冷蔵庫
19時
「ただいまぁ」
………
まだ帰って来てないのか…
うちの玄関は朝から電気がつけっぱなし
返事のないリビングは真っ暗
エアコンのスイッチを入れながらテレビをつける
ピッピピピッ…
『ママ職場』
プルルルルッ…プルルルルッ…
『もしもし…いつもお世話になってます松下の娘ですが…はい…お願いします』
…お腹空いた
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『もしもし?ママ?』
『おかえり。ごめんねぇまだ帰れそうにないの。ピザでもとってよ。お金はいつもの所にあるから…あぁ~そうだ!今日、お兄ちゃんが来るからね』
『そうなんだ…って言うかさぁまたピザ?』
『あなたもお兄ちゃんも好きじゃないピザ』
『…好きっていっても今月何回目!?』
『じゃぁ、あなたが自分で作ってよ』
『それは普通、ママの仕事でしょ?』
『自分が出来ないなら文句は言わない!仕方ないでしょう?…ママの子供なんだから』
世の中…
『仕方がない』事で溢れてる
今日の気分は…
『豚汁』だった
冷蔵庫を開け一番上の段の奥から『マーガリン』を取る
マーガリンの空の容器を開けると…『お金』
『冷蔵庫は家庭の金庫』
誰だったか…偉い料理人が言ってたっけ
うちは
その通り『金庫』だけど
プルルッ…プルルッ…
『兄貴』…
『もしも~し』
『あい、俺。もう飯食った?』
『まだ。ママねまだ仕事から帰ってないよ。ピザ頼んでだってさ』
『…ピザか…』
『私ね豚汁食べたいんだ、今日は』
『何で豚汁?…冷蔵庫何が入ってる?』
『ちょっと待ってね』
ガラッッ…
『えっとねぇ…人参、白菜、葱…大根…あとピーマン』
『…豚汁にピーマンはないよな。肉は?』
ガラッ…
『…冷凍庫に鶏肉があるよ』
『…分かった。あい、米くらい研げるだろ?ご飯だけ炊いといてよ』
『了解』
プッッ…
冷たい水で米研ぎ…
辛いなぁ…
どうせ炊くんだから…
『お湯』で研いでも一緒だよね
…う~ん…何でだろ
なんか…『米粒』が割れてるような…
気のせいだよね
水加減…は…よし!
ピッ…
ピロピロピロリ~
後は兄貴の帰りと『豚汁』を待つのみ
真っ暗になったベランダに目をやる
あぁ…
ガラッガラッ…
冷たく湿気ってしまった洗濯物を取り込み、エアコンの風が当たる場所に移動させる
風に微かに揺れる
『女物』の洗濯物
うちには友達が
『別々に洗ってるよ』って言う
『パパ』の洗濯物がありません
ピンポ~ン…
「開いてますよぉ」
寒い玄関に行くのは面倒なのでリビングから叫ぶ
って言うか…自分の家なんだからそのまま入ってくれば!?
「あい、兄ちゃんいつも言ってるよな?」
「はいはい、鍵でしょ?たまたま忘れてただけ」
片手に大きめのスポーツバッグ
もう一方にはスーパーの袋
「今日は寒いな。やっぱり…豚汁だな」
「でしょう?」
「でしょう?って…それくらい自分で作れよ」
「人間…向き不向き、適材適所があるのよ」
「意味が分からない…お前の適材適所って何だよ…」
さぁ…?
ブツブツと小言を言いながらも直ぐにキッチンに入る兄貴
「もうご飯のスイッチ入れたのか!?」
えっ?
ダメでしたか…?
…お腹空いた…
死にそう…
兄貴が言うには
お米を研いで少し時間を置いてから『炊いて』欲しかったらしい…
炊飯器はもう直ぐ
『炊けました!』
の音楽が鳴る
「はっきり、何分経ったら炊いてって言わないからだよ」
「…お前…本気で言ってるのそれ…」
それが…何か?
軽く溜め息をつきながらもしっかり手を動かす兄貴
トントントントンッ…
ジャッ…ジャー
まな板を叩く包丁
鍋に入る材料の音
これが『家庭』の音だ
ピロピロピロリ~
ご飯が炊けましたぁ
しゃもじを濡らし
炊飯器を開ける
まだ暖まりきっていない部屋に勢い良く白い湯気が立つ
…ちょっと水が多すぎたかな
ご飯を混ぜながら思う
はいはい
蓋を閉めて蒸らしてみましょう
振り返えると冷蔵庫を開け兄貴が何やらブツブツ言ってる
でも何も心配いらない
今までも兄貴は充分に私のお腹を満たしてくれていた
「あい、もう少し時間がかかるから先に風呂入れば?」
「えぇ~っ、これ以上お腹を空かせたくない」
「…」
トントントントンッ…
キュッキュッ…ジャッー…
カウンターキッチンを自由自在に操る兄貴
「良いお嫁さんになれそうだよね…兄貴って」
「それって変だろ…」
「うん、残念だね」
うちには『当たり前』じゃない事がたくさんある
『パパ』の席がない分テーブルは広々使えるし
洗濯物を別にする必要はないし
トイレにいつも消臭剤を振る事もない
あぁ…あと『彼氏』の事を口煩く言われる事も…
その変わり
『家族』の役割が微妙にズレている
『パパ』のような
『ママ』
『ママ』のような
『兄貴』
『一人っ子』のような振る舞いの
私
「ただいまっ」
「良いタイミングで帰って来たな」
兄貴が出来上がった料理を次々とテーブルに運ぶ
「お兄ちゃんお帰り、あい、ただいま」
「ママお帰り」
「母さん、お疲れ様」
「あら、あなた達ピザ頼まなかったの?」
手にぶら下げた袋にはビール
「あいがさ、豚汁食べたいって言い出して」
「ありがとねお兄ちゃん…あい…少しはお兄ちゃんを見習ってよ」
「はいはい、お腹が空いて死にそうだから早く食べよ。ママ、早く手を洗って来てよ」
久し振りに揃ったこれが私の…『当たり前』の家族
「わぁ~、美味しそう」
「いただきまぁす」
「…召し上がれ…」
『松下家の晩御飯』
豚汁
長芋鉄板焼
ピーマンと人参の塩昆布和え
私が炊いたご飯
「ん~っ、チーズと韓国海苔が入ったこの長芋鉄板…ビールに合うわぁ」
「豚汁の…さりげないおろし生姜が効いてますねぇ」
「…ありがとう」
うちは少しズレてるけど
絶妙なバランスとタイミングで成り立っている
「あい…このご飯何か変だぞ」
「そう?」
確かに…ちょっとベタベタ…お米が立って…ない
「お前…まさかとは思うけど…お湯で洗わなかったか?」
「…ダメだった?」
「ダメだろ…」
…やっぱり
兄貴がお嫁さんになったら
口煩さそうっ
ピロピロ…ピロピロ…
ソファーの上に投げ出した携帯が鳴る
『理人』……
【明日、バイトが終わったらカラオケ行かない?】
【ごめん無理。あい】
送信…
ピロピロ…ピロピロ…
【えぇ~っ何か用事?たまには遊んでよ】
【用事はないけど忙しいから。カナでも誘ったら?あい】
送信…
「…あい、飯食ってる時は携帯は…」
「はい、はい、もう終わった」
…ほらね
返事が来ない
また携帯をソファーに投げる
「なぁに?彼氏なの?」
「彼氏じゃないよ、ただのバイト先の先輩」
『ただの』に降格した
『元カレ』
プルルッ…プルルッ…
兄貴がポケットから携帯を出す
「ちょっとごめん…もしもし?…うん…」
話ながら隣の部屋に消えて行った
「誰からだろう?」
ママはニヤニヤしている
「…あの話し方…女とみた」
兄貴に彼女がいるのかは…知らない
まぁ…見た目は悪くないし、がっついてないし優しいし…何より料理が上手いっっ…
でも…何故か今まで 『彼女』ってひとは見たことがない
見る機会がなかった…って言った方が良いかな
兄貴と私は名字が違います
それはママと『パパ』の都合
ママが言うには
『仕方がない事だった』
そうです
ブーッ…ブーッ…ブーッ…
「ママ、携帯鳴ってる」
「ホント!?」
慌てて鞄をひっくり返すママ
「もしもし、松下ですお疲れ様…はい…はい…ご家族と連絡は取れましたか?」
真剣な顔をしながら玄関の方に歩いていくママ…
ママの携帯は常に
『オンコール』
休みであろうと
ビールを呑んでくつろいでいようと
久し振りに『家族』が揃っていようと…
私のママは
『コール』が鳴ると
『松下 律子看護師長』
になります
「あい、ごめんね」
「はい、はい、いってらっしゃい…でも少し顔が赤いよ」
冷蔵庫を開けミネラルウォーターをイッキ飲みするママは今から
『看護師長』
に変わる
バタバタとひっくり返した鞄の中身を入れ直しコートを羽織る
「お兄ちゃんにもごめんって言っておいて。先に寝ててね。火の元と…」
「戸締りね」
「いってきます」
バタバタバタバタッ…
カチャッ…
………
さっきまで『家族』が揃ってた我が家
テレビの音…
こんなに大きくしてたのか
…豚汁
おかわりあるかな
鍋に少し残っていた豚汁を温めなおす
パタッ…
あったあった生姜
「あれ…母さんは?」
「呼び出しがあって行ったよ」
「そっか」
「ねぇ兄貴、今の電話ってもしかして彼女?」
「元彼女」
「…失礼しました」
もう直ぐクリスマスだって言うのに
私も兄貴も寂しいもんだ…
「ところでいつまで居るの?」
「正月はバイトがあるから…一週間くらいかな」
一週間!
まともな食事にありつけるっ
「そうだ、あい…はいこれ」
「何?」
兄貴から手渡された緑の小さな箱を開ける
「…何これ?」
「ナースウォッチ。春から頑張れよ」
白い文字盤にクローバーが描かれた不思議な時計
「胸のポケットやサロンのポケットにはめるんだ」
へぇ…
私は春から天使の卵になります
朝起きると
ひとりだった…
朝って言っても10時だけど
いつものように冷蔵庫に張ってあるホワイトボードを見る
『おはよう、いってきます。今日は早く帰れると思います。晩御飯はお兄ちゃんと相談してね。頑張ってあいが作るように!お金はいつものところです ママ』
『出掛けます バイトが終わったら電話して 兄』
「了解で~す…ご飯は作らないけど」
独り言を言いながら
コーンスープをいれる
友達の多くは大学受験の真っ只中
地元の看護学校に行く私は、秋の終わりには進路が決定していた
ママと同じ道を選ぶのは…最初は嫌だった
『母親が看護師だから』って思われたくなかったし
『大学生』になる事に憧れもあったし
何より…
『普通』のお嫁さん…『普通』のお母さんになりたかった
「お疲れ様で~す」
家から自転車で10分…ちょうど学校と家の中間地点にある大型スーパーでアルバイトをしてる私
「お疲れ様。あいちゃん今日も宜しくねぇ」
ニタニタするこのひとは『名ばかり店長』
『ヅラてん』って…惣菜担当のパートさんは言ってる
『ヅラの上からでもスキャン出来るかしら?』
『バーコードでも残ってれば出来るんじゃない?』
レジ担当のおばちゃんが言ってるのを聞いた事も…ある…
女を敵にまわすと
大変な事になるのだ
「あいちゃん、頑張ってさぁ3月いっぱい来てよ」
「すみません、色々と準備がありまして。2月いっぱいで…」
ニタニタ近づいてくる『店長』の脇をすり抜け表に出る
『店長』は…
私の『パパ』くらいの年齢だと思う
『セクハラ』
『パワハラ』
『モラハラ』
…見事な三拍子…
あんな『パパ』なら
いりません
せっせと品出しをし
レジが混んでればレジに入り
人手が足りなければ
惣菜の陳列までやる
高1から続けてるこのバイト…勿論…お小遣いの為
特に好きではないけど…『時間潰し』にはちょうど良い
「あいちゃん、良かったらこれ持って帰る?」
惣菜部のおばちゃんが時々こうやって『余り物』をくれる事もある
「今日は大丈夫です。ありがとうございます」
「お母さん、帰り早いの?」
「兄が来てるんで」
暫くご飯には
困りません
『もしもし?あい。バイト終わったよ』
『店の前に来てるからさ、夕飯の買い物して帰ろうか』
『了解。今から行く』
電話を切り店の正面にまわる
………
自動ドア横に貼ってある売り出しの広告を食い入るように見てる兄貴
「奥さん、今日は何がお買得ですか?」
「おぉ…びっくりした」
「そんな物見なくたって私が中で教えてあげる」
「…それがあてにならないから見てるんだろ…」
まぁ失礼しちゃう
兄貴と二人で店内に入る
「おっ、大根葉が安い」
「もっとオシャレな野菜にしてよ…パプリカとか…ベビーリーフとか」
「…オシャレな野菜って…」
「今日は何にするの?」
「魚かな」
魚かぁ…
「お疲れ様」
後ろから声をかけられ振り返える
理人だった
ベーカリー担当の理人は殆ど店内には出て来ない
「お疲れ様です」
普通に挨拶をする
理人は大学2年
『大学生』って…それだけで無条件に『大人』に見えた
実際は…
大して『大人』ではなく
ちょっと私と喧嘩してる間に…同じバイトのカナに言い寄った
だから
『バイバイ』
「あれ…誰?」
少し離れたところで 『魚』を見てる兄貴に目をやる理人
「誰でも良いでしょ?」
「あい~」
タイミング良く兄貴に呼ばれる
「はぁい、…じゃぁね理人」
「誰?」
「バイトの先輩」
「ふ~ん、挨拶くらいしなきゃいけなかったなぁ」
…しなくて良いよ
理人はきっと『彼氏』だと勘違いしてくれた筈ですから
「鰯が安いから煮付けにしようか?」
「鰯…嫌だ」
「嫌いだったっけ?」
「うん。ママも食べないよ」
「そうかぁ…じゃぁ、こっちにするか」
兄貴は鰤の切り身を手にした
私は…
『鰯の煮付け』
が食べられません
それは『パパ』を思い出すから…
正確に言うと
私にとって思い出す事が少ない筈の『パパ』を思い出すから…
きっと…
ママもそれは一緒だと
思います
『松下家の晩御飯』
鰤の照り焼き春菊添え
白菜と韓国海苔ベビーチーズの和え物
大根葉ご飯
根菜の味噌
「いただきまぁす」
「これ…あいが作った…筈はないか…」
「買い物は一緒にしたよ」
「お兄ちゃん、ありがとう」
「どういたしまして…ほら温かいうちに食べよ」
松下家は
お陰様で暖かい
今日もご馳走様
「おい、松下」
担任から声をかけられる
「何ですか?」
「お前どうせ暇だろ?卒業文集の係、手伝ってやってくれよ」
「えぇ~っ」
「えぇ~じゃない。頼むぞ」
まぁね、『進路』が決まってる私は
『大学進学組』からするとかなり『暇』なんだけど…
『松下、やっぱり大学はいかないのか?』
『はい、お金がかかるし…私の成績じゃ奨学金も微妙なところでしょ?』
『…で…どうする?』
『看護学校に行きます』
『そうかぁ…まぁ手に職つけて資格があれば…仮にお前が子供を抱えて離婚してもとりあえず食っていけるからな』
『そうですね』
…このひとは
うちの事情を知ってて言ってるのかしら…
高2の秋
この担任の有難いアドバイスのもと
私はママと同じ道を選んだ
小学校1年
学校が終わり私が真っ先に向かうのは『病院』だった
今のように
『学童保育』や
『児童クラブ』
なんかがまだ普及してない頃
ランドセルをしょって病院の正面玄関から入ると受付のお姉さんに手招きされる
『あいちゃん給湯室の冷蔵庫にケーキが入ってるよ』
『ありがと』
受付横のドアから我が物顔で入り給湯室の冷蔵庫に直行する
『患者さん』からの頂き物が小さな私のおやつだった
『小川 あいちゃん。食べる前に何をするんだったかな?』
いつも『院長先生』にこうやって言われてたっけ…
『手を洗いまぁす』
手を洗うとアルコールで消毒
『食べていい?』
『どうぞ』
3歳上の兄貴は『男の子』だから…と言う理由で、放課後は友達と遊びに行くのを許されていた
ママは看護師
『パパ』は医療機器を扱うプロパー
『半職場結婚』
ママの職場のひと達は
そんな共働きの二人の事情を理解してくれて、みんなで小さな私を育ててくれた
『婦長さん、ママは?』
『ママは今、大事なお仕事をしてるから詰所で宿題してなさいね』
『はぁい』
詰所に行くと若い看護師さん達が迎えてくれる
宿題も手伝ってくれた
ぐちゃぐちゃになった髪を結い直してくれたり
お絵描きや折り紙をして遊んでくれた
小さな田舎まちの病院
私のもうひとつの
『家』
小学1年の冬『小川家』に転機が訪れる…
『パパ』が隣の県の大きな市へ転勤になる事が決まった
新しい支店
転校するのかなぁ…
嫌だなぁ…
ママと『パパ』の話を盗み聞きしながら思った
でも…何故か私が転校する事はなく
『小川家』から
『パパ』だけが居なくなった
ママと『パパ』が出した結論は
『単身赴任』
車で3時間弱
『休みは帰って来れるからね』
そう言いながら笑った『パパ』の口元が忘れられない
それから直ぐだ
いつものように詰所で遊ぶ私の耳に入った大人達の会話
『小川さんのところ単身赴任なんだって』
『そうなんだ。婦長が彼女を主任に推したばっかりだったもんねぇ』
『でもさぁ、主任の代わりはいても奥さんの代わりは居ないでしょ?私だったらついて行くけど…』
『小川さんにとっては仕事の方が大事って事でしょ』
その時は意味がよく解らなかったけど…
あまり良くない事を話しているのだけは…解った
『ママはパパよりお仕事が大事なの?』
返ってくる言葉を想像すると…怖くて…一度も聴けなかった
「ただいまぁ」
バタバタバタバタッ…
「おかえり。手洗ってうがいして」
「はぁい…」
「面倒くさそうな顔するなよ。風邪ひく方が面倒だろ?」
「はい、はい」
洗面所に行き言われた通り手を洗い
うがいをする
鏡に映る自分と
目が合う
私の口元にある
小さなほくろ
きっと…
『パパ』
と同じだ
ジャッーッ…
パチパチパチパチッ…
挽き肉と玉葱を炒めながらオシャレな野菜…
赤や黄色のパプリカを切る兄貴
「冷蔵庫からレーズン出してお湯に浸けて」
「はぁい」
兄貴は鮮やかな手つきでフライパンの中にカレーパウダーを振っていく
「ねぇ兄貴…何でそんなに料理が出来るの?」
「…何であいは出来ないの?」
「私だってやれば出来るよ。やらないだけで」
「何でやらないんだよ」
「だってまだ私の仕事じゃないもん」
「意味が解らん…」
だってそれはママの仕事だもん…
『松下家の晩御飯』
パプリカとレーズンの鮮やかドライカレー
大根とコーンのマヨサラダ
玉葱と人参のコンソメスープ
「お兄ちゃん、大学はどう?」
「思ってたよりハードだなぁ…やるしかないんだけどさ」
「大勢の女の中に男2人ってツラいね兄貴」
「仕方がないよな…そう言う世界だから」
「まっ、自分で決めた事なんだから頑張りなさい」
「うん」
そうそう!
うちの兄貴は『准看』をとったあと今年の春から
『看護大学』の学生になりました
ホント頑張るわ…このひと
…あぁ~
お腹いっぱい
満足…満足
『ママ、今日はパパが帰って来るんだよね』
『そうよ~、帰りに夕飯のお買い物に行こうね』
『うんっ』
プルルルルッ…プルルルルッ…
『はい小川です…はい、はい…子供達も楽しみにしてたんですよ?……分かりました』
『…お兄ちゃん、あい…パパねぇ今日は帰れなくなったんだって…ごめんね…』
『えぇ~ずぅっとパパと会ってないよ?』
『…うん…ママもずっと会ってないよ…』
ザッッ…
ジャッー…
ママ…?
どうしてお魚捨てちゃうの?
『パパが大好きな鰯の煮付けにしようね 』
って…あいと一緒にお買い物したのに
ねぇ…ママ?
どうして…捨てるの?
……ぃ…
ぁ……ぃ……
「あいっ!?」
ガバッ…
……夢か
「…なんかうなされてたけど…大丈夫か?」
「…あぁ…うん」
「こんなところで寝ると風邪ひくから」
「ありがと…部屋で寝るね」
兄貴が来るととても嬉しい
家が賑やかになるし
ご飯は美味しいし
安心する…
安心するのと引き換えに
気持ちが弛む…
弛むと見てしまう
この『夢』
「ゴホツ…ゴホゴホッ…」
「あいちゃ~ん、風邪ひいてるんじゃないの?」
外で段ボールを潰していた私のところに店長がやって来た
「大丈夫です…すみません」
「…ちょっと顔が赤いよ?熱があるんじゃ…」
店長の毛むくじゃらの手が私のおでこに近づいて来た
「平気ですっ、ホントに!熱なんてないですからっ」
やんっ!
触らないでっっ
サッとその手を避け潰し終わった段ボールをまとめる
「ゴホゴホゴホツ…」
「あいちゃん…今日はもう帰って良いよ。何なら送って行こうかぁ?」
「ホントに大丈夫ですから」
送ってくれなくて良いですからっ
急ぎ足で店内に戻る
クリスマスソングが流れる中…
ベーカリーコーナーで仲良く話す理人とカナを見つける
…あの二人…
早く付き合っちゃえば良いのに
…ダルい…
…やっと…
終わった…帰ろう
さぁ…帰ろう
携帯を開くとママからのメール
『帰りにティッシュを買って来てください』
……ここのは高いからなぁ…
薬局に寄るか…風邪薬も買って帰ろぉ
マフラーをぐるぐると首に巻きマスクをする
「ゴホゴホゴホツゴホツ」
寒い寒いさむ~い
自転車をやっとこぎ…今月始めにオープンしたばかりの
『大手ドラッグストア』
に寄る
明々とした電気とやたら賑やかな音楽
今の私には正直
辛いだけの『明るさ』
5箱組のティッシュを持ちレジに急ぐ
「いらっしゃいませ」
「ゴホゴホ…風邪薬…ください」
「どのような症状ですか?」
見て解らないっ!?
『咳』よ『熱』よっ
「とにかく一番効く薬で良いですから…ゴホツ…」
…早くしてください
暫く私をじっと見る男性店員
「早くしてもらえますかっ?」
「かしこまりました」
スッとカウンターに赤い箱の風邪薬が置かれた
「漢方薬が主な成分です。眠気もあまりきませんし…」
「それで…ゴホツ…良いですから…ゴホゴホ」
他に何か言いたそうだったが店員の言葉を遮った
早く帰りたい
「1854円になります」
「…」
レジにちょうどのお金を置き商品を受け取る
「お客様…レシートは…」
返事をしないまま店を出た
さっきより風が強く吹いてる
…息苦しい
『松下家の晩御飯』
シャケのホイル焼き
チンゲン菜とベーコンのオイスター炒め
カブと白菜のトマトスープ
ご飯
「あい、飯食ってから薬飲んだ方が良いぞ」
「ゴホゴホ…食欲ない…」
「明日、ママと一緒に家を出て診てもらおう?」
「大丈夫…薬飲んで寝る」
「そんなになるまでどうしてバイトしてたのっ」
「…ママがっゴホゴホ…ティッシュなんか頼むから…ゴホツ…帰りが遅くなったんじゃん…ゴホゴホゴホツ」
「あい…もう寝ろよ」
「うるさいなぁ……ゴホツ…さっきから寝るって言ってるでしょっ」
バタバタバタバタ…
バタンッッ…
…辛い時に優しくされると腹がたつのは
何でだろ……
「あい、おはよう。具合はどう?」
ママの温かい手が首筋にあてられる
「大丈夫…」
「熱はそんなに高くないみたいだけど…病院行こうよ」
「…寝とく…」
ふぅ~っと溜め息をつきママは仕事に行った
こんなの全然平気
今までだって…
こうやって独りで耐えてきた
…トントンッ…
「あい?入るよ」
兄貴が部屋に入ってくる
「夕べは何も食べてないんだからさ…気分が良ければ食えよ」
机の上にお盆が乗せられた
布団を被ったまま返事をする
「ありがとね…兄貴」
「どういたしまして」
…パタンッ…
兄貴が部屋を出てからゴソゴソと布団から出る
お盆の上には温かそうな湯気をあげた一人用の土鍋
水
薬
…昨日の残り物で作ったのか…
土鍋の中には
『トマトリゾット』
シャケも丁寧にほぐしてありチーズがかかっている
「いただきまぁす」
美味しい…
これは暖まる
兄貴はどうしていつも
『出来る』んだろ…
有難い朝ごはんを頂き薬を飲んだ
暫くするとウトウト…
お布団…暖かい……
目が覚めたのは夕方だった…
あぁっっ!!
今日は…今日は
24日…
クリスマスイヴ
理人と別れた私を不憫に思った希呼がカラオケに誘ってくれていた
ヤバイっ
電話しなきゃっ
バッグの中を見る
制服のポケットを見る
ない…
携帯が…携帯が…
ありませんっっ!
「兄貴っ、私の携帯知らないっ!?」
「携帯?…さぁ見なかったけど…」
「ゴホゴホ…ないのっ、携帯がないのっゴホツ…」
バイトして貯めたお金で買ったばっかりなんですっ
「どうしよう…ゴホゴホゴホツ…」
「ほら、また咳が出てるぞ。俺の携帯から鳴らしてみるよ」
プルルルルッ…プルルルルッ……………
「…家にはなさそうだなぁ…」
兄貴がうちの中をあちこち歩きまわり『音』が鳴ってないか探してくれる
「あっ…留守電になった」
「携帯貸して、もう一回かけてみる」
兄貴から携帯を取り上げリダイヤルする
プルルルルッ…プルルルルッ…
プルルルルッ…プルルルルッ…
プッ…
出たっ!!
『もしもし?!』
『…はい』
男…!?
『今、貴方が話してる携帯、私のなんです!どこにありますかっ?』
『そうですか、店でお預かりしています』
携帯は夕べ寄った
薬局にあった
『直ぐ取りに行きますっ!』
『そうして頂けると助かります……朝から鳴りっぱなしなんですよ…貴女の携帯』
あぁ~希呼だ
私は部屋着の上にコートを羽織り鼻の上までマフラーをぐるぐる巻いた
「取りに行ってくる」
「俺が行くよ」
「大丈夫っ」
…これが
私の『大事なひと』
との出逢いになります
「すみません、さっき携帯の忘れ物の事で電話したものですっ…ゴホツ…」
レジにいる女性に声をかけた
「…携帯…あぁ!」
そう言うと女性は電話をかけだした
『店長、携帯の忘れ物をされたお客様がいらっしゃってます…はい』
さっき電話に出たのは『店長さん』か
「お待ちくださいね。直ぐに参りますから」
「ゴホツ…はい」
ここの店長もうちの
『店長』みたいなひとなのかな…嫌だなぁ
まさか…勝手にひとの携帯見てないよねぇ…
女子高生の携帯には
『秘密』がいっぱいなんだから
「お待たせ致しました」
顔をあげると薄いブルーの白衣にネクタイ姿の男のひとが私の携帯を持って立っていた
「こちらで間違いございませんか?」
はい!間違いございませんっ
「ゴホゴホ…すみません」
携帯を受け取り確認をする
やっぱり…希呼から何度も着信やメールが入っている…
怒ってるかも…
「かかって来る電話にでようか何度か迷ったのですが…勝手に触るわけにはいきませんでしたから」
「そうですか…ゴホツ…すみません」
「先程はディスプレイに『兄貴』と出たので私が電話に出ました」
もう一度その男性を見てみる
背が高い…180㎝くらいある!?
銀縁の細いメガネをかけ見た目も話し方も『インテリ』…30代かな…
私が知ってる
『店長』とは…全く違う
良かった…拾ってくれたのがこのひとで
「本当にすみませんでした…ゴホツ…」
頭を下げて帰ろうとした時に呼び止められた
「これどうぞ」
差し出されたのは
製薬会社のマスコットキャラクターのストラップと…
「生姜の成分が入った葛湯です…試供品ですが。早く風邪が治ると良いですね」
…さりげなく『店長さん』の名札をチェック
『店長 広瀬 尚人』
…ちょっと
イイかも…
ストラップと生姜の葛湯を受け取り
「すみません」
とお礼を言った
「こう言う時は『ありがとう』の方が相手は喜びますよ」
広瀬さんが笑顔で言ってくれた
向けられた笑顔が妙に照れくさい
「…ありがとうございます」
「どう致しまして。気をつけてお帰りくださいね」
そう言うと広瀬さんは店の奥の方に歩いて行った
…あんな…
『あんな大人なら…ちょっとイイかも』
これが初めて彼と出逢った時の感想です
『もしもし?希呼?ごめんねぇ…実はね…』
希呼に事情を説明し予定をキャンセル
彼女も急に親が経営してる店の手伝いが入ったそうで一件落着…
…帰ろう…
家に帰ると珍しくママが早く帰宅していた
「あい~体調はどう?食欲は?」
「うん、まだ咳は出るけど熱は…ないと思う」
「食欲はどうなの?何でも食べられそう?」
「…うん、お腹空いてる」
「良かった!今日はクリスマスイヴだし…ママが腕によりをかけて作るからねっ」
「ホント!?」
「期待しててね。お兄ちゃん、手伝って」
…兄貴が手伝うんかい
あぁ…でも良い
ママが作ってくれるなら…仮に『卵焼き』のクリスマスになったって
イイ!!
『松下家の晩御飯』
トマトとマッシュルームの煮込みチーズハンバーグ
ミックスベジタブルのピラフ
コールスロー
キャベツとベーコンのスープ
「あいが一番好きなものにしたからね」
「ありがとう」
「これ立ててやるよ」
兄貴が爪楊枝と紙で作った『国旗』をハンバーグの上に立ててくれた
「お子様ランチじゃないんだから…」
「…でも…これも好きだったろ?」
「…うん、ありがと」
「今日はシャンパン開けちゃお」
ママはニコニコ
兄貴もニコニコ
サンタさん
ママの料理をありがとうございます
「いただきまぁす」
「あい…あんま食べ過ぎるとケーキが食えなくなるぞ…」
「えぇ~ケーキもあるのっ!」
バタッ…
冷蔵庫を開けると白い箱に真っ赤なリボンがかかったケーキの箱が入っていた
『パパ』と最後に過ごしたクリスマス
9歳の時だ
クリスマスに合わせて単身赴任先から帰って来た『パパ』
嬉しくて嬉しくて
玄関先からまとわりついた
『あいの好きなイチゴのケーキだよ』
『わぁ~い』
ケーキの箱を受け取り『パパ』の手をひきながらリビングに入る
『パパ』に駆け寄って来た兄貴とぶつかり私はケーキの箱を逆さに床に落とした…
『うわぁぁぁん』
『どうしたの!?』
ママが私の泣き声に驚きキッチンから出てくる
『…ごめんなさい…ぶつかった…』
半泣きの兄貴
大泣きの私
ママは床からそっと箱を拾い中身を確かめる
スポンジとクリームに頭から突っ込んだサンタさん…
潰れたイチゴ…
割れたMerryX'masの板チョコ…
ますます哀しくなった
『大丈夫よ、形は変わっちゃったけど食べられる』
ママはクリームの中からサンタさんを救出してケーキ載せ直した
『そんなの嫌だぁ~わぁぁん~』
『…ごめんなさい…』
『あい、彰、パパがもう一度ケーキ屋さんに行ってくるから…もう泣くな』
『パパ』は雪が降るなかケーキ屋に走ってくれた
夜遅くに再度買いに行ったケーキにはイチゴがのってなかった
「見てもいい?」
冷蔵庫からケーキの箱を出す
「落とさないでよ」
「はぁい」
テーブルの上に置き慎重に箱を開ける
艶々とした真っ赤なイチゴが敷き詰められているパイ生地の綺麗なケーキ
「わぁ~超豪華!」
「でしょう?奮発しちゃった」
「先に飯食ってしまえよ」
「はい、はい」
…『パパ』と最後に食べたのがイチゴのケーキだったとしたら…
鰯の煮付けと一緒でやっぱり食べられなくなったのかな
シンクの三角コーナーの中に捨てられた鰯を思い出した
次の日…
結局、終業式に出られないまま冬休みに入った
バイトも休み
ママも兄貴も出掛けているうちは静かだ
机の上に置きっぱなしになってたストラップを開けてみた
『サトちゃん』
何気にカワイイ
携帯につけてみる
…う~ん…
やっぱり止めて家の鍵につけた
生姜の葛湯とやらを飲んでみる
…身体には良さそうだけど……微妙…
兄貴って…明日、帰るんだったかなぁ
兄貴は『パパ方』のおばぁちゃんの家から大学に通っています
おばぁちゃんは3年前に亡くなりました
実質…一人暮らし
だから自立してます
『パパ』とママが離婚したのは私が10歳
兄貴が13歳になる時でした
『パパ』の事は大好きだったけど、単身赴任で既に離れて暮らしていたので
『居ない』事にそんなに違和感はなかったです
ただ…
兄貴がうちから居なくなるのは理解が出来ませんでした
『どうしてお兄ちゃんと別々になるの?』
『…ごめんね…』
『あいは…ママとお兄ちゃんと一緒が良いよ』
『仕方がないの…ずっと会えない訳じゃないから』
『……パパもそうやって言ったけど…帰って来ないじゃん』
『……あい、ごめんねぇ…』
いつも明るいママが泣いてるのを見たら…それ以上何を言っても無駄なんだと…仕方がない事なんだと子供心に思いました
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