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ふぁいなる ほの かっと

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作家
18/02/28 08:43(更新日時)

物語

なぜ音乃木坂学院は廃校への道を辿りスクールアイドルu’s誕生へと至ったのか。
ヒロイン高坂穂乃果と幼馴染み南ことりが学院の謎へ挑むサスペンスミステリー。
言うまでもなくドラマ『ファイナル カット』のパロディである。

穂乃果「これがあなたのふぁいなるかっとだよ」

ことり「穂むまんだよ」

穂乃果「まちがえた」

海未「だいじょうぶでしょうか?」


No.2602204 18/02/14 14:27(スレ作成日時)

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No.1 18/02/14 17:27
作家0 

第1話 廃校に導いたのは誰か!?
数年後あたしたちu’sメンバーやヒフミトリオ、またそれぞれのクラスメートたちと再会し音乃木坂学院が今日もあることを喜び分かちあっていた。
「久しぶりね」
「ほんまや」
「まったくこの学校がいまもあるなんて」
「にゃ!ほんとにゃ」
「ほんと一時はどうなるかと思った」
「学校がある嬉しさがあるのをしみじみ感じる」
「ほんとほんと」
「それよりまだ来ませんか」
かつてのu’sメンバーは母校での合同同窓会とクラス会のなか思い出を語る。
しかしまだかつてのリーダーであり発起人はまだ来ないと思われたその時だった。
「お待たせ!」
穂乃果(ちゃん)!!と皆が振り向いた先には明るく笑みする高坂穂乃果の顔があった。
「遅いです」
「いろいろ事情があるんだよ」
「あなたに事情があると思えませんが。まあいいでしょう」
海未の嫌味をよそに穂乃果はかつての仲間やヒフミトリオたちと親しげに話していく。
「穂乃果よしよし」
「もう絵理ちゃんたら犬じゃないよ」
「アホね」
「ひどいよにこちゃん」
しかしこの時高坂穂乃果の明るい天使のような顔に裏の顔が潜んでいたことに気づく者はいない。
いや知り理解していた者はひとりいた。
同窓会とクラス会が終わった学院は闇に包まれる。
バイバ〜イ、と皆に手を振ることりそして穂乃果。
「学校が無事なのはいいんだよ。あたしは」
「だけど廃校に導きあたしや穂乃果ちゃんを誰か何者かが動かした者がいる」
穂乃果とことりは暗闇に包まれた学校を見つめ真剣な表情をしていた。
「調べてくれた?」
穂乃果の問いにことりはうなずきメモを見せた。そこにはu’sメンバーやヒフミトリオ、妹雪穂や絢瀬亜里沙の名があった。
つぶやく穂乃果。
「このなかに学校を廃校に導いた悪いヤツがいるんだね」
「たぶん……」
決意のなか瞳を輝かすふたりの少女。
「ふぁいなるかっと……。あたしたちが目指すところ」

No.2 18/02/15 05:34
作家 

第2話 幼馴染みはなぜアイドルに!?ラブアローシュート
「お久しぶり、ということもないですね。ついこの前会ったばかりですから」
「海未ちゃんがアイドルだなんてすごいね」
そんなことないです、といまや秋葉原を中心に活躍してるのは園田海未。一方では弓道番組を受け持つほどだ。
しかし穂乃果は笑みをした。
「うふふ」
「なんです穂乃果?」
「海未ちゃんむかしあれだけアイドルするのを嫌がってたのにノリノリだから」
「それはその……」
言いよどむ彼女の前で穂乃果はあるVTRを見せる。『アイドルはなしです!』
『海未ちゃ〜ん』
「これは断っただけです。アイドルが学校を救うなんて非現実的だから」
「そうだね」
次に穂乃果はあるVTRを見せた。
『ラブアローシュート!ああ……。しかしこのまま穂乃果とことりがスクールアイドルをやるなんて言い出したら……アイドルになれますかね?なれますよね』
「この後にことりちゃんが呼んできてあたしがひとり練習して、その後のことはわかるよね」
「な、なぜ……それを」
狼狽する海未の前にことりがやって来ていつもの笑みをした。
「あたしはあの時海未ちゃんの様子を見て隠し撮りをしてんだよ」
穂乃果が言う。
「海未ちゃんあなたが学校を廃校に導き今日までの道を築いたんだね」
「ち、違います!学校を廃校にしてなんの得があるんです」
とにかく、と穂乃果怪しい笑みをして決め台詞を伝えた。
「これが海未ちゃん。あなたのふぁいなる ほの かっとだよ」
「ああ……」
「だけど海未ちゃんじゃないと誰が学校を廃校に導いたの?」
そんなのはこれからだよ、と穂乃果は呟く。
「海未ちゃん次のステージがあるんでしょう。いかないとまずいよ」
わかってます、とそそくさとステージに向かう海未を見つめる穂乃果たち。エコーがかかる音声が彼女たちに伝わる。
『ラブアローシュートだぞ!バァーンッ!!』
海未ひとりでは学校を廃校に導けない。
だけど今日の彼女があるのはスクールアイドルu’sという礎があったからだ。
呟く穂乃果にことりは頷く。
「学校を廃校に導いた奴は許さない」
「その通りだよ」

No.3 18/02/15 16:28
作家 

第3話 かつての生徒会長はほんとにポンコツだったか?
穂乃果は絵里が勤めるロシア大使館をおとずれた。
「穂乃果」
「久しぶり絵里ちゃん」
「同窓会で会ったじゃない」
「だよね。ところで絵里ちゃん」
レストルームに案内され穂乃果はむかし話に花を咲かせながら話題を誘導していく。
「生徒会長だったよね?」
「ええ、それがなにか」
「おかしくない。生徒会長だよ。可愛い賢い絵里ちゃんが学校が廃校になるかもしれないのに無為無策なんて」
「な、何を言ってるの」
絵里の表情は青ざめるなか穂乃果はDVDプレーヤーにディスクをセットし動かした。そこにあったのは無策な絵里ではなかった。
『スクールアイドルを認めない政策はうまくいったわ。動画サイトにも流し音乃木坂学院の知名度は人々に知られていくわ。最後にはあの穂乃果が私の肩を優しく叩いて……フフフ……』
画面を見た絵里は首を横に振った。
「し、知らないわ。こんなこと」
「あたしは思ったよ。ここまで考えられる生徒会長が無策なわけないでしょうて……ほんとは何かスクールアイドル以外に策はあったんじゃないかと考えるよ」
そこへウェイトレスとして現れることり。
「お水はいかがですか」
「ことり!?」
「外交官になれるまでの絵里ちゃん。無策ではなれないよね?」
コップの水に口をつけ喉を潤す穂乃果、絵里のコップにある水を飲み干すことり。
「それあたしの」
「絵里ちゃん、往生際が悪いよ」
「外交官になれるくらい頭がよく可愛く賢い」
「頭がよくと賢いは意味がおなじじゃ……」
音もなく穂乃果は立ち上がり絵里に顔を近づける。
「ち、近いわ……」
思わず動悸が激しくなる絢瀬絵里に穂乃果はニコリとする。
「これが絵里ちゃんのふぁいなるほのかっと……だよ」
「く……」
悔しがる彼女にことりは肩を叩く。
「今後はあたしたちに協力してもらうよ。もと生徒会長さん」
「……ま、待って。学校を廃校に導いたのはあたしではないわ」
「そうかもしれないしそうじゃないかもしれない。決めるのはあたしたち」
絵里は思う。
あたしたちじゃない。おばあさまが愛した学院を廃校に導くわけない。
しかし穂乃果たちは何か確信があって動いているのか謎だった。

No.4 18/02/16 08:08
作家 

第4話 最大最小の強敵!?u’sの黒い小人
よく来たわね、と真姫との住まいに招いたのはにこだった。
意外なことに彼女は芸能界から身を退き西木野真姫と仲睦まじく平凡な主婦となっていた。ほんのたまにアイドル評としての書き込みがマスコミにちらほら出る程度でかつての面影は少ない。
「意外にフツウだね」
「普通に決まってるでしょう。これでも主婦なんだし」
主婦か、と感心する穂乃果たちにお茶を出し昔ばなしに花を咲かせる。
「真姫ちゃんは職場?」
「ええ。いまや医学界のアイドルよ。美人女医医院長」
「にこちゃんはいいの?」
何が、と聞く彼女に穂乃果は淡々と語る。
「u’sがまだ六人だった頃にあたしたちの活動を妨害したよね。デコピンしたり書き込みしたり」
「あれはその場の勢いよ」
「勢い?そうかな」
淡々とした口調のまま穂乃果語る。
「にこちゃんはひとりでアイドル部にいたんだよね?その気になればあたしたちを押し退けでもアイドル活動ができて学校を救えたんじゃないかな」
「どういう意味よ」
「にこちゃんあなたはわざと学校を廃校に追い込んだじゃないのかな」
な、と息を詰めるにこなか穂乃果は語る。
「学校を廃校に追い込みあたしたちがスクールアイドルとしての活動を妨害いや見守りながら時を見計らい仲間になった。なぜか」
なぜ、と睨むにこ。
「あなたは真姫ちゃんといまの関係になるために学校を廃校にしようとした」
「そ、そんなこと」
ことりは証拠のVTRを出しデッキに入れた。
『二年生もパッとしないけど一年生はいまいちね』
『ホンマや』
『……!?あ、あれは。賜物よ』
そこに映っていたのはいまやにこと仲睦まじい真姫の端正な姿だった。証拠を突きつける穂乃果は立ち上がりにこを見つめ返す。
「これがあなたのふぁいなるほのかっとだよ」
「っ……」
「学校を廃校にしかけあたしや穂乃果ちゃんを利用した」
「り、利用したわけじゃ……」
慌てるにこはふたりに弁明する。
「廃校になりかけスクールアイドルになってu’sが有名になって学校は救えたじゃない」
冷たく睨む穂乃果は言う。
「そのせいであたしたちがどれだけ苦労をしたか。思い知りなさい」
これからは利用されるんだから、と引導を渡したふたりをお茶を口にし去っていった。

No.5 18/02/17 10:00
作家 

弟5話 堕ちたアスリート!?汚れた星空
うまくいったね、笑みすることり。
矢澤にこ。u’sの中では見た目に違わず当時から強敵であったが意外あっさり陥落した。
「次はこの子だよ」
指差したのはいまやテレビで東京オリンピックで格闘技以外では金メダル候補とされるボーイッシュなあの子だった。テレビは伝える。
『やりました!星空選手!なんと奇跡の好タイム!』
凛の眩しい笑顔がテレビに映り穂乃果たちは彼女のもとに向かう。
疲れたにゃ。
凛は高校卒業後に花陽と一緒になり互いにちがう分野で活していた。持てる運動能力を生かすにはスポーツ界はうってつけだった。
格闘技界からスカウトは一時期来たが元来は優しい性格ゆえに断ったのは有名な話である。
お客さまです、とマネージャーが通したのは穂乃果たちである。ここは競技場にある控え室。
「にゃ!穂乃果ちゃん」
「活躍してるね凛ちゃん」
「ありがとうにゃ」
差し入れとことりが渡したのはご当地ラーメン。喜ぶ凛にすぐに釘を刺した。
「凛ちゃん」
「なんにゃ」
「なぜ凛ちゃんは花陽ちゃんと一緒にアイドル活動をしたの」
「にゃ!かよちんのため」
その言葉が聞きたかった。
「花陽ちゃんのため。つまりは学院を廃校に追い込みあたしたちを利用し彼女といちゃラブになるため」
ラーメンが伸びそうな位に固まる凛。
「にゃ!?にゃにを言ってる。名誉毀損にゃ」
VTRを映すことり。
『にゃあ。真姫ちゃんがかよちんをプッシュするのは予想外だったけどこれも学校が廃校の危機だからできたにゃ』
伸びたラーメンを一気に食べ水で喉を潤した凛は息をつく慌てた。
「にゃにゃにゃ……」
「言い訳なら聞きたくないよ」
「……にゃ」
「ぐうの音も出ないようだね」
凛はがくがくと震えた。このふたりほんとにあの穂乃果とことりだろうか。ふたりは言う。
「学院を廃校に追い込んだ罪は重いよ」
「にゃ……一年生にゃ。できるわけないにゃ」
穂乃果はラーメンのなるとを口しあの言葉を伝えた。
「これが凛ちゃんのふぁいなるほのかっと……!」
「にゃあ……」
もらったラーメンだけは庇う凛だった。
「ラーメンは取らないから安心だよ」
ホッと安心する凛を前にふたりは「言うことを聞いてもらうよ」と捨て台詞を伝え去っていく。

No.6 18/02/20 06:25
作家 

第6話 飯ドル花陽、炊き忘れたご飯
次々に堕ちていくかつてのu’sの面々。そんななか今日も平和に飯ドルとして撮影に臨む花陽。
それではいきますね、とスタッフの声に笑みする花陽。撮影はいつものように順調。
「『飯ドル花陽の今日も食べるよ!』ということで今日は……」
ふと撮影現場に穂乃果たちがいることに気づく。ちいさく笑みした。いまや彼女は飯ドルであり世の腹を空かすサラリーマンやOL、主婦、子どもたちからは飯テロアイドルだった。NHK以外に神出鬼没に各局に現れては飯レポートをする。その姿はご飯のゴジラと呼ばれていた。
「穂乃果ちゃんことりちゃんこんにちは」
「今日も飯テロレポート最高だったよ」
凛はスポーツ界、花陽は芸能界で活躍し互いに分野を分けていた。
穂乃果は話を変えた。
「さて花陽ちゃん。なぜ花陽ちゃんはu’sに加わったのかな」
「学校を救うためだよ」
「うん。だけどおかしいよね。一年生は花陽ちゃんたちの一クラスだけ。転校することもできたのに」
「あ、あたしは凛ちゃんと学校とアルパカが好きだもん!」
アルパカ、それが聞きたかった。フッと笑みした穂乃果。
「アルパカ、欲しかったらことりちゃんに言えばよくない」
「ぴ、ぴいや〜!?飼えないよアルパカ」
「一クラスしかない当時の一年生。もしアルパカごと一年生がみな転校したら廃校だったんだよ」
「あ、な、なんなの」
穂乃果は語る。
「廃校に導いたのは小泉花陽。あなただね」
「し、してないよ」
おろおろする花陽に穂乃果はご飯を食べてからあの台詞を言う。
「これが花陽ちゃんのふぁいなるほのかっとだよ」
ことりが証拠を出す。
『凛ちゃんにアルパカ、転校しようか。UTX学園かな』
「ぴ、ぴいや〜!?」
「飯ドルや飯テロもけっこうだけど、今後はあたしたちの言うことを聞いてもらうよ」
「ううう」
去る穂乃果たちを見つめる花陽の表情は暗い。慌てスタッフが駆け寄る。
「小泉さんだいじょうぶ?」
「だ、だいじょうぶだよ!」
しかし花陽は次の撮影では食欲が落ちていた。これにより視聴者の星空凛と西木野真姫から苦情と心配の声が届いた。
『花陽?どうしたの』
「ま、真姫ちゃん。実はね……」
花陽の口から真姫に伝わり後に七人がみな穂乃果たちに脅されていると知るきっかけとなった。

No.7 18/02/22 06:40
作家 

第7話 ワシワシぷれみあむ、灰色ののんたん
『ということで静岡のAqoursのみんな。いつか取材にいくさかい。ワシワシさせて❤』
穂乃果とことりはタレントとして活躍する東條希のもとにいた。ふたりにとってさいわいなのは真姫からの連絡が伝わってないのだ。
ワシワシぷれみあむ、スクールアイドルに焦点を置いた番組である。涙あり感動ありののんたんバラエティなのだ。
「穂乃果ちゃんことりちゃん!ワシワシさせて〜♪」
「させないよ!」
やり取りを終え控え室にふたりは招かれた。すかさず穂乃果たちは話題を変えた。
「希ちゃんはいつも影ながらu’sを支えてくれたね」
「仲間やもん」
ことりはVTRを見せた。
『今年の一年生はパッとしないわね』
『せやね』
『おお!?上玉よ』
『どれどれ?おお、巨乳にツンデレにボーイッシュやんか。ワシワシのしがいあるやん』
変態、とVTR中のにことふたりの声が重なる。
「な、なんや。これ」
「希ちゃんには感謝してるよ。だけど廃校になるのがわかってる口振りみたいだね」
「な、なんでや」
「一年生がどうこう言う余裕があるなんてふしぎだよ」
穂乃果は語る。
「学院を廃校に導き今日のために礎にしたんだよね。希ちゃん」
「ち、ちゃうし」
「どうかな?u’sを影で支えながら一方でワシワシMAXで欲求を満たし絵里ちゃんと共謀し無為無策な振りをした罪は重いよ」
立ち上がり穂乃果は睨む。その瞳には憎しみの色があった。
「これが希ちゃんのふぁいなるほのかっとだよ」
「ううう……」
「言うことを聞いてもらうよ」
静かにふたりが退室し悔やむ希に真姫から連絡が入る。すでに自分も穂乃果たちの毒牙にかかったと真姫に伝わる。
『な、なんですって』
「う、ウチはどないしたらええんやん!」
『落ち着きなさい』
真姫は電話の向こうで思う。
次に来るのは私のもと。廃校に導くわけじゃない。なにか間違えてるのよ。
「なにかおかしいわ」
穂乃果たちは歩き出す。次はツンデレの真姫。u’sのなかでいちばん頭がいい彼女。
どう落とすか。
再び放送される『ワシワシぷれみあむ』を見つめる穂乃果たち。
『ワシワシMAX……』
「ふん、だけどこの番組は使えるね」
笑みする穂乃果にことりはうなずく。

No.8 18/02/28 08:43
作家 

第8話 美人院長真姫、ツンとデレの裏にあるなにか
真姫は待った。
穂乃果たちが現れるのを。しかし一週間二週間一ヶ月と現れなかった時だ。ようやく彼女は姿を見せた。
「真姫ちゃんこんにちは」
「……こんにちは」
遅いと思う真姫に穂乃果はにこやかに笑みした。すかさず真姫は言う。
「私たちのことを犬のように嗅ぎまわってるようね」
「犬じゃないよ」
「廃校になったのは私のせいかしら」
いまや真姫は医療界では押しも押されぬ美人女医。伊達にかつて一年生トリオではかしこい真姫ちゃんは嘘ではない。
しかし穂乃果はたじろかない。
「なぜ真姫ちゃんはにこちゃんと一緒になったのかな」
「どきっ」
「声に出さなくていいよ」
穂乃果はVTRをデッキに入れ動かす。
『あの一年生可愛い』
『ホンマや!』
『どきっ!』
「なぜ真姫ちゃんの心音が希ちゃんとにこちゃんに入ってるのかな」
ヴェェ、と真姫は慌てた。立ち直りは早い。
「な、何を言ってるのよ。イミワカンナイ」
「なぜ廃校になってる音乃木坂学院に作曲を趣味にしてる真姫ちゃんが入学したか」
「個人の趣味でしょう」
趣味、と頷く穂乃果。
「しかし実体はツンデレでありロリ好きな真姫ちゃん」
「誰がロリよ!?」
「なぜ花陽ちゃんや凛ちゃんと仲がよかったのか。だけどふたりはすでにラブラブ、そんななかににこちゃんの存在を知った」
「にこちゃんがu’sに加わったのはあたしたちの後でしょう!」
そこだよ、穂乃果は唇に指をやる。
「にこちゃんを手に入れんがために花陽ちゃんたちいやあたしたちをダシにした」
「ヴェェ」
ところが真姫は立ち直り睨みつける。
「みんなみたいにあたしはあなたの脅しに乗らないわ」
「そう、ならいいよ」
穂乃果は病院長室の中を進みある棚を開けた。
「そ、そこはやめて」
「これがあなたの真実だよ」
棚にあったのはにこちゃんのアルバムからかつての音乃木坂学院時代から現在にいたる恥ずかしい写真、画像、コスプレ衣装だった。
「ああ……なんて言うかしらね」
「なに!?」
なんと扉から他u’sメンバーが現れた。
「み、みんな……」
驚く穂乃果を助けるために窓からことりが颯爽と現れた!
「穂乃果ちゃ〜ん!!」
病院長室から彼女を助け飛び去った。
逃がしたのだった。

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