メリーさん

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2011/08/31 07:31(更新日時)

メリーさんの本名は中山唯。
高校二年生。
この世にやり残した事がある唯は、「メリーさん」という役職をしながら、滞在時間を稼ぐ日々…。
しかし、メリーさんは物腰が柔らかすぎて、誰も怖がってはくれない。
そんな中で出会った男の子と、トイレの花子さんの力を借りて自分を殺した犯人を探す。
そこで見えてきた真実とは……。





※コピぺ

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No.1641544 (スレ作成日時)

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No.401

「オレは日のある内は外に出れねぇ。
だが、こうしてオレが息子の大一番に出てこれたのは、あのお嬢さんが、滞在期間をすべてオレに譲歩してくれたからだ。」



なんだって……。



「あのお嬢さんは今日の0時で消える」



メリーさんの方を見ると安堵の表情をしている。

No.402

なんでそんな顔が出来るんだ。
自分が消えるっていうのに。
また、僕のせいで……。


「う、うわぁぁぁあ!!」
と、いきなり叫び声と共に起き上がった坂井が、鉄パイプを持って迫ってきた。

No.403

標的は親父。
だが親父は振り返ろうともしない。


振り返ろされる鉄パイプ。
親父はぎりぎりの所で交わす。

そしてそのまま、ぐるんと回り遠心力付きの回し蹴りが炸裂した。


腹部に蹴りを受け、ドアの所まですっ飛ぶ坂井。



「親子水入らずだ!黙ってろ!!」


と、言い放った。

No.404

「つ、強くなったな…親父」


「はっ!お前もな!」



がはははは!と笑い声が響く。


ガチャン!という音と共にドアの方を見ると、坂井がいなかった。

No.405

一気に辺りが暗くなってきた。
夕日が沈むと同時に、親父の体が透けていく。


「親父!?」


「ああ、オレにとって日の出のうちに出るのはタブーだ。
滞在期間を全て使っても間に合わないほどのな。
まぁそんな事はどうだっていい」


親父は、本当に自分の事はどうだっていいような口ぶりで続ける。

No.406

「逃げたアイツの事はオレに任せろ、知り合いに頼んである。
お前はあのお嬢さんの果たせなかった事を果たせ。お嬢さんは気付いてるはずだ」


メリーさんの方を見ると静かにうなずいた。


親父の体はどんどん見えなくなっていく。



「時間か…。いいか、絶対に女は泣かすなよ?」

No.407

何度も聞いたセリフを久々に聞いた。
僕は強くうなずく。


「それと、母さんによろしく言っといてくれ。
…じゃあな、元気で暮らせよ」


「親父も…元気で」



がはははは!と握手を交わしたところで夕日が沈み、
手からあのがっしりとした感触が、ゆっくりと消えていった。


残ったのは、黒の大きな傘。

No.408

袖で目を擦り、それを拾い上げた。


「行こう!メリーさん」

No.409

ーーーーーーーーーーーーーー


はぁはぁと荒い息遣いが、暗い校舎に響く。


俺は幽霊なんて、今まで信じていなかった。
でも、さっきから見えるあれは何だ?
青白い顔の、暴走族のような服装の男達。
腕がなかったり、足がなかったりと、
生きてる人間には有り得ないほどの致命傷。

No.410

そいつらが行く手を遮り、後ろから追いかけてくる。

階段を上がり、上がり、上がり。
逃げても逃げても追いかけてくる。


はぁはぁと、どんどん呼吸が乱れ、何度も何度もつまづいては起き上がり。


必死で逃げた。


怖い。外へ出たい。


今度は後ろだけでなく、前からも見えた。

No.411

なんとかやり過ごそうととっさに横の扉へと入る。

息を整えようと深呼吸をする。
と、タバコの匂いがした。

顔を上げるとそこには、
バケツを裏返しにして座っている、ポニーテールの女の子。

No.412

その子がタバコを口にくわえ、紫煙を吹かしていた。


「な、なんでこんな所に小学生が…?」


するとその小学生の顔つきが変わり、
突然ジャンプし、さらに窓の枠の突起に足をかけ、より高く。そのまま空中で一回転した。


重力と遠心力のついた強力な踵落としが、坂井の延髄に決まった。


そのままトイレの床に倒れる坂井。

No.413

そしてそのポニーテールの小学生は言い放つ。




「私しゃ20だ!」

No.414

ーーーーーーーーーーーーーー


親父の言葉を信じ、後は任せ、
メリーさんと共に学校を出る。


どこへ行くのかと聞いたところ、事故現場らしい。


もうすぐメリーさんとはお別れ。
そう思っただけで胸が苦しくなった。



「あ、あの!いや…何でもないです…」


と、メリーさんが言ってきた。

No.415

「何?気になるけど」


「いや、大した事じゃないんですけど…」



もじもじと下を向くメリーさん。



「あの!手…繋いでもいいですか?」


僕は何も言わず、メリーさんの手を握った。

No.416

「手、小さいね」


「手、大きいですね」


そんな事を言いながら、歩いていった。


空を見上げればすっかり夜。
星が輝いていた。



僕達は手を繋いだまま、事故現場へと来た。

No.417

そして、メリーさんが倒れていた河原へと降りる。

川が流れる音以外、静かだった。
メリーさんが言った。



「私、嘘ついてました。
本当は昨日の朝には、記憶は全部、戻ってたんです。
でも、あなたと一緒に居たかったから……」

No.418

メリーさん曰わく、あの三箇所は、デートで行きたかった場所なのだと言う。


僕は何も言わない。
メリーさんは続ける。




「一ヶ月前の事故の日。
雨が降っていて、私は傘がなく、バス停で雨が止むのを待っていました。
そんな時に、私に傘を貸してくれた男の子がいたんです」


それって、まさか…

No.419

「その人の事は知ってました。
たまにバスで一緒になる時があったので。
それに…かっこいいなぁと思って」


えへへっと照れくさそうに言うメリーさん。



「その人が傘を貸してくれて…もしかして私に気があるのかな~なんて、思い上がっちゃって。
でもこの一週間、一緒にいて気付いたんですけど、
その人にとって、傘を貸すのが当たり前だったんですね」

No.420

僕が中山 唯の制服姿を知っていたのは
一度、見た事があるから
話した事があるから……

その先は。



「そんな事知らずに、私は好きな人に傘を貸してもらって、嬉しかったんです。
そして、傘を返す時に思いきって、告白してみようと思ってました。
その時に事故で…」




僕が…傘を貸さなければ
中山 唯は生きていたかもしれない。

No.421

僕が殺したも同然だ……

「ごめん、謝って済む問題じゃないけど…」


「やめて下さい!そういう意味で言ったんじゃないんですから!」


と本気で怒っている。
メリーさんは歩き出す。

No.422

向かった先は、橋の下。
不法投棄やゴミが錯乱する場所。


確かこの辺に、と言ってメリーさんが何かを探している。

そして見覚えのある柄のボロボロになった傘を見つけ出した。

青色のチェック模様の傘。

No.423

「あの人が私を河原に落とした後、傘をここに隠していったんです。
それを見ていた私は、そればっかりが心残りで……」



そして、メリーさんはこの世に残った理由。
メリーさんとなった理由を言った。



「私はあなたに傘を返す為に
ここに残りました」




そう言って傘を、僕に手渡そうとするメリーさん。
これを受け取ってしまったら、メリーさんとは。

No.424

この一週間の出来事が甦るように、頭の中で再生されていく。



礼儀正しい電話で

初めて僕の家に来た時はびしょ濡れで

バスタオルと紅茶を出してあげた。

ベットの下を覗いていた事もあった。

母親とも再会する事が出来た。

ちょっといじめるとすぐ拗ねて。

No.425

甘い物が大好きで、
僕の作った料理をおいしいと言って、食べてくれた。

夕日が似合うメリーさん。


そして、僕の大好きなメリーさん。




僕は…傘を受け取った…

No.426

瞬間、メリーさんの体が透けていく。


「人生で一番、楽しい一週間でした。
その中でも。
あの日、一緒に見た夕焼けが一番好きです。
絶対に忘れません。
ホタルの約束、守れなくてごめんなさい。
そして…あなたの事が大好きです!」



僕は涙をこらえ、最後になるであろうメリーさんの言葉へ、返事を返す。

No.427

「僕もあの日の事を絶対に忘れない。
メリーさんの事が、大好きだよ!」



メリーさんが満面の笑みを見せる。
その目には涙が溜まっているけれど、
嬉し泣きは笑顔なんだ。



そして、最後に、深々とお辞儀をして、メリーさんは消えていった………

No.428

川の流れる音だけが静かに聞こえる。
僕はその場でしばらく泣いていた。


なんとかメリーさんには涙を見せずに済んだ。
と、視界に光が横切った。

No.429

薄い緑色の発光体。


ふわふわと飛んでは、優しい光を放つ。


今の時期では珍しい。
ホタル。



「なんだ、約束…守ってくれたじゃん」

No.430





週が明け、学校が始まる。
いつものようにバスへと乗り込む。
浩平の元へ行く。


「おはよう」



「やぁ。その腕はどうした?」



「ちょっと転んだ」



結局、僕の右腕にはヒビが入っていた。

No.431

石膏で固められた僕の腕。


「それはそうと、坂井教諭が逮捕、と言っても自首したらしいが」



さすがの僕も、そのニュースだけは見ていた。



すべて自白し、賄賂を受け取った警察官も芋ズルのように、逮捕されていった。
坂井は精神が不安定で近々、精神病院へ移されるとか。



浩平には色々と世話になった。
少しだけ話すとしよう。

No.432

あの日からトイレへ行っても、花子さんと出会う事はなくなってしまった。


初めの頃は、成仏してしまったのかと思ったが、
浩平が最近、よくタバコが減ると言っていたので、おそらく健在なのだろう。



僕はトイレに出向き、裏返しのバケツに
ありがとうと、誰となく感謝の言葉を口にした。

No.433

僕の携帯のメモリーには、今でもメリーさんの電話番号が入っている。


ある日、突然。
「すみません、今からお伺いしてもいいですか?」
なんてかかってきそうな気がする。

No.434

そして家の玄関の傘立てには、青と黒のボロボロの傘が、ちゃんと今でも置いてある。

これがあの一週間の証拠なのだから。

僕は生涯、あの一週間を決して忘れる事はないだろう。

メリーさんと過ごした日々。

あの夕焼けを、僕は決して忘れない。





完。

No.435


全部一気に読ませていただきました☺🎵

文章表現がとても分かり易くて、引き込まれてしまいました✨

今まで小説読んでも、感想なんて書くことなかったのに感動を伝えたくて💦(笑)

とにかくステキでした❤

読ませていただいて、
ありがとうございました🎵

新作待っています✨

No.436

>> 435 横レスすみません💦

これはコピペなので、主さんの作品ではないですよ😅


🌱主さん🌱
素敵な作品を見つけてくれてありがとうございました😄
また何か面白い物見つけたらよろしくお願いします😆

No.437

とってもよかったです😃
どんどん引き込まれて、毎日携帯を離せなくなってしまいました。



また素敵なお話を聞かせてください☺

No.438

以前モバで読みました。

コピペされてて吃驚😥

No.439

コピペでも良いよ。
ありがとうございます。

No.440

コピペでしたか😃 とても文節の区切り方が上手で いつもワクワクしながら見てました☺

また 面白い話探してきて下さいね🎵

No.441

コピペって
著作権に反するんじゃないですか?
許可とってなかったら
犯罪ですよね(´・ω・`)

No.442

>> 441 営利目的じゃなければ
大丈夫じゃないかな?
σ(^_^;)?

No.443

あれー?
営利目的以外ならokでしたか?

作者の許可と
作者の名前などが
記載されてなければ
アウトだったきがしますけど…

No.444

>> 443 本人の許可は礼儀として必要ですね。
主さんに悪気は無いと思いますよ。コピペとして紹介してますので。
主さん、不注意なら、これから気を付けてくださいね。
本人の許可有りで、これからも投稿お願いします。

No.445

楽しかったです(´∀`)最後は、ウルウルきちゃいました(´;ω;`)とても、優しい気持ちになりました、ありがとう(*^ー^)ノ♪

No.446

いろんなまとめサイトに載ってるけどね。

でも、コピペだから、タイトル変えたりするのはマズイと言うか、失礼じゃない??
ニアミスかも知れんが。


つか、これの作者さんはまとめサイトからの転載禁止の要望出してるけど良いのかな??


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