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続・ブルームーンストーン

No.53 18/12/04 22:15
自由人
あ+あ-

「田村さ~ん、森崎さんて彼氏いるんですか?」

松木さんとの2人の休憩時、
口調は冗談めかしつつも、目はかなり真剣な松木さんが聞いてきた。

「え~?どうかな~?モテてはいるみたいだけど…」

何となく嫌なものを感じて曖昧に誤魔化した私に、

「そうなんですか?森崎さんて凄く綺麗ですよね。
カンちゃんと並んで話してるのを見たらまるでお似合いのカップルみたい。」

と松木さんは少し拗ねたように言う。

昨日から森崎さんことユッキーがうちの店舗にまわって来ている。

立場上、店長だけではなく他の社員達とも色々話をする機会も多い。

まさかと思うけど、ヤキモチ!?

「え、え~と、ほら、綾ちゃんの旦那さんも前に写真を見せてくれた時に思ったけどカッコイイじゃない?
綾ちゃんも可愛いし綾ちゃん夫婦もホントお似合いだよね?」

返事に困り松木さんの旦那様の話題を出したが、それが大きな地雷だった。

「田村さん知らなかったんですか?
私達はとっくに破綻してますよ。」

「えっ?えっ?ええっ?でも旦那さんの実家にまだ同居してるんだよね?」

「してますよ。だからこそ余計…なのかも…」

もう何か言えば言うほど地雷を踏む。

「あの…無神経な事ばかり言ってごめんね。」

謝る私に、

「大丈夫ですよ~!他のパートさん達にも普段から愚痴ってますから。」

松木さんがカラッと明るく笑顔を見せた。

「綾ちゃん職場ではいつも明るく笑ってるから…色々…あるんだね…」

「そうですね。ほんと色々あって辛いです。1人に…なりたい…」

松木さんは今までに見たこともない悲しげな表情をして呟いた。

「綾ちゃん?大丈夫?」

「あ、はい、ごめんなさい。
最近特に辛くて…」

「綾ちゃん、あの、吐いて楽になる様だったら良かったら話聞くよ?」

「ありがとうございます。実は昨日もね…」

松木さんが話しかけた途端、

コンコン!

「休憩中、すみません。
本社からの書類について店長から何か聞いてますか?」

新井君が休憩室を覗き込み、私にそう尋ねてきた。

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