突した。
ツン
「くうーーー嫌~~くうが、くうがー」
声を限りに泣き叫んだ。
「うわーんくうの馬鹿ー」
渡部も泣いた。
十兵衛
「拙者が付いていながら犠牲者を出してしまったすまぬ」
十兵衛はその場で土下座した。
>> 233
ツンの頭に、靴が飛んできた。
くう
「誰が馬鹿だ、コラ」
ツン
「くう、生きてた」
顔をすすだらけにしたくうが、クロの背中に乗って片方の靴で近づいて来た。
渡部、ツン
「うわーん、くうが生きてた~」
くう
「いつまでも泣いてんじゃねえよ」
十兵衛
「くう殿、見事でござる」
玄武の全身に燃え上がった炎を、消そうと玄武がもがく。
玄武の上空に、黒雲が集まり出した。
ポツリ、ポツリと降り出した雨は、一気に降り出して玄武の炎を消した。
くう
「やるな、あいつ火を消しやがった」
今度は黒雲の中に静電気が発生すると、蛇がとぐろを巻くように、上空でエネルギーを溜めだした。
渡部
「みんな、気を付けて、雷が来るよ」
⚡✨ビカッ、雷が落ちる
玄武の頭に。
十兵衛が刺した刀に落雷して、刀が弾き飛ばされ落ちて来た。
くう
「ギャハハあいつ馬鹿でえー」
玄武は、戦意を喪失し、手足を引っ込めてしまった。
くう
「これが本当の、手も足も出ないってか、あっはっは」
>> 234
黒竜
「わっはっは、アッパレじゃ、見事じゃのう」
ツン
「嘘!なんで生きてんの」
くう
「ちゃんと説明しろよ、おっさん」
黒竜
「実はな、鎖かたびら着てたの、忘れてた、斬られた!と思ったら血の気がす~と引いて気絶したの、でもこの騒ぎでしょう、告白する勇気が無くてしいちゃんの尻見てました」
しい
「やだわ、スケベ」
黒竜
「タヌキ寝入りしてたらくうちゃんが、面白い事言うから、我慢できずに笑っちゃった、ごめんなちゃい、許してチョンマゲ」
ツン
「この野郎」
ツンが首を絞める。
くう
「あっはっは、面白いおっさんだ、許してつかわす、ツン、止めれ」
茶房
「何やら、賑やかじゃのう」
渡部
「私が呼んだの、茶房さん、この人達が死なないようにできないの?」
茶房
「簡単じゃ、今倒した玄武を宝玉に封印すれば良い、結界が消えるわ」
渡部
「それでも、おじいちゃんになるんでしょ?」
茶房
「大丈夫じゃ、不老とはいかんが、そのままゆっくり歳を重ねれば良い」
黒竜
「茶房殿、ありがとうございます、この恩は忘れませんぞ、旅の同行は出来ぬが、麒麟城決戦には参加いたすぞ」
>> 235
その夜は、玄武城の大広間で、宴会が行われた。
感覚的には、二次会みたいだが💧
黒竜
「明日はどちらへ行かれるかな?」
十兵衛
「朱雀城へ向かおうと、思っておりまする」
酒をたしなみながら答える。
渡部
「行くのは、良いけど陸路を通ったら真ん中は麒麟城、東は青竜城、西は白虎城交わせないかな?」
黒竜
「それなら海上を行かれよ、この世界は丸い島国でござる、反時計回りに潮が流れておるでの、船を手配いたすぞ」
十兵衛
「それは、かたじけない」
渡部
「西側のルートに、決定ね、どれくらいで着くのでしょうか?」
黒竜
「夜明けと共に出発すれば、昼過ぎには着くじゃろう、赤竜にはわしから久しぶりに連絡しておこう、あいつは、わしの言う事なら聞いてくれるでな」
くう
「なんで?」
黒竜
「あまり言いたくないが、やつはこれじゃ」
黒竜は頬に手を添えた。
くう
「ギャハハ、今度はオネエキャラかい、会ってみてえ」
黒竜
「十兵衛殿、いろんな意味で気を付けなされ、あっはっは」
くう
「十兵衛、心配するな、お前の貞操は守ってやる」
十兵衛
「拙者を、からかい過ぎじゃ」
すねた。
>> 236
翌朝、船着き場で黒竜と別れ、乗船した。
黒竜
「お達者で~、馬はこちらで返しておきますぞ~」
くう
「おっさんも腹壊すなよ~」
ツン
「首絞めてごめんね~」
しい
「今度会えたら、ゆっくりお尻見て良いよ~」
渡部
「ええと~なんかありがとう~」
十兵衛
「麒麟城で、会いましょう~」
船が出航して、半時ほど経った頃、くうが釣り竿を取り出した。
ツン
「くう、何やってんの?」
くう
「見たままだぞ、株式市場の動向を、調べてるように見えるか?」
ツン
「なんで、今釣り始めたか聞いたの!」
くう
「お昼ご飯はどうすんの~握り飯だけで良いのか」
しい
「せっかく船に乗ってんだしね、私もしようかな」
渡部
「ところで喪女さんは?」
十兵衛
「拙者の中でござる」
喪女
「呼んだ?この中気持ち良いわ~すっかり寝てた」
十兵衛
「クロも、入ったままでござる」
渡部
「モテモテのようねw」
十兵衛
「どれ、拙者にも釣り竿を、貸してもらえるかな」
くう
「良いぜ、昼飯のおかずを、たくさん釣った方が勝ちだ」
十兵衛
「負けぬでござるよ」
しい
「私、応援するわ、二人共頑張れー」
ツン
「船酔いかも、寝るわ」
渡部
「私も寝ます、しいちゃんくうが馬鹿なマネしないように見張ってねw」
くう
「やかましい、さっさと寝ろ!」
くうと十兵衛の釣り勝負が、始まった。
>> 237
「この辺りなら、良いアジが釣れるよ」
漁船の船長が話しかけてくる。
くう
「さすが漁師だな、良いポイントに来たら停めてくれ」
船長
「キャプテンと呼んでくれ、ところで急いでんだろ?」
十兵衛
「その通りでござる、くうの言う事は気にせんでください」
くう
「ちぇっ、せっかく大物釣れると思ったのに」
しい
「くう、仕方ないよ、それよりも案外釣れないね」
船長
「最近、怪物が出ると言う噂を耳にしてるからねー、そいつに喰われてるかな?」
十兵衛
「穏やかな話しでは無いでござるな、それはいつからでござるかな」
船長
「半年ほど前かな?」
しい
「喪女さん失踪と重なった!」
十兵衛
「喪女殿、何か心あたりはござるかな」
喪女
「そういえばあの日水槽を付けたトラックが通ったような?」
船長
「俺の所に、弟子入りした奴も確か半年ほど前だな、すぐ辞めたがな」
十兵衛
「漂流者でござるな、一緒にややこしい動物も付いてきたように思われる」
くう
「釣れるのは、魚よりモンスターかもね」
十兵衛
「この世界で大きくなりすぎて、海で放し飼いでござるか、なんと無責任な」
くう
「出てきたら、懲らしめてやらないとな」
十兵衛
「怪物はどうするでござる」
くう
「食える魚ならもちろん食う!」
十兵衛
「怪物より、怖いでござるの」
吠える仕草でくうは、おどけて見せた。
>> 239
吸盤の付いた足が、上から襲って来た。
素早い動きで先を切るとすぐに足を引っ込めた。緊張が走る、十兵衛の額に汗が光る。
懐から出てきたクロが変化して豹になると、只ならぬ気配に、喉を鳴らして威嚇する。
十兵衛
「クロ、海に落ちるでないぞ、爪の攻撃だけにしろよ」
(ふっ解らぬか)
十兵衛の口元に、笑みがこぼれる。
船の両側から同時に、足が襲って来た。
船がミシミシと音を立てて、鳴いている。
海面が異常に盛り上がった。
巨大なイカが、姿を表した。
クロが飛び付いて、イカに噛みついた。
十兵衛
「クロ!止めろ」
巨大イカに噛みついたクロが、猫に戻って落ちて来た。
十兵衛が受け止める。
十兵衛
「猫に、生イカを与えると、腰を抜かすと言うが本当にあるとは…」
十兵衛
「このままでは、イカんな」
ビューと矢が飛んできてイカに刺さる。
十兵衛
「何奴かは、知らんが加勢は助かる、かたじけない」
見ると小舟に乗った青年が、次の矢をつがえている。
青年
「おっさん無理すんな、引っ込んでろ」
十兵衛
「お前は、漂流者だな、後で説教してやる」
青年
「お互い、生きてたらな」
足を、ほどいて巨大イカが、逃げ出した。
>> 240
青年
「待ちやがれ、この野郎!」
十兵衛
「青年、深追いするな!」
青年
「うるさい、俺に指図すんな」
十兵衛と青年が言い合ってる間に巨大イカは、逃げてしまった。
青年
「チクショーどうしてくれるんだよ」
十兵衛
「拙者は、めったに怒らない、が、お前は別だ~💢こっち上がってこーい」
青年
「なんだとコラーやるぞおっさん」
船に近づいて上がって来た。
船長が手を貸して、船に引き上げると、十兵衛と協力して縛り上げた。
青年
「コラー汚いぞ、これが大人のやり方かー」
くう
「馬鹿ー、お前あんな小舟で、あいつが引き返してきたら食われていたぞ」
青年
「ちぇっなんでえ、女が居るのかよ」
くう
「いたら悪いかよ」
しい、ツン、渡部
「4人居るよ」
青年
「なんでえ、面白くねえ#」
くう
「お前、女が苦手だな♪」
くうが悪戯っぽい笑みを浮かべる。
くう
「誰が好みかな~♪」
ツン
「くう、止めなよ、可哀相だよ」
くう
「お前が惚れてどうする💢」
しい
「縄ほどくから、暴れ無いでね」
青年は顔を赤らめてうつむいた。
渡部
「しいちゃんね~」
くう
「ビンゴだな、さあ洗いざらい話して貰おうか」
船長
「皆さん、船が持ちません、白虎城に立ち寄ります」
十兵衛
「致し方ない、無理に航行しても、今度襲われたらひとたまりも無い」
くう
「計画変更だな」
船は白虎城へ向かった。
>> 241
船長
「久しぶりだな、元気にしてたか」
青年
「船長すみません、勝手にいなくなって」
船長
「お前さん、一人で責任を負うつもりだったか」
青年は、あの日水族館へ餌にするイカを生きたままで運んでいた。
トラックがVIPトンネルに差し掛かった時、眩い虹色の光に包まれて、気が付くと海辺に倒れていた。
サムライワールドの気は
イカの生存本能を刺激しお互いに共食いして残った一匹が、倒れている青年を喰おうと足を延ばして海に引きずり込もうとしていた。
1・8mはあろうかと言う大きさにまで成長していたイカに船長がモリを投げて救出したのだ。
青年
「俺の責任なんです、あいつを倒さないとこの海の生態系が壊れます、せっかく助けてもらった恩人に迷惑は掛けられません」
「馬鹿野郎!」
船長の平手打ちが飛んできた。
「海の平和を守るのは、
俺の仕事でもあるんだよ、海を守って獲物を感謝して頂くそうやって漁師は生きて来たんだよ、手伝いさせろ」
しい
「海の男ってかっこいい」
青年に思わず抱きついた
しいの胸の感触が、顔を攻撃すると、青年は気絶した。
船長
「羨ましい」
>> 242
白虎城の領土に入ると、どこか雰囲気が、おかしかった。
十兵衛
「拙者、何やら怪しい予感がするでござる」
渡部
「ここは、白竜さんの領土でしょう、どうなってんの」
船長
「海辺から先へは、行かん方が良くないか?」
十兵衛
「ここの事を教えてくだされ」
「何から話してやるかな……」
船長は語り始めた。
今は、椿姫が二代目城主白竜を名乗っている事。この世界が五つの国に別れ、ようやく戦が落ち着いて来た頃、恋人に会いに行き、父親に止められた事。
相手は、父親のかっての下士官で今は青竜と名乗っている事。
敵同士の恋と言う理由だけでは無い。
結界の外に出れば、死ぬ為止められ争っている内に、父親が結界の外に倒れてしまい、自分の目の前で起きた事に初めて事実を知った事。
愛してくれた父親を自分のせいで死なせた事に責任を感じ、後を継いだ事などを話した。
ツン
「女は恋すると盲目になるのよ」
くう
「お前はいつもだな」
青年
「私が訪ねた時は、姫に船と矢を分けてもらった」
十兵衛
「皆はここから、動かぬように、拙者が城の様子を見てくるでござる」
青年
「俺も行く!」
十兵衛
「その方はここで、何か合った時、皆を守ってくだされ、すぐに戻る、では御免」
十兵衛は一目散に駆け出した。
>> 244
くう
「おい、渡部、茶房さん呼び出して」
渡部
「無理、石を取るにも手を縛られてる」
「こら!そこ話をするな」
しい、渡部、ツン、くう、船長、青年の六人は突然大勢の漁師や農民に襲われ村に連れて行かれた。
村人
「最近、おかしな事が起こっているのはお前達のせいだろう」
船長
「何故わしまで疑う!一緒に生活した仲間だろうが」
村人
「その青年が現れてから魚がまったく取れん、おまけにデカいイカには襲われる、挙げ句は黄竜の軍隊が来て姫と守り神までさらって、家来衆は皆殺しじゃ」
青年
「俺だけにしろ、イカは俺のせいだ、他のやつらは関係ない、それと黄竜なんてやつは知らん」
>> 245
ツン
「もうやだ~なんでこんな目に合うのよー」
くう
「自業自得って言葉知ってるか?」
しい
「十兵衛さん、心配してるね、きっと」
青年
「チキショー抵抗させてくれたら捕まらねーのによ」
船長
「当たり前じゃ、怪我人出せるか!」
くう
「しい、お前の霊力で十兵衛さんに、連絡取れないか?」
しい
「私は、電話じゃありません」
十兵衛
「皆はどこに行ったでござるかな」
喪女
「十兵衛さん、身体はもう大丈夫?」
十兵衛
「心配いらぬでござるよ、傷もすっかり塞がったでござる」
喪女
「それじゃ私空から探して見るね、聖獣の霊気も無いしどこかに煙が登っているかも知れないし、ここも目印に焚き火しといてね」
喪女が上昇すると、離れた場所に煙が登っている村を見つけた。
喪女
「十兵衛さん、すぐに見つけたよそこに行けば何か解るかもね」
十兵衛は、喪女と一緒に村へ向かった。
>> 246
村に着いた十兵衛は、外からうかがうように見ていた。
十兵衛
「ここに皆が、捕らえられているでござるかな、喪女殿、くう達にしか見えぬはずでござる、知らせてきてくだされ」
喪女が潜入すると、しいに近づいて耳打ちした。
喪女
「もう大丈夫よ、助けに来たわ」
十兵衛の懐にいたクロが騒ぎ出した。
十兵衛
「どうしたクロ大人しくしろ」
「そこまでだ、猫としゃべる怪しいやつめ」
村人に背中から刃を突き付けられた。
十兵衛
「クロ、今は大人しくしてろよ、今はな」
村人
「さあ、一緒にこい」
しいは、喜んで皆に目配せした……が、呆れた顔になった。
「十兵衛さん!」
「やあ、皆さんお揃いで」
船長と青年は顔を下に向けてうなだれた。
くう
「あんたまで何やっとんの」
ツン
「もうやだ~なんでこんな目に合うのよー」
くう
「二回目で~す」
>> 247
村人、太助
「へえ~良い刀持ってんな~」
太助は刀を腰に差して喜んでいた。
ツン
「あんたねえ、調子に乗ってるとそのうち怪我するよ」
渡部
「刀は武士の魂なのよ、返しなさい!」
十兵衛
「二人とも、もう良いでござる、魂は拙者自身、所詮刀は道具でござる」
渡部
「十兵衛さん、何言うのよ、侍でしょ!」
太助
「何か、俺のせいで悪かったな~、縄ほどく訳にはいかないけど刀は返すよ」
太助が刀を返した所に、もう一人の見張り役が入ってきた。
村人、五平
「お前何やってるだ、ほれ代われ」
渡部
「お願い、オシッコしたいんだけど」
ツン
「何よ、渡部こんな時に、私も」
五平
「仕方ない、太助一人づつ連れてけ」
渡部が先に、太助に連れ出された、皆に目配せして。
ツン
「私の方が漏れそうなのにー」
くう
「我慢いたせ、ツン漏らしたら大声で笑ってやるぞ」
ツン
「絶対我慢する」
クロがくうの後ろに回って爪で縄に傷を付けた。十兵衛が、そっと耳打ちする。
十兵衛
「拙者の縄は、もうほどけているでござる、全員の縄に傷が入ったら、合図するでござるよ」
クロはツン、しいに続いて青年と船長の縄にも傷を付けた。
その頃渡部は、自由になった手で石を取り出し、茶房を呼んだ。
茶房を見た村人は、誤りながら、小屋に戻った。
「それ!」
十兵衛の掛け声と共に、いっせいに縄が切れて、五平に刀を突き付けた。
十兵衛
「本意ではないが、すまぬ」
茶房が小屋に入ると同時だった。
>> 248
「それまでじゃ、十兵衛刀をしまえ」
ツン
「オシッコ漏れそう~」
一目散に駆け出した。
くう
「こりゃ一大事だwはwはwは」
茶房
「いつも賑やかで楽しいのう」
茶房の姿を見た村人は、落ち着きを取り戻し話してくれた。
茶房
「何で玄武を、使わんの?」
十兵衛
「我らにも、玄武が使えると申されるか」
茶房
「宝玉に封印したでしょ、もう一度出してやれば言う事聞くよ」
渡部
「そういう事は、先に言ってよ」
くう
「へえ~ウルトラセブンのカプセル怪獣みたいだな」
村人の協力で新しい船を借り、巨大イカを誘き出す事に、なった。
青年
「大勢の人間が居ると、奴は警戒して、出てこない、俺が小舟でおとりになる、出て来たら後は頼んだぜ」
十兵衛
「青年、名はなんと申す?」
青年
「俺は、元気、海原元気さ」
十兵衛
「元気!気を付けろよ」
岩陰に、全員の船が隠れて、それぞれがモリを持ち待ち構えていた。
>> 249
小舟が沖に出ると、海の色が黒くなって来た。海面が盛り上がって、小舟をひっくり返した。
十兵衛
「元気ー大丈夫かー返事をいたせー」
元気
「俺は、大丈夫だー」
小舟に捕まり手を振る元気に、イカの足が直撃した。
バラバラになった小舟のそばに、元気の姿は無い。
十兵衛
「元気ーーーおのれ許さぬぞ!」
十兵衛がモリを投げつけたのを、合図に村人がいっせいにモリを、放った。
暴れる巨大イカが起こす波で、船が転覆しそうになる。
次の獲物を狙うように、足を延ばして来た。
十兵衛
「もはや、やむをえん皆の者、退避してくだされー」
船が丘に着けると、十兵衛は宝玉を天にかざして叫んだ。
「いでよ~玄武!」
宝玉が光り輝いて一筋の光が巨大イカの側に落ちた。
中から現れた玄武が手にしているのは、元気だった。
元気を十兵衛に届けると、両目をかっと見開いて、巨大イカに立ち向かった。
>> 250
「元気、しっかりしろ、目を覚ませ」
狼狽える十兵衛に、ツンが代わる。
「そんなんじゃダメよ」
ツンは、元気を横に向けて、腹を押し水を吐かせた。
仰向けにすると、心肺蘇生法を行い、元気が回復した。
「ゲホッゲホッ、ありがとう、助かった」
上半身を起こした元気にしいが、抱きついた。
しい
「良かった~死んだかと思ったー」
元気
「ごめんな」
と一言、しいの頭に手を置いた。
玄武が、イカに振り向いた時、触手のように伸びた足が、玄武の首に巻きつき引き倒した。
派手な水しぶきを上げて海中に没した玄武が今度は、イカの足を束ねて起き上がりながらひっくり返した。
倒れる時に岩山で頭部をぶつけて、炭を吐きながら滑り落ちた。
勝ち誇ったように、立つ玄武の手足をイカの足が固定して、そのまま持ち上げると岩山に叩きつけた。
いきなりの攻撃にめまいを起こして、白目を向き、口から舌をだらしなく出していた。
イカが今度は、人間に触手を伸ばしてきたとき、玄武の手がしっかり掴んで離さなかった。
人間を守るように立ちはだかる玄武に、イカは苛立ちを覚えながら、何度も何度も岩山に玄武の頭を叩きつけた。
玄武の額が割れて、血が出てくるが、玄武の手は足を捕まえて離さない。
>> 251
「玄武、もう良いから戻って来い」
十兵衛が宝玉を掲げようとした時、渡部が止めた。
渡部
「十兵衛さん、後ろを見て」
それまで聖獣を見て恐れていた人々が、玄武に声援を、送っている。
「玄武頑張って、玄武負けるな~、イカなんてのしちゃえー」
十兵衛は、玄武に送られている声援に、胸が熱くなって涙がこぼれ落ちた。
十兵衛は、宝玉を両手で包むように持ち、祈り出した。
十兵衛
「みんな、拙者に力を貸してくれぬか、玄武に思いを届けるでござる、拙者の肩に手を置いてくだされ」
あぐらをかいた姿勢で胸の所に手を組んだ十兵衛が、光出してきた。
玄武の身体が呼応するように、光出して首に巻かれた足が、ジュッと音を立て離れた。
玄武が目を開いてイカを捕まえると、海中に押し倒し回転を始めた。
渦巻き状態の中から、勢いよくイカが投げ出され浜辺に打ち据えられた。
後を追いかけ上陸する玄武。
イカが力を振り絞って、玄武に触手を伸ばしてきた。
瞬間、玄武は口から消化液を、弾のようにはじき出した。
胴体に大きな穴を開け、ゆっくり倒れる巨大イカが、浜辺で水分を蒸発させていく。
「やったあ~玄武が勝った」
喜んで舞い踊らんばかりの村人達に、巨大イカが起き上がりながら襲いかかった。
玄武の足では、追いつかない。
「今の消化液が最後なのか!」
>> 252
キィイェン
上空から、一筋の炎が巨大イカに降りかかり、炎はまるで生きているかのように、巨大イカの全身にとぐろを巻いて、焼き尽くした。
崩れ落ちるように燃え上がったイカは、どことなく香ばしい匂いに変わってきた。
ぐ~ギュルギュル
くう
「なんか腹減ってきたな」
ツン
「あんた、こんな時に何」
ぐ~ギュルギュル
ツンも同じ反応をした。
渡部
「それよりも、あれは何!」
上空に突如現れた、火のように燃え盛っている鳥
「朱雀!」
皆の言葉は同じだった。
赤竜
「何よ~みんな、お化けでも見るように驚いて、失礼しちゃうわ」
十兵衛
「無理やり結界を破ったのでござるか」
くう
「だからこんなシワシワになったのか?」
赤竜
「失礼ね、誰がシワシワ爺よ」
ゆっくりと朱雀が降りて来た。
赤竜
「黒竜から、話は聞いたわ、この顔は元々なのよ、家の踊り子達も生きてるわよ」
くう
「こんなキャラに会えるなんて楽しいのうwww」
その夜は、焼きイカとオカマのダンスで盛り上がって朝まで、飲んだ。
「頭、痛~い」
>> 253
翌朝、と言うか昼、やっと起きてきた。
ツン
「あ~頭痛い、おえ~」
くう
「なんだ、ツンだらしないぞ~おえ~」
渡部
「あんたもでしょ!私としいは朝から片付けてたのよ」
くう
「うるさい、お茶しか飲んでないし、すぐに寝たくせに」
ツン
「私とくうとオカマでトリオ・ザ・漫才やらされるは、親父達の酒の相手させられるは、大変だったんだぞ」
しい
「ごめんね、お酒飲めなくて」
くう
「まったくだ!けしからん、頭、痛い」
十兵衛
「それにしては、ずいぶん楽しそうだったでござるよ」
赤竜
「二日酔いしてる場合じゃ無いでしょ、さあ、出発の準備よ」
船長
「最初の約束通り、朱雀城まで、行くぞ」
赤竜
「そうしてくれるかしら、朱雀ちゃんは二人までしか乗れないのよ、あんた達は、船で来てね、渡す物があるから先に行って用意しとくわ、十兵衛ちゃん、ご一緒しましょう」
くう
「十兵衛、おけつを守れよ~」
赤竜
「失礼ね、私の本命は黒竜よ、十兵衛は別彼よ~」
十兵衛
「拙者も船が良いでござる」
くう
「十兵衛、我慢いたせ(笑)クロが付いてるし喪女もいる」
ツン
「私が替わろうか?」
赤竜
「女はダメよ!好みじゃ無いの、十兵衛大丈夫よ」
言いながら抱きついた。
十兵衛
「なんでこんな目に合うでござる~」
くう
「はい、いただきました~」
>> 254
元気
「俺も、連れて行ってくれないか」
渡部
「あんたは、ダメよ身体が回復したら向こうに帰りなさい、イカ退治済んだでしょ」
くう
「渡部、察してやれよ~しいと一緒にいたいんだよ」
しい
「べ、別に、そんなんじゃ無いからね」
ツン、くう、渡部
「アヤシい~」
茶房
「元気とやら、遊びじゃ無いぞ、危険な旅になるぞ」
元気
「なおさらの黒、俺はしいを守りたい!」
くう
「ついに白状したかwww」
茶房
「若者よ、命がけで人を斬る覚悟はあるか?」
元気
「とんでもない、殺しなんてできません」
茶房
「そこじゃ、十兵衛との違いは、侍は人を斬る事をなりわいとしておる、誰かを助ける為なら迷い無く斬れる覚悟がある、一瞬のためらいは、他人も自分も助けられん」
元気
「分かりました、大人しく帰ります、そのかわり記憶は消さないでください、この世界の話は誰にも言いません」
茶房
「仕方ないのう、身体が回復したら現実の世界に帰るんだぞ、それまで寝ておれ」
元気は、泣きながら頭を下げた。
>> 255
↑なおさらの黒×
なおさらの事○
<(_ _)>カタジケナイ
くう
「あ!そうだ十兵衛」
十兵衛
「せめて、さん付けぐらいしな…」
くう
「姫さん、探してた時、武器庫も見たよね?」
十兵衛
「もちろん、誰も居なかったが」
くう
「そうじゃ無くて、どんな武器が入ってたの?」
十兵衛
「どこにも、在るような槍や刀、弓矢とだいはちくるまぐらいじゃな」
くう
「赤竜さんの所に、ガソリンと車って有るの?」
赤竜
「ガソリンは知ってるけど、家の朱雀ちゃんには危険だから置いてないわ」
くう
「黒竜さんの所も、だいたい同じだったな」
十兵衛
「それがどうかしたでござるか」
くう
「黄竜の所は、別段にいろんな物が、あったよ、さすがに軍艦や戦闘機は無いけどね」
ツン
「車に載せて運べる物はね、ロケットランチャー、ガトリング砲、大砲、拳銃いろいろにバズーカ砲、車も各種と大量のガソリン、他にプラスチック爆弾とか」
十兵衛
「黄竜は、いったいどこからしかもどうやって手に入れたでござるかな?」
くう
「そこが問題なのよね~誰か外と自由に行き来出来る人が、手引きしてるとしか思えないよね~本人は結界の外に出られないからね」
何気に茶房に視線が集中した。
茶房
「何を馬鹿な事考えとるんだ、私がこの世界を平和にしてくれと頼んだんだぞ」
くう
「それよ、茶房さん次元の扉はちゃんと管理してたの鍵を掛けるとかしてた?」
茶房
「出入り口の扉はちゃんと閉めてましたよ、意識してない者が勝手に入らないようにね」
くう
「鍵は?」
茶房
「……え~と~……。ごめんなさい」
くう
「それじゃあ、誰かがわざと出入りしても知らなかったと申すのだな、間違いないか」
茶房
「恐れ入ります、お代官様~って、そうですよ、私のせいですよ、スミマセンね~」
くう
「こやつ、開き直りかwww」
十兵衛
「いったい拙者どれだけの漂流者を、見つければ良いでござるか!」
茶房
「本当にごめんなさい、リスト作るから、許して頂戴!」
くう
「反省してね~」
>> 257
十兵衛と赤竜は、朱雀に
船長と4人は船に乗り、朱雀城へと向かった。
黄竜の元を訪ねて来た男がいた。
慣れた様子で城に出入りする姿は、この世界に相応しく無いスーツに身を包んだ頬に傷がある男だった。
黄竜
「おう、鳴滝かよく来たな、今度は何を持って来たんだ」
この鳴滝と呼ばれている男、広域指定暴力団[黄竜会]の影の幹部で名を鳴滝連次と言う。
鳴滝
「なんでもへまを、やらかしたそうだな、戦争に備えて準備していた車とガソリンを盗み出した奴らがいるそうじゃねえか」
黄竜
「若い女がした事だ、別に気にならんわ」
鳴滝
「たまに顔を出したらくだらない、今でも人形を見ながら酒を飲むだけか」
黄竜
「女は、黙って動かないのが良いんだよ、抱く為じゃない」
鳴滝
「けっ不能が」
黄竜
「何か言ったか?それよりも最近結界が広がって来たからな、白虎の椿姫を手に入れたぞ、今は檻で大人しくしておるわ」
鳴滝
「俺にくれないか、満足させるぜ」
ひねた笑い声が響いていた。
30年前に銀行襲撃を企て、一人だけ助かり、偶然VIPトンネルの光に漂流し、黄竜と知り合った。
結界のからくりに気づいた彼は、頻繁に出入りする事で若さを手に入れたのである。
変わりに様々な武器を黄竜に提供していた、この男の本心は黄竜も気づいていなかった。
>> 258
十兵衛と赤竜は朱雀城に降りて来た所を、多くのダンサーに出迎えられて宮殿に案内された。
ここには、若い女性も多数いて、ちょっとしたハーレム気分を味わっていた。
十兵衛
「ここは城と言うよりも、まるで竜宮城のようでござるな」
赤竜
「本当はいっぱい歓迎したいけど準備があるからごめんなさいね」
十兵衛
「何の準備でござるか」
赤竜
「私達は、国民に舞台を見せて生活していたのよ、今度の公演は、結界解放記念公演、麒麟城よ」
十兵衛
「なるほど!舞台道具に武器を隠して潜入する作戦でござるな」
赤竜
「作戦はこうよ、あの子達が着いたら麒麟城に武器を持って行って貰います、そこで舞台の準備をして私とあの子達と数人のダンサーで公演を開始するの、十兵衛と残ったダンサーは船で青竜城へ行ってちょうだい、衣装を持って青竜城の皆さんには女装したまま麒麟城に来てもらうの、騒ぎを起こしてくれたら、黒竜達も侵入しやすいわ、その間にあの子達が喪女さんの身体と椿姫を助けるのよ」
十兵衛
「なるほど良い作戦でござるな」
赤竜
「おたくの軍師さんを誉めてあげてね」
一方船では、渡部とツンが、船酔いしていた。
くう
「だらしないぞ~ツン麒麟城に行ったら、武器を頂戴するぞ、そうだ踊り出来るかな?」
くうは、変な動きで踊り出した。
しい
「くう、楽しそうwww、渡部、ツン朱雀城に着いたら後は陸路よ、それまで寝てね」
渡部
「作戦は良いけど、私実践向きじゃな~い」
ツン
「丘に上がったら、派手にかましてやんよ、今は寝る」
>> 259
朱雀城に着いた一行は、しばし休憩しながら話しあった。
くう
「十兵衛が無事でなによりじゃ」
十兵衛
「拙者は、普通でござるよ」
渡部
「真面目なんだよね~そんなんで青竜と一人で交渉出来るの」
赤竜
「無線がつながらないから、行き当たりばったりだけど、惚れた女を助ける為よ、ここで立たなきゃ男がすたるわ」
ツン
「そうだ、たたないとな#」
くう
「お前、下ネタ想像したな」
しい
「やだわ、馬鹿」
渡部
「お前モナー」
くう
「こっちも二手に別れるか、俺とツンは舞台で公演が行われてる最中に武器を頂戴してちょっと小細工しよう、渡部としいは船で十兵衛のお手伝い」
渡部
「ええ~また船に乗るの~」
しい
「陸路よりは早いよ」
休憩を終えて、くうとツンと赤竜達は麒麟城に向かった。
十兵衛
「さて、我々も青竜城に向かうとするか」
しぶしぶ従う渡部は、船酔いに苦しみながら、衣装を載せて青竜城へと、向かった。
>> 260
無線連絡を受けた黒竜達が、麒麟城へ出発して、しばらくすると、山賊の一団に遭遇した。
山賊
「おい、お前達、金目の物と食料置いて行けよ、死にたくなければなアハハハ」
黒竜
「なんという事だ、国内の治安がこれほど乱れていたとは、すまんわしがちゃんと見てなかったばかりに」
黒竜は山賊に土下座して謝った。
山賊
「アハハハなんだこいつ侍のクセにだらしないぞ~アハハハ」
山賊達は、刀を抜いて、今にも襲いかかりそうな気配だった。
山賊達は、麒麟城の領地にいた元商売人や農民達だ。
黒竜の領地に入って来たのも、麒麟の領地には人が少なくなり生活出来ない状態で苦しんでいた為に他ならない。
「乱暴は、止めれわしら食い物さえあれば良いんじゃ」
山賊の一人が止めた所を首領らしき男が切り捨てた。
黒竜
「わしの話を聞け、我々はこれから麒麟城へ行く必ず平和で豊かな国にするから、それまで耐えてはくれぬか」
山賊
「やかましい、もう待て無いんだよ、野郎どもかかれ!」
どちらも数は20人ほどだ、普通なら侍のほうが強そうだが、戦い慣れた山賊と平和に暮らして来た侍では、だんだん侍が不利になって来た。
その様子を小高い山から眺めていた一団がいた。
総勢40人ほどの黒装束に身を包んだ男達だ。
彼らにとってはどちらが勝とうと関係ないが、目的の為には侍に生きてもらわないと話が聞き出せ無い。
黒装束リーダー
「ちっ平和ボケしたくずが、仕方ない助けるぞ」
山を一気に駆け下りて、山賊達に手裏剣を投げつけた。
黒竜
「ま、待て、無駄に殺生するで無い」
黒竜の声は届かないまま山賊達は、一掃された。
黒装束リーダーは黒竜に刀を突きつけ聞いた。
「助けられたんだから感謝しろよ」
黒竜のお供が出てくる。
「貴様、無礼であろう、助けてくれた事は、感謝いたす、こちらは玄武城の城主、黒竜様であるぞ」
黒装束リーダー
「侍のクセに山賊に舐められやがって、情けねえ」
憮然とした態度は変わらない、彼らは何者なのか?
>> 261
「我々は青竜粛正隊だ、最近結界の磁場に乱れが生じ調べる事になった、いったい何が起きたのか答えてもらおうか」
黒竜
「話そう、この世界に起きてる異変と平和の為の改革をな」
黒竜は黄竜の横暴と漂流者によって、聖獣の結界から解放された事などを話した。
青竜粛正隊
「それが本当なら、城から出られぬ仲間達を救う事が出来るかも知れないしかし我々の聖獣は山にこもって城にはいないのだ」
黒竜
「何故、城からいなくなったのじゃ」
青竜粛正隊
「訳は話せぬが、我々の任務は青竜の粛正だ、生け捕りにして連れ帰る任務の途中で結界の磁場を調べるように言われたのだ、そちらの聖獣はどうなされた?」
黒竜
「宝玉に封印してくれてやったわ」
青竜粛正隊
「自分たちの守り神をか!」
粛正隊は、呆れて声も出なかった。
黒竜
「なんか、まずい事したの」
粛正隊は頭を抱え込んだ。
>> 263
麒麟城に着いた一行は、門番に呼び止められた。
門番
「待て、怪しい物は無いか、検査する」
赤竜
「何言ってるのよ~これは舞台で使う衣装や小道具よ、変な物なんかないわよ、通して頂戴」
門番
「ムキになるのが怪しい、調べるぞ」
赤竜は内心穏やかではなかった、武器がバレた時は、強行突破も考えていた。
くう
「♪ふふふんふん」
赤竜
(なんでこんなにお気楽なのよ)
門番が武器の入っている箱を開けて中身を確認した。
赤竜
「もう、これまでよ」
門番
「良し、通って良いぞ」
箱に入っていたのは本物の小道具ばかりだった。
赤竜はくうに耳打ちした。
「やってくれたわね~でもありがと」
くう
「舞台が始まる前に、すり替えるぞ」
軽く目配せした。
>> 264
舞台準備をしながらくうとツンは、武器庫に向かうと、見張りの数は同じだが、南京錠が掛けられていた。
くう
「さすがに馬鹿じゃないな」
ツン
「無駄な努力と言う事を解らせてやる」
見張りの両端から近づいて、それぞれ肩を叩くと次は人形のように倒れた。
くう
「悪いな、忙しいもんで」
ツン
「ここん所を、ん~」
ガチャン。
再び中に忍び込んでいくつかの銃の弾をペイント弾に変えた。
自分たちが持ち出した銃には麻酔薬を仕込んで、舞台道具の剣や槍、弓矢などをすり替えると鍵を閉めた。
赤竜
「あなた方ご苦労様、私十兵衛が気になるから、ひとまず様子を見てくるわ、すぐに帰れない時は舞台始めて良いからね」
くう
「一緒に行きたい!」
「どうせ、帰ってくるのよ、いなさい」
朱雀に乗ると、飛び立った。
ツン
「ああ見えて優しいな」
くう
「十兵衛が気になるか、本物だなwww」
ツン
「大丈夫だよね、いろんな意味で」
>> 265
十兵衛達が青竜領地の波止場に着くと、船長と別れ黒竜領地に帰った。
船長
「くれぐれも無理はしないでくださいよ」
「船長もお元気で」
十兵衛は船長を見送ると町の茶屋に入って休憩する事にした。
渡部
「ハア~生き返ったー」
しい
「もう、大げさなんだから」
店の主人が出てきて尋ねた。
「あんまり見ない顔だね~何になさる」
渡部
「お団子!」
しい
「私も同じで、十兵衛さんは何にする?」
十兵衛
「拙者は羊羹でお願いいたす」
しい
「お酒じゃ無いんだ~甘党なんだ」
渡部
「あっそうそう、ここの城主さんてどんな人なの」
店主
「とても優しいお方ですよ、我々の命の恩人ですじゃ」
十兵衛
「この世界にくる前の話でござるな」
>> 266
「そうじゃな、わしらが防空壕に避難していた時、外は激しい爆撃で軍人の一人、今の黄竜が民間人を処刑すると言ってな」
しい
「ひどい、せっかく避難してるのに」
渡部
「捕虜になるぐらいなら死ねと言う訳ね」
店主
「そのとき青竜様が自分を殺して変わりに全員を助けてくれるように頼んだんじゃ、黄竜は青竜様の恋人が気になっていたから、それではと軍刀を振り下ろした所に、弟の太郎丸さんが飛び出して斬られたんですよ、その後防空壕が光ってわしらは、ついに爆撃が中まで来たと諦めたら、この世界に来ていたんじゃ」
しい
「それで弟さんは、死んだの」
店主
「この世界に着くと、いくつかのグループに別れたようでな、青竜様の手には青い玉が握られていた、それを弟さんの額に当てるとたちまち傷が治り助かったのじゃ」
渡部
「良かったわ~今でも元気なのね」
店主は首を横に振る。
店主
「最初の頃は、みんな自分達の国を守って戦ったが、それが良くなかった、呪いがかかり弟さんは竜になってその時城に残っていた者は結界から出られなくなったんじゃ」
十兵衛
「それは辛いでござるな、弟が竜になり恋人と離され年も取らない、恋しい思いだけが募っておるな」
店主
「その竜は、大人しい竜じゃったが、最近結界の乱れから急に暴れて、人間の心が消える前に、逃げたのです、誰も傷つけたくなかったんじゃな」
十兵衛
「なるほど、青竜殿に会いに行こう、宝玉と一緒に行動すれば、家来達も無事であろう」
渡部
「弟さんはどうなるの」
しい
「一緒に宝玉に封印するの、可哀想よ」
十兵衛
「それは拙者にもわからぬ、しかし結界は解かねばならぬ」
十兵衛は、苦渋の決断をした。
>> 267
店を出た一行は、青竜城に着くと、門番の女性に止められた。
門番
「どうか、お引き取りください、城主は今結界を安定させる為に瞑想しております」
十兵衛
「拙者達は決して怪しい者では、ごさらん、この結界の事で大事な話が有るでござる」
門番
「あなたの事を信用するに足りる証しを見せていただきます」
門番は薙刀を構えて来た。
しい
「待って、戦う必要無いわよ」
渡部
「つまり剣で語れと言う訳ね」
十兵衛
「いた仕方ない、お相手いたす」
十兵衛も抜刀し、構えた
「お二人は、離れていてください」
門番
「いざ、参る!」
十兵衛
「受けて立とうぞ!」
十兵衛の剣と門番の薙刀が激しく交差する。
火花が飛び散って、花びらが舞うように剣が踊る。
十兵衛
「そなた、なかなか出来るでござるな」
十兵衛の顔に笑みがこぼれる。
「あなたの剣にも、真っ直ぐな思いを感じるわ」
渡部
「何なの、楽しんでるよ」
門番が右足を引き剣を後ろに向ける。
十兵衛は右足を出し相手の懐に飛び込んだ。
薙刀の柄が十兵衛の喉元で止まる。
十兵衛の剣も門番の顔を避けて止まる。
十兵衛
「これ以上は必要無いでござるな」
門番
「あなたも私の右足をあえて踏まなかったわ」
門番は、薙刀を納めると礼を正しお辞儀した。
門番
「大変失礼しました、城主に会っていただきます」
十兵衛
「かたじけない」
十兵衛もお辞儀して、案内された。
>> 268
十兵衛達は、客間で待たされていた。
渡部
「何か重い空気」
しい
「少しづつ軽くなるわ、結界が安定しつつあるわね」
十兵衛
「宝玉に聖獣を一度封印すれば、必要無いでござるよ」
渡部
「逃げた聖獣をどうやって捕まえるの」
十兵衛
「居場所はこれから探すが、見つけても大人しく封印させてくれるかが問題だな」
しい
「今は、抑えきれない衝動に振り回されてるみたいだからね」
渡部
「玄武の仕事ね、亀と竜ってどっちが強いんだろうね」
十兵衛
「それは拙者にも、わからぬでござるよ、玄武には頑張ってもらわないとな」
しい
「クロも喪女さんも大人しくしてるね」
十兵衛
「二人はいつも寝ているでござる、そうだクロにご飯やらないとな」
渡部
「食べるの?」
十兵衛
「拙者と同じように、この世界での身体なれば、維持しなければならぬよ」
しい
「やっぱり鰹節ご飯よね、キャットフード無いだろうし」
渡部が、女中に声を掛けた。
「あの~すみません、猫にご飯上げたいんですけど」
女中が十兵衛の懐にいたクロを見て、思わず近づいてきた。
女中
「あら~可愛い猫ちゃんね~キャットフードで良いわね」
渡部、しい
「あるの?!」
二人して驚いた。
十兵衛
「どうかしたでござるか、本当の江戸時代と思われたでござるかwww」
渡部
「この城にも、私達以外の現代人が来ている訳ね」
しい
「持ち込んでる物にキャットフードが有ると言う事は、猫好きよね、きっと良い人よ、自信無いけど多分……」
そこへ一人の男がやってきた。
「いや~どうも、私観光業やってる島崎と言いますよろしくお願いします」
島崎と名乗る男は、派手なスーツ姿で三人に名刺を渡してきた。
十兵衛
「あまり旨い物ではごさらんな」
十兵衛は名刺を食べてしまった。
渡部
(お前は、やぎかよ)
「十兵衛ちゃん食べちゃダメよ~」
突然の事に唖然とした島崎だった。
>> 269
渡された名刺を見て、渡部が頭を抱え込んだ。
十兵衛
「渡部殿、気分でもすぐれぬでござるか」
名刺には[渡部開発、観光事業部、島崎一]と書いていた。
渡部
「親父の会社だ、世間は狭いね」
島崎
「もしかして薫お嬢さまでは無いですか、私はまだ幼い頃しか見てませんので覚えてませんね」
しい
「ぷっ、お嬢さま」
渡部
「それ以上は言わないで、島崎さんあなたに話があるんだけど、所でここにはいつからいるの?」
島崎
「はい、もう一週間ぐらいでしょうか、こんな所が有ったなんて驚いてますよ、よく出来たセットですね~ぜひとも商談成立させますよ、お嬢さまも協力してくれるのですね」
島崎は興奮気味に話している、茶房が漂流者を送った時にたまたまVIPトンネルを通りかかった為に入ってしまったのだ、茶房は彼が運転していた観光バスを青竜城に案内し、同業者のふりをした。
渡部
「島崎さんには大変残念なお知らせとお願いがあります」
島崎
「はい、何でしょうか」
渡部
「実は、ここの経営者が不渡り手形を掴まされて倒産する事になった」
しい
「ちょっと何言い出してんの」
渡部
「良いから任せて、あなたが出会った老人、みすぼらしい姿していただろう、彼の最後の願い叶えてくれないかな」
島崎
「ここはもう来ても無駄なんですね」
がっかりした様子で、膝をついた。
渡部
「お願いと言うのは、最後のイベントで、この城から何人かの侍が戦の模擬戦をやるんでバスである所に連れて行って欲しい、途中で立体映像のアトラクションも見られるよ~なんと亀と竜が戦うぞ」
島崎
「そんな事してる場合じぁ無いと思いますがね」
渡部
「まあ、固い事言わずに協力しなさい、将来の社長候補命令だぞ」
島崎
「はい、おおせのままに」
渡部
「それから、みんなを送り届けたら、茶房のじいちゃん送っといてね~」
十兵衛
「茶房殿も渡部殿も策士でござるな」
しい
「渡部って本当に軍師みたい」
渡部
「よし!これで移動手段は確保した、十兵衛ちゃんは青竜さんを説得してここから連れ出してね」
そうこうしてる間に、女中が用向きを伝えに来た。
女中
「城主が会われます、こちらへどうぞ」
渡部
「島崎、大事な話だからここにいなさい」
いつの間にか、上司になっていた。
>> 270
「青竜殿、我等と同行してくだされ」
青竜と対峙した十兵衛は単刀直入に話した。
青竜
「話が見えませんね、何故ですか」
慎重に構えるが、結界の異変に気づいている為、より良い方法があるなら行動したいとも思っていた。
十兵衛
「結界の事なら、宝玉に聖獣を一度封印すれば、結界は消えまする」
青竜
「弟の太郎丸は、どうなりますか」
十兵衛
「それは、分かりかねる」
青竜
「結界だけの事で、弟を犠牲には出来ぬ、お引き取りください」
しい
「恋人は、見捨てるつもりなの」
渡部
「黄竜の軍隊が、白竜の所襲ったよ、椿姫がさらわれたんだよ、あんたそれでも男なの!」
青竜
「彼女とは、もう何でもありません、白虎が付いて守護してるはず、いい加減な事は言わないでくれないか」
十兵衛
「改めてお願いしたい、黄竜を倒す為に宝玉をお借りしたい、それがしと同行願えぬなら、剣を持って答えます」
青竜
「今度は、恫喝ですか、あなたがたもあの黄竜と同じだ、私には民を守る仕事がある、個人の気持ちだけでは動けないのですよ」
渡部
「てめーそれでも玉付いてんのか!」
しい
「渡部、落ち着いて、青竜さん、我々の仲間が捕らわれて魂を抜かれた人形として置かれてます、こんな非道い事が許されますか、椿姫も同じようになるかも知れないのよ」
青竜は、目を閉じ唇を噛み締め耐えていた。
頬に一筋光る物が見えた。
そこへ、青竜粛正隊が帰って来た。
「殿、青竜が太郎丸様が見つかりました、青竜山の麓、竜神湖です、今すぐご出発を」
青竜
「聞いての通りだ、あなた達に構ってる暇はありません」
十兵衛
「我々もお供します、その為に来たのです」
島崎
「あの~バスは今すぐでも発車出来ますよ」
渡部
「でかした島崎行くぞ~」
青竜
「怪我しても知りませんよ」
しい
「決まった!出発進行!」
青竜と城に残っていた結界の影響を受けていた全員がバスに乗り、龍神湖を目指した。
>> 271
緑の木々が、目に映えるような美しい場所に龍神湖は有った。
青竜
「ここに、弟太郎丸がいるのだな、おおい太郎丸ーいたら出てきてくれ」
十兵衛
「そのような呼びかけに、簡単に応じるなら苦労しないでござるよ」
突然、空が曇りだし風が吹いて来た。
龍神湖の中ほど辺りが渦巻いて竜巻が起きるとすぐ曇に吸い込まれて消えてしまった。
青竜
「太郎丸ーお前なのだな!我々と帰ってくれないかお前はどんな姿でも俺の弟だぞー」
「帰れ…もう戻るつもりは無い」
低く唸るような声が響いた。
「まだ、自分を抑えられるうちに帰ってくれ、兄じゃ」
太郎丸は泣いているような声だった。
曇り空の中に張り詰めた気が走り始めた。みるみるうちに何層もの雷が光る。
「ううん~気が持たん」
ギァァォォー!
曇り空の中から竜が現れ威嚇を始めた。
青竜
「太郎丸、気を確かに持てー」
竜の角が光ると、雷が襲った。
「危ない!」
十兵衛が青竜を引き戻した。
十兵衛
「玄武、頼んだぞ」
十兵衛が宝玉を掲げると宝玉が光って一筋の光が湖に落ちた。やがて湖が光ったかと思うと玄武が顔を出した瞬間に、口から消化液を、弾のように竜に向けて撃った。
竜は風を起こし、玄武に戻すと玄武の顔にかかり焼けたような焦げ臭い臭いがした。
玄武は甲高い声で叫んで後ろに倒れた、続いて竜は玄武に雷の攻撃をした。
玄武は甲羅で電撃を受け止めるとそのまま竜に打ち返した。
竜は弾き返された電撃で玄武の上に落下した。
どちらも一進一退の攻防が続いた。
青竜
「太郎丸、死ぬなよ、もう良い止めてくれ」
十兵衛
「命をかけているのは玄武も同じです、竜を鎮めるにはこれしか無いでござる!」
十兵衛の声に、はっとする青竜だった。
>> 272
青竜
「十兵衛、刀を抜け、私も命をかけよう」
十兵衛
「避けられぬのか、しい殿宝玉を、玄武を頼みます」
しい
「結局、こうなるんだ」
呆れて宝玉を受けとる。
しいに宝玉が渡ると、玄武の動きが鈍った。
しいに変化が起きて、息苦しそうになる。
渡部
「しいちゃん大丈夫、苦しそうだよ」
玄武の喉に竜が噛みついていた、しいの首にも薄く後がにじんで来た。
渡部
「しいちゃん、宝玉を放して、玄武とリンクしてるよ」
しい
「大丈夫だよ、玄武頑張ってるんだもん、応援しないとね」
しいが頑張ってる横では十兵衛と青竜の戦いが、始まっていた。
十兵衛
「あなたにも大人しくしてもらいますぞ」
十兵衛は、刀の向きを返し峰打ちの構えを取る。
青竜
「ここで、引くわけには行かぬ、いざ参る!」
二つの影は、中段の構えで走り出した。
青竜から仕掛けて来た。
刀を右肩に担ぐ八双の構えから袈裟懸けに斬り下ろした所を、十兵衛は後ろに下がって上段に構える
青竜はすかさず手首を返し一気に斬り上げる。
十兵衛は後方宙返りで交わすと、青竜が突いてきた剣を下から弾いた。
十兵衛
「その動き、龍尾剣と見た」
青竜
「そなたの流派が見えぬ、新陰流では無いのか!」
十兵衛
「拙者、柳生ではござらぬわ」
一進一退の攻防が続いていた。
>> 273
キィエェーーン
朱雀の叫び声が響いた。
「玄武ちゃん頑張ってー」
赤竜は一行の上空を通過すると飛び降りて回転を加えながら着地した。
渡部
「赤竜さん凄い!ただのオネエじゃ無い」
赤竜
「ダンサーの運動量、伊達じゃ無いのよ」
朱雀が凄まじい勢いで、竜に火炎を投げかけると竜は玄武の首から離れた。
青竜
「太郎丸、!」
気を逸らした青竜の首に十兵衛は刀を当てた。
十兵衛
「これまででござる、大人しくしてもらいますぞ」
赤竜
「十兵衛ちゃん、一つになるわよ」
十兵衛
「断る!」
「そっちじゃ無いの、玄武の玉貸して」
赤竜が玄武の宝玉を受け取ると、二つの宝玉を並べて叫ぶ前に照れた。
「やだわ~何みたい」
十兵衛
「棒が無いでござるよ」
渡部
「漫才師かよ!」
赤竜の手のひらで光って混ざった。
赤と黒の宝玉は、太極玉となった。
朱雀が玄武に突進すると胸元に吸収され、玄武の胸に朱雀の模様が浮かぶ。
火の力を手に入れた玄武は、より声高く叫んだ。
渡部
「くうがいたら喜ぶ展開だな」
しい
「もろ、ガメラね」
竜が玄武に絡みついて締め付けた。
玄武は後ろ足を収納しながら火を吹いて飛び上がった。
上空で手足を収納すると火を出した。
渡部
「あの有名な技が出てくるな」
玄武がゆっくり回転を始めると竜は降り落とされまいとより強く締め付けた。
高速回転すると、竜は耐えられず落下する、続いて玄武も着地した。
その後吐いた。
渡部
「初めてはつらいよね~」
しい
「慣れないとね、大丈夫よ、本家も慣れてるわ!」
玄武にしてみれば、散々だった。
>> 274
十兵衛
「青竜殿、竜をここへ、もうしばらくは暴れないでしょう、今のうちに封印してください」
青竜
「太郎丸が~」
十兵衛
「このままにしておけばやがて人を襲うかも知れぬのですぞ」
青竜はうなだれて覚悟を決めた。
「太郎丸、ここへ来なさい」
竜がゆっくりと近づいてくると、青竜の前で鼻をクンクンさせて甘えてきた。
青竜は涙を流しながら宝玉を竜の鼻先にそっと当てた。
竜は光の霧に包まれて宝玉に吸収され、結界も消え失せた。
「うおー我々は生きてるぞー」
呪いが解けたように喜ぶ家来とは裏腹に悲しみの涙が零れる青竜だった。
その涙が宝玉に落ちた時だった。
光が落ちてゆっくりと一人の人間に変わっていくと、青竜は思わず抱きしめた。
「太郎丸、帰って来てくれたのか!」
「兄じゃ、ただいま」
太郎丸が笑った。
青竜
「十兵衛殿、ありがとう、次に目指すは麒麟城じゃ、椿必ずや助けるぞ」
渡部もしいも泣いていた。
島崎
「いや~素晴らしい!こんなに感動した芝居は初めてですよ~さあお疲れ様バスでゆっくり休んでくださいね~」
渡部もしいも今度は笑った。
>> 275
その頃、麒麟城では舞台の準備もほとんど終わって公演を待つばかりだった。
麒麟城の家来が、いつ始めるのか聞いてきた。
ダンサー
「ごめんなさいねー団長がまだやぼ用から帰ってないのよ~」
ツン
「先に始めても良いと言ってたよ」
ダンサー
「そうね、歌から始めたら良いわね」
やがて舞台の幕が開き、ダンサー達の踊りと共に歌が始まった。
くう
「こっちも行動開始だな」
ツン
「舞台は見ないの?」
くう
「遊びに来たんじゃ無いぞ」
くうとツンは、城の離れにある牢に向かって歩いた。
くう
「ツン、待て…誰か来る」
塀の影に隠れて様子をうかがっていると侍の一団がやってくる、くうは先頭の頭に棒で殴りつけた。
「痛い!」
「襲撃がバレたのか!」
顔を見合って驚いた。
黒竜
「くうちゃん、あんた何するのよ~」
くう
「悪い、まさか来るとは思ってなかった、これで許せ」
黒竜の頬にキスした。
黒竜
「うん、許すからこっちも」
口を突き出した。
くう
「調子に乗るな」
くうとツンは黒竜達と一緒に牢に向かった。
牢に繋がっている椿姫に近づいく男がいた。
「へへへ、良い女だな~黄竜の野郎には、勿体無いな」
「ふん、黄竜の腰巾着が」
「お前さあ、自分の立場分かってんの」
外では白虎が繋がれて弱っていた。
男は舌舐めずりしながら興奮していた。
「どうせ、人形にされるんだ、その前に楽しませて貰うぜ」
白虎の宝玉を持ったまま目の前にちらつかせきた。
「これが、欲しいか~あっはっは」
股間を膨らませ、これから始める事を想像して喜んでいた。
>> 276
鳴滝連次、不老長寿の力で数多くの犯罪を犯し、さらに椿姫を毒牙にかけようとしていた。
「どんな声で鳴いてくれるかな~へへへ」
「触るな!汚らわしい」
鳴滝は椿の髪を掴んで顔を見た。
ぷっ!、椿姫が鳴滝の顔に唾を吐くと、頬を平手打ちされた。
「どうせ誰も助けに来ないんだよ、紐が邪魔だな暴れるなよ」
鳴滝は椿のみぞおちに拳を入れるとぐったりとして動かなくなった。
「声が聞けないのは、つまらないが、これでゆっくり抱けるぜ」
椿の紐を解くと着物を脱がせた。
真っ赤な長襦袢姿が目に映えて美しい。
ごくっと喉がなった。
「そうだ!ビデオカメラに収めてやろう、これが最後だからな」
鳴滝はビデオカメラを取りに牢を出た。
くう達が入ってきたのと入れ替わりだった。
くう
「椿姫起きて、ここから出るよ」
椿は起きない。
ツン
「仕方ない、黒竜さんおんぶして」
2人のダンサーも入ってきた。
「急がないと男が帰ってくるわよ」
くう
「あなた達はどうすんの」
「男にちょっとしたお仕置きよ、乙女が見る物じゃ無いわ、宝玉は取り返してあげるからもう行って」
2人のマッチョな自称オネエ様方を残して牢を出た。
そこへ鳴滝が嬉しそうにいそいそとビデオカメラを持って帰って来た。
「なんだ、お前らはゴラァ!」
鳴滝はボコボコにされると手足を縛られ、ケツを突き出した形でパンツを下げられた。
「ふっふっふ、どうしましょうかしら~」
恥ずかしい姿をビデオに撮られながら悪態を付いてきた。
「ゴラァ!俺に出だししてみろタダじゃすまないぞ」
ヌプッ
ギィヤァウァー💥
極悪非道を繰り返し、栄華を極めた男の悲惨な末路はこれで終わらなかった。
「良い運動したわねー、面白いからこのままにしときましょう」
宝玉を取り返して牢を後にした。
黄竜
「鳴滝は、どうした!誰か探してこい!」
探しに行った方向から、爆笑が聞こえていた。
誰も助けようとしないで……。
>> 277
黄竜
「鳴滝、誰にヤラレたwww」
鳴滝
「なっ何も無い、それよりも椿は」
黄竜
「お前の失敗で逃げたよ、責任取って兵隊繰り出せ」
牢から出された鳴滝は自分の部下を使い、捜索した。
黄竜
「赤竜一味に舐められたままには出来ねえな、野郎共、武器を持って集まれ、戦争だ!」
くう達と合流したダンサーは、宝玉を渡し白虎が繋がれている所にやってきた。
椿
「白虎、もう大丈夫だからね」
全身を竜との戦いで傷つけられていた白虎の鼻先に宝玉を当てると光の霧になって吸収された。
ツン
「今すぐは戦え無いね」
くう
「大丈夫、すぐに十兵衛達も青竜と来るよ」
椿姫
「青竜様が、来るの!」
くう
「絶対来るよ、十兵衛はそういう男だ青竜を必ず連れて来る」
舞台の方では、銃を持った黄竜達に囲まれてダンサー達が動きが取れなくなっていた。
合図を待っているのである。
白虎がいた方角から花火が上がった、ダンサー達はそれぞれが舞台に用意した武器を持ち、戦いが始まった。
黒竜
「我々も参戦するぞ」
黄竜
「生意気なヤツらめ、竜の餌食にしてくれるわ~あっはっは」
黄竜が宝玉を持ち上げ叫んだ。竜が現れ舞台が破壊されていく。
くうとツンは、人気のなくなった城に潜入し喪女を見つけた。ダンサーが喪女をおんぶして城を脱出した。
くう
「後は十兵衛と合流して、喪女さんの身体に戻ったらメデタシだな」
ツン
「この騒ぎが収まったらね」
今はまだ戦え無い白虎と赤竜のダンサー達、黒竜達の戦いはだんだん押されてきた。
くう
「サバイバルゲーム開始だな」
ツン
「お互い死なないようにな」
喪女をダンサーに任せてくうとツンも参戦した。
麻酔弾で次々と眠らせた。
ペイント弾がバレないように、ダンサー達も撃たれた時は、死んだふりしてごまかしていた。
黄竜
「なんだ、あいつらゾンビか」
人を傷つけ無い戦い方を知らない黄竜には理解出来なかった。
>> 278
「行け!竜よ、あの目障りな奴らを食ってしまえ」
竜がくう達に襲いかかった。
「キャア!」
思わず頭を下げる。
しかし竜は来ない。
見ると黄竜と青竜が絡み合ったまま上空に飛んだ。
続いてファイヤー玄武がバスを抱えて着地した。
中から十兵衛、赤竜、青竜、太郎丸が、家来達と渡部としいも降りて来た。
渡部
「島崎、ご苦労様茶房のじいさん送ってくれ」
すでに帰りのバスには
茶房がちょこんと座っていた。
何がなんだか様子が理解出来ないまま、この場を離れるようにバスは出た。
茶房はすぐに次元の扉を開けてVIPトンネルの外に出た。
島崎はVIPトンネルの中でしばらく放心状態になった後、そのまま走り出した。
島崎
「はて?今の今まで私は何をしていたの?」
見送った茶房は、VIPトンネルに戻った。
「これで良い、変に覚えていても説明がつかんじゃろ」
玄武は、二匹の竜を追って飛んだ。
十兵衛は喪女に近づいて彼女の身体を抱きしめた。
喪女
「十兵衛さん、やっと取り返した身体なのに、霊気で覆われていて入れないよ」
十兵衛
「やはり黄竜を倒し、結界を解かねばならんな」
十兵衛は、黄竜の元へ走り出した。
椿
「青竜様、会いたかった」
「椿、もう放さない、これからはずっと一緒だ」
二人は再開した喜びにあふれていた。
ツン
「こんな事してる場合じゃ無いよね」
くう
「察してやれよ、やっと会えた恋人同士だwww」
二人だけの世界の側では戦が、行われていた。
>> 279
「黄竜、いざ参る!」
十兵衛と黄竜が衝突した。
青竜粛清隊改め青竜隊も忍者刀を抜き参加した。「鳴滝は、どうした!」
黄竜が叫んだがその声は届かない。
部下を連れて逃げ出した。
復讐の機会を狙って、姿を消した。
十兵衛の刀が光って黄竜の脇をかすめた。
「手応え無し」
黄竜が刀を振り下ろした
十兵衛はギリギリで交わし、肘で顔面を殴る。
上空では青竜が黄竜に首を噛まれ血を吸われて落下して来た。
玄武と入れ替わりに黄竜は玄武に巻きつき首を噛んだ。
鋭い牙で玄武の血を吸うと、身体が金色に変わっていった。
玄武も気を失って落下して来た。
黄竜
「わはは、4体の聖獣の力手に入れたぞ」
黄竜は、飛び上がって上空から降りて来た竜と合体した。
みるみるうちにドラゴンの身体に変化して、赤青白黒の竜が金色の身体から生えて来た。
その姿はまるで……。
くう
「キングギドラだな、ヤマタノオロチと言いたいがゴマタノギドラだな」
十兵衛
「こちらの戦力は減って向こうは力を付けたでござるか」
青竜、白竜
「こちらも力を一つしよう」
二人の宝玉が十兵衛の手のひらで四ツ巴の宝玉になった時、宝玉の光が玄武に吸収された。
一回り大きな身体に頑丈な竜の鱗で覆われた首と手足、白虎の牙と爪と俊敏性。
より精悍な顔つきになった玄武がそこにいた。
くう
「良し!行けガメラ対キングギドラだwww」
<(_ _)>
怪獣の話でごめんなさい。
- << 282 黄竜が居なくなった地上では、家来達が混乱状態で終始がつかなくなって十兵衛側が勝った。 「後は玄武に任せてみよう」 ギドラの放った雷撃が玄武の周りに砂埃を起こして辺り一面が見えなくなる。 玄武は砂埃の中からギドラの首を掴み取って背負い投げを食らわした。 倒れながらギドラの首が伸びて玄武の足に絡みついて引いた。 仰向けに倒れた玄武に、飛び上がり上から踏みつける。 「玄武、飛べ!」 十兵衛の声が届く前に動いていた。 足を収納し、ジェット噴射で上空に飛び出すと、ギドラも後に続いて飛び出した。 ギドラの電撃が玄武に絡みついて甲羅を滑るが、回転ジェットで交わして、ギドラに突進する。 体当たりされたギドラの飛行が乱れている。 すかさず玄武の火球が、ギドラを襲うと、ギリギリで交わして玄武に絡みついて二体は同時に落下して来た。 地上で対峙する二体、先に仕掛けたのは玄武!玄武の爪がギドラに食い込んで中から黄竜を引き出した。 ギドラの牙が玄武に噛みついて抵抗するが、玄武は静かに黄竜を下ろしてギドラの首を掴むと力を込める。 苦しむギドラの首の間に小さな亀裂が入った。 そのまま身体が音を立ててギドラの骨が軋む。 「玄武!もういい止めろ」 ギドラの上半身が避けた所で手を止めた。 玄武は勝ち誇った声で叫んだ後、光って4体の聖獣にそれぞれ戻った。 ギドラがゆっくりと倒れて動かなくなる。 十兵衛は黄竜から宝玉を奪うとギドラに当てて吸収した。 結界が消えて、地面から麒麟像が、姿を表すと宝玉を収めた。 黄竜 「このままで済ませるか~」 十兵衛に斬り掛かって来た。 「安らかに眠れよ、御免!」 黄竜の首が飛んで、血が噴水のように噴き出した。 少し歩いて、膝から崩れ落ちる黄竜。 「哀れな男よ、権力の罠に身を滅ぼしたか」 十兵衛は悲しみに満ちた目で見下ろした。 一斉に歓喜の声が上がる。 サムライワールドに平和が戻った。 喪女の身体に精気がみなぎり、息を吹き返した。 「十兵衛!」 喪女は十兵衛に抱きついてキスをした。 くう 「お安く無いね~www、と言うかクロ起きないし」 くう、ツン、渡部、しい、喪女の5人は、茶房に連れられ帰る事になった。
>> 280
「黄竜、いざ参る!」
十兵衛と黄竜が衝突した。
青竜粛清隊改め青竜隊も忍者刀を抜き参加した。「鳴滝は、どうした!」
黄竜が叫んだがその…
黄竜が居なくなった地上では、家来達が混乱状態で終始がつかなくなって十兵衛側が勝った。
「後は玄武に任せてみよう」
ギドラの放った雷撃が玄武の周りに砂埃を起こして辺り一面が見えなくなる。
玄武は砂埃の中からギドラの首を掴み取って背負い投げを食らわした。
倒れながらギドラの首が伸びて玄武の足に絡みついて引いた。
仰向けに倒れた玄武に、飛び上がり上から踏みつける。
「玄武、飛べ!」
十兵衛の声が届く前に動いていた。
足を収納し、ジェット噴射で上空に飛び出すと、ギドラも後に続いて飛び出した。
ギドラの電撃が玄武に絡みついて甲羅を滑るが、回転ジェットで交わして、ギドラに突進する。
体当たりされたギドラの飛行が乱れている。
すかさず玄武の火球が、ギドラを襲うと、ギリギリで交わして玄武に絡みついて二体は同時に落下して来た。
地上で対峙する二体、先に仕掛けたのは玄武!玄武の爪がギドラに食い込んで中から黄竜を引き出した。
ギドラの牙が玄武に噛みついて抵抗するが、玄武は静かに黄竜を下ろしてギドラの首を掴むと力を込める。
苦しむギドラの首の間に小さな亀裂が入った。
そのまま身体が音を立ててギドラの骨が軋む。
「玄武!もういい止めろ」
ギドラの上半身が避けた所で手を止めた。
玄武は勝ち誇った声で叫んだ後、光って4体の聖獣にそれぞれ戻った。
ギドラがゆっくりと倒れて動かなくなる。
十兵衛は黄竜から宝玉を奪うとギドラに当てて吸収した。
結界が消えて、地面から麒麟像が、姿を表すと宝玉を収めた。
黄竜
「このままで済ませるか~」
十兵衛に斬り掛かって来た。
「安らかに眠れよ、御免!」
黄竜の首が飛んで、血が噴水のように噴き出した。
少し歩いて、膝から崩れ落ちる黄竜。
「哀れな男よ、権力の罠に身を滅ぼしたか」
十兵衛は悲しみに満ちた目で見下ろした。
一斉に歓喜の声が上がる。
サムライワールドに平和が戻った。
喪女の身体に精気がみなぎり、息を吹き返した。
「十兵衛!」
喪女は十兵衛に抱きついてキスをした。
くう
「お安く無いね~www、と言うかクロ起きないし」
くう、ツン、渡部、しい、喪女の5人は、茶房に連れられ帰る事になった。
>> 282
「拙者には、まだ漂流した者を捜して帰す役目が残っているでござる、お別れでござるな」
十兵衛は、5人と別れ旅を続けて行く。
青竜
「椿、結婚しよう、私が三代目白竜だ、太郎丸これを」
青竜の宝玉を受け取った太郎丸は二代目を受け継いだ。
「兄じゃ、いつまでもおたっしゃで」
赤竜
「なんか良いやね~黒竜一緒に暮らしましょう」
黒竜
「それだけは、絶対に断る!」
太郎丸
「時々、皆さんで集まりましょう、全員の力でこの世界を立て直しましょう」
十兵衛
「楽しみでござるな、旅の空から応援するでござるよ」
十兵衛の旅は続きます。
黄竜会の残党が、復讐の機会を狙っているが、この後の話は、お任せします。
<(_ _)> 【完】
―――ブーンのお願い―――
体育館裏
ξ*゚⊿゚)ξ「こ、こんな場所に呼び出すなんてど、どうしたのよ」
(*^ω^)「ツ、ツンにお願いがあるんだお」
ξ//⊿/)ξ「しょ、しょうがないわね!あんたのお願いきき、聞いてあげるわ!」
(*^ω^)「本当かお!ツン!」
ξ//⊿/)ξ「わ、私も前からブーンのこt」
(*^ω^)「みんな~おKが出たお!」
ξ//⊿/)ξ「すk… ? 」
ξ;゚⊿゚)ξ「みんな?」
('A`)「よっしゃ!日時はどうする?」
(><)「今週の日曜がいいんです!」
(*゚Д゚)「緊張してきたぞゴルァ!」
(*^ω^)「おっおっおっwww何を着ていくか迷うおwww」
ξ;゚⊿゚)ξ「…どう言う事ブーン?」
( ^ω^)「お?何って、合コンの話だおwそれじゃあ女子のメンバーが決まったら連絡くれおwバイブーw」
('A`)b「よろしこ」
(><)「男子はこの四人なんです!よろしくなんです!」
(*゚Д゚)「可愛い娘を頼むぞゴルァ」
一人その場に立ち尽くすツン
ξ;゚⊿゚)ξ「……合……コン……?」
ξ#゚⊿゚)ξ「ふざけんじゃねー!」
ξ#゚⊿゚)ξ「告白かと思ってドキドキしてたら、合コンのセッティングかよ!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「…………」
ξ//⊿/)ξ「でもブーンと遊べるからいっか❤」
―――終わり―――
>> 292
【ドクオは諦め無いようです、番外編】
J('ー`)し
( )
||
「私のトラップを切り抜けてオムライスをゲットなさい」
("Α`)
「主、書いてくれ」
- << 296 J('ー`)し ( ) || 「ドクオ、もう起きなさい、朝ご飯出来ましたよかーちゃんちょっと出かけるよ、気を付けて出てきなさい」 ('Α`) 「行ってらっしゃい。ん?、あっかーちゃんのメールだ」 [ドクオへ、扉の前には様々なトラップを仕掛けた、無事キッチンにたどり着いてご飯を食べなさい] ドクオは余計な事はしないらしい。 「そのうちかーちゃん帰って来るだろう、またメールだ」 [追伸、夕方まで帰りません] (゚Д゚)……。 腹減った~~~! ドクオは決心しました。 「部屋を出てご飯食べる、キッチンにたどり着いてやる!」 ドクオの旅立ちです。
>> 293
【ドクオは諦め無いようです、番外編】
J('ー`)し
( )
||
「私のトラップを切り抜けてオムライスをゲットな…
J('ー`)し
( )
||
「ドクオ、もう起きなさい、朝ご飯出来ましたよかーちゃんちょっと出かけるよ、気を付けて出てきなさい」
('Α`)
「行ってらっしゃい。ん?、あっかーちゃんのメールだ」
[ドクオへ、扉の前には様々なトラップを仕掛けた、無事キッチンにたどり着いてご飯を食べなさい]
ドクオは余計な事はしないらしい。
「そのうちかーちゃん帰って来るだろう、またメールだ」
[追伸、夕方まで帰りません]
(゚Д゚)……。
腹減った~~~!
ドクオは決心しました。
「部屋を出てご飯食べる、キッチンにたどり着いてやる!」
ドクオの旅立ちです。
そろそろネタ書かないと
ヒドイ目にあうお
/⌒ヽ
/ ^ω^ヽ
_ノ ヽ ノ \_
`/ `/ ⌒Y⌒ Y ヽ
( (三ヽ人 / |
| ノ⌒\  ̄ ̄ヽ ノ
ヽ___>、___/
|( 王 ノ〈
/ミ`ー―彡ヽ
/ ヽ_/ |
| / ノノ
- << 304 お前の挑戦受けてたとう! ヽ 彡 _、_ミ / _ゝ丶 _ノ 丶 ノ \_ / `/ ⌒Y⌒ Y 丶 ( (三ヽ人 / | | ノ⌒\ ̄ ̄ヽ ノ 丶___ゝ、___/ |( 王 ノ〈 / 丶 / ヽ / (∪) | | / ノノ 『('A`)ドクオは諦めないようです』が終わったら次は、『(∪^ω^)ブーン達は犬のようです』を書くかも……まぁ今のところ諦めないが終わる見込みないけどねwww
>> 349
「君さ~覚えて無いの?」
「何の事?」
「ごきぶり!」
「嫌~!ごきぶり嫌い!」
「それで君が叫んでドアをノックしたら出てきて気絶したのよ」
「ご免なさい、ご迷惑おかけしました」
部屋を出て行こうとしたニート君を小夜子は引き止めた。
「今から朝ご飯用意するから一緒に食べない?」
小夜子は密かにお近づきを企んでいた。
「ご免なさい、これ以上迷惑はかけられません」
「たぶん、まだごきぶりいるよ」
「嫌~!」
- << 352 今度は小夜子に、抱きついてきた。 「ちょっと待って、まだそう言う事する時間じゃない」 「キャー、女の人に抱きついてる~」 すぐに離れて謝った。 「本当にもうご免なさい、僕虫が駄目なんです」 小夜子はこんな反応を見るとイタズラしたくなるようです。 輪ゴムを丸めて投げてよこした。 「嫌~!虫駄目~!」 右往左往する様子を見ながら笑いこけた。
>> 391
護送車には5人のスラム街の人間が乗っていた。
運転しているのはAIを搭載したアンドロイド警官だ。
採石場の真ん中に差し掛かった所で反町がスイッチを入れた。
護送車は自動的に安全策をこうじ行き止まりで停車した。
俺と反町は護送車に近づくとアンドロイドを相手に闘った。
しばらくして中の人間を救出するために、俺は鍵を燃やした。
救出作戦は成功した……はずだった。
護送車から出てきたのはアンドロイド兵士で大型の銃器を構えていた。
両手を挙げて従った。
「反町、短い付き合いだったな」
「赤羽、もったいつけないで早くこいつら燃やせよ」
二人で同時にうなずくと兵士の銃器を奪い暴れた。
今日はついて無かっただけさ、明日は頑張る。
眼鏡の奥で目を光らせ、パソコンのキーボードをカタカタ叩いていた黒金が声を上げた。
「ありましたよ、堂島さんは既に疑われています、彼の行動圏内のいたる所に監視カメラや盗聴機が仕掛けられてます」
赤羽、青山、反町がモニターに集まる。
「こりゃヤバイぜ、堂島のおっさんに知らせないとな」
赤羽の心配をよそに黒金が笑う。
「何がおかしい、黒金!」
「僕を誰だと思っているんですか」
「パソコンオタク」
「違~う!天才的ハッカーだ!」
「で?」
黒金は落ち着きを取り戻し答えた。
「モールス信号ですよ」
「はぁ?」
「この時代にモールス信号を理解出来るのは彼ぐらいですよ」
「成る程な、あえてアナログな方法か」
黒金の提案で堂島平蔵にモールス信号が送られた。
彼の部屋から見える電波棟を点滅させて。
青山流子は、堂島の秘書としてユートピアに入った。
「青山君、メインコンピューターの冷却槽からハッキングは可能だ、黒金から預かった装置を設置してくれ」
青山流子は冷却槽に潜水すると一気に底位置にあるボックスの蓋を外し装置を取り付けた。
中央センター前に堂島が到着すると赤羽が離れた場所で火を起こした。
アンドロイド兵士が駆け付けてセンター前はアンドロイド警官だけになった。
黒金のハッキングにより警報は切られていた。
黒金と反町は堂島を人質に取り、メインコンピューターへと進んでいく。
表向きは評議会のメンバーである堂島を守ってアンドロイド警官は手を出せずにいた。
メインコンピューターの前に人間そっくりの監視官がいた。
「ようこそ、堂島君もう芝居は必要ない」
「ラムセス!貴様一人なのか?」
不敵に笑うアンドロイドは答えた。
「私はラーでありホルスであり時には他の神官にもなるのだよ」
メインコンピューターのマザーがある限り、アンドロイドは無くならない。
やがて赤羽と青山も駆け付けた。
「ったく、人間と言うのは愚かですね、老人1人と若者4人で何をするつもりだったのですか」
兵士が次々と駆け付けてきた。
黒金がスイッチに手をかける。
「何故ハッキングして警報を切ったのか理解してないですね」
メインコンピューターの至るところから爆発音が聞こえる。
「警報切らないと近づく事も出来ないからね」
「き、貴様何を…」
ラムセスの動きがぎこちなくなり顔が歪む。
その頃ユートピアの至るところで市民とスラム街の人間が武器を取り、アンドロイドを相手に暴動を起こしていた。
「管理者のいない世界は滅びてしまうぞ……」
「人間には理性もあれば感情もある!それが人間の世界だ」
ラムセスが歪む顔で笑った。
「お前達も道ずれだ!」
メインコンピューターの自爆装置が作動した。
「君たちは逃げろ!私を置いて行け!」
「俺達はリベリオン反逆者だぜ」
「堂島平蔵にも逆らいますよ」
青山流子が堂島と水槽に飛び込んだ。
赤羽、反町、黒金は爆発と同時に外に跳んだ。
>> 409
と、そこには忘れ物を取りに戻って来た和尚の姿があった。
「和尚さま。私先ほど掃除をしてる最中に大切な花瓶を割ってしまいました。お詫びに和尚さまの言ってた壺の毒で自害しようとしましたが死ねないのです。どうしても死ねな…ウッ…!」
三休は息絶えた。
そう。壺の中には本当の毒が入っていたのだ。
『三休ぅぅぅー!』
和尚は泣いた。坊主1人守れなくて何が和尚なのかと…
悔し涙を流しながら和尚はビズリーチに電話した。なっ、7回目のベ、ルで受話器ぃを〜取おった君ぃぃ〜。呼び出し音を聞きながらなぜか宇多田ヒカルの歌が頭の中で再生されてしまう和尚だった。
完
次回「四休さんがやって来た」お楽しみに。
「あはは。皆さん橋を渡らなければいいのです!」
四休は不安そうに見つめる村人を横目に橋の真ん中に足を踏み入れた。
『そうか!橋を渡るな→端を渡るな。で橋の真ん中を歩きゃいいってことか!さすが寺の坊主さんだぜ!』
得意顔の四休は橋の真ん中を歩いた途端に橋は恐ろしい音を立てながら真っ二つに割れみるみる崩れ落ちた。
「そ…そんなバカな…」
その時橋から落ちて行く四休は〈この橋渡るべからず〉の看板の裏に小さく書かれた「福建省建設」の文字が見えた。
「くっそ!これ中国が作った橋だったのか…」
『四休ううう〜』
和尚は泣いた。グルコサミンを四休に頼んでしまった自分を責めた。さっきまで弱ってた年寄りがグルコサミンを飲んだ瞬間急に元気になるCMも責めた。
次は派遣ではなく正社員として頼もう。そう固く心に誓う和尚であった。
完
- << 449 -[五休]- ゴキュゴキュぷはー🍺😆✨ ビール旨え~ 連休明けの仕事後はビールが旨かった。
>> 437
桃太郎が目を覚ますとみんなすっかり熟睡中だった。
桃太郎は内陸部の山を目指すと一瞬でたどり着いた。
山の森林は適度に間伐しないと山が痛んでしまう。
放置された山から3本ほどの樹を引き抜き刀で揃えた。
小脇に抱え、鬼ヶ島に飛んで帰ると何人かが起きていて桃太郎に驚き警戒した。
「怪しい者では無いと言っただろう、お前達を殺すつもりならとっくにしてる」
「貴方様は神の御使いなのですか?」
「只の桃太郎さ、船の修理が終わるまで内陸部に行かなくて済むように米を買って来てやる」
そう言って1両小判を手にまた空に消えた。
帰りには干し魚と米を手に入れて帰ってきた。
朝になり桃太郎が小舟に乗ると小舟の中はインカ帝国の金貨が積まれていた。
「桃太郎さん、貴方様には本当に御世話になりました、お礼の気持ちです、どうか納めてください」
むげに断る訳にもいかず、桃太郎は都の人々に返して回った。
こうして桃太郎は鬼退治した英雄としていつの間にか有名人になりました。
スーパーマンの力を持ち、誰も殺す事無く平和な時間を過ごしました。
桃太郎は時々思った。
自分の存在理由について。
【完】
>> 444
その後いつ寝たかも分からずに、朝を迎えた。
「昨日は何だか変な夢をみたなあ」
たかしは鏡を覗いて目元を確認した。
目の下に隈が出来ていた。
(何で昨日電話に出なかったの)
たかしは突然聞こえた声に驚き後ろを振り向いたが誰も居なかった。
「何なんだよ~」
ホッとして鏡をもう一度見て驚いた。
鏡に映る部屋の角に女の子がいた。
ギャー!
後ろを振り向いたが誰も居ない。
鏡を見ると女の子が手を伸ばし足に触った。
触られた感触がある。
ゆっくりと後ろを振り向くと、女の子がいた。
何処をどう逃げてきたのか覚えていない。
喫茶店に入ってコーヒーを注文した。
足が気になって確認すると、ふくらはぎに手形が付いていた。
カタカタと震えながらコーヒーを口に運ぶ。
コーヒーの波紋が静かになると、女の子が映って目があった。
思わずコーヒーを吹いてしまった。
>> 452
五休が電車で女性の尻をサワワしてポリに捕まったので次に和尚が雇ったのがこの六休である。
六休はとてもオサレ坊主。勝手に寺の木魚をスワロフスキーでデコったり、勝手に供養する為の線香をバニラの香りのアロマ線香に変えたり、着てる袈裟をしまむらで買ったジーンズにinして履いたり、クロムハーツを首からぶら下げてキリストと間違えられるから和尚から外せと言われたりと六休もなかなかの問題児であった。
六休の本名は、なーおー・エロ・ジェプセン。異国から来た坊主である。
「アイ リーリーリーリーリーリーリーリーリーリーリリ六っきゅ…」
ウッ…
六休は歌ってる途中に舌を噛んだ。そして召された。
「六休うううう〜!」
和尚は泣いた。チャラチャラした洋楽好きのなーおー・エロ・ジェンプセンを雇ったのを悔いた。これから寺では外人と演歌以外は禁止にしよう。そう思う和尚であった。
完
あほ雑談掲示板のスレ一覧
おバカよ😜集まれ。あほ雑談。暇つぶし。
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6レス 148HIT おしゃべり好きさん -
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500レス 4822HIT ライデン
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